JPH0849404A - 仮設足場用手摺枠の取り付け構造 - Google Patents

仮設足場用手摺枠の取り付け構造

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JPH0849404A
JPH0849404A JP18606894A JP18606894A JPH0849404A JP H0849404 A JPH0849404 A JP H0849404A JP 18606894 A JP18606894 A JP 18606894A JP 18606894 A JP18606894 A JP 18606894A JP H0849404 A JPH0849404 A JP H0849404A
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JP
Japan
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handrail frame
frame
locking pin
handrail
pedestal
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JP18606894A
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Akihiro Yamaguchi
明弘 山口
Katsuyoshi Yoshimaru
勝善 吉丸
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Daisan Co Ltd
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Daisan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単独の作業者が、工具を用いることなく簡単
かつ安全に建枠に取付けることのできる仮設足場用手摺
枠の取付け構造を提供する。 【構成】 手摺枠1の左右一対の縦杆3、3の中間部に
内側に屈曲形成された先端屈曲部を有する係止ピン4、
4を設ける一方、脚柱ジョイント延長部材21に断面コ字
状の係止ピン受け部材30を固着する。係止ピン受け部材
30の上板部に係止ピン挿入孔を設け、先端屈曲部が嵌ま
り込むものとする。縦杆の下端部に手摺枠の揺動を防止
する第1つかみ金具40を設ける。縦杆3の上部に、第2
つかみ金具50を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工事現場等における
仮設足場に付設される手摺枠の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】従来、仮設足場に付設される手摺
枠(T)は、図8(イ)及び(ロ)に示すように手摺枠
の縦杆(80)の下部に側方突出状に設けられたフック状
係止金具(81)を建枠(W)の横桟(85)に係止させる
と共に、縦杆(80)の前記フック状係止金具(81)より
も下方位置に固着されたいわゆるつかみ金具(K)によ
り建枠脚柱(74)を抱持させかつ楔状体(88)を打ち込
んで抱持状態を固定保持することにより建枠に堅固に取
り付けられるものとなされている(実開平4−8224
9号公報等参照)。
【0003】しかしながら、このような従来の手摺枠
(T)は、建枠自体に他の取付け部材を一切付設するこ
となく建枠(W)に取付けることができるという利点を
有する反面、以下に述べるような欠点を有している。
【0004】まず第1に、つかみ金具(K)により建枠
脚柱(74)を抱持させかつ楔状体(88)による楔止めが
完了するまでは、手摺枠(T)が安定良く自立すること
ができないので、手摺枠(T)の取付け時には、手摺枠
(T)を起立状態に保持する作業者と、つかみ金具
(K)の楔状体(88)を打ち込む作業者とを要し、作業
者一人では、手摺枠を取付けることができない。
【0005】第2に、楔状体(88)を打ち込む際あるい
はその楔止めを解除する際には、ハンマー等の工具を必
要とする。
【0006】第3に、楔状体(88)が建枠(W)の外
方、換言すれば仮設足場の外方に位置しているために、
楔止めを行う際には、作業者が仮設足場の外方に若干身
体を乗り出すようにして行わなければならない。
【0007】この発明は、このような従来の手摺枠の取
り付け構造の有する課題を解決することを目的としてな
されたもので、作業者がハンマー等の工具を用いること
なくかつひとりの作業者が単独で取付けることができる
と共に、常に仮設足場の内側に身体を置いて安全に取付
け作業を行うことのできる仮設足場用手摺枠の取り付け
構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
において、手摺枠に設けられた係止ピンを建枠又は脚柱
ジョイント等の建枠側の部材に設けられた係止ピン受け
部材に挿入することにより手摺枠が安定良く自立しうる
ようにして、作業者が単独で手摺枠を建枠に取り付けら
れるものとした。
【0009】すなわち、請求項1の発明においては、水
平手摺杆と、水平手摺杆の両端から下方に延設された左
右一対の縦杆を備えた仮設足場用手摺枠が、係止手段及
びつかみ金具を介して建枠に取り付けられるものとなさ
れた仮設足場用手摺枠の取り付け構造において、前記係
止手段が、建枠又は脚柱ジョイント等の建枠側の部材に
設けられた係止ピン受け部材と、前記手摺枠縦杆の中間
部前側方に突設され前記係止ピン受け部材の係止ピン挿
入孔に挿入される係止ピンとから構成される一方、前記
手摺枠縦杆の下端部に、建枠脚柱に係合して手摺枠の揺
動を防止する第1つかみ金具が設けられ、前記係止ピン
挿入孔の内径が係止ピンの外径より僅かに大に設定され
ると共に、前記係止ピンの先端部が内側に屈曲形成され
かつ該先端屈曲部の長さが係止ピン受け部材内に嵌まり
込みうる長さに設定されてなる構成を採用している。
【0010】また、請求項2の発明においては、コスト
を可及的低く抑える目的をもって、係止ピン受部材が脚
柱ジョイント延長部材に設けられてなる構成を採用し、
従来の建枠及び脚柱ジョイントをそのまま用いてこの発
明に係る手摺枠の取り付け構造を実施できるものとして
いる。
【0011】請求項3の発明においては、第1つかみ金
具が、縦杆の側方に突設されかつ手摺枠の起立状態にお
いて建枠脚柱外周面前側部に当接する第1当接片と、建
枠脚柱の前記第1当接片との非当接面に当接・解離自在
なロック用第2当接片とを備え、この第2当接片が回動
自在に支持されててなる構成を採用し、工具をもちいる
ことなくロック及び解除操作を行えるものとしている。
【0012】請求項4の発明においては、縦杆の上部
に、建枠脚柱に係合する第2つかみ金具が設けられ、該
第2つかみ金具が、手摺枠縦杆の側方に突設され手摺枠
の幅方向に回動自在な腕部とこの腕部の先端に設けられ
たU字状抱持部とからなる建枠脚柱抱持部材と、該抱持
部材の抱持状態を固定するロックピンとを備え、該ロッ
クピンがその一端部をU字状抱持部の一端部に手摺枠の
前後方向に回動自在に軸支されると共に、U字状抱持部
の他端部にロックピンの先端部が出入自在に嵌合される
切欠き部が設けられてなる構成を採用し、建枠脚柱抱持
部材の脚柱側への回動に従って自動的にロックピンが回
動して抱持部材の抱持状態を固定保持するものとしてい
る。
【0013】
【実施例】以下、この発明を図示実施例に基づいて説明
する。
【0014】図1は、手摺枠(1)の建枠(10)(10)
…に対する取り付け状態の正面図を示すもので、上下の
建枠(10)(10)どうしは脚柱ジョイント(20)及び脚
柱ジョイント延長部材(21)を介して連結されると共
に、左右の建枠(10)(10)どうしは布わく(12)を介
して連結されている。実際の仮設足場は、左右上下に多
数個の建枠(10)(10)……が順次連結されるものであ
るが、その連結状態は図示省略する。
【0015】前記脚柱ジョイント延長部材(21)は、図
2に示すように脚柱ジョイント(20)のカラー(20a)
及び建枠脚柱(11)の外径とほぼ等しい外径を有する大
径管部(21a)と、この大径管部(21a)の一端から突
出し建枠脚柱(11)に差し込まれる小径管部(21b)と
からなり、前記大径管部(21a)の外面に後述する係止
ピン受け部材(30)が固着されている。従って、このジ
ョイント延長部材(21)を用いることにより、従来の仮
設足場で使用していた建枠及び脚柱ジョイントをそのま
ま用いてこの発明に係る手摺枠の取り付け構造を実施す
ることができる。
【0016】図1に示す手摺枠(1)は、水平手摺杆
(2)の左右両端部から延設された左右一対の縦杆
(3)(3)の下端部寄りの中間部に、縦杆(3)
(3)の前側方に突出した係止ピン(4)(4)が固着
されている。この係止ピン(4)(4)、と、前記係止
ピン受け部材(30)とが係止手段(5)を構成し、係止
ピン(4)(4)の先端が、ジョイント延長部材(21)
に設けられた係止ピン受け部材(30)に係止され、かつ
縦杆(3)(3)の下端部に設けられた第1つかみ金具
(40)(40)及び縦杆(3)(3)の上部に設けられた
第2つかみ金具(50)(50)を介して建枠(10)(10)
…に連結されることにより、手摺枠(1)が建枠(10)
(10)…に対して安定良く取り付けられるものとなされ
ている。
【0017】(13)は一対の縦杆(3)(3)どうしを
中間部において連結する中間横桟、(14)は一対の縦杆
(3)(3)どうしを下端部において連結する下部横
桟、(15)は水平手摺杆(2)と中間横桟(13)または
中間横桟(13)と下部横桟(14)とを連結する縦補助杆
である。
【0018】前記係止ピン(4)は、図2及び図3に示
すように縦杆(3)の下端部寄り中間部外面に溶接され
た前方突出部(4a)の先端から側方突出部(4b)が
延設され、この側方突出部(4b)の先端から延設され
た垂下部(4c)の先端が内方に屈曲されて先端屈曲部
(4d)が形成されている。この先端屈曲部(4d)の
長さは、係止ピン受け部材(30)内に嵌まり込みうる長
さに設定されている。また、図1に示すように左の縦杆
(3)に固着される係止ピン(4)と、右の縦杆(3)
に固着される係止ピン(4)とは左右対称に形成されて
いる。
【0019】脚柱ジョイント延長部材(21)に設けられ
た係止ピン受け部材(30)は、図2及び図3に示すよう
に垂直板部(31)及び一対の上下板部(32)(33)とか
らなる断面コ字型に形成され、上下両板部(32)(33)
の遊端縁(32a)(33a)が脚柱ジョイント延長部材
(21)の大径管部(21a)の外面に対応した円弧状に切
り欠かれ、この円弧状遊端縁(32a)(33a)が大径管
部(21a)に溶接されることにより、脚柱ジョイント延
長部材(21)に固着されている。前記上板部(32)には
前記係止ピン先端屈曲部(4d)の径より僅かに大なる
左右一対の係止ピン挿入孔(34)(34)が設けられてい
る。また上下両板部(32)(33)の間隔は、図3に示す
ように前記係止ピンの先端屈曲部(4d)が嵌まり込ん
でなお余りある間隔に設定されている。
【0020】縦杆(3)の下端部に設けられた第1つか
み金具(40)は、建枠脚柱外面に当接する第1当接片
(41)と、建枠脚柱外面の前記第1当接片(41)との非
当接面に当接・解離自在な第2当接片(42)とを備え、
図4及び図5に示すように、第1当接片(41)は、縦杆
(3)の外周面に溶接されて手摺枠(1)の外側方に突
出されたL字状取り付け板部(43)の先端から外方に湾
曲した断面半円形のフック状当接部(44)が延設され、
このフック状当接部(44)が手摺枠(1)の直立状態に
おいて建枠脚柱外面に当接して手摺枠(1)の外方への
傾動を防止するものとなされている。従って、図1にお
ける右の縦杆(4)に固着される第1つかみ金具(40)
は、左の縦杆(3)に固着される第1つかみ金具(40)
とは左右対称に作成されている。
【0021】一方、第2当接片(42)は、前記L字状取
付け板部(43)の中間部に、取付け板部(43)の側面か
ら取付け板部(43)を貫通したボルト(49)を介して上
下方向に回動自在に取付けられている。この第2当接片
(42)は、前記L字状取付け板部(43)の側面に沿って
摺動する摺動板部(45)と、この摺動板部(45)の上端
から延設され先端がフック状当接部(44)の基端部(44
a)上縁と交差する中間板部(46)と,この中間板部
(46)の先端から斜め後ろ向きに曲折された斜め後向き
当接部(47)とから構成されている。前記斜め後向き当
接部(47)は、図4(ロ)及び図5に示すように手摺枠
(1)の起立時にフック状当接部(44)が建枠脚柱(1
1)の外周面前側部に当接した状態において、その後ろ
側から建枠脚柱(11)に当接して、フック状当接部(4
4)と協働して建枠脚柱(11)を挟着し、手摺枠(1)
の揺動を防止しうるものとなされている。また、前記中
間板部(46)は摺動板部(47)の横幅一杯に上方に延設
され、図4(イ)に示すように摺動板部(45)を回動さ
せて中間板部(46)を起立状態にさせると、重心が回動
軸としての取付けボルト(49)から大きく偏位した縦杆
側に位置することとなって、この第2当接片(42)が不
本意に建枠脚柱側に回動しないように構成されている。
【0022】縦杆(3)の上部に設けられた第2つかみ
金具(50)は、図6及び図7に示すように、腕部(52)
とその先端の略々U字状の抱持部(53)とからなる脚柱
抱持部材(51)と、この脚柱抱持部材(51)の脚柱抱持
状態を固定するL字状ロックピン(54)とを備えてなる
ものである。
【0023】前記脚柱抱持部材(51)は、建枠脚柱(1
1)に対応する縦杆(3)の外面に建枠脚柱(11)に向
かってかつ上下に開口した態様で固着された断面コ字状
の取付部材(55)に、腕部(52)の端部が回動軸として
のボルト(60)を介して上下方向に回動自在に取り付け
られている。前記腕部(52)は、その厚さがコ字状取付
け部材(55)の一対の対向側板部(55a)(55a)の間
隔よりもかなり薄目に設定され、対向側板部(55a)
(55a)間を自由に移動できるものとなされると共に、
腕部(52)の水平状態においてU字状抱持部(53)が建
枠脚柱(11)を抱持した状態において基端部先端が縦杆
(3)に当接するものと設定され、その位置より下方に
は回動しないように形成されている。また、腕部(52)
のボルト貫通孔(61)は横長に形成され、腕部(52)の
回動軸が相対的に移動して抱持部材(51)がスムーズに
建枠脚柱(11)を抱持できるようになされている。(6
2)は腕部(52)の一側面中間部に突設された半球状突
起で、腕部(52)を起立させた際に前記対向側板部(55
a)(55a)間に嵌まり込みかつ一方の内面に圧接して
起立状態を保持するために設けられている。
【0024】U字状抱持部(53)には、一端に前記L字
状ロックピン(54)を手摺枠(1)の前後方向に回動自
在に支持するためにロックピン軸部(54b)が遊挿され
る貫通孔(56a)を備えた軸部受片(56)が設けられる
と共に、他端にロックピン主体部(54a)の先端部が嵌
合する切欠部(57)が設けられている。さらに、U字状
抱持部(53)の前記ロックピン軸部受片(56)側の中間
部には、前記軸部受片(56)の貫通孔(56a)に対応す
る貫通孔(58a)を備えた軸部受補助片(58)が前記軸
部受片(56)との間に所定間隔をおいて切り起こし形成
され、ロックピン軸部(54b)を安定良く回動させうる
ものとなされている。(59a)は、ロックピン軸部(54
b)の先端部を貫通した抜け止め用ピン、(59b)は、
軸部受片上隅部を貫通したロックピン回動規制用ピンで
ある。
【0025】而して、上記手摺枠の取り付け構造の実施
に際しては、まず上下の建枠(10)(10)を連結する際
に、下方の建枠(10)の脚柱(11)に脚柱ジョイント延
長部材(21)の小径管部(21b)を挿入した後、脚柱ジ
ョイント延長部材(21)の大径管部(21a)に通常の脚
柱ジョイント(20)のほぞ部(20b)を挿入し、この脚
柱ジョイント(20)に上方の建枠脚柱(11)を連結し、
さらに左右の建枠間に布わく(12)を付設する。
【0026】次に、手摺枠(1)の取り付け作業者は仮
設足場の布わく(12)上において、図3(イ)に示すよ
うに手摺枠(1)を足場の内側(図3においては図の右
側)に傾け、係止ピンの先端屈曲部(4d)を係止ピン
受部材(30)の上板部(32)に略々直交する状態としな
がら係止ピン受部材(30)の係止ピン挿入孔(34)に挿
入する。先端屈曲部(4d)がピン挿入孔(34)内に嵌
まり込むと、垂下部(4c)と先端屈曲部(4d)との
境界近傍内側がピン挿入孔(34)の内縁に当接して、そ
れまでの挿入角度では先端屈曲部(4d)に連続する垂
下部(4c)をピン挿入孔(34)にさらに挿入すること
はできなくなる。この時点で、作業者が手摺枠(1)を
支えている力を緩めるかあるいは手摺枠(1)から完全
に手を離してしまうと、図3(イ)に示すように、自重
により手摺枠(1)は足場内側に少し傾斜し、先端屈曲
部(4d)の先端が係止ピン受部材(32)の垂直板部
(31)の内面に当接することにより、手摺枠(1)は、
足場内側に傾斜した状態で自立する。
【0027】この手摺枠(1)を傾斜自立状態から起立
状態へとスムーズに移行させるには、第1つかみ金具
(40)の第2当接片(42)は図4(イ)に示すように中
間板部(46)が上を向き、その上端に斜め後ろ向き当接
部(47)が位置する起立状態になければならないし、ま
た、同様に第2つかみ金具(50)は、脚柱抱持部材(5
1) の腕部(52)が上を向き、その上端にU字状抱持部
(53)が位置しかつ若干手摺枠縦杆(3)側に傾いた起
立状態になければならない。各つかみ金具(40)(50)
が前記所定姿勢になっていない場合には、手摺枠(1)
を前記傾斜自立状態としたまま、作業者が各つかみ金具
(40)(50)を前記所定の起立姿勢に直すことができ
る。
【0028】このようなつかみ金具(40)(50)の所定
姿勢確認が終了した後、手摺枠(1)を前記傾斜状態か
らゆっくりと起立させて行くと、係止ピン垂下部(4
c)の中間部がピン挿入孔(34)に嵌まり込み、先端屈
曲部(4d)の先端が図3(ロ)に示すように係止ピン
受部材(30)の下板部(33)上面に当接すると共に、係
止ピン垂下部(4c)の周面がピン挿入孔(34)の内縁
に当接して、手摺枠(1)が起立状態で自立する。この
時、第1つかみ金具(40)のフック状当接部(44)は、
自動的に図4に示すように建枠脚柱(11)外面に当接
し、手摺枠(1)の外傾を防止しうる状態にある。この
自立状態において、作業者は手摺枠(1)を支持する必
要がなくなるので、り、つかみ金具(40)(50)を作動
状態へ移行させるための作業を行うことができる。
【0029】すなわち、第2当接片(42)は図4(イ)
に示すように斜め後ろ向き当接部(47)が上部に位置し
た起立状態にあるので、これを建枠脚柱(11)側に回動
させると、斜め後ろ向き当接部(47)が前記フック状当
接部(44)の当接面の反対側から建枠脚柱(11)に当接
し、第1当接片(41)と第2当接片(42)とが協働して
建枠脚柱(11)を挟着して手摺枠(1)の揺動を防止す
る。
【0030】次に、起立状態にある第2つかみ金具(5
0)を、図6に示すように建枠脚柱(11)側に回動させ
ると、まずL字状ロックピン主体部(54a)が建枠脚柱
(11)に当接するが、L字状ロックピン(54)は、その
軸部(54b)が軸部受片(56)及び軸部受補助片(58)
により手摺枠(1)の前後方向に回動自在に軸支されて
いるので、図6(イ)ないし(ハ)に示すように抱持部
材(51)が下方に回動するにつれて、ロックピン主体部
(54a)は、建枠脚柱(11)周面を摺動しながら起立し
て行く。軸部受片(56)には、ロックピン回動規制用ピ
ン(59b)が設けられているので、ロックピン主体部
(54a)が建枠(10)の前方に回動することはない。そ
して、U字状抱持部(53)が建枠脚柱(11)を抱持する
水平状態となって、ロックピン主体部(54a)と建枠脚
柱(11)との当接が解除されると、ロックピン主体部
(54a)が下方に回動し、ロックピン主体部(54a)の
先端部がU字状抱持部(53)の切欠部(57)に嵌合す
る。この状態においては、ロックピン主体部(54a)を
上方に回動させる力が作用しない限り、抱持部(53)に
よる建枠脚柱(11)の抱持状態が保持され、手摺枠
(1)はその上部において建枠脚柱(11)に堅固に連結
されることになる。仮設足場の解体時等に手摺枠(1)
を建枠(10)(10)から取り外すに際しては、前記取り
付け時とは逆の操作を行う。すなわち、第1つかみ金具
(40)の第2当接片(42)を縦杆側に回動させて起立さ
せる一方、第2つかみ金具(50)のロックピン(54)を
起こしてロック状態を解除し、抱持部材(53)を手摺枠
縦杆(3)側に回動させて起立状態とする。そして、手
摺枠(1)を真っ直ぐ持ち上げ、係止ピン(4)の垂下
部(4c)と先端屈曲部(4d)との境界近傍内側がピ
ン挿入孔(34)の内縁に当接して、それ以上、手摺枠
(1)を持ち上げることができなくなる時点から手摺枠
(1)を、係止ピン先端屈曲部(4d)が係止ピン受け
部材上板部(32)と直交する角度になるまで内側に傾け
た状態で、真っ直ぐ持ち上げると、手摺枠(1)を建枠
(10)から外すことができる。
【0031】なお、係止ピン受け部材(30)は建枠脚柱
(11)に設けても良いが、実施例のように脚柱ジョイン
ト延長部材(21)に係止ピン受け部材(30)を設ける方
が望ましい。従来の建枠(10)をそのまま使用でき、可
及的低いコストでこの発明に係る手摺枠の取付け構造を
実施できるからである。また、係止ピン受け部材の形状
は、実施例のようなコ字状に限定されるものではなく、
設計変更が可能である。例えば水平板部と傾斜面部とか
らなる断面V字状に形成し、傾斜面部に係止ピン挿入孔
を有するものであっても良い。その場合、係止ピン受け
部材の形状に対応して係止ピンの形状も変更されること
になる。
【0032】手摺枠(1)の上部に設けられた第2つか
み金具(40)は、絶対不可欠のものではないが、手摺枠
(1)がその上部を第2つかみ金具(40)を介して建枠
脚柱(11)に連結されることにより、不本意に手摺枠
(1)を外傾させるような圧力が加えられた場合に、係
止手段(5)及び第1つかみ金具(40)にかかる負荷を
軽減でき、かつ手摺枠(1)に筋交い材としての機能も
期待できるので、ある方が望ましい。
【0033】
【発明の効果】上述の次第で、この発明は、手摺枠
(1)を建枠(10)に係止させる係止手段(5)が、建
枠(10)又は脚柱ジョイント(20)等の建枠側の部材に
設けられた係止ピン受け部材(30)と、前記手摺枠縦杆
(3)の前側方に突設され前記係止ピン受け部材の係止
ピン挿入孔(34)に挿入される係止ピン(4)とから構
成され、前記係止ピン挿入孔(34)の内径が係止ピン
(4)の径より僅かに大に設定されると共に、前記係止
ピン(4)の先端部が内側に屈曲形成されかつ該先端屈
曲部(4d)の長さが係止ピン受け部材(30)内に嵌ま
り込みうる長さに設定されているので、所期する起立状
態及び先端屈曲部(4d)が係止ピン挿入孔(34)の内
縁で係止された手摺枠(1)の内傾状態において手摺枠
(1)が自立し、作業者が単独でつかみ金具(40)(5
0)の所定姿勢の確認、所定姿勢位置への移動、ロック
操作等を行って、手摺枠(1)を建枠(10)に堅固に取
り付けることができる。ひいては、手摺枠(1)の取り
付け作業時の要員を可及的少なくすることができ、経済
的である。また、前記手摺枠縦杆(1)の下端部に、建
枠脚柱(10)に係合して手摺枠(1)の揺動を防止する
第1つかみ金具(40)が設けられているので、手摺枠
(1)の安定取り付け状態を実現できる。
【0034】請求項2の発明は、上下の建枠(10)(1
0)が脚柱ジョイント(20)及び脚柱ジョイント延長部
材(21)を介して連結され、係止ピン受け部材(30)が
前記脚柱ジョイント延長部材(21)に設けられてなるか
ら、従来の建枠、脚柱ジョイントをそのまま用いて仮設
足場を構築することが可能となり、可及的低いコストで
この取付け構造を実施できる。
【0035】請求項3の発明は、第1つかみ金具(40)
が、手摺枠縦杆(3)の側方に突設されかつ手摺枠
(1)の起立立状態において建枠脚柱外周面前側部に当
接する第1当接片(41)と、建枠脚柱(11)の前記第1
当接片(41)との非当接面に当接・解離自在なロック用
第2当接片(42)とを備え、この第2当接片(42)が回
動自在に支持されているから、ハンマー等の工具を用い
ることなく、つかみ金具(40)をロックさせて手摺枠
(1)の安定取り付け状態を実現できる。
【0036】請求項4の発明は、手摺枠縦杆(3)の上
部に、建枠脚柱(11)に係合する第2つかみ金具(50)
が設けられ、該第2つかみ金具(50)が、手摺枠縦杆
(3)の側方に突設され手摺枠(1)の幅方向に回動自
在な腕部(52)と、この腕部(52)の先端に設けられた
U字状抱持部(53)とからなる建枠脚柱抱持部材(51)
と、該抱持部材(51)の抱持状態を固定するロックピン
(54)とを備え、該ロックピン(54)がその一端部をU
字状抱持部(53)の一端部に手摺枠(3)の前後方向に
回動自在に軸支されると共に、U字状抱持部(53)の他
端部にロックピン(54)の先端部が出入自在に嵌合され
る切欠き部(57)が設けられているから、抱持部材(5
1)を建枠脚柱側に回動させると、その回動に従って、
ロックピン(54)が自動的に水平状態から起立状態へ、
さらに起立状態から先端部が切欠部(57)に嵌合したロ
ック作動の水平状態へと回動するので、ロックピン(5
4)を操作することなく第2つかみ金具(50)のロック
状態を実現できる。しかも、このロック状態において
は、ロックピン(54)を上方に回動させかつ抱持部材
(51)を上方に回動させる力が加わらない限り、ロック
解除がなされることがないので、ロック状態が確実に保
持されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る手摺枠の取り付け構造が実施さ
れる手摺枠の正面図である。
【図2】同係止手段の斜視図である。
【図3】(イ)は手摺枠の内傾自立時の要部側面図、
(ロ)は同起立時の要部側面図である。
【図4】第1つかみ金具の斜視図である。
【図5】図4(ロ)のIV−IV線断面図である。
【図6】第2つかみ金具の作動状態を示す斜視図であ
る。
【図7】(イ)は第2つかみ金具の側面図、(ロ)は
(イ)のVII −VII 線断面図である。
【図8】従来の手摺枠の取り付け構造の要部正面図及び
要部平面図である。
【符号の説明】
1…手摺枠 2…水平手摺杆 3…縦杆 4…係止ピン 4d…先端屈曲部 10…建枠 20…脚柱ジョイント 21…脚柱ジョイント延長部材 30…係止ピン受け部材 34…ピン挿入孔 40…第1つかみ金具 41…第1当接片 42…第2当接片 50…第2つかみ金具 51…脚柱抱持部材 52…腕部 53…U字状抱持部 54…ロックピン 57…切欠部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平手摺杆と、水平手摺杆の両端から下
    方に延設された左右一対の縦杆を備えた仮設足場用手摺
    枠が、係止手段及びつかみ金具を介して建枠に取り付け
    られるものとなされた仮設足場用手摺枠の取り付け構造
    において、 前記係止手段が、建枠又は脚柱ジョイント等の建枠側の
    部材に設けられた係止ピン受け部材と、前記手摺枠縦杆
    の中間部前側方に突設され前記係止ピン受け部材の係止
    ピン挿入孔に挿入される係止ピンとから構成される一
    方、前記手摺枠縦杆の下端部に、建枠脚柱に係合して手
    摺枠の揺動を防止する第1つかみ金具が設けられ、 前記係止ピン挿入孔の内径が係止ピンの外径より僅かに
    大に設定されると共に、前記係止ピンの先端部が内側に
    屈曲形成されかつ該先端屈曲部の長さが係止ピン受け部
    材内に嵌まり込みうる長さに設定されてなることを特徴
    とする仮設足場用手摺枠の取り付け構造。
  2. 【請求項2】 上下の建枠が脚柱ジョイント及び脚柱ジ
    ョイント延長部材を介して連結され、係止ピン受け部材
    が前記脚柱ジョイント延長部材に設けられてなる請求項
    1に記載の仮設足場用手摺枠の取り付け構造。
  3. 【請求項3】 第1つかみ金具が、手摺枠縦杆の側方に
    突設されかつ手摺枠の起立状態において建枠脚柱外周面
    前側部に当接する第1当接片と、建枠脚柱の前記第1当
    接片との非当接面に当接・解離自在なロック用第2当接
    片とを備え、この第2当接片が上下方向に回動自在に支
    持されてなる請求項1ないし請求項2のいずれかに記載
    の仮設足場用手摺枠の取り付け構造。
  4. 【請求項4】 手摺枠縦杆の上部に、建枠脚柱に係合す
    る第2つかみ金具が設けられ、該第2つかみ金具が、手
    摺枠縦杆の側方に突設され手摺枠の幅方向に回動自在な
    腕部とこの腕部の先端に設けられたU字状抱持部とから
    なる建枠脚柱抱持部材と、該抱持部材の抱持状態を固定
    するロックピンとを備え、該ロックピンがその一端部を
    前記U字状抱持部の一端部に手摺枠の前後方向に回動自
    在に軸支されると共に、U字状抱持部の他端部にロック
    ピンの先端部が出入自在に嵌合される切欠き部が設けら
    れてなる請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の仮
    設足場用手摺枠の取り付け構造。
JP18606894A 1994-08-08 1994-08-08 仮設足場用手摺枠の取り付け構造 Pending JPH0849404A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006249837A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Yoshiharu Miyoshi 枠組足場の手摺枠又は巾木、及びその掛止金具
JP2010019071A (ja) * 2008-06-12 2010-01-28 Shinwa Kk 建築用足場の据置先行手摺
JP2010196403A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Tatsuo Ono 先行手摺

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