JP2888326B2 - 枠体の取付け装置 - Google Patents

枠体の取付け装置

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JP2888326B2 JP10420894A JP10420894A JP2888326B2 JP 2888326 B2 JP2888326 B2 JP 2888326B2 JP 10420894 A JP10420894 A JP 10420894A JP 10420894 A JP10420894 A JP 10420894A JP 2888326 B2 JP2888326 B2 JP 2888326B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅やビルにおける窓
や出入り口などの躯体開口部に、サッシ枠やドア枠など
の各種枠体を取付けるのに利用される枠体の取付け装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、躯体開口部に枠体を取付けるに
は、躯体開口部内に組み込んだ枠体を楔やスペーサ類を
用いて支持し、さらに枠体の垂直、水平および前後の倒
れを水準器などにより確認しつつ、躯体開口部の周囲に
マーキングされた芯墨、陸墨および出入墨などの基準線
に従い、楔の打込み量を調整することにより枠体の取付
け位置を決定する。
【0003】そして、躯体側に予め固定されて躯体開口
部の内周面に突出しているアンカー用差金に、枠体に取
付けた金具を溶接により連結したのち、枠体と躯体との
間にモルタルを詰め込むことにより枠体を取付けるよう
にしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな従来の枠体の取付けにあっては、楔を用いた枠体の
位置調整作業がかなり難しく、熟練した作業者が必要で
あると共に、アンカー用差金と枠体側の金具とを溶接に
より連結する都合上、作業員の溶接作業資格に係わる問
題があるうえ、溶接機の搬入・搬出、電源配線工事が煩
雑であることや、溶接の火花から枠体を保護するために
枠体に養生が必要であること、あるいは、決定した取付
け位置に熱歪みによる狂いが生じる可能性があることな
どの問題もあり、熟練した作業員の確保が極めて困難な
最近の状況下においては、これらの問題を解決すること
が工期の短縮化およびコストの低減化を図るうえでの課
題になっていた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、楔を用いた調整作業や溶接作業を必要と
せずに、簡単に精度の良い取付けを行うことができ、工
期の短縮化やコストの低減化を図ることができる枠体の
取付け装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる枠体の取
付け装置は、請求項1として、躯体開口部内の所定位置
に枠体を取付ける装置であって、枠体に取付けた第1取
付け具に、開口部出入り方向に位置調整可能な第2取付
け具を設けると共に、第2取付け具に、開口部内周面に
向けて突出可能に弾性保持され且つその先端が開口部内
周面に当接する第3取付け具を設け、第1〜第3の取付
け具が予め枠体に取付けてある構成とし、請求項2とし
て、開口部内周面に、第3取付け具の突出先端部が開口
部内周面の周方向に摺動自在に係合し且つ同突出先端部
の開口部出入り方向の移動を規制する係合部を設けた構
成とし、請求項3として、第1取付け具に、開口部出入
り方向の案内部を設けると共に、この案内部に、第2取
付け具を摺動自在に係合し、第1取付け具に、開口部出
入り方向から第2取付け具に螺入される調整用ねじを設
けた構成とし、請求項4として、第2取付け具に、位置
調整された第3取付け具の動きを規制する固定用ねじを
設けた構成とし、請求項5として、第2取付け具に、開
口部内周面に当接し且つ開口部内周面との間で長さ調整
可能な調整具を設けた構成としており、上記の構成を課
題を解決するための手段としている。
【0007】さらに、本発明に係わる枠体の取付け装置
は、請求項6として、躯体開口部内の所定位置に枠体を
取付ける装置であって、枠体に取付けた第1取付け具
に、開口部出入り方向に位置調整可能な第2取付け具を
設けると共に、躯体側に、枠体側に向けて突出可能に弾
性保持された第3取付け具を設け、第2取付け具に、第
3取付け具の先端部が係合する受け部を設けた構成と
し、請求項7として、第1取付け具に、開口部出入り方
向の案内部を設けると共に、この案内部に、第2取付け
具を摺動自在に係合し、第1取付け具に、開口部出入り
方向から第2取付け具に螺入される調整用ねじを設けた
構成とし、請求項8として、第2取付け具に、受け部に
係合した第3取付け具の動きを規制する固定用ねじを設
けた構成とし、請求項9として、躯体側に、第3取付け
具を突没可能に収容する容器を設けると共に、第3取付
け具と容器とに、同第3取付け具が容器収容状態におい
て互いに螺合するねじ部を設けた構成としており、上記
構成を課題を解決するための手段としている。
【0008】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる枠体の取付け
装置では、第1〜第3の取付け具を組合わせて予め枠体
側に取付けておき、躯体開口部に対する枠体の建込みと
共に、開口部内周面に第3取付け具の先端部を当接させ
る。これにより、枠体は開口部出入り方向の動きが一旦
規制され、この状態で枠体の上下方向または横方向の位
置調整が行われる。なお、第3取付け具を横方向に突出
させた場合には、横方向の位置調整が行われることとな
り、このとき、第3取付け具が弾性保持されているの
で、枠体を横方向に位置調整しても第3取付け具と開口
部内周面との当接状態は維持される。
【0009】また、請求項2に係わる枠体の取付け装置
では、例えば第3取付け具を横方向に突出させている場
合では、係合部に対して第3取付け具が上下方向に摺動
自在であって、枠体の上下の位置調整に対応する。
【0010】そして、第1取付け具に対して第2取付け
具の開口部出入り方向の位置調整を行うと、上記の状態
で第3取付け具と開口部内周面との当接、あるいは第3
取付け具と係合部との係合により第2取付け具の開口部
出入り方向の動きも規制されているので、その結果、枠
体の開口部出入り方向の位置調整が成されることとな
る。
【0011】本発明の請求項3に係わる枠体の取付け装
置では、調整用ねじを操作することにより、第1取付け
具に対する第2取付け具の位置調整が行われ、これによ
り枠体の開口部出入り方向の位置調整が成されることと
なり、請求項4に係わる枠体の取付け装置では、第3取
付け具の突出方向における枠体の位置調整後において、
固定用ねじで第3取付け具の動きを規制することによ
り、第3取付け具と係合部との係合状態を保ちつつ枠体
を調整後の位置に拘束することとなり、さらに、請求項
5に係わる枠体の取付け装置では、第2取付け具に設け
た調整具の長さを変化させることにより、例えば調整具
を開口部内周面の下面に当接させている場合には枠体の
上下方向の位置調整が成されることとなる。
【0012】本発明の請求項6に係わる枠体の取付け装
置では、躯体側に設けた第3取付け具と枠体側に設けた
第2取付け具の受け部との係合により、躯体開口部に建
込んだ枠体が支持され、第1取付け具に対して第2取付
け具の開口部出入り方向の位置調整を行うことにより、
その結果として枠体の開口部出入り方向の位置調整が成
される。
【0013】また、本発明の請求項7に係わる枠体の取
付け装置では、調整用ねじを操作することにより、第1
取付け具に対する第2取付け具の位置調整が行われ、こ
れにより枠体の開口部出入り方向の位置調整が成される
こととなり、さらに、請求項8に係わる枠体の取付け装
置では、第3取付け具の突出方向における枠体の位置調
整後において、固定用ねじで第3取付け具の動きを規制
することにより、第3取付け具と受け部との係合状態を
保ちつつ枠体を調整後の位置に拘束する。
【0014】さらに、本発明の請求項9に係わる枠体の
取付け装置では、第3取付け具と容器とに設けたねじ部
を螺合させて第3取付け具を容器収容状態にしておくこ
とにより、枠体を躯体開口部に建込む際に第3取付け具
が邪魔にならないようにし、建込んだのちにねじ部の螺
合を解除して第3取付け具を突出状態にする。
【0015】
【実施例】図1〜図11は、本発明の請求項1〜4に係
わる枠体の取付け装置の一実施例を説明する図である。
【0016】すなわち、枠体の取付け装置は、図1〜3
に示すように、躯体Aに形成した躯体開口部B内の所定
位置に枠体(例えばサッシ枠)1を取付ける装置であっ
て、この実施例の場合には枠体1の上部両側に設けてあ
る。
【0017】取付け装置は、枠体1を構成する竪枠材2
に取付けられる第1取付け具11と、第1取付け具11
に対して開口部出入り方向に位置調整可能に設けた第2
取付け具12と、第2取付け具12に対して開口部内周
面に向けて突出可能に弾性保持された第3取付け具13
を備えると共に、開口部内周面に、第3取付け具13の
突出先端部が当接係合する係合部14を設けた構成にな
っている。
【0018】第1取付け具11は、図4にも示すよう
に、一方の面に、竪枠材2の一対の鉤部2a,2a間に
係合する一対の鉤形係止部3,3を有すると共に、他方
の面に、開口部出入り方向の案内部4が設けてある。案
内部4は、断面逆T形の溝状を成しており、室内側とな
る一端側が壁部5により閉塞してあると共に、他端側が
開放してある。また、壁部5のほぼ中央にはU形の切欠
部6が形成してある。この切欠部6には、第2取付け具
12に対して開口部出入り方向に螺入される調整用ねじ
7の抜け止め付頭部が、軸方向の移動を規制された状態
で係合する。
【0019】第2取付け具12は、枠体1のコーナー部
分に対応する概略L形を成す部材であって、枠体側部と
なる垂下部分に、第1取付け具11の案内部4に対して
摺動自在に嵌入される摺動部8を有すると共に、枠体上
部となる水平部分に、開口部左右方向に開放された第3
取付け具取付け用の貫通孔28が形成してあり、摺動部
8には先の調整用ねじ7を螺入するめねじ孔9が設けて
ある。
【0020】また、第2取付け具12には、水平部分の
室内側となる面に、貫通孔28に連通するめねじ孔10
が形成してあり、このめねじ孔10には、位置調整され
た第3取付け具13に当接してその動きを規制する固定
用ねじ15を設ける。
【0021】第3取付け具13は、開口部内周面側とな
る先端部に大径部16を有する棒状部材であって、第2
取付け具12と大径部16との間にスプリング(圧縮コ
イルばね)17を介装した状態で第2取付け具12の貫
通孔28に貫通状態に挿設され、反対側の端部に抜け止
め用のストップリング18が装着される。
【0022】この実施例の係合部14は、躯体開口部B
を形成する際に躯体Aに埋設されたブラケット19によ
り構成してあって、開口部内周面の竪の面において上下
方向の溝状を成しており、第3取付け具13の先端部で
ある大径部16が開口部内周面の周方向(この実施例で
は開口部内周面の竪の面であるから上下方向)に摺動自
在に係合し且つ同大径部16の開口部出入り方向の移動
を規制する。
【0023】第1〜第3の取付け具11〜13は予め互
いに組合わされ、図5に示すように枠体1の上部両側に
取付けられる。このとき、スプリング17を圧縮しつつ
第3取付け具13の大径部16を枠体1側に寄せてお
き、固定用ねじ15を締付けて第3取付け具13の動き
を規制しておくとより良い。また、この実施例では、枠
体1の上部中央および左右の中間に、アンカー部材20
を設けると共に、下部に複数(この実施例では3個)の
支持具21を設けている。
【0024】アンカー部材20は、例えば金属製であっ
て、竪枠材2に装着するものを図9および図10に示す
ように、竪枠材2の一対の鉤部2a,2a間に係合する
一対の係止部20a,20aを有する基部20bと、基
部20bから開口部内周面側に突出する係合片20cを
備えている。なお、係合片20cは、その両面を上下に
向けた状態で水平に突出している。また、枠体1の上部
におけるアンカー部材20の係合片20cは、その両面
を左右に向けた状態で突出している。
【0025】このアンカー部材20に対して、開口部内
周面にはアンカー用ブロック22を設ける。アンカー用
ブロック22は、例えば合成樹脂製であって、係合片2
0を嵌入する溝部22aを有しており、開口部内周面に
接着剤で固定される。
【0026】支持具21は、例えば金属製であって、図
11に示すように、下枠材23の一対の鉤部23a,2
3a間に係合する一対の係止部21a,21aを有する
基部21bと、基部21bの一端部に連続する垂下片2
1cと、基部21bの他端部に連続するL型の支持片2
1dを備えると共に、支持片21dには頭部を下側に下
状態で支持ボルト24が設けてある。
【0027】この支持具21に対して、開口部内周面に
は支持用ブロック25を設ける。支持用ブロック25
は、例えば合成樹脂製であって、垂下片21cの下端部
を嵌入する溝部25aを有しており、開口部内周面に接
着剤で固定される。
【0028】第1〜第3の取付け具11〜13、アンカ
ー部材20および支持具21を取付けた枠体1は、図6
に示すように躯体開口部B内に建込まれ、固定用ねじ1
5を緩めて第3取付け具13を突出状態にすることによ
り、開口部内周面の係合部14に第3取付け具13の先
端部である大径部16を係合させる。このとき、枠体1
の下端部は、各支持具21の支持ボルト24により支え
られている。
【0029】これにより、枠体1は開口部出入り方向の
動きが一旦規制され、この状態で上下方向および横方向
の位置調整が行われる。つまり、支持具21に対する支
持ボルト24のねじ込み位置を変えることによって枠体
1の上下方向の位置調整を行い、横方向にあっては枠体
1を直接移動させる。
【0030】このとき、当該取付け装置では、第3取付
け具13の大径部16を係合部14に対して上下に摺動
自在に係合させたことにより、枠体1の上下方向の位置
調整に対応し、また、同第3取付け具13をスプリング
17により弾性保持してあるので、枠体1を横方向に位
置調整しても第3取付け具13と係合部14との係合状
態は維持されている。こののち、固定用ねじ15を締め
付けることにより、第3取付け具13の動きを規制して
上下方向および横方向に位置調整された枠体1を拘束す
る。
【0031】この状態において、調整用ねじ7を操作
し、第1取付け具11に対して第2取付け具12の開口
部出入り方向の位置調整を行うと、既に第3取付け具1
3と係合部14との係合によって第2取付け具12の開
口部出入り方向の動きが規制されているので、第1取付
け具11とともに枠体1が動く結果となり、枠体1の開
口部出入り方向の位置調整が成される。
【0032】上記の位置調整を行ったのちには、図7に
示すように、アンカー部材20とアンカー用ブロック2
2とを係合すると共に、支持具21と支持用ブロック2
5とを係合し、これらを接着剤により連結することによ
って枠体1を完全に固定する。また、最終的には、図8
に示すように、開口部内周面と枠体1の間にモルタル2
6が充填され、各取付け具11〜13、係合部14、ア
ンカー部材20および支持具21はモルタル26に埋設
される。
【0033】なお、上記の実施例では、第2取付け具1
2の開口部内周面側と大径部16との間に設けたスプリ
ング17で第3取付け具13を弾性保持した場合を例示
したが、その反対側(ストップリング18側)に設けた
引張りコイルばねにより第3取付け具を弾性保持するよ
うにしてもよく、スプリングの種類や取付け位置は限定
されない。
【0034】また、上記の実施例では、枠体1の上部両
側に取付け装置を設けた場合を説明したが、例えば図1
2に示すように、上部両側および下部両側の合計4か所
に取付け装置を設けることができ、この場合、支持具2
1などを併用することも可能である。
【0035】図12において、下部両側の取付け装置
は、本発明の請求項5に係わる取付け装置の一実施例に
よるものであって、第2取付け具12に、開口部内周面
の下面に当接し且つ開口部内周面との間で長さ調整可能
な調整具70が設けてある。この場合、調整具70の長
さを変化させることによって枠体1の上下方向の位置調
整が成されることとなる。
【0036】なお、調整具70は、第2取付け具12に
固定した構成であってもよいが、第2取付け具12に対
して開口部横方向に移動可能に設けておくことにより、
枠体1の横方向の調整にも対応させることが可能であ
る。
【0037】図13および図14は、本発明の請求項1
〜4に係わる枠体の取付け装置の他の実施例を説明する
図である。なお、先の実施例と同一の構成部位は、同一
符号を付して詳細な説明を省略する。
【0038】この実施例の第1取付け具31は、枠体1
のコーナー部分に対応する概略L形の部材であって、枠
体側部となる垂下部分に、竪枠材2への係止部3,3を
有すると共に、枠体上部となる水平部分に、開口部出入
り方向の案内部4が設けてある。案内部4の室内側端部
は、調整用ねじ7を係合させる切欠部6を形成した壁部
5で閉塞してある。
【0039】第2取付け具32は、第1取付け具31の
案内部4に対して摺動自在に嵌入される摺動部8、第3
取付け具取付け用の貫通孔28、調整用ねじ7を螺入す
るめねじ孔9および固定用ねじ15を螺入するめねじ孔
10を備えている。
【0040】第3取付け具33は、先端に張出部36を
有する金属製の帯状部材であって、張出部36と第2取
付け具32との間にスプリング17を介装した状態で第
2取付け具32の貫通孔28に貫通状態に挿設され、こ
ののち、図13に示す如く反対側の端部に抜け止めのた
めの折り曲げが施される。
【0041】この取付け装置にあっても、先の実施例で
説明した取付け装置と同様に、躯体開口部B内において
枠体1を保持し且つ位置調整する。
【0042】なお、上記の各実施例では、躯体開口部B
を形成する際に躯体Aに埋設されたブラケット19によ
って係合部14を構成した場合を説明したが、それ以外
に、図15に示すように、躯体Aの開口部内周面に、ブ
ロックから成る係合部41を設けると共に、第3取付け
具13の先端に、係合部41の開口部出入り方向におい
て係合するコ形の嵌合部13aを設けた構成としたり、
図16に示すように、躯体Aの開口部内周面に、断面略
C形の部材から成る係合部42を埋設状態に設けると共
に、第3取付け具13の先端に、係合部42内に入れて
回転させることにより係合状態となるプレート状の嵌合
部13bを設けた構成としたりすることができる。
【0043】また、図17に示すように、開口部内周面
に溝付のブロック43をねじ49等固定してその溝を係
合部44とする構成でもよく、このほか、図18(a)
に示す凸部50aを有する型枠50、あるいは図18
(b)に示す凹部51aを有する型枠51を使用して、
躯体開口部Bを形成する際に凹状の係合部45あるいは
凸状の係合部46を一体的に形成してもよい。
【0044】さらに、本発明の請求項1に係わる枠体の
取付け装置の他の例としては、図19に示すように第3
取付け具13の先端部を尖頭状にし、その先端部を躯体
Aの開口部内周面に食い込むように当接させることによ
って枠体を支持するようにしてもよい。
【0045】図20〜図24は、本発明の請求項6〜9
に係わる枠体の取付け装置の一実施例を説明する図であ
る。
【0046】この実施例の第1取付け具61は、一方の
面に、竪枠材2への係止部3,3を有すると共に、他方
の面に、開口部出入り方向の案内部4が設けてある。案
内部4の室内側端部には、調整用ねじ7を係合させる切
欠部6を形成した第1の壁部55と、調整用ねじ7の頭
部に対する操作孔56を有する第2の壁部57が設けて
ある。
【0047】第2取付け具62は、第1取付け具61の
案内部4に対して摺動自在に嵌入される摺動部8、第3
取付け具63の先端部が係合する丸孔状の受け部64、
調整用ねじ7を螺入するめねじ孔9、および受け部64
内に連通し且つ固定用ねじ15を螺入するめねじ孔10
を備えている。
【0048】第3取付け具63は、躯体Aに埋設した容
器66に収容してある。容器66は本体である筒部材6
7と、その奥を閉塞するプレート68で構成してある。
第3取付け具63は、概略丸棒状を成すと共に、基端部
にスプリング17の収容部63aを有しており、先端部
におねじ部63bが形成してあると共に、先端面に工具
差し込み用の溝部63cが設けてある。これに対して、
容器66の筒部材67の開口部分には、第3取付け具6
3のおねじ部63bと螺合するめねじ部67aが形成し
てある。
【0049】上記の取付け装置は、第1取付け具61と
第2取付け具62を予め組合わせて枠体1に取付けてお
くと共に、スプリング17を圧縮しつつ第3取付け具6
3を容器66内に収容して、おねじ部63bをめねじ部
67aに螺着した状態(図20の状態)にする。これに
より、躯体開口部B内に枠体1を建込む際、第3取付け
具63が邪魔になることがない。
【0050】次に、躯体開口部B内に枠体1を建込んだ
ところで、溝部63cにドライバー等の工具を差し込ん
で第3取付け具63を回転させ、おねじ部63bとめね
じ部67aの螺合を解除することにより、スプリング1
7の作用で第3取付け具63を突出させ、先端部を第2
取付け具62の受け部64に係合させた状態(図21の
状態)にする。
【0051】こののち、固定用ねじ15を締め付けて、
第3取付け具63の先端部と受け部64とを完全に連結
する。この状態において、枠体1は上下方向の動きが規
制され、横方向にあっては枠体1自体を直接移動させる
ことにより位置調整することが可能である。
【0052】そして、調整用ねじ7を操作し、第1取付
け具61に対して第2取付け具62の開口部出入り方向
の位置調整を行うと、既に第3取付け具63と受け部6
4との係合によって第2取付け具62の開口部出入り方
向の動きが規制されているので、第1取付け具61とと
もに枠体1が動く結果となり、枠体1の開口部出入り方
向の位置調整が成される。
【0053】なお、上記の各実施例では、いずれも第1
取付け具を枠体の竪枠材に取付けると共に、第3取付け
具を横方向に突出させる構成としたが、第1取付け具を
上枠材あるいは下枠材に取付けると共に、第3取付け具
を上下方向に突出させるようにすることも可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の請求
項1に係る枠体の取付け装置によれば、楔による枠体の
位置調整をなくすことができ、請求項2に係わる枠体の
取付け装置によれば、これに加えて溶接作業を不要にす
ることができるうえに、枠体を簡単に精度よく位置決め
して迅速に取付けることができ、工期の短縮化やコスト
の低減化を図ることができる。
【0055】また、請求項3に係わる枠体の取付け装置
によれば、調整用ねじの操作により枠体の開口部出入り
方向の位置調整をきわめて簡単に行うことができ、請求
項4に係わる枠体の取付け装置によれば、固定用ねじの
操作により、枠体を躯体開口部に建込む際に第3取付け
具の突出量を小さくした状態で保持して第3取付け具が
邪魔になるのを防ぐことができると共に、調整後にあっ
ては第3取付け具の動きを規制して枠体を保持しておく
ことができ、枠体の取付け作業性をより一層高めること
ができる。
【0056】さらに、請求項5に係わる枠体の取付け装
置によれば、第2取付け具に設けた調整具の操作によ
り、枠体の上下方向または横方向の位置調整をも簡単に
行うことができ、しかも、枠体下部に配置すればこの調
整具で枠体を支持することができ、これにより他の枠体
支持手段が不要になるので、枠体取付けに係わる機器点
数の削減に貢献し得る。
【0057】本発明の請求項6に係わる枠体の取付け装
置によれば、請求項1および2の場合と同様に、楔によ
る枠体の位置調整作業や溶接作業が不要であって、作業
者の熟練度にも左右されることがなく、枠体を簡単に精
度よく位置決めして取付けることができ、工期の短縮化
やコストの低減化を図ることができる。
【0058】また、請求項7に係わる枠体の取付け装置
によれば、調整用ねじの操作により枠体の開口部出入り
方向の位置調整をきわめて簡単に行うことができ、請求
項8に係わる枠体の取付け装置によれば、固定用ねじの
操作により、第2取付け具の受け部と第3取付け具との
係合状態をより確実なものにすることができ、さらに請
求項9に係わる枠体の取付け装置によれば、枠体を躯体
開口部に建込む際に第3取付け具を容器収容状態にして
第3取付け具が邪魔になるのを防ぐことができると共
に、同第3取付け具を簡単に突出状態に戻すことがで
き、枠体の取付け作業性をより一層高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1〜4に係わる枠体の取付け装
置の一実施例を説明する要部の正面図である。
【図2】図1に示す取付け装置の平面図である。
【図3】図1に示す取付け装置を第3取付け具の軸線方
向から見た状態の側部断面図である。
【図4】第1〜第3の取付け具の組立て要領を説明する
分解斜視図である。
【図5】第1〜第3の取付け具を設けた枠体を躯体開口
部に建込む状態を説明する斜視図である。
【図6】図5に続いて枠体を躯体開口部に建込んだ状態
を説明する正面図である。
【図7】図6に続いて枠体を完全に固定した状態を説明
する正面図である。
【図8】図7に続いて枠体と開口部内周面との間にモル
タルを充填した状態を説明する正面図である。
【図9】アンカー部材およびアンカー用ブロックを説明
する斜視図である。
【図10】アンカー部材とアンカー用ブロックとの係合
状態を示す平面図である。
【図11】支持具および支持用ブロックを説明する正面
図(a)および側面図(b)である。
【図12】本発明の請求項1〜4に係わる取付け装置を
枠体の上部両側に設け、本発明の請求項5に係わる取付
け装置を枠体の上部両側に設けた場合を説明する正面図
である。
【図13】本発明の請求項1〜4に係わる枠体の取付け
装置の他の実施例を説明する要部の正面図である。
【図14】図13における第1〜第3の取付け具の組立
て要領を説明する分解斜視図である。
【図15】係合部の他の例を説明する斜視図である。
【図16】係合部のさらに他の例を説明する斜視図
(a)および平面図(b)である。
【図17】係合部のさらに他の例を説明する斜視図であ
る。
【図18】係合部のさらに他の2例を説明する斜視図で
ある。
【図19】第3取付け具の他の例を説明する斜視図であ
る。
【図20】本発明の請求項6〜9に係わる枠体の取付け
装置の一実施例において、第3取付け具の容器収容状態
を説明する正面断面図である。
【図21】第3取付け具を突出させた状態を説明する正
面断面図である。
【図22】第3取付け具を突出させた状態を説明する水
平断面図である。
【図23】図20に示す第1および第2取付け具の組立
て要領を説明する分解斜視図である。
【図24】図20に示す第3取付け具および容器の組立
て要領を説明する分解斜視図である。
【符号の説明】
A 躯体 B 躯体開口部 1 枠体 4 案内部 7 調整用ねじ 11 31 61 第1取付け具 12 32 62 第2取付け具 13 33 63 第3取付け具 14 41 42 44 45 46 係合部 15 固定用ねじ 64 受け部 66 容器 70 調整具
フロントページの続き (72)発明者 田 中 武 司 富山県高岡市早川70番地 三協アルミニ ウム工業株式会社 内 (56)参考文献 特開 平3−55383(JP,A) 実開 平5−22792(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E06B 1/56

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体開口部内の所定位置に枠体を取付け
    る装置であって、枠体に取付けた第1取付け具に、開口
    部出入り方向に位置調整可能な第2取付け具を設けると
    共に、第2取付け具に、開口部内周面に向けて突出可能
    に弾性保持され且つその先端が開口部内周面に当接する
    第3取付け具を設け、第1〜第3の取付け具が予め枠体
    に取付けてあることを特徴とする枠体の取付け装置。
  2. 【請求項2】 開口部内周面に、第3取付け具の突出先
    端部が開口部内周面の周方向に摺動自在に係合し且つ同
    突出先端部の開口部出入り方向の移動を規制する係合部
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の枠体の取付け
    装置。
  3. 【請求項3】 第1取付け具に、開口部出入り方向の案
    内部を設けると共に、この案内部に、第2取付け具を摺
    動自在に係合し、第1取付け具に、開口部出入り方向か
    ら第2取付け具に螺入される調整用ねじを設けたことを
    特徴とする請求項1または2に記載の枠体の取付け装
    置。
  4. 【請求項4】 第2取付け具に、位置調整された第3取
    付け具の動きを規制する固定用ねじを設けたことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の枠体の取付け装
    置。
  5. 【請求項5】 第2取付け具に、開口部内周面に当接し
    且つ開口部内周面との間で長さ調整可能な調整具を設け
    たことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の枠
    体の取付け装置。
  6. 【請求項6】 躯体開口部内の所定位置に枠体を取付け
    る装置であって、枠体に取付けた第1取付け具に、開口
    部出入り方向に位置調整可能な第2取付け具を設けると
    共に、躯体側に、枠体側に向けて突出可能に弾性保持さ
    れた第3取付け具を設け、第2取付け具に、第3取付け
    具の先端部が係合する受け部を設けたことを特徴とする
    枠体の取付け装置。
  7. 【請求項7】 第1取付け具に、開口部出入り方向の案
    内部を設けると共に、この案内部に、第2取付け具を摺
    動自在に係合し、第1取付け具に、開口部出入り方向か
    ら第2取付け具に螺入される調整用ねじを設けたことを
    特徴とする請求項6記載の枠体の取付け装置。
  8. 【請求項8】 第2取付け具に、受け部に係合した第3
    取付け具の動きを規制する固定用ねじを設けたことを特
    徴とする請求項6または7に記載の枠体の取付け装置。
  9. 【請求項9】 躯体側に、第3取付け具を突没可能に収
    容する容器を設けると共に、第3取付け具と容器とに、
    同第3取付け具が容器収容状態において互いに螺合する
    ねじ部を設けたことを特徴とする請求項6〜8のいずれ
    かに記載の枠体の取付け装置。
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