JPH0823618A - 埋込み式電気配線ボックスの固定アダプタ - Google Patents

埋込み式電気配線ボックスの固定アダプタ

Info

Publication number
JPH0823618A
JPH0823618A JP6174716A JP17471694A JPH0823618A JP H0823618 A JPH0823618 A JP H0823618A JP 6174716 A JP6174716 A JP 6174716A JP 17471694 A JP17471694 A JP 17471694A JP H0823618 A JPH0823618 A JP H0823618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wiring
wiring box
adapter
fixed
adapter body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6174716A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Furuhata
智朗 古畑
Noboru Iwanami
昇 岩波
Makoto Odagiri
真 小田切
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKYU KOKEN KK
TOYO KAGAKU SANGYO KK
Original Assignee
TOKYU KOKEN KK
TOYO KAGAKU SANGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKYU KOKEN KK, TOYO KAGAKU SANGYO KK filed Critical TOKYU KOKEN KK
Priority to JP6174716A priority Critical patent/JPH0823618A/ja
Publication of JPH0823618A publication Critical patent/JPH0823618A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】埋込み式電気配線ボックスの固定アダプタに関
し、コンクリート壁中に各種の電気配線ボックスを埋設
固定する際、ガタつくことのないようにコンクリート仮
枠面に確実に固定しておくことができる、しかも非常に
簡単に埋込み式電気配線ボックスに取付可能にした固定
アダプタに関する。 【構成】コンクリート壁中に埋設される電気配線ボック
スの底面中心部の外面にワンタッチ固定できるプラスチ
ック弾性片と、PC工法の上面取付においては、コンク
リート壁のコンクリート打設上面に保持した固着ボルト
がねじ止めされるボルト固定部で電気配線ボックスを固
定し、RC工法においてはコンクリート壁中の鉄筋に電
気配線ボックスを仮保持させることのできる仮保持用サ
ポートバーを一体的に保持したアダプタ本体によって電
気配線ボックスを鉄筋に仮保持させ、その後コンパネを
立ち上がらせて固着ボルトによって電気配線ボックスを
コンパネに固定させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は埋込み式電気配線ボッ
クスの固定アダプタに関し、コンクリート壁中に各種の
電気配線ボックスを埋設固定する際、ガタつくことのな
いようにコンクリート仮枠面に確実に固定しておくこと
ができる、しかも非常に簡単に埋込み式電気配線ボック
スに取付可能にした固定アダプタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、RC工法においてコンクリート壁
中に埋設固定されるコンセントボックス、スイッチボッ
クス、アウトレットボックス等の各種の電気配線ボック
スは、直埋ケーブルや可撓電線管等と接続した後、電気
配線ボックスを正確な位置に、しかもガタつくことのな
いよう鉄筋に支持させ、またこれをコンクリート仮枠面
に確実に固定しておく必要がある。
【0003】そのため実開平3−4113号公報に記載
されたような、大小異径の鉄筋を挟持する掴持片を備
え、かつそのほぼ中央にコンクリート仮枠を貫通させた
固着ボルトをねじ止めする連繋部を有するよう構成され
た埋込み式電気配線ボックスの取付固定具が提案されて
いる。
【0004】また、鉄筋を挟持する鉄線を両側に配設
し、かつそのほぼ中央にねじ止めする雌ねじ部を有する
よう構成された、板状の埋込み式電気配線ボックスの取
付固定具も公知である。
【0005】一方、PC工法において、PC板のコンク
リート打設上面側に埋め込まれる電気配線ボックスの固
定方法は、PC板両端間にアングルを渡し、そのアング
ルから降ろしたボックス位置決め鉄板を介して、その上
面よりM4雄ねじを電気配線ボックスの雌ねじに取り付
け、電気配線ボックスを保持・固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、RC工法と
PC工法(上面取付)において、コンクリートを打設す
る前に電気配線ボックスを保持・固定する際、RC工法
では垂直方向、PC工法では水平方向の違いはあるが、
コンパネないしボックス位置決め鉄板等を介してねじで
引っ張り、保持・固定しているにもかかわらず、まった
く異なる固定方法を行なっている。
【0007】そこでこの発明の埋込み式電気配線ボック
スの固定アダプタは、次のような新規な埋込み式電気配
線ボックスの固定アダプタを提供するものである。 1.RC工法とPC工法(上面取付)において兼用可能
な固定アダプタの提供 2.そしてPC工法においては、電気配線ボックスおよ
びカバー等の取付用雌ねじを使用しないので、上面左官
仕上げ時において雌ねじ部へのコンクリートノロの侵入
を防止することが可能 3.本固定アダプタ自体が電気配線ボックスへの取り付
けをワンタッチで行なうことができ、従来のものに比べ
て格段に取り付けやすい構造
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明の埋
込み式電気配線ボックスの固定アダプタは、コンクリー
ト壁中に埋設される電気配線ボックスの底面中心部の外
面にワンタッチ固定できるプラスチック弾性片と、PC
工法の上面取付においては、コンクリート壁のコンクリ
ート打設上面に保持した固着ボルトがねじ止めされるボ
ルト固定部で電気配線ボックスを固定し、RC工法にお
いてはコンクリート壁中の鉄筋に電気配線ボックスを仮
保持させることのできる仮保持用サポートバーを一体的
に保持したアダプタ本体によって電気配線ボックスを鉄
筋に仮保持させ、その後コンパネを立ち上がらせて固着
ボルトによって電気配線ボックスをコンパネに固定させ
ることを特徴とするものである。
【0009】また上記アダプタ本体がその背面に鉄筋間
に差し渡される横並び位置決めバーを一対取り付けられ
ていることをも特徴とするものである。
【0010】
【作用】この発明の埋込み式電気配線ボックスの固定ア
ダプタは以上のように構成したので、RC工法において
も、PC工法においても使用することができる。
【0011】また、電気配線ボックスへの取り付けが非
常に簡単で扱いやすい埋込み式電気配線ボックスの固定
アダプタを提供することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基いてこの発明の埋込み式電気
配線ボックスの固定アダプタの一実施例を説明する。
【0013】図1において、1は電気配線ボックスで、
PC板製造用底型枠およびPC板製造用側型枠で形成さ
れる型枠内に打設されたコンクリートの上面に上部が一
致するよう埋設されるものである。その際、PC板製造
用側型枠に一端を保持した上面取付保持用部材と、この
上面取付保持用部材に取り付けられた上面取付保持用連
結部材を介してコンクリートの上面に沿って位置決めさ
れている。
【0014】この電気配線ボックス1の底壁のほぼ中央
にはノックアウト部2が形成されており、使用に際して
簡単に開口することができるようになっている。
【0015】3は上記電気配線ボックス1の底壁の外面
に取り付けられるアダプタ本体で、その一面には電気配
線ボックス1の底壁のノックアウト部2にワンタッチ固
定できる、所定間隔に相対向して設けた一対のプラスチ
ック弾性片4と、一対のプラスチック弾性片4の間に設
けた円弧状断面の挿入ガイド6とが不連続で立設されて
いる。5はプラスチック弾性片4の先端外面に設けた、
ノックアウト部2の径よりもやや大きく張り出させたフ
ック部である。
【0016】したがってアダプタ本体3の一対のプラス
チック弾性片4および挿入ガイド6を、予め開口した電
気配線ボックス1の底壁のノックアウト部2に挿入する
際、フック部5はプラスチック弾性片4の弾性で後退し
てノックアウト部2に押し込まれ、挿入完了後はその弾
性で復帰してノックアウト部2の開口位置よりも張り出
して抜け止め作用を果たすようになる。10は回り止め
用の突起、10’は突起10をはめ込む電気配線ボック
ス1の底面に設けられた小孔である。この状態におい
て、アダプタ本体3は電気配線ボックス1に仮固定され
ており、勝手に回動することはない。
【0017】7は、プラスチック弾性片4および挿入ガ
イド6で形成されるほぼ円形の領域内においてアダプタ
本体3の盤面に設けたボルト固定部で、ナット部が一体
成形等の手段で埋設されており、PC工法では上面取付
保持用部材に取り付けられた上面取付保持用連結部材を
介して固着ボルト9が、またRC工法ではコンパネ等か
らなるコンクリート仮枠8を貫通させた固着ボルト9
が、電気配線ボックス1の底壁のノックアウト部2を通
ってねじ止めされる。
【0018】RC工法を示す図2ないし図7において、
上記アダプタ本体3の側周部には、相対向して一対の仮
保持用サポートバー11が取り付けられている。すなわ
ち一対の仮保持用サポートバー11は鉄線等からなり、
アダプタ本体3の両端部の保持軸12と、保持軸12の
両端に延設した鉄筋保持部13とを備えている。そして
図2および図3のようにコンクリート壁中に縦横に配設
した鉄筋21に巻装される。その際、例えば縦筋22の
外側を回って横筋23に巻き付けることが望ましい。
【0019】この実施例の埋込み式電気配線ボックスの
固定アダプタの使用に際しては、予め電気配線ボックス
1の底壁のノックアウト部2を適宜手段で開口してお
く。そしてアダプタ本体3を鉄筋21の裏側から上記ノ
ックアウト部2にプラスチック弾性片4を押し込んで取
り付けた上、鉄筋保持部13を鉄筋21の縦筋22およ
び横筋23に巻装する。
【0020】その後、電気配線ボックス1の傾きを正確
に修正した上、コンパネ等からなるコンクリート仮枠8
を貫通させた固着ボルト9を、電気配線ボックス1の底
壁のノックアウト部2を通してボルト固定部7にねじ止
めする。
【0021】図8ないし図13はこの発明の埋込み式電
気配線ボックスの固定アダプタの他の実施例を示すもの
である。図において1は電気配線ボックスで、この電気
配線ボックス1の底壁のほぼ中央にはノックアウト部2
が形成されており、使用に際して簡単に開口することが
できるようになっている。
【0022】3は上記電気配線ボックス1の底壁の外面
に取り付けられるアダプタ本体で、その一面には電気配
線ボックス1の底壁のノックアウト部2にワンタッチ固
定できる、所定間隔に相対向して設けた一対のプラスチ
ック弾性片4と、一対のプラスチック弾性片4の間に設
けた円弧状断面の挿入ガイド6とが不連続で立設されて
いる。したがって、アダプタ本体3の一対のプラスチッ
ク弾性片4および挿入ガイド6を、予め開口した電気配
線ボックス1の底壁のノックアウト部2に挿入する際、
フック部5はプラスチック弾性片4の弾性で後退してノ
ックアウト部2に押し込まれ、挿入完了後はその弾性で
復帰してノックアウト部2の開口位置よりも張り出して
抜け止め作用を果たすようになる。10は回り止め用の
突起、10’は突起10をはめ込む電気配線ボックス1
の底面に設けられた小孔である。
【0023】7はアダプタ本体3の盤面に設けたボルト
固定部で、ナットがインサート成形等の手段で埋設され
ており、コンパネ等からなるコンクリート仮枠8を貫通
させた固着ボルト9が、電気配線ボックス1の底壁のノ
ックアウト部2を通ってねじ止めされる。
【0024】上記アダプタ本体3の側周部には、相対向
して一対の仮保持用サポートバー11が取り付けられて
いる。この仮保持用サポートバー11は鉄線等からな
り、アダプタ本体3の両端部に回転自在に保持した保持
軸12と、保持軸12の両端に延設した鉄筋保持部13
とを備えている。そして図8のようにコンクリート壁中
に縦横に配設した鉄筋21に巻装される。その際、例え
ば縦筋22の外側を回って横筋23に巻き付けることが
望ましい。16は上記保持軸12をアダプタ本体3の両
端部に取り付けるための、ビス止め等により着脱可能な
キャップである。
【0025】14は上記アダプタ本体3の背面に取り付
けた、上記縦筋22間に差し渡される一対の横並び位置
決めバーである。この横並び位置決めバー14は鉄筋等
からなり、アダプタ本体3の背面に設けた凹溝15には
め込んで使用される。すなわち、図13のようにコンク
リート壁中に配設した縦筋22に当接されるとともに、
その両側に配置したアダプタ本体3背面の凹溝15のそ
れぞれにはめ込まれる。このような状態で使用すること
により、2連で使用する所定間隔に配置した一対の電気
配線ボックス1は正確に同一線上に設置できる。
【0026】この実施例の埋込み式電気配線ボックスの
固定アダプタの使用方法は、鉄筋保持部13を鉄筋21
の縦筋22および横筋23に巻装するに際して、一対の
横並び位置決めバー14を縦筋22間に差し渡しておく
こと以外は、上記最初の実施例と同様である。
【0027】
【発明の効果】この発明の埋込み式電気配線ボックスの
固定アダプタは以上のように構成したので、RC工法に
おいても、PC工法においても使用することができる。
【0028】また、電気配線ボックスへの取り付けが非
常に簡単で扱いやすい埋込み式電気配線ボックスの固定
アダプタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の埋込み式電気配線ボックスの固定ア
ダプタをPC工法に使用した状態を示す概略図である。
【図2】RC工法に使用した状態の断面図である。
【図3】その背面図である。
【図4】電気配線ボックスと固定アダプタとの関係を示
す背面図である。
【図5】固定アダプタの正面図である。
【図6】アダプタ本体の縦断面図である。
【図7】アダプタ本体の横断面図である。
【図8】この発明の埋込み式電気配線ボックスの固定ア
ダプタの他の実施例をRC工法に使用した状態を示す概
略図である。
【図9】アダプタ本体の側面図である。
【図10】図9のA−A断面図である。
【図11】アダプタ本体の拡大正面図である。
【図12】アダプタ本体の拡大背面図である。
【図13】使用状態の背面図である。
【符号の説明】
1 電気配線ボックス 2 ノックアウト部 3 アダプタ本体 4 プラスチック弾性片 5 フック部 6 挿入ガイド 7 ボルト固定部 8 コンクリート仮枠 9 固着ボルト 10 突起 10’ 小孔 11 仮保持用サポートバー 12 保持軸 13 鉄筋保持部 14 横並び位置決めバー 15 凹溝 16 キャップ 21 鉄筋 22 縦筋 23 横筋
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 埋込み式電気配線ボックスの固定ア
ダプタ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は埋込み式電気配線ボッ
クスの固定アダプタに関し、コンクリート壁中に各種の
電気配線ボックスを埋設固定する際、ガタつくことのな
いようにコンクリート仮枠面に確実に固定しておくこと
ができる、しかも非常に簡単に埋込み式電気配線ボック
スに取付可能にした固定アダプタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、RC工法においてコンクリート壁
中に埋設固定されるコンセントボックス、スイッチボッ
クス、アウトレットボックス等の各種の電気配線ボック
スは、直埋ケーブルや可撓電線管等と接続した後、電気
配線ボックスを正確な位置に、しかもガタつくことのな
いよう鉄筋に支持させ、またこれをコンクリート仮枠面
に確実に固定しておく必要がある。
【0003】そのため実開平3−4113号公報に記載
されたような、大小異径の鉄筋を挟持する掴持片を備
え、かつそのほぼ中央にコンクリート仮枠を貫通させた
固着ボルトをねじ止めする連繋部を有するよう構成され
た埋込み式電気配線ボックスの取付固定具が提案されて
いる。
【0004】また、鉄筋を挟持する鉄線を両側に配設
し、かつそのほぼ中央にねじ止めする雌ねじ部を有する
よう構成された、板状の埋込み式電気配線ボックスの取
付固定具も公知である。
【0005】一方、PC工法において、PC板のコンク
リート打設上面側に埋め込まれる電気配線ボックスの固
定方法は、PC板両端間にアングルを渡し、そのアング
ルから降ろしたボックス位置決め鉄板を介して、その上
面よりM4雄ねじを電気配線ボックスの雌ねじに取り付
け、電気配線ボックスを保持・固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、RC工法と
PC工法(上面取付)において、コンクリートを打設す
る前に電気配線ボックスを保持・固定する際、RC工法
では垂直方向、PC工法では水平方向の違いはあるが、
コンパネないしボックス位置決め鉄板等を介してねじで
引っ張り、保持・固定しているにもかかわらず、まった
く異なる固定方法を行なっている。
【0007】そこでこの発明の埋込み式電気配線ボック
スの固定アダプタは、次のような新規な埋込み式電気配
線ボックスの固定アダプタを提供するものである。 1.RC工法とPC工法(上面取付)において兼用可能
な固定アダプタの提供 2.そしてPC工法においては、電気配線ボックスおよ
びカバー等の取付用雌ねじを使用しないので、上面左官
仕上げ時において雌ねじ部へのコンクリートノロの侵入
を防止することが可能 3.本固定アダプタ自体が電気配線ボックスへの取り付
けをワンタッチで行なうことができ、従来のものに比べ
て格段に取り付けやすい構造
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明の埋
込み式電気配線ボックスの固定アダプタは、コンクリー
ト壁中に埋設される電気配線ボックスの底面中心部の外
面にワンタッチ固定できるプラスチック弾性片と、PC
工法の上面取付においては、コンクリート壁のコンクリ
ート打設上面に保持した固着ボルトがねじ止めされるボ
ルト固定部で電気配線ボックスを固定し、RC工法にお
いてはコンクリート壁中の鉄筋に電気配線ボックスを仮
保持させることのできる仮保持用サポートバーを一体的
に保持したアダプタ本体によって電気配線ボックスを鉄
筋に仮保持させ、その後コンパネを立ち上がらせて固着
ボルトによって電気配線ボックスをコンパネに固定させ
ることを特徴とするものである。
【0009】また上記アダプタ本体がその背面に鉄筋間
に差し渡される横並び位置決めバーを一対取り付けられ
ていることをも特徴とするものである。
【0010】
【作用】この発明の埋込み式電気配線ボックスの固定ア
ダプタは以上のように構成したので、RC工法において
も、PC工法においても使用することができる。
【0011】また、電気配線ボックスへの取り付けが非
常に簡単で扱いやすい埋込み式電気配線ボックスの固定
アダプタを提供することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基いてこの発明の埋込み式電気
配線ボックスの固定アダプタの一実施例を説明する。
【0013】図1において、1は電気配線ボックスで、
PC板製造用底型枠およびPC板製造用側型枠で形成さ
れる型枠内に打設されたコンクリートの上面に上部が一
致するよう埋設されるものである。その際、PC板製造
用側型枠に一端を保持した上面取付保持用部材と、この
上面取付保持用部材に取り付けられた上面取付保持用連
結部材を介してコンクリートの上面に沿って位置決めさ
れている。
【0014】この電気配線ボックス1の底壁のほぼ中央
にはノックアウト部2が形成されており、使用に際して
簡単に開口することができるようになっている。
【0015】3は上記電気配線ボックス1の底壁の外面
に取り付けられるアダプタ本体で、その一面には電気配
線ボックス1の底壁のノックアウト部2にワンタッチ固
定できる、所定間隔に相対向して設けた一対のプラスチ
ック弾性片4と、一対のプラスチック弾性片4の間に設
けた円弧状断面の挿入ガイド6とが不連続で立設されて
いる。5はプラスチック弾性片4の先端外面に設けた、
ノックアウト部2の径よりもやや大きく張り出させたフ
ック部である。
【0016】したがってアダプタ本体3の一対のプラス
チック弾性片4および挿入ガイド6を、予め開口した電
気配線ボックス1の底壁のノックアウト部2に挿入する
際、フック部5はプラスチック弾性片4の弾性で後退し
てノックアウト部2に押し込まれ、挿入完了後はその弾
性で復帰してノックアウト部2の開口位置よりも張り出
して抜け止め作用を果たすようになる。10は回り止め
用の突起、10’は突起10をはめ込む電気配線ボック
ス1の底面に設けられた小孔である。この状態におい
て、アダプタ本体3は電気配線ボックス1に仮固定され
ており、勝手に回動することはない。
【0017】7は、プラスチック弾性片4および挿入ガ
イド6で形成されるほぼ円形の領域内においてアダプタ
本体3の盤面に設けたボルト固定部で、ナット部が樹脂
ねじ成形、インサート埋込成形、後加工ねじ形成等の手
段で埋設されており、PC工法では上面取付保持用部材
に取り付けられた上面取付保持用連結部材を介して固着
ボルト9が、またRC工法ではコンパネ等からなるコン
クリート仮枠8を貫通させた固着ボルト9が、電気配線
ボックス1の底壁のノックアウト部2を通ってねじ止め
される。
【0018】RC工法を示す図2ないし図7において、
上記アダプタ本体3の側周部には、相対向して一対の仮
保持用サポートバー11が取り付けられている。すなわ
ち一対の仮保持用サポートバー11は鉄線等からなり、
アダプタ本体3の両端部の保持軸12と、保持軸12の
両端に延設した鉄筋保持部13とを備えている。そして
図2および図3のようにコンクリート壁中に縦横に配設
した鉄筋21に巻装される。その際、例えば縦筋22の
外側を回って横筋23に巻き付けることが望ましい。
【0019】この実施例の埋込み式電気配線ボックスの
固定アダプタの使用に際しては、予め電気配線ボックス
1の底壁のノックアウト部2を適宜手段で開口してお
く。そしてアダプタ本体3を鉄筋21の裏側から上記ノ
ックアウト部2にプラスチック弾性片4を押し込んで取
り付けた上、鉄筋保持部13を鉄筋21の縦筋22およ
び横筋23に巻装する。
【0020】その後、電気配線ボックス1の傾きを正確
に修正した上、コンパネ等からなるコンクリート仮枠8
を貫通させた固着ボルト9を、電気配線ボックス1の底
壁のノックアウト部2を通してボルト固定部7にねじ止
めする。
【0021】図8ないし図13はこの発明の埋込み式電
気配線ボックスの固定アダプタの他の実施例を示すもの
である。図において1は電気配線ボックスで、この電気
配線ボックス1の底壁のほぼ中央にはノックアウト部2
が形成されており、使用に際して簡単に開口することが
できるようになっている。
【0022】3は上記電気配線ボックス1の底壁の外面
に取り付けられるアダプタ本体で、その一面には電気配
線ボックス1の底壁のノックアウト部2にワンタッチ固
定できる、所定間隔に相対向して設けた一対のプラスチ
ック弾性片4と、一対のプラスチック弾性片4の間に設
けた円弧状断面の挿入ガイド6とが不連続で立設されて
いる。したがって、アダプタ本体3の一対のプラスチッ
ク弾性片4および挿入ガイド6を、予め開口した電気配
線ボックス1の底壁のノックアウト部2に挿入する際、
フック部5はプラスチック弾性片4の弾性で後退してノ
ックアウト部2に押し込まれ、挿入完了後はその弾性で
復帰してノックアウト部2の開口位置よりも張り出して
抜け止め作用を果たすようになる。10は回り止め用の
突起、10’は突起10をはめ込む電気配線ボックス1
の底面に設けられた小孔である。
【0023】7はアダプタ本体3の盤面に設けたボルト
固定部で、ナット部が樹脂ねじ成形、インサート埋込成
形、後加工ねじ形成等の手段で埋設されており、コンパ
ネ等からなるコンクリート仮枠8を貫通させた固着ボル
ト9が、電気配線ボックス1の底壁のノックアウト部2
を通ってねじ止めされる。
【0024】上記アダプタ本体3の側周部には、相対向
して一対の仮保持用サポートバー11が取り付けられて
いる。この仮保持用サポートバー11は鉄線等からな
り、アダプタ本体3の両端部に回転自在に保持した保持
軸12と、保持軸12の両端に延設した鉄筋保持部13
とを備えている。そして図8のようにコンクリート壁中
に縦横に配設した鉄筋21に巻装される。その際、例え
ば縦筋22の外側を回って横筋23に巻き付けることが
望ましい。16は上記保持軸12をアダプタ本体3の両
端部に取り付けるためのキャップである。
【0025】14は上記アダプタ本体3の背面に取り付
けた、上記縦筋22間に差し渡される一対の横並び位置
決めバーである。この横並び位置決めバー14は鉄筋等
からなり、アダプタ本体3の背面に設けた凹溝15には
め込んで使用される。すなわち、図13のようにコンク
リート壁中に配設した縦筋22に当接されるとともに、
その両側に配置したアダプタ本体3背面の凹溝15のそ
れぞれにはめ込まれる。このような状態で使用すること
により、2連で使用する所定間隔に配置した一対の電気
配線ボックス1は正確に同一線上に設置できる。
【0026】この実施例の埋込み式電気配線ボックスの
固定アダプタの使用方法は、鉄筋保持部13を鉄筋21
の縦筋22および横筋23に巻装するに際して、一対の
横並び位置決めバー14を縦筋22間に差し渡しておく
こと以外は、上記最初の実施例と同様である。
【0027】
【発明の効果】この発明の埋込み式電気配線ボックスの
固定アダプタは以上のように構成したので、RC工法に
おいても、PC工法においても使用することができる。
【0028】また、電気配線ボックスへの取り付けが非
常に簡単で扱いやすい埋込み式電気配線ボックスの固定
アダプタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の埋込み式電気配線ボックスの固定ア
ダプタをPC工法に使用した状態を示す概略図である。
【図2】RC工法に使用した状態の断面図である。
【図3】その背面図である。
【図4】電気配線ボックスと固定アダプタとの関係を示
す背面図である。
【図5】固定アダプタの正面図である。
【図6】アダプタ本体の縦断面図である。
【図7】アダプタ本体の横断面図である。
【図8】この発明の埋込み式電気配線ボックスの固定ア
ダプタの他の実施例をRC工法に使用した状態を示す概
略図である。
【図9】アダプタ本体の側面図である。
【図10】図9のA−A断面図である。
【図11】アダプタ本体の拡大正面図である。
【図12】アダプタ本体の拡大背面図である。
【図13】使用状態の背面図である。
【符号の説明】 1 電気配線ボックス 2 ノックアウト部 3 アダプタ本体 4 プラスチック弾性片 5 フック部 6 挿入ガイド 7 ボルト固定部 8 コンクリート仮枠 9 固着ボルト 10 突起 10’ 小孔 11 仮保持用サポートバー 12 保持軸 13 鉄筋保持部 14 横並び位置決めバー 15 凹溝 16 キャップ 21 鉄筋 22 縦筋 23 横筋
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 埋込み式電気配線ボックスの固定ア
ダプタ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は埋込み式電気配線ボッ
クスの固定アダプタに関し、コンクリート壁中に各種の
電気配線ボックスを埋設固定する際、ガタつくことのな
いようにコンクリート仮枠面に確実に固定しておくこと
ができる、しかも非常に簡単に埋込み式電気配線ボック
スに取付可能にした固定アダプタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、RC工法においてコンクリート壁
中に埋設固定されるコンセントボックス、スイッチボッ
クス、アウトレットボックス等の各種の電気配線ボック
スは、直埋ケーブルや可撓電線管等と接続した後、電気
配線ボックスを正確な位置に、しかもガタつくことのな
いよう鉄筋に支持させ、またこれをコンクリート仮枠面
に確実に固定しておく必要がある。
【0003】そのため実開平3−4113号公報に記載
されたような、大小異径の鉄筋を挟持する掴持片を備
え、かつそのほぼ中央にコンクリート仮枠を貫通させた
固着ボルトをねじ止めする連繋部を有するよう構成され
た埋込み式電気配線ボックスの取付固定具が提案されて
いる。
【0004】また、鉄筋を挟持する鉄線を両側に配設
し、かつそのほぼ中央にねじ止めする雌ねじ部を有する
よう構成された、板状の埋込み式電気配線ボックスの取
付固定具も公知である。
【0005】一方、PC工法において、PC板のコンク
リート打設上面側に埋め込まれる電気配線ボックスの固
定方法は、PC板両端間にアングルを渡し、そのアング
ルから降ろしたボックス位置決め鉄板を介して、その上
面よりM4雄ねじを電気配線ボックスの雌ねじに取り付
け、電気配線ボックスを保持・固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、RC工法と
PC工法(上面取付)において、コンクリートを打設す
る前に電気配線ボックスを保持・固定する際、RC工法
では垂直方向、PC工法では水平方向の違いはあるが、
コンパネないしボックス位置決め鉄板等を介してねじで
引っ張り、保持・固定しているにもかかわらず、まった
く異なる固定方法を行なっている。
【0007】そこでこの発明の埋込み式電気配線ボック
スの固定アダプタは、次のような新規な埋込み式電気配
線ボックスの固定アダプタを提供するものである。 1.RC工法とPC工法(上面取付)において兼用可能
な固定アダプタの提供 2.そしてPC工法においては、電気配線ボックスおよ
びカバー等の取付用雌ねじを使用しないので、上面左官
仕上げ時において雌ねじ部へのコンクリートノロの侵入
を防止することが可能 3.本固定アダプタ自体が電気配線ボックスへの取り付
けをワンタッチで行なうことができ、従来のものに比べ
て格段に取り付けやすい構造
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明の埋
込み式電気配線ボックスの固定アダプタは、コンクリー
ト壁中に埋設される電気配線ボックスの底面中心部の外
面にワンタッチ固定できるプラスチック弾性片と、PC
工法の上面取付においては、コンクリート壁のコンクリ
ート打設上面に保持した固着ボルトがねじ止めされるボ
ルト固定部で電気配線ボックスを固定し、RC工法にお
いてはコンクリート壁中の鉄筋に電気配線ボックスを仮
保持させることのできる仮保持用サポートバーを一体的
に保持したアダプタ本体によって電気配線ボックスを鉄
筋に仮保持させ、その後コンパネを立ち上がらせて固着
ボルトによって電気配線ボックスをコンパネに固定させ
ることを特徴とするものである。
【0009】また上記アダプタ本体がその背面に鉄筋間
に差し渡される横並び位置決めバーを一対取り付けられ
ていることをも特徴とするものである。
【0010】
【作用】この発明の埋込み式電気配線ボックスの固定ア
ダプタは以上のように構成したので、RC工法において
も、PC工法においても使用することができる。
【0011】また、電気配線ボックスへの取り付けが非
常に簡単で扱いやすい埋込み式電気配線ボックスの固定
アダプタを提供することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基いてこの発明の埋込み式電気
配線ボックスの固定アダプタの一実施例を説明する。
【0013】図1において、1は電気配線ボックスで、
PC板製造用底型枠およびPC板製造用側型枠で形成さ
れる型枠内に打設されたコンクリートの上面に上部が一
致するよう埋設されるものである。その際、PC板製造
用側型枠に一端を保持した上面取付保持用部材と、この
上面取付保持用部材に取り付けられた上面取付保持用連
結部材を介してコンクリートの上面に沿って位置決めさ
れている。
【0014】この電気配線ボックス1の底壁のほぼ中央
にはノックアウト部2が形成されており、使用に際して
簡単に開口することができるようになっている。
【0015】3は上記電気配線ボックス1の底壁の外面
に取り付けられるアダプタ本体で、その一面には電気配
線ボックス1の底壁のノックアウト部2にワンタッチ固
定できる、所定間隔に相対向して設けた一対のプラスチ
ック弾性片4と、一対のプラスチック弾性片4の間に設
けた円弧状断面の挿入ガイド6とが不連続で立設されて
いる。5はプラスチック弾性片4の先端外面に設けた、
ノックアウト部2の径よりもやや大きく張り出させたフ
ック部である。
【0016】したがってアダプタ本体3の一対のプラス
チック弾性片4および挿入ガイド6を、予め開口した電
気配線ボックス1の底壁のノックアウト部2に挿入する
際、フック部5はプラスチック弾性片4の弾性で後退し
てノックアウト部2に押し込まれ、挿入完了後はその弾
性で復帰してノックアウト部2の開口位置よりも張り出
して抜け止め作用を果たすようになる。10は回り止め
用の突起、10’は突起10をはめ込む電気配線ボック
ス1の底面に設けられた小孔である。この状態におい
て、アダプタ本体3は電気配線ボックス1に仮固定され
ており、勝手に回動することはない。
【0017】7は、プラスチック弾性片4および挿入ガ
イド6で形成されるほぼ円形の領域内においてアダプタ
本体3の盤面に設けたボルト固定部で、ナット部が樹脂
ねじ成形、インサート埋込成形、後加工ねじ形成等の手
段で埋設されており、PC工法では上面取付保持用部材
に取り付けられた上面取付保持用連結部材を介して固着
ボルト9が、またRC工法ではコンパネ等からなるコン
クリート仮枠8を貫通させた固着ボルト9が、電気配線
ボックス1の底壁のノックアウト部2を通ってねじ止め
される。
【0018】RC工法を示す図2ないし図7において、
上記アダプタ本体3の側周部には、相対向して一対の仮
保持用サポートバー11が取り付けられている。すなわ
ち一対の仮保持用サポートバー11は鉄線等からなり、
アダプタ本体3の両端部に固定した保持軸12と、保持
軸12の両端に延設した鉄筋保持部13とを備えてい
る。そして図2および図3のようにコンクリート壁中に
縦横に配設した鉄筋21に巻装される。その際、例えば
縦筋22の外側を回って横筋23に巻き付けることが望
ましい。
【0019】この実施例の埋込み式電気配線ボックスの
固定アダプタの使用に際しては、予め電気配線ボックス
1の底壁のノックアウト部2を適宜手段で開口してお
く。そしてアダプタ本体3を鉄筋21の裏側から上記ノ
ックアウト部2にプラスチック弾性片4を押し込んで取
り付けた上、鉄筋保持部13を鉄筋21の縦筋22およ
び横筋23に巻装する。
【0020】その後、電気配線ボックス1の傾きを正確
に修正した上、コンパネ等からなるコンクリート仮枠8
を貫通させた固着ボルト9を、電気配線ボックス1の底
壁のノックアウト部2を通してボルト固定部7にねじ止
めする。
【0021】図8ないし図13はこの発明の埋込み式電
気配線ボックスの固定アダプタの他の実施例を示すもの
である。図において1は電気配線ボックスで、この電気
配線ボックス1の底壁のほぼ中央にはノックアウト部2
が形成されており、使用に際して簡単に開口することが
できるようになっている。
【0022】3は上記電気配線ボックス1の底壁の外面
に取り付けられるアダプタ本体で、その一面には電気配
線ボックス1の底壁のノックアウト部2にワンタッチ固
定できる、所定間隔に相対向して設けた一対のプラスチ
ック弾性片4と、一対のプラスチック弾性片4の間に設
けた円弧状断面の挿入ガイド6とが不連続で立設されて
いる。したがって、アダプタ本体3の一対のプラスチッ
ク弾性片4および挿入ガイド6を、予め開口した電気配
線ボックス1の底壁のノックアウト部2に挿入する際、
フック部5はプラスチック弾性片4の弾性で後退してノ
ックアウト部2に押し込まれ、挿入完了後はその弾性で
復帰してノックアウト部2の開口位置よりも張り出して
抜け止め作用を果たすようになる。10は回り止め用の
突起、10’は突起10をはめ込む電気配線ボックス1
の底面に設けられた小孔である。
【0023】7はアダプタ本体3の盤面に設けたボルト
固定部で、ナット部が樹脂ねじ成形、インサート埋込成
形、後加工ねじ形成等の手段で埋設されており、コンパ
ネ等からなるコンクリート仮枠8を貫通させた固着ボル
ト9が、電気配線ボックス1の底壁のノックアウト部2
を通ってねじ止めされる。
【0024】上記アダプタ本体3の側周部には、相対向
して一対の仮保持用サポートバー11が取り付けられて
いる。この仮保持用サポートバー11は鉄線等からな
り、アダプタ本体3の両端部に固定した保持軸12と、
保持軸12の両端に延設した鉄筋保持部13とを備えて
いる。そして図8のようにコンクリート壁中に縦横に配
設した鉄筋21に巻装される。その際、例えば縦筋22
の外側を回って横筋23に巻き付けることが望ましい。
16は、上記保持軸12をアダプタ本体3の両端部に取
り付けるためのキャップである。
【0025】14は上記アダプタ本体3の背面に取り付
けた、上記縦筋22間に差し渡される一対の横並び位置
決めバーである。この横並び位置決めバー14は鉄筋等
からなり、アダプタ本体3の背面に設けた凹溝15には
め込んで使用される。すなわち、図13のようにコンク
リート壁中に配設した縦筋22に当接されるとともに、
その両側に配置したアダプタ本体3背面の凹溝15のそ
れぞれにはめ込まれる。このような状態で使用すること
により、2連で使用する所定間隔に配置した一対の電気
配線ボックス1は正確に同一線上に設置できる。
【0026】この実施例の埋込み式電気配線ボックスの
固定アダプタの使用方法は、鉄筋保持部13を鉄筋21
の縦筋22および横筋23に巻装するに際して、一対の
横並び位置決めバー14を縦筋22間に差し渡しておく
こと以外は、上記最初の実施例と同様である。
【0027】
【発明の効果】この発明の埋込み式電気配線ボックスの
固定アダプタは以上のように構成したので、RC工法に
おいても、PC工法においても使用することができる。
【0028】また、電気配線ボックスへの取り付けが非
常に簡単で扱いやすい埋込み式電気配線ボックスの固定
アダプタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の埋込み式電気配線ボックスの固定ア
ダプタをPC工法に使用した状態を示す概略図である。
【図2】RC工法に使用した状態の断面図である。
【図3】その背面図である。
【図4】電気配線ボックスと固定アダプタとの関係を示
す背面図である。
【図5】固定アダプタの正面図である。
【図6】アダプタ本体の縦断面図である。
【図7】アダプタ本体の横断面図である。
【図8】この発明の埋込み式電気配線ボックスの固定ア
ダプタの他の実施例をRC工法に使用した状態を示す概
略図である。
【図9】アダプタ本体の側面図である。
【図10】図9のA−A断面図である。
【図11】アダプタ本体の拡大正面図である。
【図12】アダプタ本体の拡大背面図である。
【図13】使用状態の背面図である。
【符号の説明】 1 電気配線ボックス 2 ノックアウト部 3 アダプタ本体 4 プラスチック弾性片 5 フック部 6 挿入ガイド 7 ボルト固定部 8 コンクリート仮枠 9 固着ボルト 10 突起 10’ 小孔 11 仮保持用サポートバー 12 保持軸 13 鉄筋保持部 14 横並び位置決めバー 15 凹溝 16 キャップ 21 鉄筋 22 縦筋 23 横筋
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図10】
【図8】
【図9】
【図11】
【図12】
【図13】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート壁中に埋設される電気配線
    ボックスの底面中心部の外面にワンタッチ固定できるプ
    ラスチック弾性片と、PC工法の上面取付においては、
    コンクリート壁のコンクリート打設上面に保持した固着
    ボルトがねじ止めされるボルト固定部で電気配線ボック
    スを固定し、RC工法においてはコンクリート壁中の鉄
    筋に電気配線ボックスを仮保持させることのできる仮保
    持用サポートバーを一体的に保持したアダプタ本体によ
    って電気配線ボックスを鉄筋に仮保持させ、その後コン
    パネを立ち上がらせて固着ボルトによって電気配線ボッ
    クスをコンパネに固定させることを特徴とする埋込み式
    電気配線ボックスの固定アダプタ。
  2. 【請求項2】 アダプタ本体がその背面に鉄筋間に差し
    渡される横並び位置決めバーを一対取り付けられている
    請求項1に記載の埋込み式電気配線ボックスの固定アダ
    プタ。
JP6174716A 1994-07-04 1994-07-04 埋込み式電気配線ボックスの固定アダプタ Pending JPH0823618A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6174716A JPH0823618A (ja) 1994-07-04 1994-07-04 埋込み式電気配線ボックスの固定アダプタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6174716A JPH0823618A (ja) 1994-07-04 1994-07-04 埋込み式電気配線ボックスの固定アダプタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0823618A true JPH0823618A (ja) 1996-01-23

Family

ID=15983404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6174716A Pending JPH0823618A (ja) 1994-07-04 1994-07-04 埋込み式電気配線ボックスの固定アダプタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0823618A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456233B1 (ko) * 2002-07-22 2004-11-16 주식회사 지화기술단 벽속에 매설되는 박스를 고정하는 변위형박스고정장치
KR100677647B1 (ko) * 2006-09-04 2007-02-02 (주)지성전기기술사사무소 공동주택용 단자함 고정구
KR101386405B1 (ko) * 2013-08-05 2014-04-17 주식회사 영화키스톤건축사사무소 슬래브 매입형 콘크리트 박스
JP2017103887A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 未来工業株式会社 金属製配線ボックスの固定具、及び固定装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456233B1 (ko) * 2002-07-22 2004-11-16 주식회사 지화기술단 벽속에 매설되는 박스를 고정하는 변위형박스고정장치
KR100677647B1 (ko) * 2006-09-04 2007-02-02 (주)지성전기기술사사무소 공동주택용 단자함 고정구
KR101386405B1 (ko) * 2013-08-05 2014-04-17 주식회사 영화키스톤건축사사무소 슬래브 매입형 콘크리트 박스
JP2017103887A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 未来工業株式会社 金属製配線ボックスの固定具、及び固定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0823618A (ja) 埋込み式電気配線ボックスの固定アダプタ
KR200255166Y1 (ko) 벽면 매설용 콘센트 박스
CN215519958U (zh) 一种便于安装的凸窗
KR200460713Y1 (ko) 매립형 단자블록 고정장치
JP2838511B2 (ja) コンクリート埋設物
CN111769458A (zh) 一种一体式预制配电箱
KR100399416B1 (ko) 벽 매립형 통신기기의 부착장치
JPH034113Y2 (ja)
JPS5929071Y2 (ja) 仮枠装置
JPH019222Y2 (ja)
KR200450661Y1 (ko) 매립형 단자블록 고정장치
JP3824892B2 (ja) コンクリート埋設物装置、配線用ボックス及びバー材
JP3574969B2 (ja) 埋設ボックス装置、埋設ボックス及び埋設ボックス取付用バー材
JP3910077B2 (ja) ボックス取付け矯正器
JPH0231656Y2 (ja)
JPH0629285Y2 (ja) インサート
CN213115501U (zh) 一种用于建筑混凝土预留孔洞的组合模具
CN214575638U (zh) 一种混凝土墙体浇筑模板固定装置
JPH05252636A (ja) コンクリート埋設ボックス
JPH0648053Y2 (ja) コンクリ−ト埋設物の固定用バ−材
JPH049391Y2 (ja)
JP2567807B2 (ja) コンクリート埋設物
JPH0568166B2 (ja)
JP4080238B2 (ja) コンクリート埋設物支持用バー材を備えたコンクリート埋設物装置
JPH074031A (ja) 固定部を有するコンクリート埋設物