JP3020040B2 - 2−オキソ−5−ヒドロキシクロマンの製造方法 - Google Patents
2−オキソ−5−ヒドロキシクロマンの製造方法Info
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- JP3020040B2 JP3020040B2 JP3201323A JP20132391A JP3020040B2 JP 3020040 B2 JP3020040 B2 JP 3020040B2 JP 3201323 A JP3201323 A JP 3201323A JP 20132391 A JP20132391 A JP 20132391A JP 3020040 B2 JP3020040 B2 JP 3020040B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品の中間体として
有用な式(I)
有用な式(I)
【化6】 で示される2−オキソ−5−ヒドロキシクロマンの製造
方法に関する。
方法に関する。
【0002】式(I)で示される2−オキソ−5−ヒド
ロキシクロマンは、ロイコトリエンB4 に起因する各種
疾患の予防および/または治療剤として有用な式(II)
ロキシクロマンは、ロイコトリエンB4 に起因する各種
疾患の予防および/または治療剤として有用な式(II)
【化7】 で示される3−[1−[6−(4−メトキシフェニル)
ヘキサ−5E−エニル]オキシ−3−(4−カルボキシ
ルブチル)オキシベンゼン−2−イル]プロピオン酸を
製造するための重要な中間体である。
ヘキサ−5E−エニル]オキシ−3−(4−カルボキシ
ルブチル)オキシベンゼン−2−イル]プロピオン酸を
製造するための重要な中間体である。
【0003】
【従来の技術】ヨーロッパ特許公開405116号(特願平2-
123146号)明細書には、式(II)で示される医薬品が、
以下の反応工程式1に示される工程で製造されることが
開示されている。
123146号)明細書には、式(II)で示される医薬品が、
以下の反応工程式1に示される工程で製造されることが
開示されている。
【0004】
【化8】
【0005】
【化9】
【0006】また、第7回プロスタグランジンおよび関
連化合物の国際会議(フローレンス(イタリア)にて1
990年5月28日〜6月1日開催)では、式(II)で
示される医薬品が以下の反応工程式2に示される工程で
製造されることが公開された。
連化合物の国際会議(フローレンス(イタリア)にて1
990年5月28日〜6月1日開催)では、式(II)で
示される医薬品が以下の反応工程式2に示される工程で
製造されることが公開された。
【0007】
【化10】
【0008】
【化11】
【0009】
【従来の技術の問題点】しかしながら、反応工程式1で
示される製造方法では、出発物質として化合物(A)
を用いるため、金属ナトリウム等のアルカリ金属を使用
して、1,3−ジメトキシベンゼンより化合物(A)を
合成しなければならないことと、接触還元のステップ
があることのため、大量生産する際には特殊な装置また
は操作が必要である。また、反応工程式2で示される製
造方法では化合物(B)を合成する際に副生成物としダ
ブルマイケル反応に基づく1,3−ジオキソ−2,2−
ビス(2−エトキシカルボニルエチル)シクロヘキサン
の生成(20〜30%)を避けることができない。さら
に目的の化合物(B)と副生成物との分離が困難であ
る。また、化合物(B)の芳香環化反応は加熱下で濃硫
酸を使用する反応であり、多量のタール状の副生成物が
生ずるため、目的化合物の精製が困難になり収率が悪い
(化合物 (III)から化合物(I)までの収率は20〜2
5%)。
示される製造方法では、出発物質として化合物(A)
を用いるため、金属ナトリウム等のアルカリ金属を使用
して、1,3−ジメトキシベンゼンより化合物(A)を
合成しなければならないことと、接触還元のステップ
があることのため、大量生産する際には特殊な装置また
は操作が必要である。また、反応工程式2で示される製
造方法では化合物(B)を合成する際に副生成物としダ
ブルマイケル反応に基づく1,3−ジオキソ−2,2−
ビス(2−エトキシカルボニルエチル)シクロヘキサン
の生成(20〜30%)を避けることができない。さら
に目的の化合物(B)と副生成物との分離が困難であ
る。また、化合物(B)の芳香環化反応は加熱下で濃硫
酸を使用する反応であり、多量のタール状の副生成物が
生ずるため、目的化合物の精製が困難になり収率が悪い
(化合物 (III)から化合物(I)までの収率は20〜2
5%)。
【0010】
【発明の目的】本発明者らは、前述した問題点を解決す
べく鋭意検討した結果、収率がよく、かつ、特殊な工業
設備を必要としない、式(I)で示される化合物の製造
方法を見出し、本発明を完成した。
べく鋭意検討した結果、収率がよく、かつ、特殊な工業
設備を必要としない、式(I)で示される化合物の製造
方法を見出し、本発明を完成した。
【0011】
【発明の開示】すなわち、本発明は、(1)式 (III)
【化12】 で示される化合物と、式(IV)
【化13】 (式中、R1はC1〜C10のアルキル基を表わす。)
で示される化合物を反応させ、
で示される化合物を反応させ、
【0012】(2)得られた式(V)
【化14】 (式中、R1は前記と同じ意味を表わす。)で示される
化合物をハロゲン化反応に付し、
化合物をハロゲン化反応に付し、
【0013】(3)得られた式(VI)
【化15】 (式中、R1は前記と同じ意味を表わし、Xは塩素原子
または臭素原子を表わす。)で示される化合物を芳香環
化反応、続いてラクトン化反応に付すことを特徴とす
る、式(I)
または臭素原子を表わす。)で示される化合物を芳香環
化反応、続いてラクトン化反応に付すことを特徴とす
る、式(I)
【化16】 で示される化合物の製造方法に関する。
【0014】上記式中、R1 で示されるC1〜C10の
アルキル基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、
ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチル
ヘキシル、ノニル、デシル基およびこれらの異性体基で
ある。
アルキル基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、
ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチル
ヘキシル、ノニル、デシル基およびこれらの異性体基で
ある。
【0015】本発明を詳細に説明すると、式(III) で示
される化合物は、市販の試薬である。式(III) で示され
る化合物と、式(IV)で示される化合物との反応は、
不活性溶媒[例えば、N,N−ジメチルホルムアミド
(以下、DMFと略す。)、エーテル系(テトラヒドロ
フラン、ジエチルエーテル、ジオキサン等)、スルホキ
シド系(ジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略
す。)等)、アルコール系(メタノール、エタノール
等)]中で、1等量以上の強塩基(ナトリウムエトキシ
ド、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド等)の存在
下、室温から80℃で反応させることにより行なわれ
る。
される化合物は、市販の試薬である。式(III) で示され
る化合物と、式(IV)で示される化合物との反応は、
不活性溶媒[例えば、N,N−ジメチルホルムアミド
(以下、DMFと略す。)、エーテル系(テトラヒドロ
フラン、ジエチルエーテル、ジオキサン等)、スルホキ
シド系(ジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略
す。)等)、アルコール系(メタノール、エタノール
等)]中で、1等量以上の強塩基(ナトリウムエトキシ
ド、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド等)の存在
下、室温から80℃で反応させることにより行なわれ
る。
【0016】式(V)で示される化合物の塩素化反応
は、不活性溶媒[例えば、ハロゲン化炭化水素系(塩化
メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等)、酢酸エチ
ル、ケトン系(アセトン等)、水、またはそれらの混合
溶媒、ただし、反応系が有機層と水層の二層となる場合
は除く。]中、塩素化剤(塩化第二銅、N−クロロサク
シンイミド、N−ブロムサクシンイミド、臭化第二銅、
塩素、臭素等)および触媒(炭酸カルシウム、炭酸ナト
リウム、酢酸ナトリウム等)の存在下または不存在下
で、室温から60℃で反応させることにより行なわれ
る。
は、不活性溶媒[例えば、ハロゲン化炭化水素系(塩化
メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等)、酢酸エチ
ル、ケトン系(アセトン等)、水、またはそれらの混合
溶媒、ただし、反応系が有機層と水層の二層となる場合
は除く。]中、塩素化剤(塩化第二銅、N−クロロサク
シンイミド、N−ブロムサクシンイミド、臭化第二銅、
塩素、臭素等)および触媒(炭酸カルシウム、炭酸ナト
リウム、酢酸ナトリウム等)の存在下または不存在下
で、室温から60℃で反応させることにより行なわれ
る。
【0017】式(VI)で示される化合物の芳香環化反
応およびラクトン反応は、不活性溶媒[例えばベンゼン
系(ベンゼン、トルエン、キシレン等)またはエーテル
系(前記と同じ)とDMFとの混合溶媒]中、酸(塩
酸、p−トルエンスルホン酸等)の存在下、室温から溶
媒の還流温度で行なわれる。本発明方法によって得られ
た式(I)の化合物は、以下の反応工程式3に示される
工程で医薬品として有用な式(II)で示される化合物に
導かれる。
応およびラクトン反応は、不活性溶媒[例えばベンゼン
系(ベンゼン、トルエン、キシレン等)またはエーテル
系(前記と同じ)とDMFとの混合溶媒]中、酸(塩
酸、p−トルエンスルホン酸等)の存在下、室温から溶
媒の還流温度で行なわれる。本発明方法によって得られ
た式(I)の化合物は、以下の反応工程式3に示される
工程で医薬品として有用な式(II)で示される化合物に
導かれる。
【0018】
【化17】
【0019】(式中、Xは臭素または塩素原子を表わ
し、R1 は前記と同じ意味を表わす。)工程[a]は、
例えば、不活性溶媒[例えば、DMF、エーテル系(前
記と同じ)、スルホキシド系(前記と同じ)]中で、強
塩基触媒(水素化ナトリウム、ナトリウムアミド等)の
存在化、室温から65℃で行なわれる。工程[b]は、
例えば、不活性溶媒[例えば、DMF、エーテル系(前
記と同じ)中で、強塩基触媒(ナトリウムエトキシド
等)の存在下、室温から70℃で行なわれる。工程
[c]は、エステル結合の加水分解であり、例えば不活
性溶媒[例えば、アルコール系(前記と同じ)、水]中
でアルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)ま
たは酸(ギ酸等)の存在下、室温から溶媒の還流温度で
行なわれる。反応工程式3中の化合物(C)は、以下の
反応工程式4で示される工程により製造することができ
る。
し、R1 は前記と同じ意味を表わす。)工程[a]は、
例えば、不活性溶媒[例えば、DMF、エーテル系(前
記と同じ)、スルホキシド系(前記と同じ)]中で、強
塩基触媒(水素化ナトリウム、ナトリウムアミド等)の
存在化、室温から65℃で行なわれる。工程[b]は、
例えば、不活性溶媒[例えば、DMF、エーテル系(前
記と同じ)中で、強塩基触媒(ナトリウムエトキシド
等)の存在下、室温から70℃で行なわれる。工程
[c]は、エステル結合の加水分解であり、例えば不活
性溶媒[例えば、アルコール系(前記と同じ)、水]中
でアルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)ま
たは酸(ギ酸等)の存在下、室温から溶媒の還流温度で
行なわれる。反応工程式3中の化合物(C)は、以下の
反応工程式4で示される工程により製造することができ
る。
【0020】
【化18】
【0021】化合物(D)は市販の試薬であるが、ε−
カプロラクトンより Chem. Pharm.Bull.,33,4422 (198
5)記載の方法で合成することができる。すなわち、ε−
カプロラクトンを水酸化ナトリウムで処理し、得られた
6−ヒドロキシヘキサン酸ナトリウム塩をp−トルエン
スルホン酸の存在下、無水酢酸と反応させ、6−アセト
キシヘキサン酸とした後、この化合物を塩化メチレン
中、五塩化リンで処理することにより、目的とする化合
物(D)が得られる。また、上記の6−アセトキシヘキ
サン酸はε−カプロラクトンを触媒量の硫酸存在下、5
0〜70℃で1〜3時間無水酢酸で処理することによっ
て、1工程で製造することができる。
カプロラクトンより Chem. Pharm.Bull.,33,4422 (198
5)記載の方法で合成することができる。すなわち、ε−
カプロラクトンを水酸化ナトリウムで処理し、得られた
6−ヒドロキシヘキサン酸ナトリウム塩をp−トルエン
スルホン酸の存在下、無水酢酸と反応させ、6−アセト
キシヘキサン酸とした後、この化合物を塩化メチレン
中、五塩化リンで処理することにより、目的とする化合
物(D)が得られる。また、上記の6−アセトキシヘキ
サン酸はε−カプロラクトンを触媒量の硫酸存在下、5
0〜70℃で1〜3時間無水酢酸で処理することによっ
て、1工程で製造することができる。
【0022】工程[d]は、不活性溶媒[例えば、ハロ
ゲン化炭化水素系(前記と同じ)、ベンゼン系(前記と
同じ)]中で、酸触媒(塩化アルミニウム、塩化第二鉄
等)の存在下、0℃から室温で反応させることにより行
なわれる。工程[e]は、還元反応であり、例えば、不
活性溶媒[例えば、アルコール系(前記と同じ)、エー
テル系(前記と同じ)またはそれらの混合溶媒]中、還
元剤(ナトリウム ボロハイドライド、ジイソブチルア
ルミニウム ハイドライド等)を用いて、室温で反応さ
せることにより行なわれる。
ゲン化炭化水素系(前記と同じ)、ベンゼン系(前記と
同じ)]中で、酸触媒(塩化アルミニウム、塩化第二鉄
等)の存在下、0℃から室温で反応させることにより行
なわれる。工程[e]は、還元反応であり、例えば、不
活性溶媒[例えば、アルコール系(前記と同じ)、エー
テル系(前記と同じ)またはそれらの混合溶媒]中、還
元剤(ナトリウム ボロハイドライド、ジイソブチルア
ルミニウム ハイドライド等)を用いて、室温で反応さ
せることにより行なわれる。
【0023】工程[f]は、エステル結合の加水分解で
あり、例えば不活性溶媒[例えば、アルコール系(前記
と同じ)、水]中でアルカリ(水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等)の存在下、室温から溶媒の還流温度で反
応させることにより行なわれる。工程[g]は、脱水反
応であり、例えば不活性溶媒[例えば、スルホキシド系
(前記と同じ)]中で、塩(塩化カリウム、塩化ナトリ
ウム等)の存在下または不存在下で、150〜175℃
で反応させることにより行なわれる。工程[h]は、例
えば不活性溶媒[例えば、ハロゲン化炭化水素系(前記
と同じ)、ベンゼン系(前記と同じ)、エーテル系(前
記と同じ)]中で、塩基性触媒(トリエチルアミン、ピ
リジン等)の存在下で、−15℃から室温で反応させる
ことにより行なわれる。
あり、例えば不活性溶媒[例えば、アルコール系(前記
と同じ)、水]中でアルカリ(水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等)の存在下、室温から溶媒の還流温度で反
応させることにより行なわれる。工程[g]は、脱水反
応であり、例えば不活性溶媒[例えば、スルホキシド系
(前記と同じ)]中で、塩(塩化カリウム、塩化ナトリ
ウム等)の存在下または不存在下で、150〜175℃
で反応させることにより行なわれる。工程[h]は、例
えば不活性溶媒[例えば、ハロゲン化炭化水素系(前記
と同じ)、ベンゼン系(前記と同じ)、エーテル系(前
記と同じ)]中で、塩基性触媒(トリエチルアミン、ピ
リジン等)の存在下で、−15℃から室温で反応させる
ことにより行なわれる。
【0024】本明細書中に記載した各反応で用いる溶媒
は、単独で使用できるものはもちろんのこと、必要に応
じて2種以上の混合溶媒として使用することもできる。
また各反応は、必要により不活性ガス(アルゴン等)雰
囲気下で行なわれる。各反応の生成物は、工程ごとに単
離、洗浄、乾燥、精製を行ない、次の反応に供してもよ
いし、またそれらの操作を全く行なわないか、あるいは
適当な段階で中止し、次の工程に進んでもよい。
は、単独で使用できるものはもちろんのこと、必要に応
じて2種以上の混合溶媒として使用することもできる。
また各反応は、必要により不活性ガス(アルゴン等)雰
囲気下で行なわれる。各反応の生成物は、工程ごとに単
離、洗浄、乾燥、精製を行ない、次の反応に供してもよ
いし、またそれらの操作を全く行なわないか、あるいは
適当な段階で中止し、次の工程に進んでもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば式(I)で示
される化合物を収率よく得ることができる(化合物(II
I) からの収率は60.5%であり、反応工程式2における
化合物(III) から化合物(I)までの収率(20〜25
%)の2倍以上である。)。さらに、本発明の方法は、
特殊な工業的設備やカラム等による精製の必要がなく、
工業的に優れた製造方法である。
される化合物を収率よく得ることができる(化合物(II
I) からの収率は60.5%であり、反応工程式2における
化合物(III) から化合物(I)までの収率(20〜25
%)の2倍以上である。)。さらに、本発明の方法は、
特殊な工業的設備やカラム等による精製の必要がなく、
工業的に優れた製造方法である。
【0026】
【参考例および実施例】以下、実施例および参考例によ
り本発明を詳述するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。クロマトグラフィーによる分離の箇所に示
されているカッコ内の溶媒は、使用した溶出溶媒または
展開溶媒を示し、割合は体積比を表わす。特別な記載が
ない場合、IRはKBr錠剤法で測定しており、NMR
は重クロロホルム溶液中で測定している。
り本発明を詳述するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。クロマトグラフィーによる分離の箇所に示
されているカッコ内の溶媒は、使用した溶出溶媒または
展開溶媒を示し、割合は体積比を表わす。特別な記載が
ない場合、IRはKBr錠剤法で測定しており、NMR
は重クロロホルム溶液中で測定している。
【0027】実施例1 エチル 3−(1−ヒドロキシ−3−オキソシクロヘ
キサ−1−エン−2−イル)プロピオネート
キサ−1−エン−2−イル)プロピオネート
【化19】
【0028】1,3−ジオキソシクロヘキサン(224
g)のジメチルホルムアミド(600ml)溶液を氷冷し
た水素化ナトリウム(48g)のジメチルホルムアミド
(800ml)懸濁液に、反応混合物の温度を25℃以下
に保ちながら滴下した。その混合物を室温で15分間撹
拌した。その混合物にエチルアクリレート(220g)
を室温で加えた。その混合物を室温で30分間、次いで
75〜80℃で5時間撹拌した。反応混合物の温度を室
温にまで下げ、混合物を希塩酸に注ぎ込んだ。混合物を
約1時間氷冷し、析出した結晶をろ取した。結晶を少量
の食塩水およびヘキサンで洗浄して、風乾し、下記の物
性値を有する標題化合物(298g)を得た。さらに、
ろ液中の標題化合物を回収するため、ろ液を酢酸エチル
で抽出した。抽出液を濃縮し、残留物を氷冷した1N−
塩酸に注ぎ込んだ。析出した結晶をろ取し、氷水で洗浄
して、風乾し、下記の物性値を有する標題化合物(98.1
g)を得た。収率93%。 融点:131.5 〜132.0 ℃; TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):Rf=
0.20; IR(cm-1):1718,1401,1284,1192 。
g)のジメチルホルムアミド(600ml)溶液を氷冷し
た水素化ナトリウム(48g)のジメチルホルムアミド
(800ml)懸濁液に、反応混合物の温度を25℃以下
に保ちながら滴下した。その混合物を室温で15分間撹
拌した。その混合物にエチルアクリレート(220g)
を室温で加えた。その混合物を室温で30分間、次いで
75〜80℃で5時間撹拌した。反応混合物の温度を室
温にまで下げ、混合物を希塩酸に注ぎ込んだ。混合物を
約1時間氷冷し、析出した結晶をろ取した。結晶を少量
の食塩水およびヘキサンで洗浄して、風乾し、下記の物
性値を有する標題化合物(298g)を得た。さらに、
ろ液中の標題化合物を回収するため、ろ液を酢酸エチル
で抽出した。抽出液を濃縮し、残留物を氷冷した1N−
塩酸に注ぎ込んだ。析出した結晶をろ取し、氷水で洗浄
して、風乾し、下記の物性値を有する標題化合物(98.1
g)を得た。収率93%。 融点:131.5 〜132.0 ℃; TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):Rf=
0.20; IR(cm-1):1718,1401,1284,1192 。
【0029】実施例2 エチル 3−(2−クロロ−1,3−ジオキソシクロ
ヘキサン−2−イル)プロピオネート
ヘキサン−2−イル)プロピオネート
【化20】
【0030】実施例1で製造したエステル(169.6
g)、塩化第二銅(268g)および炭酸カルシウム
(40g)を酢酸エチル(700ml)と塩化メチレン
(700ml)の混液に加えた。混合物を55〜60℃で
撹拌しながら2時間還流した。反応混合物を室温まで冷
却し、セライトを用いて塩化第一銅をろ別した。セライ
トをイソプロピルエーテル(1リットル)で洗浄した。
混合したろ液は、1N−塩酸、次に食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、次の物
性値を有する標題化合物を含有する残留物(190.2 g)
を得た。この残留物は精製することなく次の反応に用い
た。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):Rf=
0.60; MS(m/z) :246(M+),201,172,15
8,137。
g)、塩化第二銅(268g)および炭酸カルシウム
(40g)を酢酸エチル(700ml)と塩化メチレン
(700ml)の混液に加えた。混合物を55〜60℃で
撹拌しながら2時間還流した。反応混合物を室温まで冷
却し、セライトを用いて塩化第一銅をろ別した。セライ
トをイソプロピルエーテル(1リットル)で洗浄した。
混合したろ液は、1N−塩酸、次に食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、次の物
性値を有する標題化合物を含有する残留物(190.2 g)
を得た。この残留物は精製することなく次の反応に用い
た。 TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):Rf=
0.60; MS(m/z) :246(M+),201,172,15
8,137。
【0031】実施例3 2−オキソ−5−ヒドロキシクロマン
【化21】
【0032】ジメチルホルムアミド(307ml)に比重
が1.09以上になるまで塩化水素ガスを吸収させ、塩酸−
ジメチルホルムアミド複合体を生成させた。この溶液に
実施例2で得られた残留物(190.2 g)のトルエン(1.
0 リットル)溶液を加えた。その混液を1時間加熱しな
がら還流した。反応混合物にp−トルエンスルホン酸モ
ノハイドライト(6.88g)を加えて、次に350mlのト
ルエンを留去した。反応混合物を室温まで冷却した後、
混合物に酢酸エチル(700ml)を加えた。混合物を水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃
縮した。得られた残留物を再結晶により精製し、次の物
性値を有する標題化合物(85.2g)を得た。収率:実施
例1の化合物より65%。 融点:173〜174℃; IR(cm-1):3246,1719,1621,1605,1466,1356,1294,1
278,1158,1045, 771; TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):Rf=
0.50。
が1.09以上になるまで塩化水素ガスを吸収させ、塩酸−
ジメチルホルムアミド複合体を生成させた。この溶液に
実施例2で得られた残留物(190.2 g)のトルエン(1.
0 リットル)溶液を加えた。その混液を1時間加熱しな
がら還流した。反応混合物にp−トルエンスルホン酸モ
ノハイドライト(6.88g)を加えて、次に350mlのト
ルエンを留去した。反応混合物を室温まで冷却した後、
混合物に酢酸エチル(700ml)を加えた。混合物を水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃
縮した。得られた残留物を再結晶により精製し、次の物
性値を有する標題化合物(85.2g)を得た。収率:実施
例1の化合物より65%。 融点:173〜174℃; IR(cm-1):3246,1719,1621,1605,1466,1356,1294,1
278,1158,1045, 771; TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1):Rf=
0.50。
【0033】参考例1 5−(4−メトキシベンゾイル)−n−ペンチル ア
セテート
セテート
【化22】
【0034】塩化アルミニウム(339.5 g)の塩化メチ
レン(1.5 リットル)懸濁液を、アルゴン雰囲気下で−
5℃まで冷却した。その懸濁液にアニソール(151.8
g)をアルゴン雰囲気下で反応温度を0℃以下に保ちな
がら滴下した。混合物を30分間撹拌した後、6−アセ
トキシヘキサノイルクロライド(225.4 g)の塩化メチ
ル(320ml)溶液を混合物に、反応温度を0℃以下に
保ちながら滴下した。混合物を0℃で1時間撹拌した。
反応混合物を氷水(3.0 リットル)に注ぎ込んだ。混合
物を30分間撹拌した後、塩化メチレン層を分取した。
水層をさらに塩化メチレンで抽出した。分取液と抽出液
を、水、炭酸水素ナトリウム、次に食塩水で洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留物
をイソプロピルエーテルとn−ヘキサンの混合液から再
結晶し、次の物性値を有する標題化合物(280.5 g)を
得た。収率90.8%。 融点:57〜58℃; TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1):Rf=
0.52。
レン(1.5 リットル)懸濁液を、アルゴン雰囲気下で−
5℃まで冷却した。その懸濁液にアニソール(151.8
g)をアルゴン雰囲気下で反応温度を0℃以下に保ちな
がら滴下した。混合物を30分間撹拌した後、6−アセ
トキシヘキサノイルクロライド(225.4 g)の塩化メチ
ル(320ml)溶液を混合物に、反応温度を0℃以下に
保ちながら滴下した。混合物を0℃で1時間撹拌した。
反応混合物を氷水(3.0 リットル)に注ぎ込んだ。混合
物を30分間撹拌した後、塩化メチレン層を分取した。
水層をさらに塩化メチレンで抽出した。分取液と抽出液
を、水、炭酸水素ナトリウム、次に食塩水で洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留物
をイソプロピルエーテルとn−ヘキサンの混合液から再
結晶し、次の物性値を有する標題化合物(280.5 g)を
得た。収率90.8%。 融点:57〜58℃; TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1):Rf=
0.52。
【0035】参考例2 6−(4−メトキシフェニル)−n−ヘキサン−1,
6−ジオール
6−ジオール
【化23】
【0036】参考例1で製造したアセテート(266.3
g)をメタノール(500ml)とテトラヒドロフラン
(500ml)の混合溶媒に溶解させた。ナトリウム ボ
ロハイドライドを氷冷した溶液に撹拌しながら少量ずつ
加えた。さらに、混合物を30分間撹拌した。薄層クロ
マトグラフィーで反応混合物中に原料化合物がないこと
を確認し、混合物に2N−水酸化ナトリウム水溶液(1
リットル)を加えた。その混合物を室温で30分間撹拌
した。反応混合物に水(2.0 リットル)を加えた後、混
合物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、次いで食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧
濃縮し、次の物性値を有する標題化合物を含有する残留
物(233.6 g)を得た。この残留物は精製することなく
次の反応に用いた。 NMR:δ 7.26(2H,d,J=8Hz), 6.87(2H,d,J=8Hz), 4.6
2(1H,m,J=7Hz),3.80(3H,s,J=7Hz), 3.61(2H,m,J=7Hz),
1.15 〜1.90(6H,m,J=7Hz)。
g)をメタノール(500ml)とテトラヒドロフラン
(500ml)の混合溶媒に溶解させた。ナトリウム ボ
ロハイドライドを氷冷した溶液に撹拌しながら少量ずつ
加えた。さらに、混合物を30分間撹拌した。薄層クロ
マトグラフィーで反応混合物中に原料化合物がないこと
を確認し、混合物に2N−水酸化ナトリウム水溶液(1
リットル)を加えた。その混合物を室温で30分間撹拌
した。反応混合物に水(2.0 リットル)を加えた後、混
合物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、次いで食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧
濃縮し、次の物性値を有する標題化合物を含有する残留
物(233.6 g)を得た。この残留物は精製することなく
次の反応に用いた。 NMR:δ 7.26(2H,d,J=8Hz), 6.87(2H,d,J=8Hz), 4.6
2(1H,m,J=7Hz),3.80(3H,s,J=7Hz), 3.61(2H,m,J=7Hz),
1.15 〜1.90(6H,m,J=7Hz)。
【0037】参考例3 5E−6−(4−メトキシフェニル)ヘキセン−1−
オール
オール
【化24】
【0038】参考例2で得られた残留物(233.6 g)、
塩化カリウム(37.4g)、ジメチルスルホキシド(50
0ml)の混合物を170〜175℃で4時間撹拌した。
反応混合物を室温まで冷却した後、氷水(1.5 リット
ル)に注ぎ込んだ。混合物を30分間放置し、結晶を析
出させた。結晶をろ取し、水洗し、乾燥した後、酢酸エ
チル(100ml)とn−ヘキサン(500ml)の混液か
ら再結晶し、次の物性値を有する標題化合物(162.9
g)を得た。収率78.5%。 融点:65〜65.7℃; MS(m/z) :206(M+),147,121。
塩化カリウム(37.4g)、ジメチルスルホキシド(50
0ml)の混合物を170〜175℃で4時間撹拌した。
反応混合物を室温まで冷却した後、氷水(1.5 リット
ル)に注ぎ込んだ。混合物を30分間放置し、結晶を析
出させた。結晶をろ取し、水洗し、乾燥した後、酢酸エ
チル(100ml)とn−ヘキサン(500ml)の混液か
ら再結晶し、次の物性値を有する標題化合物(162.9
g)を得た。収率78.5%。 融点:65〜65.7℃; MS(m/z) :206(M+),147,121。
【0039】参考例4 5E−6−(4−メトキシフェニル)ヘキセン−1−
オール メタンスルホネート
オール メタンスルホネート
【化25】
【0040】トリエチルアミン(171g)を氷冷した
参考例3で製造したヘキセノール(268g)の塩化メ
チレン(1.3 リットル)溶液に加えた。その溶液にメシ
ルクロライド(178g)を、反応温度を15℃以下に
保ちながら滴下した。反応液を、反応温度を室温まで上
げて30分間撹拌した。反応液を氷水(1.5 リットル)
に注ぎ込んだ。混合物を30分間撹拌し、塩化メチレン
層を分取した。分取した液を食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、次の物性値を
有する標題化合物を含有する粗結晶(381g)を得
た。この粗結晶は精製することなく次の反応に用いた。 MS(m/z) :284(M+),160,147,12
1。
参考例3で製造したヘキセノール(268g)の塩化メ
チレン(1.3 リットル)溶液に加えた。その溶液にメシ
ルクロライド(178g)を、反応温度を15℃以下に
保ちながら滴下した。反応液を、反応温度を室温まで上
げて30分間撹拌した。反応液を氷水(1.5 リットル)
に注ぎ込んだ。混合物を30分間撹拌し、塩化メチレン
層を分取した。分取した液を食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、次の物性値を
有する標題化合物を含有する粗結晶(381g)を得
た。この粗結晶は精製することなく次の反応に用いた。 MS(m/z) :284(M+),160,147,12
1。
【0041】参考例5 エチル 5−(2−オキソクロマン−5−イルオキ
シ)ペンタノエート
シ)ペンタノエート
【化26】
【0042】水素化ナトリウム(45.4g)をアルゴン雰
囲気下でジメチルホルムアミド(900ml) に懸濁し
た。懸濁液を寒剤を用いて氷冷した。実施例3で製造し
た2−オキソ−5−ヒドロキシクロマン(295.2 g)の
ジメチルホルムアミド(400ml)溶液を、反応温度を
15℃以下に保ちながら懸濁液に滴下した。その混合物
を氷冷しながら20分間撹拌した。その混合物にエチル
5−ブロモバレレート(376.2 g)を一度に加えて、
60〜65℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温にま
で冷却し、氷水(3リットル)に注ぎ込んだ。混合物の
水層を1N−塩酸で中和し、混合物を酢酸エチル−イソ
プロピルエーテル混液で抽出した。抽出液を水、次に食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧濃縮した。残留物をイソプロパノール(500ml)に
溶解させた。この溶液を5℃で一晩放置し、結晶を析出
させた。結晶をろ取し、少量のイソプロパノールで洗浄
した後、乾燥し、次の物性値を有する標題化合物(373.
8 g)を得た。収率71%。 融点:58.4〜58.8℃; MS(m/z) :292(M+),247,129,10
1; IR (cm-1) :1767,1723,1613,1595,1466,1255,1180,1
152,1107。
囲気下でジメチルホルムアミド(900ml) に懸濁し
た。懸濁液を寒剤を用いて氷冷した。実施例3で製造し
た2−オキソ−5−ヒドロキシクロマン(295.2 g)の
ジメチルホルムアミド(400ml)溶液を、反応温度を
15℃以下に保ちながら懸濁液に滴下した。その混合物
を氷冷しながら20分間撹拌した。その混合物にエチル
5−ブロモバレレート(376.2 g)を一度に加えて、
60〜65℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温にま
で冷却し、氷水(3リットル)に注ぎ込んだ。混合物の
水層を1N−塩酸で中和し、混合物を酢酸エチル−イソ
プロピルエーテル混液で抽出した。抽出液を水、次に食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧濃縮した。残留物をイソプロパノール(500ml)に
溶解させた。この溶液を5℃で一晩放置し、結晶を析出
させた。結晶をろ取し、少量のイソプロパノールで洗浄
した後、乾燥し、次の物性値を有する標題化合物(373.
8 g)を得た。収率71%。 融点:58.4〜58.8℃; MS(m/z) :292(M+),247,129,10
1; IR (cm-1) :1767,1723,1613,1595,1466,1255,1180,1
152,1107。
【0043】参考例6 エチル 3−[1−[6−(4−メトキシフェニル)
ヘキサ−5E−エニル]オキシ−3−(4−エトキシカ
ルボニルブチル)オキシベンゼン−2−イル]プロピオ
ネート
ヘキサ−5E−エニル]オキシ−3−(4−エトキシカ
ルボニルブチル)オキシベンゼン−2−イル]プロピオ
ネート
【化27】
【0044】水素化ナトリウム(44g)をアルゴン雰
囲気下でジメチルホルムアミド(500ml)に懸濁し、
懸濁液を氷冷した。エタノール(55.2g)を懸濁液に滴
下し、混合液を氷冷しながら30分間撹拌した。その混
合液に、参考例5で製造したエステル(292g)のジ
メチルホルムアミド(500ml)溶液を反応温度を15
℃以下に保ちながら滴下した。その混合液を氷冷しなが
ら30分間撹拌した。反応混合物に、参考例4で製造し
たメタンスルホネート(284g)を加え、混合物を室
温で30分間、続いて60〜65℃で2時間撹拌した。
反応混合物を室温まで冷却した後、混合物を1N−塩酸
(100ml)を含む氷水(3.0 リットル)へ注ぎ込ん
だ。その混合物を酢酸エチル(4.0 リットル)抽出し
た。抽出液にイソプロピルエーテル(2.0 リットル)を
加えた。その混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液、次に
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減
圧濃縮した残留物を酢酸エチル−n−ヘキサン混液で再
結晶し、次の物性値を有する標題化合物(420g)を
得た。収率80%。 融点:52.5〜54.0℃; TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.60; IR (cm-1) :ν 1738,1594,1515,1466,1250,1181,11
06。
囲気下でジメチルホルムアミド(500ml)に懸濁し、
懸濁液を氷冷した。エタノール(55.2g)を懸濁液に滴
下し、混合液を氷冷しながら30分間撹拌した。その混
合液に、参考例5で製造したエステル(292g)のジ
メチルホルムアミド(500ml)溶液を反応温度を15
℃以下に保ちながら滴下した。その混合液を氷冷しなが
ら30分間撹拌した。反応混合物に、参考例4で製造し
たメタンスルホネート(284g)を加え、混合物を室
温で30分間、続いて60〜65℃で2時間撹拌した。
反応混合物を室温まで冷却した後、混合物を1N−塩酸
(100ml)を含む氷水(3.0 リットル)へ注ぎ込ん
だ。その混合物を酢酸エチル(4.0 リットル)抽出し
た。抽出液にイソプロピルエーテル(2.0 リットル)を
加えた。その混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液、次に
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減
圧濃縮した残留物を酢酸エチル−n−ヘキサン混液で再
結晶し、次の物性値を有する標題化合物(420g)を
得た。収率80%。 融点:52.5〜54.0℃; TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1):Rf=
0.60; IR (cm-1) :ν 1738,1594,1515,1466,1250,1181,11
06。
【0045】参考例7 3−[1−[6−(4−メトキシフェニル)ヘキサ−
5E−エニル]オキシ−3−(4−カルボキシルブチ
ル)オキシベンゼン−2−イル]プロピオン酸
5E−エニル]オキシ−3−(4−カルボキシルブチ
ル)オキシベンゼン−2−イル]プロピオン酸
【化28】
【0046】参考例6で製造したエステル(368.2
g)、5N−水酸化ナトリウム水溶液(560ml)、メ
タノール(1.7 リットル)の混合物を2時間、撹拌しな
がら還流した。反応混合物を室温まで冷却した後、氷水
(3.0 リットル)の中へ注ぎ込んだ。混合物を酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を水、次に食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留物
を酢酸エチル−n−ヘキサン混液で再結晶し、次の物性
値を有する標題化合物(285g)を得た。収率87
%。 TLC(クロロホルム:メタノール=10:1):Rf
=0.37; IR (cm-1) :ν 2937,1699,1595,1510,1460,1250,11
80,1160,1034, 967,846, 773, 718。
g)、5N−水酸化ナトリウム水溶液(560ml)、メ
タノール(1.7 リットル)の混合物を2時間、撹拌しな
がら還流した。反応混合物を室温まで冷却した後、氷水
(3.0 リットル)の中へ注ぎ込んだ。混合物を酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を水、次に食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留物
を酢酸エチル−n−ヘキサン混液で再結晶し、次の物性
値を有する標題化合物(285g)を得た。収率87
%。 TLC(クロロホルム:メタノール=10:1):Rf
=0.37; IR (cm-1) :ν 2937,1699,1595,1510,1460,1250,11
80,1160,1034, 967,846, 773, 718。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 311/20 CA(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】 (1)式 (III) 【化1】 で示される化合物と、式(IV) 【化2】 (式中、R1はC1〜C10のアルキル基を表わす。)
で示される化合物を反応させ、(2)得られた式(V) 【化3】 (式中、R1は前記と同じ意味を表わす。)で示される
化合物をハロゲン化反応に付し、(3)得られた式(V
I) 【化4】 (式中、R1は前記と同じ意味を表わし、Xは塩素原子
または臭素原子を表わす。)で示される化合物を芳香環
化反応、続いてラクトン化反応に付すことを特徴とす
る、式(I) 【化5】 で示される化合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3201323A JP3020040B2 (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 2−オキソ−5−ヒドロキシクロマンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3201323A JP3020040B2 (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 2−オキソ−5−ヒドロキシクロマンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525159A JPH0525159A (ja) | 1993-02-02 |
JP3020040B2 true JP3020040B2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=16439109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3201323A Expired - Lifetime JP3020040B2 (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 2−オキソ−5−ヒドロキシクロマンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3020040B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8202686B2 (en) | 2007-03-22 | 2012-06-19 | Advanced Liquid Logic, Inc. | Enzyme assays for a droplet actuator |
EP2516669B1 (en) | 2009-12-21 | 2016-10-12 | Advanced Liquid Logic, Inc. | Enzyme assays on a droplet actuator |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3885845B2 (ja) * | 1998-03-16 | 2007-02-28 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和機 |
JPH11270896A (ja) * | 1998-03-24 | 1999-10-05 | Toshiba Corp | 空気調和機 |
JP5472786B2 (ja) * | 2009-03-27 | 2014-04-16 | 日産自動車株式会社 | 自動車ガラスにおける位置決め用スペーサーの接着方法 |
-
1991
- 1991-07-16 JP JP3201323A patent/JP3020040B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0525159A (ja) | 1993-02-02 |
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