JP2639640B2 - コンクリート埋設物用の架設具 - Google Patents

コンクリート埋設物用の架設具

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JP2639640B2
JP2639640B2 JP7173540A JP17354095A JP2639640B2 JP 2639640 B2 JP2639640 B2 JP 2639640B2 JP 7173540 A JP7173540 A JP 7173540A JP 17354095 A JP17354095 A JP 17354095A JP 2639640 B2 JP2639640 B2 JP 2639640B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート壁の支骨を
なす鉄筋に架設する支持部材を一体に設けた各種コンク
リート埋設物(以下、埋設物という)の架設具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、先にコンクリート壁の支骨
をなす鉄筋に埋設物を架設し、これの位置決めを行な
い、次いで型枠を埋設物に当接させてコンクリート打設
を行ない、以って埋設物をコンクリート壁内に埋設する
方法を考え出した(特願昭58−251662号)。こ
の方法によれば、埋設物を容易かつ迅速に埋設すること
ができ作業性の向上と共に、従来より行なわれている埋
設物を釘等で型枠に打ちつけて固定し埋設物を埋設する
方法と比べ、釘打ちの煩雑な作業を必要とせず、また型
枠取外し後の釘処理を要せず、また釘さびによる壁表面
のシミの発生がないといった顕著な効果がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる開発
の一環としてなされたもので、埋設物を埋設するにあた
って、コンクリート壁の支骨をなす鉄筋への架設状態を
自由に設定でき、埋設物を容易かつ迅速に設置し、作業
の効率化を図ることのできる埋設物の架設具を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にの手段として、請求項1の発明は、コンクリート埋設
物をコンクリート壁の支骨をなす鉄筋に対して任意の位
置に設置する架設具であって、断面円形に形成されて手
による三次元方向に自在に折り曲げが可能であると共
に、曲げられた両自由端部が任意の鉄筋に架設された状
態で、中央部に取付けられた埋設物本体を型枠に密接さ
せ得る長さの線状体で形成され、かつ、曲げられた両自
由端部が任意の鉄筋に架設された状態で中央部に取付け
られた埋設物本体を型枠に密接させる突張り強度を有す
る二本の支持部材と、前記二本の支持部材をその中央部
において保持し、埋設物本体に取付けられる取付部とか
らなることを要旨としている。
【0005】
【発明の実施の形態】(作用) 上記構成により、本発明に係る埋設物の架設具にあって
は、その支持部材が手による三次元方向に自在に折り曲
げが可能であるから、支持部材を変形させて近くの鉄筋
に容易に架設することができ、又、支持部材の曲げ具合
を調整することによって埋設物本体を埋設したい所定の
位置へ容易に設置することができる。又、支持部材は曲
げられた状態で型枠に埋設物を押圧できる長さ及び突張
り強度を有するから埋設物を型枠に確実に密接させてお
くことができる。これにより、型枠と鉄筋との間隔が異
なっている場合等、設置箇所の状況に対応した埋設物の
設置が可能であり、埋設物の設置が迅速に行なえ、埋設
作業を効率よく行なうことができる。
【0006】(実施例) 次に、本発明に係る埋設物の架設具について、図面に示
した実施例に従って詳細に説明する。
【0007】本発明に係る埋設物の架設具は、埋設物本
体に取付ける取付部を介して支持部材を一体に設けて成
るものと、埋設物本体に直接支持部材を一体に設けて成
るものとがあり、前者については、図1〜図33に示さ
れており、後者については図34〜図50に示されてい
る。
【0008】図1および図2において、支持部材1はコ
ンクリート壁の支骨をなす鉄筋5に架設される部分であ
る。断面円形の線状の支持部材1は手で曲げることがで
きるものであって曲げ方向を自在に設定できるものであ
る。具体的には通称番線と呼ばれ、その中で8番線前後
の軟鋼線が最適である。また、支持部材1は、曲げられ
た状態で型枠に埋設物本体を押圧できる突っ張り強度を
有するものであって、図1に示すように、埋設物本体4
を型枠6に押し当てた状態のときに、埋設物本体4に対
して加わる矢印61方向の力に対して、支持部材1が曲
げられた状態で、これに対向するように矢印62方向に
埋設物本体4を突っ張らせる押圧力を有している。この
状態では埋設物本体4は支持部材1によって、型枠6に
押しつけられた状態換言すれば密接した状態に保たれて
いる。
【0009】取付部2は、支持部材1を埋設物本体4に
取付けるための構造を有するものである。取付けには螺
子による取付け、嵌合による取付け等種々の手段があ
る。取付部2の形状については埋設物本体4の外形状に
よって種々の態様をとる。しかし、図2に示すように、
埋設物本体(電気配線用ボックス)4に一様に支持部材
1の押圧(矢印63)が加わるような態様となるのが型
枠への密着性の点から好ましい。
【0010】図3から図11までは、埋設物本体が電気
配線用のボックス10についての例である。図3は支持
部材及び取付部の平面図、図4は図3のA−A断面図で
ある。この例の場合は、手による折り曲げ可能な線状の
支持部材11と板状の取付部12とを有し、支持部材1
1は取付部12の両側に並設されている。取付部12は
ボックス10の外壁に取付けるための切り起こしによる
突片13を有している。支持部材11は、取付部12の
両側に断面半円弧状に形成する凹部14に嵌め込まれ
て、スポット溶接により取付部12に固定されている。
【0011】これは、例えば取付部12の凹部14を弾
性を有する部材により形成し、凹部14の内径が支持部
材11の径より小径になるようにして凹部14の弾性を
利かせて支持部材11を強制的に凹部14に嵌め込んで
嵌着するようにしてもよく、また凹部14を形成するこ
となく単に支持部材11を取付部12にスポット溶接に
より固定してもよい。
【0012】符号15は螺孔であり、取付部12をボッ
クス10に取付けた状態ではボックス10に設けられた
透孔17と一致するように形成されている。この螺孔1
5および透孔17には雄ねじを有する別体のスタットボ
ルトが螺挿されるようになっている。これは、壁面での
ボックス10の取付けの場合にボックス10と型枠6と
を更に確実に密接固定するのに用いられるものである。
したがってスラブでのボックスの取付けのように螺孔1
5を必要としない場合には、図8に示すように、これに
蓋19を設けて密閉しておけばよい。或いは螺孔15は
なしでよい。符号16は取付部12の変形を防ぐための
補強リブである。
【0013】図6は取付部12をボックス10に取付け
た状態の断面図を示したものである。この例の場合、ボ
ックス10の外壁には、取付部12の突片13が挿入さ
れる挿入孔18が形成されている。まず、取付部12の
突片13をボックス10の外壁に向かうようにし、次い
でボックス10の外壁に形成された挿入孔18に挿入
し、突片13の先端をボックス10の内側へ突出させ
る。次に、この突出部分を、図7に示すように、ボック
ス10の内壁に向かって折り曲げる。このとき、図6に
示すように突片13の先端が相互に矢印64および65
に示すように反対方向に向くように折り曲げると取付部
12がボックス10から外れにくくなる。このように、
突片13でボックス10の外壁を挟持させ、取付部12
をボックス10に固定し、支持部材11を一体に設ける
ようになっている。
【0014】次に、図9を用いてボックス10を壁面を
構成するコンクリート壁内に埋設する場合について説明
する。ボックス10を埋設するに際しては、まず線状の
支持部材11を手で折り曲げてコンクリート壁の支骨を
なすように巡らされた鉄筋5に接しさせる。このときボ
ックス10をコンクリート壁内に埋設する位置にくるよ
うに、支持部材11の曲げ具合を調節する。支持部材1
1は手で折り曲げることができるから調節は容易に行な
える。次いで支持部材11と鉄筋5との接する部分を針
金7等で結束して、支持部材11を鉄筋5に架設する。
こうして図9に示すようにボックス10を所定の埋設位
置に設置する。尚、図中、符号8はボックス10に連結
する電線管であり、符号9はボックス10と電線管8と
を接続するコネクターである。
【0015】次いで、図10に示すようにボックス10
の開口部に向かって型枠6を当接させる。このとき支持
部材11の突張り強度によって矢印66方向にボックス
10を押圧し、ボックス10は型枠6に密接した状態に
保たれている。本発明においては、支持部材11を手で
自由に折り曲げることができるから、例えば、図10に
点線で示すように鉄筋5aが配筋されている場合であっ
ても、支持部材11aを図10に一点鎖線で示すように
折り曲げてきて鉄筋5aに架設することは容易に行なえ
る。また、鉄筋5の配筋状態により、一方の支持部材1
1を図10の縦に走る鉄筋5bに架設するようにしても
よい。
【0016】このように支持部材11を鉄筋5に架設
し、ボックス10の開口部に型枠6を当接させたら、次
いで、コンクリート打設を行ない、図11に示すように
ボックス10をコンクリート壁90内に埋設する。尚、
上記埋設方法は、壁面を構成するコンクリート壁内にボ
ックス10を埋設する方法の一例であり、例えばスラブ
を構成するコンクリート壁内にボックス10を埋設する
場合のように、先に型枠6を立てかけた状態でこれにボ
ックス10を当接させて埋設する方法においても、勿論
本発明に係る埋設物の使用は可能である。この場合に
は、ボックス10を型枠6に当接させ、型枠6にボック
ス10の開口部が密接するように支持部材11を手で折
り曲げて鉄筋5に架設すればよい。
【0017】図12から図14までは、ボックス10に
ついての別例を示したものである。この例の場合は、取
付部12に突片13ではなく孔20を設けたものであ
る。ボックス10の外壁には前記孔20に合致する孔2
1が設けられている。この場合の取付部12のボックス
10への取付けは、図13に示すようにタッピングネジ
22を孔20および孔21に螺入して取付けてもよい
し、また、図14に示すようにボルト23を孔20およ
び孔21に貫通させ、貫通したボルト23の先端からナ
ット24を螺着して取付けてもよい。
【0018】次に、電線管の端末に使用される端末保護
具であるエンドカバー30および仮枠ブッシング40の
例について説明する。図15から図18までは、エンド
カバー30の例を示すものである。この例の場合は、手
による折り曲げ可能な線状の支持部材31と、一方辺に
支持部材31を固定し、もう一方辺に挿通孔33を設け
た略L字形状の取付部32とを有している。支持部材3
1は、スポット溶接により取付部32に固定されてい
る。この例の場合は、取付部32はコネクター34とエ
ンドカバー30の前壁面との間に挟持された状態に取付
けられるようになっている。すなわち、取付部32に設
けられた挿通孔33にコネクター34の一端に形成され
た雄ねじ部分35を挿通し、次いでコネクター34の雄
ねじ部分35をエンドカバー30の前壁面に設けられた
取付孔36に挿入する。次いでエンドカバー30の内側
からコネクター34の雄ねじ部分35に螺合する雌ねじ
を有する止め具37を螺挿することにより、図16に示
すように取付けられている。
【0019】このように取付部32を取付けたエンドカ
バー30をスラブを構成するコンクリート壁内に埋設す
るには、図17に示すように、まず支持部材31を手で
折り曲げることにより適宜近くの鉄筋5に接しさせる。
そしてエンドカバー30の開口部を型枠6(図18参
照)に当接させ、支持部材31の押圧力によりエンドカ
バー30が型枠6に密接した状態に保たれるようにす
る。次いで支持部材31と鉄筋5との接した部分を針金
7等で結束する。このようにして、支持部材31を鉄筋
5に架設し、所定の埋設位置にエンドカバー30を設置
する。そしてこの後コンクリート打設を行ない、図18
に示すようにエンドカバー30をコンクリート壁90内
に埋設する。尚、上記エンドカバー30の埋設にあたっ
ては、先に支持部材31を曲げて鉄筋5に架設し、後か
らエンドカバー30に型枠6を当接させても良い。
【0020】図19および図20は、別例のエンドカバ
ー30を示したものである。この例の場合は、略L字形
状の取付部32のうち線状の支持部材31を固定してい
る一方辺が、エンドカバー30の背壁面の形状に沿うよ
うに形成されている。このように取付部32がエンドカ
バー30の背壁面の形状に沿うように形成されているこ
とにより、図20に示すように、支持部材31を鉄筋5
に架設した状態のときにエンドカバー30の端部30a
に直に支持部材31の押圧力が加わるため、エンドカバ
ー30を型枠6に強固に密接させておくことができる。
従って、コンクリート打設によるトロの侵入を防ぐこと
ができ、また、電線管8との連結状態により端部30a
が浮きやすくなるのを防止することができる。
【0021】図21から図24までは、仮枠ブッシング
40の例を示したものである。この例の場合は、中央に
挿通孔43を有する円板状の取付部42と、取付部42
にスポット溶接により固定された手による折り曲げ可能
な線状の支持部材41とを備えている。取付部42の仮
枠ブッシング40への取付けは、まず取付部42をコネ
クター44と仮枠ブッシング40との間に位置させ、取
付部42の挿通孔43を仮枠ブッシング40の取付孔4
6に合わせる。次いで、上からコネクター44の雄ねじ
部分45を挿通孔43および取付孔46に挿入する。そ
して仮枠ブッシング40の内側より雄ねじを有する止め
具47をコネクター44の雌ねじ部分45に螺合させ、
図22に示すように仮枠ブッシング40に取付ける。
【0022】図23は仮枠ブッシグ40を鉄筋5に架設
した状態を示したものである。この場合は、まず仮枠ブ
ッシング40の開口部を型枠6(図24参照)に向かっ
て当接させ、かかる状態で支持部材41を手で折り曲げ
て鉄筋5に接しさせる。次いで接した部分を針金7等で
結束し支持部材41を鉄筋5に架設する。このとき仮枠
ブッシング40は支持部材41の押圧力により型枠6に
密接した状態に保たれている。こうして所定の埋設位置
に仮枠ブッシング40を設置する。次いで、コンクリー
ト打設を行ない図24に示すように仮枠ブッシング40
をスラブを構成するコンクリート壁90内に埋設する。
【0023】次に、インサート50の例について説明す
る。図25から図28までは、インサート50について
の一例である。この例の場合は、インサート50の頭部
の外形状に合致する内形状を有し、インサート50頭部
に嵌挿される嵌挿部53を設けた取付部52と、取付部
52上面にスポット溶接により固定された手による折り
曲げ可能な線状の支持部材51とを備えている。この例
の場合、取付部52の嵌挿部53は弾性を有する材質に
より形成し、これを外側に押し拡げながら図26に示す
ようにインサート50の頭部に強制的に嵌め込むことに
より、抜け止めにして、インサート50に取付けるよう
にしている。
【0024】図27はインサート50を鉄筋5に架設し
た状態を示したものである。この場合は、まずインサー
ト50の底部を型枠6(図28参照)に当接させ、支持
部材51を鉄筋5に接するように手で折り曲げる。次い
で支持部材51と鉄筋5との接する部分を針金7等で結
束して、支持部材51を鉄筋5に架設する。このときイ
ンサート50は支持部材51の押圧力により型枠6に密
接した状態に保たれている。こうして、インサート50
を所定の埋設位置に設置する。次いで、コンクリート打
設を行ない、図28に示すようにスラブを構成するコン
クリート壁90内にインサート50を埋設する。
【0025】図29から図33までは、インサート50
についての別例を示したものであり、支持部材51をス
ポット溶接でなく取付部52に形成された弾性を有する
凹部54により固定するようにしたものである。この例
の場合凹部54の開口55は支持部材51の径よりわず
かに狭くなっている。また、凹部54の内径は支持部材
51の径に合致するようになっている。而して、図31
から図33までに示すように、支持部材51を凹部54
の開口55に押しあて、凹部54の開口55を外方へ押
し拡げるようにして支持部材51を押し込み、凹部55
内に支持部材51を嵌合させることによって支持部材5
1を取付部52に固定している。この場合の取付部52
は樹脂成形により作製するとよい。
【0026】次に、本発明に係るコンクリート壁の支骨
をなす鉄筋に架設する線状の支持部材を埋設物本体に直
接一体に設けて成る埋設物について説明する。
【0027】支持部材は、前記取付部を介して支持部材
を一体に設けて成る埋設物と同様に、手による折り曲げ
が可能であり、かつ曲げられた状態で埋設物本体の開口
部を型枠に押圧できる突っ張り強度を有するものであ
る。従って、埋設物本体はこの支持部材の折り曲げによ
って所定に埋設位置への位置決めがなされるようになっ
ており、さらに型枠に密接した状態に保たれるようにな
っている。この線状の支持部材の具体的な形状について
は、断面が円形のものや四角形のもの、或いは、偏平な
もの等があるが、特に支骨をなす鉄筋への架設のしやす
さ、さらに曲げ方向の自在性という点から線状のものが
すぐれている。具体的には通称番線と呼ばれ、その中で
8番線前後の軟鋼線が最適である。
【0028】以下、本発明に係る埋設物として埋設物本
体が電気配線用のボックス10およびインサート50を
例にあげて説明する。図34から図36までは、電気配
線用のボックス10についての一例である。この例の場
合は、手により折り曲げ可能な線状の支持部材71を並
設してボックス10の外壁にスポット溶接により固定し
たものである。このボックス10を壁面を構成するコン
クリート壁内に埋設するには、まずボックス10が所定
の埋設位置にくる状態で、支持部材71をコンクリート
壁の支骨をなすべく巡らされた鉄筋5に接するように適
宜手で折り曲げる。そして支持部材71と鉄筋5とが接
する部分を針金7等で結束する。こうして図35に示す
ようにボックス10の支持部材71を鉄筋5に架設し、
ボックス10位置決めがなされる。次に、ボックス10
の開口部に向かって型枠6(図36参照)を当接させ
る。このとき支持部材71の突っ張り強度によってボッ
クス10は型枠6に密接した状態に保たれている。この
後、コンクリート打設を行ない、図36に示すように、
ボックス10をコンクリート壁90内に埋設する。
【0029】尚、上記埋設方法とは異なり、先に型枠6
を立てかけてこれにボックス10を当接させ、後から支
持部材71を鉄筋5に架設するようにして埋設する方法
にも本発明を適用できる。上記例の支持部材71はスポ
ット溶接によってボックス10の外壁に固定され、ボッ
クス10と一体に形成されているものであるが、支持部
材71の固定手段についてはこれに限るものではない。
【0030】図37から図39までは、本発明に係るボ
ックス10の別例であり、ビス72頭部の下面で支持部
材71を固定しボックス10と一体に形成したものであ
る。すなわちボックス10の外壁に支持部材71を嵌め
込む溝73を設け、溝73近くにビス72を止め、ビス
72頭部の下面で溝73に嵌め込まれた支持部材71を
押さえて固定し、ボックス10と一体に形成している。
この場合は、図38に示すようにビス72を溝73近く
に形成する下孔74に螺入することによって支持部材7
1は強く締付けられボックス10に強固に固定される。
この例の場合、ビス72を下孔74に螺入するのを調整
することによって、外径の異なる支持部材71の固定が
できる。尚、ビス72はタッピングネジとしてもよい。
尚、75はスタットボルト螺挿用の螺孔で、本発明にあ
っては螺孔75はなくてもよい。図39は、ボックス1
0を鉄筋に架設した状態を示したものである。
【0031】図40は、ボックス10の別例を示したも
のである。この例の場合はボックス10の外壁に設けら
れた切り起こしによる突起76によって、支持部材71
をかしめボックス10と一体に形成したものである。こ
の場合、突起76は図41に示すように一端が切断され
た突片状のものであっても、図43に示すように両端が
ボックス10の底壁につながった起伏状のものであって
もよい。図41に示す例の場合には支持部材71を前記
突起76に当接させ、次いで図42に示すように支持部
材71を包むようにかしめて固定している。図43に示
す例の場合には支持部材71を前記突起76内側に挿通
させ、次いで図44に示すように突起76をつぶすこと
により支持部材71をかしめて固定している。
【0032】図45に示す例は、線状の支持部材71が
ボックス10の外壁に十字形に設けられているものであ
る。このように支持部材71がボックス10の外壁に十
字形に設けられていると、上下方向にも広い範囲に支持
部材71の鉄筋5への架設が行なえる。
【0033】次に、本発明に係るインサート50につい
て説明する。図46から図48までは本発明に係るイン
サート50についての一例である。この例の場合は、手
で折り曲げ可能な線状の支持部材81を並設してインサ
ート50の頭部にスポット溶接により固定してインサー
ト50と一体に形成したものである。このインサート5
0をスラブを構成するコンクリート壁内に埋設するに
は、インサート50の底部を型枠6に向かって当接させ
る。そして、インサート50が所定の埋設位置にくる状
態で支持部材81をインサート壁の支骨をなすべく巡ぐ
らされた鉄筋5に接するように適宜手で折り曲げる。次
に支持部材81と鉄筋5とが接する部分を針金7等で結
束して、図47に示すように支持部材81を鉄筋5へ架
設する。このとき、支持部材81の突張り強度によって
インサート50は型枠6に密接した状態に保たれてい
る。かかる状態でコンクリート打設を行ない、図48に
示すようにインサート50をコンクリート壁90内に埋
設する。
【0034】図49および図50は本発明に係るインサ
ート50の別例である。この例の場合には、インサート
50の頭部に弾性を有する凹部82を形成し、これに手
で折り曲げ可能な線状の支持部材81を嵌め込んでイン
サート50と一体に形成したものである。この例の場
合、凹部82の開口は支持部材81の径よりわずかに狭
くなっており、また、凹部82の内径は支持部材81の
径に合致するようになっている。したがって凹部82に
嵌め込まれた支持部材81は凹部82の内側で挟持され
て固定されるようになっている。
【0035】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る埋
設物の架設具は、埋設物本体と一体の支持部材が手によ
る三次元方向に自在に折り曲げが可能であるから、支持
部材を変形させて鉄筋に架設すれば、埋設物本体を埋設
したい所定の位置へ容易に設置することができる。した
がって埋設物本体の設置が迅速に行なえ、埋設作業を効
率よく行なうことができる。また、支持部材は手で自由
に折り曲げることができるから、これらの曲げ具合を調
整することによって埋設物の設置箇所の状況に応じた種
々の対応が可能である。さらに、支持部材は曲げられた
状態で型枠に埋設物を押圧できる突張り強度を有するか
ら埋設物を型枠に確実に密接させておくことができる。
【0036】又、本発明に係る埋設物の架設具は、近時
開発されたプラスチック製型枠6aを用いた工法におい
ても使用することができる。(図51参照)この場合、
従来は型枠に埋設物本体(図は電気配線用のボックス)
をテープではりつけて固定していたのに比べ、本発明に
係る埋設物を使用すれば、支持部材71が型枠6aに埋
設物本体を押圧できる突張り強度を有するから、より堅
固に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る埋設物の架設具の使用状態にお
ける作用を説明するための側面図である。
【図2】 本発明に係る埋設物の架設具の使用状態にお
ける作用を説明するための平面図である。
【図3】 支持部材及び取付部の平面図である。
【図4】 図3のA−A断面図である。
【図5】 ボックスを例にした埋設物の架設具の一例を
示したものであり、取付部をボックスに取付ける前の斜
視図である。
【図6】 取付部をボックスに取付けた状態の断面図で
ある。
【図7】 取付部の取付け構造を示す断面図である。
【図8】 蓋を設けて取付部をボックスに取付けた状態
の断面図である。
【図9】 ボックスを鉄筋に架設した状態の斜視図であ
る。
【図10】 型枠を当接させた状態の側面図である。
【図11】 コンクリート壁内に埋設した状態の側面図
である。
【図12】 ボックスの別例を示したものであり、取付
部をボックスに取付ける前の斜視図である。
【図13】 タッピンネジを用いて取付部をボックスに
取付ける状態の断面図である。
【図14】 ボルトとナットを用いて取付部をボックス
に取付ける状態の断面図である。
【図15】 エンドカバーを例にした埋設物の一例を示
したものであり、取付部をエンドカバーに取付ける前の
分解斜視図である。
【図16】 取付部をエンドカバーに取付けた状態の側
断面図である。
【図17】 エンドカバーを鉄筋に架設した状態の斜視
図である。
【図18】 コンクリート壁内に埋設した状態の側断面
図である。
【図19】 エンドカバーに取付ける取付部の別例を示
したものであり、取付部をエンドカバーに取付け鉄筋に
架設した状態の斜視図である。
【図20】 コンクリート壁内に埋設した状態の側断面
図である。
【図21】 仮枠ブッシングを例にした埋設物の一例を
示したものであり、取付部を仮枠ブッシングに取付ける
前の分解斜視図である。
【図22】 取付部を仮枠ブッシングに取付けた状態の
側断面図である。
【図23】 仮枠ブッシングを鉄筋に架設した状態の斜
視図である。
【図24】 コンクリート壁内に埋設した状態の側断面
図である。
【図25】 インサートに取付ける取付部の一例を示し
たものであり、取付部をインサートに取付ける前の斜視
図である。
【図26】 取付部をインサートに取付けた状態の側断
面図である。
【図27】 インサートを鉄筋に架設した状態の斜視図
である。
【図28】 コンクリート壁内に埋設した状態の側断面
図である。
【図29】 インサートの別例を示したものであり、取
付部をインサートに取付ける前の斜視図である。
【図30】 取付部の取付け状態を示す側断面図であ
る。
【図31】 図30に示す支持部材の固定状態を説明す
るための嵌め込み前の断面図である。
【図32】 同じく嵌め込み途中の断面図である。
【図33】 同じく嵌め込み後の断面図である。
【図34】 ボックスを例にした埋設物の一例を示す斜
視図である。
【図35】 ボックスを鉄筋に架設した状態の斜視図で
ある。
【図36】 コンクリート壁内に埋設した状態の側面図
である。
【図37】 ボックスについての別例を示す斜視図であ
る。
【図38】 支持部材の固定部分の断面図である。
【図39】 鉄筋に架設した状態の斜視図である。
【図40】 ボックスについてのさらに別例を示す斜視
図である。
【図41】 支持部材の固定状態を説明するための断面
図である。
【図42】 同じく支持部材の固定状態を説明するため
の断面図である。
【図43】 別例の支持部材の固定状態を説明するため
の断面図である。
【図44】 同じく別例の支持部材の固定状態を説明す
るための断面図である。
【図45】 ボックスについての別例の斜視図である。
【図46】 インサートを例にした埋設物の一例を示す
斜視図である。
【図47】 鉄筋に架設した状態の斜視図である。
【図48】 コンクリート壁内に埋設した状態の側断面
図である。
【図49】 インサートについての別例を示す斜視図で
ある。
【図50】 図49に示すインサートの断面図である。
【図51】 プラスチック製型枠を用いコンクリート壁
内にボックスを埋設した場合の側面図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート埋設物をコンクリート壁の
    支骨をなす鉄筋に対して任意の位置に設置する架設具で
    あって、 断面円形に形成されて 手による三次元方向に自在に折り
    曲げが可能であると共に、曲げられた両自由端部が任意
    の鉄筋に架設された状態で、中央部に取付けられた埋設
    物本体を型枠に密接させ得る長さの線状体で形成され、
    かつ、曲げられた両自由端部が任意の鉄筋に架設された
    状態で中央部に取付けられた埋設物本体を型枠に密接さ
    せる突張り強度を有する二本の支持部材と、 前記二本の支持部材をその中央部において保持し、埋設
    物本体に取付けられる取付部と からなることを特徴とす
    るコンクリート埋設物用の架設具。
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