JP2588122B2 - 自動ドアのベース部とレール部取付装置およびその取付方法 - Google Patents

自動ドアのベース部とレール部取付装置およびその取付方法

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JP2588122B2
JP2588122B2 JP5267916A JP26791693A JP2588122B2 JP 2588122 B2 JP2588122 B2 JP 2588122B2 JP 5267916 A JP5267916 A JP 5267916A JP 26791693 A JP26791693 A JP 26791693A JP 2588122 B2 JP2588122 B2 JP 2588122B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動ドアのベース部と
レール部取付装置およびその取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動ドア装置は、図6および図
7に示したように片開きドア、両開きドアの何れも、ア
ルミニウムまたは鉄等の金属製によるベースaに、減速
機付モータbをはじめとして、従動プーリーc、コント
ロールボックスd、ベルトeの連結機構部品f等が組み
込まれており、無目g等に上記ベースaがボルトhにて
固定され、図8乃至図11に示されている通り、床iに
敷設のガイドレールpに下端を係嵌した状態で、ドアj
がハンガーローラk、kにてレールlに走行自在なるよ
う吊持された構成であり、上記レールlはベースaと一
体に形成されている。
【0003】上記自動ドア装置は、上記の如くベースa
に、減速機付モータb、従動プーリーc、コントロール
ボックスd、ハンガーローラk、ベルト連結機構部品f
等が組み込まれて一体となった状態で、設置すべき場所
に取り付けられるものであり、その取付手段としては図
8に示す如く、一体型のレール付l付きベースaをフラ
ットバーmにボルトh、hにて固定するようにしたり、
図9のように当該一体型のベースaを無目gにボルト
h、hにて固定したり、図10に示した如く、一体型の
同上ベースaをドアボックスnに内蔵した無目gに固定
するものなどが知られている。
【0004】また、図11に示したように、レールl
と、上記した各部品b〜f等を夫々フラットバーmに取
り付けることもあり、この場合には、予めフラットバー
mに、レールlおよび部品b〜f等を取り付けた後、当
該フラットバーmをドアボックスnに内装した無目g
に、隅肉熔接部o等により固定するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、何れにしても
上記のように、高所である設置場所に、図6に示した片
開きドア装置の場所でも、ベースaの標準的な長さは約
2mで、重量も15〜20kgといったものを、脚立等
に乗った取付作業により設置しなければならない。そし
て、図7に示した両開きドア装置の場合は、ベースaの
標準的長さが4mぐらいあり、その重量は片開きドア装
置に比べ約2倍近くになるため、作業員が2人以上確保
できれば、安全な取り付け作業が保証できるものの、実
際には、人的余裕のない場合が多く、このため1人の作
業員が取り付けにあたるのが現状で、大変な労力により
疲労も重なり、それだけ危険性も高いものとなってい
る。
【0006】また、後付けと呼ばれる取り付け方式で
は、予めベースと、取付け設置面とに、1〜3箇所程度
だけ、仮固定できる寸法で孔をあけておき、ベースを設
置面まで持ち上げ、これをビス等を用いて仮止めし、こ
の仮止め状態にて、鉛筆等でベースの孔ピッチに合わせ
て設置面にマークを付けた一旦当該ベースを取外して、
設置面の上記マーク箇所を孔加工し、さらにタップ加工
を施し、次に、再度ベースを所定の設置面まで持ち上げ
て、これを完全に固定するといった面倒な手順の取付け
を行っている。
【0007】しかし、このように、レールと一体ある高
重量のべースを何回も上げ下げすることは、前述のよう
に、相当の労力を必要とすることとなるので、これらの
労力や危険性を少なくするため、既にベースに組み込ま
れている主要部品を、設置場合において一旦取り外し
て、軽量化した上で取り付けることもできるが、これで
は、工場出荷時に完全に組み込まれていた部品を、取り
付けのために取り外して、ベースを完全に固定した後
に、再び組み込まねばならないので、時間的に極めて非
効率的な取り付けとなってしまう。
【0008】本発明は、上記従来技術が有するこのよう
な問題点に鑑みてなされたもので、請求項1にあって
は、従来のベースを、主要部品が組み込まれるベース部
と、ドアがハンガーローラにて走行自在に吊持されるレ
ール部とに分割して各別に形成することにより、各部の
重量が軽くなるようにすると共に、レール部とベース部
を各別に取り付けるようにするだけでなく、レール部の
一部分を利用して、その上部にベース部を取り付け固定
できるようにすることで、作業員1人でも、高所での取
り付け作業を安全、かつ効率的に行うことができるよう
にし、しかも、ドア吊り込み後にレール部の芯と、下部
ガイドレールの芯との位置合せ調整を行なう場合、レー
ル部に対してスぺーサーを組み込み易くし、かつスぺー
サー自体にも効率的な寸法のものを使用できるようにす
るのが、その目的である。
【0009】さらに、請求項2にあっては、レール部と
ベース部とに、相対的な寸法を確保できるようにするこ
とで、レール部の上部に、ベース部を簡単かつ容易に組
み込み固定できるようにした自動ドアのベース部とレー
ル部の取付方法を提供しようとしている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1ではドアがハンガーローラにて走
行自在に吊持されるレール部と、減速機付モータ、従動
プーリー、コントロールボックス、ベルト連結機構部品
等の組み込まれるベース部とが各別に形成され、前記レ
ール部をボルトによりフラットバー等に固定し、当該レ
ール部のレール側上部水平板部にあって、その長さ方向
へ上向開口の凸字状断面等のレール側凹溝条を設けて、
これに連結用ボルトを係嵌し、当該連結用ボルトに前記
ベース部のベース側下部水平板部を貫装してナット締め
することにより、レール部上にあってベース部を一体に
固定するようにしたことを特徴とする自動ドアのベース
部とレール部取付装置を提供しようとしている。
【0011】さらに、請求項2では減速機付モータ、従
動プーリー、コントロールボックス、ベルト連結機構部
品等が組み込まれるベース部が用意され、これとは別個
に形成されてボルトにてフラットバー等に固定されると
共に、ドアがハンガーローラにて走行自在に吊持される
レール部のレール側上部水平板部に長さ方向にて設けら
れた係止溝には、前記ベース部のベース側下部水平板部
における下面に長さ方向へ設けられた係止部が係嵌さ
れ、これにより、上記係止溝の一方の前側開口縁と、ベ
ース側下部水平板部およびその係止部とによって、横断
面略凸字状の凹溝条を長さ方向へ設け、当該凹溝条に螺
杆部を有する固定用部材を係嵌し、当該固定用部材と、
この螺杆部に螺合の締着ネジとによって、上記凹溝条の
前側開口縁と、ベース側下部水平板部とを締め付けるこ
とにより、レール部とベース部とを一体に固定するよう
にしたことを特徴とする自動ドアのベース部とレール部
の取付方法を提供しようとしている。
【0012】
【作用】先ず、レール部を、スぺーサーを介在させボル
トによりフラットバー等に水平状態に固定する。レール
部の上部に載置されるベース部には、予め主要部品を組
み込んでおき、上記レール部のレール側上部水平板部に
あって、その長さ方向へ凹設の、凸字状断面を有する凹
溝条に、その長さ方向へ摺動自在に、連結用ボルトの頭
部を係嵌し、そのネジ部を上記凹溝条から上方へ突出さ
せておく。
【0013】上記レール側上部水平板部上に、ベース部
のベース側下部水平板部を重ね合わせて重積状態とする
が、この際、当該ベース側下部水平板部にあって、その
長さ方向へ一定の間隔をおいて穿設してある各貫通孔
に、上記各連結用ボルトのネジ部を下方から上方へ向け
て挿通する。上記各連結用ボルトのネジ部にワッシャを
介在してナットを螺合し、当該ナットの締め付けによ
り、レール部の上部に載置したベース部を一体に固定す
る。
【0014】上記レール部には、ドアがハンガーローラ
ーにて走行自在に吊持され、当該ハンガーローラーは連
結金具にてベルト連結機構と連結される。ドアの上端
は、ハンガーローラー側の吊り込み金具にボルトにて固
定され、当該吊り込み金具には、長孔がドアの前後方向
へ長く穿設されている。
【0015】ドア吊り込み後の建て付け調整は、吊り込
み金具に穿設の長孔により行なわれるが、レール部取り
付け前の基本的確認事項として、床に敷設したガイドレ
ールの芯とレール部におけるレール芯を位置調整する場
合は、レール部がベース部と別体であるため、当該レー
ル部とフラットバー等の間にだけスぺーサーを組み込め
ばよいので、当該スぺーサーの組み込みは容易となる
上、スぺーサー自体も効率的な寸法のものを使用でき
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る自動ドアのベース部とレ
ール部取付装置および取付方法をその実施例を示す図1
ないし図5(A)〜(C)によって説明すると、図1お
よび図2に示したように、レール部1とベース部2とは
個別に形成され、当該レール部1は、レール側垂直板部
1aと、当該レール側垂直板部1aの上端および下端か
ら各々前方へ一体に併設されているレール側上部水平板
部1bおよびレール側下部水平板部1cとにより横断面
略コ字状に形成されており、当該レール側上部水平板部
1bの上面には上向きに開口の凸字断面を有するレール
側凹溝条3が、長さ方向へ形成され、レール側下部水平
板部1cの先端上面には、突弧状のレール4が長さ方向
へ一体に形成されている。
【0017】上記レール側垂直板部1aには、複数個の
ボルト挿通孔5‥‥‥が、長さ方向へ一定の間隔をおい
て貫設され、当該レール側垂直板部1aと、フラットバ
ー6との間にスぺーサー7を介在させ、この状態にて、
上記各ボルト挿通孔5‥‥‥に挿通したボルト8‥‥‥
をフラットバー6に穿設のネジ孔6a‥‥‥に螺合締着
し、これによって、このレール部1はフラットバー6に
対してレール4が水平状態となるように固定される。
【0018】一方、前記のベース部2は、ベース側垂直
板部2aと、その下端から前方へ一体に突設されている
ベース側下部水平板部2bとで、横断面略L字状に形成
されている。上記下部水平板部2bの下面にあって、そ
の中央部には、前記したレール部1のレール側凹溝条3
にあって、その開口部を形成している狭幅部3aに整合
可能な突設部2cが、長さ方向へ一体に突設されている
と共に、上記ベース側下部水平板部2bおよび突設部2
cには、後述する連結用ボルト10のネジ部を挿通する
ための複数個のボルト挿通孔9‥‥‥が、長さ方向へ一
定の間隔をおいて上下方向へ貫設されている。
【0019】また、上記ベース側垂直板部2aにおける
前面には、前向きに開口の凸字状断面を有するベース側
凹溝条11‥‥‥が、横幅方向すなわち図1、図2にあ
って上下方向へ一定の間隔をおいて、前向きに、かつ長
さ方向へ併設されており、当該ベース側凹溝条11‥‥
‥には、その長さ方向へ摺動自在に所要複数本だけボル
ト12の頭部が係嵌され、当該各ボルト12‥‥‥と、
これに螺着されるナット13‥‥‥とによって、減速機
付モータ14および図示しないコントロールボックス、
その他自動ドア装置に必要な諸部品が取り付けられる。
【0020】別途用意された前掲複数個の連結用ボルト
10にあって、その頭部10aは、レール部1のレール
側凹溝条3にあって、その開口部を形成している狭幅部
3aと、その深部の拡幅部3bとに対応するよう二軸方
向の寸法をもって長方形状に形成されている。このこと
によって、連結用ボルト10は、その頭部10aを上記
レール側凹溝条3の狭幅部3aから拡幅部3bに差し込
んだ状態では、レール側凹溝条3の長さ方向へ摺動自在
であるが、この状態から90度だけ軸廻り方向へ回転す
ることで、当該連結用ボルト10は上記レール側凹溝条
3に対し、抜け出し不能に係嵌固定される。
【0021】従って、以上説示したレール部1、ベース
部2を取り付けるには、図1に示したように、先ずレー
ル部1を、その裏面とフラットバー6等との間にスぺー
サー7を介在してボルト8‥‥‥にてフラットバー6等
に固定した後、レール側凹溝条3に所要複数個の連結用
ボルト10‥‥‥を上記したように係嵌固定する。一方
ベース部2には、前述のベース側凹溝条11にボルト1
2を係嵌し、ナット13締めにより、減速機付モータ1
4その他、自動ドア装置としての必要な部品を組み込
み、この状態にて、レール部1のレール側上部水平板部
1b上に、ベース部2のベース側下部水平板部2bを重
ね合せ、その裏面の突設部2cを上記レール側凹溝条3
の狭幅部3aに係嵌する。このことによって、レール部
1に対してベース部2は前後方向すなわち図1において
左右方向に位置決めされた状態にて、レール側凹溝条3
の長さ方向へは移動可能となる。
【0022】そして、ベース側下部水平板部2bには、
前記の如く予め複数個のボルト挿通孔9‥‥‥が、長さ
方向へ一定の間隔をおいて貫通されているので、レール
側上部水平板部1b上に、ベース側下部水平板部2bを
上記のように載置して重積する際、上記各挿通孔9‥‥
‥に、夫々の連結用ボルト10‥‥‥を挿通することと
なるから、当該ボルト10aにワッシャ15aを介して
ナット15を螺合し、これを締め付けることでベース部
2はレール部1の上部に固定される。
【0023】上記レール部1のレール4には、既知の如
くドア16がハンガーローラー17により走行自在に吊
持され、ドア16の下端は、床18に上記レール部1と
併行に敷設したガイドレール19に、スライド自在なる
よう係嵌される。上記ハンガーローラー17が軸支され
ている吊り金具20は、既知の如く駆動ベルト21の連
結機構22と連結され、また、ドア16の上端は上記吊
り金具20に取付けボルト23にて固定されている。
【0024】上記吊り金具20における下部水平取付板
部20aには、図1に示した如く上記取付けボルト23
の挿通される長孔24が前後方向(ドアの厚さ方向)へ
長く突設されており、これによって、ドア吊り込み後の
建て付け調整を可能にしているが、ドア吊込み前のガイ
ドレール19の芯と、レール部1におけるレール4の芯
との調整は、スぺーサー7の板厚の異なるものを使用す
ることによって行なうことになる。この場合、レール部
1とベース部2が別体に形成されていることで、当該レ
ール部1に対してスぺーサー7が組み込み易く、かつス
ぺーサー7自体も適切な寸法のものを使用できることと
なる。
【0025】次に、図3(A)(B)(C)ないし図5
(A)(B)(C)に示した実施例につき、ベース部2
とレール部1の取付方法を説明する。同上図に示したよ
うに、レール部1とベース部2は別個に形成され、当該
レール部1のレール側上部水平板部1bにおける上面に
は、係止溝25が長さ方向へ形成されている。この係止
溝25は、その開口部を狭幅に、深部を拡幅に各々形成
されていることによって、前後両側には下向きの係止段
部25a、25bが長さ方向へ併行に対設されている。
【0026】一方、ベース部2のベース側下部水平板部
2bにあって、その下面からは、上記したレール部1の
係止溝25に係脱自在なるよう、垂直板部26aと、水
平板部26bとで横断面略L字状とした係止部26が一
体に垂設されている。上記係止部26の垂直板部26a
にあって、その下部外側には、上記レール部1の後側に
おける係止段部25bと係止可能な上向きの係止段部2
6cが長さ方向へ突設されていると共に、下部内側に
は、横断面が略コ字状であって、後述する固定用部材2
7が係止されることになる係止用凹溝条28が、長さ方
向へ凹設されている。
【0027】また、図3(A)〜(C)、図4(A)〜
(C)に示す実施例では、上記したレール部1における
係止段部25aの上部にあって、その内側には、固定用
部材27が係止される係止用凹溝条29を長さ方向へ形
成してあるが、図5(A)〜(C)に示す実施例では、
上記した係止用凹溝条29が、ベース側下部水平板部2
bにあって、その下面内側に、かつ上記した係止段部2
5bと対称配置となるように長さ方向へ形成させてあ
る。
【0028】図3(A)(B)および図4(A)(B)
に示した実施例では、ベース部2を前方へ傾斜すること
で、(A)の如く水平板部26bを前傾姿勢とし、その
前端から、レール部1の係止溝25内に挿入した後、ベ
ース部2を垂直状態とすることで、水平板部26bを水
平とし、このことによって、同上図(B)に示した如
く、垂直板部26aの下端外側における係止段部26c
と、水平板部26bの前端とが、上記係止溝25の係止
段部25b、25aに夫々係止されることで、係止溝2
5内に係止部26が係嵌保持されるようにし、かつ、こ
のように係止溝25内に係止部26を係嵌させた状態に
おいて、図3(B)、図4(B)の如く、係止溝25の
前側開口縁25cおよびベース部2におけるベース側下
部水平板部2bの前縁2d並び両係止用凹溝条28、2
9、水平板部26bとによって、横断面略凸字状で、上
向きに開口する凹溝条30が長さ方向へ形成されるよう
になっている。
【0029】一方、図5(A)〜(C)に示す実施例で
は、上記係止溝25に係止部26を嵌合することで、レ
ール部1におけるレール側上部水平板部1bの前側開口
縁25cおよびベース側下部水平板部2bの前縁2d並
びに係止用凹溝条28、水平板部26bによって、横断
面略凸字状の凹溝条30が前方へ開口し、かつ長さ方向
へ設けられるようになっている。
【0030】図3(B)(C)(D)および図4(B)
(C)に示した上記レール部1、ベース部2の固定用部
材27は、本体27aと締着ネジ27bとからなり、本
体27aは、平板部27cとその上面中心から起立した
螺杆部27dとで形成され、上記平板部27cは、一軸
方向へ長く形成されている。すなわち、上記平板部27
cの一軸方向の長さLは、前記した凹溝条30の拡幅と
した深部の横幅L′と同等ないしは、それよりも僅かに
長く、かつ凹溝条30の狭幅とした開口部の横幅l′よ
りも大きく設定して形成させてあると共に、横幅lは、
上記開口部の横幅l′よりも僅かに小さく設定してあ
る。また、平板部27cの対角線上における両出隅部
は、図3(D)に示す如く円弧面27c′、27c′に
形成され、回転により上記凹溝条30内に固定し易くし
てある。また、螺杆部27dの上端面には、ドライバー
等の差し込み用溝27eがマイナス、またはプラスに形
成されている。
【0031】上記固定用部材27を用いて、レール部1
にベース部2を固定する際には、前述の如く係止溝25
に係止部26を係嵌することで形成された横断面略凸字
状の凹溝条30に対し、上記固定用部材27における本
体27aの平板部27cを、その長さ方向が上記凹溝条
30の長さ方向となるように位置合わせした状態で落と
し込み、これにより図3(B)、図4(B)のように差
し込んで行った後、螺杆部27dの差し込み用溝27e
に、ドライバーを係止し、当該ドライバーにて本体27
aを軸廻り方向へ90度(図示例では時計廻り方向へ9
0度)回転する。これによって、本体27aの平板部2
7cが90度回転されることにより、上記凹溝条30の
長さ方向に対して平板部27cは直角方向に向きが変え
られ、当該平板部27cの長さ方向が、凹溝条30の深
部における拡幅部内に強制的に圧着嵌合されることにな
る。
【0032】このようにして、上記本体27aは、その
平板部27cの長さ方向における両端部が、凹溝条30
の開口部を形成している上記したレール側上部水平板部
1bの前側開口縁25cと、ベース側下部水平板部2b
の前縁2dにおける裏面に夫々係止されることにより、
凹溝条30からの抜け出しは阻止される。
【0033】次いで、本体27aの螺杆部27dに、ワ
ッシャ31およびバネワッシャ32を介在して(ナット
等による締着ネジ27b)を螺合し、これを締め付ける
ことで上記したレール側上部水平板部1bにおける前側
開口縁25cと、ベース部2の下部水平板部2bにおけ
る前縁2dは、固定用部材27の本体27aにおける平
板部27cと、ワッシャ31、32を介して締着ネジ2
7bとにより上下両方向から締着され、これによってレ
ール部1に対し、その上部に設定されたベース部2を固
定することができる。
【0034】図5(A)〜(C)に示す固定用部材27
は、垂直板部27fと、当該垂直板部27fの上下両端
から各々前方へ向けて直角に曲成した上部、下部の各係
止板部27g、27hとで横断面略コ字状に形成された
金属製の本体27aと、ボルト等による締着ネジ27b
とで形成されている。上記本体27aには、垂直板部2
7fの中心に螺孔による螺杆部27dが貫通してある。
【0035】図5(A)〜(B)に示した固定用部材2
7によるときは、同図(A)に示した通り、ベース側下
部水平板部2bに凹設の係止用凹溝条28内に、その長
さ方向における図示しない端部開口部から上記の本体2
7aを差し込むことによって予め嵌合しておき、この状
態で、図5(B)に示したように、レール部1の係止溝
25にベース部2の係止部26を係嵌させ、次いで、凹
溝条30の狭幅となった開口部から締着ネジ27bを差
し込み、本体27aの螺杆部27dに螺合して締め付け
ることにより、当該締着ネジ27bが螺進して行き、そ
の先端27iが図5(C)に示した如く、係止用凹溝条
28の底面28aに突き当って、これを押圧すること
と、本体27a自体が有する弾性とにより、当該本体2
7aと上記底面28aとの間において、反対方向の反発
力が作用し、これによって、レール部1にベース部2
が、自然に緩むことなく強固に固定されることとなる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、請求項1によれば、レール部と、ベース部
とに重量配分がなされ、夫々が軽くなる上、これらを、
個別に取り付け固定することができるので、作業員1人
でも、高所での取り付け作業を効率良く行うことができ
ると共に、危険性の要因となる疲労が重なるといったこ
とも解消されることから、高所作業での安全性を向上す
ることが可能となる。
【0037】また、ドア吊り込み後の建て付け調整は、
ハンガーローラ側の吊り込み金具に穿設の長孔によって
行なうことになるが、取り付け前の基本的確認事項とし
て、床に敷設の下部ガイドレールの芯と、上部のレール
芯の調整を行う場合、スぺーサーにより調整することに
なり、レール部とベース部とが分離して形成されている
ことによって、フラットバーの取付面とレール部との間
にだけスぺーサーを組み込めばよいので、当該スぺーサ
ーを組み込み易くなる上、スぺーサー自体にも効率的な
寸法のものを使用でき、さらに、フラットバーの取付面
は寸法通りとはかぎらないので、かかる場合において
は、下部ガイドレールの芯と、上部レール芯の調整を、
より効果的に行うことができる。
【0038】さらに、請求項2によれば、レール部の上
部に位置設定されるベース部を、レール部の上部に対
し、容易な操作によって、所定位置に簡単に組み込み固
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動ドアのベース部とレール部取
付装置の実施例を示す一部切欠縦断面図である。
【図2】同上実施例を示す一部切欠した分解斜視図であ
る。
【図3】同上自動ドアにおけるレール部とベース部との
取付機構に関する第1実施例を一部切欠して示したもの
で、(A)はレール部の係止溝に、ベース部の係止部を
係嵌する途上状態の縦断面図、(B)は係止溝に係止部
を係嵌して形成された凹溝条に固定用部材の本体を差し
込んだ状態の縦断面図、(C)は固定用部材によって、
レール部の上部にベース部を固定した状態の縦断面図、
(D)は固定用部材の本体を示す平面図である。
【図4】同上自動ドアにおけるレール部とベース部との
取付機構を示す第2実施例で、(A)はレール部の係止
溝に、ベース部の係止部を係嵌する途上状態の縦断面
図、(B)は係止溝に係止部を係嵌して形成された凹溝
条に固定用部材の本体を差し込んだ状態の縦断面図、
(C)は固定用部材によって、レール部の上部にベース
部を固定した状態の縦断面図である。
【図5】同上自動ドアにおけるレール部とベース部との
取付機構に係る第3実施例を示したもので、(A)はベ
ース部の係止用凹溝条に固定用部材の本体を係嵌した状
態の縦断面図、(B)はレール部の係止溝に、ベース部
の係止部を係嵌した状態の縦断面図、(C)は固定用部
材によってレール部の上部にベース部を固定した状態の
縦断面図である。
【図6】従来の片開き自動ドア装置を示す正面図であ
る。
【図7】従来の両開き自動ドア装置を示す正面図であ
る。
【図8】従来の自動ドアにおけるベースとレールの一体
型を、フラットバーに取り付けた使用状態の一部切欠縦
断面図である。
【図9】従来の自動ドアにおけるベースとレールの一体
型を無目に取り付けた使用状態の一部切欠縦断面図であ
る。
【図10】従来の自動ドアにおけるベースとレールの一
体型を、ドアボックスに内蔵した無目に取り付けた使用
状態の一部切欠縦断面図である。
【図11】従来の自動ドア装置におけるフラットバー
に、レールと諸部品を分離して取り付けた使用状態の一
部切欠縦断面図である。
【符号の説明】
1 レール部 1b レール側上部水平板部 2 ベース部 2b ベース側下部水平板部 3 レール側凹溝条 6 フラットバー 8 ボルト 10 連結用ボルト 14 減速機付モータ 15 ナット 16 ドア 17 ハンガーローラ 25 係止溝 25c 前側開口縁 26 係止部 27 固定用部材 27b 締着ネジ 27d 螺杆部 30 凹溝条

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアがハンガーローラにて走行自在に吊
    持されるレール部と、減速機付モータ、従動プーリー、
    コントロールボックス、ベルト連結機構部品等の組み込
    まれるベース部とが各別に形成され、前記レール部をボ
    ルトによりフラットバー等に固定し、当該レール部のレ
    ール側上部水平板部にあって、その長さ方向へ上向開口
    の凸字状断面等のレール側凹溝条を設けて、これに連結
    用ボルトを係嵌し、当該連結用ボルトに前記ベース部の
    ベース側下部水平板部を貫装してナット締めすることに
    より、レール部上にあってベース部を一体に固定するよ
    うにしたことを特徴とする自動ドアのベース部とレール
    部取付装置。
  2. 【請求項2】 減速機付モータ、従動プーリー、コント
    ロールボックス、ベルト連結機構部品等が組み込まれる
    ベース部が用意され、これとは別個に形成されてボルト
    にてフラットバー等に固定されると共に、ドアがハンガ
    ーローラにて走行自在に吊持されるレール部のレール側
    上部水平板部に長さ方向にて設けられた係止溝には、前
    記ベース部のベース側下部水平板部における下面に長さ
    方向へ設けられた係止部が係嵌され、これにより、上記
    係止溝の一方の前側開口縁と、ベース側下部水平板部お
    よびその係止部とによって、横断面略凸字状の凹溝条を
    長さ方向へ設け、当該凹溝条に螺杆部を有する固定用部
    材を係嵌し、当該固定用部材と、この螺杆部に螺合の締
    着ネジとによって、上記凹溝条の前側開口縁と、ベース
    側下部水平板部とを締め付けることにより、レール部と
    ベース部とを一体に固定するようにしたことを特徴とす
    る自動ドアのベース部とレール部の取付方法。
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