JPH0853975A - 枠体の取付け装置および枠体の取付け方法 - Google Patents

枠体の取付け装置および枠体の取付け方法

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JPH0853975A
JPH0853975A JP18951794A JP18951794A JPH0853975A JP H0853975 A JPH0853975 A JP H0853975A JP 18951794 A JP18951794 A JP 18951794A JP 18951794 A JP18951794 A JP 18951794A JP H0853975 A JPH0853975 A JP H0853975A
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JP
Japan
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frame
opening
rod
peripheral surface
shaped body
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Application number
JP18951794A
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English (en)
Inventor
Masaru Yamazaki
崎 勝 山
Koki Hayashi
光 喜 林
Takeshi Tanaka
中 武 司 田
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Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に精度の良い取付けを行うことができ、
工期の短縮化やコストの低減化を実現する枠体の取付け
装置および枠体の取付け方法を提供する。 【構成】 枠体1に装着される装置本体11と、装置本
体11に躯体開口部Bの内周面に向けて突出可能でかつ
軸心L1まわりに回動可能に保持されると共に先端が開
口部内周面に当接する棒状体13と、棒状体13の動き
を規制する固定用ねじ17を備え、棒状体13の先端を
軸心L1から距離をおいて配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅やビルにおける窓
や出入り口などの躯体開口部に、サッシ枠やドア枠など
の各種枠体を取付けるのに利用される枠体の取付け装置
および枠体の取付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、躯体開口部に枠体を取付けるに
は、躯体開口部内に組み込んだ枠体を楔やスペーサ類を
用いて支持し、さらに枠体の垂直、水平および前後の倒
れを水準器などにより確認しつつ、躯体開口部の周囲に
マーキングされた芯墨、陸墨および出入墨などの基準線
に従い、楔の打込み量を調整することにより枠体の取付
け位置を決定する。
【0003】そして、躯体側に予め固定されて躯体開口
部の内周面に突出しているアンカー用差金に、枠体に取
付けた金具を溶接により連結したのち、枠体と躯体との
間にモルタルを詰め込むことにより枠体を取付けるよう
にしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな従来の枠体の取付けにあっては、楔を用いた枠体の
位置調整作業がかなり難しく、熟練した作業者が必要で
あると共に、アンカー用差金と枠体側の金具とを溶接に
より連結する都合上、作業員の溶接作業資格に係わる問
題があるうえ、溶接機の搬入・搬出、電源配線工事が煩
雑であることや、溶接の火花から枠体を保護するために
枠体に養生が必要であること、あるいは、決定した取付
け位置に熱歪みによる狂いが生じる可能性があることな
どの問題もあり、熟練した作業員の確保が極めて困難な
最近の状況下においては、これらの問題を解決すること
が工期の短縮化およびコストの低減化を図るうえでの課
題になっていた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、煩雑な調整作業や溶接作業を必要とせず
に、簡単に精度の良い取付けを行うことができ、工期の
短縮化や作業コストの低減化を実現する枠体の取付け装
置および枠体の取付け方法を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る発明は、躯体開口部内の所定位置に枠体を取付ける装
置であって、枠体に装着される装置本体と、この装置本
体に躯体開口部の内周面に向けて突出可能でかつ軸心ま
わりに回動可能に保持されると共に先端が開口部内周面
に当接する棒状体と、この棒状体の動きを規制する固定
手段を備え、棒状体の先端を棒状体の軸心から距離をお
いて配置した構成とし、請求項2において、棒状体は、
装置本体に保持される棒状体本体部と、この棒状体本体
部の軸心と交差する方向に形成されたクランクアーム部
と、このクランクアーム部と交差する方向に形成されか
つ棒状体本体部の軸心と略平行をなすオフセット軸心を
有する先端部からなる構成としており、上記構成を課題
を解決するための手段としている。
【0007】また、本発明に係わる枠体の取付け装置
は、請求項3において、装置本体に、この装置本体を枠
体に取外し可能に装着する装着部を設けた構成としてお
り、上記構成を課題を解決するための手段としている。
【0008】さらに、本発明に係わる枠体の取付け装置
は、請求項4として、躯体開口部の内周面に、棒状体の
突出先端部が開口部内周面の周方向に摺動自在に係合し
かつ突出先端部の開口部出入り方向の移動を規制する係
合部を設けた構成としており、請求項5において、棒状
体の突出先端部を尖頭状に形成し、躯体開口部の内周面
に、棒状体の突出先端部が開口部内周面の周方向に摺動
自在に係合しかつ突出先端部の開口部出入り方向の移動
を規制する複数の溝を設けた構成としており、上記構成
を課題を解決するための手段としている。
【0009】さらにまた、本発明に係わる枠体の取付け
装置は、請求項6として、棒状体は、装置本体に、躯体
開口部の内周面に向けて突出可能に弾性保持されている
構成としており、上記構成を課題を解決するための手段
としている。
【0010】さらにまた、本発明に係わる枠体の取付け
装置は、請求項7として、固定手段は、装置本体に設け
られて、棒状体に対して当接可能とした固定用ねじであ
る構成とし、請求項8として、装置本体に、棒状体の突
出方向と直交する方向に進退可能でかつ開口部内周面に
当接して開口部内周面と枠体外周面との隙間長さを調整
する調整具を設けた構成としており、上記構成を課題を
解決するための手段としている。
【0011】一方、本発明の請求項9に係わる発明は、
躯体開口部内の所定位置に枠体を取り付ける方法であっ
て、枠体の周囲に請求項3〜8のいずれかに記載の枠体
の取付け装置を複数個配置して躯体開口部内に建込むと
共に、各枠体の取付け装置における棒状体の先端を開口
部内周面にそれぞれ当接させて躯体開口部内の所定位置
において枠体を仮固定し、躯体開口部と枠体との間にモ
ルタル内に埋め込み可能なスペーサを挿入して枠体を保
持したのち、複数個の枠体の取付け装置を枠体から取り
外して躯体開口部と枠体との間にモルタルを充填する構
成としており、上記の構成を課題を解決するための手段
としている。
【0012】
【発明の作用】本発明の請求項1および請求項2に係わ
る枠体の取付け装置では、装置本体をあらかじめ枠体側
に装着しておき、躯体開口部に対する枠体の建込みと共
に、開口部内周面に棒状体の先端を当接させる。これに
より、枠体は開口部出入り方向の動きが一旦規制され、
この状態で枠体の上下方向または横方向の位置調整が行
われ、さらに、棒状体を装置本体に対して回動させる
と、開口部内周面に当接している棒状体の先端を中心と
しかつ棒状体の軸心と先端との距離を半径として棒状体
自信が回動する(請求項2ではアーム部の長さを半径と
して棒状体本体部が回動する)、すなわち、装置本体が
枠体とともに開口部出入り方向に移動することとなり、
その結果、枠体の開口部出入り方向の位置調整が行われ
る。こののち、棒状体を固定手段により装置本体に固定
すると、棒状体は突出状態で保持され、枠体は開口部内
における位置調整がなされた状態で固定されることとな
る。
【0013】請求項3に係わる枠体の取付け装置では、
棒状体の先端を開口部内周面に当接させて躯体開口部内
の所定位置において枠体を仮固定した際に、例えば、躯
体開口部と枠体との間にモルタル内に埋め込み可能なス
ペーサを挿入して枠体を保持したのち、枠体から取り外
すと、枠体の取付け装置の再使用が実現する。
【0014】請求項4に係わる枠体の取付け装置では、
例えば、棒状体を横方向に突出させている場合では、係
合部に対して棒状体が上下方向に摺動自在であって、枠
体の上下の位置調整に対応し、上記のように棒状体の回
動操作により開口部出入り方向の位置調整を行うと、棒
状体の先端部と係合部との係合により棒状体の開口部出
入り方向の動きが規制されているので、装置本体が枠体
とともに動くこととなり、枠体の開口部出入り方向の位
置調整がなされることとなる。
【0015】請求項5に係わる枠体の取付け装置では、
例えば、棒状体を横方向に突出させている場合では、溝
に対して棒状体の尖頭状先端部が上下方向に摺動自在で
あって、枠体の上下の位置調整に対応し、上記のように
棒状体の回動により開口部出入り方向の位置調整を行う
と、棒状体の尖頭状先端部と溝との係合により回動体の
開口部出入り方向の動きが規制されているので、装置本
体が枠体とともに動いて枠体の開口部出入り方向の位置
調整がなされることとなる。つまり、例えば、複数の溝
を有するプレートを躯体開口部の内周面に接着剤などに
より張り付ければ、請求項4に係わる枠体の取付け装置
における係合部と同等の機能が得られることとなり、開
口部内周面に係合部を設けるのを忘れた場合に、応急的
かつ迅速な対応がなされることとなる。
【0016】請求項6に係わる枠体の取付け装置におい
て、装置本体をあらかじめ枠体側に装着しておき、躯体
開口部に対する枠体の建込みと共に、開口部内周面に棒
状体の先端部を当接あるいは係合させると、枠体は開口
部出入り方向の動きが一旦規制され、この状態で枠体の
上下方向または横方向の位置調整が行われ、さらに、棒
状体を装置本体に対して回動させると、枠体の開口部出
入り方向の位置調整が行われる。そして、棒状体を横方
向に突出させた場合には、枠体の横方向の位置調整が行
われるが、このとき、棒状体は装置本体に弾性保持され
ているので、枠体を横方向に移動させても、棒状体の先
端部と開口部内周面との当接状態あるいは係合状態は維
持されることとなる。
【0017】請求項7に係わる枠体の取付け装置では、
固定用ねじを締め込むと、位置調整された棒状体が強固
かつ確実にその動きが規制されることとなり、請求項8
に係わる枠体の取付け装置では、調整具の長さを変化さ
せることにより、例えば調整具を開口部内周面の下面に
当接させている場合には、開口部と枠体上下面との隙間
長さ調整、すなわち、枠体の開口部内での上下方向の位
置調整がなされることとなる。
【0018】また、請求項9に係わる枠体の取付け方法
では、枠体の所定位置への仮固定が簡単になされるう
え、枠体の取付け装置の再使用が実現することとなる。
【0019】
【実施例】図1〜図10は、本発明の請求項1〜4,
6,7に係わる枠体の取付け装置および請求項9に係わ
る枠体の取付け方法の一実施例を説明する図である。
【0020】すなわち、枠体の取付け装置は、図1に示
すように、躯体Aに形成した躯体開口部B内の所定位置
に枠体(例えばサッシ枠)1を取付ける装置であって、
この実施例の場合には枠体1の上部両側に設けてある。
【0021】取付け装置は、図1に示すように、枠体1
を構成する上枠材2に装着される装置本体11と、この
装置本体11に開口部内周面に向けて突出可能でかつ軸
心回りに回動可能に弾性保持された棒状体13を備える
と共に、開口部内周面に、棒状体13の突出先端部が当
接係合する係合部14を設けた構成になっている。
【0022】装置本体11は、図3および図4にも示す
ように、上枠材2における一対の相対向する鉤部2a,
2aの上面に当接する押え板部12aおよび一対の相対
向する鉤部2a,2aにそれぞれ係止する係止爪部12
b,12bからなる装着プレート(装着部)12を備え
ている。
【0023】また、装置本体11は、装着プレート12
における押え板部12aの上面に固定された平板部15
aおよびその両端に折り曲げ形成されて棒状体13の軸
心L1と直交する方向にそれぞれ延出しかつ棒状体挿通
用の貫通孔15b,15bを有した対向壁部15c,1
5cからなる本体プレート15と、本体プレート15に
おける平板部15aの竪枠材6側端部に固定した平板部
16aおよびその両端部に折り曲げ形成されて棒状体1
3の両側に位置しかつねじ孔16b,16bを有した対
向壁部16c,16cからなるコ字形プレート16を具
備しており、コ字形プレート16における対向壁部16
c,16cの各ねじ孔16b,16bには、位置調整さ
れた棒状体13に当接してその動きを規制する固定用ね
じ(固定手段)17,17がねじ込んである。
【0024】この場合、装置本体11を構成する装着プ
レート12,本体プレート15およびコ字形プレート1
6はいずれも鋼よりなり、この装置本体11は、上枠材
2の長手方向に装着プレート12を沿わせた状態で一対
の相対向する鉤部2a,2a間に落とし込み、押え板部
12aと係止爪部12b,12bの各円弧状端部とで鉤
部2a,2aをそれぞれ挟み込むようにして図3(a)
時計回り方向に回転させることにより、枠体1に装着さ
れるようになっており、図3(a)反時計回り方向に回
転させることにより、枠体1からの取外しが可能となっ
ている。
【0025】棒状体13は、本体プレート15における
対向壁部15c,15cの各貫通孔15b,15bに挿
通して保持される棒状体本体部13bと、棒状体本体部
13bの開口部内周面側に突出する部分においてその軸
心L1とほぼ直交する方向に折り曲げ形成されたクラン
クアーム部13cと、このクランクアーム部13cとほ
ぼ直交する方向でかつ棒状体本体部13bの軸心L1と
ほぼ平行をなすオフセット軸心L2を有する先端部13
aからなり、棒状体13の先端部13aは、図2に示す
ように、棒状体本体部13bの軸心L1回りに旋回する
ものとなっている。すなわち、棒状体13の先端部13
aを係合部14に係合させた状態では、この先端部13
aを中心にして、そして、クランクアーム部13cの長
さを半径として装置本体11を回動させることにより、
この装置本体11を開口部出入り方向に移動させること
ができるようになっている。また、棒状体本体部13b
の本体プレート15の開口部内周面とは反対側の対向壁
部15cから突出する部分には、一端がこの対向壁部1
5cに固定されかつ他端が棒状体本体部13bの後端に
固定された圧縮コイルばね18が嵌装してある。
【0026】この実施例において、棒状体13の棒状体
本体部13bには、その引っ込み方向の動きを規制する
ブロック8が嵌装してあり、開口部内周面と竪枠材6と
の間隔が決定された時点において、本体プレート15の
開口部内周面側の対向壁部15cおよび竪枠材6の外周
面に当接させた状態でねじ9により棒状体13に固定さ
れて、棒状体13の引っ込み方向の動きを規制するよう
になっている。
【0027】係合部14は、躯体開口部Bを形成する際
に躯体Aに埋設されたブラケット19により構成してあ
って、開口部内周面の竪の面において上下方向の溝状を
なしており、棒状体13の先端部13aが開口部内周面
の周方向(この実施例では上下方向)に摺動自在に係合
しかつこの先端部13aの開口部出入り方向の移動を規
制する。
【0028】装置本体11および棒状体13はあらかじ
め互いに組合わされ、図6に示すように、枠体1の上部
両側において、枠体1にセットする。この際、装置本体
11の装着プレート12を上枠材2の長手方向に沿わせ
た状態で一対の相対向する鉤部2a,2a間に一旦落と
し込み、押え板部12aと係止爪部12b,12bの各
円弧状端部とで鉤部2a,2aをそれぞれ挟み込むよう
にして図3(a)時計回り方向に回転させて装置本体1
1を上枠材2に装着する。
【0029】このとき、圧縮コイルばね18を引っ張り
つつ棒状体13の先端部13aを枠体1側に寄せてお
き、固定用ねじ17,17を締付けて棒状体13の動き
を規制しておくとより良い。また、この実施例では、枠
体1の上部中央および左右の中間に、アンカー部材20
を設けると共に、下部に複数(この実施例では3個)の
支持具21を設けており、図8に示すように、アンカー
部材20は、開口部内周面に接着剤で固定されるアンカ
ー用ブロック22と係合し、支持具21は、同じく開口
部内周面に接着剤で固定される支持用ブロック25と係
合するようになっている。この場合、支持具21は、図
9に示すように、下枠材23の一対の鉤部23a,23
a間に係合する一対の係止部21a,21aを有する基
部21bと、基部21bの一端部に連続する垂下片21
cと、基部21bの他端部に連続するL型の支持片21
dを備えると共に、支持片21dには頭部を下側にした
状態で支持ボルト24が設けてある。
【0030】装置本体11および棒状体13ならびにア
ンカー部材20および支持具21を装着した枠体1を、
図7に示すように、躯体開口部B内に建込み、固定用ね
じ17,17を緩めて棒状体13を開口部内周面に向け
て突出させ、開口部内周面の係合部14に棒状体13の
先端部13aを係合させる。このとき、枠体1の下端部
は、各支持具21の支持ボルト24により支えられてい
る。
【0031】これにより、枠体1は開口部出入り方向の
動きが一旦規制され、この状態で支持具21に対する支
持ボルト24のねじ込み位置を変えることによって枠体
1の上下方向の位置調整を行い、横方向にあっては枠体
1を直接移動させる。このとき、棒状体13の先端部1
3aを係合部14に対して上下に摺動自在に係合させた
ことにより、枠体1の上下方向の位置調整に対応し、棒
状体13は圧縮コイルばね18により装置本体11に弾
性保持されているので、枠体1を横方向に位置調整して
も、棒状体13と係合部14との係合状態は維持され
る。
【0032】次いで、棒状体13の棒状体本体部13b
を装置本体11に対して回動させて、枠体1の開口部出
入り方向の位置調整を行う。このとき、既に棒状体13
の先端部13aと係合部14との係合によって棒状体1
3の開口部出入り方向の動きが規制されているので、係
合部14と係合している棒状体13の先端部13aを中
心として、そして、クランクアーム部13cの長さを半
径として棒状体本体部13b自信が回動する、すなわ
ち、装置本体11が枠体1とともに開口部出入り方向に
移動することとなり、その結果、枠体の開口部出入り方
向の位置調整が行われることとなる。
【0033】この調整ののち、本体プレート15の開口
部内周面側の対向壁部15cおよび竪枠材6の外周面に
ブロック8を当接させてねじ9により棒状体13に固定
して、棒状体13の引っ込み方向の動きを規制すると共
に、固定用ねじ17,17を締め付けて、棒状体13の
軸方向および回動方向の動きを規制して上下方向,横方
向および開口部出入り方向に位置調整された枠体1を拘
束する。
【0034】上記の位置調整を行ったのちには、図8に
示すように、アンカー部材20とアンカー用ブロック2
2とを係合させると共に、支持具21と支持用ブロック
25とを係合させ、これらを接着剤により連結して枠体
1を完全に固定する。
【0035】次いで、ねじ9および固定用ねじ17,1
7をそれぞれ緩めたのち、圧縮コイルばね18を引っ張
りつつ棒状体13の先端部13aを枠体1側に寄せて係
合部14からそれぞれ離脱させるのに続いて、装置本体
11を図3(a)反時計回り方向に回転させ、装着プレ
ート12の押え板部12aおよび係止爪部12b,12
bの間から鉤部2a,2aをそれぞれ離間させることに
よって、上枠材2から両取付け装置を取外し、最終的に
は、図10に示すように、開口部内周面と枠体1の間に
モルタル26を充填し、係合部14,アンカー部材20
および支持具21をモルタル26に埋設する。
【0036】つまり、上記取付け装置の再使用が実現す
る。
【0037】上記実施例において、枠体1の上部両側に
取付け装置を設けた場合を説明したが、例えば,図11
に示すように、上部両側および下部両側の合計4か所に
取付け装置を設けることができ、この場合、支持具21
などを併用することも可能である。
【0038】また、図11において、下部両側の取付け
装置は、本発明の請求項8に係わる取付け装置の一実施
例によるものであって、装置本体11に、棒状体13の
突出方向と直交する方向に進退可能で、すなわち、上下
方向に進退可能で、かつ、開口部内周面の下面に当接し
て開口部内周面との隙間長さを調整する調整具70を設
けている。この場合、調整具70を開口部内周面の下面
に対して進退させることによって枠体1の上下方向の位
置調整がなされることとなる。
【0039】図12は、本発明の請求項1〜4,7に係
わる枠体の取付け装置の一実施例を説明する図である。
なお、先の実施例と同一の構成部位は、同一符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0040】この実施例の装置本体31は、装着プレー
ト12における押え板部12aの上面に固定されて棒状
体13の両側に位置しかつねじ孔36bを有した対向壁
部36c,36cと、これらの対向壁部36c,36c
の両端間において棒状体13の軸心L1と直交する方向
にそれぞれ設けられかつ棒状体挿通用の貫通孔35bを
有した対向壁部35c,35cを備えており、対向壁部
36c,36cの各ねじ孔36b,36bには、位置調
整された棒状体13に当接してその動きを規制する固定
用ねじ37,37がねじ込んである。この場合、対向壁
部36c,36cには、ねじ孔36b,36bとは別の
ねじ孔36b,36bがそれぞれ設けてあり、これらの
ねじ孔36b,36bにも棒状体13に当接してその動
きを規制する固定用ねじ37,37がねじ込んであっ
て、棒状体13のより確実な固定を行えるようにしてい
る。
【0041】つまり、この取付け装置では、2組の固定
用ねじ37,37のうちの1組の固定用ねじ37,37
を締め付けることにより、棒状体13の動きを規制して
上下方向および横方向に位置調整した枠体1を拘束した
状態において、棒状体13の棒状体本体部13bを装置
本体31に対して回動させて、装置本体31の開口部出
入り方向の位置調整を行うと、既に棒状体13と係合部
14との係合によって棒状体13の開口部出入り方向の
動きが規制されているので、装置本体31とともに枠体
1が動くことから、枠体1の開口部出入り方向の位置調
整がなされることとなり、この調整ののち、2組の固定
用ねじ37,37のうちのもう1組の固定用ねじ37,
37を締め付けて棒状体13を装置本体31に固定する
と、枠体1は、上下方向,横方向および開口部出入り方
向に位置調整された状態で拘束されることとなる。
【0042】図13は、本発明の請求項1〜3,5,7
に係わる枠体の取付け装置の一実施例を簡略的に示す図
であり、先の実施例と同一の構成部位は、同一符号を付
して詳細な説明は省略する。
【0043】この実施例の棒状体43はその突出先端部
43aが尖頭状をなすもので、装置本体31における対
向壁部35c,35cの貫通孔35bに抜け止めされた
状態で挿設してある。
【0044】一方、躯体開口部の内周面には、棒状体4
3の突出先端部43aが開口部内周面の周方向に摺動自
在に係合しかつ同突出先端部の開口部出入り方向の移動
を規制する複数の溝44aを有するプレート44が、接
着剤により装着してある。
【0045】この取付け装置において、例えば、棒状体
43を横方向に突出させている場合、プレート44の溝
44aに対して棒状体43の尖頭状の突出先端部43a
が上下方向に摺動自在であって、枠体1の上下の位置調
整に対応し、同じく、棒状体43の棒状体本体部43b
を回動させて装置本体31の開口部出入り方向の位置調
整を行うと、上記の状態で棒状体43の突出先端部43
aと溝44aとの係合により、装置本体31とともに枠
体1が動く結果となり、枠体1の開口部出入り方向の位
置調整もなされることとなる。この際、複数の溝44a
を有するプレート44では、上記取付け装置における係
合部14と同等の機能が得られることとなり、したがっ
て、開口部内周面に係合部14を設けるのを忘れた場合
などに、応急的かつ迅速な対応がなされることとなる。
【0046】なお、この実施例では、プレート44に開
口部内周面の周方向に沿う溝44aを複数設けた構成を
示したが、これに限定されるものではなく、プレート4
4に溝44aとともにこれと直交する溝を設ける構成と
しても良い。
【0047】また、上記した実施例では、いずれも装置
本体を枠体1の上枠材2に装着すると共に、棒状体を横
方向に突出させる構成としたが、装置本体を竪枠材に取
付けると共に、棒状体を上下方向に突出させるようにす
ることも可能である。
【0048】さらに、上記した実施例では、いずれも棒
状体の先端側の部分を略クランク状に形成した場合を説
明したが、これに限定されるものではなく、例えば、棒
状体本体部から斜めにアーム部を延出させて、このアー
ム部の先端を開口部内周面に直接当接させる、あるい
は、アーム部の先端を開口部内周面に設けた係合部に直
接係合させるようになすことも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の請求
項1および請求項2に係わる枠体の取付け装置によれ
ば、煩雑な枠体の調整作業や溶接作業が不要であって、
作業者の熟練度にも左右されることなく、枠体を上下方
向,左右方向および開口部出入り方向に簡単に精度よく
位置決めして取付けることができるので、工期の短縮化
やコストの低減化を図ることができ、加えて、固定用手
段の操作により、枠体を躯体開口部に建込む際に棒状体
の突出量を小さくした状態で保持して棒状体が邪魔にな
るのを防ぐことができると共に、位置調整後においては
棒状体の動きを規制して枠体を保持しておくことができ
ることから、枠体の取付け作業性をより一層高めること
が可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
【0050】また、請求項3に係わる枠体の取付け装置
では、棒状体の先端を開口部内周面に当接させて躯体開
口部内の所定位置において枠体を仮固定した際には、例
えば、躯体開口部と枠体との間にモルタル内に埋め込み
可能なスペーサを挿入して枠体を保持したのち、装着部
を枠体から離脱させて装置本体を取り外すようにすれ
ば、枠体の取付け装置の再使用が可能になるという非常
に優れた効果がもたらされ、請求項4に係わる枠体の取
付け装置において、例えば、棒状体を横方向に突出させ
ている場合では、係合部に対して棒状体が上下方向に摺
動自在であって、枠体の上下の位置調整に対応し、この
際、棒状体を装置本体に対して回動させて装置本体の開
口部出入り方向の位置調整を行うと、上記状態で棒状体
と係合部との係合により棒状体の開口部出入り方向の動
きが規制されているので、その結果、装置本体が枠体と
ともに動いて枠体の開口部出入り方向の位置調整を極め
て簡単に行うことができ、請求項5に係わる枠体の取付
け装置では、同じく、枠体の開口部出入り方向の位置調
整が簡単に行え、とくに、請求項4に係わる枠体の取付
け装置における係合部を開口部内周面に設けるのを忘れ
たりした場合に、応急的かつ迅速な対応が可能になると
いう非常に優れた効果がもたらされる。
【0051】さらに、請求項6に係わる枠体の取付け装
置では、開口部内周面に棒状体の先端部を当接あるいは
係合させて、枠体の横方向の位置調整を行う場合、棒状
体は装置本体に弾性保持されているので、枠体を横方向
に移動させても、棒状体の先端部と開口部内周面との当
接状態あるいは係合状態を確実に維持することができ、
請求項7に係わる枠体の取付け装置では、棒状体を装置
本体に対して簡単かつ確実に固定状態とすることが可能
であり、請求項8に係わる枠体の取付け装置では、装置
本体の調整具の操作により、枠体の上下方向あるいは横
方向の位置調整をも簡単に行うことができ、これによ
り、他の枠体支持手段を不要とすることができるので、
枠体取付けに係わる機器点数の削減を実現できるという
非常に優れた効果がもたらされる。
【0052】さらにまた、請求項9に係わる枠体の取付
け方法によれば、枠体の所定位置への仮固定を簡単に行
うことができるのに加えて、枠体の取付け装置の再使用
が可能になるという非常に優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1〜4,6,7に係わる枠体の
取付け装置および請求項9に係わる枠体の取付け方法の
一実施例を示す要部の正面説明図である。
【図2】図1における取付け装置の係合部側からの側面
説明図である。
【図3】図1における取付け装置の装置本体を説明する
平面図(a),正面図(b),左側面図(c)および右
側面図(d)である。
【図4】図1に示した取付け装置における装置本体の本
体プレートを説明する正面図(a)および側面図(b)
である。
【図5】図1に示した取付け装置における装置本体のコ
字形プレートを説明する正面図(a)および側面図
(b)である。
【図6】図1に示す取付け装置をセットした枠体を躯体
開口部に建込む状態を示す斜視説明図である。
【図7】図6に続いて枠体を躯体開口部に建込んだ状態
の正面説明図である。
【図8】枠体を仮固定した状態の正面説明図である。
【図9】支持具および支持用ブロックを説明する正面図
(a)および側面図(b)である。
【図10】枠体と開口部内周面との間にモルタルを充填
した状態の正面説明図である。
【図11】図1に示す取付け装置を上部両側にセットし
た枠体の下部両側に本発明の請求項8に係わる取付け装
置をセットした場合の正面説明図である。
【図12】本発明の請求項1〜4,7に係わる枠体の取
付け装置の一実施例を示す斜視説明図である。
【図13】本発明の請求項1〜3,5,7に係わる枠体
の取付け装置の一実施例を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
A 躯体 B 躯体開口部 L1 棒状体(棒状体本体部)の軸心 L2 オフセット軸心 1 枠体 11,31 装置本体 12 装着プレート(装着部) 13,43 棒状体 13a 先端部 13b,43b 棒状体本体部 13c,43c クランクアーム部 14 係合部 15c 対向壁部 16c 対向壁部 17,37 固定用ねじ(固定手段) 20 アンカー部材(スペーサ) 21 支持具(スペーサ) 44a 溝 43a 突出先端部 70 調整具

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体開口部内の所定位置に枠体を取付け
    る装置であって、枠体に装着される装置本体と、この装
    置本体に躯体開口部の内周面に向けて突出可能でかつ軸
    心まわりに回動可能に保持されると共に先端が開口部内
    周面に当接する棒状体と、この棒状体の動きを規制する
    固定手段を備え、棒状体の先端を棒状体の軸心から距離
    をおいて配置したことを特徴とする枠体の取付け装置。
  2. 【請求項2】 棒状体は、装置本体に保持される棒状体
    本体部と、この棒状体本体部の軸心と交差する方向に形
    成されたクランクアーム部と、このクランクアーム部と
    交差する方向に形成されかつ棒状体本体部の軸心と略平
    行をなすオフセット軸心を有する先端部からなる請求項
    1に記載の枠体の取付け装置。
  3. 【請求項3】 装置本体に、この装置本体を枠体に取外
    し可能に装着する装着部を設けた請求項1または2に記
    載の枠体の取付け装置。
  4. 【請求項4】 躯体開口部の内周面に、棒状体の突出先
    端部が開口部内周面の周方向に摺動自在に係合しかつ突
    出先端部の開口部出入り方向の移動を規制する係合部を
    設けた請求項1〜3のいずれかに記載の枠体の取付け装
    置。
  5. 【請求項5】 棒状体の突出先端部を尖頭状に形成し、
    躯体開口部の内周面に、棒状体の突出先端部が開口部内
    周面の周方向に摺動自在に係合しかつ突出先端部の開口
    部出入り方向の移動を規制する複数の溝を設けた請求項
    1〜3のいずれかに記載の枠体の取付け装置。
  6. 【請求項6】 棒状体は、装置本体に、躯体開口部の内
    周面に向けて突出可能に弾性保持されている請求項1〜
    5のいずれかに記載の枠体の取付け装置。
  7. 【請求項7】 固定手段は、装置本体に設けられて、棒
    状体に対して当接可能とした固定用ねじである請求項1
    〜6のいずれかに記載の枠体の取付け装置。
  8. 【請求項8】 装置本体に、棒状体の突出方向と直交す
    る方向に進退可能でかつ開口部内周面に当接して開口部
    内周面と枠体外周面との隙間長さを調整する調整具を設
    けた請求項1〜7のいずれかに記載の枠体の取付け装
    置。
  9. 【請求項9】 躯体開口部内の所定位置に枠体を取り付
    ける方法であって、枠体の周囲に請求項3〜8のいずれ
    かに記載の枠体の取付け装置を複数個配置して躯体開口
    部内に建込むと共に、各枠体の取付け装置における棒状
    体の先端を開口部内周面にそれぞれ当接させて躯体開口
    部内の所定位置において枠体を仮固定し、躯体開口部と
    枠体との間にモルタル内に埋め込み可能なスペーサを挿
    入して枠体を保持したのち、複数個の枠体の取付け装置
    を枠体から取り外して躯体開口部と枠体との間にモルタ
    ルを充填することを特徴とする枠体の取付け方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100505008B1 (ko) * 2002-08-16 2005-07-29 주식회사 윈스피아 창문섀시 설치장치

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