JPH08337973A - セルロース系繊維構造物の樹脂加工法 - Google Patents

セルロース系繊維構造物の樹脂加工法

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JPH08337973A
JPH08337973A JP16684195A JP16684195A JPH08337973A JP H08337973 A JPH08337973 A JP H08337973A JP 16684195 A JP16684195 A JP 16684195A JP 16684195 A JP16684195 A JP 16684195A JP H08337973 A JPH08337973 A JP H08337973A
Authority
JP
Japan
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resin
nitrogen
curing catalyst
cellulose
aminoplast
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Pending
Application number
JP16684195A
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English (en)
Inventor
Michiyo Nishimura
三千代 西村
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】硬化触媒を使用するアミノプラスト樹脂加工に
おいて、樹脂の量を増やすことなく防皺性、防縮性の向
上が図れ、しかも強力に悪影響を与えない樹脂加工方法
を提供する。 【構成】硬化触媒を含有するアミノプラスト樹脂液をセ
ルロース系繊維構造物に施与した後、熱処理して前記樹
脂を硬化する樹脂加工法において、前記樹脂液中に、含
窒素化合物を含有せしめることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアミノプラスト樹脂によ
りセルロース系繊維構造物を樹脂加工する場合に強力に
悪影響を与えずに防皺性、防縮性を向上しうる樹脂加工
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セルロース系繊維構造物のアミノ
プラスト樹脂加工は、加熱時に酸性物質を遊離し得る塩
類(多価金属の無機酸塩、アミンの無機酸塩)を硬化触
媒として含有するアミノプラスト樹脂液をセルロース系
繊維構造物に施与した後、加熱処理して、該樹脂を硬化
することによって行われているが、硬化反応を進行せし
める遊離酸性物質は構成セルロース系繊維にも作用し
て、強力低下を生起し易い難がある。
【0003】これらの欠点を改良する方法としては、例
えば加熱時に酸性物質を遊離し得る塩類を硬化触媒とし
て含有するアミノプラスト樹脂液に種々のキレート化
剤、ポリエチレン系の柔軟剤あるいは塩化ナトリウムを
共存させる方法(特公昭52−39956号公報参照)
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キレー
ト化剤を共存添加する方法では硬化触媒がキレート化さ
れて触媒効果が激減して充分な樹脂加工効果を付与する
ことは困難である。また、ポリエチレン系柔軟剤あるい
は塩化ナトリウムを共存添加する方法では、樹脂の量を
増やした場合には十分な強力低下防止効果が得られない
という欠点があり、樹脂の量を増やすことができず十分
な防皺性、防縮性を持つ樹脂加工品が得られていないと
いうのが現状である。
【0005】本発明者等は上述の従来技術の欠点を改良
せんとして鋭意研究した結果、硬化触媒を含有するアミ
ノプラスト樹脂液によりセルロース系繊維構造物を樹脂
加工するに当たり、前記樹脂液中に含窒素化合物を含有
せしめることにより、樹脂の量を増やすことなく防皺
性、防縮性が向上し、しかも強力に悪影響を与えないこ
とを見出し本発明を完成した。
【0006】本発明の目的は、硬化触媒を使用するアミ
ノプラスト樹脂加工において、樹脂の量を増やすことな
く防皺性、防縮性の向上が図れ、しかも強力に悪影響を
与えない樹脂加工方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、硬化触媒
を含有するアミノプラスト樹脂液を、セルロース系繊維
構造物に施与した後、熱処理して前記樹脂を硬化する樹
脂加工法において、前記樹脂液中に、含窒素化合物を含
有せしめることを特徴とするセルロース系繊維構造物の
樹脂加工法により達成される。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明において、セルロース系繊維構造物
とは、綿,麻等の天然セルロース系繊維、レーヨン,キ
ュプラ,ポリノジック,精製セルロース系繊維(商標:
テンセル)等の再生セルロース系繊維,これらのセルロ
ース系繊維と他の繊維を混紡した混紡糸、あるいはこれ
らの糸からなる織物,編物,不織布をいう。
【0010】本発明で云うアミノプラスト樹脂とは、繊
維の樹脂加工用樹脂として周知のものであって、例え
ば、ジメチロールエチレン尿素、ジメチロールジヒドロ
キシエチレン尿素、テトラメチロールアセチレンジ尿
素、メチロール尿素(メチロール基を2〜4個有するも
の)、メチロールメラミン(メチロール基3〜6個有す
るもの)、ジメチロールウロン、ジメチロールトリアジ
ン、グリキザール系樹脂等が挙げられる。その使用量
は、繊維構造物に対する付着量として2〜15%(重
量)程度である。
【0011】本発明で云う硬化触媒とは、繊維の樹脂加
工用触媒として周知のものであって、加熱時に酸性物質
を遊離し得る塩類、例えば塩化マグネシウム、硝酸亜
鉛、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、硝酸アルミニ
ウム、有機アミン塩等を挙げることができる。その使用
量は、アミノプラスト樹脂の使用量に対して通常15〜
30%(重量)である。
【0012】本発明で云う含窒素化合物とは、例えばア
ミノシリコン,ポリアミン,ポリ第四級アンモニウム
塩、第四第アンモニウム塩等を挙げることができる。そ
の使用量は、アミノプラスト樹脂の使用量に対して通常
1〜5%(重量)である。
【0013】本発明の処理方法は、通常所要量のアミノ
プラスト樹脂と硬化触媒と含窒素化合物と必要であれば
柔軟剤等を含有する処理液を繊維構造物にパディング
法、スプレー法、コーティング法で施与し、次いで乾燥
した後140〜170℃、好ましくは150〜160℃
で2〜4分間熱処理(キュアリング)することによって
行われる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳細に説明す
るが何等これらに限定されるものではない。実施例中の
数値の基本となる試験方法は次の通りである。 (1)防皺度 JIS L−1059 B法
(モンサント法) (2)防縮性(洗濯収縮率) JIS L−1042
F法 (3)引裂強力 JIS L−1096 A法
(ストリップ法)
【0015】実施例1 経糸80番手双糸、緯糸80番手双糸からなる経糸密度
135本/インチ、緯糸密度70本/インチの綿平織物
を公知の方法に従って毛焼,糊抜,精練,漂白,シルケ
ット後、アミノプラスト樹脂としてベッカミンLK−S
(大日本インキ化学工業(株)製、有効成分45%)2
0部、塩化マグネシウム系触媒としてキャタリストG
(大日本インキ化学工業(株)製、有効成分20%)6
部、ポリエチレンエマルジョン系柔軟剤としてファイン
テックスPEN(大日本インキ化学工業(株)製)2
部、含窒素化合物としてグリコールキトサン0.3部、
水71.7部からなる処理液をピックアップ率60%で
パッドし、100℃にて2分間乾燥を行い、引き続き1
50℃で3分熱処理を行い、実施例1の製品を得た。
【0016】実施例2 実施例1のグリコールキトサン0.3部に代えて含窒素
化合物としてビクロンL−8(松本油脂(株)製、第4
級アンモニウム塩)1部、水71.7部に代えて水71
部を用いた他は実施例1と同様の処理を行い、実施例2
の製品を得た。
【0017】比較例1 実施例1においてグリコールキトサンを用いず、水7
1.7部に代えて水72部を用いた他は実施例1と同様
の処理を行い、比較例1の製品を得た。
【0018】実施例1、実施例2及び比較例1で得られ
た製品の防皺度、防縮性、引裂強力を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかなように、実施例で得られ
た製品は比較例で得られた製品よりも防皺性、防縮性が
向上しており、しかも強力は同等であることがわかる。
【0021】
【発明の効果】かくして得られた本発明方法によって樹
脂加工されたセルロース系繊維構造物は、その強力は従
来の加工法に比し同等であり、またその防皺性、防縮性
は従来の加工法以上に秀れるものである。しかして、上
述の如き幾多の利点、特徴は樹脂液に含窒素化合物を含
有せしめるという簡単な構成をとることによりはじめて
もたらされる秀れた効果である。かくの如き本発明は諸
物性のバランスした従来にその比を見ない秀れた樹脂加
工法を提供するものであり、工業的利用価値の高いもの
である。更に使用する含窒素化合物の種類によっては、
抗菌性、ソフト風合も同時に付与できるものであり、頗
る有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化触媒を含有するアミノプラスト樹脂
    液を、セルロース系繊維構造物に施与した後、熱処理し
    て前記樹脂を硬化する樹脂加工法において、前記樹脂液
    中に、含窒素化合物を含有せしめることを特徴とするセ
    ルロース系繊維構造物の樹脂加工法。
JP16684195A 1995-06-07 1995-06-07 セルロース系繊維構造物の樹脂加工法 Pending JPH08337973A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16684195A JPH08337973A (ja) 1995-06-07 1995-06-07 セルロース系繊維構造物の樹脂加工法

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JP16684195A JPH08337973A (ja) 1995-06-07 1995-06-07 セルロース系繊維構造物の樹脂加工法

Publications (1)

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JPH08337973A true JPH08337973A (ja) 1996-12-24

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ID=15838651

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JP16684195A Pending JPH08337973A (ja) 1995-06-07 1995-06-07 セルロース系繊維構造物の樹脂加工法

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JP (1) JPH08337973A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105484027A (zh) * 2016-01-08 2016-04-13 湖州市千金丝织厂 一种新型无甲醛防皱整理剂及其整理工艺

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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