JP2986003B2 - 2−アルキル−3−スチリルオキシランカルボン酸エステル及びその製法 - Google Patents

2−アルキル−3−スチリルオキシランカルボン酸エステル及びその製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医農薬などの合成原料
として有用な2−アルキル−3−スチリルオキシランカ
ルボン酸エステルとその製法に関するものである。
【0002】
【従来技術の説明】2−アルキル−3−スチリルオキシ
ランカルボン酸エステル(I)は、次に示すような工程
を経て、医農薬合成原料・中間体として有用なβ,γ−
不飽和ケトンであるシンナミルアルキルケトン類(I
V)、及びフェニルプロピルアルキルケトン類(V)に
導かれる。
【0003】
【化4】
【0004】(式中、R1 は水素原子、炭素数1〜4個
のアルキル基、炭素数1〜4個のアルコキシ基、ハロゲ
ン原子又はニトロ基を表し;R2 及びR3 は炭素数1〜
4個のアルキル基を表す。)例えば、フェニルプロピル
アルキルケトン類(V)を出発原料とすることによって
得られるフェニルアルキルアミン類の第4級アンモニウ
ム塩は、抗不整脈剤として有用であることが開示されて
いる(特開昭54−95520号)。シンナミルアルキ
ルケトン類(IV)の合成法としては、従来、次に示す
(1) 〜(3) の方法が知られている。
【0005】(1) Bull.Soc.Chim.F
r.,5,1676(1973) 1−(4−クロルフェニル)−3−ペンテン−1,2−
ジオールを硫酸水溶液中で加熱脱水し、β,γ−不飽和
ケトンである5−(4−クロルフェニル)−4−ペンテ
ン−2−オンとα,β−不飽和ケトンである5−(4−
クロルフェニル)−3−ペンテン−2−オンの混合物を
合計約70%の収率で得ている。この方法では、1−
(4−クロルフェニル)−3−ペンテン−1,2−ジオ
ールの合成・入手が容易でない。さらに、目的物である
β,γ−不飽和ケトンの単離・精製も困難である。
【0006】(2) Chem.Let.,3,279(1
973) 金属アセテート存在下、3−スチリル−2,4−ペンタ
ンジオンの脱アセチル化反応で、シンナミルメチルケト
ンを66%の収率で得ている。この方法では、3−スチ
リル−2,4−ペンタンジオンの合成原料として、不安
定なフェニルアセトアルデヒドを使用しなければならな
い。さらに、脱アセチル化反応は反応時間が長く、低収
率となる。
【0007】(3) J.Chem.Soc.Perkin
Trans.I,(8)1657(1978) 5−フェニル−4−ペンテン−2−オールをクロム酸酸
化することによって、シンナミルメチルケトンを90%
の収率で得ている。この方法では、5−フェニル−4−
ペンテン−2−オールの合成が困難であり、また、クロ
ム酸酸化剤を用いる点でも実用的でない。
【0008】しかし、これらの方法では、シンナミルア
ルキルケトン類(IV)の合成原料の合成・入手、単離・
精製及び収率などに問題があることから、これらの問題
を克服できるシンナミルアルキルケトン類(IV)の新た
な合成原料が求められていた。
【0009】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、医農薬など
の合成原料として有用な2−アルキル−3−スチリルオ
キシランカルボン酸エステルとその製法を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために検討した結果、シンナミルアルキル
ケトン類の合成原料として、高収率で容易に得ることが
できる新規な2−アルキル−3−スチリルオキシランカ
ルボン酸エステルを用いることができることを見出し、
本発明を完成した。即ち、本発明は、次の通りである。
第1の発明は、次式(I):
【0011】
【化5】
【0012】(式中、R1 ,R2 及びR3 は前記と同義
である。)で示される2−アルキル−3−スチリルオキ
シランカルボン酸エステルに関するものである。第2の
発明は、次式(II):
【0013】
【化6】
【0014】(式中、R1 は、前記と同義である。)で
示されるシンナムアルデヒド類と次式(III) :
【0015】
【化7】
【0016】(式中、R2 及びR3 は、前記の記載と同
義である。)で示されるα−クロル脂肪酸エステルと
を、塩基存在下に反応させることを特徴とする前記の式
(I)で示される2−アルキル−3−スチリルオキシラ
ンカルボン酸エステルの製法に関するものである。
【0017】以下、本発明について詳細に説明する。目的化合物及び原料化合物について 新規な2−アルキル−3−スチリルオキシランカルボン
酸エステル(I)、その製造原料〔化合物(II)及び化
合物(III) 〕などで表したR1 ,R2 及びR3は次の通
りである。
【0018】〔R1 〕R1 としては、水素原子,炭素数
1〜4個のアルキル基,炭素数1〜4個のアルコキシ
基,ハロゲン原子,ニトロ基などを挙げることができる
が;好ましくは水素原子,ハロゲン原子がよい。ハロゲ
ン原子としては、好ましくは塩素原子がよい。置換基の
位置は、特に限定されないが;好ましくは4−位がよ
い。
【0019】〔R2 及びR3 〕R2 及びR3 としては、
炭素数1〜4個のアルキル基を挙げることができる。ア
ルキル基としては、直鎖状又は分岐状のものを挙げるこ
とができるが;好ましくはメチル基がよい。
【0020】化合物(I)の合成法 化合物(I)の合成は、塩基存在下、化合物(II)と化
合物(III)とを溶媒中で反応させることによって行うこ
とができる。 〔塩基〕塩基としては、次式(VI):
【0021】
【化8】
【0022】(式中、R4 は炭素数1〜4個のアルキル
基を表し;Mはアルカリ金属を表す。)で示されるアル
カリ金属アルコラート(ナトリウムメチラート,ナトリ
ウムエチラート,ナトリウムプロピオラート,ナトリウ
ムブチラート,カリウムメチラート,カリウムエチラー
ト,カリウムプロピオラート,カリウムブチラートな
ど)、無機塩基(水素化ナトリウム,ナトリウムアミド
など)を挙げることができる。
【0023】そして、その塩基の使用量は、化合物(I
I)に対して0.8〜3倍モルで使用することができる
が(下限値未満で使用する場合には反応が十分進行しな
いので収率が低下し、又上限値を越えて使用する場合に
は副反応が起きるので。);好ましくは1〜1.5倍モ
ルがよい。
【0024】〔溶媒〕溶媒としては、本反応に直接関与
しないものであれば特に限定されず、例えば、塩素化さ
れた又はされていない芳香族,脂肪族の炭化水素類(ベ
ンゼン,トルエン,キシレン,メチルナフタリン,クロ
ルベンゼン,ジクロルベンゼン,塩化メチレン,1,2
−ジクロルエタン,など);エーテル類(ジエチルエー
テル,ジブチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジオキ
サンなど);アルコール類(i−プロパノール,t−ブ
タノールなど);前記溶媒の混合物などを挙げることが
できる。
【0025】そして、その溶媒の使用量は、化合物(I
I)の1モルに対して100〜5,000mlで使用す
ることができるが;好ましくは300〜3,000ml
で使用するのがよい。 〔その他の反応条件〕反応温度は、−30〜50℃であ
るが;好ましくは−15〜25℃がよい。反応は、窒
素,アルゴン,ヘリウムなどの不活性ガス雰囲気下で行
うのが好ましい。
【0026】反応時間は、反応温度,仕込み原料濃度,
仕込み原料の種類などによって適当に選択できるが;通
常、1〜5時間で行うことができる。原料化合物の使用
量は、化合物(II)に対して化合物(III)が0.8〜3
倍モルであるが(下限値未満で使用する場合には収率が
低下、又上限値を越えて使用する場合には収率には問題
ないが,未反応のα−クロル脂肪酸エステルの回収量が
増えてコスト面で不利となるので。);好ましくは1〜
1.5倍モルがよい。
【0027】〔化合物(II)〕化合物(II)は、例え
ば、化合物(II)に対応するベンズアルデヒド類とアセ
トアルデヒドとから、常法(クライゼン−シュミット縮
合反応)によって容易に製造することができる。
【0028】化合物(II)としては、例えば、シンナム
アルデヒド,p−クロルシンナムアルデヒド,m−クロ
ルシンナムアルデヒド,o−クロルシンナムアルデヒ
ド,p−ブロモシンナムアルデヒド,p−ヨードシンナ
ムアルデヒド,p−メチルシンナムアルデヒド,p−ブ
チルシンナムアルデヒド,p−メトキシシンナムアルデ
ヒド,p−ブトキシシンナムアルデヒド,m−ニトロシ
ンナムアルデヒドなどを挙げることができる。
【0029】〔化合物(III)〕化合物(III)は、市販品
を使用することができる。化合物(III)としては、例え
ば、α−クロルプロピオン酸メチル,α−クロルプロピ
オン酸エチル,α−クロルブタン酸エチル,α−クロル
ペンタン酸プロピル,α−クロルヘキサン酸ブチルなど
を挙げることができる。
【0030】〔化合物(I)〕以上のようにして合成さ
れた化合物(I)は、反応終了後、中和,抽出,濃縮,
濾過,晶析などの通常の後処理を行い、必要に応じて再
結晶,各種クロマトグラフィーなどの公知の手段で適宜
精製することができる。化合物(I)には幾何異性体
(E体,Z体)が存在し、本発明ではこの両者を含む
が、本製法ではE体が主に生成する。
【0031】化合物(I)としては、例えば、2−メチ
ル−3−スチリルオキシランカルボン酸メチル,2−エ
チル−3−スチリルオキシランカルボン酸エチル,2−
プロピル−3−スチリルオキシランカルボン酸プロピ
ル,2−ブチル−3−スチリルオキシランカルボン酸ブ
チル,2−メチル−3−(p−クロルスチリル)オキシ
ランカルボン酸メチル,2−エチル−3−(m−クロル
スチリル)オキシランカルボン酸プロピル,2−プロピ
ル−3−(o−クロルスチリル)オキシランカルボン酸
ブチル,2−メチル−3−(p−ブロモスチリル)オキ
シランカルボン酸メチル,2−メチル−3−(p−ヨー
ドスチリル)オキシランカルボン酸メチル,2−メチル
−3−(p−メチルスチリル)オキシランカルボン酸メ
チル,2−ブチル−3−(p−ブチルスチリル)オキシ
ランカルボン酸ブチル,2−メチル−3−(p−メトキ
シスチリル)オキシランカルボン酸メチル,2−エチル
−3−(p−ブトキシスチリル)オキシランカルボン酸
エチル,2−メチル−3−(m−ニトロスチリル)オキ
シランカルボン酸エチルなどを挙げることができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例及び参考例によって具
体的に説明する。なお、これらの実施例は、本発明の範
囲を限定するものではない。 実施例1〔化合物(I)の合成〕 (1) (E,Z)−2−メチル−3−(p−クロルスチリ
ル)オキシランカルボン酸メチルの合成 トルエン(35ml),ナトリウムメチラート粉末
(2.6g、48mmol)を仕込み、−5〜0℃に冷
却下、窒素雰囲気を保ちながらα−クロルプロピオン酸
メチル(5.88g、48mmol)を加えた後、p−
クロルシンナムアルデヒド(6.66g、40mmo
l)をトルエン(35ml)に溶かした溶液を、内温を
−5〜0℃に保ように滴下した後、内温0℃で1時間攪
拌した。
【0033】反応終了後、反応混合物を0℃に冷却した
1N−硫酸(50ml)中にゆっくり加え、中和した。
次いで、有機層と水層とに分液し、この水層にトルエン
(30ml)を加えて抽出し、有機層を得た。得られた
両方の有機層を一つに合わせ、これを飽和食塩水(50
ml)で2回洗浄した後に、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濾過し、濾液を濃縮し、0〜5℃に冷却すること
によって黄色の粗結晶を得た。さらに、これをn−ヘキ
サン/トルエン混合溶媒(20/1容量比)で再結晶す
ることによって、白色結晶のE体の目的化合物を8.1
g得た(収率は80%)。
【0034】・融点:59〜62℃ ・元素分析(wt%):C1313ClO3 として 計算値:C 61.79、H 5.18 実測値:C 61.95、H 5.15 ・IR(KBr cm-1):2956、1747 ・MS(m/e):254、252(M+ ) 、115
【0035】・PMR(CDCl3 、δ):1.60
(s,3H)、3.79(s,3H)、3.85(d,
J=7.3Hz,1H)、6.00(dd,J=7.3
Hz,16.2Hz,1H)、6.78(d,J=1
6.2Hz,1H)、7.30(m,4H)
【0036】前記の再結晶母液を濃縮し、その残渣をn
−ヘキサン/酢酸エチル混合溶媒(10/1容量比)を
展開溶媒として、シリカゲルカラム(ワコーゲル C−
200)を用いて精製することによって、黄色透明油状
のZ体である目的化合物を0.3g得た(収率は3
%)。
【0037】・MS(m/e):254、252
(M+ ) 、115 ・PMR(CDCl3 、δ):1.60(s,3H)、
3.56(d,J=8.1Hz,1H)、3.79
(s,3H)6.04(dd,J=8.1Hz,16.
2Hz,1H)、6.80(d,J=16.2Hz,1
H)、7.30(m,4H)
【0038】(2) (E,Z)−2−メチル−3−(p−
クロルスチリル)オキシランカルボン酸メチルの合成 テトラヒドロフラン(8ml),水素化ナトリウム(6
2.7wt%を0.55g、14.4mmol)を仕込
み、−5〜0℃に冷却下、窒素雰囲気を保ちながらα−
クロルプロピオン酸メチル(1.77g、14.4mm
ol)を加えた後、p−クロルシンナムアルデヒド
(2.0g、12mmol)をテトラヒドロフラン(8
ml)に溶かした溶液を、内温を−5〜0℃に保ように
滴下した後、内温0℃で7.5時間攪拌した。
【0039】反応終了後、反応混合物を0℃に冷却した
飽和塩化アンモニウム水溶液(20ml)中にゆっくり
加え、中和した。次いで、テトラヒドロフランを減圧下
に留去し、トルエン(20ml)で2回抽出した。得ら
れた有機層を一つに合わせ、これを飽和食塩水(20m
l)で2回洗浄した後に、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過し、濾液を液体クロマトグラフィーで内部標準
によって定量した。目的化合物のE体とZ体との合計収
率は75%であり、生成比はE体/Z体=70/5であ
った。
【0040】(3) (E)−2−メチル−3−スチリルオ
キシランカルボン酸メチルの合成 テトラヒドロフラン(35ml),ナトリウムメチラー
ト粉末(2.6g、48mmol)を仕込み、−5〜0
℃に冷却下、窒素雰囲気を保ちながらα−クロルプロピ
オン酸メチル(5.88g、48mmol)を加えた
後、シンナムアルデヒド(5.29g、40mmol)
をテトラヒドロフラン(30ml)に溶かした溶液を、
内温を−5〜0℃に保ように滴下した後、内温0℃で1
時間攪拌した。
【0041】反応終了後、反応混合物を0℃に冷却した
飽和塩化アンモニウム水溶液(50ml)中にゆっくり
加え、中和した。次いで、テトラヒドロフランを減圧下
に留去し、トルエン(30ml)で2回抽出した。得ら
れた有機層を一つに合わせ、これを飽和食塩水(50m
l)で2回洗浄した後に、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過し、濾液を濃縮することによって黄色油状の残
渣を得た。この残渣をn−ヘキサン/酢酸エチル混合溶
媒(10/1容量比)を展開溶媒として、シリカゲルカ
ラム(ワコーゲル C−200)を用いて精製すること
によって、無色透明油状のE体である目的化合物を7.
4g得た(収率は85%)。
【0042】・IR(液膜法 cm-1):2956、1
747 ・MS(m/e):218(M+ ) 、115 ・PMR(CDCl3 、δ):1.60(s,3H)、
3.79(s,3H)、3.86(d,J=7.3H
z,1H)、6.02(dd,J=7.3Hz,16.
5Hz,1H)、6.83(d,J=16.5Hz,1
H)、7.10〜7.50(m,5H)
【0043】参考例1〔化合物(IV)の合成〕 (1) 5−(p−クロルフェニル)−4−ペンテン−2−
オンの合成 2−メチル−3−(p−クロルスチリル)オキシランカ
ルボン酸メチル(2.0g、7.9mmol)をトルエ
ン(20ml)に溶かした溶液に、水酸化ナトリウム
(0.5g)を水(20ml)に溶かした水溶液とトリ
エチルベンジルアンモニウムクロライド(0.2g)と
を加え、室温で5時間攪拌した。加水分解反応終了後、
5〜10℃に冷却し、リン酸二水素カリウム(3g)を
水(20ml)に溶かした水溶液とトルエン(20m
l)とをさらに加え、10〜15℃で2.5時間攪拌し
た。
【0044】脱炭酸反応終了後、分液した有機層を水
(30ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過し、濾液を濃縮することによって淡黄色油状の
残渣を得た。この残渣をn−ヘキサン/酢酸エチル混合
溶媒(10/1容量比)を展開溶媒として、シリカゲル
カラム(ワコーゲル C−200)を用いて精製するこ
とによって、白色個体の目的化合物を1.3g得た(収
率は85%)。
【0045】・融点:60〜63℃ ・IR(KBr cm-1):1720、1630 ・MS(m/e):196、194(M+ ) 、153、
151 ・PMR(CDCl3 、δ):2.21(s,3H)、
3.34(d,J=6.7Hz,2H)、6.30(t
d,J=6.7Hz,15.9Hz,1H)、6.42
(d,J=15.9Hz,1H)、7.28(m,4
H)
【0046】
【発明の効果】本発明の新規な2−アルキル−3−スチ
リルオキシランカルボン酸エステルは容易に高収率で製
造することができ、医農薬などの合成原料・中間体とし
て有用なβ,γ−不飽和ケトンであるシンナミルアルキ
ルケトン類の合成原料として優れたものである。
フロントページの続き (72)発明者 布施 建策 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇 部興産株式会社 宇部研究所内 審査官 齋藤 恵 (56)参考文献 特開 昭54−95520(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 303/00 - 303/48 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I): 【化1】 (式中、R1 は水素原子、炭素数1〜4個のアルキル
    基、炭素数1〜4個のアルコキシ基、ハロゲン原子又は
    ニトロ基を表し;R2 及びR3 は炭素数1〜4個のアル
    キル基を表す。)で示される2−アルキル−3−スチリ
    ルオキシランカルボン酸エステル。
  2. 【請求項2】 次式(II): 【化2】 (式中、R1 は、請求項1の記載と同義である。)で示
    されるシンナムアルデヒド類と次式(III) : 【化3】 (式中、R2 及びR3 は、請求項1の記載と同義であ
    る。)で示されるα−クロル脂肪酸エステルとを、塩基
    存在下に反応させることを特徴とする請求項1記載の式
    (I)で示される2−アルキル−3−スチリルオキシラ
    ンカルボン酸エステルの製法。
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