JPH085531Y2 - コイル部品 - Google Patents
コイル部品Info
- Publication number
- JPH085531Y2 JPH085531Y2 JP8092U JP8092U JPH085531Y2 JP H085531 Y2 JPH085531 Y2 JP H085531Y2 JP 8092 U JP8092 U JP 8092U JP 8092 U JP8092 U JP 8092U JP H085531 Y2 JPH085531 Y2 JP H085531Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- ferrite core
- coil
- terminal plate
- horizontal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は安全規格に適用する各種
電子機器に利用されるコイル部品に関するものである。
電子機器に利用されるコイル部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコイル部品は図7,図8
に示すように、コイル20を巻回したコイルボビン21
を組み込んだ日の字状フェライトコア22を枠状に形成
され底面に端子27を植設した端子板23の上面の水平
面24上に平行に乗せ、その端子板23の側面に設けた
接着剤塗布切欠き25を介して端子板23の水平面24
とフェライトコア22の接合面に接着剤26を塗布し固
定する構成であった。
に示すように、コイル20を巻回したコイルボビン21
を組み込んだ日の字状フェライトコア22を枠状に形成
され底面に端子27を植設した端子板23の上面の水平
面24上に平行に乗せ、その端子板23の側面に設けた
接着剤塗布切欠き25を介して端子板23の水平面24
とフェライトコア22の接合面に接着剤26を塗布し固
定する構成であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような構
造では図8に示すように、側面の接着剤塗布切欠き25
より塗布した接着剤26が同一塗布量であっても塗布面
積が異なり、最大時には端子板23の水平面24一面に
広がり、フェライトコア22に対し、大きな接着応力を
与え、そのため磁気歪が発生しフェライトコア22のμ
特性を劣化させ、さらに、接着応力の経時変化により、
フェライトコア22への接着応力が強くなりフェライト
コア22にクラックを発生させる場合が発生するもので
あった。
造では図8に示すように、側面の接着剤塗布切欠き25
より塗布した接着剤26が同一塗布量であっても塗布面
積が異なり、最大時には端子板23の水平面24一面に
広がり、フェライトコア22に対し、大きな接着応力を
与え、そのため磁気歪が発生しフェライトコア22のμ
特性を劣化させ、さらに、接着応力の経時変化により、
フェライトコア22への接着応力が強くなりフェライト
コア22にクラックを発生させる場合が発生するもので
あった。
【0004】本考案は以上のような従来の欠点を除去
し、接着剤流れ防止の切り込み溝を有した端子板を使用
し、接着剤の塗布面積を一定にすることによりフェライ
トコアへの接着応力による磁気歪を小さくさせることを
目的としたものである。
し、接着剤流れ防止の切り込み溝を有した端子板を使用
し、接着剤の塗布面積を一定にすることによりフェライ
トコアへの接着応力による磁気歪を小さくさせることを
目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案は、端子板の水平面に水平面と独立した接着剤
塗布片を設け、この接着剤塗布片とフェライトコアの接
触面を接着剤で固定する構成にしたものである。
に本考案は、端子板の水平面に水平面と独立した接着剤
塗布片を設け、この接着剤塗布片とフェライトコアの接
触面を接着剤で固定する構成にしたものである。
【0006】
【作用】上記構成にすることにより、端子板とフェライ
トコアの水平面に塗布された接着剤の塗布面積が一定と
なり、フェライトコアに対する接着応力のバラツキが減
少する。また、同時に経時変化の影響も減少する。
トコアの水平面に塗布された接着剤の塗布面積が一定と
なり、フェライトコアに対する接着応力のバラツキが減
少する。また、同時に経時変化の影響も減少する。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付の図面を用い
て説明する。図1は本考案のコイル部品の完成品の斜視
図、図2は同端子板の斜視図、図3は同端子板の上面
図、図4は同図3のA−A′断面図、図5は同図3のB
−B′断面図である。
て説明する。図1は本考案のコイル部品の完成品の斜視
図、図2は同端子板の斜視図、図3は同端子板の上面
図、図4は同図3のA−A′断面図、図5は同図3のB
−B′断面図である。
【0008】上記図1〜図5において、コイル1を巻回
したコイルボビン2を組込んだ日字状のフェライトコア
3は端子板4上に組込まれる。このフェライトコア3は
完全に日字状の閉磁路を構成するようになっており、コ
イルボビン2を2分割としてフェライトコア3の中央磁
脚に組込み、コイルボビン2を回転させてコイル1を巻
回している。この端子板4は枠状に形成されており、下
面に上記コイル1の引出線を接続する端子9を複数本植
設されるとともにプリント基板などへの実装時の高さを
保つ突部10が形成されている。また、この端子板4の
上面は水平面8を形成しており、この水平面8上にフェ
ライトコア3の下面が当接するように組合せられる。こ
の端子板4の相対向する2辺には、コイル1の外周部と
フェライトコア3を絶縁する絶縁壁11が上方に突出す
るように設けられている。
したコイルボビン2を組込んだ日字状のフェライトコア
3は端子板4上に組込まれる。このフェライトコア3は
完全に日字状の閉磁路を構成するようになっており、コ
イルボビン2を2分割としてフェライトコア3の中央磁
脚に組込み、コイルボビン2を回転させてコイル1を巻
回している。この端子板4は枠状に形成されており、下
面に上記コイル1の引出線を接続する端子9を複数本植
設されるとともにプリント基板などへの実装時の高さを
保つ突部10が形成されている。また、この端子板4の
上面は水平面8を形成しており、この水平面8上にフェ
ライトコア3の下面が当接するように組合せられる。こ
の端子板4の相対向する2辺には、コイル1の外周部と
フェライトコア3を絶縁する絶縁壁11が上方に突出す
るように設けられている。
【0009】さらに、端子板4の他の2辺の上部側面に
はフェライトコア3と端子板4とを接着剤5で固着する
接着剤塗布用切欠き7が形成され、この接着剤塗布用切
欠き7に対応する内奥部分には接着剤塗布片12が上記
水平面8と同じ面内に位置するように形成されている。
はフェライトコア3と端子板4とを接着剤5で固着する
接着剤塗布用切欠き7が形成され、この接着剤塗布用切
欠き7に対応する内奥部分には接着剤塗布片12が上記
水平面8と同じ面内に位置するように形成されている。
【0010】そして、この接着剤塗布片12の周囲には
切込部6が形成され、接着剤塗布片12のみが水平面8
と同じ面をもって離れた独立した島を形成していること
になる。
切込部6が形成され、接着剤塗布片12のみが水平面8
と同じ面をもって離れた独立した島を形成していること
になる。
【0011】このような構成で、コイル1を巻回したコ
イルボビン2を組込んだフェライトコア3を端子板4の
水平面8上に載置し、コイル1の引出線を端子9に接続
するとともに、端子板4の接着剤塗布用切欠き7からフ
ェライトコア3と端子板4の接着剤塗布片12の当接面
に接着剤5を施し、この接着剤5を乾燥固化することに
よりフェライトコア3を端子板4に固着する。
イルボビン2を組込んだフェライトコア3を端子板4の
水平面8上に載置し、コイル1の引出線を端子9に接続
するとともに、端子板4の接着剤塗布用切欠き7からフ
ェライトコア3と端子板4の接着剤塗布片12の当接面
に接着剤5を施し、この接着剤5を乾燥固化することに
よりフェライトコア3を端子板4に固着する。
【0012】この接着剤5を施すに当って塗布量が多く
ても、余分な接着剤5は接着剤塗布片12の周囲の切込
部6に流れ落ちて、フェライトコア3の全面に付着する
ようなことは無くなり、接着面積は常に一定となり接着
応力のバラツキが減少し磁気歪の影響を抑制できるとと
もに経時変化によるフェライトコア3のクラックの発生
も阻止できる。
ても、余分な接着剤5は接着剤塗布片12の周囲の切込
部6に流れ落ちて、フェライトコア3の全面に付着する
ようなことは無くなり、接着面積は常に一定となり接着
応力のバラツキが減少し磁気歪の影響を抑制できるとと
もに経時変化によるフェライトコア3のクラックの発生
も阻止できる。
【0013】また、他の実施例としては、図6に示すよ
うに接着剤塗布片12の周囲に段差部13を形成しても
同じ効果が得られることになる。
うに接着剤塗布片12の周囲に段差部13を形成しても
同じ効果が得られることになる。
【0014】
【考案の効果】以上のように本考案のコイル部品は、端
子板の上面の水平面の一部に接着剤塗布片を他の水平面
と分離された形で設けることにより、接着剤の塗布面積
が一定となり、フェライトコアに対する接着応力が一定
となって磁気歪の影響を小さくし、経時変化に対するフ
ェライトコアへの応力も小さくすることができてフェラ
イトコアのクラック発生を阻止することができる。ま
た、同時にインダクタンス劣化も小さくなり、量産効率
も大となるなどの効果を有するものである。
子板の上面の水平面の一部に接着剤塗布片を他の水平面
と分離された形で設けることにより、接着剤の塗布面積
が一定となり、フェライトコアに対する接着応力が一定
となって磁気歪の影響を小さくし、経時変化に対するフ
ェライトコアへの応力も小さくすることができてフェラ
イトコアのクラック発生を阻止することができる。ま
た、同時にインダクタンス劣化も小さくなり、量産効率
も大となるなどの効果を有するものである。
【図1】本考案の一実施例におけるコイル部品の斜視図
【図2】同コイル部品を構成する端子板の斜視図
【図3】同端子板の上面図
【図4】同図3のA−A′断面図
【図5】同図3のB−B′断面図
【図6】他の実施例による端子板の斜視図
【図7】従来のコイル部品の分解斜視図
【図8】同完成した状態の斜視図
1 コイル 2 コイルボビン 3 フェライトコア 4 端子板 5 接着剤 6 切込部 7 接着剤塗布用切欠き 8 水平面 9 端子 10 突部 11 絶縁壁 12 接着剤塗布片 13 段差部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 27/29 41/06 A 4230−5E H01F 15/10 J
Claims (1)
- 【請求項1】コイルを巻回したコイルボビンを組込んだ
閉磁路を構成するフェライトコアを枠状の端子板の上面
の水平面上に配置し、この水平面の一部に水平面とは独
立した接着剤塗布片を設け、この接着剤塗布片とフェラ
イトコアの接触面を接着剤で固着してなるコイル部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8092U JPH085531Y2 (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | コイル部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8092U JPH085531Y2 (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | コイル部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0557818U JPH0557818U (ja) | 1993-07-30 |
JPH085531Y2 true JPH085531Y2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=11464180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8092U Expired - Lifetime JPH085531Y2 (ja) | 1992-01-07 | 1992-01-07 | コイル部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085531Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-07 JP JP8092U patent/JPH085531Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0557818U (ja) | 1993-07-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |