JPH08511741A - エラストマーと熱可塑性ポリマーとを含む複合構造物と、その製造方法と、それを含む物品 - Google Patents

エラストマーと熱可塑性ポリマーとを含む複合構造物と、その製造方法と、それを含む物品

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JPH08511741A JP7502533A JP50253394A JPH08511741A JP H08511741 A JPH08511741 A JP H08511741A JP 7502533 A JP7502533 A JP 7502533A JP 50253394 A JP50253394 A JP 50253394A JP H08511741 A JPH08511741 A JP H08511741A
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エール,マリウス
ドゥソン,クリスチャン
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Abstract

(57)【要約】 カルボン酸基を含む加硫したエラストマーをブロックを含む熱可塑性ポリマーと直接組み合わせて得られる複合構造物と、熱可塑性ポリマー上でエラストマーをその場で加硫するその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】 エラストマーと熱可塑性ポリマーとを含む複合構造物と、 その製造方法と、それを含む物品 本発明は、エラストマーと熱可塑性ポリマーとを含む複合構造物と、その製造 方法と、それを含む物品とに関するものである。 合成または天然の加硫エラストマーを通常使用されている熱可塑性プラスチッ クと組み合わせるプロセスは、自動化が困難で時間とコストがかかる下記のよう な工程を必要としている: 1) エラストマー部材を加硫する(射出成形、圧縮成形等) 2) 表面を機械的に粗面化する 3) 塩素化ポリオレフィン溶液を用いた処理でハロゲン化し、乾燥させる。 4) 一般には2成分式ポリウレタン接着剤を塗布するか、加硫エラストマーを 表面処理する。 5) エラストマー上に熱可塑性ポリマーをインサート成形する。 エラストマー/熱可塑性ポリマーの組み合わせからなる部品は特に靴の分野で 使用され、特に最高級の運動靴にで用いられている。 プロセス上で経済性を大幅に向上させる方法は上記操作の一部、特に接着剤の 塗布工程を無くすことである。 ある種のエラストマーはポリエーテルエステルアミドをベースとしたポリマー に対して反応性があるということは知られている。 特開昭63-081159号(DW88-038019/20)には、ポリエーテ ルエステルアミド成分と、少なくとも1つの極性基、例えばカルボキシル基を有 するエラストマーとで構成される組成物が開示されている。エラストマーとして はアクリルエラストマー、ブタジエンとアクリロニトリルとをベースとしたエラ ストマー(ニトリルエラストマー)およびフッ素化エラストマー(プロピレン/ テトラフルオロエチレン)が挙げられている。このエラストマー/熱可塑性プラ スチック組成物は柔軟性が高く、耐油性および耐脂肪性に優れ、さらに高い機械 強度を有している。 欧州特許第EP-A-0,266,982号には、部分的に架橋したグラフト化オレフィンエ ラストマーの層とポリアミド、ポリウレタンまたはポリエステルの層とからなる 積層体が開示されている。エラストマーは有機過酸化物の存在化で不飽和モノマ ーで加熱処理される。2層の結合段階はポリマーの溶融工程を含み、2層の境界 面での接着は溶融状態でのポリマーのマイクロミキシングに起因すると思われる 。しかし、ブロックポリマーを用いるとする記載はない。 英国特許第1,387,583号には、ポリエステルの少なくとも表面を溶融させてエ ピクロロヒドリン基を含むエラストマーをポリエステルに接着させる方法が開示 されでいる。実施例には加硫エラストマーが記載されているが。エラストマー鎖 にカルボン酸基が存在するという記載はない。 米国特許第3,972,973号には、エラストマーを予め酸で表面処理し、ポリエス テルを常を溶融させておいてエラストマーをポリエステルに結合させる方法が記 載されている。実施例には加硫エラストマーが記載されているが、エラストマー 鎖にカルボン酸基が存在するという記載はない。 上記の通り、公知方法は加硫状態のエラストマーを用いてエ ラストマーと熱可塑性ポリマーとからなる組成物にする方法であり、本発明は従 来特許には全く記載も示唆もない。 フランス国特許出願第91-16400号は欧州特許法の第54条(3)の意味での先行 技術であるが、この特許にはカルボン酸またはジカルボン酸無水物基を含む加硫 エラストマーをブロックポリアミドをベースとした熱可塑性ポリマー、例えば、 ポリエステル、ポリエーテルまたはポリウレタンブロックを介して互いに隔てら れたポリアミドブロックを有するポリマーと組み合せた複合材料の製造方法が開 示されている。 本発明は、カルボン酸基を有する加硫されたエラストマーをブロックを含む熱 可塑性ポリマー(以下、熱可塑性ブロックポリマーという)(ただし、ポリエス テル、ポリエーテルまたはポリウレタンブロックを介して互いに隔てられたポリ アミドブロックを有するポリマーは除く)に直接組み合わせた複合構造物を提供 する。 本発明の複合構造物は非常に優れた特性を有し、特に、引張強度に優れ、しか も、破断歪み、曲げ疲労強度および耐磨耗性にも優れている。 「加硫された」とは当業者に一般に受け入れられている意味を有する。 「直接組み合わせた」とは、加硫エラストマーと熱可塑性エラストマーポリマ ーとの間に接着剤が存在しないということを意味する。 「ブロックを含む熱可塑性ポリマーすなわちブロックポリマー」という用語に は、1種類のモノマーのみがブロックで(シーケンシャルに配列されていること )、他のモノマーが各種の長さの単位でランダムに分布しているようなポリマー も含まれ る。 「ポリマー」という用語は少なくとも2種類の異なるモノマーを含むコポリマ ーが含まれ、さらにターポリマー等も含まれる。 本発明の1つの実施例で得られた複合構造物は凝集破断を示す。この実施例で は、複合構造物を分離する力を加えると破断が加硫エラストマーで起こる。2つ の材料を分離しようとした時に破断が境界部分で起こらない場合にはその破断は 凝集破断であるといわれる。これに対して、破断が境界部分で起こる場合は「接 着」破断とよばれる。 本発明の複合構造物を構成する加硫エラストマーと熱可塑性エラストマーポリ マとは十分に強固に結合していて、予想用途で通常の条件で加わると予想される 力では分離しない。従って、本明細書で「分離」という用語は、材料に通常加わ る力よりもはるかに大きな力が材料に加わることを意味する。 本発明に適した加硫可能な合成または天然のエラストマーは当業者に周知のも のである。本発明のエラストマーの定義には互いに相溶性のある数種類のエラス トマーの混合物も含まれる。これらのエラストマーまたはエラストマー混合物は 100℃での圧縮残留変形(D.R.C)が50%以下、一般には5〜40%、好ましくは30 %以下である。 本発明で使用される好ましいエラストマーはカルボン酸基を有している。「カ ルボン酸基」という用語には遊離の酸、酸無水物および金属塩の形が含まれる。 本発明で使用可能なエラストマーの中では以下のものを挙げることができる: 天然ゴム、シス位の二重結合比率が高いポリイソプレン、スチレン/ブタジエン コポリマーをベースとした 重合エマルション、スチレン/ブタジエンコポリマーをベースとした重合溶液、 コバルト、チタンまたはネオジニウムを用いた触媒作用で得られるシス位の二重 結合比率が高いポリブタジエン、ハロゲン化エチレン/プロピレン/ジエンター ポリマー、ハロゲン化ブチルゴム、スチレン/ブタジエンブロックコポリマー、 スチレン/イソプレンブロックコポリマー、上記各ポリマーのハロゲン化物、ア クリロニトリル/ブタジエンコポリマー、アクリルエラストマー、フッ素化エラ ストマーおよびクロロプレン。 上記エラストマーがカルボン酸基またはカルボン酸無水物基を持たない場合( これが大部分の場合である)には、公知方法でこれらの基をエラストマーにグラ フトさせるか、エラストマーを例えばアクリルエラストマーと混合して使用する ことによって上記官能基が入れることができる。 上記エラストマーの中ではカルボキシル化されたニトリルエラストマー、アク リルエラストマー、カルボキシル化されたポリブタジエン、グラフト化されたエ チレン/プロピレン/ジエンターポリマー、またはこれらのポリマーと同じエラ ストマーでグラフト化されていないもの、例えばニトリルゴム、ポリブタジエン 、エチレン/プロピレン/ジエンターポリマーとの混合物からなる群の中から選 択し、それを単独または混合して用いるのが有利である。 加硫エラストマーのカルボン酸基の重量%はエラストマーの重量に対して0.3 〜10%であるのが好ましい。カルボン酸基の重量は遊離酸の形で計算する。 本発明で使用するのに適した加硫系も当業者に周知であり、本発明は特定の種 類の加硫系に限定されるものではなく、加硫 反応速度論の一般的基準を満たしていればよい。 不飽和モノマーをベースにしたエラストマー(ブタジエン、イソプレン、ビニ リデンノルボルネン等)の場合には下記4種類の加硫系を挙げることができる: 1) 硫黄と、例えばジチオカーバメート金属塩(ジメチルジチオカーバメート 亜鉛、テルルなど)、チウラムジスルフィド(テトラメチルチウラムジスルフィ ドなど)、スルフェラミド等の通常の促進剤とを組み合わた硫黄系。この系はス テアリン酸と組合せた酸化亜鉛を含んでいてもよい。 2) 硫黄架橋に用われる硫黄の大部分が例えば上記有機硫黄化合物等の硫黄含 有分子に由来する硫黄供与系。 3) ハロゲン化可能な二価ホルモフェノール樹脂を、塩化第一錫、酸化亜鉛等 の促進剤と組合せたフェノール樹脂系。 4) 過酸化物系。任意のフリーラジカル供与体(ジクミルペルオキシドなど) を酸化亜鉛およびステアリン酸と組み合わせて使用することができる。 アクリル系のエラストマー(酸基またはエポキシ基あるいは架橋可能なその他 任意の反応性官能基を有するボリブチルアクリレート)の場合には、ジアミンベ ースの通常の架橋剤(オルトトルイジルグアニジン、ジフェニル−グアニジン等 )またはヒンダードジアミン(ヘキサ−メチレンジアミンカーバメートなど)を 使用する。 本発明で使用される弾性熱可塑性ブロックポリマーは一定のビカー点を有する 任意のポリマーである。ビカー点は軟化点ともよばれ、ポリマーの物理的性質を 測定するための周知のパラメータである。ビカー点はASTM規格D1525に従っ て温度を1時間に50℃ずつ上昇させた時に1mm2の円形断面を有するピ ンがサンプルに1mmの深さまで浸入する時の温度である。この温度では、ポリマ ーは流動せず、溶融状態にもない。 1つの実施例では、ブロックポリマーは柔軟または軟質のセグメントを有する ブロックポリマーである。「柔軟または軟質のセグメント」とは例えばポリエー テルブロックまたはポリマージオールブロックを意味する。 ブロックを含む熱可塑性ポリマーは例えば下記の群の中から選択される: i) 例えば末端酸基を有するポリエステルブロックに連結され末端水素基を有 するポリエーテルブロックを有するポリエーテルエステル。この構造はジオール をさらに含むことができる(例えば、1,4−ブタンジオール) ii) 例えばウレタン基によってジイソシアネートに連結された末端ヒドロキシ ル基を有するポリエーテルブロックを有するポリウレタンエーテル。 iii)例えばウレタン基によってジイソシアネートに連結された末端ヒドロキシ ル基を有するポリエステルブロックを有するポリウレタンエステル。 iv) 例えば末端ヒドロキシル基を有するポリエーテルブロックとポリエステル ブロックとを含み、これらのブロックがウレタン基によってジイソシアネートラ ジカルに連結されたポリウレタンエーテルエステル。ウレタン基によってジイソ シアネートに連結された末端ヒドロキシル基を有するポリエーテルポリエステル 鎖でもよい。 以下、末端ヒドロキシル基を有するこれらのチェーン(ポリエーテル、ポリエ ステルまたはポリエーテルポリエステル)を本明細書では「ポリマージオール」 とよぶことにする。 これらのポリマーは単独または混合物の形で用いられる。 ポリエーテルエステルはエラストマー性の熱可塑性コポリエステルであり、ジ カルボン酸誘導体(テレフタレート、イソフタレートなど)とジオール(エチレ ングリコール、1,4-ブタンジオール、シクロヘキサンジメタノールなど)との反 応生成物であるポリエステルブロックと、ポリエーテルブロック(ポリテトラメ チレン−エーテルグリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリエチレン グリコール)(軟質セグメント)とで構成されている。 エラストマー特性はこのポリマー鎖中の軟質セグメントによって与えられる( ポリエーテルセグメントを有するコポリエステル)。低分子量ジオールはこの直 鎖コポリエステルの硬質セグメントになる。最終生成物のエラストマー特性は硬 質セグメント/軟質セグメントの比と結晶化程度とによって決まる。硬質セグメ ントは最終コポリマーの強度と剛性とに寄与し、軟質セグメントは柔軟性に寄与 する。このコポリマーは一般に下記2段階で合成される: 1) エステル交換 2) ポリ縮合 市販の製品の一例はデュポン(Dupont)社のハイトレルポリマ エラストマー性の熱可塑性ポリウレタンすなわちTPUはポリウレタンをベー スとしたコポリマーで、ジイソシアネートにポリマージオール(または分子量が 1000〜3500のマクログリコール)、場合によってはさらにジオール(または低分 子量、一般には300以下の連鎖延長剤)を反応させて得られる。この合成は2段 階で行うことができる。エラストマーの軟質セグメン トおよび硬質セグメントはポリマージオール(エラストマー性熱可塑性ポリマー のブロック)および連鎖延長剤から与えられる。硬質セグメントは水素結合によ って互いに結合され、隣接する鎖のジイソシアネート基は互いに結合しあって軟 質鎖中に結晶網を構成し、従って部分的に結晶化した熱可塑性プラスチックと同 じ物が得られる。 TPUの中で、ポリマージオールがポリエステル(グリコール)型のもの、例 えばポリエチレンアジペート、ポリブチレン-1,4-アジペート、ポリ(E-カプロ ラクタムグリコール)等とポリマージオールがポリエーテル(グリコール)型の もの、例えばポリプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコール 、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレングリコール等とは区別できる。ポリ マージオールは混合物すなわちポリエーテルエステルでもよい。一般に用いられ るジイソシアネートはジフェニレンメタンジイソシアネート(MDI)であり、 一般に用いられる連鎖延長剤は1,4-ブタンジオールである。 (PU−エーテル)、1190(PU−エーテル)、C85(PU−エ 588(PU−エーテルエステル)、385(PU−エーテルエス はバイエル社(Bayer)社から市販されている。 本発明の1実施例のブロックを含む熱可塑性コポリマーはピカー点が80〜200 ℃、好ましくは120〜170℃である。 他の実施例では、ブロックを含むエラストマー性熱可塑性コポリマーの融点が 120〜250℃、好ましくは140℃〜220℃で ある。 本発明の複合構造物は、カーボンブラック、シリカ、カオリン、アルミニウム 、粘土、タルク、チョークなどの充填剤を含むことによってある種の特性を変え ることができる(例えば機械特性の改良)。これらの充填剤はシラン、ポリエチ レングリコール、その他任意のカップリング分子を用いて表面処理されていても よい。 本発明組成物はさらに可塑剤型充填剤、例えば石油由来の鉱油、フタル酸また はセバシン酸のエステル、液体ポリマーの可塑剤、例えばカルボキシル化されて いてもよい低分子量のポリブタジエン、当業者に周知のその他の可塑剤を配合す ることによってより柔軟にすることができる。 これらの充填剤、可塑化剤、その他の物質は加硫エラストマーまたは熱可塑性 ポリマーあるいはその両方に入れることができる。充填率は従来通り広範囲で変 えることができる。 本発明の他の実施例では、加硫エラストマーおよび/または熱可塑性ポリマー が充填剤を含み、充填剤を好ましくはエラストマーおよび/または熱可塑性ポリ マー100部あたり100部以下の量で含む複合構造物が提供される。 本発明の複合構造物は所望の用途に応じてさまざまな形態を取ることができる 。 1つの具体例では本発明の複合構造物は熱可塑性ポリマーのコアをエラストマ ーで被覆した形態をしている。他の変形例ではこの複合構造物が積層体の形をし ている。 本発明構造物でエラストマーが層またはフィルムの形をしている場合には、加 硫エラストマーの層またはフィルムの厚さは例えば0.3〜5mmの範囲にする。 本発明構造物で熱可塑性ポリマーが層またはフィルムの形をしている場合には 、熱可塑性ポリマーの層またはフィルムの厚さは例えば0.3〜5mmの範囲、好ま しくは1mm以下にする。 本発明複合構造物はスポーツ用品の製造において特に有用である。すなわち、 本発明は、少なくとも一部が本発明複合構造物で構成されているスポーツ用品、 特に運動靴を提供する。特に、本発明は少なくとも一部が本発明の複合構造物で 構成された運動靴の靴底を提供する。この具体例では靴底がエラストマー中に少 なくとも1種の熱可塑性ポリマーの補強材を埋め込んだ加硫エラストマーで構成 される。 本発明の他の対象は上記複合構造物の製造方法にある。 本発明が提供する複合構造物の製造方法は、熱可塑性コポリマーを溶解させず に熱可塑性コポリマー上でエラストマーをその場で(in-Situ)加硫する点に特 徴がある。加硫できるようにするためにエラストマーは加硫系を含んでいる。出 発材料のエラストマーが部分的に加硫されていてもよいが、熱可塑性ポリマーへ のエラストマーの接着を確実にするためには加硫化率は低く抑える。 本発明のこの新規な方法によって、接着剤を塗布する必要がなくなり、その場 でポリマー上で直接加硫が起こる。本発明のこの新規な方法は工業規模で実行で きるという利点がある。本発明方法はサイクル時間が短く、通常は15分以内であ る。 エラストマーとその加硫反応速度は、2つのエラストマーを分離させるような 力を加えた時に最終構造物が加硫エラストマー内で凝集破断するように選択され る。 本発明方法を実施するために使用される加硫系の組み合わせはエラストマーが 十分に架橋し、本明細書に記載の優れた耐分 離耐久性と、優れた弾性特性(100℃での圧縮残留変形特性、引張特性など)と が得られるように選択する。 本発明の1つの実施例では、本発明方法は下記段階で厚生される: i) 熱可塑性コポリマーを作り、 ii) この熱可塑性コポリマーを金型へ入れ、 iii)加硫系を含んだ未加硫のエラストマーを添加し、 iv) その場で加硫する。 本発明方法の変形例では熱可塑性ポリマーを金型内で直接成形する。 一般に、本発明の方法はブロックを含む熱可塑性ポリマー、特に軟質ブロック を含むポリマーを作り、次に、適当な手段を用いてこの熱可塑性ポリマーを加硫 金型に入れ、好ましくは熱可塑性ポリマーが金型壁面に支持されるような状態で 入れる。すなわち、本発明方法はインサート成形に似ているので、本明細書では この方法を表現するためにインサート成形という用語を用いる。ポリマーがフィ ルムの場合には、フィルムを押出成形で作るか、大きな部品の場合には射出成形 等で成形する。フィルムの厚さは0.3〜5mmにするのが好ましい。フィルムの幅 は任意で部分的に打ち抜かれていてもよい。フィルム断片または部材を周知の方 法でエラストマー加硫用金型の壁面の少なくとも一部と接するように配置する。 フィルム断片は所望時間の間貯蔵しておくこともできる。 エラストマーが所定形状の部材に成形されている場合、例えはプロフィルの場 合には、エラストマーは金型の底部に置くのが好ましい。 現場で加硫可能なエラストマーは以下のように調製すること ができる。先ず、充填剤、可塑剤、その他の添加物を含み、架橋系を含まない加 硫すべきエラストマーを適当な反応容器を用いて配合し、得られた組成物を必要 に応じて別のミキサーを用いて適当な温度で加硫系と一緒に処理する。 エラストマーの成形および加硫はゴム工業で用いられている従来法、例えば単 純な圧縮成形、トランスファー成形、射出成形、射出トランスファー成形等で、 ブロックを含むポリマー断片またはフィルムを収容した全型内で行う。一般には 2枚の加熱プレートの間に配置した厚さ数mmの鋼の圧縮成形金型を用いて行う。 全型に導入するエラストマーの量は充填容積よりもわずかに多くすることができ る。プレスを閉じてエラストマーを金型内で流動化させ、過剰のエラストマーを 流出溝から流出させる。従って、材料が分散した後に金型内の内容物に加わる圧 力は金型の幾何学形状上の理由で比較的低い(大気圧に近い)。 この具体例では、驚くべきことに、熱可塑性コポリマーのビカー点に対応する 値と熱可塑性ポリマーの融点との間の温度で加硫を行った場合に熱可塑性ポリマ ーが金型に接着せず、しかも、この温度が加硫を確実に行うのに十分な値であり 、得られた複合材料は非常に優れた特性を有するということが分かった。 一般に、現場での加硫は例えば130〜180℃の温度で行う。 実際の温度(エラストマーおよび熱可塑性ポリマーの実際の温度)を知るのは 難しいが、金型壁面の温度を用いるか、金型内に配置されたプローブを用いれば よい。 本発明の1つの具体例では、加硫の特徴時間t90を15分以下、好ましくは5〜 10分にする。加硫速度は振動レオメータで測定できる。 本発明の他の具体例では、加硫開始時間は3分以上、好まし くは4〜6分である。すなわち、加硫開始時間(または開始時間)は0.2N.mのト ルク上昇に相当する時間であり、高性能な材料を得る上で重要なファクターであ ることが分かっている。実際には、成形温度で3分以上の時間、好ましくは4分 〜6分経過後に上記のトルク上昇が得られるのが好ましい。 加硫の終了は振動レオメータのt90の値で分かる。これによって予め定めた所 定時間、好ましくは15分以下、さらに好ましくは5〜10分の時間の経過後に成形 品を全型から取り出す。熱可塑性エラストマーがフィルムの場合には、エラスト マー加硫技術で周知の厚さが変化した時の下記実験式を当てはめる: 加硫化時間(分)=t90+(E/2−2) (ここで、Eはmmで表される厚さである) 接着強度は複合材料の種類に応じて選択される各種の標準試験で評価できる。 ブロックを含む熱可塑性ポリマーがフィルム形状の場合の接着強度は剥離試験 で測定できる。この剥離強度は4daN/cm以上であるのが有利である。 ブロックを含む熱可塑性ポリマーがブロック形状または工業的用途を考えた特 定形状をした物体、例えば加硫エラストマーに部分的に埋込みまたはインサート される強化材等の場合には引張強度で評価する。この引張強度の要求値は製品の 形状に依存する。 一般に、十分な親和性を示すためにエラストマーと熱可塑性プラスチックポリ マーは適当な極性を有している。 以下、本発明の実施例を示すが、本発明が下記実施例に限定されるものではな い。 下記の全ての実施例に共通な本発明の一般的方法では、架橋系を含まないエラ ストマーを60rpmで回転するローターを備えた容量3.5lのレピケット(Repiquet )K1ミキサーを用いて配合する。操作は半断熱条件で行い、機械エネルギーは熱 に変換される。5分以内に均質な混合物が得られ、温度は110℃に達する。 こうして配合されたエラストマーを次いで80℃に加熱されたローラーミキサー に入れ、加硫系を添加する。 ポリアミドブロックを含む熱可塑性ポリマーの部材上に上記エラストマーを成 形する操作はプレスの2枚の加熱プレートの間に配置した鋼の圧縮成形用金型で 行う。 剥離強度は24時間後に測定する。剥離の開始部はエラストマー成形前に熱可塑 性ポリマー上にアルミニウムの接着テープを配置しておいて、加硫エラストマー と熱可塑性ポリマーとの間に非接着領域を設けておくことによって作る。実施例1 エラストマーの組成(重量部)は下記の通り: NBR Perbunan 2807 NS 70 XNBR NX 775 30 酸化亜鉛 5 Wingstay 29 1 struktol 222 1 DOP 10 Polycire 4000 2 Ultrasil VN 3 30 二酸化チタン 10 Sillanogran M 2 Polyvest C 70 4 硫黄 2 MBTS 1.5 TMTD 0.5 169 ショアーA硬度:55 %ACN Mooney ML1 +4,100℃ NBR 2807 28 45 XNBR 26 45 次いでこの組成物を商品名エラストラン(Elastollan)1190Aとして市販の厚 さ0.5mmのTPUポリウレタンエーテのフィルム上にインサート成形した。フィ ルムは下側金型のキャビティに配置した。 成形条件は以下の通り: 上側プレートの温度 160℃ 下側プレートの温度 155℃ 加硫時間 10分実施例2 下記組成(重量部)のエラストマーを使用した: NBR chemigum P 90 70 XNBR粉末 RCG 7343 30 酸化亜鉛 5 SillCa KS 300 10 DIUP 20 Silanogran P 2 Polycire 4000 2 ステアリン酸 0.5 二酸化チタン 5 Trigonox B 2 Saret 517 2 148.5 160℃でのTs2:3分10秒 次いでこの組成物を商品名エラストラン(Elastollan)1185Aとして市販の厚 さ0.5mmのTPUポリウレタンエーテルのフィルム上にインサート成形した。フ ィルムは下側金型のキャビティ上に配置した。 成形条件は実施例1と同じにした。実施例3 実施2の操作を繰り返したが、TPUポリウレタンエーテルフィルムの代わり に商品名エラストラン(ELASTOLLAN)C85として市販のTPUポリウレタンエス テルを使用した。実施例4 下記組成(重量部)を有するエラストマーを使用した: XNBR RCG 7343 77 PVC LACOVYL sk 70 30 エポキシ化大豆油 1.5 オクチル錫 17MOK 0.3 ステアリン酸亜鉛 0.3 DOP 25 Wingstay 29 1 FEF black N550 40 Silica VN3 10 PEG 4000 2 Polyvest C70 4 ステアリン酸 1 酸化亜鉛 5 硫黄 1 MBS 2 TMTD 1.5 Vulkalent E 1 160℃でのTs2 5分30秒 配合法は上記と同様にし、1.5部のTMTDの代わりに2部のブルカシ(Vulka cit)を使用したところ、加硫系を遅くすることが可能になり、Ts2は8分40 秒となった。 この組成物を、商品名ハイトレル(HYTREL)4056として市販の厚さ0.5mmのT PUエーテルエステルのフィルム上にインサート成形した。フィルムは下側金型 のキャビティ上に配置した。 成形条件は以下の通り: 上側プレートの温度 150℃ 下側プレートの温度 145℃ 加硫時間 15分実施例5 下記組成(重量部)を有するエラストマーを使用した: XNBR RCG 7343 110 Silica KS 300 20 DIUP 5 PEG 4000 2 二酸化チタン 5 Si 69 1 Wingstay 29 29 Polyvest C70 4 硫黄 1 酸化亜鉛 5 ステアリン酸 1 MBS 2 Vulkalent E 1 Vulcacit J 2 これを商品名エラストラン(Elastollan)1190として市販の厚さ0.5mmのTP Uポリウレタンエーテルのフィルム上にインサート成形した。フィルムは下側金 型のキャビティ上に配置した。 成形条件は実施例1で用いたものと同じ。比較例1 (CE1) 上記ブタジエン−アクリロニトチル−アクリル酸ターポリマー(XNBR NNX 77 )の代わりにNBR PERBUNAN 2807 NS(ブタジエン−アクリロニトリルコポリマー )を用い、NBR画分を100部とした。換言すればカルボキシル基を持たないエラス トマーとした以外は実施例1と同じ操作を行った。比較例2(CE2) 上記ブタジエン−アクリロニトリル−アクリル酸ターポリマ −(XNBR RCG 7343)の代わりに等量のブタジエン−アクリロニトリルコポリマ ーNBR CHEMIGUM P90(カルボキシル基を持たないエラストマー)を用い、コポリ マー100部と10部のKS300シリカにした以外は実施例5と同じ操作を行った。 実施例結果を下記の表に示してある。 現場加硫(Vulcanization in situ)で得られる本発明の複合構造物は接着剤 を全く含まないにも係わらず、凝集破断を示すということが分かる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年4月6日 【補正内容】 下記の全ての実施例に共通な本発明の一般的方法では、架橋系を含まないエラ ストマーを60rpmで回転するローターを備えた容量3.5lのレピケット(Repiquet )K1ミキサーを用いて配合する。操作は半断熱条件で行い、機械エネルギーは熱 に変換される。5分以内に均質な混合物が得られ、温度は110℃に達する。 こうして配合されたエラストマーを次いで80℃に加熱されたローラーミキサー に入れ、加硫系を添加する。 ポリアミドブロックを含む熱可塑性ポリマーの部材上に上記エラストマーを成 形する操作はプレスの2枚の加熱プレートの間に配置した鋼の圧縮成形用金型で 行う。 剥離強度は24時間後に測定する。剥離の開始部はエラストマー成形前に熱可塑 性ポリマー上にアルミニウムの接着テープを配置しておいて、加硫エラストマー と熱可塑性ポリマーとの間に非接着領域を設けておくことによって作る。実施例1 エラストマーの組成(重量部)は下記の通り: ショアーA硬度:55 %ACN Mooney ML1 +4,100℃ NBR 2807 28 45 XNBR 26 45 1190Aとして市販の厚さ0.5mmのTPUポリウレタンエーテのフィルム上にインサ ート成形した。フィルムは下側金型のキャビティに配置した。 成形条件は以下の通り: 上側プレートの温度 160℃ 下側プレートの温度 155℃ 加硫時間 10分実施例2 下記組成(重量部)のエラストマーを使用した: 1185Aとして市販の厚さ0.5mmのTPUポリウレタンエーテルのフィルム上にイン サート成形した。フィルムは下側金型のキャビティ上に配置した。 成形条件は実施例1と同じにした。実施例3 実施2の操作を繰り返したが、TPUポリウレタンエーテル として市販のTPUポリウレタンエステルを使用した。実施例4 下記組成(重量部)を有するエラストマーを使用した: 配合法は上記と同様にし、1.5部のTMTDの代わりに2部のVulkacitを使用 したところ、加硫系を遅くすることが可能になり、Ts2は8分40秒となった。 市販の厚さ0.5mmのTPUエーテルエステルのフィルム上にインサート成形した 。フィルムは下側金型のキャビティ上に配置した。 成形条件は以下の通り: 上側プレートの温度 150℃ 下側プレートの温度 145℃ 加硫時間 15分実施例5 下記組成(重量部)を有するエラストマーを使用した: 販の厚さ0.5mmのTPUポリウレタンエーテルのフィルム上にインサート成形し た。フィルムは下側金型のキャビティ上に配置した。 成形条件は実施例1で用いたものと同じ。比較例1 (CE1) 上記ブタジエン−アクリロニトチル−アクリル酸ターポリマ エン−アクリロニトリルコポリマー)を用い、NBR画分を100部とした。換言すれ ばカルボキシル基を持たないエラストマーとした以外は実施例1と同じ操作を行 った。比較例2(CE2) 上記ブタジエン−アクリロニトリル−アクリル酸ターポリマ −(XNBR RCG 7343)の代わりに等量のブタジエン−アクリロニ ないエラストマー)を用い、コポリマー100部と10部のKS300シリカにした以外は 実施例5と同じ操作を行った。 実施例結果を下記の表に示してある。 現場加硫(Vulcanization in situ)で得られる本発明の複合構造物は接着剤 を全く含まないにも係わらず、凝集破断を示すということが分かる。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年8月22日 【補正内容】 る。 「ポリマー」という用語は少なくとも2種類の異なるモノマーを含むコポリマ ーが含まれ、さらにターポリマー等も含まれる。 本発明の1つの実施例で得られた複合構造物は凝集破断を示す。この実施例で は、複合構造物を分離する力を加えると破断が加硫エラストマーで起こる。2つ の材料を分離しようとした時に破断が境界部分で起こらない場合にはその破断は 凝集破断であるといわれる。これに対して、破断が境界部分で起こる場合は「接 着」破断とよばれる。 本発明の複合構造物を構成する加硫エラストマーと熱可塑性エラストマーポリ マとは十分に強固に結合していて、予想用途で通常の条件で加わると予想される 力では分離しない。従って、本明細書で「分離」という用語は、材料に通常加わ る力よりもはるかに大きな力が材料に加わることを意味する。 本発明に適した加硫可能な合成または天然のエラストマーは当業者に周知のも のである。本発明のエラストマーの定義には互いに相溶性のある数種類のエラス トマーの混合物も含まれる。これらのエラストマーまたはエラストマー混合物は 100℃での圧縮残留変形(D.R.C)が50%以下、一般には5〜40%、好ましくは30 %以下であるのが有利である。 本発明で使用される好ましいエラストマーはカルボン酸基を有している。「カ ルボン酸基」という用語には遊離の酸、酸無水物および金属塩の形が含まれる。 本発明で使用可能なエラストマーの中では以下のものを挙げることができる: 天然ゴム、シス位の二重結合比率が高いポリイソプレン、スチレン/ブタジエン コポリマーをベースとした 請求の範囲 1.カルボン酸基を含む加硫したエラストマーがブロックを含む熱可塑性ポリマ ー(ただし、ポリエステル、ポリエーテルまたはポリウレタンのブロックを介し て隔てられたポリアミドブロックを含むポリマーは除く)に直接組み合わされて いる複合構造物。 2.凝集破断を示す請求項1に記載の複合構造物。 3.エラストマーがカルボキシル化ニトリルエラストマー、アクリルエラストマ ー、カルボキシル化ポリブタジエン、グラフト化エチレン/プロピレン/ジエン ターポリマーまたはこれらポリマーと、それと同じエラストマーでグラフト化さ れでいないもの、例えばニトリルゴム、ポリブタジエン、エチレン/プロピレン /ジエンターポリマーとの混合物で構成される群の中から選択され一つまたは混 合物である請求項1または2に記載の複合構造物。 4.加硫されたエラストマーに含まれるカルボン酸基の重量%が、遊離酸として 計算したカルボン酸基の重量%で、エラストマーに対して0.3〜10%である請求 項1〜3のいずれか一項に記載の複合構造物。 5.ブロックを含む熱可塑性ポリマーがブロックがポリマージオールであるよう なポリマーである請求項1〜4のいずれか一項に記載の複合構造物。 6.熱可塑性ポリマーの融点が120〜250℃、好ましくは140〜220℃である請求項 1〜5のいずれか一項に記載の複合構造物。 7.ブロックを含む熱可塑性ポリマーのビカー点が80〜200℃、好ましくは120〜 170℃である請求項1〜6のいすれか一項に記載の複合構造物。 8.ブロックを含む熱可塑性ポリマーがポリエーテルエステル、ポリウレタンエ ーテル、ポリウレタンエステル、ポリウレタンエーテルエステルで構成される群 の中から選択されるの一つまたは混合物である請求項1〜7のいずれか一項に記 載の複合構造物。 9.加硫されたエラストマーおよび/または熱可塑性ポリマーがエラストマー10 0部あたり好ましくは100部以下の量で存在する充填剤を含む請求項1〜8のいず れか一項に記載の複合構造物。 10.積層体の形態を有する請求項1〜9のいずれか一項に記載の複合構造物。 11.エラストマー積が少なくとも90%加硫されている請求項1〜10のいずれか一 項に記載の複合構造物。 12.熱可塑性ポリマーを溶解させずに熱可塑性ポリマー上でエラストマーの加硫 をその場で行う請求項1〜11のいずれか一項 に記載の複合構造物の製造方法。 13.下記工程を含む請求項12に記載の方法: i) 熱可塑性コポリマーを作り、 ii) この熱可塑性コポリマーを介して入れ、 iii)加硫系を含む未加硫のエラストマーを添加し、 iv) その場で加硫を行う。 14.熱可塑性ポリマーが金型内で直接成形される請求項13に記載の方法。 15.熱可塑性コポリマーのビカー点に対応する値と熱可塑性ポリマーの融点との 間の温度で加硫を行って、熱可塑性ポリマーが金型に接着せず、しかも、確実に 加硫を行う請求項12〜14のいずれか一項に記載の方法。 16.その場での加硫を130〜180℃の温度で行う請求項12〜15のいずれか一項に記 載の方法。 17.加硫特徴時間t90が15分以下、好ましくは5〜10分である請求項12〜16のい ずれか一項に記載の方法。 18.加硫開始時間が4〜6分である請求項12〜17のいずれか一項に記載の方法。 19.少なくとも一部が請求項1〜11のいずれか一項に記載の複合構造物で構成さ れた運動靴の靴底。 20.少なくとも一部が請求項1〜11のいずれか一項に記載の複合構造物で構成さ れたスポーツ用品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI B29L 31:50 (72)発明者 ドゥソン,クリスチャン フランス国 27300 ベルネイ サン―ヴ ィクトール―ドゥ―クレティアンヴィル (番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.カルボン酸基を含む加硫したエラストマーがブロックを含む熱可塑性ポリマ ー(ただし、ポリエステル、ポリエーテルまたはポリウレタンのブロックを介し て隔てられたポリアミドブロックを含むポリマーは除く)に直接組み合わされて いる複合構造物。 2.凝集破断を示す請求項1に記載の複合構造物。 3.エラストマーがカルボキシル化ニトリルエラストマー、アクリルエラストマ ー、カルボキシル化ポリブタジエン、グラフト化エチレン/プロピレン/ジエン ターポリマーまたはこれらポリマーと、それと同じエラストマーでグラフト化さ れていないもの、例えばニトリルゴム、ポリブタジエン、エチレン/プロピレン /ジエンターポリマーとの混合物で構成される群の中から選択され一つまたは混 合物である請求項1または2に記載の複合構造物。 4.加硫されたエラストマーに含まれるカルボン酸基の重量%が、遊離酸として 計算したカルボン酸基の重量%で、エラストマーに対して0.3〜10%である請求 項1〜3のいずれか一項に記載の複合構造物。 5.ブロックを含む熱可塑性ポリマーがブロックがポリマージオールであるよう なポリマーである請求項1〜4のいずれか一項に記載の複合構造物。 6.熱可塑性ポリマーの融点が120〜250℃、好ましくは140〜220℃である請求項 1〜5のいずれか一項に記載の複合構造物。 7.ブロックを含む熱可塑性ポリマーのビカー点が80〜200℃、好ましくは120〜 170℃である請求項1〜8のいずれか一項に記載の複合構造物。 8.ブロックを含む熱可塑性ポリマーがポリエーテルエステル、ポリウレタンエ ーテル、ポリウレタンエステル、ポリウレタンエーテルエステルで構成される群 の中から選択されるの一つまたは混合物である請求項1〜7のいずれか一項に記 載の複合構造物。 9.加硫されたエラストマーおよび/または熱可塑性ポリマーがエラストマー10 0部あたり好ましくは100部以下の量で存在する充填剤を含む請求項1〜8のいず れか一項に記載の複合構造物。 10.積層体の形態を有する請求項1〜9のいずれか一項に記載の複合構造物。 11.熱可塑性ポリマーを溶解させずに熱可塑性ポリマー上でエラストマーの加硫 をその場で行う請求項1〜10のいずれか一項に記載の複合構造物の製造方法。 12.下記工程を含む請求項11に記載の方法: i) 熱可塑性コポリマーを作り、 ii) この熱可塑性コポリマーを介して入れ、 iii)加硫系を含む未加硫のエラストマーを添加し、 iv) その場で加硫を行う。 13.熱可塑性ポリマーが全型内で直接成形される請求項12に記載の方法。 14.熱可塑性コポリマーのビカー点に対応する値と熱可塑性ポリマーの融点との 間の温度で加硫を行って、熱可塑性ポリマーが金型に接着せず、しかも、確実に 加硫を行う請求項11〜13のいずれか一項に記載の方法。 15.その場での加硫を130〜180℃の温度で行う請求項11〜14のいずれか一項に記 載の方法。 16.加硫特徴時間t90が15分以下、好ましくは5〜10分である請求項11〜15のい ずれか一項に記載の方法。 17.加硫開始時間が4〜6分である請求項11〜16のいずれか一項に記載の方法。 18.少なくとも一部が請求項1〜11のいずれか一項に記載の複合構造物で構成さ れた運動靴の靴底。 19.少なくとも一部が請求項1〜11のいずれか一項に記載の複合構造物で構成さ れたスポーツ用品。
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