JPH04355688A - カセットテープレコーダのモータ制御装置並びにその装置を用いてなるテープレコーダ及びカメラ一体型vtr - Google Patents

カセットテープレコーダのモータ制御装置並びにその装置を用いてなるテープレコーダ及びカメラ一体型vtr

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JPH04355688A
JPH04355688A JP3129687A JP12968791A JPH04355688A JP H04355688 A JPH04355688 A JP H04355688A JP 3129687 A JP3129687 A JP 3129687A JP 12968791 A JP12968791 A JP 12968791A JP H04355688 A JPH04355688 A JP H04355688A
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motor
torque
tape
load
speed
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JP3129687A
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Inventor
Taizo Miyazaki
泰三 宮崎
Fumio Tajima
文男 田島
Hiroshi Katayama
博 片山
Nobuyoshi Muto
信義 武藤
Shigeki Morinaga
茂樹 森永
Toshio Osada
長田 俊男
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(VTR)、ビデオカメラ、カメラ一体形VTR(ビデ
オムービーとも称される)、オーディオカセットテープ
レコーダ、デジタルオーディオテープ(DAT)等のカ
セット型磁気テープを用いたレコーダ(情報記録装置)
に係り、特にテープ走行や磁気ヘッドの回転に係るモー
タの速度制御方法及び速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カセット型の磁気テープ(以下、単にカ
セットテープという)を記録媒体とするテープレコーダ
においては、磁気テープと情報の記録・再生用の磁気ヘ
ッドとの相対速度が変動すると、画質や音質を低下させ
ることが知られている。そこで、画質や音質等を向上さ
せるため、又は情報記録や再生の信頼性を向上させるた
めに、テープの走行速度及び磁気ヘッドの回転速度を高
い精度で一定に保持することが望ましい。
【0003】しかし、テープ走行用モータが有する固有
のトルク変動や、予測できない外乱によりテープの走行
速度が変動し、磁気テープと磁気ヘッドとの相対速度が
変動するという問題がある。また、磁気ヘッドが取り付
けられたシリンダを回転するヘリカルスキャン型のビデ
オテープレコーダの場合も、シリンダを回転させるシリ
ンダモータが有する固有のトルク変動や、予測できない
外乱等により、シリンダに回転むらが発生し、これによ
り磁気テープとの相対速度が変動するという問題がある
【0004】そこで、従来、トルク変動や外乱によるテ
ープ走行速度等の変動を抑制するため、次に述べるよう
な方法が提案されている。第1の方法として、1990
年  インターナショナル  パワーエレクトロニクス
  コンファレンス(1990 INTERNATIO
NAL POWER ELECTRONICSCONF
ERENCE)の予稿集第450頁から第456頁に論
じられているものがある。この方法は、まず、速度指令
に相当するモータ電流指令とモータの発生トルクの特性
関係を模擬してなるモータトルクモデルにより、与えら
れる電流指令に対するモータの発生トルクを推定する。 一方、モータの速度検出値又は磁気テープや回転シリン
ダ等の負荷の速度検出値とモータの発生トルクの特性関
係を模擬してなる負荷トルク逆モデルにより、モータ又
は負荷の検出速度に対応するモータの発生トルクを推定
する。そして、それら2つのモデルにより求めたモータ
の発生トルクの推定値の差をトルク外乱として求め、こ
の求めたトルク外乱を打ち消すように電流指令を補正す
る。これにより、理論的には、トルク外乱がモータ速度
出力に及ぼす影響を除去できる。
【0005】また、第2の方法として、特開昭61−2
40871号公報に記載されているように、トルク外乱
などにより発生するモータの速度変動を、学習制御によ
って除去しようとする試みが多くなされている。つまり
、速度変動に含まれる周期的な変動パターンをモータの
複数回転分にわたりランダムアクセスメモリ(RAM:
RandomAccess Memory)等に収集し
、その変動パターンを打ち消す補正信号を作成して、モ
ータの速度変動を小さくするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記第1の
方法は、モータトルクモデル又は負荷トルク逆モデルが
、実際のモータ又は負荷の動特性に一致していれば、理
論的には全てのトルク外乱を除去できる。特に、モデル
に含まれる制御パラメータ、すなわちモータトルクモデ
ルに設定されるトルク定数と、負荷トルク逆モデルに設
定される負荷(含むモータ)の慣性モーメント等が、実
際のモータ又は負荷のそれらと等しく設定されることが
望ましい。この点、前記第1の方法は、一定の範囲で、
実際の制御パラメータの変動に対し非常に強いロバスト
性を持っている。
【0007】しかし、第1の方法によれば、制御パラメ
ータが変動することについて配慮されていない。また、
モデルによる外乱補償制御の遅れにより除去できるトル
ク変動の周波数帯域に限度があり、カセットテープレコ
ーダの駆動に用いられるモータのように、回転にともな
って変化するコイルの磁束叉交数の変化により生ずるモ
ータ固有のトルク変動のように、周波数が高いトルク変
動の場合には、即応性に劣り、速度制御の精度を高くで
きない。そのため、画質、音質、又は記録情報の信頼性
の向上が制限を受けるという問題がある。
【0008】また、第1の方法は、基本的にフィードバ
ック制御であることから、制御系の遅れ分だけ速度制御
の追従性が劣り、テープの巻き取り量によって負荷の慣
性モーメントが一定の方向に変動する負荷に適用した場
合には、常に補償が遅れるという問題がある。
【0009】一方、第2の方法によれば、回転変動の振
幅や位相を検出するため検出手段と、検出された変動パ
ターンに基づき補正信号を作成するための手段とRAM
が必要になることから、トルク変動補償手段の回路構成
が複雑になり、コストアップの要因になるという問題が
ある。
【0010】本発明の第1の目的は、上記の問題を解決
すること、言い換えれば、モータ固有の高い周波数のト
ルク変動を抑制して、テープ又は回転型磁気ヘッドの速
度変動を低減するカセットテープレコーダのモータ制御
装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の第2の目的は、テープ走行
系の慣性モーメントの変化に起因する速度変動を低減す
るカセットテープレコーダのモータ制御装置を提供する
ことにある。
【0012】また、本発明の第3の目的は、上記第1と
第2の目的を同時に達成するカセットテープレコーダの
モータ制御装置を提供することにある。
【0013】更に、本発明の第4の目的は、画質又は音
質において一層優れたカセットテープレコーダ及びカメ
ラ一体形VTRを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するために、カセットテープレコーダを駆動す
るモータの検出速度を指令速度に一致させるようにモー
タの制御量を調節する速度制御手段と、前記制御量の指
令値と前記検出速度とを入力し、前記モータと該モータ
の負荷を模擬してなるモデルに基づいてトルク外乱の推
定値を求め、該トルク外乱推定値を打ち消すように前記
制御量の指令値を補正するトルク外乱補償手段とを備え
てなるモータ制御装置において、前記モータの回転に伴
うコイル磁束叉交数の変化に応じて変化する前記モデル
に含まれる制御パラメータの変更データを有し、前記モ
ータの回転位相角の検出値を入力し、該検出値に対応す
る前記制御パラメータの変更データを求めて前記モデル
の制御パラメータを変更する制御パラメータ修正手段を
設けてなることを特徴とする。
【0015】前記トルク外乱補償手段が、前記制御量の
指令値を入力し、予め設定された前記モータの制御量と
発生トルクとの相関関数に基づいて、前記モータの発生
トルク推定値を求めるモータトルクモデルと、前記検出
速度を入力し、予め設定された前記モータの速度と負荷
の入力トルクとの相関関数に基づいて、負荷の入力トル
ク推定値を求める負荷トルク逆モデルと、前記各トルク
推定値の差を入力し、予め設定された前記モータの制御
量と発生トルクとの相関関数に基づいて、前記トルク推
定値の差を打ち消すに必要なモータの制御量の補正値を
求めるモータトルク逆モデルを有し、この補正値により
前記制御量の指令値を補正する速度補正手段とを含んで
なるものにも適用できる。
【0016】この場合は、前記制御パラメータ修正手段
は、前記モータの回転位相角を検出する回転位相角検出
手段と、前記モータの回転位相角に対応させてトルク定
数の変更データが記憶された記憶手段と、該記憶手段の
内容に基づいて前記検出された回転位相角に対応するト
ルク定数の変更データを求め、該変更データに合わせて
前記モータトルクモデルと前記モータトルク逆モデルの
トルク定数を変更するトルク定数修正手段により構成で
きる。
【0017】また、本発明は、上記第2の目的を達成す
るため、上記と同様のトルク外乱補償手段を備えてなる
カセットテープレコーダのテープ巻き取りリールを駆動
するモータの制御装置において、テープ巻き取りリール
のテープ巻き付き量の変化の応じて変化する前記モデル
に含まれる負荷慣性モーメントの変更データを有し、前
記テープ巻き付き量の検出値を入力し、該検出値に対応
する前記負荷慣性モーメントの変更データを求めて前記
モデルの負荷慣性モーメントを変更する負荷慣性モーメ
ント修正手段とを設けてなることを特徴とする。
【0018】また、本発明は、上記第3の目的を達成す
るため、前記トルク定数等の第1の制御パラメータを修
正する手段と、前記負荷慣性モーメント等の第2の制御
パラメータを修正する手段の両方を設けてなることを特
徴とする。
【0019】また、本発明の第4の目的は、上記構成の
モータ制御装置を、オーディオ又はビデオのカセットテ
ープレコーダ、あるいはカメラ一体型VTRに適用する
ことにより達成できる。
【0020】
【作用】このように構成されることから、本発明によれ
ば、次の作用により上記本発明の目的が達成される。ま
ず、基本的には、従来と同様のトルク外乱補償手段によ
りモータ制御系に影響を及ぼすトルク外乱が抑制される
。これに加え、本発明によれば、モータの回転に伴うコ
イル磁束叉交数の変化に応じて変化する前記モデルに含
まれる制御パラメータが、モータの回転位相角に応じて
修正されるから、モータ固有の高い周波数のトルクリッ
プルに起因するトルク変動やトルク外乱を効果的に抑制
できる。この結果、磁気ヘッドを回転駆動するシリンダ
の回転速度又はテープ走行速度の変動を高い精度で抑制
できるから、高音質、高画質の音響機器や信頼性の高い
情報記録装置を実現できる。
【0021】更に、テープ走行に伴って前記モデルの制
御パラメータが変化した場合に、テープ巻き取りリール
のテープ巻き付き量の変化の応じて第2の制御パラメー
タが変更されるから、モータ負荷の慣性モーメントが変
化することにより生ずるトルク外乱の推定誤差を低減で
きる。この結果、一層効果的にトルク外乱を抑制して、
テープ走行速度の変動を高い精度で抑制でき、高音質、
高画質の音響機器や信頼性の高い情報記録装置を実現で
きる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1に、本発明の主要部に係るVTR駆動装
置の一実施例の概念構成図を示す。本実施例は、カメラ
一体形VTRの駆動装置に本発明を適用したものである
。図示のように、VTR駆動装置は、テープ走行機構、
磁気ヘッド回転機構及びこれらに係るモータの制御装置
を含んで構成される。テープ走行機構と磁気ヘッド回転
機構の部分は、一点鎖線100で囲んだ部分であり、記
録又は再生作動中の状態を示している。図示していない
カセット内に収納されている供給リール102から巻き
出されるテープ104は、複数のガイドピン又はガイド
ローラに案内されて磁気ヘッドが取り付けられたシリン
ダ106に導かれ、このシリンダ106のシリンダ面の
磁気ヘッドに接触させて走行され、更に他の複数のガイ
ドピン又はガイドローラに案内されて巻き取りリール1
08に巻き取られるように走行される。テープの走行速
度はテープ104に接して設けられたキャプスタンロー
ラ110により調整される。このキャプスタンローラ1
10はキャプスタンモータ112により回転駆動される
。このキャプスタンモータ112は、点線で示したベル
トとプーリ等からなる動力伝達機構114を介して前記
巻き取りリール108に連結され、巻き取りリール駆動
用モータとして兼用されている。シリンダ106はその
シリンダ面に記録・再生用の磁気ヘッドが取り付けられ
てなり、シリンダモータ116により回転駆動される。
【0023】また、各部の速度制御のために、供給リー
ル102、シリンダ106、キャプスタンローラ110
、巻き取りリール108には、それぞれロータリーエン
コーダ等からなる速度検出器(RE)118、120、
122、124が連結されている。
【0024】また、モータ112、116はいずれも3
相ブラシレスモータが用いられ、各モータ112、11
6には一定回転角(例えば60°)ごとに基準位相検出
パルスを発生するホール素子等からなる基準位相検出器
(PS)126、128とが連結されている。また、前
記速度検出器122は、前記基準位相検出パルスより小
さい回転角ごとにパルス(FGパルス)を発生するよう
になっている。これらの基準位相検出器126、128
とFGパルスによって、各モータの回転位相角θの基準
位相と回転位相角の情報が検出される。なお、テープ1
04を巻き戻す場合は、供給リール102と巻き取りリ
ール108を反対に回転させる。
【0025】次に、各モータの速度制御装置の構成につ
いて説明する。各モータの速度指令ω1*、ω2*はシ
ステムコントローラ202から出力される。キャプスタ
ンモータ112の速度制御装置は、速度制御手段204
、モータドライバ206、トルク外乱補償手段208、
モータトルクモデルのトルク定数修正手段212、負荷
慣性モーメント修正手段212を含んで構成されている
。 一方、シリンダモータ116の速度制御装置は、速度制
御手段234、モータドライバ236、トルク外乱補償
手段238、モータトルクモデルのトルク定数修正手段
242を含んで構成されている。基本的にはキャプスタ
ンモータ112の駆動装置と同様であるが、負荷である
シリンダ106の慣性モーメントは時間的に変動しない
ので、負荷慣性モーメント修正手段212に相当するも
のが省略されている。また、水晶発信器250はシステ
ムコントローラ202とトルク定数修正手段242の動
作に必要なクロックパルスCPを発生するものである。
【0026】ここで、各モータ速度制御装置の各手段の
詳細構成について、動作と共に説明する。まず、キャプ
スタンモータ112の速度制御装置においては、システ
ムコントローラ202から出力される速度指令ω1*が
加算器214に入力され、ここにおいて速度検出器12
2で検出される検出速度ω1との偏差Δω1が求められ
る。速度制御手段204は比例積分制御系であり、偏差
Δω1を入力し、その偏差Δω1を比例積分処理してモ
ータ電流指令i1を演算する。この電流指令i1には、
トルク外乱補償手段208から与えられるトルク外乱補
償信号i1(Te)が加算器216において加算され、
最終的な電流指令i1*としてモータドライバ206に
入力される。
【0027】トルク外乱補償手段208は、図2に示し
た制御ブロック図のように、モータトルクモデル208
aと、負荷トルク逆モデル208bと、フィルタ208
cと、モータトルク逆モデル208dとを含んで構成さ
れる。図2は、モータ速度制御系全体の各部を伝達関数
で表した制御ブロック図であり、テープ走行機構は一点
鎖線150で囲んだ部分であり、キャプスタンモータの
電流・トルク特性にかかるモータトルク定数Kのブロッ
ク152と、モータ負荷の入力トルク・速度特性にかか
る伝達関数1/(J・s+B)のブロック154とを有
し、モータ負荷にトルク外乱Teが入力されるものとし
て表している。また、モータトルクモデル208aは、
速度指令に相当する電流指令とモータの発生トルクTの
特性関係を模擬したモデルであり、その特性関係が比例
関係であることに鑑み、与えられる電流指令i1*に予
め設定されたモデルトルク定数Kmを乗じてモータの発
生トルクを推定するようになっている。負荷トルク逆モ
デル208bは、モータの速度検出値又は磁気テープや
回転シリンダ等の負荷の速度検出値と負荷の入力トルク
の特性関係に基づき、モータ又は負荷の検出速度ω1か
ら負荷トルクを推定するモデルである。その特性関係は
、トルクをT、負荷の慣性モーメントのモデルをJm、
負荷の風損等の粘性抵抗をB、演算子をsとすると、T
=(Jm・s+B)ω1になる。そして、それら2つの
モデルにより求めた各トルク推定値の差をトルク外乱推
定値Te´として加算器208eで求める。この求めた
トルク外乱推定値Te´をフィルタ208cを通して一
定の高周波成分を除去し、モータトルク逆モデル208
dにてTe´に相当する電流成分に変換し、これをトル
ク外乱補償信号i1(Te)として、前記加算器216
に入力する。これにより、理論的には、トルク外乱がモ
ータ速度出力に及ぼす影響を除去できる。しかし、後述
するように、実際にはトルク定数Km又は慣性モーメン
トJmが変動するため、これらを一定値に固定したので
は、外乱トルクTeの推定に誤差が生じ、モータやテー
プ速度が変動してしまうことになる。そこで、トルク定
数修正手段210と負荷慣性モーメント修正手段212
により、モータ112の回転位相角θと負荷の状態に応
じ、各モデル208a、bのKmとJmを可変設定し、
トルク外乱を高い精度で推定するようにしているのであ
る。
【0028】このようにして推定された外乱トルク推定
値Te´に応じて補正された電流指令i1*がモータド
ライバ206に入力される。モータドライバ206は、
図3に示すように、3相ブラシレスモータの各相A、B
、Cと電源Vs間に挿入されたスイッチング素子を有す
る相電流分配手段206aと、これらのスイッチング素
子の制御信号を生成する相電流分配制御手段206bを
含んで構成されている。相電流分配制御手段206bは
、基準位相検出器126からモータの基準位相検出パル
ス220を入力し、キャプスタンモータ112の回転位
相θの変化に合わせて、電流を通流する相の切り替えと
通流位相の制御をするとともに、電流指令i1*に応じ
たレベルのモータ電流をキャプスタンモータ112に流
すように、スイッチング素子を制御する。このようにし
て、キャプスタンモータ112の速度が高い精度で一定
に制御され、ひいてはテープの走行速度も高い精度で一
定に保持される。
【0029】一方、シリンダモータの制御装置において
も、システムコントローラ202から出力される速度指
令ω2*と速度検出器120で検出される検出速度ω2
との偏差Δω2が加算器244において求められ、速度
制御手段234においてその偏差Δω2を除去するに必
要なモータの電流指令i2が演算される。この電流指令
i2に加算器246においてトルク外乱補償信号i2(
Te)による補正がなされ、この補正された電流指令i
2*がモータドライバ236に入力される。モータドラ
イバ236は、基準位相検出器128からモータの基準
位相検出パルス222を入力し、シリンダモータ116
の回転位相変化に合わせて電流の相切り替え等の制御を
するとともに、電流指令i2*に応じたモータ電流を流
すように制御する。なお、モータドライバ236、トル
ク外乱補償手段238、トルク定数修正手段242は、
キャプスタンモータ112の場合と同様の構成であるこ
とから、説明を省略する。このようにして、トルク外乱
がモータ速度に及ぼす影響が除去され、シリンダ106
の回転速度の変動が除去され、テープ104との相対速
度が高い精度で一定に制御される。
【0030】次に、本発明の特徴部に係るトルク定数修
正手段210、242及び負荷慣性モーメント修正手段
212の詳細構成を説明する。まず、キャプスタンモー
タ112を例にして、モータ固有のトルク変動と、テー
プ走行系の慣性モーメント変化に起因する速度変動につ
いて詳細に説明する。本実施例のキャプスタンモータ1
12は、永久磁石などからなる界磁極を8極有し、これ
に対向させて3相のコイルを2組配した構成の、3相8
極6コイル120度通電方式のブラシレスモータであり
、VTRの駆動モータとして広く用いられている。
【0031】このようなブラシレスモータの相電流、相
電圧、発生トルクの関係のタイムチャートを図4に示す
。図示のように、各相A、B、Cの各コイルには、同図
(a)〜(c)に示す周知のパターンに従って、相電流
Ia、Ib、Icが通流される。つまり、各相A、B、
Cの相電流は、同図(d)に示した電気角で60度ごと
に発生される基準位相検出パルス220(本実施例では
、相電流切り替え信号に一致する。)に基づいて、電気
角で120度づつ互いに位相をずらし、かつ周期的に正
負120度(6コイルのモータでは機械角で15度)の
間、前述のドライバ206のスイッチング素子の働きに
より切り替えられる。このとき、各相のコイルに誘起さ
れる電圧(コイル端とコイル中性点との電位差)Va、
Vb、Vcは、コイルが叉交する界磁の磁束密度が回転
子の回転応じて正弦波状に変化するため、図4(e)に
示したように正弦波状になり、高い周波数のトルクリッ
プルが発生する。
【0032】ところで、モータの発生するトルクTは、
電力Pを回転速度ωで割ったものであるから、次式1の
関係が成り立つ。
【0033】
【数1】T=P/ω=(Ia・Va+Ib・Vb+Ic
・Vc)/ω いま、A相とB相とが同時に通電状態にあり、かつIa
= Iconst、Ib= −Iconstとすると

0034】
【数2】T = Iconst(Va−Vb)/ωとい
う関係式が成り立つ。ここでIconstは定数、回転
速度ωも一定であるとすると、トルクTは(Va−Vb
)に比例した変動パターンを持つことになる。
【0035】ここで位相角をθとし、相電圧の波高値を
Vo、相電圧の平均をVmとすると、Va,Vbはそれ
ぞれ次式3になり、上式2は次式4になる。
【0036】
【数3】Va=Vosinθ+Vm、 Vb=Vosin(θ−120°)+Vm
【0037】
【数4】T=Iconst/ω・Vo{sinθ−si
n(θ−120°)} ここで、30°≦θ≦90゜とする。
【0038】一方、トルクTは電流Iに比例するから、
その比例定数をトルク定数Kとすれば、次式5により表
せる。
【0039】
【数5】T=K・I ところで、電流IはIconstで一定であることから
、数式4と5から、数式6が成立することになる。
【0040】
【数6】K=Vo/ω・{sinθ−sin(θ−12
0°)}ここで、30°≦θ≦90°とする。
【0041】図4に示した、その他の5つの通電組合せ
状態についても同様の関係になり、結局、モータの発生
トルクは同図(f)に示すように変動する。すなわち、
一定の電流指令(Iconst)を与えても、モータの
回転位相の変化に伴う磁束叉交数の変化によって、発生
トルクが時間と共に変動することになり、これによって
モータの速度、ひいてはテープ走行速度が変動する。情
報記録密度の高度化に伴い、そのようなトルクリップル
を精度よく抑制することが要望される。なお、発生トル
クの変動は、上式6から、トルク定数Kが変動すると考
えることができる。
【0042】そこで、トルク定数修正手段210により
、上述の特性を利用してモデルのトルク定数Kmを変更
設定するようにしたのである。図5に、トルク定数修正
手段210の一実施例の詳細ブロック構成図を示す。 図において、トルク定数データテーブル210aには、
図4(f)のトルク変動パターンに基づいて定められた
トルク定数Kmの変更設定データが位相角に対応させて
格納されている。回転位相検出手段210bは、基準位
相検出パルス220とFGパルスを入力し、基準位相か
らのモータ112の回転位相角θを検出する。トルク定
数演算手段210cは、検出された回転位相角θに対応
するトルク定数Kmを前記テーブル210aから読み出
し、モータトルクモデル208aのトルク定数Kmを変
更設定させる。
【0043】ここで、図6を用いてトルク定数データテ
ーブル210aのデータ内容の一実施例を説明する。ま
ず、図6(a)はトルク定数の変動パターンを示し、図
4にて説明したように、磁極とコイルの配置構成によっ
て定まる。3相8極6コイルのブラシレスモータの場合
は、電気角で60°ごとに同一のパターンで変動する。 また、その変動は相電流切り替え周期に対応している。 そこで、本実施例は、相電流切り替え信号に相当する基
準位相検出パルス220を基準とし、位相角で60°幅
に対応したトルク定数データをテーブル210aに格納
し、基準位相検出パルス220よりも十分に間隔が短い
FGパルスによりモータ112の回転位相角θの変化を
検出し、この検出位相角に対応するトルク定数Kmをテ
ーブル210aから読み出すようにしたのである。つま
り、基準位相検出パルス220を基準位置とし、その時
点から検出されたFGパルス数をカウントして、モータ
の回転位相角を検出する。いま、キャプスタンモータ1
12のFG127の磁極数が720個とすると、3相8
極6コイルのブラシレスモータ1回転の相電流切り替え
数は24回であるため、電気角で60度の期間では15
個のFGパルスが検出できる。したがって、電気角で4
度毎にトルク定数Kmの設定データをテーブル210a
に設定格納しておけば、モータトルクモデル208aの
トルク定数Kmを、モータ112の回転位置に応じた値
に変更設定可能である。なお、テーブル210aにトル
ク定数Kmを直接格納するようにしてもよいが、モータ
のトルク定数Kmを計算するのに用いるパラメータの形
で格納するようにすることができる。図6(b)は、こ
のような考え方により構成したトルク定数データテーブ
ル210aの例である。また、FGパルスに変えてこれ
よりも周期の短いクロックパルス等を用いれば、位相検
出の精度を向上させることが可能である。
【0044】図6(b)に示したトルク定数データテー
ブル210aでは、トルク定数Kmの計算のためにパラ
メータαを導入している。ここで、αは前記式5の s
inθ−sin(θ−120°)に相当する。但し、3
0°≦θ≦90°であるから、1.5≦α≦1.73で
ある。また、図6(a)で、Kminはθが基準位相(
この場合は、30°)のときのトルク定数とすると、式
5から、Kmin=1.5・Vo/ωとなる。ここで、
Vo/ωを一定とすると、30°≦θ≦90°における
トルク定数Kmは、数式7で表せる。
【0045】
【数7】Km=1.5αKmin そこで、図6(b)のテーブルでは、FGパルス数のカ
ウント値に対応させて、4度ごとのαの値が格納されて
いる。そして、トルク定数演算手段210cは、FGパ
ルス数に対応するαを読み出し、これと予め設定されて
いるKminから、式7に従ってトルク定数Kmを計算
により求めて出力する。なお、本来、Kminは回転速
度ωの関数であるが、通常VTRの録画、再生時におけ
るテープ走行速度は一定であるから、Kminを一定値
としても差し支えない。
【0046】図6のテーブルを用いる方法に代えて、簡
単な計算式で回転電気角からトルク定数Kmを設定する
方法を図7,8に示す。図7は、図6(a)の曲線を三
角形近似したものであり、αは次式8により求める。な
お、nはFGパルス数である。
【0047】
【数8】α=1.53+0.03・n  (但し、0≦
n≦7)α=1.53+0.03(15−n)  (但
し、8≦n≦15)図8は、台形近似したものであり、
αは次式9により求める。
【0048】
【数9】α=1.51+0.05・n  (但し、0≦
n≦4)α=1.71            (但し
、5≦n≦10)α=1.51+0.05(15−n)
  (但し、11≦n≦15)これらの近似手段を用い
ることでメモリを節約することができる。
【0049】このようにして、キャプスタンモータ11
2固有の高い周波数のトルク変動に合わせて、モータト
ルクモデル208aを可変設定できるから、トルク外乱
Teの推定精度が向上することになる。
【0050】一方、モータ負荷の回転速度ωから負荷入
力トルクを推定する負荷トルク逆モデル208bは、図
2に示すように、キャプスタンモータ112の回転速度
ω1を入力し、これに関数(Jm・s+B)を乗じて負
荷入力トルクを推定する。しかし、キャプスタンモータ
112の負荷には、テープを駆動する巻き取りリール1
08が含まれるため、テープ巻き取り量の変化に伴って
負荷の慣性モーメントが変化するから、モデルの慣性モ
ーメントJmを固定したままでは、負荷入力トルクの推
定値に誤差が生ずる。そこで、負荷慣性モーメント修正
手段212により、負荷の慣性モーメントの変化に合わ
せてモデルの慣性モーメントJmを変更設定し、負荷入
力トルクの推定値の精度を高め、更にはトルク外乱推定
値の精度を向上させている。
【0051】ここで、キャプスタンモータ112の負荷
慣性モーメントJの変化について説明し、次にその変化
に合わせてモデルの負荷慣性モーメントJmを修正する
負荷慣性モーメント修正手段212における処理手順に
ついて説明する。図9にキャプスタンモータ112の負
荷構成の概念図を示す。図において、v11はテープ走
行速度、ω1はキャプスタンモータ112の回転角速度
、r1はテープ駆動軸であるキャプスタンローラの半径
、ω11は供給リール102の回転角速度、r11は供
給リール102のテープの巻き半径、ω12は巻き取り
リール108の回転角速度、r12は巻き取りリール1
08のテープの巻き付き半径である。図から判るように
、テープ巻き取り量の変化に伴い負荷慣性モーメントJ
の変化が生じる。この慣性モーメントJの変化パターン
は、前述したトルク定数Kとは異なり、きれいな数式と
しては表しにくい。しかし、使用するカセットテープの
長さが同じならば、テープの巻き取り量と負荷慣性モー
メントとの間には一義的な関係が成立する。そこで、図
10に示すように、カセットテープの長さの種類と巻き
取りリールのテープの巻き半径r12に対するモデルの
慣性モーメントJmの関係を予め把握しておき、テープ
種類と巻き半径r12の変化を検出し、これに合わせて
慣性モーメントJmを可変設定するようにすればよい。
【0052】その処理手順を図11に示す。まず、ステ
ップ301から306において、テープの種類を検出す
る。テープの種類は一般にその長さを時間で表現し、1
20分テープS120、90分テープS90等があり、
その種類に応じて供給リール102と巻き取りリール1
08に巻き付いているテープの巻き付き面積の合計面積
Sが異なる。このテープの巻き付き面積Sは、次式10
により求まる。
【0053】
【数10】S=π(r11・E2+r12・E2)ここ
で、E2は二乗を表す。
【0054】一方、テープの巻き半径r11とr12は
、次式11の関係に基づいて求めることができる。すな
わち、テープ速度v11はキャプスタンモータ回転速度
ω1(単位rad/sec)とキャプスタンローラ11
0の軸半径r1との積によって求まり、この速度v11
と任意の時点の供給リール回転速度ω11と巻き取りリ
ール回転速度ω12との関係から、ある瞬間のテープの
巻き半径r11とr12が求められる。
【0055】
【数11】v11=r1・ω1 r11・ω11=v11 r12・ω12=v11 よって、r11、r12は、 r11=r1・ω1/ω11 r12=r1・ω1/ω12 このような関係に基づいてステップ301から303に
おいてテープ巻き付き面積Sを計算し、このS値と予め
設定されている判定基準値とをステップ304から30
6にて比較し、この比較結果によりステップ310と3
11でテープ長さの種類を判定する。そして、判定結果
のテープ種類と計算されたある瞬間のテープの巻き半径
r12に対応する慣性モーメントJmを図10の関係に
したがって求める(ステップ312)。この処理は、図
10に示した関係を、テープ巻き半径r12をアドレス
とするメモリにテーブル化して保持しておくことにより
、簡単に読みだすことができる。また、メモリ量節約の
ために、図10の関係を折れ線近似して保持しておき、
計算により求めるようにしても実用上は差し支えない。 このようにして求めた負荷慣性モーメントJmを負荷ト
ルク逆モデル208bに設定する(ステップ313)。 なお、計算されたS値が設定されている基準値に一致す
るものがなかったら、慣性モーメントJmは平均的な値
に固定設定し、負荷慣性モーメント修正手段212の機
能を実質的に停止させる。
【0056】これによって、負荷トルク逆モデル208
bの関数がある瞬間の負荷慣性モーメントに応じたもの
に可変設定されるから、負荷の入力トルクを精度よく推
定でき、その結果トルク外乱の推定精度が向上する。
【0057】上述したように、モータトルクモデル20
8aのトルク定数Kmをキャプスタンモータ112固有
の周波数の高いトルク変動に合わせて可変設定するとと
もに、負荷トルク逆モデル208bの負荷慣性モーメン
トJmをテープの巻き付き量に応じて可変設定するよう
にしたことから、図2の加算器208eにより求められ
るトルク外乱推定値Te´の精度が高くなる。
【0058】この推定値Te´は、ローパスフィルタ2
08cによりフィルタ処理される。このフィルタはノイ
ズ及びサンプリングの影響を減少させるためのものであ
る。すなわち、このフィルタ208cを設けなければ、
制御ループを一巡する間の時間遅れの影響や、速度検出
器122等のエンコーダの精度の限界等から、高周波領
域でトルク外乱推定値Te´が不正確となる。そこで、
ローパスフィルタ208cにより高周波領域のホワイト
ノイズを除去する他、高周波領域でトルク外乱推値の感
度を一定の範囲で落とすために設けたものである。この
ことから、ローパスフィルタ208cの時定数は、制御
のためのサンプリング周波数の二分の一以上の高周波数
領域を除去し、かつできるだけ高い周波数帯域までトル
ク外乱推定量が利用できるように設定することが望まし
い。例えば、ローパスフィルタ208cの時定数はサン
プリング周期の少なくとも2倍以上とする必要がある。
【0059】このようにしてフィルタ処理されたトルク
外乱推定値Te´は、図2のモータトルク逆モデル20
8dにて電流指令の次元のトルク外乱補償値i1(Te
)に変換され、加算器216にて電流指令i1から減算
され、トルク外乱Te分が除去される。
【0060】図2の実施例では、粘性定数Bの修正手段
を設けていないから、負荷逆モデル208bのBは定数
である。これは、テープを負荷とする速度制御装置では
粘性に比べて慣性の方がはるかに大きな影響を与えるこ
とが確認されていることによる。また、粘性定数の変わ
り方が未だ充分判明していないこともある。したがって
、粘性の方が大きな影響を与える制御対象、粘性の変化
の仕方がある程度わかる制御対象などでは粘性定数の修
正手段を設けることが望ましい。
【0061】また、図2では制御系全体の時間遅れを極
力少なくするために、トルク外乱補償値i1(Te)を
電流指令i1に与えるようにしたが、電圧指令が存在す
る制御系のときは、トルク外乱補償値を電圧指令の次元
に変換して与えるようにしても差し支えない。
【0062】以上、キャプスタンモータ112のトルク
外乱補償手段208について説明したが、シリンダモー
タ116のトルク外乱補償手段238の構成も基本的に
は同一である。ただし、前述したように、シリンダモー
タは常に一定の速度で回転するため、負荷慣性モーメン
トJの変化が無いことに鑑み、負荷トルク逆モデルが固
定設定される点で異なる。また、モータの回転位相角を
検出するために、FGパルスを利用する方法について説
明したが、シリンダモータ116は電流切り替え信号(
電気角60度ピッチ)を十分に細かく分割できるだけの
FG磁極数を備えていない。そこで、FGパルスの代わ
りに水晶発振器250から出力されるクロックパルスC
Pを用い、相電流切り替え信号からの経過時間をクロッ
クパルスの計数値により求めるようにする。また、VT
Rの場合は、磁気ヘッドで検出する水平同期信号と垂直
同期信号を回転位相角検出手段として用いることもでき
る。
【0063】上述したように、本実施例によれば、モー
タの磁極とコイルの構成から生ずる固有の高い周波数の
トルク変動成分を除去できるため、磁気テープ走行速度
又はシリンダ回転速度の変動を防止できる。その結果、
VTRの画質や音質を向上できる。更に、磁気テープの
巻き取り量の変化にともなう負荷慣性モーメントの変化
から生ずるトルク変動を除去できるため、磁気テープ走
行速度の変動を一層防止できる。
【0064】なお、上記実施例では、キャプスタンモー
タ112の速度制御では、トルク定数修正手段210と
負荷慣性モーメント修正手段212の両方を設けたもの
を示したが、いずれか一方のみであっても、程度に応じ
てトルク変動を防止できる。
【0065】また、トルク外乱を学習制御する方法に比
べ、構成が簡単になるばかりでなく、学習のための時間
遅れが存在せず、しかも外乱を抑制するためのアルゴリ
ズムが非常に簡単で演算時間が短いことから、周波数の
高い外乱成分をも抑制できる。
【0066】特に小型、軽量のビデオムービーは高い記
録密度が要求されるから、モータのトルク変動及び負荷
慣性モーメントの変動が画質と音質に与える影響が大き
いので、テープ及びシリンダ駆動モータの制御に適用し
て効果が著しい。
【0067】また、ビデオムービーは旅行用などの用途
のため、より一層の小型化が望まれており、使用者が余
り重さを意識せずに持ち運ぶことのできる重さは、経験
的に500グラム以下であるといわれている。一般に慣
性質量が小さくなるほど外乱に対する感度が増大するの
で、このように小さなビデオムービー用のモータ制御装
置に本発明を適用することで、据置型VTRと大差ない
程度の速度むら(0.2%以下)までテープの走行むら
を抑えることができ、超小型、軽量のビデオムービー用
モータ制御装置を、簡単、安価に提供できる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
まず、基本的には、従来と同様のトルク外乱補償手段に
よりモータ制御系に影響を及ぼすトルク外乱が抑制され
る。
【0069】これに加え、本発明によれば、モータの回
転に伴うコイル磁束叉交数の変化に応じて変化する前記
モデルに含まれる制御パラメータが、モータの回転位相
角に応じて修正されるから、モータ固有の高い周波数の
トルクリップルに起因するトルク変動やトルク外乱を効
果的に抑制できる。この結果、磁気ヘッドを回転駆動す
るシリンダの回転速度又はテープ走行速度の変動を高い
精度で抑制できるから、高音質、高画質の音響機器や信
頼性の高い情報記録装置を実現できる。
【0070】更に、テープ走行に伴って前記モデルの制
御パラメータが変化した場合に、テープ巻き取りリール
のテープ巻き付き量の変化の応じて第2の制御パラメー
タが変更されるから、モータ負荷の慣性モーメントが変
化することにより生ずるトルク外乱の推定誤差を低減で
きる。この結果、一層効果的にトルク外乱を抑制して、
テープ走行速度の変動を高い精度で抑制でき、高音質、
高画質の音響機器や信頼性の高い情報記録装置を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の主要部にかかる磁気テープ駆動装置の
一実施例の概念構成図である。
【図2】本発明の特徴部にかかるトルク外乱補償手段と
制御パラメータの修正手段を含む制御ブロック図である
【図3】図1実施例のモータドライバの詳細構成図であ
る。
【図4】3相ブラシレスモータのトルク変動を説明する
ための各部の動作波形図である。
【図5】トルク定数修正手段の一実施例の構成図である
【図6】トルク定数データテーブルの一実施例の説明図
である。
【図7】モータ回転位相角とトルク定数データの関係を
折れ線近似する場合の一実施例を示す図である。
【図8】図7実施例の変形例を示す図である。
【図9】キャプスタンモータの負荷慣性モーメントの変
化を説明する概念構成図である。
【図10】巻き取りリールのテープ巻き付き半径と負荷
慣性モーメントの関係を示す図である。
【図11】慣性モーメント修正手段の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
102  テープ供給リール 104  テープ 106  シリンダ 108  テープ巻き取りリール 110  キャプスタンローラ 112  キャプスタンモータ 114  動力伝達機構 116  シリンダモータ 118,120,122,124  速度検出器126
,128  基準位相検出器 202  システムコントローラ 204,234  速度制御手段 206,236  モータドライバ 208,238  トルク外乱補償手段210,242
  トルク定数修正手段212  負荷慣性モーメント
修正手段208a  モータトルクモデル 208b  負荷トルクモデル 208c  フィルタ 208d  モータトルク逆モデル 210a  トルク定数データテーブル210b  回
転位相検出手段 210c  トルク定数演算手段

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  カセットテープレコーダを駆動するモ
    ータの検出速度を指令速度に一致させるようにモータの
    制御量を調節する速度制御手段と、前記制御量の指令値
    と前記検出速度とを入力し、前記モータと該モータの負
    荷を模擬してなるモデルに基づいてトルク外乱の推定値
    を求め、該トルク外乱推定値を打ち消すように前記制御
    量の指令値を補正するトルク外乱補償手段と、前記モー
    タの回転に伴うコイル磁束叉交数の変化に応じて変化す
    る前記モデルに含まれる制御パラメータの変更データを
    有し、前記モータの回転位相角の検出値を入力し、該検
    出値に対応する前記制御パラメータの変更データを求め
    て前記モデルの制御パラメータを変更する制御パラメー
    タ修正手段と、を含んでなるカセットテープレコーダの
    モータ制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記トルク外乱補償手
    段が、前記制御量の指令値を入力し、予め設定された前
    記モータの制御量と発生トルクとの相関関数に基づいて
    、前記モータの発生トルク推定値を求めるモータトルク
    モデルと、前記検出速度を入力し、予め設定された前記
    モータの速度と負荷の入力トルクとの相関関数に基づい
    て、負荷の入力トルク推定値を求める負荷トルク逆モデ
    ルと、前記各トルク推定値の差を入力し、予め設定され
    た前記モータの制御量と発生トルクとの相関関数に基づ
    いて、前記トルク推定値の差を打ち消すに必要なモータ
    の制御量の補正値を求めるモータトルク逆モデルを有し
    、この補正値により前記制御量の指令値を補正する速度
    補正手段とを含んでなること、を特徴とするカセットテ
    ープレコーダのモータ制御装置。
  3. 【請求項3】  請求項1において、前記トルク外乱補
    償手段が、前記制御量の指令値を入力し、該制御量指令
    値に予め設定されたトルク定数を乗じて前記モータの発
    生トルク推定値を求めるモータトルクモデルと、前記検
    出速度を入力し、予め設定された前記モータの負荷慣性
    モーメントを含んでなる負荷入力トルクと速度との相関
    関数に基づいて、前記検出速度に対応する負荷入力トル
    ク推定値を求める負荷トルク逆モデルと、前記各トルク
    推定値の差を入力し、該差を前記トルク定数で除して前
    記モータの制御量の補正値を求めるモータトルク逆モデ
    ルを有し、該補正値を前記制御量の指令値に加算する速
    度補正手段とを含んでなり、前記制御パラメータ修正手
    段が、前記モータの回転位相角を検出する回転位相角検
    出手段と、前記モータの回転位相角に対応させてトルク
    定数の変更データが記憶された記憶手段と、該記憶手段
    の内容に基づいて前記検出された回転位相角に対応する
    トルク定数の変更データを求め、該変更データに合わせ
    て前記モータトルクモデルと前記モータトルク逆モデル
    のトルク定数を変更するトルク定数修正手段とを含んで
    なること、を特徴とするカセットテープレコーダのモー
    タ制御装置。
  4. 【請求項4】  請求項3において、前記トルク外乱補
    償手段が、前記トルク推定値の差を処理するローパスフ
    ィルタを含んでなり、該ローパスフィルタの時定数が前
    記モデルの入力データのサンプリング周期の2倍以上に
    設定されたこと、を特徴とするカセットテープレコーダ
    のモータ制御装置。
  5. 【請求項5】  請求項3において、前記回転位相角検
    出手段が、前記モータの相電流切り替え信号を基準位相
    角とし、所定周期のパルスを計数して前記モータの回転
    位相角を検出するものとされ、前記記憶手段が、前記パ
    ルスの計数値に対応させてトルク定数の変更データが設
    定されてなること、を特徴とするカセットテープレコー
    ダのモータ制御装置。
  6. 【請求項6】  請求項5において、前記所定周期のパ
    ルスが、前記モータに連結されたロータリーエンコーダ
    から出力されるパルスであることを特徴とするカセット
    テープレコーダのモータ制御装置。
  7. 【請求項7】  請求項3において、前記モータが磁気
    ヘッドを回転駆動するシリンダモータであり、前記回転
    位相角検出手段が、前記磁気ヘッドにより検出される磁
    気テープに記録された水平同期信号と垂直同期信号を計
    数して前記モータの回転位相角を検出するものとされ、
    前記記憶手段が、前記水平同期信号と垂直同期信号の計
    数値に対応させてトルク定数の変更データが設定されて
    なること、を特徴とするカセットテープレコーダのモー
    タ制御装置。
  8. 【請求項8】  請求項3,4,5,6,7のいずれか
    において、前記記憶手段に記憶されたトルク定数の変更
    データが、モータの回転位相角とトルク定数の変更デー
    タとを対照してなるテーブルとして記憶されたこと、を
    特徴とするカセットテープレコーダのモータ制御装置。
  9. 【請求項9】  請求項3,4,5,6,7のいずれか
    において、前記記憶手段に記憶されたトルク定数の変更
    データが、モータの回転位相角とトルク定数との関係を
    折れ線近似してなる関数データであること、を特徴とす
    るカセットテープレコーダのモータ制御装置。
  10. 【請求項10】  カセットテープレコーダのテープ巻
    き取りリールを駆動するモータの検出速度を指令速度に
    一致させるようにモータの制御量を調節する速度制御手
    段と、前記制御量の指令値と前記検出速度とを入力し、
    前記モータと該モータの負荷を模擬してなるモデルに基
    づいてトルク外乱の推定値を求め、該トルク外乱推定値
    を打ち消すように前記制御量の指令値を補正するトルク
    外乱補償手段と、前記テープ巻き取りリールのテープ巻
    き付き量を検出するテープ巻き付き量検出手段と、テー
    プ巻き付き量に対応させて負荷慣性モーメントの変更デ
    ータが記憶された記憶手段と、該記憶手段の内容に基づ
    いて前記検出されたテープ巻き付き量に対応する負荷慣
    性モーメントの変更データを求め、該変更データに合わ
    せて前記負荷トルク逆モデルの負荷慣性モーメントを変
    更する慣性モーメント修正手段と、を含んでなるカセッ
    トテープレコーダのモータ制御装置。
  11. 【請求項11】  請求項10において、前記トルク外
    乱補償手段が、前記制御量の指令値を入力し、該制御量
    指令値に予め設定されたトルク定数を乗じて前記モータ
    の発生トルク推定値を求めるモータトルクモデルと、前
    記検出速度を入力し、予め設定された前記モータの負荷
    の慣性モーメントを含んでなる負荷トルクと速度との相
    関関数に基づいて、前記検出速度に対応する負荷の入力
    トルク推定値を求める負荷トルク逆モデルと、前記各ト
    ルク推定値の差を入力し、該差を前記トルク定数で除し
    て前記モータの制御量の補正値を求めるモータトルク逆
    モデルを有し、該補正値を前記制御量指令値に加算する
    速度補正手段とを含んでなること、を特徴とするカセッ
    トテープレコーダのモータ制御装置。
  12. 【請求項12】  請求項11において、前記トルク外
    乱補償手段が、前記トルク推定値の差を処理するローパ
    スフィルタを含んでなり、該ローパスフィルタの時定数
    が前記モデルの入力データのサンプリング周期の2倍以
    上に設定されたこと、を特徴とするカセットテープレコ
    ーダのモータ制御装置。
  13. 【請求項13】  請求項10,11,12のいずれか
    において、前記巻き取りリールを駆動するモータがキャ
    プスタンローラを駆動するキャプスタンモータを兼ねて
    いることを特徴とするカセットテープレコーダのモータ
    制御装置。
  14. 【請求項14】  請求項10において、前記テープ巻
    き付き量検出手段が、テープ供給リールの検出速度とテ
    ープ巻き取りリールの検出速度とキャプスタンローラ駆
    動モータの検出速度とに基づいて、前記供給リールと巻
    き取りリールのテープの巻き付き径を演算により求める
    手段を有してなり、前記記憶手段が、使用テープの長さ
    の種類ごとに、テープ巻き付き量に対応させて負荷慣性
    モーメントの変更データが記憶されてなり、前記慣性モ
    ーメント修正手段が、前記両リールの求めたテープ巻き
    付き径から使用テープの種類を判定し、該判定された種
    類に対応する慣性モーメントの変更データを求めるもの
    であること、を特徴とするカセットテープレコーダのモ
    ータ制御装置。
  15. 【請求項15】  請求項14において、前記記憶手段
    に記憶された慣性モーメントの変更データが、テープ巻
    き取りリールのテープ巻き付き径と慣性モーメントとを
    対照してなるテーブルとして記憶されたこと、を特徴と
    するカセットテープレコーダのモータ制御装置。
  16. 【請求項16】  請求項14において、前記記憶手段
    に記憶された慣性モーメントの変更データが、各テープ
    種類ごとに、テープ巻き取りリールのテープ巻き付き径
    と慣性モーメントとの関係を折れ線近似してなる関数デ
    ータであること、を特徴とするカセットテープレコーダ
    のモータ制御装置。
  17. 【請求項17】  カセットテープレコーダのテープ巻
    き取りリールを駆動するモータの検出速度を指令速度に
    一致させるようにモータの制御量を調節する速度制御手
    段と、前記制御量の指令値と前記検出速度とを入力し、
    前記モータと該モータの負荷を模擬してなるモデルに基
    づいてトルク外乱の推定値を求め、該トルク外乱推定値
    を打ち消すように前記制御量の指令値を補正するトルク
    外乱補償手段と、前記モータの回転に伴うコイル磁束叉
    交数の変化に応じて変化する前記モデルに含まれる第1
    制御パラメータの変更データを有し、前記モータの回転
    位相角の検出値を入力し、該検出値に対応する前記第1
    の制御パラメータの変更データを求めて前記モデルの第
    1の制御パラメータを変更する第1の制御パラメータ修
    正手段と、前記テープ巻き取りリールのテープ巻き付き
    量の変化の応じて変化する前記モデルに含まれる第2の
    制御パラメータの変更データを有し、前記テープ巻き付
    き量の検出値を入力し、該検出値に対応する前記第2の
    制御パラメータの変更データを求めて前記モデルの第2
    の制御パラメータを変更する第2の制御パラメータ修正
    手段と、を含んでなるカセットテープレコーダのモータ
    制御装置。
  18. 【請求項18】  請求項17において、前記トルク外
    乱補償手段が、前記制御量の指令値を入力し、該制御量
    指令値に予め設定されたトルク定数を乗じて前記モータ
    の発生トルク推定値を求めるモータトルクモデルと、前
    記検出速度を入力し、予め設定された前記モータの負荷
    の慣性モーメントを含んでなる負荷トルクと速度との相
    関関数に基づいて、前記検出速度に対応する負荷の入力
    トルク推定値を求める負荷トルク逆モデルと、前記各ト
    ルク推定値の差を入力し、該差を前記トルク定数で除し
    て前記モータの制御量の補正値を求めるモータトルク逆
    モデルを有し、該補正値を前記制御量指令値に加算する
    速度補正手段とを含んでなり、前記第1の制御パラメー
    タ修正手段が、前記モータの回転位相角を検出する回転
    位相角検出手段と、前記モータの回転位相角に対応させ
    てトルク定数の変更データが記憶された第1の記憶手段
    と、該第1の記憶手段の内容に基づいて前記検出された
    回転位相角に対応するトルク定数の変更データを求め、
    該変更データに合わせて前記モータトルクモデルと前記
    モータトルク逆モデルのトルク定数を変更するトルク定
    数修正手段とを含んでなり、前記第2の制御パラメータ
    修正手段が、前記テープ巻き取りリールのテープ巻き付
    き量を検出するテープ巻き付き量検出手段と、テープ巻
    き付き量に対応させて負荷慣性モーメントの変更データ
    が記憶された第2の記憶手段と、該第2の記憶手段の内
    容に基づいて前記検出されたテープ巻き付き量に対応す
    る負荷慣性モーメントの変更データを求め、該変更デー
    タに合わせて前記負荷トルク逆モデルの負荷慣性モーメ
    ントを変更する慣性モーメント修正手段とを含んでなる
    こと、を特徴とするカセットテープレコーダのモータ制
    御装置。
  19. 【請求項19】  請求項18において、前記巻き取り
    リールを駆動するモータがキャプスタンローラを駆動す
    るキャプスタンモータを兼ねていることを特徴とするカ
    セットテープレコーダのモータ制御装置。
  20. 【請求項20】  請求項18において、前記トルク外
    乱補償手段が、前記トルク推定値の差を処理するローパ
    スフィルタを含んでなり、該ローパスフィルタの時定数
    が前記モデルの入力データのサンプリング周期の2倍以
    上に設定されたこと、を特徴とするカセットテープレコ
    ーダのモータ制御装置。
  21. 【請求項21】  請求項18において、前記回転位相
    角検出手段が、前記モータの相電流切り替え信号を基準
    位相角とし、所定周期のパルスを計数して前記モータの
    回転位相角を検出するものとされ、前記第1の記憶手段
    が、前記パルスの計数値に対応させてトルク定数の変更
    データが設定されてなり、前記テープ巻き付き量検出手
    段が、テープ供給リールの検出速度とテープ巻き取りリ
    ールの検出速度とキャプスタンローラ駆動モータの検出
    速度とに基づいて、前記供給リールと巻き取りリールの
    テープの巻き付き径を演算により求める手段を有してな
    り、前記第2の記憶手段が、使用テープの長さの種類ご
    とに、テープ巻き付き量に対応させて負荷慣性モーメン
    トの変更データが記憶されてなり、前記慣性モーメント
    修正手段が、前記両リールの求めたテープ巻き付き径か
    ら使用テープの種類を判定し、該判定された種類に対応
    する慣性モーメントの変更データを求めるものであるこ
    と、を特徴とするカセットテープレコーダのモータ制御
    装置。
  22. 【請求項22】  請求項21において、前記第2の記
    憶手段に記憶された慣性モーメントの変更データが、テ
    ープ巻き取りリールのテープ巻き付き径と慣性モーメン
    トとを対照してなるテーブルとして記憶されたこと、を
    特徴とするカセットテープレコーダのモータ制御装置。
  23. 【請求項23】  請求項21において、前記第2の記
    憶手段に記憶された慣性モーメントの変更データが、各
    テープ種類ごとに、テープ巻き取りリールのテープ巻き
    付き径と慣性モーメントとの関係を折れ線近似してなる
    関数データであること、を特徴とするカセットテープレ
    コーダのモータ制御装置。
  24. 【請求項24】  請求項1,2,3のいずれかに記載
    のモータ制御装置により駆動されるヘリカルスキャン型
    カセットテープレコーダのシリンダモータを具備してな
    るビデオテープレコーダ。
  25. 【請求項25】  請求項10,11,12,17,1
    8のいずれかに記載のモータ制御装置を具備し、該装置
    により駆動されるキャプスタンモータを有してなること
    を特徴とするカセットテープレコーダ。
  26. 【請求項26】  請求項1,2,3のいずれかに記載
    のモータ制御装置により駆動されるヘリカルスキャン型
    のシリンダモータを有し、かつ請求項10,11,12
    のいずれかに記載のモータ制御装置により駆動されるキ
    ャプスタンローラ及びテープ巻き取りリールを有してな
    ることを特徴とするビデオテープレコーダ。
  27. 【請求項27】  重量が500グラム以下で、テープ
    走行むらが0.2%以内を実現してなる超小型カメラ一
    体型VTR。
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