JP2583516Y2 - 仮設足場用ブラケット - Google Patents

仮設足場用ブラケット

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JP2583516Y2 JP1992087005U JP8700592U JP2583516Y2 JP 2583516 Y2 JP2583516 Y2 JP 2583516Y2 JP 1992087005 U JP1992087005 U JP 1992087005U JP 8700592 U JP8700592 U JP 8700592U JP 2583516 Y2 JP2583516 Y2 JP 2583516Y2
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築工事の仮設足場を
構築する際に使用する仮設足場用ブラケットに関し、特
に建築物の外壁の塗装やタイル貼り等の工事を行なうと
きに作業の邪魔にならないように足場板を取り付けたま
ま跳ね上げて退避させることのできるブラケットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】建築物の建築工事においては、図8に示
すように建築物の側近に足場枠Aを建築物の高さに応じ
て何段にも積み上げて仮設足場を形成している。そして
足場枠Aは建築物の側近に積み上げるようにはしている
ものの、足場枠Aと建築物との間に隙間が生じる場合が
あり、その場合には仮設足場用ブラケット1を用意し、
ブラケットの垂直部材2に備えた取付け具によって足場
枠Aの建地に取付け、隣接するブラケットの水平部材3
間に足場板Bを掛け渡して足場枠Aと建築物との間の隙
間に墜落防止用足場を形成している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ブラケット1は水平部材3を溶接により垂直部材2に固
着しているものが多く、建築物の外壁の塗装やタイル貼
り等の工事を行なうときにはブラケット間に掛け渡した
足場板が作業の邪魔となってやりにくい欠点があった。
また跳ね上げ式のブラケットもみられるが、これらは跳
ね上げした状態を保持するために鎖を巻き付けて傾倒し
ないようにするもので作業性の悪いものであった。
【0004】本考案は上記の点に鑑み、建築物の外壁の
塗装やタイル貼り等の工事を行うときにはブラケットに
より支持する足場板を作業の邪魔にならないように簡易
な操作で以て跳ね上げて退避させることができると共
に、足場板の使用中は勿論のこと、跳ね上げ中及び跳ね
上げ後においても足場板の脱落を効果的に防止して作業
の安全性確保が図れる、仮設足場用ブラケットを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記の目的を達
成するために、足場枠への取付け手段を備えた支柱材の
上部付近に断面略コ字形を呈する回動用部材を上下に回
動自在に軸着し、前記回動部用材の下端部に足場板を係
止する係止用アームの一端部を固定し、該係止用アーム
の下位の支柱材に係止用アームを支柱材に対して直角に
支持する支持材を突設する一方、前記回動用部材の上縁
部に当接する係合体を引っ張りばねによって当接する方
向に付勢しながら支柱材に回動自在に取り付けると共
に、前記回動部材に係止用アームの跳ね上げ時に前記係
合体が嵌まり込んで跳ね上げ状態を保持する係合孔を穿
設したものである。さらに本考案は係止用アームの遊端
部に、足場板のクランプを掛け留めするクランプ留め金
具を装備させたものである。さらに本考案は支柱材の上
下端部に夫々足場枠への取付け手段が支柱材の上下端部
に夫々設けた取付け具であって、これらの取付け具によ
る足場枠への取り付け位置を、係止用アームの長手方向
と直交する支柱材の側方に位置させたものである。
【0006】本考案によれば、ブラケットを支柱材の取
付け手段により足場枠に取り付けて係止用アームを水平
方向に回動させると、係止用アームの下面が支柱材に突
設したし自在に当接し、支柱材に対して直角の状態に保
持される。この状態で隣り合うブラケットの係止用アー
ム間に足場板を掛け渡し、係止アームのクランプ留め金
具を足場板のクランプに掛け留めして墜落防止用足場を
形成する。そして建築物の外壁の塗装やタイル貼り等の
工事に際して足場が作業上邪魔になるときには、足場板
を載置したまま係止用アームを上方に跳ね上げると、係
止用アームが鉛直状態になった時点で引っ張りばねのば
ね力により係合体が回動用部材の係合孔に自動的に嵌ま
り込んで係止用アームの鉛直状態を維持し、作業用の空
間を確保することができる。さらに本考案は、取付け具
の影響を受けずに足場枠へ取り付ける取付け具と係止用
アームの基端との距離を接近できるので、落下事故の原
因となる足場板と足場枠間の隙間を最小に設定すること
ができる。
【0007】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0008】先ず図1〜図3に基づいて説明すると、1
0は本考案のブラケットであって、適宜長さの角パイプ
から成る支柱材11を垂直部材とし、該支柱材11の両
端部には足場枠への取付け手段である取付け具12を固
着している。前記支柱材11の中間部には断面略コ字形
状をした適宜長さの回動用部材13をその凹部が支柱材
11にはまり込むような形で位置させ、その上部付近に
ボルト14を貫通させて回動用部材13を回動自在に軸
着している。
【0009】そして回動用部材13の下端部には足場板
Bを係止する水平材である係止用アーム15を回動用部
材13に対して直角に固着してあり、これによって係止
用アーム15はその固着した回動用部材13を支柱材1
1に当接して水平に保持されると共に、回動用部材13
と一体で前記ボルト14の軸着部を中心に上方へ回動さ
せて跳ね上げできる構造としている。
【0010】回動用部材13の軸着部付近には、回動用
部材13と係合して固定する係合体16と、係合体16
を引きつけるための引っ張りバネ17とから成る係合手
段を備えている。前記係合体16は棒状体を渦巻状に略
方形としたもので、係合体16の上部の一辺を支柱材1
1の側面に固着した管体18内に装着して下部側を回動
自在に取り付けている。そして支柱材11に固着した軸
体19に取り付けた引っ張りバネ17によって前記係合
体16を支柱材11側に引っ張るように付勢している。
【0011】また、前記回動用部材13の上縁部は係止
用アーム15を上方に跳ね上げたときに係合体16の下
部辺16aが当接しながら回動できるように略円弧状と
すると共に、上縁部の中央部には係合体16の下部辺1
6aが嵌る大きさの係合孔20を切り欠いており、係止
用アーム15を跳ね上げて回動用部材13を水平にした
ときに前記係合孔20が係合体16の下部辺16aを嵌
り込んで係止用アーム15を跳ね上げた状態に保持でき
るようにしてある。
【0012】また、支柱材11の下位には係止用アーム
15を支柱材11に対して直角に支持する支持材21を
突出させており、更に支持材21の先端部には係止用ア
ーム15の下面を受け止める受板22を取り付けてい
る。
【0013】係止用アーム15の遊端部には足場板Bが
係止用アーム15に沿ってずれるのを防止するためのず
れ止め片23を固着しており、このずれ止め片23を貫
通して係止用アーム15の遊端部には足場板Bのクラン
プ24を掛け留めるクランプ留め金具25を取り付けて
いる。
【0014】前記クランプ留め金具25は図4、図5に
示すように棒状体を略コ字形状に折り曲げたもので、そ
の一端部は圧縮バネ26及び圧縮バネ26とほぼ同径の
スリーブ27を介装し、係止用アーム15内に固定した
板体28の中心部を貫通させ、係止用アーム15の下面
に穿設した透孔29から挿入した抜け止めピン30を嵌
め入れてクランプ留め金具25の抜け止めをしている。
【0015】また、前記板体28には放射状に嵌着溝3
1を形成しており、クランプ留め金具25を圧縮バネ2
6に抗して押し込んで回動させ、任意の位置で手を離せ
ばクランプ留め金具25の抜け止めピン30が嵌着溝3
1に嵌まり込んで任意の位置で固定できるようにしてあ
る。またクランプ留め金具25の他端部の先端は内側に
若干折り曲げて足場板Bのクランプ24を確実に掛け止
めることができるようにしてある。
【0016】次に上記構造を有するブラケットの使用方
法を説明する。
【0017】先ず、図6(a)のように仮設足場の足場
枠Aにブラケット10を取付け具12を介して取り付
け、係止用アーム15を自重により回動用部材13と一
体として軸着部であるボルト14を中心に下方へと回動
させると、断面略コ字形状の回動用部材13が支柱材1
1に当接して係止用アーム15を水平状態に保持する。
この時、支柱材11に突設した支持材21の受板22は
係止用アーム15の下面に当接して補強材として作用す
る。そして仮設足場の足場枠Aに取り付けた隣接するブ
ラケット10間に足場板Bを載置して墜落防止用足場を
構成する。
【0018】そして、建築物の外壁の塗装やタイル貼り
等の工事を行なう時にはブラケット10により支持した
足場板Bが邪魔になるので、図6(b)、(c)に示す
ように足場板Bを取り付けたまま係止用アーム15を上
方に向けて跳ね上げる。これによって、係止用アーム1
5は一体的に固着した回動用部材13の軸着部のボルト
14を中心に回動する。係止用アーム15の回動に伴っ
て図6(b)のように回動用部材13の上縁部が引っ張
りバネ17に抗して係合体16の下部辺16aを押し除
けるように回動し、図6(c)のように回動用部材13
が水平状態になると上縁部の係合孔20に下部辺16a
が嵌り込んで固定される。このようにブラケット10を
跳ね上げるだけでワンタッチで固定される。
【0019】また、ブラケット10から足場板Bが脱落
しないようにクランプ留め金具25で固定しておくので
あるが、このクランプ留め金具25の操作方法は、先ず
足場板Bを係止用アーム15に載置する時には図7の仮
想線で示すようにクランプ留め金具25を足場板Bの係
止の邪魔にならないように足場板の掛け止め側方向によ
って左右どちらか一方側に回動させておく。このクラン
プ留め金具25の回動操作はクランプ留め金具25を圧
縮バネ26に抗して押し込めば回動自在となる。
【0020】そしてブラケット10に足場板Bを掛け渡
せばクランプ留め金具25を垂直位置に回動させて足場
板Bのクランプ24に掛け留めしておくのである。この
ようにクランプ留め金具25を足場板Bのクランプ24
に掛け留めしておけばブラケット10を跳ね上げても足
場板Bが脱落することはないのである。
【0021】なお、ブラケット10を跳ね上げた状態に
保持する係合手段は上述の実施例に何ら限定されるもの
でなく、要はブラケット10を跳ね上げ状態にした時に
係止用アーム15と一体に回動する回動用部材13と支
持柱11との双方に互いに係合しあう係合手段を備える
ようにすれば良いのである。
【0022】
【考案の効果】本考案に係るブラケットによれば、足場
板と共に係止用アームを跳ね上げるワンタッチ操作をす
るだけで、引っ張りばねのばね力により係合体が回動用
部材の係合孔に自動的に嵌り込んで係止用アームの回動
を拘束できる。そのため、跳ね上げた足場板や係止用ア
ームを鉛直状態に保持するための固定操作を必要とせ
ず、操作性が良い。さらに、係止用アームに具備させた
クランプ留め金具が足場板を保持するので、使用中は勿
論のこと、係止用アームの跳ね上げ作業中及び跳ね上げ
後においても、足場板の脱落を効果的に防止でき、安全
性の向上に役立つ。さらにまた、足場枠へ取り付ける取
付け具と係止用アームの基端との距離を接近できるの
で、落下事故の原因となる足場板と足場枠間の隙間を最
小に設定できて、作業のより一層の安全性向上が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1の係止用アーム遊端部の部分切り欠き図で
ある。
【図5】図4の側面図である。
【図6】ブラケットの動作を説明する図である。
【図7】ブラケットのクランプ留め金具の動作を説明す
る図である。
【図8】従来のブラケットの使用状態を説明する図であ
る。
【符号の説明】
10…ブラケット 11…支柱材 12…取付け具 13…回動用部材 15…係止用アーム 16…係合体 17…引っ張りバネ 20…係合孔 21…支持材 25…クランプ留め
金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 5/06

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】足場枠への取付け手段を備えた支柱材の上
    部付近に断面略コ字形を呈する回動用部材を上下に回動
    自在に軸着し前記回動部用材の下端部に 足場板を係止する係止用アー
    ムの一端部を固定し、 該係止用アームの下位の支柱材に係止用アームを支柱材
    に対して直角に支持する支持材を突設する一方、前記回動用部材の上縁部に当接する係合体を引っ張りば
    ねによって当接する方向に付勢しながら支柱材に回動自
    在に取り付けると共に前記回動部材に係止用アームの跳ね上げ時に前記係合体
    が嵌まり込んで跳ね上げ状態を保持する係合孔を穿設し
    ことを特徴とする、 仮設足場用ブラケット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の仮設足場用ブラケットに
    おいて、係止用アームの遊端部に、足場板のクランプを
    掛け留めするクランプ留め金具を装備させた ことを特徴
    とする、仮設足場用ブラケット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の仮設足場用
    ブラケットにおいて、支柱材の上下端部に夫々足場枠へ
    の取付け手段が支柱材の上下端部に夫々設けた取付け具
    であって、これらの取付け具による足場枠への取り付け
    位置を、係止用アームの長手方向と直交する支柱材の側
    方に位置させたことを特徴とする、仮設足場用ブラケッ
    ト。
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JPH0311298Y2 (ja) * 1985-12-03 1991-03-19
JPH0230852A (ja) * 1987-07-11 1990-02-01 Irie Koei Kk 建築用足場

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