JP3910077B2 - ボックス取付け矯正器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンクリート壁に埋設するためのボックスの取付け姿勢を矯正し、コンクリートパネルに固定するために使用する工具又は装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
建物の壁面にコンセントやスイッチ等の部品を設置する場合にその壁体にボックスを埋設しておき、配線の端部をボックス内に導き、そこでコンセント等の端子に接続することが行われる。ボックスをコンクリート壁体に埋設する工事は、コンクリート打設前に予めボックスをコンクリートパネルに取付けてからコンクリート材料を型枠内に流し込み、コンクリートが乾燥、固定するという順序で工事が行われる。しかし、コンクリート型枠内にボックスを配置しても、コンクリートを流し込むための型枠用外側パネル(コンクリートパネル又は略してコンクリートパネルとも云う)で覆われるためにボックスの位置や取付角度が外部から正しいかどうか判断できないし、また取付角度が偏っている場合にもこれを矯正することができない。そこで、従来からボックスの取付位置、姿勢の偏りを直すための工具や方法が工夫されてきた。
【0003】
図8及び図9は従来行われていた方法の1例を説明するための図である。図8を使用して、ボックス101をコンクリとパネル100に固定する作業順を説明する。まず、ボックス101の底に中央に雌ねじを切った板材102をビス等で固定した後に、ボックス101の開口側に中央に4角形の開口104を有するカバー103(塗代カバーとは異なる)を取付ける。次に、カバー103を取付けたボックス101を鉄筋等に仮固定してからコンクリートパネル100を設置する。
【0004】
コンクリートパネル設置後に、まず、ドリルでコンクリートパネルの所定位置に穴105を開ける。この穴105からネジ棒107を差し込んで板材102の雌ねじ部と螺合させてネジ棒107を取付ける。ネジ棒107によりボックス101をコンクリートパネルに引き寄せてから、ネジ棒107をガイドにして矯正工具108の角筒の先端108aを穴105から挿入して開口104と嵌合させる。嵌合した状態で、図9(A)に示すようにペンチ等の工具を使用してボックス101の取付角度を矯正する。取付角度を矯正後にナット109でコンクリートパネル100に固定する。
【0005】
次に、コンクリート打設して、コンクリートが乾燥した後に、図9(B)に示すようにナット109、矯正工具108、ネジ棒107を取り外す。これらを取り外した後に穴105をプラスチック等の材質からなるブロック体で埋め戻す。最後に、所定の建設作業を終了した後にコンクリートパネル100が取外される。コンクリートパネル100を取外した後にカバー103を取外し、コンセントやスイッチ等の接続及び取付作業を行う。
【0006】
上記従来装置においては、ボックス101の仮固定がしっかりと固定していない場合(例えば、ぐらついている場合)にはネジ棒107を板材107の雌ねじに螺合する作業が煩雑になるという問題点がある。更に、矯正工具108の角筒の先端108aを穴105から挿入して開口104と嵌合させるために穴105の口径が大きくなり、そのために穴105の埋め戻し作業が必要になるという問題点があった。また、開口104を有するカバー103は塗代カバーと別個に必要とされるカバーであって、塗代カバーをボックス101に取り付けてコンクリート中に埋設する場合にはカバー103は塗代カバーの表面に取り付けられる。このために本来不必要なカバーを必要とし、そのために取付作業、取外し作業が追加され、全体の作業も煩雑になり問題があった。特に多数個のボックスを取付ける場合には作業が煩雑になると共に作業時間が長くなり、これらの問題点がクローズアップされ、重大な課題であった。
【0007】
また、特許公開公報、平10−341515号にはボックスの取付角度の調整を必要としない設置方法が開示されている。この公報記載の技術は塗代カバー根本部分とボックスとの間に回転板を回転自在に設けたことを特徴としているもので、ボックスの取付角度が偏っていても回転板を廻して電気コンセント等の取付板を正しい位置に固定可能にするものである。この方法ではボックスはコンクリート壁中に埋設されるものであるから、コンセント等が正しく取付けられていれば実際には問題が生じないとする考え方に基づくものである。しかしながら、ボックスが偏って取付けられることは問題にしないことにしても、回転板を設けることによってボックスの構造が複雑になり、ボックスがコスト高になるという問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上に説明したように、従来技術ではボックスの取付作業が煩雑であったり、ボックスの構造が複雑でコスト高になるという問題点があった。本発明はこのような事情の下でなされた発明で、ボックスを複雑な構造にせずに、かつ簡単な作業で正しい取付を可能にした工具等の装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は以下の手段を採用している。即ち、請求項1記載の発明は、コンクリート壁に埋設するボックスをコンクリートパネル設置後コンクリート打設前にコンクリートパネルに取付ける工具において、前記ボックスの底部に取付け、取外し自在に固定する湾曲部材と、前記コンクリートパネルに設けられた貫通穴から差し込んで前記湾曲部材に係合可能なフック部を先端に有する棒部材と、前記ボックスを該コンクリートパネルの裏面に当接させて固定する固定手段とを具備し、前記湾曲部材の係合部分に略矩形形状の断面を有する溝を設けると共に該棒部材のフック部に該溝と嵌合可能な嵌合部を形成して該ボックスの取付角度を調整可能に構成したことを特徴としている。
【0010】
請求項2記載の発明は、コンクリート壁に埋設するボックスをコンクリートパネル設置後コンクリート打設前にコンクリートパネルに取付ける工具において、前記ボックスの底部に取付け、取外し自在に固定する湾曲部材と、前記コンクリートパネルに設けられた貫通穴から差し込んで前記湾曲部材に係合可能なフック部を先端に有する棒部材と、前記ボックスを該コンクリートパネルの裏面に当接させて固定する固定手段とを具備し、前記フック部はU字形状、L字形状等の係合に好適な形状で形成され、該フック部の内側に設けられた嵌合部の中心が前記棒部材の中心線上に位置するように構成し、前記湾曲部材の係合部分に溝を設けると共に該棒部材のフック部に該溝と嵌合可能な嵌合部を形成して該ボックスの取付角度を調整可能に構成したことを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明は、コンクリート壁に埋設するボックスをコンクリートパネル設置後コンクリート打設前にコンクリートパネルに取付ける工具において、前記ボックスの底部に取付け、取外し自在に固定する湾曲部材と、前記コンクリートパネルに設けられた貫通穴から差し込んで前記湾曲部材に係合可能なフック部を先端に有すると共に中央に角形柱状部を有し、後端にねじ部を有する棒部材と、前記ボックスを該コンクリートパネルの裏面に当接させて固定する固定手段とを具備し、前記湾曲部材の係合部分に溝を設けると共に該棒部材のフック部に該溝と嵌合可能な嵌合部を形成して該ボックスの取付角度を調整可能に構成し、前記固定手段は、前記コンクリートパネルの表面に当接する板状部と該板状部に固設された筒状部から構成され、該板状部に前記棒部材の角形柱状部と嵌合する嵌合穴を形成し、該筒状部に前記棒部材を挿入して前記ネジ部にナットを螺合させ、前記ボックスを該コンクリートパネルに固定可能にしたことを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記棒部材の角形柱状部を4角形の柱状で構成したことを特徴としている。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の発明において、前記固定手段の板状部の周縁又は周隅に突起状の爪を設けて前記コンクリートパネルの表面に係止させて回転防止を可能にしたことを特徴としている。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項3〜請求項5に記載の発明において、前記固定手段の筒状部は、外側面を角形の筒状で形成したことを特徴としている。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6に記載の発明において、前記コンクリートパネルに設けられた貫通穴は直径が略12ミリメートルであることを特徴としている。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7に記載の発明において、前記湾曲部材はU字型、コ字型、V字型等の湾曲形状で、両端をネジで前記ボックスの底に固定可能に設けたことを特徴としている。
【0017】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8に記載の発明において、前記棒部材の長さは、塗代カバーを取付けたボックスと取付けないボックスの双方に対してボックスの取付けを可能な長さに構成したことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態及び実施例について説明する。図1は塗代カバーなしのボックスを取付けた状態を示す図である。図2は本実施形態の湾曲部材を説明する図である。図3は本実施形態の棒部材を説明する図である。図4は本実施形態の固定手段を説明する図である。図5及び図6は本実施形態の取付操作方法を説明する図である。図7は塗代カバー付きのボックスを取付けた状態を示す図である。
【0020】
図1は断面図を示している。図1において、コンクリートパネル10は型枠(図示省略)を形成するパネルで、左側空間11はコンクリートを打設する空間である。ボックス12は塗代カバーを取付けていないボックスで、開口面がコンクリートパネル10の内側面に当接して取付けられる。なお、塗代カバーを取付けたボックスについては後述する。ボックス12の底面には湾曲部材13がネジ14によって固定される。穴17はコンクリートパネル10にドリル等の手段によって開けられた穴で、直径が略12ミリメートルの穴でボックス12を取付ける位置に設けられる。棒部材18は先端に湾曲部材13と係合するフック部26を有し、後端にネジ部28を有している。固定手段20は先端の板状部がコンクリートパネル表面と当接し、筒状部の後端がナット21,座金22により固定される。
【0021】
以下に各部分について詳細に説明する。ボックス12は従来のボックスと同様で樹脂製のボックスと金属製のボックスがあり、本実施形態は両方に適用できる。図2は湾曲部材13を示す。湾曲部材13は金属製で構成するのが望ましい。図2(A)は底面図、図2(B)は側面図、図2(C)は上面図である。湾曲部材13は湾曲部13aとその両側の平坦固定部13bとからなり、湾曲部13aの略中央内側には棒部材18のフック部と嵌合する嵌合溝23が設けられている。嵌合溝23は断面が略矩形状をした直線の溝で構成される。しかし、嵌合を容易にするために開放縁23aに傾斜を設けるか、或いは傾斜角の小さい台形にしてもよい。嵌合溝23はフック部に設けられる嵌合部(後述)と嵌合して捻りモーメントを伝達する機能を有するものであるから、嵌合が容易であると共にモーメントの伝達時には外れにくい形状に構成するのが好ましい。
【0022】
また、湾曲部13aの形状はU字型、コ字型、V字等の形状にしてもよい。平坦固定部13にはネジ14のネジ穴24が設けられている。なお、湾曲部材13はネジ14とナット15で固定されているが、ナット15の代わりにボックス12の底部に雌ねじ穴(図示省略)を設けてもよい。また、ナット15はネジ14を外すときに回転しないように溶接等で固定してもよい。
【0023】
図3は棒部材18を示す。図3(A)は正面図、図3(B)は側面図、図3(C)は右側から見た平面図を示す。棒部材18は先端にフック部26が設けられており、中央部には角形柱状部27が、後端にはネジ部28が設けられている。フック部26は湾曲部材13の湾曲部と係合してボックス12をコンクリートパネル10の方に引き寄せると共に、フック部26の内側に設けられている嵌合部26aが嵌合溝23と嵌合してボックス12をボックスの中心軸回りに回転させて取付角度を矯正する機能を有するものである。従って、嵌合部26aは嵌合溝23と同形の形状にし、幅を僅かに狭くする。また、嵌合部26aの中心は棒部材18の中心線(角形柱状部27及びネジ部28の軸中心線)上に位置するようにする。これによって、ボックス12が正しい位置及び正しい角度で取付可能になる。フック部26はU字形状、L字形状等のフックに適した形状にすると共にコンクリートパネル10に設けられた小径(略12ミリメートル)の穴17から挿入可能にするに適した形状にするのが好ましい。
【0024】
角形柱状部27は、固定手段20を組み立てたときに、その板状部30(図4)に設けられた嵌合穴31と嵌合し、ナット21を軽く締めた状態で筒状部33を廻した時に棒部材18が軸回りに回転し、従ってボックス12が回転するように構成されている。角形柱状部27は製作および回転力を伝える点から正方形の断面とすることが好ましい。例えば、9ミリ程度の角材とする。また、ネジ部28は、図1に示すように、ナット21を螺合させて、ボックス12をコンクリートパネルに当接させた状態で固定するものである。棒部材18の全長、角形柱状部27の長さ及びネジ部28の長さ(寸法)は、図1に示すように塗代カバーなしでボックス12固定する場合と、図6に示すように塗代カバー40を装着したボックス12を固定する場合の双方のケースに利用できる寸法にするのが好ましい。
【0025】
図4は固定手段20を示す図で、図4(A)は断面図を示し、図4(B)上平面図を示す。固定手段20は板状部30と筒状部33から構成されており、筒状部33は板状部30の上側面略中央に溶接等で固定されている。また、板状部30の中央には、前述したように棒部材18の角形柱状部27を挿入して嵌合する嵌合穴31が設けられている。更に板状部30の周隅を折り曲げてコンクリートパネル10の表面に固定する爪32を形成している。筒状部33は外部表面が6角形の断面を有する筒部材から構成されている。これによって工具で把持して容易に廻すことができる。なお、固定手段20は板状部30と筒状部33を別々に設けて(溶接しないで、分離した状態にして)、板状部30には角形柱状部27が挿入できる丸穴を開けて、筒状部33の一端部(例えば左側端部)に角形柱状部27に嵌合する嵌合穴を有する板材を固設した構成にしてもよい。
【0026】
以下に、ボックス12の固定作業の操作について図5及び図6を利用して説明する。図5に示すように、コンクリートパネル10を設置する前に予めボックス12には湾曲部材13を取り付けておく。次に、ボックス12を取り付ける大体の位置に針金等を利用して型枠内の鉄筋等に仮固定をしておく。コンクリートパネル10の設置後に、ドリルでコンクリートパネル10にボックス12を取付ける位置に12ミリメートルの穴17を開ける。次に棒部材18のフック部26を穴17から挿入する。フック部26を前後左右に揺動させてフック部の先端をボックス12に取付けた湾曲部材13に引掛ける。
【0027】
引掛かった後手前に引き寄せて、同時にフック部26の嵌合部26aを湾曲部材13の嵌合溝23に嵌合させる。ボックス12の開放縁がコンクリートパネル10の裏面に接するまで引き寄せる。この状態でボックス12の中心とコンクリートパネル10の穴17の中心は略一致している。しかし、ボックス12は取付角度(取付ける向き)が傾いている。次に、この状態で固定部材20の嵌合穴31に棒部材18の角形柱状部27を挿入し、図6に示す状態で、ペンチ等の工具を用いて固定手段20外筒33を把持して板状部33が正しい方向を向くまで廻して調節する。最後に座金22とナット21を装着してナット21を螺合させて締め付ける。これでボックス20の取付作業は終了する。
【0028】
次に、打接したコンクリートが乾燥した状態になったときにナット21を外して固定手段20及び棒部材18をコンクリートパネル10から外す。なお、穴17は埋め戻す必要がない。穴17は直径が12ミリメートルであり、この程度の小さな穴は工事現場で許容されており、通常は埋め戻す必要が無いとされている。また、コンクリートパネル10を取り除いた後にネジ14を外して湾曲部材14をボックス12から取外し、塗代カバーを取付け、上壁塗りを行う。
【0029】
図7は塗代カバー40をボックスに取付けて組み立てた場合を示す。この図からも解るように本実施形態は塗代カバー40を装着して埋設する場合も、上記で説明した(図1の場合)ように塗代カバーなしで埋設し、後から塗代カバーを取付ける場合も同一の工具を使用して行うことができ、取付作業も同様にできる。
【0030】
本実施形態は以上に述べた構成及び機能により以下の効果を有する。即ち、本実施形態は構成が非常に簡単であり、従って、作業も簡単になり、製作コストも安価になるという効果が得られる。また、本実施形態は各部分が機能的に関係しており、コンクリートパネルに開ける穴も小さくて済み、且つ正確な位置、角度で取付けることが容易であるという効果も得られる。しかも、ボックス取付後に角度等が容易にずれないという効果が得られる。また、塗代カバーをボックスに取付けた場合も取付けていない場合にも同一の工具を使用できるために必要な工具を少なくすることができるという効果が得られる。
【0031】
なお、本発明(各請求項に記載の発明)の技術的範囲は上記した実施形態によって限定されるものではない。本発明と実質的に同一の発明、例えば単なる設計変更の発明も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、固定手段20は板状部30と筒状部33を別々に設けて(溶接しないで、分離した状態にして)、板状部30には角形柱状部27が挿入できる丸穴を開けて、筒状部33の一端部(例えば左側端部)に角形柱状部27に嵌合する嵌合穴を有する板材を固設した構成にしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の構成によれば、埋め戻しを必要としない程度の穴を設けて、簡単な工具でボックスを正確に取付けることができ、作業能率が上がるといういう効果が得られる。また、塗代カバーを取付けた場合も取付けない場合にも同一の工具で取付作業が可能になるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 塗代カバーなしのボックスをコンクリートパネルに取付けた状態を示す。
【図2】 (A)、(B)、(C)は湾曲部材の下平面図、側面図、上平面図を示す。
【図3】 (A)、(B)、(C)は棒部材の正面図、側面図、上平面図を示す。
【図4】 (A)、(B)は固定部材の側面図、上平面図を示す。
【図5】 取付作業の説明図である。
【図6】 取付作業の説明図の続きである。
【図7】 塗代カバーを付けたボックスをコンクリートパネルに取付けた状態を示す。
【図8】 従来装置の組立分解図を示す。
【図9】 (A)、(B)は従来装置の取付作業を示す図である。
【符号の説明】
10 コンクリートパネル
12 ボックス
13 湾曲部材
17 貫通穴
18 棒部材
20 固定手段
23 嵌合溝
26 フック部
26a 嵌合部
27 角形柱状部
28 ネジ部
30 板状部
31 嵌合穴
32 爪
33 筒状部
40 塗代カバー

Claims (9)

  1. コンクリート壁に埋設するボックスをコンクリートパネル設置後コンクリート打設前にコンクリートパネルに取付ける工具において、前記ボックスの底部に取付け、取外し自在に固定する湾曲部材と、前記コンクリートパネルに設けられた貫通穴から差し込んで前記湾曲部材に係合可能なフック部を先端に有する棒部材と、前記ボックスを該コンクリートパネルの裏面に当接させて固定する固定手段とを具備し、前記湾曲部材の係合部分に略矩形形状の断面を有する溝を設けると共に該棒部材のフック部に該溝と嵌合可能な嵌合部を形成して該ボックスの取付角度を調整可能に構成したことを特徴とするボックス取付け矯正器。
  2. コンクリート壁に埋設するボックスをコンクリートパネル設置後コンクリート打設前にコンクリートパネルに取付ける工具において、前記ボックスの底部に取付け、取外し自在に固定する湾曲部材と、前記コンクリートパネルに設けられた貫通穴から差し込んで前記湾曲部材に係合可能なフック部を先端に有する棒部材と、前記ボックスを該コンクリートパネルの裏面に当接させて固定する固定手段とを具備し、前記フック部はU字形状、L字形状等の係合に好適な形状で形成され、該フック部の内側に設けられた嵌合部の中心が前記棒部材の中心線上に位置するように構成し、前記湾曲部材の係合部分に溝を設けると共に該棒部材のフック部に該溝と嵌合可能な嵌合部を形成して該ボックスの取付角度を調整可能に構成したことを特徴とするボックス取付け矯正器。
  3. コンクリート壁に埋設するボックスをコンクリートパネル設置後コンクリート打設前にコンクリートパネルに取付ける工具において、前記ボックスの底部に取付け、取外し自在に固定する湾曲部材と、前記コンクリートパネルに設けられた貫通穴から差し込んで前記湾曲部材に係合可能なフック部を先端に有すると共に中央に角形柱状部を有し、後端にねじ部を有する棒部材と、前記ボックスを該コンクリートパネルの裏面に当接させて固定する固定手段とを具備し、前記湾曲部材の係合部分に溝を設けると共に該棒部材のフック部に該溝と嵌合可能な嵌合部を形成して該ボックスの取付角度を調整可能に構成し、前記固定手段は、前記コンクリートパネルの表面に当接する板状部と該板状部に固設された筒状部から構成され、該板状部に前記棒部材の角形柱状部と嵌合する嵌合穴を形成し、該筒状部に前記棒部材を挿入して前記ネジ部にナットを螺合させ、前記ボックスを該コンクリートパネルに固定可能にしたことを特徴とするボックス取付け矯正器。
  4. 前記棒部材の角形柱状部を4角形の柱状で構成したことを特徴とする請求項3に記載のボックス取付け矯正器。
  5. 前記固定手段の板状部の周縁又は周隅に突起状の爪を設けて前記コンクリートパネルの表面に係止させて回転防止を可能にしたことを特徴とする請求項3又は請求項4の何れか1に記載のボックス取付け矯正器。
  6. 前記固定手段の筒状部は、外側面を角形の筒状で形成したことを特徴とする請求項3〜請求項5の何れか1に記載のボックス取付け矯正器。
  7. 前記コンクリートパネルに設けられた貫通穴は直径が略12ミリメートルであることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1に記載のボックス取付け矯正器。
  8. 前記湾曲部材はU字型、コ字型、V字型等の湾曲形状で、両端をネジで前記ボックスの底に固定可能に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1に記載のボックス取付け矯正器。
  9. 前記棒部材の長さは、塗代カバーを取付けたボックスと取付けないボックスの双方に対してボックスの取付けを可能な長さに構成したことを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1に記載のボックス取付け矯正器。
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