JPH0853395A - フッ素化β−ケトエステルの製造方法 - Google Patents

フッ素化β−ケトエステルの製造方法

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JPH0853395A
JPH0853395A JP7211239A JP21123995A JPH0853395A JP H0853395 A JPH0853395 A JP H0853395A JP 7211239 A JP7211239 A JP 7211239A JP 21123995 A JP21123995 A JP 21123995A JP H0853395 A JPH0853395 A JP H0853395A
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acid anhydride
acid chloride
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JP7211239A
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Lois M Bryman
ロイス・マール・ブライマン
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Rohm and Haas Co
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Rohm and Haas Co
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    • C07C69/66Esters of carboxylic acids having esterified carboxylic groups bound to acyclic carbon atoms and having any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, acyloxy, groups, groups, or in the acid moiety
    • C07C69/67Esters of carboxylic acids having esterified carboxylic groups bound to acyclic carbon atoms and having any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, acyloxy, groups, groups, or in the acid moiety of saturated acids
    • C07C69/716Esters of keto-carboxylic acids or aldehydo-carboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/58Preparation of carboxylic acid halides
    • C07C51/62Preparation of carboxylic acid halides by reactions not involving the carboxylic acid halide group
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/30Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
    • C07C67/333Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • C07C67/343Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、水素化ナトリウムを使用し
ない、2−アリールピリミジンの製造に使用されるβ−
ケトエステルの製造方法を提供することである。 【解決手段】 N−アルキルアミジンとβ−ケトエステ
ルとを反応させる2−アリールピリミジンの製造方法で
あって、ポリフルオロカルボン酸無水物またはポリフル
オロカルボン酸塩化物とカルボン酸塩化物を第三級アミ
ンの存在下に反応させてβ−ケトエステルを製造する前
記方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はβ−ケトエステルの製造方法に関
する。より詳しくは、本発明は2−アリールピリミジン
の製造に有用なβ−ケトエステルの製造方法に関する。
2−アリールピリミジンは、出芽前および出芽後除草剤
として有用である。それらは特に、単子葉の雑草、たと
えばイヌビエ(Barnyardgrass)、メヒシバ(Crabgras
s)、スズメノテッポウ(Foxtail)、カラスムギ(Wild
oat)など、および双子葉の雑草、たとえばオナモミ
(Cocklebur)、アサガオ(Morning glory)、ナス属の
植物(Nightshade)、イチビ(Velvetleaf)などに有効
である。2−アリールピリミジンは、N−アルキルアミ
ジンとβ−ケトエステルとの反応により製造される。ケ
トエステル、たとえばアルファ−アルキル−ポリフルオ
ロ−β−ケトエステルは、一般に水素化ナトリウムを使
用するクライゼン縮合により合成される。商業的な製造
では、大量に水素化ナトリウムを使用することは危険で
あり、大量の爆発性の水素ガスの危険も存在するので、
上記のβ−ケトエステルの製造に際して水素化ナトリウ
ムを使用することは望ましくないことであった。
【0002】すなわち、本発明の目的は、水素化ナトリ
ウムを使用しない、2−アリールピリミジンの製造に使
用されるβ−ケトエステルの製造方法を提供することに
ある。本発明の他の目的は、反応体として水素化ナトリ
ウムを使用していないβ−ケトエステルを使用した2−
アリールピリミジンの製造のための安全な製造方法を提
供することにある。本発明の他の目的及び得られる効果
は、以下のより詳細な説明により明らかにされる。
【0003】本発明は、N−アルキルアミジンとβ−ケ
トエステルを反応させて2−アリールピリミジンを製造
する方法であって、β−ケトエステルがポリフルオロカ
ルボン酸無水物またはポリフルオロカルボン酸塩化物
と、カルボン酸塩化物を、第3級アミンの存在下で反応
させて製造される方法に関する。所望の2−アリールピ
リミジンは、N−アルキルアミジンとβ−ケトエステル
を、たとえばメチレンクロライド、ジエチルエーテルな
どの有機溶剤中で暖めることにより、または反応体をそ
のまま反応させることにより、直接縮合させて製造する
ことができる。
【0004】β−ケトエステルは、ポリフルオロカルボ
ン酸無水物(II)またはポリフルオロカルボン酸塩化
物(I)と、カルボン酸塩化物(III)とを、第3級
アミンの存在下で反応させることにより製造される。反
応はメチレンクロライド、テトラハイドロフラン、エチ
ルエーテルなどの溶媒の存在下で、または反応体のみで
行われる。溶媒が存在しない場合、反応物は凝固する可
能性がある。反応物はアルコールで失活され、アルファ
−アルキル−ポリフルオロ−β−ケトエステル(IV)
が合成される。反応終了後、メチレンクロライドのよう
な溶剤を加え、反応混合物を分液漏斗にそそぎ込み、酸
で洗浄し、塩基で洗浄し、乾燥して最終生成物を得る。
最終生成物は中間体として使用され、N−アルキルアミ
ジンと反応させられて、除草剤である2−アリールピリ
ミジンが得られる。この最終生成物を蒸留により精製し
てもよい。β−ケトエステルの製造方法は、以下のよう
に要約することができる。
【0005】
【化4】
【0006】
【化5】
【0007】上記の式において、Rfは、トリフルオロ
メチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピ
ル、ヘプタフルオロイソプロピル、ジフルオロメチル、
1,2,2,2−テトラフルオロエチル、1,2,2,
3,3,3−ヘキサフルオロプロピルなどのポリフルオ
ロアルキルであることができる。
【0008】本発明の製造方法で使用されるポリフルオ
ロカルボン酸無水物(II)は、トリフルオロ酢酸無水
物、ペルフルオロプロピオン酸無水物、ペルフルオロ酪
酸無水物、ジフルオロ酢酸無水物、2,3,3,3−テ
トラフルオロプロピオン酸無水物、2,3,3,4,
4,4−ヘキサフルオロ酪酸無水物などであることがで
きる。本発明の製造方法で使用されるポリフルオロカル
ボン酸塩化物(I)は、トリフルオロアセチルクロライ
ド、ペルフルオロプロピオニルクロライド、ペルフルオ
ロブチリルクロライド、ジフルオロアセチルクロライ
ド、2,3,3,3−テトラフルオロプロピオニルクロ
ライド、および2,3,3,4,4,4−ヘキサフルオ
ロブチリルクロライドなどであることができる。
【0009】カルボン酸塩化物(III)のR’は、水
素またはC1−C6の直鎖または分岐アルキル基である。
したがって、カルボン酸塩化物としては、例えば塩化ブ
チリル、塩化プロピオニル、塩化バレリル、塩化ヘキサ
ノニル、塩化イソバレリルなどを使用できる。
【0010】1当量のカルボン酸塩化物(III)を1
〜約8当量のポリフルオロカルボン酸塩化物(I)、ま
たはポリフルオロカルボン酸無水物(II)と反応させ
る。しかし、1当量のカルボン酸塩化物(III)を約
1.1当量の酸塩化物(I)、または酸無水物(II)
と反応させることが好ましい。β−ケトエステル(I
V)のR”は、反応を失活させ、終了させるために使用
されるアルコールのR”と同じである。R”はたとえば
メチル、エチル、プロピルなどのC1−C6の直鎖または
分岐アルキル基であることができる。
【0011】酸塩化物(I)、または酸無水物(II)
とカルボン酸塩化物(III)との反応は、反応体の溶
剤、たとえばハロゲン化炭化水素、エーテルまたは芳香
族溶剤の存在下で好ましく行われる。クロロホルム、塩
化メチレン、ジエチルエーテル、およびテトラヒドロフ
ランなどを使用することができる。しかし、ハロゲン化
溶剤を使用することが好ましく、塩化メチレンを使用す
ることが特に好ましい。使用する溶剤の量は重要ではな
いが、一般には、反応体が溶解され、反応生成物が容易
に得られるような量で行われる。
【0012】反応を行う際、3級アミンが存在する。こ
の3級アミンは、一般にカルボン酸塩化物(III)の
約1から約8当量使用され、好ましくは約2から約4当
量使用される。この反応を行うためには、いかなる3級
アミンをも使用でき、例えば、ピリジン、キノリン、イ
ソキノリン、N−メチルピロール、ルチジンのようなア
ルキル置換ピリジンなど、またはトリアルキルアミンで
あって、トリアルキルのそれぞれのアルキル基が同じか
または異なり、1から12個の炭素原子を有するもの、
たとえばトリエチルアミン、トリメチルアミン、N,N
−ジエチル−N−メチルアミンなどが使用できる。しか
し、好ましく使用される塩基はピリジンである。
【0013】アルコールが反応系を失活させ、終了させ
るために使用され、これはβ−ケトエステル合成の最終
工程である。いずれのアルコールをも反応系を失活さ
せ、反応を終了させるために使用することができる。一
般には、使用されるアルコールはメタノールからヘキサ
ノールの範囲のものであり、より高級なアルコールも使
用することができる。アルコールの選択は、実際の作業
を考慮して決定できる。しかし、エチルアルコールまた
はメチルアルコールを使用することが好ましい。たとえ
ばプロピルアルコールまたはブチルアルコールのような
他のアルコールも使用することができる。アルコール
は、カルボン酸塩化物(III)の1から約10当量の
量で使用できる。
【0014】本発明の方法を実施する際には、溶剤、ポ
リフルオロカルボン酸無水物(II)またはポリフルオ
ロカルボン酸塩化物(I)、およびカルボン酸塩化物
(III)が反応容器に加えられる。次いで乾燥された
3級アミンを反応混合物に加える。反応は発熱的であ
る。反応混合物の温度は、約−50℃から約20℃の
間、好ましくは約−10℃から約20℃の間、より好ま
しくは約10℃から約12℃の間に保持される。塩基の
添加完了後、追加の溶剤を反応混合物に加えることがで
きる。反応混合物は約15℃から約25℃の間で、攪拌
下、約3から5時間保持される。反応系は、次いで約0
℃から約−10℃の間に冷却され、その後アルコールが
添加され反応系は失活される。アルコールは温度を0℃
以下に保持するよう、滴下により加えられる。混合物は
次いで攪拌され、室温にされる。
【0015】反応系にアルコールを添加するまでの時間
は、使用される反応物の当量数、及び具体的な使用反応
体及び溶剤に依存する。最小量のフッ素化酸無水物(I
I)と塩基を使用した反応は、0.5から24時間反応
させた後、アルコールを添加することができる。本発明
の方法は、約1時間から約16時間行うこともでき、好
ましくは3から5時間経過後にアルコールが加えられ
る。大過剰のフッ素化酸無水物と塩基を使用した場合に
は、アルコールを添加するまでの反応時間を、より短縮
することができる。ポリフルオロ酸無水物(II)また
はポリフルオロカルボン酸塩化物(I)である、反応体
の使用量は変化させることができる。一般に、化学量論
量よりも過剰の酸無水物またはポリフルオロカルボン酸
塩化物を使用することが好ましい。なぜなら、反応生成
物の純度及び収量が向上するからである。以下、実施例
に基づいて本発明をより詳細に説明する。
【0016】実施例1 トリフルオロ酢酸無水物を使用したエチル2−(トリフ
ルオロアセチル)ブタノエートの調製 マグネチックスターラー、窒素入り口、添加漏斗、およ
び温度計を取り付けた1リットルの3つ口丸底フラスコ
に、50ミリリットルの塩化ブチリル(0.482モ
ル)、および300ミリリットルの塩化メチレンを投入
した。これに70.14ミリリットルのトリフルオロ酢
酸無水物(0.496モル)を加えた。トリフルオロ酢
酸無水物は、反応混合物に一括添加された。フラスコは
氷水浴で10℃に冷却され、水酸化ナトリウムペレット
上で乾燥されたピリジン80ミリリットル(0.989
モル)を、反応混合物の温度が10℃から12℃に保た
れるような速度で添加した。ピリジンの添加終了後、添
加漏斗から50ミリリットルの塩化メチレンが反応混合
物に添加された。反応混合物を、約10℃の温度でさら
に15分間保持した。氷浴を取り除き、反応系を室温で
3時間攪拌した。次いで反応系を0℃またはそれより若
干低い温度に冷却した。80ミリリットルの冷却無水エ
タノールを滴下した。添加の間、反応混合物の温度は0
℃に保持された。次いで混合物は室温にされ、一晩攪拌
された。反応混合物はついで分離ロートに注がれ、3M
塩酸で3回、水で1回、飽和炭酸ナトリウム水溶液で3
回洗浄された。有機相を分離し、硫酸マグネシウムで乾
燥し、22℃の水浴でのロータリーエバポレーターによ
り、エチル2−(トリフルオロアセチル)ブタノエート
の黄色液体63.15gを得た。ついで60mm水銀柱
で、ビグリュー(Vigreux)カラムにより分別蒸
留し、60から85℃の沸騰成分の無色透明液体とし
て、エチル2−(トリフルオロアセチル)ブタノエート
を得た。
【0017】実施例2 トリフルオロ酢酸クロライドを使用したエチル2−(ト
リフルオロアセチル)ブタノエートの調製 マグネチックスターラー、窒素入り口、添加漏斗、およ
び温度計を取り付けた1リットルの3つ口丸底フラスコ
に、5ミリリットルの塩化ブチリル(0.048モ
ル)、および35ミリリットルの塩化メチレンを投入し
た。溶液を−5℃に冷却し、塩化メチレン中1.32M
のトリフルオロ酢酸クロライド40ミリリットルを添加
した。次いで8ミリリットルのピリジンを迅速に添加し
た。氷浴から取り出し、反応系を室温で1時間攪拌し
た。次いで反応系を0℃に冷却し、40ミリリットルの
氷冷無水エタノールを加えた。反応混合物を室温で16
時間攪拌した後、塩化メチレン溶剤を真空下で除去し
た。残留物にエチルエーテルを加えた。反応混合物はつ
いで分離ロートに注がれ、3M塩酸で3回、飽和炭酸ナ
トリウム水溶液で3回洗浄された。有機相を分離し、硫
酸マグネシウムで乾燥し、真空下、濃縮され、エチル2
−(トリフルオロアセチル)ブタノエートの粗生成物
4.8gを液体として得た。
【0018】実施例3 メチル2−ジフルオロアセチルブタノエートの調製 マグネチックスターラー、窒素入り口、添加漏斗、およ
び温度計を取り付けた1リットルの3つ口丸底フラスコ
に、200ミリリットルの塩化メチレン中の25ミリリ
ットルの塩化ブチリル(0.24モル)の溶液を投入し
た。次いで43.53ミリリットルのジフルオロ酢酸無
水物(0.25モル)を一括添加した。反応混合物は氷
浴で0℃に冷却され、ピリジン40ミリリットル(0.
5モル)を、30分にわたり滴下した。氷浴を取り除
き、反応系を室温で5時間攪拌した。次いで反応系を−
10℃に冷却し、40ミリリットルのメタノールを反応
混合物に15分にわたって添加した。次いで反応混合物
は室温にされ、一晩攪拌された。ロータリーエバポレー
ターにより反応混合物から溶剤を除去し、ついで残留物
にエチルエーテルを加えた。反応混合物はついで分離ロ
ートに注がれ、5%塩酸で2回、飽和炭酸ナトリウム水
溶液で2回洗浄された。有機相を硫酸マグネシウムで乾
燥し、濃縮し、黄色液体生成物28.29gを得た。つ
いで粗生成物を25mm水銀柱で、10cm ビグリュ
ーカラムにより蒸留した。純度が80%の、65から7
5℃の沸騰成分である無色透明液体として、メチル2−
(ジフルオロアセチル)ブタノエート、11.41g
を、単一留分として得た。
【0019】実施例4 エチル2−(トリフルオロアセチル)プロピオネートの
調製 マグネチックスターラー、窒素入り口、添加漏斗、およ
び温度計を取り付けた1リットルの3つ口丸底フラスコ
に、44ミリリットルの塩化プロピオニル(0.51モ
ル)と350ミリリットルの塩化メチレンを投入した。
次いでこの溶液に、70ミリリットルのトリフルオロ酢
酸無水物(0.5モル)を添加した。フラスコは氷浴で
溶液の温度が10℃になるまで冷却された。次いで、水
酸化ナトリウムペレット上で乾燥されたピリジン80ミ
リリットル(0.99モル)を、45分にわたり滴下し
た。添加の間、反応系の温度は15℃以下に保持され
た。15分後に氷浴を取り除き、反応系を室温でさらに
3.5時間攪拌した。次いで反応系をドライアイス/塩
化カルシウム水溶液浴で−20℃に冷却した。次いで8
0ミリリットルの無水アルコールを15分にわたって添
加した。反応混合物は室温で2.5時間攪拌された。塩
化メチレンを反応混合物に加え、得られた反応混合物を
分離ロートに注ぎ込んだ。有機相を、5%塩酸で2回、
飽和炭酸ナトリウム水溶液で2回洗浄した。有機相を硫
酸マグネシウムで乾燥した後、有機相の溶剤を真空下で
除去し、褐色液体生成物52.14gを得た。ついで粗
生成物を55mm水銀柱で、10cm ビグリューカラ
ムにより蒸留した。50℃から68℃で留出した3種の
留分を混合し、エチルエーテルに溶解し、再度5%塩酸
と飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を乾燥
し、濃縮し、エチル2−(トリフルオロアセチル)プロ
ピオネートとエチル3,3−ジヒドロキシ−2−メチル
−4,4,4−トリフルオロブチレートのそれぞれの、
ほぼ2:1の混合物15.31gを無色透明油として得
た。反応生成物の平衡は、以下の式により表すことがで
きる。
【0020】
【化6】
【0021】以上、本発明に関し、実施例に基づいて説
明をしたが、本発明の範囲は特許請求の範囲に記載され
た通りであり、実施例によりなんらの制限を受けるもの
ではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−アルキルアミジンとβ−ケトエステ
    ルとを反応させる2−アリールピリミジンの製造方法で
    あって、ポリフルオロカルボン酸無水物またはポリフル
    オロカルボン酸塩化物とカルボン酸塩化物とを第三級ア
    ミンの存在下に反応させてβ−ケトエステルを製造する
    前記の方法。
  2. 【請求項2】 ポリフルオロカルボン酸無水物またはポ
    リフルオロカルボン酸塩化物が以下の式で表される、請
    求項1記載の製造方法。 【化1】 [式中、Rfはポリフルオロアルキル基より選ばれる]
  3. 【請求項3】 ポリフルオロアルキル基が、ペンタフル
    オロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ヘプタフルオロ
    イソプロピル、ジフルオロメチル、1,2,2,2−テ
    トラフルオロエチル、1,2,2,3,3,3−ヘキサ
    フルオロプロピル、およびトリフルオロメチルから選択
    される、請求項2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 式、 【化2】 で表されるポリフルオロカルボン酸塩化物を、カルボン
    酸塩化物と反応させる、請求項1記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 ポリフルオロカルボン酸無水物が、トリ
    フルオロ酢酸無水物、ペルフルオロプロピオン酸無水
    物、ペルフルオロ酪酸無水物、ジフルオロ酢酸無水物、
    2,3,3,3−テトラフルオロプロピオン酸無水物、
    および2,3,3,4,4,4−ヘキサフルオロ酪酸無
    水物から選ばれる、請求項1記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 ポリフルオロカルボン酸塩化物が、トリ
    フルオロアセチルクロライド、ペルフルオロプロピオニ
    ルクロライド、ペルフルオロブチリルクロライド、ジフ
    ルオロアセチルクロライド、2,3,3,3−テトラフ
    ルオロプロピオニルクロライド、および2,3,3,
    4,4,4−ヘキサフルオロブチリルクロライドから選
    ばれる、請求項4記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 第3級アミンがピリジン、ルチジン、キ
    ノリン、イソキノリン、およびN−メチルピロールから
    選ばれる、請求項1記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 第3級アミンが、それぞれのアルキル部
    分が1から12個の炭素原子を有し、それぞれのアルキ
    ル部分が同じかまたは異なるトリアルキルアミンであ
    る、請求項1記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 第3級アミンがトリエチルアミン、トリ
    メチルアミン、およびジエチルモノメチルアミンから選
    ばれる、請求項1記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 β−ケトエステルが以下の式で表さ
    れ、 【化3】 Rfがジフルオロメチルまたはトリフルオロメチルであ
    り、R’がエチルまたはメチルであり、R”がエチルま
    たはメチルである、請求項1記載の製造方法。
JP7211239A 1994-07-27 1995-07-27 フッ素化β−ケトエステルの製造方法 Withdrawn JPH0853395A (ja)

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US281,372 1994-07-27
US08/281,372 US5493025A (en) 1994-07-27 1994-07-27 Process for preparation of fluorinated beta-keto ester

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US (1) US5493025A (ja)
EP (1) EP0694526B1 (ja)
JP (1) JPH0853395A (ja)
KR (1) KR960004314A (ja)
BR (1) BR9503403A (ja)
CA (1) CA2154215A1 (ja)
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