JPH0672957A - トランス−β置換アクリル酸エステル誘導体の製造方法 - Google Patents
トランス−β置換アクリル酸エステル誘導体の製造方法Info
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- JPH0672957A JPH0672957A JP4247160A JP24716092A JPH0672957A JP H0672957 A JPH0672957 A JP H0672957A JP 4247160 A JP4247160 A JP 4247160A JP 24716092 A JP24716092 A JP 24716092A JP H0672957 A JPH0672957 A JP H0672957A
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- Japan
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- alkyl
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- carbon atoms
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 下記反応式で表されるトランス−β置換アク
リル酸エステルの新規製造方法。 (Zはアルキル、Rはアルキル、シクロアルキル、置換
されていてもよいフェニル、置換されてもよいフェニル
アルキル、置換されてもよいフェニルアルケル、ヘテロ
アリール、縮合した芳香環を示す。) 【効果】 収率良く簡便に製造することができる。
リル酸エステルの新規製造方法。 (Zはアルキル、Rはアルキル、シクロアルキル、置換
されていてもよいフェニル、置換されてもよいフェニル
アルキル、置換されてもよいフェニルアルケル、ヘテロ
アリール、縮合した芳香環を示す。) 【効果】 収率良く簡便に製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、トランス−β置換ア
クリル酸エステル誘導体の新規製造方法に関する。
クリル酸エステル誘導体の新規製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】弗化フェニルメタンスルフォニルとアル
デヒド類又はケトン類とを反応させる方法は文献J.C
hem.Soc.,Chem.Commun.,199
1年,408頁に記載されている、また、ケイ皮酸エチ
ルは、パーキン反応(Perkin reactio
n)によって合成されたケイ皮酸をエステル化するか、
ベンズアルデヒドと酢酸エチルとのアルカリ縮合によっ
て合成される。またEP−490198には、3−アリ
ールアクリル酸誘導体について記載されている。
デヒド類又はケトン類とを反応させる方法は文献J.C
hem.Soc.,Chem.Commun.,199
1年,408頁に記載されている、また、ケイ皮酸エチ
ルは、パーキン反応(Perkin reactio
n)によって合成されたケイ皮酸をエステル化するか、
ベンズアルデヒドと酢酸エチルとのアルカリ縮合によっ
て合成される。またEP−490198には、3−アリ
ールアクリル酸誘導体について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】トランス−β置換アク
リル酸エステルは、医薬・農薬の製造中間体として有用
である、また、香料として利用されている。本願は該誘
導体の新規製造方法を提供する。
リル酸エステルは、医薬・農薬の製造中間体として有用
である、また、香料として利用されている。本願は該誘
導体の新規製造方法を提供する。
【0004】下記式(I)で表されるトランス−β置換
アクリル酸エステルは、
アクリル酸エステルは、
【化4】 式中、Zは、アルキル、Rは、アルキル、シクロアルキ
ル、置換されていてもよいフェニル、置換されていても
よいフェニルアルキル、置換されていてもよいフェニル
アルケル、ヘテロアリール、縮合した芳香環を示す本発
明の製造方法、式(II):
ル、置換されていてもよいフェニル、置換されていても
よいフェニルアルキル、置換されていてもよいフェニル
アルケル、ヘテロアリール、縮合した芳香環を示す本発
明の製造方法、式(II):
【化5】 式中、Zは、前記と同じで表される化合物と、式(II
I):
I):
【化6】 式中、Rは、前記と同じ、で表されるアルデヒドとを、
酸結合剤、場合によっては相間移動触媒の存在下で反応
させることにより製造することができる。
酸結合剤、場合によっては相間移動触媒の存在下で反応
させることにより製造することができる。
【0005】本発明の製造方法によれば、従来の方法、
例えば、方法に比較し下記のような利点がある。反応条
件が温和なので原料のカルボニル化合物の縮合などを防
ぐことができ、収率が良い。反応操作が簡便なため、特
別な器具や温度の厳格な条件設定をしなくてもよい。し
かも、反応時間と精製操作に要する時間が短くてすむ。
トランス体を選択的に合成することができる。上記製法
に於て、原料として、例えば、エチルフルオロスルフォ
ニルアセテートと、ベンズアルデヒドとを用いると、下
記の反応式で表される。
例えば、方法に比較し下記のような利点がある。反応条
件が温和なので原料のカルボニル化合物の縮合などを防
ぐことができ、収率が良い。反応操作が簡便なため、特
別な器具や温度の厳格な条件設定をしなくてもよい。し
かも、反応時間と精製操作に要する時間が短くてすむ。
トランス体を選択的に合成することができる。上記製法
に於て、原料として、例えば、エチルフルオロスルフォ
ニルアセテートと、ベンズアルデヒドとを用いると、下
記の反応式で表される。
【化7】
【0006】式(I)の化合物において、好ましくは、
Zは、炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖状のアルキルを示
し、Rは、炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖状のアルキル
を示すか、または、炭素数3〜7のシクロアルキルを示
すか、または、ハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数1〜
2のアルキルまたは炭素数1〜2のアルコキシによって
置換されていてもよいフェニルを示すか、または、フェ
ニルがハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数1〜2のアル
キルまたは炭素数1〜2そしてハロゲン原子数1〜5の
ハロアルキルによって置換されていてもよいアルキル部
分が炭素数1〜2のフェニルアルキルを示すか、また
は、フェニルがハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数1〜
2のアルキルまたは炭素数1〜2そしてハロゲン原子数
1〜5のハロアルキルによって置換されていてもよいア
ルキル部分が炭素数2〜4のフェニルアルケニルを示す
か、または、チエニル、フリル、ナフチルを示す。特
に、好ましくは、Zは、メチルまたはエチルを示し、R
は、t−ブチル、イソプロピル、エチル、メチルを示す
か、または、弗素原子、塩素原子、ニトロ、シアノ、メ
チルまたはメトキシから選ばれる置換基で1置換もしく
は2置換されていてもよいフェニルを示すか、または、
シクロヘキサン、ベンジル、シンナモイル、チエニル、
フリル、ナフチルを示す。
Zは、炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖状のアルキルを示
し、Rは、炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖状のアルキル
を示すか、または、炭素数3〜7のシクロアルキルを示
すか、または、ハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数1〜
2のアルキルまたは炭素数1〜2のアルコキシによって
置換されていてもよいフェニルを示すか、または、フェ
ニルがハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数1〜2のアル
キルまたは炭素数1〜2そしてハロゲン原子数1〜5の
ハロアルキルによって置換されていてもよいアルキル部
分が炭素数1〜2のフェニルアルキルを示すか、また
は、フェニルがハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数1〜
2のアルキルまたは炭素数1〜2そしてハロゲン原子数
1〜5のハロアルキルによって置換されていてもよいア
ルキル部分が炭素数2〜4のフェニルアルケニルを示す
か、または、チエニル、フリル、ナフチルを示す。特
に、好ましくは、Zは、メチルまたはエチルを示し、R
は、t−ブチル、イソプロピル、エチル、メチルを示す
か、または、弗素原子、塩素原子、ニトロ、シアノ、メ
チルまたはメトキシから選ばれる置換基で1置換もしく
は2置換されていてもよいフェニルを示すか、または、
シクロヘキサン、ベンジル、シンナモイル、チエニル、
フリル、ナフチルを示す。
【0007】原料である式(II)の化合物において、Z
は、前記と同じ、好ましくは前記好ましい定義と同義を
示す。式(II)の化合物は、例えば、クロロスルフォニ
ルアセテートとフッ化カリウム、フッ化ナトリウムまた
はフッ化セシウムとを、クラウンエーテルの存在下、無
水アセトニトリル中で反応させることにより合成するこ
とができ、その具体例として下記化合物を挙げることが
できる。メチル フルオロスルフォニルアセテート、エ
チル フルオロスルフォニルアセテート。
は、前記と同じ、好ましくは前記好ましい定義と同義を
示す。式(II)の化合物は、例えば、クロロスルフォニ
ルアセテートとフッ化カリウム、フッ化ナトリウムまた
はフッ化セシウムとを、クラウンエーテルの存在下、無
水アセトニトリル中で反応させることにより合成するこ
とができ、その具体例として下記化合物を挙げることが
できる。メチル フルオロスルフォニルアセテート、エ
チル フルオロスルフォニルアセテート。
【0008】もう一つの原料である式(III)の化合物に
おいて、Rは、前記と同じ、好ましくは前記Rの好まし
い定義と同義を示す。式(III)の化合物は、有機化学の
分野ではよく知られた化合物もので、その具体例として
下記化合物を挙げることができる。ベンズアルデヒド、
4−クロロベンズアルデヒド、4−ブロモベンズアルデ
ヒド、4−ニトロベンズアルデヒド、4−フルオロベン
ズアルデヒド、3,4−ジクロロベンズアルデヒド、お
よびイソブチルアルデヒド。
おいて、Rは、前記と同じ、好ましくは前記Rの好まし
い定義と同義を示す。式(III)の化合物は、有機化学の
分野ではよく知られた化合物もので、その具体例として
下記化合物を挙げることができる。ベンズアルデヒド、
4−クロロベンズアルデヒド、4−ブロモベンズアルデ
ヒド、4−ニトロベンズアルデヒド、4−フルオロベン
ズアルデヒド、3,4−ジクロロベンズアルデヒド、お
よびイソブチルアルデヒド。
【0009】本発明の実施に際しては、適当な希釈剤と
して、すべての不活性な有機溶媒を挙げることができ
る。斯かる希釈剤の例としては、脂肪族、環脂肪族およ
び芳香族炭化水素類(場合によっては塩素化されてもよ
い)例えば、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、石
油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、メチレンクロライド、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、エチレンク
ロライド、クロルベンゼン、ジクロロベンゼン;その
他、エーテル類例えば、エチルエーテル、メチルエチル
エーテル、イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、プ
ロピレンオキサイド、ジオキサン、ジメトキシエタン
(DME)、アニソール、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DG
M)、ジエチレングリコールジエチルエーテル;その
他、ケトン類例えばアセトン、メチルエチルケトン(M
EK)、メチル−イソ−プロピルケトン、メチル−イソ
−ブチルケトン(MIBK);その他、ニトリル類例え
ば、アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニト
リル、ベンゾニトリル;その他、エステル類例えば、酢
酸エチル、酢酸アミル;その他、酸アミド類例えば、ジ
メチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド
(DMA);その他、スルホン、スルホキシド類例え
ば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホラン;
その他、および塩基例えば、ピリジン等をあげることが
できる。
して、すべての不活性な有機溶媒を挙げることができ
る。斯かる希釈剤の例としては、脂肪族、環脂肪族およ
び芳香族炭化水素類(場合によっては塩素化されてもよ
い)例えば、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、石
油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、メチレンクロライド、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、エチレンク
ロライド、クロルベンゼン、ジクロロベンゼン;その
他、エーテル類例えば、エチルエーテル、メチルエチル
エーテル、イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、プ
ロピレンオキサイド、ジオキサン、ジメトキシエタン
(DME)、アニソール、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DG
M)、ジエチレングリコールジエチルエーテル;その
他、ケトン類例えばアセトン、メチルエチルケトン(M
EK)、メチル−イソ−プロピルケトン、メチル−イソ
−ブチルケトン(MIBK);その他、ニトリル類例え
ば、アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニト
リル、ベンゾニトリル;その他、エステル類例えば、酢
酸エチル、酢酸アミル;その他、酸アミド類例えば、ジ
メチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド
(DMA);その他、スルホン、スルホキシド類例え
ば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホラン;
その他、および塩基例えば、ピリジン等をあげることが
できる。
【0010】本発明製法に於て、相間移動触媒として
は、ハロゲン化テトラアルキルアンモニウム、ハロゲン
化テトラアルキルホスホニウム、クラウンエーテル類ま
たはクリプタンド類、例えば、塩化ベンジルジメチルア
ンモニウム、臭化ベンジルトリブチルアンモニウム、塩
化ベンジルトリブチルアンモニウム、塩化セチルベンジ
ルジメチルアンモニウム、臭化セチルベンジルジメチル
アンモニウム、塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、
塩化テトラブチルアンモニウム、ヨウ化テトラブチルア
ンモニウム、塩化トリエチルベンジルアンモニウム、臭
化トリエチルベンジルアンモニウム、18−クラウン−
6−エーテル、ジベンゾ−18−クラウン−6、ジベン
ゾ−24−クラウン−8−エーテル、ジシクロヘキサノ
−18−クラウン−6−エーテル等を挙げることができ
る。
は、ハロゲン化テトラアルキルアンモニウム、ハロゲン
化テトラアルキルホスホニウム、クラウンエーテル類ま
たはクリプタンド類、例えば、塩化ベンジルジメチルア
ンモニウム、臭化ベンジルトリブチルアンモニウム、塩
化ベンジルトリブチルアンモニウム、塩化セチルベンジ
ルジメチルアンモニウム、臭化セチルベンジルジメチル
アンモニウム、塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、
塩化テトラブチルアンモニウム、ヨウ化テトラブチルア
ンモニウム、塩化トリエチルベンジルアンモニウム、臭
化トリエチルベンジルアンモニウム、18−クラウン−
6−エーテル、ジベンゾ−18−クラウン−6、ジベン
ゾ−24−クラウン−8−エーテル、ジシクロヘキサノ
−18−クラウン−6−エーテル等を挙げることができ
る。
【0011】本発明の製法は、酸結合剤の存在下で行
い、斯かる酸結合剤としては、無機塩基としてアルカリ
金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩およびアルコラート
等例えば、炭酸水素ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化リ
チウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カ
ルシウム、水素化カルシウムを例示することができる。
有機塩基として第3級アミン類、ジアルキルアミノアニ
リン類及びピリジン類、例えば、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、1,1,4,4−テトラメチルエチレ
ンジアミン(TMEDA)、N,N−ジメチルアニリ
ン、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、4−ジメチ
ルアミノピリジン(DMAP)、1,4−ジアザビシク
ロ〔2,2,2〕オクタン(DABCO)及び1,8−
ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデク−7−エン(D
BU)等を挙げることができる。
い、斯かる酸結合剤としては、無機塩基としてアルカリ
金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩およびアルコラート
等例えば、炭酸水素ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化リ
チウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カ
ルシウム、水素化カルシウムを例示することができる。
有機塩基として第3級アミン類、ジアルキルアミノアニ
リン類及びピリジン類、例えば、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、1,1,4,4−テトラメチルエチレ
ンジアミン(TMEDA)、N,N−ジメチルアニリ
ン、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、4−ジメチ
ルアミノピリジン(DMAP)、1,4−ジアザビシク
ロ〔2,2,2〕オクタン(DABCO)及び1,8−
ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデク−7−エン(D
BU)等を挙げることができる。
【0012】本発明の製法は、実質的に広い温度範囲内
において実施することができる。一般には、約0〜約1
50℃、好ましくは、約0〜約100℃の間で実施でき
る。また、該反応は常圧の下で行うことが望ましいが、
加圧または減圧下で操作することもできる。本発明を実
施するにあたっては、実質的に広いモル比で実施するこ
とができるが、一般には、式(II)の化合物1モルに対
し、0.5モル量乃至3モル量を、好ましくは、0.8
モル量乃至1.2モル量の式(III)を、反応させること
によって目的化合物を得ることができる。本発明の製法
で使用される酸結合剤の量は、実質的に広い範囲で実施
することができるが、一般には、式(II)の化合物1モ
ルに対し、1モル量乃至6モル量を、好ましくは、2モ
ル量乃至3モル量使用される。
において実施することができる。一般には、約0〜約1
50℃、好ましくは、約0〜約100℃の間で実施でき
る。また、該反応は常圧の下で行うことが望ましいが、
加圧または減圧下で操作することもできる。本発明を実
施するにあたっては、実質的に広いモル比で実施するこ
とができるが、一般には、式(II)の化合物1モルに対
し、0.5モル量乃至3モル量を、好ましくは、0.8
モル量乃至1.2モル量の式(III)を、反応させること
によって目的化合物を得ることができる。本発明の製法
で使用される酸結合剤の量は、実質的に広い範囲で実施
することができるが、一般には、式(II)の化合物1モ
ルに対し、1モル量乃至6モル量を、好ましくは、2モ
ル量乃至3モル量使用される。
【0013】本発明の製法で使用される相間移動触媒の
量は、有機化学で一般に使用される触媒の量と同じであ
り、例えば、式(II) の化合物1モルに対し、0.00
1モル量乃至0.01モル量使用される。本発明によっ
て製造される桂皮酸アルキルは、防虫・防カビ剤として
有用である(例えば、特開平3年72404号)。トラ
ンス−β置換アクリル酸エステル誘導体は、医薬・農薬
の製造中間体として有用である(例えば、特開平1年1
28959号、特開平2年6434(EP23721
1)には除草活性を有する化合物の製造中間体として利
用されている)、また、香料としても利用される。以下
に、実施例により本発明の内容を具体的に説明するが本
発明は、これのみに限定されるべきではない。
量は、有機化学で一般に使用される触媒の量と同じであ
り、例えば、式(II) の化合物1モルに対し、0.00
1モル量乃至0.01モル量使用される。本発明によっ
て製造される桂皮酸アルキルは、防虫・防カビ剤として
有用である(例えば、特開平3年72404号)。トラ
ンス−β置換アクリル酸エステル誘導体は、医薬・農薬
の製造中間体として有用である(例えば、特開平1年1
28959号、特開平2年6434(EP23721
1)には除草活性を有する化合物の製造中間体として利
用されている)、また、香料としても利用される。以下
に、実施例により本発明の内容を具体的に説明するが本
発明は、これのみに限定されるべきではない。
【0014】
合成例1
【化8】 182mgのエチルフルオロスルフォニルアセテートと
106mgの新たに蒸留したベンズアルデヒドを10m
lの無水ベンゼンに溶かし、これにトリエチルアミン
(233mg)を加えた。混合液を24時間室温で攪拌
した。反応に2規定の塩酸を12mlを加えた。有機層
を分取し、水層をベンゼンで抽出(3×10ml)し有
機層と合わせた。合わせたベンゼンの層を飽和食塩水
(10ml)で洗い無水硫酸ナトリウムで乾燥する。ベ
ンゼンを留去すると137mgのエチルシンナメイトを
得た。 融点271℃
106mgの新たに蒸留したベンズアルデヒドを10m
lの無水ベンゼンに溶かし、これにトリエチルアミン
(233mg)を加えた。混合液を24時間室温で攪拌
した。反応に2規定の塩酸を12mlを加えた。有機層
を分取し、水層をベンゼンで抽出(3×10ml)し有
機層と合わせた。合わせたベンゼンの層を飽和食塩水
(10ml)で洗い無水硫酸ナトリウムで乾燥する。ベ
ンゼンを留去すると137mgのエチルシンナメイトを
得た。 融点271℃
【0015】合成例2
【化9】 364mgのエチルフルオロスルフォニルアセテート、
720mgのイソブチルアルデヒド、ジベンゾ−18−
クラウン−6(3.6mg)および21.7mgの無水
の粉末炭酸カリウムを35mlのアセトニトリルに溶か
し、60時間40℃で攪拌した。反応液を氷水に注ぎヘ
キサン(3×15ml)で抽出した、ヘキサンを無水硫
酸ナトリウムで乾燥しシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーでヘキサン流出区分を分取しヘキサンを留去すると
810mgの4−メチル−3−ペンテノエートを得た。
沸点93−95℃/30mmHg 上記合成例1および2と同様にして合成した化合物を下
記表1に示す。
720mgのイソブチルアルデヒド、ジベンゾ−18−
クラウン−6(3.6mg)および21.7mgの無水
の粉末炭酸カリウムを35mlのアセトニトリルに溶か
し、60時間40℃で攪拌した。反応液を氷水に注ぎヘ
キサン(3×15ml)で抽出した、ヘキサンを無水硫
酸ナトリウムで乾燥しシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーでヘキサン流出区分を分取しヘキサンを留去すると
810mgの4−メチル−3−ペンテノエートを得た。
沸点93−95℃/30mmHg 上記合成例1および2と同様にして合成した化合物を下
記表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明の製造方法によりトランス−β置
換アクリル酸エステルを立体選択的に収率良く、かつ、
簡便に製造することができる。
換アクリル酸エステルを立体選択的に収率良く、かつ、
簡便に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/653 9279−4H 69/736 9279−4H 201/12 205/56 7188−4H C07D 333/24 // C07B 61/00 300
Claims (4)
- 【請求項1】 式: 【化1】 式中、Zは、アルキル、 Rは、アルキル、シクロアルキル、置換されていてもよ
いフェニル、置換されていてもよいフェニルアルキル、
置換されていてもよいフェニルアルケル、ヘテロアリー
ル、縮合した芳香環を示す、で表されるβ置換アクリル
酸エステル誘導体のトランス体を選択的に製造する方法
であって、 式(II): 【化2】 式中、Zは、前記と同じで表される化合物と、 式(III): 【化3】 式中、Rは、前記と同じ、で表される化合物とを、酸結
合剤の存在下で反応させる方法。 - 【請求項2】 Zが、炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖状
のアルキルを示し、 Rが、炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖状のアルキルを示
すか、または、炭素数3〜7のシクロアルキルを示す
か、または、ハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数1〜2
のアルキルまたは炭素数1〜2のアルコキシによって置
換されていてもよいフェニルを示すか、または、フェニ
ルがハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数1〜2のアルキ
ルまたは炭素数1〜2そしてハロゲン原子数1〜5のハ
ロアルキルによって置換されていてもよいアルキル部分
が炭素数1〜2のフェニルアルキルを示すか、または、
フェニルがハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数1〜2の
アルキルまたは炭素数1〜2そしてハロゲン原子数1〜
5のハロアルキルによって置換されていてもよいアルキ
ル部分が炭素数2〜4のフェニルアルケニルを示すか、
または、チエニル、フリル、ナフチルを示す、請求項1
記載のトランス−β置換アクリル酸エステル誘導体の製
造方法。 - 【請求項3】 Zが、メチルまたはエチルを示し、 Rが、t−ブチル、イソプロピル、エチル、メチルを示
すか、または、弗素原子、塩素原子、ニトロ、シアノ、
メチルまたはメトキシから選ばれる置換基で1置換もし
くは2置換されていてもよいフェニルを示すか、また
は、シクロヘキサン、ベンジル、シンナモイル、チエニ
ル、フリル、ナフチルを示す、請求項1記載のトランス
−β置換アクリル酸エステル誘導体の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の製造方法であって、18
−クラウン−6−エーテル、ジベンゾ−18−クラウン
−6、ジベンゾ−24−クラウン−8−エーテル、また
はジシクロヘキサノ−18−クラウン−6−エーテルか
ら選ばれる相間移動触媒を加えることを特徴とする請求
項1、2又は3記載のトランス−β置換アクリル酸エス
テル誘導体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4247160A JPH0672957A (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-25 | トランス−β置換アクリル酸エステル誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4247160A JPH0672957A (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-25 | トランス−β置換アクリル酸エステル誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0672957A true JPH0672957A (ja) | 1994-03-15 |
Family
ID=17159335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4247160A Pending JPH0672957A (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-25 | トランス−β置換アクリル酸エステル誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0672957A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005021465A1 (ja) * | 2003-08-27 | 2005-03-10 | Sumitomo Chemical Company, Limited | 芳香族不飽和化合物の製造方法 |
-
1992
- 1992-08-25 JP JP4247160A patent/JPH0672957A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005021465A1 (ja) * | 2003-08-27 | 2005-03-10 | Sumitomo Chemical Company, Limited | 芳香族不飽和化合物の製造方法 |
US7700642B2 (en) | 2003-08-27 | 2010-04-20 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing an aromatic unsaturated compound |
US7939674B2 (en) | 2003-08-27 | 2011-05-10 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing an aromatic unsaturated compound |
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