JPH06105514B2 - 磁気記録再生装置のトラツキング制御装置 - Google Patents

磁気記録再生装置のトラツキング制御装置

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JPH06105514B2
JPH06105514B2 JP62274190A JP27419087A JPH06105514B2 JP H06105514 B2 JPH06105514 B2 JP H06105514B2 JP 62274190 A JP62274190 A JP 62274190A JP 27419087 A JP27419087 A JP 27419087A JP H06105514 B2 JPH06105514 B2 JP H06105514B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は深層記録と表層記録とを併用した磁気記録再
生装置(以下、「VTR」という)の自動トラツキング制
御装置に関するものである。
[従来の技術] 第6図は例えば特公昭55−51256,55−51257号公報に示
された従来のVTRの自動トラツキング制御装置の構成を
示すブロツク回路図、第7図はその動作を説明するため
の図である。図において磁気テープ(1)にはビデオ信
号(2)および再生時のトラツキングサーボ用に使用さ
れるコントロール信号(3)が記録されており、回転ビ
デオヘツド(4a),(4b)および固定のコントロールヘ
ツド(5)によりそれぞれ再生される。回転ビデオヘツ
ド(4a),(4b)は回転ドラム(6)に装着されてお
り、ドラムモータ駆動回路(7)により制御されるドラ
ムモータ(8)により所定の一定回転数で回転駆動され
る。
他方、磁気テープ(1)は、回転数に比例した周波数信
号を発生する周波数発電機(10)を有し、このFG信号が
加えられるキヤツプスタンモータ駆動制御回路(11)に
より駆動制御される。キヤツプスタンモータ(以下、
「CPモータ」という)(9)によりプーリ(12),ベル
ト(13)およびキヤツプスタン(14)を介して矢印(1
5)の方向に駆動される。
コントロールヘツド(5)により再生され、コントロー
ルアンプ(16)により増幅されたコントロール信号は位
相比較回路(17)に加えられる。位相比較回路(17)の
他方の入力としては、回転ドラム(6)に取りつけられ
たマグネツト片(18)を固定の検知ヘツド(19)で検出
した回転位相(回転ビデオヘツド(4a),(4b)の回転
角)信号を位相調整回路(20)により調整した信号が加
えられる。
位相比較回路(17)から出力された誤差信号はCPモータ
駆動制御回路(11)に加えられ、該駆動制御回路(11)
によりほぼ所定の速度の近傍で駆動されているCPモータ
(9)を微細に制御してテープ走行を制御し、回転ビデ
オヘツド(4a),(4b)の回転位相とコントロール信号
(3)の再生位相とを位相調整回路(20)により定めら
れた位相関係となるよう制御される。この結果回転ビデ
オヘツド(4a),(4b)は位相調整回路(20)で定めら
れる信号トラツク(2)の一定相対位置上を走査するこ
とになる。
他方、回転ビデオヘツド(4a),(4b)により再生され
た再生ビデオFM信号を回転トランス(21)により取り出
し、ヘツドアンプ(22)により増幅し、エンベロープ検
波回路(23)によりエンベロープ検波した信号をコンパ
レータ(25)および積分回路(28)に印加する。ヘツド
アンプ(22)の出力はエンベロープ信号の最大値をホー
ルドするピークホールド回路(24)にも加えられる。さ
らにピークホールド回路(24)の出力と、エンベロープ
検波回路(23)の出力とはコンパレータ(25)に加えら
れ、コンパレータ(25)はピークホールド回路(24)の
出力電圧Vpと、エンベロープ検波回路(23)の出力電圧
Veとを比較し、その電圧差Vp−Veが適当に設定されたし
きい値e0より小さいか大きいかを判断する。コンパレー
タ(25)の出力は微分回路(26)に加えられ、コンパレ
ータ(25)の出力が反転するごとに正負のパルス信号を
発生する。フリツプフロツプ(27)は微分回路(26)の
負のパルス信号によつてのみトリガされ、正負の出力電
圧レベル間を反転する。フリツプフロツプ(27)の出力
は積分回路(28)に加えられ、積分されてフリツプフロ
ツプ(27)の出力電圧極性に応じた増減信号に変えら
れ、位相調整回路(20)の位相を制御する。今、位相調
整回路(20)の位相が第7図中のaの状態でフリツプフ
ロツプ(27)の出力電圧が正電圧レベルにあり、積分回
路(28)の出力が増加方向にあると、位相調整回路(2
0)の位相は増加方向となりb,cの方向に変化する。これ
に従つてエンベロープ検波回路(23)の出力が順次増加
し、エンベロープ電圧Vpの最大値Vpmax(第7図中に破
線で示すレベル)を経て再び減少方向となり、位相調整
回路(20)の位相がdの状態になつた時にエンベロープ
検波回路(23)のエンベロープ電圧Veと、ピークホール
ド回路(24)のホールド電圧Vpの最大値Vpmaxの差がコ
ンパレータ(25)の所定しきい値a0(第7図中に破線で
示すレベル)となるため、コンパレータ(25)が正レベ
ルから負レベルに反転し、従つて微分回路(26)は負パ
ルスをが発生してフリツプフロツプ(27)を負電圧レベ
ルに反転させる。これにより微分回路(28)の出力は減
少しはじめ、位相調整回路(20)の位相は再び減少し、
cの方向に変化する結局、位相調整回路(20)の位相は
b→d間を変動し、エンベロープ検波回路(23)の出力
電圧Veが破線Vpmaxとe0で示した電圧間を変動するよう
に制御され、しきい値e0を適当に設定することにより従
来手動でおこなわれていたトラツキングを自動におこな
うことが出来る。
[発明が解決しようとする問題点] 従来のVTRの自動トラツキング制御システムは以上のよ
うに構成されており、一応その目的と機能をはたしてい
たが、他機で記録された磁気テープを再生する場合、再
生機のビデオヘツドのトラツク幅と、記録された磁気テ
ープのトラツク幅が異なる為、その最良トラツク位置に
追い込むことができないという問題があつた。特にVHS
式HiFiビデオのようにビデオ信号を磁気テープ磁性面の
表相部に、HiFiオーデイオ信号を深層部に、それぞれ別
のヘツドで記録し、再生する方式のVTRでは、深層記録
した信号が表相部にそのまま残ると、表相記録を行なう
ビデオヘツドの動作に悪影響(C/Nを下げる)を及ぼす
ので、必ず深層記録を行うヘツドのトラツク幅を狭く
し、表相記録を行うヘツドのトラツク幅を広くして深層
記録部分の表相部は表相記録を行うように構成してい
る。したがつて、ビデオ信号のみで前述の制御システム
を採用するとHiFiオーデイオ信号ツのトラツキングが不
充分となつてオーデイオのS/Nが悪く使用に耐えられな
いものとなる。以下、詳細に説明する。
先ず第8図(a),(b)により深層,表層記録を行な
うHiFiVTRの原理を説明する。第8図(a)に示すよう
に、ビデオヘツド(4a),(4b)およびHiFiオーデイオ
ヘツド(40a),(40b)は回転ドラム(6)にそれぞれ
正確に180°に割り出されて取りつけられている。しか
もビデオヘツド(4a),(4b)とHiFiオーデイオヘツド
(40a),(40b)のドラム側面の段差は第9図(a)に
示すように一定値(例えば16μ)を保ち固着されてい
る。第8図(b)に示すようにテープ進行方向(15)に
対して先ずギヤツプg0(ギヤツプ幅約0.8μと大きい)
を有するHiFiオーデイオヘツド(40)に大電流の記録電
流を流し、約16μのフイルムベース(1a)の上に約4μ
の厚さに形成された磁性体(1b)の深層部まで記録す
る。次にギヤツプg1(ギヤツプ幅約0.3μと小さい)を
有するビデオヘツド(4)に記録電流を流し、深層まで
記録されたHiFiオーデイオ信号の上の表層部にビデオ信
号を記録する。この様子をテープ磁性面からみると第9
図(a)のようになる。第9図は第9図(b)に示す配
置のヘツド(4),(40)を有するVTRで記録したテー
プを同じVTRで再生する場合(以下、「自己録再」とい
う)で、第9図(c)にそのトラツキングの様子を示
す。即ちビデオ信号のエンベロープlVが最大となるトラ
ツキング位置と、HiFiオーデイオ信号のエンベロープlV
が最大となるトラツキング位置と共にt0となり一致する
ため、最良のトラツキング位置に制御するにはビデオ信
号又はHiFiオーデイオ信号のいずれか一方のエンベロー
プの最大値を求めれば良い。したがつて、自己録再の場
合は、第6図に示した従来例でも原理的には適用可能で
ある。しかし第10図に示すように、他のVTRで記録した
テープを再生する場合(以下、[自己録再」という)に
は、第10図(c)に示すように、ビデオ信号のエンベロ
ープlVが最大となるトラツキング位置t1と、HiFiオーデ
イオ信号のエンベロープlAが最大となるトラツキング位
置t2にはずれが生じる。一般にビデオトラツク幅はVHS
方式では58μに定められているが、実際に記録されるビ
デオトラツク幅は、58μ以下の種々の幅のものがあり、
またビデオヘツド(4)とHiFiオーデイオヘツド(40)
の配設段差も種々のものがあるため、トラツキング位置
t1,t2は各種色々な場合が生じる。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、トラツク幅が狭いヘツドで深層記録したHiFi
信号と、トラツク幅が広いヘツドで、すでに深層記録し
たHiFi信号の上に表相記録するビデオ信号との両者から
なりたつHiFiVTRに於て自己録画,他己録再共に自動ト
ラツキング動作が精度よく出来、またスチイル・スロー
等の特殊再生機能を重視した幅広の表相記録用ヘツド
(ビデオヘツド)を採用した再生専用VTRでも全く同様
にトラツキング動作を行なうことが出来る追随精度の良
い自動トラツキング制御装置を得ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明に係わる自動トラッキング制御装置は、深層記
録された信号を第1の回転ヘッドで再生した信号をエン
ベロープ検波して第1のエンベロープデジタル信号に変
換する手段と、深層記録されたトラックの表層に、この
深層記録トラック幅より広いトラック幅で表層記録され
た信号を第2の回転ヘッドで再生してなる信号をエンベ
ロープ検波して第2のエンベロープデジタル信号に変換
する手段と、第1および第2のエンベロープデジタル信
号に所定の重みづけを施して加算する手段と、この加算
した合成エンベロープデジタル信号値が最大となるトラ
ッキング量に対応するトラッキング制御信号を発生する
手段と、このトラッキング制御信号にもとづいてトラッ
キング量を制御する手段とを備えたものである。
また、深層記録された信号を第1の回転ヘッドで再生し
た信号をエンベロープ検波して第1の検波信号を出力す
る手段と、第1の検波信号に所定の重みづけを施し第1
のエンベロープデジタル信号に変換する手段と、深層記
録されたトラックの表層に、この深層記録トラック幅よ
り広いトラック幅で表層記録された信号を第2の回転ヘ
ッド再生してなる信号をエンベロープ検波して第2の検
波信号を出力する手段と、第2の検波信号に所定の重み
づけを施し第2のエンベロープデジタル信号に変換する
手段と、第1と第2のエンベロープデジタル信号を加算
する手段と、この加算した合成エンベロープデジタル信
号値が最大となるトラッキング量に対応するトラッキン
グ制御信号を発生する手段と、このトラッキング制御信
号にもとづいてトラッキング量を制御する手段とを備え
たものである。
[作用] この発明におけるトラッキング量を制御する手段は、深
層記録された信号を再生しエンベロープ検波した信号と
表層記録された信号を再生しエンベロープ検波した信号
に所定の重みづけを施してから加算された合成エンベロ
ープ値が最大となるトラッキング量に対応するトラッキ
ング制御信号にもとづいて制御されるので、深層および
表層に記録された信号の再生信号について最適なトラッ
キング制御を行う。
[発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を図について説明する。第1
図において(1)〜(11),(14)〜(16),(18),
(19),(21)は第6図に示した従来例と同一符号の構
成部分と同じ機能をもつものである。(30)はドラム
(6),キヤツプスタン(14)双方のサーボ制御回路を
動作させるための基準信号を提供する基準信号発生器
で、NTSC方式の場合3.58MHz発振回路(30a)と、この発
振信号をカウントダウンするダウンカウンタ(30c),
(30d)とダウンカウンタおよび位相補正回路(30b)と
で構成されている。(31)は回転ドラム(6)を正しく
1800rpmで回転させ、相対向して取りつけられた回転ヘ
ツド(4a),(4b),(40a),(40b)の回転位相をも
制御するドラムサーボ制御回路で、ドラム位相比較回路
(31a),ドラム周波数比較回路(31b),ドラムフリツ
プフロツプ信号作成回路(31c)および両比較回路(31
a),(31b)の出力を混合し平滑する混合フイルタ回路
(31d)より構成されている。
(32)はキヤツプスタン(14)を所定速度で回転させ、
磁気テープ(1)を所定のスピードおよびトラツキング
位置で走行させるキヤツプスタンサーボ制御回路で、CP
位相比較回路(32a),CP周波数比較回路(32b),およ
び両比較回路(32a),(32b)の出力を混合し平滑する
混合フイルタ回路(31c)より構成されている。(33)
はドラム位相比較回路(31a)の基準信号を遅延させる
遅延回路、(34)はこの遅延信号を基準にして1/2分周
垂直基準信号を作成する1/2分周垂直信号発生回路で、
マイクロコンピュータ(49)より作成されるトラツキン
グ制御信号の基準としてつかわれる。(35)はドラムフ
リツプフロツプ信号を遅延させたHiFi用ヘツドスイツチ
信号を作成するために遅延回路である。
(41)はビデオ信号を増幅するビデオヘツドアンプ回
路、(42)はHiFiオーデイオ信号を増幅するHiFiオーデ
イオヘツドアンプ回路、(43)はFM信号化されたビデオ
信号の増幅を検波するビデオ信号エンベロープ検波回
路、(44)はFM信号化されたHiFiオーデイオ信号の振幅
を検波するHiFi信号エンベロープ検波回路、(53)はビ
デオ信号エンベロープ検波回路(43)の出力を1/3に減
衰させる減衰器、(54)はHiFi信号エンベロープ検波回
路(44)の出力を2/3に減衰させる減衰器、(45)はア
ナログ信号であるビデオエンベロープ検波信号をデジタ
ル信号に変換するA/D変換回路、(46)はアナログ信号
であるHiFiオーデイオエンベロープ検波信号をデジタル
信号に変換するA/D変換回路、(47)はデジタル化され
たビデオ・エンベロープ信号を記憶するメモリ回路、
(48)はデジタル化されたHiFiオーデイオエンベロープ
信号を記憶するメモリ回路、(49)は両デジタル信号を
加算した合成エンベロープ値と、適当値に設定した判別
値との比較等を行なう演算器および制御パルスを作成す
るマイクロコンピュータである。
第2図(A)〜(G)は第1図の各部の信号波形図、第
3図はマイクロコンピユータ(49)による制御動作を示
すフローチャート、第4図はその説明図のための波形
図、第5図はこの実施例におけるトラツキング制御特性
を示す図である。
以下、この実施例の動作について詳しく説明する。
先ずドラムモータ(8)にとりつけられたドラム周波数
発電機(以下、「ドラムFG」という)(10a)のFG信号
(例えば720Hz)と、3.58MHz基準発振信号をカウントダ
ウンしたダウンカウンタ(30c)の出力信号とをドラム
周波数比較回路(31b)で比較する。回転ドラム(6)
にとりつけられたマグネット片(18)とドラム位相検知
ヘツド(19)によつて磁気的にヘツドの回転位相を検知
するドラムPGパルス信号(30Hz)をドラムフリツプフロ
ツプ回路(31c)に入力し、その出力信号(第2図
(A)図示)と、3.58MHz基準発振信号をカウントダウ
ンし位相を補正したダウンカウンタ位相補正回路(30
b)の出力信号とをドラム位相比較回路(31a)で比較す
る(第2図(B)図示)。このドラム周波数比較回路
(31b)とドラム位相比較回路(31a)の両出力信号を混
合フイルタ回路(31d)で平滑、混合した信号をドラム
モータ駆動回路(7)に加え、速度および位相を制御し
た安定な1800rpmの回転動作を行なう。
他方、キヤツプスタンモータ(9)にとりつけられたキ
ヤツプスタン周波数発電機(以下「CP−FG」という)
(10)のFG信号(例えば720Hz)と、3.58MHz基準発振信
号をダウンカウンタ(30d)でカウントダウンした出力
信号をCP周波数比較回路(32b)で比較する。他方、コ
ントロールヘツド(5)でコントロール信号を検出し、
コントロール信号増幅回路(16)で増幅されたコントロ
ール信号(第2図(G)図示)と、マイクロコンピユー
タ(49)で作成されるトラツキング制御信号(第2図
(E)図示)とをCP位相比較回路(32a)で比較する。
このCP周波数比較回路(32b)、CP位相比較回路(32a)
の両出力信号を混合フイルタ回路(31c)で平滑混合し
てキヤツプスタンモータ駆動回路(11)に加え、速度お
よび位相を制御した安定なテープスピードで駆動する。
他方、ドラムフリツプフロツプ回路(31c)の出力信号
(第2図(A)図示)は、回転ビデオヘツド用ヘツドス
イツチ信号としてビデオヘツドアンプ回路(41)に加え
られ、ビデオヘツド(4a),(4b)からの入力が切替え
られる。又遅延回路(35)で第8図(a)に示すように
ビデオヘツド(4a),(4b)に対して、90°のとりつけ
角でとりつけられているHiFiオーデイオヘツド(40
a),(40b)に相当する遅延をおこなわせたフリツプフ
ロツプ信号(第2図(C)図示)はHiFiオーデイオヘツ
ドアンプ(42)に加えられ、HiFiオーデイオヘツド(40
a),(40b)からの入力が切換えられる。このようにし
て両ヘツドアンプ(41),(42)で増幅されるビデオ信
号およびHiFiオーデイオ信号がそれぞれのヘツドの位相
に応じて切換えられ連続したエンベロープ信号がとり出
される。
つぎにビデオヘツドアンプ(41)で増幅されたFMビデオ
信号はビデオ信号エンベロープ検波回路(43)で検波さ
れ、減衰器(53)で1/3に減衰され、この減衰されたア
ナグロエンベロープ検波信号はA/D変換回路(45)でデ
ジタル信号に変換されメモリ一回路(47)に記憶され
る。同様にまた、HiFiオーデイオヘツドアンプ(42)で
増幅されたFMオーデイオ信号は、HiFiオーデイオ信号エ
ンベロープ検波回路(44)で検波され、減衰器(54)で
2/3に減衰され、この減衰されたアナグロエンベロープ
検波信号はA/D変換回路(46)でデジタル信号に変換さ
れメモリ一回路(48)に記憶される。このA/D変換回路
(45),(46)は、8bit(256段)、サンプリング周波
数10KHzで処理する程度のもので良く、比較的安価に構
成出来る。
メモリ一回路(47),(48)の2つの電圧値はマイクロ
コンピユータ(49)に印加された加算される。さらにマ
イクロコンピユータ(49)は1/2分周垂直信号発生回路
(34)で作成された1/2分周垂直基準信号(30Hz)(第
2図(D)図示)を基準にしてトラツキング制御信号
(第2図(E)図示)を作成し、この信号CP位相比較回
路(32a)に加え、コントロールパルス信号(第2図
(G)図示)と位相比較する。第2図(F)はCP位相比
較回路(32a)内の信号波形を示す。
次にマイクロコンピユータ(49)の動作を第3図のフロ
ーチヤートと合成エンベロープ値の変化を示す第4図に
よつて詳しく説明する。
マイクロコンピユータ(49)には、メモリ回路(47),
(48)からビデオ信号、HiFiオーデイオ信号の重みづけ
の異なつた両エンベロープデジタル値が入力されてこれ
を加算し、この加算値によつて合成エンベロープのレベ
ル(以下、「合成エンベロープ値」という)lについ
て、以下の演算処理を行う。先ずスタートポイントをl0
としその合成エンベロープ値もl0とする。このl0値より
適宜定めた引き算値pを減算し、最初に設定した判断値
J0と比較する。ここでJ0が(J0<l0)と選んであるため
J0<l0−pとなる。
次に判別値j0をj0=l0−pとし、トラツキング量を負方
向に制御して合成エンベロープ値l1を求め、l1−pと判
別値j0を比較する。結果がl1−p<j0=l0−pである
と、順次合成エンベロープ値l2,l3について同様に比較
を行う。この結果が l2−p<j0 l3−p<j0 のように判別値j0より小さい場合はその判別値j0を一時
マイクロコンピュータ(49)内のRAMに記憶する。
次に合成エンベロープ値lが記憶した判別値j0となる点
laを求める。即ちこの負方向にトラツキング量をサーチ
しても合成エンベロープ値lの最大値はないと判断し、
la=j0=l0−pとなるポイントを求め、この時のトラツ
キング量をA点としてマイクロコンピユータ(49)内の
RAMに記憶する。
次にA点よりトラツキング量を正方向に制御し(逆方向
に戻し)、合成エンベロープ値l2を再び求めl2−pを判
断値j2として比較する。結果がj2=l2−pであるとトラ
ツキング量をさらに正方向にサーチして合成エンベロー
プ値l1を求め、判断値j2と比較する動作を順次繰返して
ゆくl1−p>j2=l2−p l0−p>j1=l1−p l11−p>j0=l0−p l12−p>j11=l11−p : : l15−p=j14=l14−p : : l19−p=j18=l18−p このようにして合成エンベロープlが減少しはじめるl
20に達すると比較結果は l20−p≦j19=l19−p となる。
このようにトラツキング量を正方向に順次サーチし、各
チエツク点の合成エンベロープ値l1より所定引き質pを
減算したl1−pの値をまえの合成エンベロープ値によつ
て設定される設定判別値j1と比較し、大きいか、同等の
ときはサーチ比較動作を繰返し、小さくなつた時にはそ
の設定判別値j1を一時マイクロコンピユータ(49)内の
RAMに記憶する(この例ではj19を記憶する)。次にさら
に正方向にトラツキング量をサーチし、合成エンベロー
プ値liがj19となる点lbを求める。即ちlb=j19=j18…j
14となるポイントを求め、この時のトラツキング量をB
点としてマイクロコンピユータ(49)内のRAMに記憶す
る。
以上の演算動作で、トラツキングA点,B点を求めRAMに
一時記憶したことになる。次にこのA点と、B点の中間
ポイントを最終的に最良トラツキングポイントとして設
定し、再びB点より負方向にサーチを行ないC点でトラ
ツキングサーチを止め固定する。
このC点を基準にしトラツキング制御信号(第2図
(E)図示)をマイクロコンピユータ(49)内のトラツ
キング制御信号発生器で作成し、これをCP位相比較回路
(32a)に加える。
上述の動作は再生動作を始めた時は必ず行なう動作であ
るが、再生中も合成エンベロープ値liがある判別値ji
下になつた時はくりかえすものである。
第5図はこの実施例におけるトラツキング特性を示す図
で、第5図(a)はビデオ信号のエンベロープ値lVとHi
Fiオーデイオ信号のエンベロープ値lAのトラツキング量
に対する特性図、第5図(b)は減衰器(53),(54)
でそれぞれ1/3,2/3に減衰されたエンベロープ値1/3lV,2
/3lAのトラツキング量に対する特性図で、この実施例で
は深層記憶された信号であるHiFiオーデイオ信号のエン
ベロープ値lAと、表相記録されたビデオ信号のエンベロ
ープ値lVの重みづけを1:2に選んである。第5図(c)
はこの両者を加算した合成エンベロープ値(1/3lV+2/3
lA)のトラツキング量に対する特性図、HiFiオーデイオ
信号のエンベロープlAに重みのついた特性となる。ここ
で合成エンベロープ値が最大値となるようにC点を求め
て制御すれば、HiFiオーデイオ信号は勿論、ビデオ信号
をも考慮した総合的に最良のトラツキング制御が行なえ
ることを示している。
このように、狭いトラツク幅で深層記録されたHiFiオー
デイオ信号のエンベロープ値lAにウエイトを置いたトラ
ツキング制御を行なえば、広いトラツク幅で表相記憶さ
れたビデオ信号をも考慮した両信号ともS/Nの良いトラ
ツキング量を定めることができる。
なお、上記実施例ではドラムサーボ系、キヤツプスタン
サーボ系については一般にデジタルサーボ回路と呼ばれ
る具体的な構成例を示したがこれに限定されるものでな
く広くアナログ系のサーボ回路にも利用できる。
また、上記実施例では減衰器(53),(54)の減衰比を
1/3:2/3としたが、この理由は、VHS方式の場合は1/3:2/
3に選ぶとビデオ信号、HiFiオーデイオ信号双方の最良
点を安定して(種々異なつたトラツク幅のVTRで記憶さ
れた記憶済テープを再生してみると)トラツキング量を
制御することが出来るからであつて、この重みづけ比率
に限られるものではない。
また、上記実施例では減衰器(53),(54)を設けた
が、これを設けずマイクロコンピユータ(49)内の演算
処理で重みづけを行う構成としてもよい。
また、上記実施例では、トラツキング量の設定点A,Bの
中間のC点を最良トラツキング点としたがこれは任意の
点を選べることはいうまでもない。
さらにこの実施例はVHS方式HiFiVTR(深層記録方式)に
ついて述べたが、VHS方式非HiFiVTRの再生テープを入れ
た時にはHiFiエンベロープ検波回路の出力がない為ビデ
オ信号系のみ動作させ、マイクロコンピユータで切換え
て演算せしめるプログラムを設ければよく、容易に実現
できる。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によればビデオ信号のエンベロー
プ検波信号とHiFiオーデイオ信号のエンベロープ検波信
号の両信号を狭いトラツク幅の深層記録をおこなつてい
るHiFiオーデイオ信号に重みをつけて加算し、この加算
値より合成される両信号の合成エンベロープ値にもとづ
いてトラツキングを追い込む構成としたものであるから
深層・表層記録を行なうVTRにおいて他己録再を行う場
合であつても画質も音質も共に良い最適トラツキング位
置に自動的に追い込むことが出来る最適トラツキング制
御が行えるVTRが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロツク回路図、第2図
はその各部の信号波形図、第3図はこの実施例のマイク
ロコンピユータにおける信号処理フローチヤート、第4
図はその動作説明のための波形図、第5図はこの実施例
のトラツキング特性を説明するための図、第6図は従来
の自動トラツキング制御装置を示すブロツク回路図、第
7図はその動作を説明するための図、第8図は深層,表
層記録方式を説明するための図、第9図および第10図は
深層表層記録を行つた磁気テープの記録パターンとその
再生信号のエンベロープ信号との関係を説明するための
図である。 (4a)、(4b)…回転ビデオヘツド、(5)…コントロ
ールヘツド、(10),(10a)…周波数発電機、(30)
…基準信号発振器、(31)…ドラムサーボ制御回路、
(32)…キヤツプスタンサーボ制御回路、(40a),(4
0b)…回転HiFiオーデイオヘツド、(43)…ビデオ信号
エンベロープ検波回路、(44)…HiFiオーデイオ信号エ
ンベロープ検波回路、(45),(46)…A/D変換回路、
(47),(48)…メモリ回路、(49)…マイクロコンピ
ユータ、(53),(54)…減衰器。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】深層記録された信号を第1の回転ヘッドで
    再生した信号をエンベロープ検波して第1のエンベロー
    プデジタル信号に変換する手段と、上記深層記録された
    トラックの表層に、この深層記録トラック幅より広いト
    ラック幅で表層記録された信号を第2の回転ヘッドで再
    生してなる信号をエンベロープ検波して第2のエンベロ
    ープデジタル信号に変換する手段と、上記第1および第
    2のエンベロープデジタル信号に所定の重みづけを施し
    て加算する手段と、この加算した合成エンベロープデジ
    タル信号値が最大となるトラッキング量に対応するトラ
    ッキング制御信号を発生する手段と、このトラッキング
    制御信号にもとづいてトラッキング量を制御する手段と
    を備えた磁気記録再生装置のトラッキング制御装置。
  2. 【請求項2】深層記録された信号を第1の回転ヘッドで
    再生した信号をエンベロープ検波して第1の検波信号を
    出力する手段と、上記第1の検波信号に所定の重みづけ
    を施し第1のエンベロープデジタル信号に変換する手段
    と、上記深層記録されたトラックの表層に、この深層記
    録トラック幅より広いトラック幅で表層記録された信号
    を第2の回転ヘッド再生してなる信号をエンベロープ検
    波して第2の検波信号を出力する手段と、上記第2の検
    波信号に所定の重みづけを施し第2のエンベロープデジ
    タル信号に変換する手段と、上記第1と第2のエンベロ
    ープデジタル信号を加算する手段と、この加算した合成
    エンベロープデジタル信号値が最大となるトラッキング
    量に対応するトラッキング制御信号を発生する手段と、
    このトラッキング制御信号にもとづいてトラッキング量
    を制御する手段とを備えた磁気記録再生装置のトラッキ
    ング制御装置。
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