JP2003239537A - ボックス取付け矯正器 - Google Patents

ボックス取付け矯正器

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JP2003239537A
JP2003239537A JP2002041689A JP2002041689A JP2003239537A JP 2003239537 A JP2003239537 A JP 2003239537A JP 2002041689 A JP2002041689 A JP 2002041689A JP 2002041689 A JP2002041689 A JP 2002041689A JP 2003239537 A JP2003239537 A JP 2003239537A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な作業で正しい取付を可能にした工具を
提供することを課題とする。 【解決手段】 コンクリート壁に埋設するボックスをコ
ンクリートパネルに取付ける工具において、ボックスの
底部に固定する湾曲部材と、コンクリートパネルに設け
られた貫通穴から差し込んで湾曲部材に係合可能なフッ
ク部を先端に有する棒部材と、ボックスをコンクリート
パネルの裏面に当接させて固定する固定手段とを具備
し、前記湾曲部材の係合部分に溝を設けると共に棒部材
のフック部に嵌合部を形成してボックスの取付角度を調
整可能に構成したことを特徴とすることを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリート壁
に埋設するためのボックスの取付け姿勢を矯正し、コン
クリートパネルに固定するために使用する工具又は装置
の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】建物の壁面にコンセントやスイッチ等の
部品を設置する場合にその壁体にボックスを埋設してお
き、配線の端部をボックス内に導き、そこでコンセント
等の端子に接続することが行われる。ボックスをコンク
リート壁体に埋設する工事は、コンクリート打設前に予
めボックスをコンクリートパネルに取付けてからコンク
リート材料を型枠内に流し込み、コンクリートが乾燥、
固定するという順序で工事が行われる。しかし、コンク
リート型枠内にボックスを配置しても、コンクリートを
流し込むための型枠用外側パネル(コンクリートパネル
又は略してコンクリートパネルとも云う)で覆われるた
めにボックスの位置や取付角度が外部から正しいかどう
か判断できないし、また取付角度が偏っている場合にも
これを矯正することができない。そこで、従来からボッ
クスの取付位置、姿勢の偏りを直すための工具や方法が
工夫されてきた。
【0003】図8及び図9は従来行われていた方法の1
例を説明するための図である。図8を使用して、ボック
ス101をコンクリとパネル100に固定する作業順を
説明する。まず、ボックス101の底に中央に雌ねじを
切った板材102をビス等で固定した後に、ボックス1
01の開口側に中央に4角形の開口104を有するカバ
ー103(塗代カバーとは異なる)を取付ける。次に、
カバー103を取付けたボックス101を鉄筋等に仮固
定してからコンクリートパネル100を設置する。
【0004】コンクリートパネル設置後に、まず、ドリ
ルでコンクリートパネルの所定位置に穴105を開け
る。この穴105からネジ棒107を差し込んで板材1
02の雌ねじ部と螺合させてネジ棒107を取付ける。
ネジ棒107によりボックス101をコンクリートパネ
ルに引き寄せてから、ネジ棒107をガイドにして矯正
工具108の角筒の先端108aを穴105から挿入し
て開口104と嵌合させる。嵌合した状態で、図9
(A)に示すようにペンチ等の工具を使用してボックス
101の取付角度を矯正する。取付角度を矯正後にナッ
ト109でコンクリートパネル100に固定する。
【0005】次に、コンクリート打設して、コンクリー
トが乾燥した後に、図9(B)に示すようにナット10
9、矯正工具108、ネジ棒107を取り外す。これら
を取り外した後に穴105をプラスチック等の材質から
なるブロック体で埋め戻す。最後に、所定の建設作業を
終了した後にコンクリートパネル100が取外される。
コンクリートパネル100を取外した後にカバー103
を取外し、コンセントやスイッチ等の接続及び取付作業
を行う。
【0006】上記従来装置においては、ボックス101
の仮固定がしっかりと固定していない場合(例えば、ぐ
らついている場合)にはネジ棒107を板材107の雌
ねじに螺合する作業が煩雑になるという問題点がある。
更に、矯正工具108の角筒の先端108aを穴105
から挿入して開口104と嵌合させるために穴105の
口径が大きくなり、そのために穴105の埋め戻し作業
が必要になるという問題点があった。また、開口104
を有するカバー103は塗代カバーと別個に必要とされ
るカバーであって、塗代カバーをボックス101に取り
付けてコンクリート中に埋設する場合にはカバー103
は塗代カバーの表面に取り付けられる。このために本来
不必要なカバーを必要とし、そのために取付作業、取外
し作業が追加され、全体の作業も煩雑になり問題があっ
た。特に多数個のボックスを取付ける場合には作業が煩
雑になると共に作業時間が長くなり、これらの問題点が
クローズアップされ、重大な課題であった。
【0007】また、特許公開公報、平10−34151
5号にはボックスの取付角度の調整を必要としない設置
方法が開示されている。この公報記載の技術は塗代カバ
ー根本部分とボックスとの間に回転板を回転自在に設け
たことを特徴としているもので、ボックスの取付角度が
偏っていても回転板を廻して電気コンセント等の取付板
を正しい位置に固定可能にするものである。この方法で
はボックスはコンクリート壁中に埋設されるものである
から、コンセント等が正しく取付けられていれば実際に
は問題が生じないとする考え方に基づくものである。し
かしながら、ボックスが偏って取付けられることは問題
にしないことにしても、回転板を設けることによってボ
ックスの構造が複雑になり、ボックスがコスト高になる
という問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明したよう
に、従来技術ではボックスの取付作業が煩雑であった
り、ボックスの構造が複雑でコスト高になるという問題
点があった。本発明はこのような事情の下でなされた発
明で、ボックスを複雑な構造にせずに、かつ簡単な作業
で正しい取付を可能にした工具等の装置を提供すること
を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は以下の手段を採用している。即ち、請求項1
記載の発明は本願の中で最も基本的な発明で、コンクリ
ート壁に埋設するボックスをコンクリートパネル設置後
コンクリート打設前にコンクリートパネルに取付ける工
具において、前記ボックスの底部に取付け、取外し自在
に固定する湾曲部材と、前記コンクリートパネルに設け
られた貫通穴から差し込んで前記湾曲部材に係合可能な
フック部を先端に有する棒部材と、前記ボックスを該コ
ンクリートパネルの裏面に当接させて固定する固定手段
とを具備し、前記湾曲部材の係合部分に溝を設けると共
に該棒部材のフック部に該溝と嵌合可能な嵌合部を形成
して該ボックスの取付角度を調整可能に構成したことを
特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は本願の重要な発明
で、請求項1の発明において、前記コンクリートパネル
に設けられた貫通穴は直径が略12ミリメートル(建築
工事現場で一般的に使用されているドリルの直径)であ
ることを特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明は本願の有用な発明
で、請求項1又は請求項2の何れか1に記載の発明にお
いて、前記湾曲部材はU字型、コ字型、V字型等の湾曲
形状で、両端をネジで前記ボックスの底に固定可能に設
けたことを特徴としている。
【0012】請求項4記載の発明は本願の重要な発明
で、請求項1〜請求項3の何れか1に記載の発明におい
て、前記湾曲部材の係合部分に設けた溝は、略矩形形状
の断面を有する溝であることを特徴としている。
【0013】請求項5記載の発明は本願の重要な発明
で、請求項1〜請求項4の何れか1に記載の発明におい
て、前記棒部材は先端部に設けられたフック部と、中央
部に設けられた角形柱状部と、後端部に設けられたネジ
部とからなることを特徴としている。
【0014】請求項6記載の発明は本願の特徴を有する
発明で、請求項1〜請求項5の何れか1に記載の発明に
おいて、前記フック部は、U字形状、L字形状等の係合
に好適な形状で形成され、該フック部の内側に設けられ
た嵌合部の中心が前記棒部材の中心線上に位置するよう
に構成したことを特徴としている。
【0015】請求項7記載の発明は本願の有用な発明
で、請求項1〜請求項6の何れか1に記載の発明におい
て、前記棒部材の長さは、塗代カバーを取付けたボック
スと取付けないボックスの双方に対してボックスの取付
けを可能な長さに構成したことを特徴としている。
【0016】請求項8記載の発明は本願の重要な発明
で、請求項1〜請求項7の何れか1に記載の発明におい
て、前記固定手段は、前記コンクリートパネルの表面に
当接する板状部と該板状部に固設された筒状部から構成
され、該板状部に前記棒部材の角形柱状部と嵌合する嵌
合穴を形成し、該筒状部に前記棒部材を挿入して該ネジ
部にナットを螺合させ、前記ボックスを該コンクリート
パネルに固定可能にしたことを特徴としている。
【0017】請求項9記載の発明は本願の有用な発明
で、請求項8記載の発明において、前記固定手段の板状
部の周縁又は周隅に突起状の爪を設けて前記コンクリー
トパネルの表面に係止させて回転防止を可能にしたこと
を特徴としている。また、請求項10記載の発明は本願
の有用な発明で、請求項5〜請求項9の何れか1記載の
発明において、前記棒部材の柱状部を4角形の柱状で構
成したことを特徴としている。
【0018】請求項11記載の発明は本願の有用な発明
で、請求項8〜請求項10の何れか1に記載の発明にお
いて、前記固定手段の筒状部は、外側面を角形の筒状で
形成したことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施形態】以下、図面を参照してこの発明の実
施形態及び実施例について説明する。図1は塗代カバー
なしのボックスを取付けた状態を示す図である。図2は
本実施形態の湾曲部材を説明する図である。図3は本実
施形態の棒部材を説明する図である。図4は本実施形態
の固定手段を説明する図である。図5及び図6は本実施
形態の取付操作方法を説明する図である。図7は塗代カ
バー付きのボックスを取付けた状態を示す図である。
【0020】図1は断面図を示している。図1におい
て、コンクリートパネル10は型枠(図示省略)を形成
するパネルで、左側空間11はコンクリートを打設する
空間である。ボックス12は塗代カバーを取付けていな
いボックスで、開口面がコンクリートパネル10の内側
面に当接して取付けられる。なお、塗代カバーを取付け
たボックスについては後述する。ボックス12の底面に
は湾曲部材13がネジ14によって固定される。穴17
はコンクリートパネル10にドリル等の手段によって開
けられた穴で、直径が略12ミリメートルの穴でボック
ス12を取付ける位置に設けられる。棒部材18は先端
に湾曲部材13と係合するフック部26を有し、後端に
ネジ部28を有している。固定手段20は先端の板状部
がコンクリートパネル表面と当接し、筒状部の後端がナ
ット21,座金22により固定される。
【0021】以下に各部分について詳細に説明する。ボ
ックス12は従来のボックスと同様で樹脂製のボックス
と金属製のボックスがあり、本実施形態は両方に適用で
きる。図2は湾曲部材13を示す。湾曲部材13は金属
製で構成するのが望ましい。図2(A)は底面図、図2
(B)は側面図、図2(C)は上面図である。湾曲部材
13は湾曲部13aとその両側の平坦固定部13bとか
らなり、湾曲部13aの略中央内側には棒部材18のフ
ック部と嵌合する嵌合溝23が設けられている。嵌合溝
23は断面が略矩形状をした直線の溝で構成される。し
かし、嵌合を容易にするために開放縁23aに傾斜を設
けるか、或いは傾斜角の小さい台形にしてもよい。嵌合
溝23はフック部に設けられる嵌合部(後述)と嵌合し
て捻りモーメントを伝達する機能を有するものであるか
ら、嵌合が容易であると共にモーメントの伝達時には外
れにくい形状に構成するのが好ましい。
【0022】また、湾曲部13aの形状はU字型、コ字
型、V字等の形状にしてもよい。平坦固定部13にはネ
ジ14のネジ穴24が設けられている。なお、湾曲部材
13はネジ14とナット15で固定されているが、ナッ
ト15の代わりにボックス12の底部に雌ねじ穴(図示
省略)を設けてもよい。また、ナット15はネジ14を
外すときに回転しないように溶接等で固定してもよい。
【0023】図3は棒部材18を示す。図3(A)は正
面図、図3(B)は側面図、図3(C)は右側から見た
平面図を示す。棒部材18は先端にフック部26が設け
られており、中央部には角形柱状部27が、後端にはネ
ジ部28が設けられている。フック部26は湾曲部材1
3の湾曲部と係合してボックス12をコンクリートパネ
ル10の方に引き寄せると共に、フック部26の内側に
設けられている嵌合部26aが嵌合溝23と嵌合してボ
ックス12をボックスの中心軸回りに回転させて取付角
度を矯正する機能を有するものである。従って、嵌合部
26aは嵌合溝23と同形の形状にし、幅を僅かに狭く
する。また、嵌合部26aの中心は棒部材18の中心線
(角形柱状部27及びネジ部28の軸中心線)上に位置
するようにする。これによって、ボックス12が正しい
位置及び正しい角度で取付可能になる。フック部26は
U字形状、L字形状等のフックに適した形状にすると共
にコンクリートパネル10に設けられた小径(略12ミ
リメートル)の穴17から挿入可能にするに適した形状
にするのが好ましい。
【0024】角形柱状部27は、固定手段20を組み立
てたときに、その板状部30(図4)に設けられた嵌合
穴31と嵌合し、ナット21を軽く締めた状態で筒状部
33を廻した時に棒部材18が軸回りに回転し、従って
ボックス12が回転するように構成されている。角形柱
状部27は製作および回転力を伝える点から正方形の断
面とすることが好ましい。例えば、9ミリ程度の角材と
する。また、ネジ部28は、図1に示すように、ナット
21を螺合させて、ボックス12をコンクリートパネル
に当接させた状態で固定するものである。棒部材18の
全長、角形柱状部27の長さ及びネジ部28の長さ(寸
法)は、図1に示すように塗代カバーなしでボックス1
2固定する場合と、図6に示すように塗代カバー40を
装着したボックス12を固定する場合の双方のケースに
利用できる寸法にするのが好ましい。
【0025】図4は固定手段20を示す図で、図4
(A)は断面図を示し、図4(B)上平面図を示す。固
定手段20は板状部30と筒状部33から構成されてお
り、筒状部33は板状部30の上側面略中央に溶接等で
固定されている。また、板状部30の中央には、前述し
たように棒部材18の角形柱状部27を挿入して嵌合す
る嵌合穴31が設けられている。更に板状部30の周隅
を折り曲げてコンクリートパネル10の表面に固定する
爪32を形成している。筒状部33は外部表面が6角形
の断面を有する筒部材から構成されている。これによっ
て工具で把持して容易に廻すことができる。なお、固定
手段20は板状部30と筒状部33を別々に設けて(溶
接しないで、分離した状態にして)、板状部30には角
形柱状部27が挿入できる丸穴を開けて、筒状部33の
一端部(例えば左側端部)に角形柱状部27に嵌合する
嵌合穴を有する板材を固設した構成にしてもよい。
【0026】以下に、ボックス12の固定作業の操作に
ついて図5及び図6を利用して説明する。図5に示すよ
うに、コンクリートパネル10を設置する前に予めボッ
クス12には湾曲部材13を取り付けておく。次に、ボ
ックス12を取り付ける大体の位置に針金等を利用して
型枠内の鉄筋等に仮固定をしておく。コンクリートパネ
ル10の設置後に、ドリルでコンクリートパネル10に
ボックス12を取付ける位置に12ミリメートルの穴1
7を開ける。次に棒部材18のフック部26を穴17か
ら挿入する。フック部26を前後左右に揺動させてフッ
ク部の先端をボックス12に取付けた湾曲部材13に引
掛ける。
【0027】引掛かった後手前に引き寄せて、同時にフ
ック部26の嵌合部26aを湾曲部材13の嵌合溝23
に嵌合させる。ボックス12の開放縁がコンクリートパ
ネル10の裏面に接するまで引き寄せる。この状態でボ
ックス12の中心とコンクリートパネル10の穴17の
中心は略一致している。しかし、ボックス12は取付角
度(取付ける向き)が傾いている。次に、この状態で固
定部材20の嵌合穴31に棒部材18の角形柱状部27
を挿入し、図6に示す状態で、ペンチ等の工具を用いて
固定手段20外筒33を把持して板状部33が正しい方
向を向くまで廻して調節する。最後に座金22とナット
21を装着してナット21を螺合させて締め付ける。こ
れでボックス20の取付作業は終了する。
【0028】次に、打接したコンクリートが乾燥した状
態になったときにナット21を外して固定手段20及び
棒部材18をコンクリートパネル10から外す。なお、
穴17は埋め戻す必要がない。穴17は直径が12ミリ
メートルであり、この程度の小さな穴は工事現場で許容
されており、通常は埋め戻す必要が無いとされている。
また、コンクリートパネル10を取り除いた後にネジ1
4を外して湾曲部材14をボックス12から取外し、塗
代カバーを取付け、上壁塗りを行う。
【0029】図7は塗代カバー40をボックスに取付け
て組み立てた場合を示す。この図からも解るように本実
施形態は塗代カバー40を装着して埋設する場合も、上
記で説明した(図1の場合)ように塗代カバーなしで埋
設し、後から塗代カバーを取付ける場合も同一の工具を
使用して行うことができ、取付作業も同様にできる。
【0030】本実施形態は以上に述べた構成及び機能に
より以下の効果を有する。即ち、本実施形態は構成が非
常に簡単であり、従って、作業も簡単になり、製作コス
トも安価になるという効果が得られる。また、本実施形
態は各部分が機能的に関係しており、コンクリートパネ
ルに開ける穴も小さくて済み、且つ正確な位置、角度で
取付けることが容易であるという効果も得られる。しか
も、ボックス取付後に角度等が容易にずれないという効
果が得られる。また、塗代カバーをボックスに取付けた
場合も取付けていない場合にも同一の工具を使用できる
ために必要な工具を少なくすることができるという効果
が得られる。
【0031】なお、本発明(各請求項に記載の発明)の
技術的範囲は上記した実施形態によって限定されるもの
ではない。本発明と実質的に同一の発明、例えば単なる
設計変更の発明も本発明の技術的範囲に含まれる。例え
ば、固定手段20は板状部30と筒状部33を別々に設
けて(溶接しないで、分離した状態にして)、板状部3
0には角形柱状部27が挿入できる丸穴を開けて、筒状
部33の一端部(例えば左側端部)に角形柱状部27に
嵌合する嵌合穴を有する板材を固設した構成にしてもよ
い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、埋め戻しを必要としない程度の穴を設けて、簡
単な工具でボックスを正確に取付けることができ、作業
能率が上がるといういう効果が得られる。また、塗代カ
バーを取付けた場合も取付けない場合にも同一の工具で
取付作業が可能になるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 塗代カバーなしのボックスをコンクリートパ
ネルに取付けた状態を示す。
【図2】 (A)、(B)、(C)は湾曲部材の下平面
図、側面図、上平面図を示す。
【図3】 (A)、(B)、(C)は棒部材の正面図、
側面図、上平面図を示す。
【図4】 (A)、(B)は固定部材の側面図、上平面
図を示す。
【図5】 取付作業の説明図である。
【図6】 取付作業の説明図の続きである。
【図7】 塗代カバーを付けたボックスをコンクリート
パネルに取付けた状態を示す。
【図8】 従来装置の組立分解図を示す。
【図9】 (A)、(B)は従来装置の取付作業を示す
図である。
【符号の説明】
10 コンクリートパネル 12 ボックス 13 湾曲部材 17 貫通穴 18 棒部材 20 固定手段 23 嵌合溝 26 フック部 26a 嵌合部 27 角形柱状部 28 ネジ部 30 板状部 31 嵌合穴 32 爪 33 筒状部 40 塗代カバー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート壁に埋設するボックスをコ
    ンクリートパネル設置後コンクリート打設前にコンクリ
    ートパネルに取付ける工具において、前記ボックスの底
    部に取付け、取外し自在に固定する湾曲部材と、前記コ
    ンクリートパネルに設けられた貫通穴から差し込んで前
    記湾曲部材に係合可能なフック部を先端に有する棒部材
    と、前記ボックスを該コンクリートパネルの裏面に当接
    させて固定する固定手段とを具備し、前記湾曲部材の係
    合部分に溝を設けると共に該棒部材のフック部に該溝と
    嵌合可能な嵌合部を形成して該ボックスの取付角度を調
    整可能に構成したことを特徴とするボックス取付け矯正
    器。
  2. 【請求項2】 前記コンクリートパネルに設けられた貫
    通穴は直径が略12ミリメートルであることを特徴とす
    る請求項1に記載のボックス取付け矯正器。
  3. 【請求項3】 前記湾曲部材はU字型、コ字型、V字型
    等の湾曲形状で、両端をネジで前記ボックスの底に固定
    可能に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2の
    何れか1に記載のボックス取付け矯正器。
  4. 【請求項4】 前記湾曲部材の係合部分に設けた溝は、
    略矩形形状の断面を有する溝であることを特徴とする請
    求項1〜請求項3の何れか1に記載のボックス取付け矯
    正器。
  5. 【請求項5】 前記棒部材は先端部に設けられたフック
    部と、中央部に設けられた角形柱状部と、後端部に設け
    られたネジ部とからなることを特徴とする請求項1〜請
    求項4の何れか1に記載のボックス取付け矯正器。
  6. 【請求項6】 前記フック部は、U字形状、L字形状等
    の係合に好適な形状で形成され、該フック部の内側に設
    けられた嵌合部の中心が前記棒部材の中心線上に位置す
    るように構成したことを特徴とする請求項1〜請求項5
    の何れか1に記載のボックス取付け矯正器。
  7. 【請求項7】 前記棒部材の長さは、塗代カバーを取付
    けたボックスと取付けないボックスの双方に対してボッ
    クスの取付けを可能な長さに構成したことを特徴とする
    請求項1〜請求項6の何れか1に記載のボックス取付け
    矯正器。
  8. 【請求項8】 前記固定手段は、前記コンクリートパネ
    ルの表面に当接する板状部と該板状部に固設された筒状
    部から構成され、該板状部に前記棒部材の角形柱状部と
    嵌合する嵌合穴を形成し、該筒状部に前記棒部材を挿入
    して該ネジ部にナットを螺合させ、前記ボックスを該コ
    ンクリートパネルに固定可能にしたことを特徴とする請
    求項1〜請求項7の何れか1に記載のボックス取付け矯
    正器。
  9. 【請求項9】 前記固定手段の板状部の周縁又は周隅に
    突起状の爪を設けて前記コンクリートパネルの表面に係
    止させて回転防止を可能にしたことを特徴とする請求項
    8に記載のボックス取付け矯正器。
  10. 【請求項10】 前記棒部材の柱状部を4角形の柱状で
    構成したことを特徴とする請求項5〜請求項9の何れか
    1に記載のボックス取付け矯正器。
  11. 【請求項11】 前記固定手段の筒状部は、外側面を角
    形の筒状で形成したことを特徴とする請求項8〜請求項
    10の何れか1に記載のボックス取付け矯正器。
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