JPH08502876A - 電動モータ用ブラシホルダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 電気的に絶縁性の射出成形された樹脂材料で形成され、電気ユニット用の収容手段（２６，２７）を設けられたバックプレート（１１）と、２つの対向して配置されたカーボンブラシ用のケース（５１，５２）とを備える、コレクタを有する電動モータ用ブラシホルダ（１０）。完全自動化された態様で装着可能なブラシホルダを提供するため、各ケース（５１，５２）は、バックプレート（１１）に設けられたＵ字状のカーボンブラシガイド（１６，１７）とカーボンブラシガイドを覆うパンチグリッド（１２）の領域とを形成され、このグリッドはケース（５１，５２）の閉鎖片（３９）を設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 名称：電動モータ用ブラシホルダ 本発明は、請求項１の前段部分に記載の型式のコレクタを設けられた電動モー タ用ブラシホルダに関する。 この型式のブラシホルダにおいては、ドイツ特許公報ＤＥ３６ ２９ ６３４ Ｃ２に記載のように、カーボンブラシ用ケースはそのブロック形状にしたがっ て金属板から一体的に曲げられ、バックプレートに固定される。接続ケーブルが それぞれカーボンブラシから、バックプレートに保持された電気ユニットの１ま で延びる。このカーボンブラシ用ケースおよびカーボンブラシの接続部の構造お よび配置の型式は、比較的時間を要し、特にこの型式のブラシホルダの製造を自 動化することができない。 したがって、本発明の目的は、組立てが完全に自動化される上記型式のコレク タを設けられた電動モータ用ブラシホルダを提供することにある。 この問題は、請求項１に記載の特徴により、上記型式のブラシホルダで解決さ れる。 本発明により提案される方法によれば、樹脂材料製のバックプレートに、上部 から開口してカーボンブラシを収容すると同時に、別個の手段を追加する必要の ないガイドを形成するための手段が設けられる。この解決手段は、開放構造によ り工具送り台等の使用を必要としないために、複雑な工具を 用いることなく得ることができる。そして、このカーボンブラシガイドおよび収 容ユニットは、パンチンググリッドにより簡単にカバーされ、これにより。組立 てのための特別な手作業を必要とすることなく、完全なケースを形成する。 請求項２の特徴は、全てのケースを単一の操作で完成可能とするするために、 ブラシホルダの組立てを更に簡略化する。 請求項３の特徴により、カーボンブラシに既に接続されている接続ケーブルの 各端部を、はんだ付けにより、ケース内へのカーボンブラシの自動導入中にフラ ッグに接続することができる。 請求項４の特徴によるこのラグは、パンチンググリッドの一体部であるのが有 益であり、簡単な折曲げ操作を通じて、組立てを容易とする対応位置に配置され る。 完全自動化された組立ては請求項５の特徴で行われ、これは、カーボンブラシ を導入することでこの接続ケーブルが長手方向スロット内を案内され、これによ り、閉鎖用舌片を折曲げた後でかつ圧縮ばねを挿入した後に、カーボンブラシが 他側の方向に落下するのを防止し、更に、接続ケーブルの各端部の上記のラグに 対する通過を確保するためである。 請求項６の特徴は、電気ユニットの完全自動化接続を確保する。 例えばサプレッサとしてスロットルが用いられる場合は、請求項７の特徴によ れば、例えばパンチング等によりスロットルの分離ポイントを２つのラグ間に設 けることができる。 請求項８の特徴によると、バックプレートとパンチンググ リッドとの間の簡単かつ強固な接続が、完全に自動化された方法で行われる。 本発明の細部については、図示の実施例を参照する詳細な説明から明らかとな り、ここに、 第１図は、電気部材およびカーボンブラシを省略した、本発明の好ましい実施 例によるコレクタを設けられた電動モータ用ブラシホルダの平面図、 第２図は、第１図のブラシホルダに用いられるパンチンググリッドの平坦な初 期状態を示す平面図、 第３図は、バックプレート上への組立てに適した折曲げ状態を示す第２図の矢 印IIIの方向に沿う側面図、 第４図は、第３図と同様な状態における第２図のIV−IV線に沿う断面図、 第５図は、バックプレートのみの第１図のＶ−Ｖ線に沿う断面図、 第６図は、ブラシホルダを組立てた状態の第１図のVI−VI線に沿う断面図であ る。 図示のように、ブラシホルダ１０は、コレクタを設けられた電動モータ上に装 着されるものである。このブラシホルダ１０は、樹脂材料から射出成形されるの が好ましい電気絶縁材製のバックプレート１１と、金属であるのが好ましい導電 性材料製のパンチンググリッド１２とを備える。このパンチンググリッド１２は 、コーキングによりバックプレート１１に固定される。ブラシホルダ１０は、サ ーモスイッチあるいはサプレッサ部材等の例えば１又は複数のコイルの形態の電 気ユニット（図示しない）を設けられ、このような電気ユニットはバックプレー ト１１に設けられた収容ユニットに保持される。 平坦なディスク１８は、ブラシホルダ１０のバックプレート１１の一体部を形 成し、複数の開口を設けられ、種々のラグがこのディスクの両側の面から垂直方 向に突出する。バックプレート１１は樹脂材料から一体的に射出成形され、中央 部に円形の凹部１３を設けられ、この凹部内には、電動モータが組立てられたと きに、モータアーマチュアのコレクタが収容される。バックプレート１１は、横 方向軸線を跨ぐ２つの対向ポイントのそれぞれに、そのベース面から突出する２ つの平行な案内ウェブ１６，１７を設けられ、これらの案内ウェブはガイドとし て作用し、導入されるカーボンブラシ１４，１５用のケース５１，５２の一部を 形成する（第６図参照）。これらの２つの案内ウェブ１６，１７は、バックプレ ート１３の面と共にＵ字状ガイドを形成し、この深さと幅とがカーボンブラシ１ ４，１５の対応する断面寸法に等しくなるような寸法に形成されている。バック プレート１１のディスク１８は、各ケースの２つの案内ウェブ１６，１７間の領 域内で、スロット形式の凹部１９を設けられ、この凹部１９内に解除ばね２１が 収容され、このばね２１の一端は中央凹部１３の領域内でディスク１８の底側に 成形され、このばね２１の他端の自由端はバックプレート１１の外周を越えて僅 かに突出する。案内ウェブ１６，１７の各対にほぼ９０゜食違った状態で、バッ クプレート１１は上方に突出するラグ２ ２，２３および２４，２５を含み、これらのラグはいずれの場合も、上部から開 口し、例えばサーモスイッチおよびサプレッサチョーク（Entstoerdrossel:supp ressor throttle）を収容するプラグイン形式の収容手段２６，２７を形成する 。プラグイン型式の収容手段２７の領域内には、バックプレート１１のディスク １８に２つの通路孔２８が設けられる。ディスク１８内で、かつ、下方をこのデ ィスクに成形されたラグ内に設けられた他の矩形通路凹部２９が、プラグイン型 式の収容手段２７の一方のラグ２５と、１のカーボンブラシ１５用のケース５２ の対向する案内ウェブ１７との間の領域内に含まれる。 更に、バックプレート１１は、ディスク１８の種々の領域で、円形のラグある いは成形部を含み、これらのラグあるいは成形部は、ディスクの表面から突出し 、案内ウェブ１６，１７の外面上のコーキングラグ３１および案内ラグ３２とし て形成され、これらの案内ウェブは部分的に更にバックプレート１１をパンチン ググリッド１２にコーキングし、屈曲して成形する作用をなす。 第２図によると、パンチンググリッドブランク１２′は、平坦な金属板から一 回の操作で打抜きされる。この後、このパンチンググリッド１２′は第３図およ び第４図に示す形状に折曲げられ、これにより、パンチグリッド１２をバックプ レート１１に結合しかつコーキングすることができる。第２図のパンチグリッド １２′には中央凹部３６が設けられ、この中央凹部の対向する内部領域の一部は 、バックプレート１ １に設けられた中央凹部１３に対応する円形形状に形成されている。軸線に対し て互いに径方向に対向しかつ食違い状態に舌片（Lappen;tang）３７’が設けら れており、これらの舌片は後述する領域３７を形成し、カーボンブラシ用のＵ字 状ガイド１６，１７したがってケース５１，５２のカバーを形成する。この舌片 ３７′には長手方向スロット３８が設けられており、このスロットの両端部はそ れぞれ中央凹部の内縁部および舌片３７′の自由端から離隔している。各舌片３ ７’のそれぞれに平行に他の舌片３９′が設けられており、この舌片３９′は組 立てたときにカーボンブラシ１４の閉鎖片３９を形成し、これらの２つの部材間 には第６図に示すように圧縮ばね４１が設けられている。舌片３７′，３９′に 対して離隔しかつ約９０゜食違った状態で平行なウェブ４２′，４３′が設けら れており、これらの平行なウェブ４２′，４３′は組立てたときに例えばサプレ ッサチョークに用いられるラグ４２，４３を形成する。更にウエブ４４′，４５ ′が舌片３９′に平行に配置されており、これらのウェブ４４′，４５′はサー モスイッチ（図示しない）および電極（boltage pole）用のラグ４４，４５を形 成する。 第２図および第３図によると、パンチンググリッドブランク１２′は、舌片３ ７′に平行に帯びる線４６，４７に沿って下方に折曲げられ、再度、線４８，４ ９に沿って反対方向に折曲げられ、Ｕ字状のカーボンブラシガイドの案内ウェブ １６，１７の上側のカバー領域３７となり、したがって関連するカーボンブラシ １４，１５を収容するためのケース５１， ５２を形成する。横方向線５３，５４に沿い、舌片３７′はその長手方向延長部 の横方向に２度折曲げられ、これにより、それぞれカーボンブラシ１４，１５に 接続されたカーボンケーブル５６（第６図参照）用のラグ５５を形成する。この 線５４に沿う舌片３７′の折曲げにより、長手方向スロット３８は、中央凹部１ ３，３６から離隔する側から開口し、したがって、カーボンブラシ１４，１５を ケース５１，５２内に挿入するときに、このカーボンケーブル５６が長手方向ス ロット３８内に収容され、例えばはんだ付けによりラグ５５の端部に機械的に結 合することができる（第６図参照）。このときに、圧縮ばね４１がカーボンブラ シ１４の後端に装着され、閉鎖片３９を折曲げることにより保持される。 更にウェブ３２′，４３′，４４′，４５′は、パンチグリッド１２がバック プレート１１の内部あるいは外部に装着される前に、所定の線に沿って下方ある いは上方に折曲げられる。ウェブ４４′だけが、上方に折曲げられて、その端部 がサーモスイッチ接続レベルに配置される。他のウェブ４２′，４３′，４５′ は、バックプレート１１に設けられた対応する凹部２８，２９内に差込まれる。 ラグ４２，４３がサプレッサチョークに接続される場合は、例えばポイント５７ （第１図参照）におけるラグ間の接続領域はパンチング操作で分離され、これは パンチグリッド１２とバックプレート１１とでコーキングする際に行うことがで きる。 パンチグリッド１２をバックプレート１１にコーキングするため、パンチグリ ッド１２には複数の円形および長い凹部 ５８，５９が設けられており、パンチグリッド１２がバックプレート１１上に装 着されたときに、コーキングラグ３１およびガイドラグ３２がこれらの凹部を通 して押込まれる。２つの部材のコーキングは、パンチグリッド１２を装着した状 態で、少なくともコーキングラグ３１が、パンチンググリッド１２を越えて突出 する端部上で変形されるように行われる。このパンチグリッド１２は、バックプ レート上に装着されたときに他のポイント６１，６２で更に分離され、対応する 電気回路装置および線路の接続部が設けられる（第１図参照）。 第６図は、電動モータのコレクタを中央凹部１３，３６内に導入するときに、 カーボンブラシ１４，１５を引込まれた状態に保持する解除ばね２１を示す。続 いて、カーボンブラシ１４は、ケース５１，５２内の圧縮ばね４１により、解除 ばね２１を矢印Ｄの方向に押圧して、コレクタの周部に移動することができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．射出成形された樹脂材料であるのが好ましい電気絶縁材料製のバックプレー ト（１１）を備え、このバックプレート上には電気部材の収容ユニット（２６， ２７）が配置され、更に、カーボンブラシ用の２つの対向するのが好ましいケー ス（５１，５２）を備える、コレクタを設けられた電動モータ用のブラシホルダ であって、各ケース（５１，５２）は、バックプレート（１１）内に設けられた ほぼＵ字状のカーボンブラシガイド（１６，１７）で形成され、更に、カーボン ブラシガイドを覆うパンチグリッド（１２）の領域（３７）を形成され、このパ ンチグリッドはケース（５１，５２）用の閉鎖片（３９）を設けられることを特 徴とするブラシホルダ。 ２．単一のパンチグリッド（１２）が全てのケース（５１，５２）のバックプレ ート（１１）上に装着され、対応する電気分離ポイント（５７，６１，６２）が 設けられることを特徴とする請求項１に記載のブラシホルダ。 ３．カーボンブラシガイド（１６，１７）を覆うパンチグリッド（１２）の領域 （３７）は、カーボンブラシケーブル（５６）用のラグ（５５）を設けられるこ とを特徴とする請求項１又は２に記載のブラシホルダ。 ４．カーボンブラシケーブル（５６）用のラグ（５５）は、カーボンブラシガイ ド（１６，１７）を覆うパンチグリッド（１２）の領域（３７）の上方に曲った 延長部で形成される ことを特徴とする請求項３に記載のブラシホルダ。 ５．カーボンブラシガイド（１６，１７）及びカーボンブラシケーブル（５６） のラグ（５５）を覆うパンチグリッド（１２）の領域は、カーボンブラシケーブ ル（５６）用の長手方向スロット（３８）が設けられることを特徴とする請求項 ３又は４に記載のブラシホルダ。 ６．前記パンチグリッド（１２）は、サーモスイッチ及び／又はサプレッサ部材 等の電気ユニット用のラグ（４２から４５）を設けられることを特徴とする請求 項１から５のいずれか１に記載のブラシホルダ。 ７．分離ポイント（５７）をパンチグリッド（１２）に２つのラグの間で導入可 能であることを特徴とする請求項６に記載のブラシホルダ。 ８．前記バックプレート（１１）は射出成形材（３１，３２）を設けられ、これ により、パンチグリッド（１２）にコーキング可能とすることを特徴とする請求 項１から７のいずれか１に記載のブラシホルダ。