JPH08500034A - スポーツ用合成ストリング - Google Patents
スポーツ用合成ストリングInfo
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- JPH08500034A JPH08500034A JP6505466A JP50546694A JPH08500034A JP H08500034 A JPH08500034 A JP H08500034A JP 6505466 A JP6505466 A JP 6505466A JP 50546694 A JP50546694 A JP 50546694A JP H08500034 A JPH08500034 A JP H08500034A
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Abstract
(57)【要約】
スポーツ用途のため、特に、テニス、バドミントン、ラケットボール及びスカッシュ用ラケット等のためのストリングが、中心コアと、耐摩耗性の高い材料からなる少なくとも一つのリボン状ラップであって、コア材料よりも高い融点並びにコア材料よりも高い動的剛性及び低い静的剛性のうちの少なくとも一つを示すリボン状ラップとを備えている。上記の基準を満たす好ましいラップ材料は、ポリ(m-フェニレンイソフタルアミド)である。ラップは、切れ込みを少なくするため、中心コアの外面の少なくとも25%、好ましくは少なくとも50%を覆うべきである。切れ込みの減少により、耐久性、プレー適性、及びストリング張力の最小限の損失の優れた組み合わせになった特性が達成される。
Description
【発明の詳細な説明】
スポーツ用合成スドリング
発明の背景
l.発明の分野
本発明は、テニス、バトミントン、ラケットボールやスカッシュのラケットな
どのスポーツ用の合成ストリングに関する。
2.従来技術の説明
ラケットのストリング(ガット)には通常、さまざまな呼び直径サイズ(ゲー
ジ)があり、かつ、10ポンドから85ポンドのテンションで張ってある。スト
リングのゲージと張力はラケットのサイズと使用者の運動のスタイルと好みで定
められる。従来のラケットは基本的に2連ストリングまたは1連ストリングで編
んであるが、I連ストリングの方が望ましい。というのは結び目を2連ストリン
グのように4つ必要とせず、2つでもってストリングの終端を結ぶことができる
からである。従来のラケットストリングは2つの要素、具体的には、ラケットの
長手方向に張る主ストリングと主ストリングに垂直に張る横ストリングから構成
されている。従来の編みパターンを編むときには、通常は主ストリングすべてを
装着しテンションをかけ、次に、各横ストリングを主ストリングに通して編んで
、テンションをかける。通常、横ストリングは主ストリングと交互に編み合わさ
れて、メッシュ状のパターンが形造られる。
ストリングの性能はいくつかの分野に分類される。重要な性能
分野の上位3つは、使いやすさ、耐久性、張力の損失である。従来のストリング
では、耐久性を犠牲にした極めて使いやすいストリングと使いやすさを犠牲にし
た極めて耐久性の高いストリングの選択が常につきまとった。耐久性を犠牲にし
た極めて使いやすいストリングは、1例として、羊、牛、鯨などの天然ガットが
あげられる。天然ガットが使いやすいのはとても弾力性が高く (静的剛性が低
い)極めて柔軟(動的剛性が低い)なためである。弾力性は、応力が消失すると
元の寸法に戻るという物性として定義できる。柔軟性は、変形体に蓄積された潜
在エネルギーとして定義できる。しかし、天然ガットは湿気に敏感ですぐに壊れ
たり、また張力を失ったりしやすく、特にストリングの交差点において、摩擦に
よりほころび(剥離し)やすく、すぐにストリングが磨耗する。
耐久性は高いが使いやすさは平均以下のストリングは、一例として、パラアラ
ミド(KEVLAR、TECHNORA、TWAROW)、溶融スピン液晶ポリマー(VECTRAN)や高
分子ポリエチレン(SPECTRA)などの高摩擦抵抗ファイバーを組み込んだ合成ス
トリングがあげられる。
こうした物質は、高摩擦抵抗性を有する。しかし、極めて硬く柔軟性が低いので
、不本意にも、ストリングの動および静的剛性が高くなる。このため板のような
感覚があらわれ、使いやすさが低下する。
ストリングには3種類の磨耗のモードがある。第1のモードでは、横ストリン
グの短い長さに対しての主ストリングの摩擦動により、主ストリングにノッチが
発生する。使用中に、特にテニスでの使用中に、ボールは通常ある程度回り(ス
ピン)ながらラケ
ットに当たる。スピンの程度はボールの当たり方、プレイヤーの打ち方、ストリ
ングのゲージ、ストリングの編み方や間隔によって定まる。通常、ボールをスピ
ンさせる場合に、ストリングは、横ストリングに並行な方向に、従って、主スト
リングに垂直な方向に、ボールの綿毛状の荒い表面により払いのけられる。これ
により、ボールの荒い表面はボールの切線方向の力を生起させ、かつ、主ストリ
ングは横ストリング上を滑走し横ストリングを擦ることになる。ストリングが荒
く織り込まれていると、一般には、ボールのスピンが増加する。それは表面摩擦
が高くなるほどス卜リングがボールに食い込みやすいからである。一般に、ボー
ルのスピンが大きくなるほど、垂直方向に加わる力が大きくなり、主ストリング
が横ストリングを擦るようになる。特に、ボールが横ストリングに並行に擦られ
るので、横ストリングはほぼ動かないが、主ストリングは横ストリング上をスラ
イドする。すなわち、主ストリングが横ストリングを横切る度に、横ストリング
は、静止ナイフまたはのこぎりのような道具として機能し、主ストリングにノッ
チを入れるようになる。
一方のストリングが他方のストリングを擦るので、主ストリングすべての被覆
および/またはラップにある程度ノッチが入る。
ノッチは最初に被覆またはラップから中心のコアに進み、そしてストリングの分
断にいたる(図5および5aを参照)。ストリングの分断の主理由は、ノッチに
よるコアの切断である。
第2種の磨耗のモードは、ストリング表面との直接接触中にボールが生起する
実際の擦り摩擦から生じる。この磨耗は、主ストリングと横ストリングの相互交
差点が織り込みストリングメッシ
ュ状に形成されている箇所でのストリングの頂部において非常に著しい(図5お
よび5bを参照)。
第3種の磨耗のモードは、主ストリングが横ストリング上を横切るときに静止
している横ストリング上で発生する。主ストリングと横ストリングがこ刷りあっ
ている部分の上に主ストリングのノッチ部分が擦り合わさって、横ストリングが
徐々に磨耗することになる(図5と5cを参照)。
幅広ラケットがテニス界での最新のトレンドである。幅広ラケットが現われる
と、極端な摩擦に耐えられかつより強力で耐久性のあるストリングが必要となっ
た。幅広ラケットは極端に剛性が高く、衝撃があってもほとんど撓まなてことか
ら、ストリング床がその分運動することになる。ボールによるエネルギーを吸収
するために、ラケットが撓まないので、その分ストリングが撓むこととなる。し
たがって、もっと多くのエネルギーがストリングに移転するので、ストリング自
体とストリングの交差点への負荷がその分増加する。結果として、ストリングの
ノッチやその後のストリングの欠損は幅広ラケットではより迅速に発生すること
になる。幅広ラケットの登場と共に、一層使いやすすく長い使用に耐えうるスト
リングへの需要が高くなる。
ノッチ問題を緩和する試みが以前より行なわれてきた。たとえば、米国特許第
3921979号では、主ストリングと横ストリングの各交差点間に小さな、小
型の、自動潤滑式プラスチッククロスガイドを配置すること記載されている。し
かし、米国特許第3921979号で考案されたのガイドは、不便であり、衝撃
により使用中にストリングから落下することがあり、うまく動作し
ない。さらに、ガイドの質量の追加が望ましくない振動の発生を引き起こす。こ
うした理由により、米国特許第3921979号に記載されたのガイドは満足す
べきものではない。
Fishelによる米国特許第42382262号では、横ストリングと主ストリン
グの交差点を柔軟接着剤で被覆してストリングが互いに動かないように両ストリ
ングを接着する方法が提案されにいる。接着したストリングは主ストリングのノ
ッチ問題を緩和するが、この方法の欠点は、ストリングが効果的に接着されても
、ストリングを相互接続する接着剤によりこれらのストリングの使いやすさが低
下することになる。交差点で接着されたストリングは、「板のように」感じられ
る。というのは、交差点の接着はストリング床を硬化させるからである。
米国特許第4377620号には、テトラフルオロエチレンの細かい粒子から
なる被覆フィルムで覆われた合成または天然ガットが開示してある。こうした粒
子は、0.1ないし10ミクロのサイズであり、乾燥可能な溶剤の散布または硬
化可能な溶融媒体によりストリングに被覆される。作成されたストリングには、
約20ミクロの厚みの非連続に隔置されたテトラフルオロエチレン粒子のみが残
る。結果として、粒子は早期に消失し、その後にノッチと張力損失の問題が発生
する。すなわち、この特許が教示する細かい粒子の被覆フィルムは、一時的かつ
限定的にストリングの磨耗を保護するだけである。
多種類のラケットストリング構成がこれまでに考えられてきており、耐久性が
あり極めて使いやすいストリングの作成を試みられてきた。そのつに、耐久性が
あり摩擦耐性材料である一般に
KEVLARとして知られているアラミドポリマーがあり、これは耐久性のあるノッチ
耐性ストリングを形成する。KEVLARはポリ(パラフェニレン テレフタルアミド
)である。KEVLAR材料は摩擦耐性が優れている。しかし、KEVLAR材料は比較的柔
軟性が低く、弾性も極めて低く、この材料を組み込んでいるストリングは、「板
状に」動作するので、使いにくくなる。他の例として、米国特許第453020
6号は、ストリングのコアとしてグラスファイバーと捩じられたKEVLAR材料の結
合体であるテニスラケットストリングを開示しているが、ストリングの柔軟性は
その最高負荷容量で5%に満たない。
Prince製造株式会社による「Endurance」およびHead Sports株式会社による「
Twaron」の名称で販売された他の種類のストリングでは、ナイロンのコアがパラ
アラミドファイバーのリボン状の螺旋型ラップで覆われている。Prince社のスト
リングはKEVLARラップで覆われており、Head Sports社のストリングはKEVLAR型
アラミドファイバーであるTWARONラップで覆われている。そのラップの目的は、
摩擦耐性材料でコアを保護することにある。KEVLAR/TWARON材料は磨耗特性が優
れているが、それはラケットストリングには必ずしも好ましくない。というのは
KEVLAR/TWARON材料は比較的柔軟性が低いのでナイロンのコアが延びず、ストリ
ング全体の柔軟性や弾性が低くなる(静および動的剛性が高くなる)からである
。
米国特許第4391088号では、極めて柔軟性が低い(静的剛性が高い)KE
VLAR材料の保護ジャケットで補強された極めて柔軟性が高い(動的剛性が低い)
コアを組み込んである合成ストリ
ングが示してある。このストリングのコアは編物KEVLARファイバーで保護されて
いる。補強コアはポリウレタン樹脂で被覆されて、ストリングをシールする。本
質的には、このストリングの動的剛性は極めて低いが、非常に高い動的剛性をも
つKEVLAR製のシースに入っており、テンションがかけてあるので、ストリングの
シースは中心コアに対する負荷耐性要素として有益である。耐久性は増大するが
、KEVLARシースの持つ柔軟性と弾性が低い特性が優位にたつために使いやすさが
大きく阻害される。
ウィルソンスポーツ商品会社(Wilson Sporting Goods Company)は、DUALTEC
137と呼ばれるテニスストリングを販売している。
これは、比較的動的剛性の低いコア部分がTECHNORAとして知られている動的剛性
が極めて高いアラミッドファイバーによりシースまたは囲まれているという点で
、米国特許第4391088号に詳述されたストリングの性能と類似している。
前記TECHNORAとは共重合−(パラフェニレン/3、4’−オキシジフェニレン
テレフタるアミド)である。特に、TECHNORAの1対のリボン状のラップは、18
0度間隔で反対方向にナイロンコアの周りに螺旋状にラップされている。TECHNO
RA材料は、KEVLARのように、動的剛性が極めて高く柔軟性が低いために、この材
料は、ラケットストリングを構成するのに好ましい材料とはいえない。
米国特許第4568415号には、DUALTEC137のラップと同様な、連続コアに
螺旋状に巻装されている1対のリボン状のラップを特徴とするストリングを製造
する方法が開示されている。リボン状ラップが中央のコアの周りに螺旋状に巻装
される方式に関する開示が参考のために本明細書に組み込まれている。本特許の
螺
旋状に巻かれたラップは、プラスチック、好ましくは、高分子のオレフィンや高
分子のポリエチレン/ポリプロピレン/ジエンターポリマーから形成される。こ
れらの材料からつくられたラップは、KEVLAR材料と比べて比較的柔軟であるが、
それほど摩擦に耐性はないので、コアへのノッチを防いだりその進行を遅らせる
機能はほとんどない。
米国特許第4275117号には、異なる溶融点の熱可塑性樹脂編込みコアと
熱可塑性樹脂シースを統合して構成されるストリングが示されている。高溶融シ
ースおよび低溶融コアを使用することにより、このコアはシースに溶融可能であ
る。逆に、低溶融シースと高溶融コアを使用すると、そのシースはコアに溶融可
能である。さらに、高溶融温度が比較的高いラップは、統合化コアとシースの周
りに適用できる。加熱すると、螺旋ラップはシース/コアに統合される。溶融点
が約華氏480度であるナイロン66は、より高い溶融点の熱可塑性材料の例と
して与えられる。溶融点が約華氏310度であるナイロンター共重合体と溶融点
が約華氏350度であるナイロン12は、前記より低い熱可塑性樹脂材料の例で
ある。この特許で詳述された材料からつくられたシースは、ストリングにボール
が当たったときの瞬時摩擦熱とそれに誘導される温度の上昇に耐えうる余裕は限
られている比較的低溶融点の材料から造られている。すなわち、こうした比較的
低い溶融点の材料は、コアへの切込みからノッチに進むのを防いだり遅らせたり
する効果は限られたものとなる。
米国特許第4016714号には、コアを形成するために複数の独立ストラン
ドを捩じって外部熱可塑性樹脂シェルを形成して
構成されたストリングが開示してある。さらに、ストリングを強化するには、ナ
イロンモノフィラメントの1対の螺旋ラップがシェルの周りを螺旋状に巻かれて
いる。この特許には、コアはナイロン、ポリエステル、ファイバーグラス、KEVL
ARやNOMEXなどのアラミドファイバーといった多様な材料からつくられることが
開示してある。しかし本発明による場合、コアの周囲の摩擦耐性材料の保護シー
スがない場合には、この特許に開示されような従来のラップへのノッチが容易に
発生し、その後、NOMEXコア(低張力)だけでは、負荷に耐えられず、ストリン
グは壊れることになる。
ラケットストリングの基礎的な理論を理解していなくとも当業者は本発明を理
解できるし容易に実施できるが、Bajajによる米国特許第4183200号、Dur
binによる米国特許第4565061号、Smithその他による米国特許第4586
708号が本明細書では参照されており、そこには使用しやすいストリングをつ
くるのに基になる理論がいくつかが開示されていて、これらの特許の記載は参照
のため本明細書に組み込まれている。Bajajの特許では、(静的剛性または弾性
率を測定する)定ばね定数がストリングの使いやすさに主に貢献していると理論
化している。Durbinの特許では、相手側で望ましいと考えられていることに対照
的に、使いやすい合成ストリングは20000psiより大きい引張応力をもち、
その引張応力の2倍より小さい弾性率をもつべきだと理論付けている。たとえば
、天然ガットの引張応力/弾性係数は0.13であるが、市販されている合成ス
トリングでは0.30である。Durbinの教唆によると、基本的に、Bajajに開示
して
あるように、比較的低い弾性係数または静的剛性をもつストリングが好ましい。
Smithその他による特許では、ラケットストリングが使いやすい特性もつように
するには、そのストリングは重要な特性を保持してなければならないと理論化し
ている。この重要な特性とは、弾性エネルギー(ボールが当たったストリングか
らボールに返されるエネルギー量を測定する返還係数)および弾性(動的剛性の
測定値)である。
Smithらによるストリングは、PEEKとしても知られているポリエーテルエーテ
ルケトン(polyetheretherketone)から構成されている。Prince製造株式会社は
、この技術を利用して、ナイロンで被覆された100%PEEKから構成されたPREM
IEREストリングを製造している。PEEK製のストリングでは、従来のナイロン製ス
トリングと較べて耐久性とノッチ耐性のレベルが増加が示されている。しかし、
PEEK製のストリングは、本発明のストリングにより達成された使いやすさ、耐久
性、およびノッチへの耐性という優れた特性を備えてはいない。Prince製造株式
会社は、PEEKとナイロンマルチフィラメントの組合せであるRESPONSEと呼ばれる
ストリングをその後発売した。このストリングは、耐久性がわずかに改善されて
いるが、使いやすさが犠牲になっているので、使いやすさ、耐久性、ノッチへの
耐性といった特性がやや改善されている程度である。
発明の要約
本発明の主目的は、低および高テンションにより張られても、ストリングの結
合運動特性、すなわち、動的剛性(弾性エネルギ
ー)および静的剛性(弾性)および100%KEVLARストリングストリングの持つ
耐久性をできるだけ達成できるように、高耐久性、ノッチに対する耐性、および
使いやすさという優れた特性の組合せを備えたスポーツ用の合成ストリングを提
供することにある。
こうした優れた特性の組合せを達成することで、テンション損失のような不本意
な効果が最小になる。
少なくとも1つ、好ましくは2つの高摩擦耐性材料からつくられたリボン状ラ
ップで、ナイロンまたはPEEKなどの合成材料の従来のコアを部分的または完全に
つつむことで上記の目的は達成できることが分かっている。この高摩擦耐性材料
は、60ポンドのテンションをかけて各材料の剛性を測定すると、コアの材料よ
り高い溶融点と高動的剛性(低弾性エネルギー)と低静的剛性(高弾性)の少な
くとも1つを示している。ラップはNOMEXファイバーから構成されるのが望まし
い。NOMEXとは、メタフェニレンジアミンと塩化イソフタロイルを反応させてつ
くるポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)または、同様な物理的特性を示す
物質である。KEVLARのように、NOMEXは高摩擦耐性をもち、溶融点が約華氏70
0度(摂氏371度)のように比較的高い、しかし、KEVLARとは異なり、NOMEX
は弾性と柔軟性をもち、ラケットのストリング、特に、ストリングのコアを覆う
ラップとして適切であることが分かっている。本発明によれば、上記の方式でラ
ケットのストリングのラップとして利用されるとNOMEXなどの高溶融点材料は、
より効果的にノッチに抗することになりストリングの耐久性を増大させている。
本発明は、ラップ材料としてNOMEXの使用に制限されていない
が、上記のようにコアの材料に関連してほぼ等価の物理特性を示す他のすべての
材料を含むことに注意すべきである。これらの物理特性とは、摩擦耐性、弾性、
弾性エネルギーおよび溶融点である。
さらに、NOMEXなどの材料のラップでコアを十分に覆うと、ストリングのどこ
においてもノッチがコアに切り込んでいくことが防げるが、こうしたノッチを防
ぐのに、コアのすべて被覆する必要はない。というのは、実際のノッチ領域(主
ストリングと横ストリングの交差点)はストリングの総表面領域と較べて比較的
小さいからである。言い換えれば、コアを保護すべき領域は、第1に、ストリン
グが互いに擦り合うところである。したがって、コアを螺旋状に包んでその表面
の少なくとも25%を覆うNOMEX製の単一リボン状シースは、ノッチがコアに切
り込むのを効果的に防ぐことができる。しかし、好ましくは、同一方向に螺旋状
につつまれたNOMEX製の2枚のリボン状シースを180度隔置して巻き、コアの
外表面の少なくとも50%を覆って、ストリング構成の均衡を取る方がよい。編
込みや反対にバイアスをかけた合わせによる横バイアスラップなどコアを覆う他
の方法も、本発明によるNOMEXラップを形成するのに使用できる。しかし、こう
した方法は通常は高額なので、好ましくない。ラップされたコアは、保護シース
によりおおわれる。ストリングの張りを容易にするために滑らかな織物で覆った
り、コアをより完全に保護するために、この保護シースはさらに外側の被覆で密
封される。
本発明は、モノフィラメントまたはマルチフィラメントのナイロンまたはナイ
ロン共重合体などの弾性エネルギーや弾性を示す
任意の従来のコアや、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレ
ン−ポリエチレン−ジエンターポリマー、ポリフェニレンスルフィドやポリエー
テルエーテルケトンなどの他の材料によるコアの使用を考慮している。しかし、
本発明では、好ましくは、全体または部分的でもNOMEX材料などから構成された
コアを使用する。というのは、NOMEX材料は比較的柔軟で弾性があるからである
。中心のコアとしてNOMEXを含入する実施例では、コアが同一または同様の材料
からつくられていることから、溶融点、静的剛性および動的剛性(弾性と柔軟性
)が保護シースとほぼ同様となる。
本発明では、ノッチ効果が被覆やシースをノッチングしてくるが、NOMEX製の
ラップに一度到達するとノッチは妨げられたり最小に抑えられる。NOMEX製ラッ
プの摩擦抵抗により中心のコアが保護されることとなり、耐久性すなわちストリ
ングの寿命は、50%以上も飛躍的に増加する。その弾性と柔軟性により、KEVL
AR、TECHNORAおよびTWARON製のラップとは異なり、NOMEX製のラップは、ストリ
ングの動的剛性や静的剛性全体を増すことはない。すなわち、使いやすさが犠牲
になることはない。
図面の簡単な説明
図1は、本発明によりつくられたストリングの好ましい実施例の部分断面によ
る斜視図である。
図laは、図1に示すストリングの横断面図である。
図2は、本発明によりつくられたストリングの他の実施例の部分破断した側面
図である。
図2aは、図2に示すストリングを示す横断面図である。
図3は、本発明によりつくられたストリングの他の実施例の部分断面による斜
視図である。
図3aは、図3に示すストリングの横断面図である。
図4は、本発明によりつくられたストリングの他の実施例の部分断面による斜
視図である。
図4aは、図4に示すストリングの横断面図である。
図5は、主ストリングと横ストリングの関係を示す横断面図である。
図5aは、横ストリングを取り除いてノッチが現われた図5の主ストリングを
示す図である。
図5bは、新しいストリングとボールが当たって磨耗した後の主ストリングと
横ストリング間の交差点を示す図である。
図5cは、交叉する横ストリングと擦り合う主ストリングのノッチ部分に起因
する固定状態にある横ストリング上の磨耗の滋養体を示す図である。
図6と図6aは、NOMEX、TECHNORA、KEVLARなどの様々な材料用の応力−歪曲
線を示す。PPTAは、KEVLARとTECHNORAの化学構造をもつパラアラミド(para-ara
mid)ファイバーを示す。
図7は、NOMEX、TECHNORA、KEVLARなどさまざまな材料からつくられるストリ
ングの動的剛性曲線を示す。
図7aは、図7に示すAストリングだけの動的剛性曲線である。
図7bは、図7に示す本例のストリングだけの動的剛性曲線である。
図8は、100%KEVLAR材料からつくられたストリングの動的
剛性曲線である。
図9は、Wilson社によりつくられDualtecl37の名前で販売されたストリングの
動的剛性曲線である。
図10は、Head Sports社によりつくられTWARONの名前で販売されたストリン
グの動的剛性曲線である。
図11は、100%NOMEX材料からつくられたストリングの動的剛性曲線であ
る。
図12は、本例のストリングと従来技術のストリングの間のストレッチ比較を
示す。
好ましい実施例の説明
以下、本発明を、図面に示した4つの実施例に基づいて説明する。図示された
実施例の同一または等価の要素は同じ参照番号が付されている。
図面の以下の記載は、本発明の原理を示すためだけのものである。したがって
、本発明は、本明細書に図示および詳述された構成そのものや例だけに制限され
るものではない。本発明の範囲と精神を逸脱することなくつくられた、本発明の
開示から当技術者に容易に明らかになるすべての好ましい態様が他の実施例とし
て開示されている。
図1は、本発明の好ましい実施例の部分断面による斜視図を示す。この実施例
では、中心コア(10)はリボン状ラップ(11a、11b)により螺旋状に包
まれており、これらのリボン状ラップは180度離した状態で、コアの周囲に同
じ方向に巻装され、コアの外表面の少なくとも50%をカバーしている。ラップ
を螺
旋状に巻く方法は、たとえば、米国特許第4568415号に開示されており、
この特許は、上記のように参考のため本明細書に組み込まれる。ただし、上記米
国特許ではラップが反対方向に巻かれているのに対して本発明のストリングで使
用されているNOMEX製のラップは同じ方向に螺旋状に巻かれている。
さらに、保護ラップとコアは、従来のストリングアウターシースにより十分に
覆われている。これは、たとえば、Bajajによる米国特許第4183200号、N
ealeその他による米国特許第3164952号およびCrandallによる米国特許第
3050431号に詳述されている。これらの特許は参考のため本明細書に組み
込まれる。基本的に、シースには、複数の比較的直径の小さいストランドが含ま
れている。これらストランドは、従来の周知の方式で事前に設定された角度でコ
アの周りに完全に被服されたり編み込まれている。ストリングの外表面は粘着層
(13)で被覆されており、たとえばBajajの特許に記載されているように周知
の従来方式で湿気や環境に対してストリングを密封する。
図1aは、図1の横断面図である。本図から明確なように、2本のリボン状ラ
ップ(11a、11b)はほぼ180度隔置されており、コア(10)の周りに
対向するように置かれている。より大きい円(12)はシースを構成するシース
ストランドを示しており、外側コーティングまたは密封層は13で示されている
。
図2は、図1と図1aに示すストリングと同様な他のストリングの一部破断に
よる側面図である。図2の実施例では、中心コア(10)の図1の2重螺旋状の
NOMEXラップ(11b)ではカバーされていない露出面は、好ましくはナイロン
6の追加的なマル
チフィラメント糸(11c)によりカバーされている。こうした糸は、並列2重
NOMEX製のシースと同じ螺旋状方向で、2重ラップ間の空間を占めている。図2
aの横断面に示すように、この結果、中心コアの周りに2重螺旋状ラップの間の
互い違いの空間占有状態が異なっている図1に較べて、NOMEXとナイロン6から
なる螺旋状ラップがコアの周りにより平坦な層を形成するような均衡のとれた構
成となる。
図3は、本発明の他の実施例を示し、この実施例と図1の実施例の間の唯一の
相異は、図3の保護ラップ(12)がコア(10)を十分にカバーし、外に露出
された面は残されないことである。
複数のNOMEX製のラップ(11)は、それらの間に空間を残さずに、互いに接触
しており、同じ方向にコアの周りに螺旋状にラップし、コアを完全にカバーする
。
図3aは、図3の横断面図である。本図には、図3の実施例におけるストリン
グのコア(10)、保護ラップ(11)、シース(12)および密封層(13)
の関係が明確に示してある。
図4は、本発明のさらに他の実施例を示す。本実施例と図1および図3の実施
例の間の唯一の相異は、図4の保護ラップが中心コア(10)の周りに螺旋状に
ラップされた1枚のリボン状ラップ(11)から構成され、ストリングの最高2
5%をカバーしている点であり、それにより、ノッチによる中心コアへの切り込
みを効果的に防止している。
図4aは、図4の横断面図である。本図では、図4の実施例におけるストリン
グのコア(10)、保護ラップ(11)、シース(12)および密封層(13)
の関係が明確に示してある。
本発明の教唆を実行するために、中心コア(10)は、モノフィラメントであ
れマルチフィラメントであれ、押出ナイロン、ナイロン共重合体、ポリエステル
、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリプロピレン−ポリエチレン−ジ
エンターポリマー(PPT)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)またはポリ
エーテルエーテルケトン(polyetheretherketone)などどんなコアでもよい。コ
アにNOMEX材料を使用した本発明の実施例では、NOMEX材料は静的および動的剛性
が優れているが、それは比較的弱いということに注意すべきである。NOMEXの引
張強さは通常のナイロン6の約半分である。このナイロン6はストリングのコア
をつくるのに従来より使われていた材料である。従って、NOMEXによりストリン
グ全体を形成することは、高いテンションをかけて張られるストリングには望ま
しくない。しかし、こうしたストリングは、スカッシュやバトミントンのような
テンションが低くてもよいラケットでは現実的である。
図5は、主ストリングと横ストリングの関係を示している。プレイ中に、ある
角度で主ストリングをボールが擦ると、主ストリングが横ストリングに並行に移
動することになる。しばらく使用すると、そこにノッチが発生し、最終的には主
ストリングにまっすぐ食い込んでくる。図5aは、横ストリングを取り除いた主
ストリングを示す。そこには、主ストリングのノッチが示されている。
図5bには、横ストリングと主ストリングの表面にボールが当たってそれらの
ストリングの頂部に発生する磨耗が示してある。
本発明による螺旋状の摩擦耐性ラップの保護がないと、こうした
磨耗は、外部のコーティングとシースに食い込み、中心コアに到達し、ついには
、ストリングが切れることになる。
図5cには、スピンしているボールが当たって主ストリングが横ストリングを
擦った結果横ストリングに発生する磨耗が示してある。本発明による摩擦耐性材
料の保護螺旋状シースがないと、こうした磨耗は、すぐに、ストリングの欠損に
いたる。
本発明の開示によるストリングの特徴とその利点は、以下に示す例により具体
的に示される。本発明の範囲と精神は、以下に詳述される例に限るものではない
。
好ましい実施例の具体例
図1と図1aを参照すると、85重量%がナイロン6で15重量%がナイロン
66である共重合体からなるモノフィラメントの中心コア(10)が押し出し成
型され、引き伸ばされて、熱硬化され、樹脂コートされる。NOMEX材料による2
枚のリボン状ラップ(11a、11b)が、コアの周りに180度離して、同じ
方向に螺旋状に被覆され、コアの表面の50%を覆うように接着される。各ラッ
プの幅は約0.7mmで厚みは0.05mmである。マルチフィラメントナイロ
ン66の被覆(12)が、上記のNOMEXラップ(11a、11b)とコア(10
)と反対の方向に所定の角度で螺旋状に被覆されて、シースが形成される。最後
に、ナイロン66の外皮コーティング(13)は熱硬化され、ストリングを外気
から密封して、16ゲージストリングが仕上がる。
NOMEXは、メターフェニレンジアミンと塩化イソフタロイルを反応させて形成
されるポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)のアラミッドファイバーである
。KEVLARとTECHNORAもアラミドファイバーであるが、パラ−フェニレンジアミン
とテレフタル酸を反応させて形成さしたポリ(p−フェニレインイソフタルアミ
ド)の変成物であり、TECHNORAは前に特定した共重合組成物をもっている。基本
的に、NOMEX(KEVLAR/TECHNORAの分子構造の基本的な差は、NOMEXは1.3メタ
結合だが、KEVLAR/TECHNORAは1.4パラ結合である点である。すべてがアラミ
ド族であるとしても、物理特性は多くの点で異なっている。NOMEXの主利点は、
極めて摩擦耐性が高いと同時にNOMEXは非常に柔軟で弾性があるということであ
る。NOMEXが弾性的であるため、ボールが強く当たったときのテンションの増加
を受け入れいるように伸張する。KEVLAR、TECHNORA、TWARON、およびVECTRANやS
PECTRAのような他の摩擦耐性材料は、極めて剛性が強く、ストリングの動的、静
的剛性を増加させ、その使いやすさを犠牲にしている。
1.応力−歪特性
図6と図6aは、様々な合成材料の応力−歪曲線を示す。図6は、NOMEXの曲
線以外は、「技術情報広報TIE-05-89.11、帝人株式会社」に詳述されたグラフ1
の応力−歪曲線の複写である。NOMEXの曲線は、NOMEXとTECHNORAを比較するため
に図6aの情報を用いて補間されたものである。図6aは、Dupon Fibersの「技
術情報広報X-272、1988年7月」に詳述された図1の複写で
ある。応力−歪曲線に明確に示してあるように、KEVLAR、PPTAおよびTECHNORAパ
ラアラミド型材料は、NOMEXやナイロンのそれと較べて急カーブを示している。
そうした材料は、極めて弾性が低く、金属やガラスよりも低い。以下に示される
表1は、NOMEXと較べて、KEVLARやTECHNORAの様々な型の応力−歪特性や溶融点
を詳細に示している。表1の情報は、DuPont Fibersの「技術情報広報X-272、1
988年7月」に詳述された表IIからのものである。TECHNORAについての情報
は、上記の帝人株式会社の広報からのものである。
表1は、NOMEXに関する材料の静的剛性の尺度となる初期弾性率又は弾性率が
、KEVLER及びTECHNORAの初期弾性率よりもかなり低い(9倍も低い)ことを示し
ている。初期弾性率、即ち、静的剛性は、ASTM D2256に規定される方法に従って
測定した。先に示したように、参照文献として本明細書に組み込まれている米国
特許第4565061号及び第4813200号の教示によれば、比較的低い弾
性率(初期弾性率)を有するストリング(ストリング)を製造することが望まし
い。一方、KEVLER及びTECHNORA材料は、非常に高い弾性率を有しており、これら
の材料を、プレー適
性の高いラケット用ストリングには望ましくないものとしている。
TECHNORAは、KEVLERとほぼ同様の物性を示す。それにもかかわらず、ストリング
が全面的にこれらの材料でできているわけではない場合には、KEVLER及びTECHNO
RAは、ほとんど伸びを示さず、破断点が非常に短いので、KEVLER及びTECHNORAの
かかる物理的属性が支配的となり、ストリングを硬くして(静的剛性を高くして
)、ストリングの性能を低下させる。
2.動的剛性
図7は、上記の好ましい実施例の具体例の欄に例示された実施態様;上記実施
例とほぼ同様であるが、保護NOMEXラップを有しないPrince社のSYNTHETIC GUT 1
6 gaugeとして知られる先行技術のストリング(A);Prince社のRESPONSEとして
知られる先行技術のナイロン/PEEK複合ストリング(B);Prince社のPREMIERと
して知られる先行技術の100%PEEKストリング(C): 先行技術の天然の動
物ガット(D); 先行技術の100%KEVLERストリング(E); 及び、上記実
施例とほぼ同様の構成を有しているがNOMEX材料に対してTECHNORA材料を用いて
いることで相違するWilson社のDUALTEC 137として知られる先行技術のナイロン
/TECHNORAストリング(F)、を含むいろいろな種類のストリングの動的剛性を
示している。図7a及び以下の表2は、ストリング(A)の動的剛性をより詳細
に示している。図7b及び表2は、本発明実施例の動的剛性をより詳細に示して
いる。
動的剛性は、ラケットに張った時にストリングがどれだけ巧く役割を果たすか
の尺度であり、それは、前記したようにその開示内容が本明細書に組み込まれて
いるスミス等に与えられた米国特許第4586708号に説明されている。動的
剛性試験は、結果を互いに比較することができるよう、同じ重量の材料を有する
ストリングを用いて実施される。同じ密度のストリング材料に関しては、同じゲ
ージのストリングを用いる。ストリング材料の密度が異なる場合には、ゲージは
異なるが同じ重量の材料のストリングを試験に用いるようゲージを互いに対して
調節する。
図7及び図7a並びに表2に示す試験結果は、被検ストリング(全て16ゲージ
、l.33mm)を一端で垂直方向に支持し、次いで、被検ストリングを、その端か
ら二滑車システムに巻き付けて垂下させた後、滑車の下方の自由端に取り付けた
第一の重りによって張力にかけることによって得られた。質量が既知の第二の重
りが、上部支持端と滑車との間に取り付けられる。ストリングは、第一の重りが
取り付けられた反対側の端を打つことによって、その静止位置から揺動する。こ
れは、揺動力に応答してストリングが振動する際に、第二の重りを上下に振動さ
せる。振動数が計数され、この振動数は、公知の数式を通じてストリングの動的
剛性の表示を与える。次いで、5ポンドの増加分として追加の重りを第一の重り
に加え、次いで増加分の重りを追加するごとに、振動数を測定する。数学的最小
二乗法を利用して、データ点を通じて線を適合させて引き、剛性勾配(N/lb)、
60ポンド値及び応答指数の値を外挿するのに用いる。応答指数は、50ポンド
から100ポンドの動的剛性の増加パーセントとして定義される。この外挿した
60ポンド
値は、それぞれの材料の静的剛性と動的剛性とを比較するために用いる点である
。
動的剛性試験は、先行技術の(A)ストリングと、NOMEXラップを有する本発明
実施例のストリングとの間に大きな相違がないことを明らかにするものであり、
本発明実施例のストリングのプレー適性は、先行技術のストリングとほぼ等しい
ことを実証するものである。しかしながら、本発明実施例のストリングの摩耗、
切れ込み、摩滅及び尚早なストリングの破損に対する抵抗性は、プレー適性を犠
牲にすることなしに、先行技術の(A)ストリングよりもかなり向上している。
図8、図9、図10及び図11は、それぞれ、100%KEVLER材料、パラアラ
ミド材料であるTECHNORAを含むWilson社のDualtec137、同様のパラアラミド材料
を含むHead Sports社のTWARON、及び100%NOMEX材料からなるストリングの動
的剛性曲線を示している。図8の曲線に関する縦軸の目盛は、30〜60の範囲
であるのに対し、図9、図10及び図11の三つの曲線に関する目盛は、0〜3
0である。明らかなように、KEVLERストリングは、動的剛性が極めて高く、した
がって、弾性が非常に低い。そのため、この種のパラアラミド繊維の螺旋状ラッ
プを用いて製造したストリング、例えば、図9及び図10に示すストリングは、
弾性及びプレー適性が不十分である。
図11は、100%NOMEX材料のストリングが、実質的に水平な動的剛性を有
することを示している。そのため、メタ結合アラミド材料であるこの繊維は、非
常に低い動的剛性、したがって、非常に高い弾性を有している。これは、KEVLER
材料と比較上、NOME
Xの特性における重要な相違の一である。その結果、NOMEX材料は、本発明に従っ
て製造されたストリングにおける耐摩耗性、切れ込みに対する抵抗性及びプレー
適性の優れた組み合わせをもたらすことが分った。
以下の静的クリープ試験及び動的張力損失試験は、先行技術のナイロンストリ
ング(Prince社のSYNTHETIC GUT 16 gauge、以下「先行技術」と称する)と、Pr
ince社のSYNTHETIC GUT16とほぼ同様であるがNOMEXラップが追加された本発明実
施例の16ゲージのストリングとを比較している。これらの試験は、ストリング
がラケットに張られた後のストリング張力全体の損失の尺度である。
ストリングが張力を失う時には、基本的に、ストリングは張力及び衝撃力によっ
て長さが大きくなっていたことを意味する。ストリングが、その弾性限度を越え
て伸びると、即ち、ボールの衝撃に応答してストリングが元の長さに戻らない場
合には、即ち、ストリングが長くなった場合には、ストリングは、張力の損失を
示し、トランポリン又はY字パチンコのような特徴を以後のプレーにおいて生じ
させる。このことが、また、過剰なパワー並びに打撃の制御及び感覚の喪失を引
き起こす。したがって、ストリング張力全体の損失を最小限にとどめることが重
大なのである。
3.静的クリープ試験
この試験は、60ポンドの重りを2mの長さのストリングに吊した後の時間の
関数として、長さの変化を測定するものであり、この変化は、ストリングの張力
の損失に対する抵抗性を示し、クリープが大きいほど、ストリングの張力を保持
する能力が小さい。
テープをストリングに当てがって、ストリングに1m間隔(即ち、
標点距離(gauge Iength))の区切りをつける。時点0、即ち、重りを負荷した
時点において、本発明実施例は1090mmと測定され、先行技術は1113mmと測定され
た。測定値が、時間の増分の経過後に記録され、ストリングの伸びがもう見られ
なくなるまでプロットされる。図12は、時点0と60分経過時点との間の伸び
の比較を表わしている。したがって、一時間後、本発明実施例は、1090mmから10
99.5mm、即ち9.5mmの伸びであったのに対し、先行技術は、1113mmから1126mm、
即ち13mmの伸びであった。よって、本発明実施例は、NOMEXラップの追加により
、先行技術と比較して、より遅い速度で25%少ないクリープを示した。
4.動的張力損失試験
この試験を行なって、以下に述べる耐久試験の前後のストリング床剛性を測定
した。六つの同じラケットに、三つは本発明実施例のストリングを、三つは先行
技術のストリングを張った。それらの初期ストリング床剛性を、テニスの技術分
野で一般的に知られている標準的な装置であるRA試験機で測定した。しかる後
、それらのラケットを、各々150回打撃する耐久試験に供し、この試験の後、
RA剛性を再び測定した。結果を、以下の表3に示す。
上掲の結果は、(80マイル/時間(MPH)で発射した150個のボールを打
つける)動的衝撃の後、本発明実施例は、平均してその当初のストリング床剛性
のほんの1.0%を損失しただけであるが、先行技術は、ストリング床剛性の5.
9%の損失を受けた。したがって、本発明のストリングは、その当初の張力をは
るかに多く維持することができる。
5.耐久試験
耐久性を測定するため、80MPHで打球するトップスピンプレーヤーの模擬実
験をする。テニスボールを、80MPHで、4秒毎に一個の割合で、ラケットのス
トリング床めがけて発射する。ラケットヘッドの横ストリングを、トップスピン
作用を模するため、到来するボールの進路に対して51度傾斜させる。ラケット
ヘッドを、毎打撃後、ラケットの長手方向軸を中心に102度回転させるととも
に、ラケットヘッドを長手方向に、ハンドルの方向及びハンド
ルから隔たる方向に、ゆっくりした速度で35mm移動させ、幾本かの主ストリング
及び横ストリングにわたって摩耗領域を広げる。
この試験は、実際のプレーの間に生じる横ストリングと交差して擦れることによ
る主ストリングの切れ込みの模擬実験を行なうものである。ボールは、主ストリ
ングが破損するまで発射される。
ストリングを破損させるために発射したボールの数を記録する。
テニスラケットの合成ストリングの製造で経験を積んだ二業者A及びBが、本
発明者の要求に応じ、従来技術の合成ストリングの16ゲージサンプル並びに添
付図面の図1及び図1aに示す本発明の好ましい実施態様の16ゲージサンプル
を提供した。10個の複製ラケットの組に、各々のサンプルストリングを60ポ
ンドの張力で張った。各ラケットを、上述の耐久試験に従って耐久性に関して試
験した。好ましい実施態様と比較の先行技術のストリングの10個のラケットの
各組に関して観察された平均の耐久性の結果及びパーセンテージの上昇を、両業
者の全体の平均だけでなく、業者毎に、以下の表4に示す。
*この結果は、5個の複製試験ラケットの平均である。更に、業者Bは、NOMEX
を合成ストリングに組み込むことを前以て経験することなく、初期サンプルを提
供し、この初期サンプルは、342の破損打撃、即ち先行技術よりも15.5%
の向上をもたらした。
競技において、NOMEXラップは、コアのための非常に有効な耐摩耗性保護要素
として作用し、主ストリングの切れ込みを有効に阻止して50%以上も耐久性を
高めることが認められた。NOMEXラップを有しないほぼ同じストリングを用いた
ほぼ同じ条件での試験では、切れ込みがコアに進行し、コアを切断してストリン
グの破損に至ることが分った。一方、NOMEXでラップしたストリングに関しては
、切れ込みが、外部シースを貫いてNOMEXラップに達すると、それ以上のストリ
ングの移動が目立って減少し、ストリングのメッシュは所定の位置にロックされ
るようになる。
以上は、本発明の原理の説明である。先に示したように、本発明は、本明細書
で述べたそのままの形態、構造及び実施例のみに限定されない。本発明の範囲及
び本質内で行なうことのできる本発明の教示から当業者にとって容易に分る又は
自明の適宜の変更は、本発明の別の実施態様として含まれる。例えば、本発明を
、特に合成材料との使用に関して説明してきたが、本明細書で開示した教示を用
いて、保護ラップ組み込んで天然のガット又は天然シルクの中心コアを補強する
ことも本発明の範囲内である。
本発明を、種々のスポーツのラケットに関して開示してきた。
本発明の新しいストリングは、釣糸、凧糸、パラシュート、弓の弦、水上スキー
のロープ、セールボート(ヨット)の索、等の他のスポーツ活動における用途を
有している。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY,
CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H
U,JP,KR,KZ,LK,LU,MG,MN,MW
,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,
SE,SK,UA,VN
(72)発明者 ホーランド,デイヴィッド ティー.
アメリカ合衆国 08534 ニュージャージ
ー州 ペニントン, キングス コート
6番地
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.第一の融点及び第一の静的剛性を有する少なくとも一種類の材料からなるコ アと、 コアを摩耗から保護するため、少なくともコアの一部分を覆う耐摩耗性材料の 保護層であって、耐摩耗性材料が、第二の融点及び第二の静的剛性を有する保護 層と、 コア及び保護層の表面を封止するための外部シース手段と、を備えたスポーツ 用ストリングにおいて、 第一の融点は、第二の融点よりも低く、第一の静的剛性は、第二の静的剛性よ りも高いことを特徴とするスポーツ用ストリング。 2.保護層が、コアの全面を覆っていることを特徴とする請求項1記載のストリ ング。 3.保護層が、コアに螺旋状に巻かれた少なくとも一つのリボン状ラップである ことを特徴とする請求項1記載のストリング。 4.保護層が、同じ方向にコアに螺旋状に巻かれた二つの180度隔たったリボ ン状ラップであることを特徴とする請求項3記載のストリング。 5.螺旋状に巻かれたリボン状ラップが、コアの表面の少なくと も50%を覆 っていることを特徴とする請求項4記載のストリング。 6.コア表面の残りの50%を覆うため、耐摩耗性材料のリボン状ラップの間に 追加のマルチフィラメントナイロンが備わっていることを特徴とする請求項5記 載のストリング。 7.第二の材料が、ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)であ ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のストリング。 8.コアの少なくとも一種類の材料が、ナイロンを含んでいることを特徴とする 請求項1記載のストリング。 9.コアの少なくとも一種類の材料が、ナイロン共重合体を含んでいることを特 徴とする請求項1記載のストリング。 10.コアの少なくとも一種類の材料が、ポリエステルを含んでいることを特徴 とする請求項1記載のストリング。 11.コアの少なくとも一種類の材料が、ポリブチレンテレフタレートを含んで いることを特徴とする請求項1記載のストリング。 12.コアの少なくとも一種類の材料が、ポリプロピレン−ポリエチレン−ジエ ンター共重合体を含んでいることを特徴とする請求項1記載のストリング。 13.コアの少なくとも一種類の材料が、ポリフェニレンスルフィドを含んでい ることを特徴とする請求項1記載のストリング。 14.コアの少なくとも一種類の材料が、ポリエーテルエーテルケトンを含んで いることを特徴とする請求項1記載のストリング。 15.第一の融点及び第一の動的剛性を有する少なくとも一種類の材料からなる コアと、 コアを摩耗から保護するため、少なくともコアの一部分を覆う耐摩耗性材料の 保護層であって、耐摩耗性材料が、第二の融点及び第二の動的剛性を有する保護 層と、 コア及び保護層の表面を封止するための外部シース手段と、 を備えたスポーツ用ストリングにおいて、 第一の融点は、第二の融点よりも低く、第一の動的剛性は、第二の動的剛性よ りも低いことを特徴とするストリング。 16.保護層が、コアの全面を覆っていることを特徴とする請求項15記載のス トリング。 17.保護層が、コアに螺旋状に巻かれた少なくとも一つのリボン状ラップであ ることを特徴とする請求項15記載のストリング。 18.保護層が、同じ方向にコアに螺旋状に巻かれた二つの180度隔たったリ ボン状ラップであることを特徴とする請求項15記載のストリング。 19.螺旋状に巻かれたリボン状ラップが、コアの表面の少なくとも50%を覆 っていることを特徴とする請求項18記載のストリング。 20.コア表面の残りの50%を覆うため、耐摩耗性材料のリボン状ラップの間 に追加のマルチフィラメントナイロンが備わって いることを特徴とする請求項 19記載のストリング。 21.第二の材料が、ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)であることを特 徴とする請求項15、16、17、18、19又は20記載のストリング。 22.コアの少なくとも一種類の材料が、ナイロン、ナイロン共重合体、ポリエ ステル、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン−ポリエチレン−ジエン ター共重合体、ポリフェニレンスルフィド及びポリエーテルエーテルケトンから 基本的になる群から選択されることを特徴とする請求項21記載のストリ ング。 23.第一の融点、第一の動的剛性及び第一の静的剛性を有する少なくとも一種 類の材料からなるコアと、 コアを摩耗から保護するため、少なくともコアの一部分を覆う耐摩耗性材料の 保護層であって、耐摩耗性材料が、第二の融点、第二の動的剛性及び第二の静的 剛性を有する保護層と、 コア及び保護層の表面を封止するための外部シース手段と、を備えたスポーツ 用ストリングにおいて、 第一の融点は、第二の融点よりも低く、第一の動的剛性は、第二の動的剛性よ りも低く、第一の静的剛性は、第二の静的剛性よりも高いことを特徴とするスト リング。 24.保護層が、コアの全面を覆っていることを特徴とする請求項23記載のス トリング。 25.保護層が、コアに螺旋状に巻かれた少なくとも一つのリボン状ラップであ ることを特徴とする請求項23記載のストリング。 26.保護層が、同じ方向にコアに螺旋状に巻かれた二つの180度隔たったリ ボン状ラップであることを特徴とする請求項25記載のストリング。 27.螺旋状に巻かれたリボン状ラップが、コアの表面の少なくとも50%を覆 っていることを特徴とする請求項26記載のストリング。 28.コア表面の残りの50%を覆うため、耐摩耗性材料のリボン状ラップの間 に追加のマルチフィラメントナイロンが備わっていることを特徴とする請求項2 7記載のストリング。 29.第二の材料が、ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)であることを特 徴とする請求項23、24、25、26、27又は28記載のストリング。 30.コアの少なくとも一種類の材料が、ナイロン、ナイロン共重合体、ポリエ ステル、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン−ポリエチレン−ジエン ター共重合体、ポリフェニレンスルフィド及びポリエーテルエーテルケトンから 基本的になる群から選択されることを特徴とする請求項23記載のストリング。 31.第一の融点、第一の動的剛性及び第一の静的剛性を有する少なくとも一種 類の材料からなるコアと、 基本的にポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)からなり、コアを摩耗から 保護するため、少なくともコアの一部分を覆う耐摩耗性保護層であって、第二の 融点、第二の動的剛性及び第二の静的剛性を有する耐摩耗性保護層と、 コア及び保護層の表面を封止するための外部シース手段と、を備えたスポーツ 用ストリングにおいて、 第一の融点は、第二の融点よりも低いか又は第二の融点と等しく、第一の動的 剛性は、第二の動的剛性よりも低いか又は第二の動的剛性と等しく、第一の静的 剛性は、第二の静的剛性よりも高いか又は第二の静的剛性と等しいことを特徴と するストリング。 32.保護層が、コアの全面を覆っていることを特徴とする請求項31記載のス トリング。 33.保護層が、コアに螺旋状に巻かれた少なくとも一つのリボ ン状ラップであることを特徴とする請求項32記載のストリング。 34.保護層が、同じ方向にコアに螺旋状に巻かれた二つの180度隔たったリ ボン状ラップであることを特徴とする請求項33記載のストリング。 35.螺旋状に巻かれたリボン状ラップが、コアの表面の少なくとも50%を覆 っていることを特徴とする請求項34記載のストリング。 36.コア表面の残りの50%を覆うため、耐摩耗性材料のリボン状ラップの間 に追加のマルチフィラメントナイロンが備わっていることを特徴とする請求項3 5記載のストリング。 37.コアの少なくとも一種類の材料が、ナイロン、ナイロロン共重合体、ポリ エステル、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン−ポリエチレン−ジエ ンター共重合体、ポリフェニレンスルフィド及びポリエーテルエーテルケトンか ら基本的になる群から選択されることを特徴とする請求項31、32、33、3 4、35又は36記載のストリング。 38.第一の材料からなるコアと、 基本的にポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)からなり、同じ方向にコア に螺旋状に巻かれてコアの表面の少なくとも50%を覆う二つの180度隔たっ たリボン状ラップからなる保護層と、 コア及び保護層の表面を封止するための外部シース手段と、を備えたスポーツ 用ストリングにおいて、 第一の材料は、ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)以外 のものであり、ストリングがストリング床に組み込まれた時、動的張力損失試験 によって測定したストリング床のRAストリング床剛性が、平均で最大約1.5 %までしか低下しないことを特徴とするストリング。 39.第一の材料が、ナイロンであることを特徴とする請求項38記載のストリ ング。 40.第一の材料が、押出し、予備延伸し、熱硬化したナイロンであることを特 徴とする請求項38記載のストリング。 41.コアの少なくとも一種類の材料が、ナイロン、ナイロン共重合体、ポリエ ステル、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン−ポリエチレン−ジエン ター共重合体、ポリフェニレンスルフィド及びポリエーテルエーテルケトンから 基本的になる群から選択されることを特徴とする請求項38記載のストリング。 42.第一の融点及び第一の静的剛性を有する少なくとも一種類の材料からなる コアと、 コアを摩耗から保護するため、少なくともコアの一部分を覆う耐摩耗性材料の 保護層であって、耐摩耗性材料が、第二の融点及び第二の静的剛性を有する保護 層と、 コア及び保護層の表面を封止するための外部層手段と、を備えたスポーツ用ス トリングにおいて、 第一の融点は、第二の融点よりも低く、第一の静的剛性は、第二の静的剛性よ りも高いストリングを張ったことを特徴とするスポーツ用ラケット。 43.コアが第一の動的剛性を有し、保護層が第二の動的剛性を 有し、第一の動的剛性は、第二の動的剛性よりも高いことを特徴とする請求項4 2記載のスポーツ用ラケット。 44.保護層が、コアの全面を覆っていることを特徴とする請求項43記載のス ポーツ用ラケット。 45.保護層が、コアに螺旋状に巻かれた少なくともーつのリボン状ラップであ ることを特徴とする請求項44記載のスポーツ用ラケット。 46.保護層が、同じ方向にコアに螺旋状に巻かれた二つの180度隔たったリ ボン状ラップであることを特徴とする請求項45記載のスポーツ用ラケット。 47.螺旋状に巻かれたリボン状ラップが、コアの表面の少なくとも50%を覆 っていることを特徴とする請求項46記載のスポーツ用ラケット。 48.コア表面の残りの50%を覆うため、耐摩耗性材料のリボン状ラップの間 に追加のマルチフィラメントナイロンが備わっていることを特徴とする請求項4 6記載のスポーツ用ラケット。 49.第二の材料が、ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)であることを特 徴とする請求項42、43、44、45、46、47又は48記載のスポーツ用 ラケット。 50.コアの少なくとも一種類の材料が、ナイロン、ナイロン共重合体、ポリエ ステル、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン−ポリエチレン−ジエン ター共重合体、ポリフェニレンスルフィド及びポリエーテルエーテルケトンから 基本的になる群から選択されることを特徴とする請求項49記載のスポーツ用ラ ケット。 51.ラケットが、バドミントン用ラケット、ラケットボール用ラケット、スカ ッシュ用ラケット、又はテニス用ラケットであることを特徴とする請求項42記 載のスポーツ用ラケット。
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