JPH0849169A - 繊維布帛の再汚染防止加工方法 - Google Patents

繊維布帛の再汚染防止加工方法

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JPH0849169A
JPH0849169A JP18586994A JP18586994A JPH0849169A JP H0849169 A JPH0849169 A JP H0849169A JP 18586994 A JP18586994 A JP 18586994A JP 18586994 A JP18586994 A JP 18586994A JP H0849169 A JPH0849169 A JP H0849169A
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JP
Japan
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finish
finishing agent
amino group
cationic
textile fabric
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Pending
Application number
JP18586994A
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English (en)
Inventor
Yasushi Ota
泰史 太田
Yumiko Manabe
由美子 真鍋
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アミノ基を含有する仕上剤またはカチオン性
を有する仕上剤を含む布帛の再汚染防止性能を向上する
加工方法を提供する。 【構成】 アミノ基を含有する仕上剤またはカチオン性
を有する仕上剤を含む繊維布帛を,カルボン酸を含むア
ニオン性仕上剤で後処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,アミノ基を含有する仕
上剤やカチオン性を有する仕上剤を含む繊維布帛の洗濯
による再汚染を防止する加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維製品を洗濯すると,特に白物等が汚
染され,黄変してしまうことがある。このような現象
は,布帛の仕上加工の際にアミノ基を含有する仕上剤や
カチオン性を有する仕上剤を用いた場合に多く見られ
る。これは,繊維布帛がカチオン化していることによっ
て,洗濯浴中の汚れや錆を吸着したり,また,別の洗濯
物から脱落した染料を吸着したりしやすくなっており,
その結果,再汚染されてしまうためである。
【0003】これを防止するために,従来は,使用する
アミノ基を含有する仕上剤やカチオン性の仕上剤の濃度
を下げて用いたり,ノニオン系,アニオン系等の別の仕
上剤に置き換えて用いたりしていたが,使用濃度を下げ
た場合,性能が下がるほどには再汚染性は改良されず,
また,別の種類の仕上剤に置き換えて使用した場合,目
的の性能が得られないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
課題を解決しようとするもので,アミノ基を含有する仕
上剤またはカチオン性を有する仕上剤で加工された繊維
布帛の洗濯による再汚染を防止する加工方法を得ること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記目的を達
成するもので,次の構成よりなるものである。すなわ
ち,本発明は,アミノ基を含有する仕上剤またはカチオ
ン性を有する仕上剤を含む繊維布帛を,カルボキシル基
を含むアニオン性仕上剤で後処理することを特徴とする
繊維布帛の再汚染防止加工方法を要旨とするものであ
る。以下,本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明では,アミノ基を含有する仕上剤ま
たはカチオン性を有する仕上剤を含む繊維布帛を加工の
対象に用いる。ここでいう繊維布帛とは,綿,羊毛,
絹,麻等の天然繊維,ビスコースレーヨン,アセテート
繊維等の半合成繊維,ナイロン,ポリエステル,ポリア
クリロニトリル,ビニロン繊維等の合成繊維の単独繊維
からなる織物,編物,不織布またはこれらの繊維を2つ
以上組み合わせて用いた混紡糸や混繊糸よりなる織物,
編物等を意味する。
【0007】本発明で用いるアミノ基を含有する仕上剤
またはカチオン性を有する仕上剤としては,アミノ基を
含有する低分子化合物,高分子化合物,カチオン性を有
する低分子化合物,高分子化合物よりなる繊維仕上加工
用の柔軟仕上剤,樹脂加工剤,界面活性剤,フィックス
剤,撥水剤,防炎剤,衛生加工剤,バインダー等を挙げ
ることができ,具体的には,アミノ変性シリコン誘導
体,ポリアミド誘導体,脂肪酸アミド誘導体,アルキル
アミド誘導体,ポリアミン誘導体等の柔軟仕上剤,有機
アミン系,メラミン系,アミド系等の樹脂加工剤,有機
アミン塩系触媒,ポリアミン系,第4級アンモニウム塩
系,ポリアミド系,ジシアンジアミド系等のフィックス
剤,第4級アンモニウム塩系,ポリアミド系,含窒素化
合物,有機アミン誘導体等の界面活性剤,リン窒素化合
物,含リン酸アミノプラスト,リン酸アミド等の防炎
剤,第4級アンモニウム塩系等の衛生加工剤を挙げるこ
とができる。これらの仕上剤は,繊維布帛の加工目的に
応じて,最終工程で通常の方法によって繊維布帛に付与
される。
【0008】次に,本発明では,アミノ基を含有する仕
上剤またはカチオン性を有する仕上剤を付与された上述
の繊維布帛を,カルボキシル基を含むアニオン性仕上剤
で後処理する。
【0009】ここで,カルボキシル基を含むアニオン性
仕上剤としては,カルボキシル基を含みアニオン性を呈
する市販の仕上剤であればいかなるものでもよく,特に
指定はしないが,金属封鎖剤,沈殿防止剤等,直接繊維
布帛の性能に影響を与えることのない仕上剤が好ましく
用いられる。
【0010】また,特に本来の目的の性能(主として使
用する薬剤の性能)に反する性質のものは,本来の目的
の性能を阻害するおそれがあるため,好ましくない。例
えば撥水剤に対して吸水剤,あるいはその逆等は,本来
の目的である撥水性,吸水性を阻害するおそれがあるた
め,好ましくない。
【0011】アニオン性仕上剤の使用量は,アミノ基を
含有する仕上剤やカチオン性を有する仕上剤の使用量の
1/3〜1/2が望ましい。1/3以下では,再汚染性
が十分に改良されず,1/2以上では,本来の目的の性
能を阻害するおそれがあるため,望ましくない。
【0012】これらのアニオン性仕上剤は,アミノ基を
含有する仕上剤またはカチオン性を有する仕上剤を付与
した後に,通常の方法によって付与される。本発明は,
以上の構成を有するものである。
【0013】
【作用】アミノ基を含有する仕上剤またはカチオン性を
有する仕上剤で繊維布帛を処理すると,表面がカチオン
化され,汚れを吸着しやすくなるが,本発明方法のごと
く,このようなカチオン化された繊維布帛をアニオン性
仕上剤で後処理すると,カチオン基がアニオン性仕上剤
のカルボキシル基で封鎖され,イオン性がなくなるた
め,汚れが吸着しにくくなり,再汚染性防止効果を奏す
るようになる。
【0014】
【実施例】次に,実施例によってさらに本発明を具体的
に説明するが,実施例における布帛の性能の測定,評価
は,下記の方法で行った。 (1)再汚染性 B重油0.5g/リットル,アクチノールR−100(ノ
ニオン系界面活性剤,松本油脂株式会社製)1g/リッ
トルからなる汚染液に試料を80℃で5分間浸漬,攪拌
して汚染させた後,取り出し,水洗・乾燥して汚染の程
度をグレースケールで級判定(5:良〜1:不良)す
る。 (2)染色堅牢度 汗堅牢度 JIS L−0848 水堅牢度 JIS L−0846 洗濯堅牢度 JIS L−0844 (3)柔軟性(剛軟度) JIS L−1096(ハンドルオメーター法)
【0015】実施例1 通常の方法で精練された綿100%の織物(経糸60
s,緯糸60s,経糸密度140本/インチ,緯糸密度
80本/インチ)を用意し,これに下記処方1の染料液
にて60℃で60分間の染色を行った。 処方1 Remazol Black DEN liq. 8%owf (三菱化成ヘキスト株式会社製,反応染料)
【0016】次に,下記処方2の処理液をピックアップ
60%にてパッドし,110℃で1分間の乾燥を行っ
た。 処方2 ネオフィックス R−250 15g/リットル (日華化学株式会社製,カチオン性の反応染料用固着
剤)
【0017】この後,下記処方3の処理液をピックアッ
プ60%でパッドし,110℃で1分間乾燥することに
より,本発明の加工布帛を得た。 処方3 カルボール LMS 5g/リットル (コタニ化学工業株式会社製,ポリカルボン酸塩含有の
アニオン性金属イオン封鎖剤)
【0018】本発明との比較のため,本実施例におい
て,処方3のアニオン処理を省くほかは,本実施例と全
く同一の方法により比較用の加工布帛(比較例1)を得
た。また,参考までに,本実施例において処方1による
染色後の未加工布帛(比較例2)を採集し,本発明との
比較用に供した。
【0019】本発明及び比較用の加工布帛の性能を測定
評価し,その結果を合わせて表1に示した。
【表1】
【0020】表1より明らかなように,本発明方法によ
る加工布帛は,良好な再汚染防止性能を有しており,ま
た,布帛の染色堅牢度についても,特に問題とすること
はなく,十分な性能を維持していた。
【0021】実施例2 上記実施例1の処方2に代えて下記処方4(アミノ基含
有仕上剤)を用いるほかは,実施例1と全く同一の方法
により,本発明の加工布帛を得た。 処方4 ニッカシリコン AM−4000 30g/リッ
トル (日華化学株式会社製,アミノシリコン系柔軟剤)
【0022】本発明との比較のため,本実施例におい
て,実施例1で援用した処方3のアニオン処理を省くほ
かは,本実施例と全く同一の方法により比較用の加工布
帛(比較例3)を得た。また,参考までに,本実施例に
おいて実施例1で援用した処方1による染色後の未加工
布帛(比較例2)を採集し,本発明との比較用に供し
た。
【0023】本発明及び比較用の加工布帛の性能を測定
評価し,その結果を合わせて表2に示した。
【表2】
【0024】表2より明らかなように,本発明方法によ
る加工布帛は,良好な再汚染防止性能を有しており,ま
た,布帛の柔軟性についても,特に問題はなく,十分な
性能を維持していた。
【0025】
【発明の効果】本発明は,アミノ基を含有する仕上剤ま
たはカチオン性を有する仕上剤を含む繊維布帛を,アニ
オン性を有する仕上剤で後処理する構成を有し,かかる
構成の本発明方法によれば,アミノ基を含有する仕上剤
またはカチオン性を有する仕上剤を含む繊維布帛の再汚
染防止性能を向上させることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ基を含有する仕上剤またはカチオ
    ン性を有する仕上剤を含む繊維布帛を,カルボキシル基
    を含むアニオン性仕上剤で後処理することを特徴とする
    繊維布帛の再汚染防止加工方法。
JP18586994A 1994-08-08 1994-08-08 繊維布帛の再汚染防止加工方法 Pending JPH0849169A (ja)

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JP18586994A JPH0849169A (ja) 1994-08-08 1994-08-08 繊維布帛の再汚染防止加工方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220015392A (ko) 2019-05-28 2022-02-08 도레이 카부시키가이샤 폴리에스테르계 섬유 구조물, 그 제조 방법, 의료 및 침구

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220015392A (ko) 2019-05-28 2022-02-08 도레이 카부시키가이샤 폴리에스테르계 섬유 구조물, 그 제조 방법, 의료 및 침구

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