JP3971126B2 - ポリアミド系繊維の染色性を向上させる前処理加工法 - Google Patents

ポリアミド系繊維の染色性を向上させる前処理加工法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は少なくともポリアミド系繊維を含む染色布帛の色抜け筋、染め斑などの欠点を改善し、染色性を向上させる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、ナイロン6やナイロン66等のポリアミド系繊維の布帛の染色工程においては、布帛は、染色前に170℃程度で乾熱セットされる。
この乾熱セットは、布帛の寸法安定性の向上や染色シワ防止等の理由から、通常、このように染色前に行われるものである。
しかし、このような乾熱セットは、一般に、ポリアミド系繊維に含まれるアミノ末端基が熱酸化して、アミノ末端基の減少が起こり、酸性染料に対する染色性が低下する傾向がある。
【0003】
一方、ポリアミド系繊維とポリウレタン系弾性繊維の混交編物(又は織物)の布帛の場合は、より高い温度で乾熱セットが行われる。
すなわち、170℃程度では布帛の端部に耳巻きなどを生じ熱セット効果が不充分であるため、更に高温の190℃程度で乾熱セットされる必要がある。
このような高温で乾熱セットされた場合、ポリアミド系繊維とポリウレタン系弾性繊維よりなる布帛を染色してみると、特に、布帛の部分的な色抜け、染め斑、或いは経筋などの欠点が発生するという問題が生じた。
この原因については、より高い190℃もの高温で乾熱セットされるため、ポリアミド系繊維に含まれるアミノ末端基の酸化によるアミノ末端基の減少が起こり易くなり、染色性が大きく低下するためと考えられる。
【0004】
この問題を解決する手段として、特開平8−260363号公報に示されているような1価又は2価の銅化合物を銅イオンとして0.2〜5ppmポリアミド系繊維に含有した染色用布帛が開示されている。
しかしこの方法においては、ポリアミド系繊維は銅化合物の含有された糸となってしまい布帛の用途が限定されてしまう。
また、金属イオンを含むために染色に不利となる。
因みに、酸性染料による染色には、金属イオンが染色性の低下を引き起こすため、それを取り除くことが通常行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の如き従来技術の問題点を解消し、対象となるポリアミド系繊維の布帛が限定されず、高温での乾熱セットを行っても、色抜け、染め斑、経筋等の発生しないポリアミド系繊維の染色布帛の製造方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達したものでありその構成は次の通りである。
【0009】
即ち、本発明は、(1)、酸性染料による染色前にポリアミド系繊維の布帛に対して行う前処理加工法であって、布帛にスルホン酸塩と不揮発性の酸とキレート剤を含む処理液を付与し、その後、乾熱セットする前処理加工法に存する。
【0010】
そしてまた、()、スルホン酸塩が、脂肪族系スルホン酸塩及び芳香族系スルホン酸塩より選ばれた少なくとも1以上である上記(1)記載の前処理加工法に存する
【0011】
そしてまた、()、布帛がポリアミド系繊維の他にポリウレタン系弾性繊維を含む布帛である上記(1)記載の前処理加工法に存する。
【0012】
そしてまた、()、乾熱セットが180℃〜200℃で行われる上記(3)記載の前処理加工法に存する。
【0013】
そしてまた、()、スルホン酸塩が処理液に対して0.01〜10.0重量%の範囲である上記(1)記載の前処理加工法に存する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、染色前の布帛に対して、特にポリアミド系繊維を含む布帛に対して特定の処理液即ちスルホン酸塩を使って行う前処理にある。
この前処理加工を行うことによって、色抜け、染め斑、経筋(線状又ドット状の筋)、等の染色時の欠点を減少させることが出来る。
【0015】
布帛に処理液を付与する方法については、パディング法、グラビア法、ロータリースクリーン法、インクジェット法等があり、処理液が布帛に均一に付与できればよく特に限定されない。
ここで処理液とは、スルホン酸塩を含む水溶液であり、好ましくはスルホン酸塩と不揮発性の酸を含む水溶液であり、更に好ましくはスルホン酸塩と不揮発性の酸及びキレート剤を含む水溶液である。
【0016】
そして、布帛にスルホン酸塩を含む処理液を付与することで、スルホン酸塩がポリアミド系繊維のアミノ末端基に吸着し、イオン結合することにより、アミノ末端基をより効果的に保護し、後から180℃を越える乾熱工程を通しても、その末端アミノ基に酸化等の変化が生じないものである。
【0017】
また、布帛のpHがアルカリ性を示すポリウレタン系弾性繊維を含む場合も、不揮発性の酸のもとでは、布帛のpHが中性、若しくは酸性となり、染色時の好ましいpH条件に調整され染色が効果的に行われる。
そのために、最終的に酸性染料による染色を施しても、染着が確実に行われ、上述した色抜け、染め斑、或いは経筋などの欠点が抑えられることになる。
【0018】
また、更にキレート剤を処理液に付与する事により、染色時に繊維に含まれて悪影響を及ぼすFe,Cu等の金属イオンを除去する機能を付加でき、より効果的に上述した色抜け、染め斑、或いは経筋などの欠点が抑えられることになる。
【0019】
ここで、スルホン酸塩は0. 01〜10. 0重量%の範囲が好ましい(ここで重量%とは処理液に対するスルホン酸塩の重量濃度である)。
スルホン酸塩が0. 01重量%より少ないとアミノ末端基を保護するに充分な量ではなく、解消効果が無く、また10. 0重量%を越えると悪影響はないが経済的ではない。
【0020】
本発明の前処理加工法は、上述した処理液により処理加工した後、乾熱セットが行われるが、その乾熱セットの温度が180〜200℃であるときにより有効である。
処理温度が180℃より低いとポリウレタン系弾性繊維の形態安定が不十分で、セット効果が必ずしも満足するものとはならない。
また、処理温度が200℃より高いとポリアミド系繊維やポリウレタン系繊維の熱変化が起こり、強度低下等が起こり易い。
【0021】
この様な高温での乾熱セットが必要とされるポリアミド系繊維の布帛の例としては、ポリアミド系繊維とポリウレタン系弾性繊維の混交編物(又は織物)の布帛があるが、これのみに限定されない。ポリアミド系繊維単独でも、ポリアミド系繊維とその他の繊維との混交編物(または織物)の布帛であっても、本発明の前処理加工法は有効である。
ここでその他の繊維とは、麻、綿、セルロース系繊維等の天然繊維や再生繊維、カチオン可染ポリエステル、トリメチレンテレフタレート、ポリエステル等の合成繊維、ジアセテート、トリアセテート等の半合成繊維がある。
【0022】
本発明において、ポリアミド系繊維とは、ナイロン6繊維、ナイロン66繊維あるいはそれらを主構成単位とする共重合ナイロン繊維である。
また、本発明に用いられるポリウレタン系弾性繊維とは、一般の衣料用として用いられるポリエーテル系ポリウレタン繊維、ポリエステル系ポリウレタン繊維、ポリカーボネート系ポリウレタン繊維等の単独又は組み合わせである。
【0023】
これら繊維の組織形態は特に限定されるものではなく、ポリウレタン系弾性繊維の裸糸をそのまま用いて交編、交織してもよく、ポリアミド系繊維を巻き付けた被覆糸を交編、交織してもよい。
また、編み組織としては経編でも緯編でもよく、トリコット、ラッセル、丸編等限定されるものではない。
また、布帛として織物も当然適用可能である。
【0024】
ここで、処理液に含まれるスルホン酸塩としては、脂肪族系スルホン酸塩若しくは芳香族系スルホン酸塩より選ばれた少なくとも1以上である。
脂肪族系スルホン酸塩としては、メタンスルホン酸塩、αオレフィンスルホン酸塩等が挙げられる。また、芳香族系スルホン酸塩としては、ベンゼンスルホン酸塩、p −トルエンスルホン酸塩、ナフタリン- α- スルホン酸塩、ナフタリン- β- スルホン酸塩等が挙げられる。
【0025】
また、処理液に含まれる不揮発性の酸としては、pH1. 0〜5. 0であれば特に限定されず、酒石酸、クエン酸等が挙げられる。
また、キレート剤としては、アミノポリカルボン酸塩、ヒドロキシカルボン酸塩、ポリカルボン酸塩等が挙げられる。
また、本発明の効果が妨げられない範囲において、処理液に精練剤、帯電防止剤、柔軟剤、黄変防止剤等を含ませることも、当然、可能である。
【0026】
熱セットが施された布帛は、その後、ポリアミド系繊維を染色可能な染料によって、常法により染色される。
酸性染料としては、レベリング系、ハーフミーリング系、ミーリング系、含金系等のすべての酸性染料をいう。
レベリング系酸性染料としては、Nylosan Yellow EG200(クラリアントジャパン株式会社製)、Nylomine Red A-2B (三井BASF株式会社製)、Nylomine Blue A-G (三井BASF株式会社製)、Aminiyl Red E-3BL (住友化学工業株式会社製)、Aminiyl Blue E-2GL(住友化学工業株式会社製)、等が使用される。ハーフミーリング系酸性染料としては、Nylosan Golden Yellow N-4RL (クラリアントジャパン株式会社製)、Nylosan Rubine N-5BL(クラリアントジャパン株式会社製)、Nylosan Blue N-GFL(クラリアントジャパン株式会社製)、Aminiyl Yellow FD-3RL (住友化学工業株式会社製)、Aminiyl Red FD-3BL(住友化学工業株式会社製)、Aminiyl Blue FD-GL(住友化学工業株式会社製)、等が使用される。
【0027】
ミーリング系酸性染料としては、Kayanol Milling Yellow 5GW(日本化薬株式会社製)、Kayanol Milling Red BW(日本化薬株式会社製)、Kayanol Milling Blue 2RW(日本化薬株式会社製)、Suminol Milling Yellow 3G (住友化学工業株式会社製)、Suminol Milling Red N-6B(住友化学工業株式会社製)、Suminol Milling Blue N-BL (住友化学工業株式会社製)、等が使用される。含金染料としては1:2型含金染料、Irgalan Yellow GRL(チバ・スペシャルテイ・ケミカル株式会社製)、Irgalan Red 4GL (チバ・スペシャルテイ・ケミカル株式会社製)、Irgalan Blue 3GL(チバ・スペシャルテイ・ケミカル株式会社製)、Lanafast Yellow 2RL (三井BASF株式会社製)、Lanafast Brown 2GL(三井BASF株式会社製)、Lanafast Grey BL(三井BASF株式会社製)、等が使用される。
【0028】
【発明の効果】
染料による染色前にポリアミド系繊維の布帛に対して、スルホン酸塩を含む処理液を付与するために、ポリアミド系繊維に含まれるアミノ末端基が保護され、染着が有効に作用して染色性がよくなる。
また、180℃を越える温度で乾熱セットされた場合には、特にポリアミド系繊維の他にポリウレタン系弾性繊維を含む布帛においては、その効果はさらに顕著に現れる。
同様に布帛に不揮発性の酸とスルホン酸塩を含む処理液を付与すると、布帛のpHが中性若しくは酸性となり、染色に好ましい条件に調整されるため、より染色性がよくなる。
さらに同様に布帛に不揮発性の酸とスルホン酸塩とキレート剤を含む処理液を付与すると、金属イオンを取り除くために、より染色性が向上する。
【0029】
【実施例】
以下、実施例を挙げて説明するが、本発明は、必ずしも実施例に限定されることはない。
【0030】
参考例1
精練したポリアミド系繊維(6ナイロン40d)100%の編物(トリコット編物)を以下の方法で染色前処理、及び酸性染料による染色処理を実施した。
ベンゼンスルホン酸ソーダ4.0重量%の常温水溶液に被処理物(上記編物)を5秒浸漬した後、温度185℃にて2分間、乾熱セットし、その後、染料としてAminiyl Yellow FD-3RL (住友化学工業株式会社製)0.3% o.w.f.(on weight fabric)、Aminiyl Red FD-3BL(住友化学工業株式会社製)0.3% o.w.f. 、Aminiyl Blue FD-GL(住友化学工業株式会社製)0.3% o.w.f.を用い、液流染色機により100℃で通常処方で染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す。
【0031】
〔参考例2〕
参考例1に示した編物を次の方法で処理した。
処理液として、ベンゼンスルホン酸ソーダ4.0重量%、不揮発性酸として酒石酸1.0重量%の水溶液を作成した。
その常温処理液に被処理物を5秒浸漬した後、温度185℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す
【0032】
〔実施例
参考例1に示した編物を次の方法で処理した。
処理液として、ベンゼンスルホン酸ソーダ4.0重量%、不揮発性酸として酒石酸1.0重量%、キレート剤としてEDTA0.1重量%の水溶液を作成した。
その常温処理液に被処理物(編物)を5秒浸漬した後、温度185℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す。
【0033】
〔参考例3〕
精練したポリアミド系繊維(66ナイロン40d)100%の編物(トリコット編物)を以下の方法で染色前処理、及び酸性染料による染色処理を実施した。
ベンゼンスルホン酸ソーダ4.0重量%の常温水溶液に被処理物(上記編物)を5秒浸漬した後、温度190℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す。
【0034】
〔参考例4〕
参考例3に示した編物を次の方法で処理した。
処理液として、ベンゼンスルホン酸ソーダ4.0重量%、不揮発性酸として酒石酸1.0重量%の水溶液を作成した。
その常温処理液に被処理物を5秒浸漬した後、温度190℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す。
【0035】
〔実施例2〕
参考例3に示した編物を次の方法で処理した。
処理液として、ベンゼンスルホン酸ソーダ4.0重量%、不揮発性酸として酒石酸1.0重量%、キレート剤としてEDTA0.1重量%の水溶液を作成した。その常温処理液に被処理物(編物)を5秒浸漬した後、温度190℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す。
【0036】
参考例5
精練したポリウレタン系弾性繊維(40d)とポリアミド系繊維(6ナイロン44d/48)の混交編物(混紡比率ナイロン/ポリウレタン=8/2、トリコット編物)を、以下の方法で染色前処理、及び酸性染料による染色処理を実施した。
ベンゼンスルホン酸ソーダ2.0重量%の常温水溶液に被処理物を5秒浸漬した後、温度195℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す。
【0037】
〔参考例6〕
参考例5に示した編物を次の方法で処理した。処理液として、ベンゼンスルホン酸ソーダ2.0重量%、不揮発性酸として酒石酸1.0重量%の水溶液を作成した。
その常温処理液に被処理物を5秒浸漬した後、温度195℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す。
【0038】
〔実施例3〕
参考例5に示した編物を次の方法で処理した。
処理液として、ベンゼンスルホン酸ソーダ2.0重量%、不揮発性酸として酒石酸1.0重量%、キレート剤としてEDTA0.1重量%の水溶液を作成した。
その常温処理液に被処理物を5秒浸漬した後、温度195℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す。
【0039】
〔実施例4〕
参考例5に示した編物を次の方法で処理した。
処理液として、ベンゼンスルホン酸ソーダ7.0重量%、不揮発性酸として酒石酸1.0重量%、キレート剤としてEDTA0.1重量%の水溶液を作成した。
その常温処理液に被処理物を5秒浸漬した後、温度195℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す。
【0040】
〔比較例1〕
参考例1に示した編物を次の方法で処理した。
常温水に被処理物を5秒浸漬した後、温度185℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す。
【0041】
〔比較例2〕
参考例1に示した編物を次の方法で処理した。
処理液である酒石酸1.0重量%の常温水溶液に、被処理物を5秒浸漬した後、温度185℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す。
【0042】
〔比較例3〕
参考例1に示した編物を次の方法で処理した。
処理液であるEDTA0.1重量%の常温水溶液に、被処理物を5秒浸漬した後、温度185℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す。
【0043】
〔比較例4〕
参考例3に示した編物を次の方法で処理した。
常温水に被処理物を5秒浸漬した後、温度190℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す。
【0044】
〔比較例5〕
参考例5に示した編物を次の方法で処理した。
常温水に被処理物を5秒浸漬した後、温度195℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す。
【0045】
〔比較例6〕
参考例5に示した編物を次の方法で処理した。
処理液である酒石酸1.0重量%の常温水溶液に、被処理物を5秒浸漬した後、温度195℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。結果を表1に示す。
【0046】
〔比較例7〕
参考例5に示した編物を次の方法で処理した。
処理液であるEDTA0.1重量%の常温水溶液に、被処理物を5秒浸漬した後、温度195℃にて2分間、乾熱セットした後、参考例1と同様の処方により染色を行った。
染色後の「色抜け」、「染め斑」、「経筋」の状態を観察した。
結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
Figure 0003971126

Claims (5)

  1. 酸性染料による染色前にポリアミド系繊維の布帛に対して行う前処理加工法であって、布帛にスルホン酸塩と不揮発性の酸とキレート剤を含む処理液を付与し、その後、乾熱セットすることを特徴とする前処理加工法。
  2. スルホン酸塩が、脂肪族系スルホン酸塩及び芳香族系スルホン酸塩より選ばれた少なくとも1以上であることを特徴とする請求項1記載の前処理加工法。
  3. 布帛がポリアミド系繊維の他にポリウレタン系弾性繊維を含む布帛であることを特徴 とする請求項1記載の前処理加工法。
  4. 乾熱セットが180℃〜200℃で行われることを特徴とする請求項記載の前処理加工法。
  5. スルホン酸塩が処理液に対して0.01〜10.0重量%の範囲であることを特徴とする請求項1記載の前処理加工法。
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