JPH0849760A - 自動変速機用シフトレバー装置 - Google Patents

自動変速機用シフトレバー装置

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JPH0849760A
JPH0849760A JP18494294A JP18494294A JPH0849760A JP H0849760 A JPH0849760 A JP H0849760A JP 18494294 A JP18494294 A JP 18494294A JP 18494294 A JP18494294 A JP 18494294A JP H0849760 A JPH0849760 A JP H0849760A
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JP
Japan
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shift lever
shaft
vehicle
shift
moderation
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JP18494294A
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English (en)
Inventor
Yasushi Maeda
泰志 前田
Tamaki Koide
珠貴 小出
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Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Press Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シフトレバーを車両の前後方向および左右方
向にシフト操作する際の節度荷重に起因するシフトフィ
ーリングの悪化を防止する。 【構成】 シフトレバー40を、車両の前後方向に回動
可能な第1の軸27とこの第1の軸27に連結され車両
の左右方向に回動可能な第2の軸30とを介して車体側
に固定されるベースプレート21に揺動可能に支持し、
シフトレバー40の第1の軸27に対する揺動中心とシ
フトレバー40の第2の軸30に対する揺動中心とを直
交させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の自動変速機の
シフトレバー装置に関し、とくにシフトレバーを車両の
前後方向および左右方向にシフト操作することが可能な
シフトレバーの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のシフトレバーの操作性を向上さ
せるため、シフトレバーを車体の前後方向および左右方
向に揺動可能とした技術は、例えば実開平2−5815
8号公報に開示されている。
【0003】図6は、シフトレバーを車両の前後方向お
よび左右方向に揺動させる従来のシフトレバー装置の一
例を示している。図6において、1は中空状のシャフト
を示しており、シャフト1の両端部にはカラー2が装着
されている。各カラー2には、中実状のシャフト3が挿
入されている。シャフト3の両端は、車体側に固定され
たベースプレート4に支持されている。中空状のシャフ
ト1は、シャフト3に対して軸心まわりに回動可能とな
っている。シャフト1の外周面には、外方に突出する凸
部5が形成されている。
【0004】シャフト1の凸部5には、シャフト1の軸
方向に対して直角方向に延びる貫通穴6が形成されてい
る。凸部5には、側部に貫通穴8が形成されたコの字の
ホルダ7が嵌め込まれている。凸部5とホルダ7は、貫
通穴6、8に挿入されたシャフト9を介して連結されて
いる。シャフト9の端部には、抜け止め用のナット9b
が螺合されるねじ部9aが形成されている。ホルダ7
は、シャフト1の軸方向に対して直交方向に揺動可能と
なっている。ホルダ7には、上方に延びるシフトレバー
10が取付けられている。
【0005】シフトレバー10は、シャフト1を中心と
して車両の前後方向F1 に揺動可能であり、かつシャフ
ト9を中心として車両の左右方向F2 に揺動可能であ
る。シフトレバー10は、ホルダ7の上方に設けられた
節度プレート11により、複数のポジションに位置決め
されるようになっている。節度プレート11には、図8
に示すようにシフトレバー10側に取付けられた位置決
め部材であるローラ12が当接する凹凸状の位置決め部
11aが形成されている。ローラ12は、スプリング1
3により節度プレート11の位置決め部11aに押圧さ
れている。位置決め部材12が節度プレート11の位置
決め部11aの谷に嵌り込んでいる状態では、シフトレ
バー10が所定のポジションに位置決めされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の実開平
2−58158号公報や図6に示すシフトレバー装置に
は、つぎの問題が存在する。シフトレバーが車両の前後
方向および左右方向に揺動可能なシフトレバー装置の場
合は、シフトレバーのシフト操作の際の節度荷重(位置
決め荷重)が変化し、シフトフィーリングに多少の異和
感が生じる。
【0007】この節度荷重が変化する理由を、図7ない
し図9を参照して説明する。図7は、シフトレバーの車
両前後方向の動きおよび車両左右方向の動きを比較した
ものである。図7に示すように、シフトレバー10の上
端の移動距離Eを一定とした場合は、車両の前後方向F
1 のシフト操作時には節度プレート11の位置における
シフトレバー10の移動量はAであり、車両の左右方向
2 のシフト操作時には節度プレート11の位置におけ
るシフトレバー10の移動量はBである。したがって、
シフトレバー10の左右方向F2 のシフトのほうが前後
方向F 1 のシフト時に比べて節度プレート11の位置に
おける移動量が小さくなり、節度プレート11の位置決
め部11aの節度山の高さを低くせざるを得ない。
【0008】図8は、節度プレート11の位置決め部1
1aの節度山の高さが低い場合と高い場合とを比較した
ものである。図8に示すように、ローラ12の位置が実
線で示すアから2点鎖線で示すイに変化した場合は、節
度プレート11の位置決め部11aの各部の半径R2
5 を同一とすると、ローラ12の登り側の寸法はl 1
>l2 の関係となり、図9に示すように節度荷重の変化
が大きくなる。したがって、図6に示すように、シフト
レバー10が車両の前後方向および左右方向にシフト操
作するシフトレバー装置においては、シフト操作時の節
度荷重に起因するシフトフィーリングの悪化を防止する
ことが望まれる。
【0009】本発明は、シフトレバーを車両の前後方向
および左右方向にシフト操作する際の節度荷重に起因す
るシフトフィーリングの悪化を防止することが可能な自
動変速機用シフトレバー装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る自動変速機用シフトレバー装置は、シフ
トレバーを車両の前後方向および左右方向に揺動可能と
し、該シフトレバー側に設けられた位置決め部材を付勢
手段により節度プレートに押圧することによりシフトレ
バーを複数のポジションに位置決めする自動変速機用シ
フトレバー装置において、前記シフトレバーを、車両の
前後方向に回動可能な第1の軸と該第1の軸に連結され
車両の左右方向に回動可能な第2の軸とを介して車体側
に固定されるベースプレートに揺動可能に支持し、該シ
フトレバーの前記第1の軸に対する揺動中心と該シフト
レバーの前記第2の軸に対する揺動中心とを直交させた
ものから成る。
【0011】
【作用】本発明に係る自動変速機用シフトレバー装置に
おいては、シフトレバーは、第1の軸および第2の軸を
介してベースプレートに支持される。シフトレバーの第
1の軸に対する揺動中心と、シフトレバーの第2の軸に
対する揺動中心は、直交するので、シフトレバーを車両
の前後方向に揺動させた際の節度プレートに対するシフ
トレバーの移動量と、シフトレバーを車両の左右方向に
揺動させた際の節度プレートに対するシフトレバーの移
動量とは同じになる。そのため、節度プレートの位置決
め部の節度山の高さを、車両の前後方向のシフト操作と
左右方向のシフト操作とで同じにすることができ、一方
のシフト操作時における節度プレートの節度山の高さが
低くなることはない。したがって、シフトレバーを車両
の前後方向又は左右方向にシフト操作した場合でも、シ
フトレバー側に設けられた位置決め部材を付勢手段によ
って節度プレートに押圧する際の節度荷重が異なること
はなくなり、シフトレバーのシフト操作時におけるシフ
トフィーリングに異和感は生じない。
【0012】
【実施例】図1ないし図5は、本発明の一実施例を示し
ている。図1ないし図5において、20は自動変速機用
シフトレバー装置を示している。自動変速機用シフトレ
バー装置20は、車体18に固定されるベースプレート
21を有している。ベースプレート21は、例えば合成
樹脂から構成されている。ベースプレート21の頂部に
は、車両の前後方向F1 に延びる開口部22が形成され
ている。ベースプレート21の頂部には、アウタカバー
29が取付けられている。ベースプレート21の下部の
両側壁23には、円形の支持穴24がそれぞれ形成され
ている。支持穴24は、側壁23の内面23aと外面2
3bを貫通している。
【0013】側壁23の内面23aには、下端面23c
から支持穴24に向って延びるガイド溝25が形成され
ている。ガイド溝25の車両前後方向の幅は、ベースプ
レート21の下端面23c側が広くなっており、支持穴
24にいくにつれて徐々に狭くなっている。側壁23に
は、下端面23cから支持穴24に向って延びる切欠部
26が形成されている。切欠部26の車両前後方向F1
の幅W1 は、支持穴24の直径よりも小となっている。
側壁23の下端面23cと支持穴24の内周面は、切欠
部26を介して貫通している。
【0014】ベースプレート21の支持穴24には、第
1の軸27が回動可能に支持されている。第1の軸27
は、車両の前後方向F1 に対して直角方向となる車両の
左右方向F2 に延びている。第1の軸27は、大径部2
7aと小径部27bとから構成されている。小径部27
bは、大径部27aの両端に位置している。小径部27
bの外周面は、2ヶ所切除されている。これにより、小
径部27bの外周面には互い平行な切除面27cが形成
されている。小径部27bの直径は、支持穴24の内径
よりも僅かに小となっている。小径部27bの一方の切
除面27cと他方の切除面27cとの間の幅W2 は、切
欠部26の幅W1 よりも小となっている。
【0015】第1の軸27の小径部27bは、切欠部2
6を通過させることにより、ベースプレート21の支持
穴24に嵌合させることができる。第1の軸27は、小
径部27bの切除面27cを除く円弧状の外周面を介し
て支持穴24に支持されている。これにより、第1の軸
27は、車両の前後方向F1 に回動可能となっている。
第1の軸27は、ベースプレート21の支持穴24への
取付け後は、小径部27bが切欠部26から脱落しない
回動範囲で使用される。
【0016】第1の軸27には、第2の軸30が連結さ
れている。第2の軸30は、二股部31と軸部32とか
ら構成されている。二股部31と軸部32は、一体成形
されている。二股部31は、軸部32の下端に位置して
いる。二股部31の各側壁部31aの断面形状はハット
(つばつきの帽子)状となっている。二股部31の断面
形状をハット状としているのは、車両の前後方向F1
曲げ剛性を大に確保するためである。二股部31の各側
壁部31aには、円形の支持穴33が形成されている。
【0017】二股部31の支持穴33には、第1の軸2
7の支持軸部28が回動可能に支持されている。支持穴
33は、側壁部31aの内面と外面を貫通している。側
壁部31aの内面には、下端面から支持穴33に向って
延びるガイド溝34が形成されている。ガイド溝34の
車両左右方向F2 の幅は、下端面31b側が広くなって
おり、支持穴33にいくにつれて徐々に狭くなってい
る。側壁部31aには、下端面31bから支持穴33に
向って延びる切欠部35が形成されている。
【0018】切欠部35の車両左右方向F2 の幅は、支
持穴33の直径よりも小となっている。側壁部31aの
下端面31bと支持穴33の内周面は、切欠部35を介
して貫通している。本実施例では、一方の切欠部35は
内面側のみが切除されベースプレート21側の切欠部2
6と同じ構成となっているが、他方の切欠部35は側壁
部31aの厚みのすべてにわたって形成されている。一
方の切欠部35をこのように形成したのは、一方の支持
軸部28は後述するトーションスプリング57を支持す
るために他方の支持軸部28よりも長くなっているから
である。
【0019】第1の軸27の支持軸部28は、切欠部3
5を通過させることにより、二股部31の支持穴33に
嵌合させることができる。支持軸部28は、切除面28
aを除く円弧状の外周面を介して支持穴33に支持され
ている。これにより、第2の軸30は、車両の左右方向
2 に回動可能となっている。第2の軸30は、二股部
31への取付け後は、支持軸部28が切欠部35から脱
落しない回動範囲で使用される。
【0020】第2の軸30の軸部32には、シフトレバ
ー40の下端部が挿入される連結穴36が形成されてい
る。シフトレバー40の下端部と第2の軸30の軸部3
2は、シフトレバー40の軸方向に対して直角方向に延
び、シフトレバー40と第2の軸30を貫通するピン3
7を介して連結されている。シフトレバー40は、第1
の軸27と第2の軸30を介してベースプレート21に
揺動可能に支持されている。
【0021】シフトレバー40は、第1の軸27を中心
として車両前後方向F1 に揺動可能となっており、かつ
第2の軸30を中心として車両左右方向F2 に揺動可能
となっている。シフトレバー40の第1の軸27に対す
る揺動中心C1 とシフトレバー40の第2の軸30に対
する揺動中心C2 は、直交している。
【0022】第2の軸30の二股部31には、ホルダ5
0が取付けられている。ホルダ50には、下方から斜め
上方に向って延びる保持穴51が形成されている。保持
穴51の上部には、位置決め部材としてのロックピン5
2が揺動自在に保持されている。保持穴51の下部に
は、付勢手段としての圧縮コイルスプリング53が収納
されている。ホルダ50の直上には、節度プレート55
が設けられている。節度プレート55の各位置決め部5
5aは、シフトレバー40の第1の軸27に対する揺動
中心C1 と第2の軸30に対する揺動中心C1 の交点P
から同一の距離に設定されている。
【0023】節度プレート50は、本実施例ではベース
プレート21と一体で形成されているが、ベースプレー
ト21と別個に設ける構成であってもよい。ロックピン
52は、圧縮コイルスプリング53の付勢力により節度
プレート55の各位置決め部55aに押圧されるように
なっている。シフトレバー40は、ロックピン52が節
度プレート55の各位置決め部55aの谷に嵌まり込む
ことにより、所定のポジションに位置決めされる。
【0024】第1の軸27の2つの支持軸部28のうち
一方の支持軸部28は、第2の軸30の二股部31から
外方に突出している。二股部31から外方に突出してい
る支持軸部28の部位には、トーションスプリング57
が取付けられている。トーションスプリング57の一端
は第2の軸30の軸部32に固定され、他端はベースプ
レート21に固定されている。図5は、シフトレバー4
0のシフトパターンの一例を示している。シフトレバー
40は、トーションスプリング57により矢印F3 に示
すようにP、R、N、3、2、Lレンジ側に付勢されて
いる。シフトレバー40を矢印F3 と反対方向に操作す
ることにより、シフトレバー40をP′レンジまたはD
レンジにシフトさせることができる。
【0025】つぎに、上記の自動変速機用シフトレバー
装置における作用について説明する。まず、シフトレバ
ー装置を構成する各部材の組付け手順について説明す
る。第1の軸27の支持軸部28は、第2の軸30の二
股部31の支持穴33に嵌合される。この場合、二股部
31には支持穴31に向って延びる切欠部35が設けら
れているので、支持軸部27の切除面28aの部位を切
欠部35に合わせることにより、切欠部35を介して支
持軸部28を支持穴33に嵌合させることができる。支
持軸部28が支持穴33に嵌合された状態では、第2の
軸30は矢印X方向に回動される。これにより、支持軸
部28の切除部28aが切欠部35と平行でなくなり、
支持軸部28が支持穴33から脱落することはない。第
2の軸30は、二股部31への取付け後は、支持軸部2
8が切欠部35から脱落しない回動範囲で使用される。
【0026】支持軸部28が二股部31の支持穴33に
嵌合されると、二股部31から外方に突出した支持軸部
28の部位にトーションスプリング57が取付けられ
る。つぎに、第1の軸27の小径部27bをベースプレ
ート21の支持穴24に嵌合させる。この場合、ベース
プレート21には支持穴24に向って延びる切欠部26
が設けられているので、小径部27bの切除面27cの
部位を切欠部26に合わせることにより、切欠部26を
介して小径部27bを支持穴24に嵌合させることがで
きる。
【0027】切欠部26を介して小径部27bを支持穴
24に嵌合させた状態では、図1に示すように、第1の
軸27は矢印Y方向に回動される。第1の軸27を図1
の実線で示す位置まで回動させた状態では、小径部27
bの切除部27cが切欠部26と平行にならないので、
小径部27bは支持穴24から脱落することはない。第
1の軸27は、ベースプレート21への取付け後は、小
径部27bが切欠部26から脱落しない回動範囲で使用
される。
【0028】第1の軸27を上方に向けた状態では、ベ
ースプレート21の頂部に取付けられたアウタカバー2
9のシフト操作穴29aからシフトレバー40が第1の
軸27に向けて挿入される。シフトレバー40の下端部
は、第2の軸30の連結穴36に挿入される。シフトレ
バー40が連結穴36に完全に挿入された状態では、ピ
ン37によりシフトレバー40と第2の軸30とが連結
される。シフトレバー40は、アウタカバー29のシフ
ト操作穴29aの内周面との当接により過度の動きが規
制されるので、上述した第1の軸27の小径部27bと
支持軸部28が各支持穴24、33から脱落するのが防
止される。
【0029】本実施例では、第1の軸27の小径部27
bをベースプレート21の切欠部26を利用して支持穴
24に嵌合させ、第1の軸27の支持軸部28を第2の
軸30の切欠部35を利用して支持穴33に嵌合させて
いるので、第1の軸27と第2の軸30との連結のため
のボルト締めが不要となる。したがって、シフトレバー
装置20の部品点数の低減および組付作業工数の低減が
図れる。
【0030】シフトレバー40と連結される第2の軸3
0には、ホルダ50を介してロックピン52が設けられ
ているので、シフトレバー40を車両前後方向F1 また
は車両左右方向F2 に揺動させることにより、圧縮コイ
ルスプリング53によって付勢されているロックピン5
2は節度プレート55の各位置決め部55aの谷に嵌ま
り込み、シフトレバー40を所定のポジションに位置決
めすることができる。ここで、シフトレバー40の第1
の軸27に対する揺動中心C1 と、シフトレバー40の
第2の軸30に対する揺動中心C2 とが直交しているの
で、シフトレバー40のシフト操作角度を一定とした場
合、シフトレバー40を車両前後方向F 1 に揺動させた
際のロックピン52の先端部の移動量と、シフトレバー
40を車両左右方向F2 に移動させた際のロックピン5
2の先端部の移動量は、同一となる。すなわち、シフト
レバー40は常に交点Pを中心として揺動することにな
るので、車両前後方向F1 および車両左右方向F2 の揺
動時の揺動半径は同じとなり、図7の従来技術に示すよ
うな現象は生ぜず、節度プレート55に対するロックピ
ン52の移動量は、シフトレバー40の車両前後方向F
1 および車両左右方向F2 のシフト操作にかかわらず同
じとなる。
【0031】図7に示す従来技術の場合は、シフトレバ
ーの車両前後方向F1 のシフト操作と車両左右方向F2
のシフト操作とでは、節度プレート11に対する位置決
め部材であるローラの移動量が異なるので、シフトレバ
ーの操作量を一定とするならば節度プレート11の位置
決め部11aの節度山の高さを異ならせることが必要と
なる。そのため、シフト操作の際の節度荷重(位置決め
荷重)が変化したが、本実施例では、シフトレバー40
の揺動半径が車両前後方向F1 および車両左右方向F2
のシフト操作でも同じになるので、節度プレート55の
位置決め部の節度山の高さを異ならせる必要はなくな
る。したがって、各ポジションにおいて節度プレート5
5の節度山の高さを十分に確保することが可能となる。
【0032】各ポジションにおける節度プレート55の
節度山(凹凸)の高さが同じであれば、シフトレバー4
0のシフト操作時にはロックピン52を節度プレート5
5に押圧する力が、図9の実線と破線で示すように変化
することはなくなる。したがって、シフトレバー40の
シフト位置の相違による節度荷重が異なることがなくな
り、シフトフィーリングの悪化が防止される。
【0033】なお、本実施例では位置決め部材として先
端が球面状のロックピン52を用いたが、位置決め部材
は節度プレート55の位置決め部に沿って転動するロー
ラやボールであってもよい。また、本実施例では、第1
の軸27に支持軸部28を形成し、支持軸部28を第2
の軸30の支持穴33に嵌合させる構成としたが、逆に
第2の軸30側に支持軸部28を設け、第1の軸27側
にこの支持軸部28に嵌合する支持穴33を設ける構成
としてもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る自動変速機用シフトレバー
装置によれば、シフトレバーを、車両の前後方向に回動
可能な第1の軸とこの第1の軸に連結され車両の左右方
向に回動可能な第2の軸とを介して車体側に固定される
ベースプレートに揺動可能に支持し、このシフトレバー
の第1の軸に対する揺動中心とシフトレバーの第2の軸
に対する揺動中心とを直交させるようにしたので、シフ
トレバーの車両前後方向における揺動時の揺動半径と車
両左右方向における揺動時の揺動半径とを同じにするこ
とができ、シフトレバーを車両前後方向に揺動させた際
の節度プレートに対するシフトレバーの移動量と、シフ
トレバーを車両左右方向に揺動させた際の節度プレート
に対するシフトレバーの移動量とを同じにすることがで
きる。そのため、節度プレートの位置決め部の節度山の
高さを全て同一にすることができ、適切な節度荷重を得
るための充分な大きさの節度山を得ることができる。し
たがって、シフトレバーを車両前後方向又は車両左右方
向にシフト操作した場合でも、節度荷重が異なることは
なくなり、シフトレバーのシフト操作時におけるシフト
フィーリングの異和感の発生を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動変速機用シフトレ
バー装置の透視断面図である。
【図2】図1の第1の軸と第2の軸の組付け状態を示す
分解斜視図である。
【図3】図1の第2の軸の部分拡大斜視図である。
【図4】図1のZ−Z線に沿う断面図である。
【図5】図1のシフトレバーのシフトパターンの一例を
示す平面図である。
【図6】従来のシフトレバー装置におけるシフトレバー
の支持構造を示す分解斜視図である。
【図7】図6のシフトレバー装置におけるシフトレバー
の動きと節度プレートとの関係を示す模式図である。
【図8】図7の節度プレートとシフトレバー側に設けら
れた位置決め部材との関係を示す部分拡大平面図であ
る。
【図9】図8の節度プレートの形状変化に伴う節度荷重
の変化を示す特性図である。
【符号の説明】 20 シフトレバー装置 21 ベースプレート 27 第1の軸 30 第2の軸 40 シフトレバー 52 位置決め部材 53 付勢手段 55 節度プレート F1 車両前後方向 F2 車両左右方向 P 交点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトレバーを車両の前後方向および左
    右方向に揺動可能とし、該シフトレバー側に設けられた
    位置決め部材を付勢手段により節度プレートに押圧する
    ことによりシフトレバーを複数のポジションに位置決め
    する自動変速機用シフトレバー装置において、前記シフ
    トレバーを、車両の前後方向に回動可能な第1の軸と該
    第1の軸に連結され車両の左右方向に回動可能な第2の
    軸とを介して車体側に固定されるベースプレートに揺動
    可能に支持し、該シフトレバーの前記第1の軸に対する
    揺動中心と該シフトレバーの前記第2の軸に対する揺動
    中心とを直交させたことを特徴とする自動変速機用シフ
    トレバー装置。
JP18494294A 1994-08-05 1994-08-05 自動変速機用シフトレバー装置 Pending JPH0849760A (ja)

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JP18494294A JPH0849760A (ja) 1994-08-05 1994-08-05 自動変速機用シフトレバー装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006273054A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Fuji Kiko Co Ltd シフトレバー装置
JP2016182861A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 津田工業株式会社 シフトレバーユニット、及びシフトレバーユニットの組立方法

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JP2016182861A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 津田工業株式会社 シフトレバーユニット、及びシフトレバーユニットの組立方法

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