JP3880454B2 - 安全手摺 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設作業現場等で枠組足場を多段状に組み立てる際に、常に先行した手摺がある状況で上段側足場の組立を行なえるようにするための安全手摺に関する。
【0002】
【従来の技術】
枠組足場は、両側一対の脚柱と両脚柱の上端部をつなぐ横架材とからなる門形の建枠を一定間隔に対向させて、両建枠の横架材間に足場板を架け渡しながら、建枠を上方に継ぎ足して、順次多段状に組み上げてゆくわけであるが、下段側(下層側)建枠の横架材間に足場板を架け渡した後、その下段側建枠に上段側建枠を継ぎ足して上段側足場を組み立てる際には、その組立作業に先行して作業用の安全手摺を取り付け、足場組立作業の安全を図るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、予め所要形状に枠組み形成された安全手摺を、下段側建枠の脚柱に取り付け、上段側足場の組立が終われば、その安全手摺を取り外し、更にその上の段の建枠の縦材に付け換えるようにした付け替え式の安全手摺があるが、このような付け替え式安全手摺では、その付け替え作業に非常な手間と時間がかかって、足場の組立作業能率が低下する上に、安全手摺の付け替え時にその安全手摺を落下させる危険性がある。また、枠組足場の組立に際しては、両建枠の対向する両脚柱間にブレースを架け渡すのが普通であるが、ブレースはX形に架け渡されるため、このX形ブレースの下側の三角形開口部から作業員が落下する危険性がある。
【0004】
本発明は、上記の問題に鑑み、枠組足場を多段状に組み立てる際に、付け替えることなく、建枠にそのまま取り付けておく安全手摺を提供するものであって、取付作業を簡単容易で且つ安全に行なえる上に、建枠に対して安定良く強固に取り付けることができ、しかも作業員の落下防止機能を有する安全手摺を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、両側一対の脚柱1,1と両脚柱1,1の上端部をつなぐ横架材2とからなる建枠4を対向させて両建枠4,4の横架材2,2間に足場板6を架け渡しながら多段状に組み上げられる枠組足場に取り付けられる安全手摺であって、左右縦枠11,12、上下横枠13,14及び縦横の中桟15〜18によって形成され、両建枠4,4の対向する脚柱1,1間に配置される手摺本体7と、手摺本体7の各縦枠11,12の中間部に設けられ、建枠4の横架材2に掛止される位置決め用のフック10と、手摺本体7の各縦枠11,12の下端部に設けられ、手摺本体7を建枠4の脚柱1の上部側に固定する下部固定金具8と、同手摺本体7を上段側建枠4の脚柱1の下部側に固定する上部固定金具9と、からなり、各固定金具8,9は、手摺本体7の縦枠11,12に固着された取付部材19と、上端部に建枠4の脚柱1を掴むように嵌合する掴み材21を有し且つ下端側に手摺本体7の縦枠11,12に係合する受け材22を有する金具本体23と、ロック手段とからなり、金具本体23は、取付部材19に対して、掴み材21が建枠4の脚柱1に嵌合し且つ受け材22が手摺本体7の縦枠11,12に係合する固定位置と、掴み材21及び受け材22が脚柱1及び縦枠11,12から夫々離脱してその縦枠11,12に沿うように折り畳み収納される収納位置との間で揺動可能に取り付けられ、固定位置及び収納位置でロック手段によってロックされるようになっていることを特徴とする。
【0007】
請求項2は、請求項1に記載の安全手摺において、ロック手段は、基端部を手摺本体7の縦枠11,12所要部に枢着して回動可能なロックピン24からなるもので、固定位置では、このロックピン24の遊端部を固定金具8,9の取付部材19に設けたロックピン係合溝26に係合させることによって金具本体23をロックし、収納位置では、このロックピン24の遊端部を金具本体23の掴み材21の先端部に係合させることによって金具本体23をロックするように構成されてなることを特徴とする。
【0008】
請求項3は、請求項2に記載の安全手摺において、金具本体23の掴み材21の先端縁28に、収納位置でロックピン24の遊端部が係合する時にクサビ効果を発揮させるテーパ部を設けてなることを特徴とする。
【0009】
請求項4は、請求項2に記載の安全手摺において、金具本体23の掴み材21の先端縁28に、収納位置でロックピン24の遊端部が係合する時にロックピン24の回動操作によって乗り越え可能な突起部34を設けてなることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について説明すると、図1の(A)及び(B)は本発明に係る安全手摺Tの取付方法を示す説明斜視図である。図2の(A)は安全手摺Tを枠組足場の内側から見た正面図、(B)は左側面図であり、図3は図2に示す安全手摺Tの平面図である。図4は安全手摺Tを枠組足場の外側から見た正面図である。
【0011】
枠組足場は、図1に示すように、両側一対の脚柱1,1と両脚柱1,1の上端部をつなぐ横架材2と補強枠3とからなる建枠4を、一定間隔に対向させて、両建枠4,4の対向する横架材2,2間に足場板6を架け渡すと共に、両脚柱1,1間に一対のブレース5,5をX形に架け渡しながら順次多段状に組み上げられるもので、この枠組足場に取り付けられる本発明の安全手摺Tは、図2及び図4から分かるように、左右の縦枠11,12、上下の横枠13,14、上部横中桟15、下部横中桟16、上部縦中桟17及び下部縦中桟18によって一体的に形成され、両建枠4,4の対向する脚柱1,1間に配置される手摺本体7と、この手摺本体7の各縦枠11,12の中間部に取り付けられ、建枠4の横架材2に掛止される位置決め用のフック10と、手摺本体7の各縦枠11,12の下端部に取り付けられ、手摺本体7を建枠4の脚柱1の上部側に固定する下部固定金具8と、同手摺本体7を上段側建枠4の脚柱1の下部側に固定する上部固定金具9と、から構成される。
【0012】
また図1、図2及び図4から分かるように、手摺本体7の左側の縦枠11に取り付けられる下部固定金具8と、右側の縦枠12に取り付けられる下部固定金具8とは、連続スパン設置時において隣合う手摺本体7の下部固定金具8,8どうしが干渉しないように、互いに上下にずらして取り付けられている。上部固定金具9についても同様である。また、各位置決め用フック10は、手摺本体7の各縦枠11,12の高さ方向中間位置(真ん中位置)よりやや下方に取り付けられている。
【0013】
下部固定金具8と上部固定金具9とは同じ構造であって、その詳細構造を図5及び図6に示す。図5の(A)は固定金具8,9が固定位置にある時の正面図、(B)は平面図、(C)左側面図であり、また図6の(A)は固定金具8,9が収納位置にある時の正面図、(B)は左側面図、(C)及び(D)は金具本体の掴み材の先端縁に突起部を設けた実 施形態の作用を説明する説明図である。これらの図を参照すれば、各固定金具8,9は、手摺本体7の各縦枠11,12に固着された取付部材19と、つなぎ材20の上端部に建枠4の脚柱1を掴むように嵌合する掴み材21を連設し且つ下端側に手摺本体7の縦枠11,12に係合する受け材22を連設してなる金具本体23と、この金具本体23を下記の固定位置と収納位置とにロックするロック手段とによって構成され、そしてロック手段は、基端部が手摺本体7の縦枠11,12の所要部に枢着されて回動可能なロックピン24からなる。
【0014】
取付部材19は、両側板部19a,19aとこれらをつなぐ連結板部19bとでコ字枠状に形成されたもので、手摺本体7の各縦枠11,12に内側から嵌合してボルト25で固定し、両側板部19a,19aの先端側を外側方へ突出させている。この両側板部19a,19aの突出端上部には、ロックピン係合溝26が形成されている。
【0015】
金具本体23の掴み材21は、両側板部21a,21aとこれらをつなぐ連結板部21bとにより建枠4の脚柱1に嵌合可能なコ字枠状に形成されたもので、つなぎ材20に対し一定角度を成すように、その連結板部21bがつなぎ材20の上端部に固着されている(図5の(A)参照)。また、このコ字枠状掴み材21は、脚柱1に対する嵌合を容易にするため、その開口部の幅が奥部の幅より広くなるように形成されている(図5の(B)参照)。受け材22は、手摺本体7の縦枠11,12に係合可能なコ字枠状に形成されたもので、つなぎ材20に対し一定角度をなすと共に掴み材21と互いに逆向きで平行するように、つなぎ材20の下端部に固着されている。
【0016】
上記のようにつなぎ材20の上下両端部に掴み材21と受け材22とを突設した金具本体23は、つなぎ材20を取付部材19の両側板部19a,19a間にその下方より嵌め込んで、このつなぎ材20の下端所要部をボルト・ナットからなる枢軸27で両側板部19a,19aに枢着することにより、つなぎ材20が前傾状態となって掴み材21が建枠4の脚柱1に嵌合し且つ受け材22が手摺本体7の縦枠11,12に係合する固定位置(図5の(A)参照)と、掴み材21及び受け材22が脚柱1及び縦枠11,12から夫々離脱してその縦枠11,12に沿うように起立状態で折り畳み収納される収納位置(図6の(A)参照)との間で回動可能に取付部材19に取り付けられる。
【0017】
ロック手段としてのロックピン24は、金具本体23を上記した固定位置と収納位置とに夫々ロックするもので、好ましくは金属丸棒材を曲げ加工することによって、図5及び図6に示すような略々U字状に形成されたピン本体24aと、このU字状ピン本体24aの両端部の取付部24a,24aとからなり、この両端取付部24a,24aが取付部材19の上方所定位置で枢軸33によって手摺本体7の縦枠11,12に枢着されている。上記枢軸33はボルト・ナットからなる。
【0018】
上記ロックピン24は、固定位置では、当該ロックピン24の遊端部であるピン本体24aの先端部を取付部材19に設けてあるロックピン係合溝26に係合させることによって金具本体23をロックし、収納位置では、ピン本体24aの先端部を金具本体23の掴み材21の先端部に係合させることによって金具本体23をロックするようになっている。しかして、ロックピン24の枢軸33は、この枢軸33を中心に回動するロックピン24のピン本体24a先端部が固定位置で取付部材19のロックピン係合溝26に係合し、収納位置で掴み材21の突端部21oに係合するような位置に取り付けられる。従って、取付部材19のロックピン係合溝26及び収納位置における掴み材21の突端部21oは、ピン本体24aの先端部の回動軌跡上に位置することになる。
【0019】
取付部材19に設けてあるロックピン係合溝26は、ロックピン24のピン本体24a先端部が図5の(A)に示すような固定位置にある金具本体23のつなぎ材20の上面部に当接し得る位置に形成されると共に、ピン本体24a先端部が挿脱できるように形成されている。この場合、ロックピン24は、自然落下させた状態でその先端部がロックピン係合溝26に嵌まり込むようになっいる。
【0020】
そして、金具本体23の掴み材21は、図6の(A)を参照すれば分かるが、収納位置でロックピン24が掴み材21の突端部21oに係合する際に、クサビ効果をもたせてロック作用を有効に発揮させるために側板部21aの先端縁28がテーパ状に形成されている。また、掴み材21には片側の側板部21aにガタ止め用のボルト32が螺装してあって、掴み材21を建枠4の脚柱1に嵌合させた状態でボルト32締め付けることにより、手摺本体7のガタツキを防止することができる。
【0021】
図7の(A)は位置決め用のフック10の取付状態を示す正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図である。この位置決め用のフック10は、手摺本体7を建枠4に取り付ける際に、建枠4の横架材2に掛止させて位置決めするもので、先端部にフック部29aを形成したフック本体29の基端部を、フック固定補助金具30を用いて手摺本体7の中間高さ位置よりやや下方位置で手摺本体7の縦枠11,12にボルト31で固定したものである。
【0022】
上記のように構成される安全手摺Tの使用方法について説明すると、先ず、図1の(A)に示すように、一対の建枠4,4を対向配置し、両建枠4,4の対向する脚柱1,1間にブレース5,5をX状に掛張した後、両建枠4,4に安全手摺Tを取り付け、この後に両建枠4,4の対向する横架材2,2に足場板1を架け渡し、1段目足場を組み立てる。
【0023】
この安全手摺Tの取付けにあたっては、下部固定金具8及び上部固定金具9をいずれも、図6の(A)及び(B)に示すように手摺本体7の縦枠11,12に沿って折り畳んだ収納位置にセットしておく。即ち、各固定金具8,9の金具本体23を起立させて、ロックピン24を掴み材21の突端部21oに係合させ、ロック状態にしておく。しかして、手摺本体7を図9の(A)に示すように持ち上げた状態から、両側の位置決め用フック10,10を、同図の(B)に示すように両建枠4,4の対向する横架材2,2に引っ掛けて、手摺本体7の位置を決定する。この手摺本体7の位置決めに際しては、両縦枠11,12に取り付けてある上下固定金具8,9が夫々収納位置に折り畳まれているため、これらの固定金具8,9が両建枠4,4の脚柱1,1に何の干渉もなく取り付けられる。
【0024】
上記のようにして両側の位置決め用フック10,10を両建枠4,4の対向する横架材2,2に引っ掛けて位置決めしたならば、各下部固定金具8のロックピン24を掴み材21の突端部21oから外して、ロックピン24による金具本体23のロックを解除した後、金具本体23を起立姿勢から傾倒姿勢に回動して、その掴み材21を建枠4の脚柱1に嵌合させると共に、受け材22を手摺本体7の縦枠11,12に係合させて固定位置とする。そして、ロックピン24の遊端部(ピン本体24aの先端部)を取付部材19のロックピン係合溝26に係合し、金具本体23を固定位置にロックすることにより、各下部固定金具8を1段目足場の各建枠4の脚柱1の上部側に固定して、図1の(A)に示す状態とする。この場合、枢軸33を回動中心とするロックピン24の回動軌跡と、枢軸27を回動中心とする金具本体23の回動軌跡とが異なっているため、ロックピン24を人為的作業によって解除しない限り、金具本体23の掴み材21が建枠4の脚柱1から脱落する状態にはならず、従って安全性が確保される。
【0025】
こうして下部固定金具8を1段目足場用建枠4の脚柱1の上部側に固定した状態では、図1及び図8を参照すれば分かるように、手摺本体7の下部横中桟16が足場板6とほぼ同レベルにあって、手摺本体7の上横枠13は、足場板6から例えば900mm程度の高さに位置し、1段目足場の手摺上桟となり、またこの手摺本体7の上部横中桟15は足場板6と上横枠13の中間高さ位置にあって、1段目足場の手摺中桟となる。
【0026】
次に、図1の(B)に示すように1段目足場の足場板1に昇って、この1段目側建枠4,4に2段目側の建枠4,4を夫々継ぎ足し、そして未だ固定していなかった安全手摺Tの上部固定金具9,9を、上述した下部固定金具8の場合と同様な方法で2段目側建枠4,4の脚柱1に固定する。更に、この2段側建枠4,4の対向する脚柱1,1間にブレース5,5をX状に掛張する。この2段目足場の組立作業は、1段目足場の足場板6上で行なうことになるが、この2段目足場には、下部固定金具8によって建枠4の脚柱1の上部側に固定した安全手摺Tの上半分が足場板6より上方に突出しているから、作業を安全に行なうことができる。しかも、この場合、安全手摺Tの手摺本体7は、上下各固定金具8,9により、1段目足場の建枠4,4と2段目足場の建枠4,4とに亘って確実強固に固定されることになる。
【0027】
また、この2段目足場には、安全手摺りTを上述した1段目の場合と同様にして取り付け、足場板1を架け渡す。以降は、上記同様な方法によって安全手摺Tを設置しながら、多段状に足場を組み上げてゆく。尚、この実施形態では、図面の表示が複雑になる関係上、両側一対の建枠4,4に足場板6を架け渡した最小限の足場を図示すると共に、この足場の手前側にのみ安全手摺Tを設置した状態を示しているが、実際には、足場は水平方向に連続スパンで連設され、また安全手摺Tは各足場の手前側と奥側の両側に設置されるものである。
【0028】
以上説明した実施形態の安全手摺Tによれば、手摺本体7を枠組足場に取り付けるにあたっては、先ず最初に位置決め用のフック10を1段目足場の建枠4の横架材2に引っ掛けて手摺本体7の位置を決定し、しかる後に下部固定金具8を1段目足場の建枠4の脚柱1の上部側に取り付け、そして1段目足場の上に組んだ2段目足場の建枠4の脚柱1の下部側に上部固定金具9を取り付け、以降同様にして枠組足場を組み上げつつ手摺本体7を建枠4に順次取付ければよいから、安全手摺Tの取付作業を簡単容易に、しかも安全に行なうことができると共に、手摺本体7の両縦枠11,12の夫々上下両端部が上下の固定金具8,9により建枠4の脚柱1に固定され、その中間部が位置決め用のフック10によって脚柱1に支持されるので、安全手摺Tを建枠4に対し極めて安定良く且つ強固に設置することができる。
【0029】
また、この安全手摺Tにあっては、手摺本体7が左右縦枠11,12、上下横枠13,14及び縦横の中桟15〜18によって格子状に形成されると共に、手摺本体7の上半分が枠組足場の足場板6から上方に突出するようになっているから、このような手摺本体7によって作業員の落下防止を図ることが可能となり、従って従来足場に使用されているブレースを省略することもできる、つまりブレース代用品として使用することもできる。もちろん、この安全手摺Tは、従来のブレースと併用で使用することもできる。
【0030】
また、図5の(A)〜(C)、図6の(A)及び(B)によって説明した固定金具8,9のロック手段は、金具本体23の掴み材21の先端縁28をテーパに形成して、固定位置でロックピン24をハンマー等で叩き込むことにより、そのテーパでクサビ効果を発揮させて、ピン本体24aが掴み材21の突端部21oにかち込んだ状態にロックするもので、このタイプのロック手段によれば、ロックピン24をロック解除し、固定金具8,9を取り外す時も、ハンマー等の工具が必要になるため、より強固な手摺本体7の脱落事故防止手段となり得る。
【0031】
上記のようなテーパによりクサビ効果を発揮させてロックする以外の方法として図6の(C)及び(D)に示すような方法がある。即ち、これは、掴み材21の先端縁28に、枢軸33を中心に回転するロックピン24のピン本体24a先端部が乗り越えねばならない突起部34を設け、収納位置でのロック時に、この突起部34をハンマー等により叩き込むことにより、ピン本体24a先端部が、突起部34を乗り越えて、図6の(D)に示すようにこの突起部34で係止された状態となり、収納位置が維持される。この方法によれば、金具本体23を収納位置により確実にロックすることができる。この場合、ロックピン24が丸棒材で形成されたものであれば、ロックピン24が突起部34を乗り越える際に接触部が少なくなるから、ハンマー等を使わず、手作業によって、金具本体23を収納位置にロックさせることができる。
【0032】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の安全手摺は、両建枠の対向する脚柱間に配置される手摺本体と、この手摺本体の各縦枠の中間部に設けられ、建枠の横架材に掛止される位置決め用のフックと、手摺本体の各縦枠の下端部に設けられ、手摺本体を建枠の脚柱の上部側に固定する下部固定金具と、手摺本体を上段側建枠の脚柱の下部側に固定する上部固定金具とからなるもので、足場への取付にあたっては、先に位置決め用フックを1段目足場の建枠の横架材に引っ掛けて手摺本体の位置を決め、その後に下部固定金具をこの1段目足場の建枠の脚柱の上部側に取り付け、この1段目足場の上に組んだ2段目足場の脚柱の下部側に上部固定金具を取り付け、以降同様にして足場を組み上げつつ手摺本体を建枠に取付ければよいから、手摺の取付作業を簡単容易にしかも安全に行なうことができると共に、手摺本体の両縦枠の夫々上下両端部が上下の固定金具で建枠の脚柱に固定され、その中間部が位置決め用フックで脚柱に支持されるので、安全手摺を建枠に対して安定良く強固に設置することができる。
【0033】
また、この安全手摺では、手摺本体が左右縦枠、上下横枠及び縦横の中桟によって形成されると共に、手摺本体の上半分が枠組足場の足場板から上方に突出するようになっているから、このような手摺本体によって作業員の落下防止を図ることが可能となり、従って従来足場に使用されているブレースを省略することもできる。
【0034】
さらに本発明の安全手摺によれば、各固定金具が取付部材と金具本体とロック手段とからなるもので、金具本体は、取付部材に対して、掴み材が建枠の脚柱に嵌合し且つ受け材が手摺本体の縦枠に係合する固定位置と、掴み材及び受け材が脚柱及び縦枠から夫々離脱してその縦枠に沿うように折り畳み収納される収納位置との間で揺動可能に取り付けられているから、手摺本体を枠組足場の建枠に取り付ける際には、各固定金具を収納位置に引っ込めておくことによって、固定金具を両建枠脚柱に何の干渉もなく取り付けることができ、手摺取付作業を一層迅速容易に行なうことができと共に、手摺本体を常に垂直状態に保ちながら安定した状態で手摺本体の取付作業を行なうことができる。また、固定金具の金具本体が固定位置にある状態では、掴み材が建枠の脚柱に嵌合し且つ受け材が手摺本体の縦枠に係合するから、金具本体を手摺本体及び建枠の脚柱に極めて安定良く保持できて、手摺本体を建枠に対し一層安定良く且つ強固に取り付けることができる。
【0035】
また、各固定金具の金具本体は固定位置及び収納位置でロック手段によってロックされるようになっているから、金具本体を固定位置にロックしておけば、金具本体が振動等によって建枠の脚柱から不測に外れるおそれがなく、使用上の一層の安全を期することができ、また手摺本体の取付けにあたって下部固定金具を収納位置にしておく際に、この収納位置にロックすれば、その下部固定金具の金具本体が物の接触等により不測に倒れて固定位置となるおそれがなく、手摺本体の取付作業をスムーズに行なうことができる。
【0036】
請求項2に係る発明の安全手摺によれば、ロック手段は、基端部を手摺本体の縦枠所要部に枢着して回動可能なロックピンからなるもので、固定位置では、ロックピンを固定金具の取付部材に設けたロックピン係合溝に係合させることによって金具本体をロックし、収納位置では、ロックピンを金具本体の掴み材の先端部に係合させることによって金具本体をロックするように構成されているから、ロック操作及びロック解除操作が簡単容易に行なえる一方、ロックピンの回動軌跡と金具本体の回動軌跡とが異なることによって、ロックピンが一旦ロックピン係合溝に係合すれば、簡単にロック解除されることがなく、安全である。
【0037】
請求項3に係る発明の安全手摺によれば、金具本体の掴み材の先端縁に、収納位置でロックピンが係合する時にクサビ効果を発揮させるテーパ部を設けることによって、そのクサビ効果により金具本体をロックピンで強く固定できて、そのガタツキをなくすることができる。
【0038】
請求項4に係る発明の安全手摺によれば、金具本体の掴み材の先端縁に、収納位置でロックピンが係合する時にロックピンの回動操作によって乗り越え可能な突起部を設けることにより、金具本体を収納位置により確実にロックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)及び(B)は本発明に係る安全手摺の取付方法を示す説明斜視図である。
【図2】 (A)は安全手摺を枠組足場の内側から見た正面図、(B)は左側面図である。
【図3】 図2に示す安全手摺の平面図である。
【図4】 安全手摺を枠組足場の外側から見た正面図である。
【図5】 (A)は固定金具が固定位置にある時の正面図、(B)は平面図、(C)左側面図である。
【図6】 (A)は固定金具が収納位置にある時の正面図、(B)は右側面図であり、(C)及び(D)は金具本体の掴み材の先端縁に突起部を設けた実施形態の作用を説明する説明図である。
【図7】 (A)は位置決め用のフックの取付状態を示す正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図である。
【図8】 (A)は手摺本体を建枠に取り付けた状態を示す正面図、(B)は右側面図である。
【図9】 手摺本体の位置決め用フックを建枠の横架材に掛止しようとしている状態を示す側面図、(B)は位置決め用フックを建枠の横架材に掛止し終えた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 建枠の脚柱
2 建枠の横架材
4 建枠
5 ブレース
6 足場板
T 安全手摺
7 手摺本体
8 下部固定金具
9 上部固定金具
10 位置決め用のフック
11,12 手摺本体の縦枠
13,14 手摺本体の横枠
15〜18 手摺本体の中桟
19 固定金具の取付部材
20 金具本体のつなぎ材
21 金具本体の掴み材
22 金具本体の受け材
23 固定金具の金具本体
24 ロックピン(ロック手段)
Claims (4)
- 両側一対の脚柱と両脚柱の上端部をつなぐ横架材とからなる建枠を対向させて両建枠の横架材間に足場板を架け渡しながら多段状に組み上げられる枠組足場に取り付けられる安全手摺であって、
左右縦枠、上下横枠及び縦横の中桟によって形成され、両建枠の対向する脚柱間に配置される手摺本体と、手摺本体の各縦枠の中間部に設けられ、建枠の横架材に掛止される位置決め用のフックと、手摺本体の各縦枠の下端部に設けられ、手摺本体を建枠の脚柱の上部側に固定する下部固定金具と、同手摺本体を上段側建枠の脚柱の下部側に固定する上部固定金具と、からなり、
各固定金具は、手摺本体の縦枠に固着された取付部材と、上端部に建枠の脚柱を掴むように嵌合する掴み材を有し且つ下端側に手摺本体の縦枠に係合する受け材を有する金具本体と、ロック手段とからなり、金具本体は、取付部材に対して、掴み材が建枠の脚柱に嵌合し且つ受け材が手摺本体の縦枠に係合する固定位置と、掴み材及び受け材が脚柱及び縦枠から夫々離脱してその縦枠に沿うように折り畳み収納される収納位置との間で揺動可能に取り付けられ、固定位置及び収納位置でロック手段によってロックされるようになっている安全手摺。 - ロック手段は、基端部を手摺本体の縦枠所要部に枢着して回動可能なロックピンからなるもので、固定位置では、このロックピンの遊端部を固定金具の取付部材に設けたロックピン係合溝に係合させることによって金具本体をロックし、収納位置では、このロックピンの遊端部を金具本体の掴み材の先端部に係合させることによって金具本体をロックするように構成されてなる請求項1に記載の安全手摺。
- 金具本体の掴み材の先端縁に、収納位置でロックピンの遊端部が係合する時にクサビ効果を発揮させるテーパ部を設けてなる請求項2に記載の安全手摺。
- 金具本体の掴み材の先端縁に、収納位置でロックピンの遊端部が係合する時にロックピンの回動操作によって乗り越え可能な突起部を設けてなる請求項2に記載の安全手摺。
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