JPH0847862A - ワイヤクランプ装置のクランプロック装置 - Google Patents

ワイヤクランプ装置のクランプロック装置

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JPH0847862A
JPH0847862A JP18337894A JP18337894A JPH0847862A JP H0847862 A JPH0847862 A JP H0847862A JP 18337894 A JP18337894 A JP 18337894A JP 18337894 A JP18337894 A JP 18337894A JP H0847862 A JPH0847862 A JP H0847862A
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plate
clamp
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lock
push
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JP18337894A
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English (en)
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Shoichi Sato
正一 佐藤
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Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車のアンダボディをスポット溶接等する
工程において、治具台車上にクランプされたワークがス
ポット打点時等における振動等によりアンクランプしな
いようにする。 【構成】 クランプ装置本体と該クランプ装置本体をク
ランプ・アンクランプ操作するためのクランプ開閉装置
70を備えたワイヤクランプ装置のクランプ状態をロッ
クするための装置1であって、クランプ装置本体の押し
引き操作用のプレート61がクランプ位置に至るとその
戻り方向の移動を阻止するクランプロックアーム12を
設けてクランプ装置本体のクランプ状態をロックする一
方、クランプ位置のプレート61を引き戻し操作すべく
クランプ開閉装置70が作動するとクランプロックアー
ム12がカム部20によって押し下げられて、プレート
61の戻り方向の移動が可能となる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車のアン
ダボデーの溶接ラインにおいて、ワークとしてのアンダ
ボデー等を治具台車上に位置決め固定するためのワイヤ
形式のクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のクランプ装置には、例え
ば特開平1−321152号公報に開示されたものがあ
り、このクランプ装置には、治具台車上の電気配線やエ
ア配管等の煩雑さあるいはこれに伴う機器トラブル等を
避けるためワイヤ形式のクランプ装置が用いられてい
る。すなわち、このワイヤ形式のクランプ装置は、同公
報の第5図〜第7図を援用した図3および図4に示すよ
うに、ワークWの端部が載置されるワーク受台51と、
このワーク受台51との間にワークWの端部を挟み込む
べく上下方向に揺動するワーク押えアーム52と、この
ワーク押えアーム52を上下方向に揺動させるトグルリ
ンク機構53とを備えたクランプ装置本体50と、上記
トグルリンク機構53に一端が連係され、他端が押し引
き操作用のプレート61に連結されたプッシュプルケー
ブル60と、上記プレート61を移動させることにより
このプッシュプルケーブル60を引きまたは押して上記
トグルリンク機構53を作動させ、ひいては上記ワーク
押えアーム52を上下方向に揺動させてワークWのクラ
ンプ・アンクランプを行うクランプ開閉装置70とを主
体として構成されていた。上記クランプ装置本体50お
よびプッシュプルケーブル60は治具台車80上に配置
され、クランプ開閉装置70は治具台車80外すなわち
ライン側方に配置されている。
【0003】クランプ開閉装置70は、第1シリンダ7
1とこの第1シリンダ71のロッド先端に装設された引
掛け機構76を主体として構成されている。すなわち、
第1シリンダ71のロッド先端には支持ブロック73が
取付けられ、支持ブロック73の中程の位置には連結片
74が、上端部には第2シリンダ72がそれぞれ上下方
向揺動可能に支持され、この連結片74の先端と第2シ
リンダ72のロッド先端との間には引掛け爪75が取付
けられている。連結片74の先端は引掛け爪75に固定
されているが、第2シリンダ72のロッド先端は引掛け
爪75に対して回動自在に枢着されている。この構成に
よれば、第2シリンダ72が突き出し方向に作動すると
引掛け爪75が下方に下げられる一方、第2シリンダ7
2が引込み方向に作動すると引掛け爪75が上方に戻さ
れる。支持ブロック73、第2シリンダ72および引掛
け爪75等が、上記プレート61を引掛けるための引掛
け機構76を構成している。
【0004】以上のように構成されたクランプ装置によ
れば、ワークWがセットされた治具台車80が所定の位
置に停止されると、クランプ開閉装置70の第1シリン
ダ71が突き出し方向に作動されてプレート61が支持
ブロック73に押され、従ってプッシュプルケーブル6
0が押されてクランプ装置本体50のワーク押えアーム
52にが下方に閉じられ、これによりワークWがクラン
プされる。このクランプ状態(支持ブロック73がプレ
ート61を押した状態)で、ワークWに溶接等の加工が
施される。
【0005】ワークWの加工完了後、第2シリンダ72
が突き出し方向に作動されると、引掛け爪75が下方に
回動してプレート61に引き掛けられ(引掛け爪75と
支持ブロック73との間にプーレート61を挟み込んだ
状態)、この引掛け状態で第1シリンダ71が引込み方
向に作動されるとプレート61が治具台車80の側方に
引かれ、ひいてはプッシュプルケーブル60が引かれて
ワーク押えアーム52が上方に開かれ、これによりワー
クWがアンクランプされる。こうしてワークWがアンク
ランプされると、第2シリンダ72が引込み方向の作動
されて引掛け爪75が上方に開かれ、これによりクラン
プ開閉装置70のプレート61に対する係合が解除され
てクランプ装置本体50側と分離され、然る後治具台車
80が移動してワークWが次の工程に搬送される。
【0006】なお、上記クランプ装置本体50は、治具
台車80上の適位置に配置され、ワークWの周縁が複数
箇所でクランプされる。これに対してクランプ開閉装置
70は、通常複数のクランプ装置本体50〜50につい
て一台設置されることが多く、従って一台のクランプ開
閉装置70の作動により複数のクランプ装置本体50〜
50が一度にクランプ・アンクランプ作動されるように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のクランプ装置にあっては次のような問題があ
った。すなわち、ワークWのクランプ状態においては、
第1シリンダ71が突き出し方向に作動されてプレート
61が押され、これによりプッシュプルケーブル60が
押されてワーク押えアーム52が下方に閉じられた状態
となっているのであるが、ワークWに対して例えばスポ
ット溶接を行う場合、ワークWを上下電極で挟み込む際
(スポット打点時)等にワークWに衝撃あるいは振動が
加えられ、これによりワークWがアンクランプすなわち
プレート61がアンクランプ側(治具台車80の側方)
に戻されてワーク押えアーム52が上方に開いてしまう
というおそれがある。このため、ワークのクランプ状態
を確実に保持するためには、クランプ開閉装置はプレー
トを押し操作した状態のまま保持しておく必要がある。
ところが、治具台車を移動させるためにはクランプ開閉
装置は原位置に戻す必要があり、このためワークを確実
にクランプした状態で例えば次工程に搬送できない。本
発明はこの問題を解決するためになされたもので、ワー
クWに衝撃等が加わっても確実にクランプ状態を保持で
きることはもちろん、次工程に搬送する際にもワークの
クランプ状態を確実に保持できるクランプロック装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明では、ワークをクランプするクランプ装置本体
と、該クランプ装置本体に一端が連結されたプッシュプ
ルケーブルの他端に取付けられたプレートを押しまたは
引いて該ケーブルを前記一端側に押しまたは前記他端側
に引き操作するためのクランプ開閉装置を備え、該クラ
ンプ開閉装置により前記プレートが押されて前記プッシ
ュプルケーブルが前記一端側に押されると、前記クラン
プ装置本体によりワークがクランプされる一方、前記プ
レートが引き戻されて前記プッシュプルケーブルが前記
他端側に引かれるとワークがアンクランプされるワイヤ
クランプ装置の前記クランプ状態をロックするための装
置であって、前記プレートの下方には、該プレートに係
合してその戻り方向の移動を阻止するための係止部を備
えたクランプロックアームを該プレートに接近する方向
に付勢して設ける一方、前記クランプ開閉装置には前記
プレートの押し動作に伴って前記クランプロックアーム
を前記プレートから遠ざける方向に移動させるためのカ
ム部を設け、前記プレートが前記クランプ開閉装置によ
り押されると該プレートが前記係止部に係止されて戻り
方向の移動が阻止される一方、該移動阻止状態において
前記プレートを引き戻してワークをアンクランプすべく
前記クランプ開閉装置がプレート押し方向に作動すると
前記クランプロックアームが前記カム部によって前記プ
レートから遠ざかる方向に移動されて前記プレートの移
動阻止状態が解除される構成としたことを特徴とするワ
イヤクランプ装置のクランプロック装置を創出した。
【0009】
【作用】請求項1記載の構成によれば、プレートが押さ
れるとプッシュプルケーブルが一端側に押され、これに
よりクランプ装置本体によりワークのクランプがなされ
る。逆にプレートが引き戻されるとプッシュプルケーブ
ルが他端側に引かれ、これによりワークはアンクランプ
される。このことから、プレートを押すとワークはクラ
ンプされ、プレートを押した位置で移動不能に固定すれ
ばワークのクランプ状態は保持される。
【0010】クランプ開閉装置によりプレートを押し操
作してワークをクランプした状態において、プレートに
はクランプロックアームの係止部が係止されるので、プ
レートは戻り方向の移動を阻止された状態となる。この
戻り方向阻止状態は、クランプロックアームがプレート
に接近する方向すなわち上方へ付勢されていることによ
り保持される。プレートの戻り方向の移動が阻止される
ので、クランプ装置本体によるワークのクランプ状態は
ロックされる。ワークのクランプ状態は、プレートがク
ランプロックアームの係止部に係止されることによりロ
ックされるので、クランプ開閉装置はプレートの押し操
作を解除して原位置に戻しておけばよい。クランプ開閉
装置が原位置に戻されれば治具台車は移動可能となるの
で、ワークをクランプした状態で次工程に搬送できる。
【0011】ワークをアンクランプする際に、クランプ
開閉装置を原位置からプレート押し方向に作動させる
と、カム部がクランプロックアームを下方に押し下げる
方向に作用する。クランプロックアームが下方に押し下
げられると、係止部によるプレートの係止が解除される
ので、プレートは戻し方向へ移動し得る状態となる。こ
の状態とした後、クランプ開閉装置によりプレートを引
き操作すればワークはアンクランプされる。
【0012】このように、従来のクランプ開閉装置とは
別途クランプロック装置が設けられており、このクラン
プロック装置はクランプ開閉装置の動作に伴って作動す
るので、クランプ開閉装置を従来どおり作動させればワ
ークのクランプ・アンクランプがなされる。しかも、ク
ランプロック装置によりワークのクランプ状態をロック
した状態においては、クランプ開閉装置は原位置に戻し
ておけば足り、従って治具台車を移動させてワークをク
ランプした状態のまま次工程に搬送できる。
【0013】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、スポット
溶接時等ワーク加工時において、ワークは治具台車上に
確実にクランプされるので振動等によるアンクランプの
心配はなく、しかもクランプ開閉装置を原位置に戻した
状態であってもワークのクランプ状態を確実に保持でき
るので、例えば次工程に搬送する過程においてもワーク
のクランプ状態を確実に保持できる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1および図2に基
づいて説明する。本例におけるクランプ装置は、従来の
装置に比べてクランプロック装置が付加されている点に
特徴があり、その他の構成については特に変更を要する
ものではない。すなわち、本例におけるクランプ装置
は、クランプ装置本体と、プッシュプルケーブルと、ク
ランプ開閉装置と、上記クランプロック装置を主体とし
て構成されており、クランプ装置本体、プッシュプルケ
ーブルおよびこのプッシュプルケーブルの他端に取付け
られたプレート等については特に変更を要しない。従っ
て、クランプ装置本体についてはその説明および図示を
省略し、以下の説明において図3で用いた符号をそのま
ま用いる。
【0015】さて、図1および図2は本例のクランプロ
ック装置1を示しており、ロック装置本体10とこのロ
ック装置本体10のロック状態を解除するためカム部2
0とを有している。ロック装置本体10は、治具台車8
0の上面に設置されてプレート61の下方に配置されて
いる。すなわち、このロック装置本体10は、支持ブラ
ケット11と、この支持ブラケット11に上下方向揺動
可能に支持されたロックアーム12とを主体として構成
され、支持ブラケット11の一端側が、治具台車80の
上面に立設された支持柱80aに固定されて、当該ロッ
ク装置本体10がプレート61の側方から下方へ進入し
た状態に配置されている。ロックアーム12は、支持ブ
ラケット11の他端側に支ピン13を介して上下方向揺
動可能に取付けられている。但し、支持ブラケット11
とロックアーム12と間には圧縮コイルバネ14が介装
されているため、ロックアーム12は上方へ回動する方
向に付勢されている。
【0016】ロックアーム12は略L字状に折れ曲がっ
た形状をなしており、その折れ曲がり縦片(図2におい
て上下に沿った折れ曲がり片)12aがプレート61の
下方に進入している。この折れ曲がり縦片12aの先端
には、ロック片12bが取付けられており、このロック
片12bの図示左端面が、プレート61に当接されてこ
のプレート61の戻り方向(図示右方)への移動を阻止
するためのロック面12cとされている。従って、本例
の場合このロック面12cが、特許請求の範囲に記載し
た係止部に相当する。
【0017】このロック片12bの上面には、図示右側
に下傾する傾斜面12dが形成され、また側面には、小
径のローラ15が回転可能に取付けられている。
【0018】以上のように構成されたロック装置本体1
0と対をなす、カム部20はクランプ開閉装置70に設
けられている。クランプ開閉装置70は、従来と同様に
第1および第2シリンダ71,72を有し、第1シリン
ダ71のロッド先端には、二股形状なす支持ブロック7
7が取付けられている。この支持ブロック77の基部側
上面に第2シリンダ72が支ピン72aを介して上下方
向に揺動可能に支持されている。また、支持ブロック7
7の二股部には支ピン78を介して引掛け爪79が上下
方向に回動可能に取付けられ、その背部には上記第2シ
リンダ72のロッド先端が支ピン72bを介して相互に
回動可能に連結されている。このため第2シリンダ72
の作動により、この引掛け爪79が支ピン78を中心に
して上下方向に回動される。この引掛け爪79は略鉤形
状をなし、先端側の爪部79aが後述するようにしてプ
レート61に引き掛けられる。
【0019】上記支持ブロック77の側面先端寄りに、
上記カム部20が取付けられている。このカム部20の
下角部が、前記ローラ15に当接されるカム面20aと
されている。以上説明した支持ブロック77、第2シリ
ンダ72、引掛け爪79およびカム部20が、本例にお
けるプレート61を引掛けるための引掛け機構76を構
成している。
【0020】なお、図1中81は治具台車80の走行レ
ールであり、また82は上記クランプ開閉装置70を支
持するための支持柱である。支持柱82は、治具台車8
0の移動範囲の側方に配置されている。
【0021】以上のように構成された本例のクランプロ
ック装置1によれば、ワークWのクランプ状態が以下の
ようにしてロックされる。
【0022】各クランプ装置本体50のワーク受台51
〜51を介してワークWが治具台車80上に載置され
(クランプ装置本体50はアンクランプ状態であるとす
る)、この状態で治具台車80が所定の位置に停止され
ると、第1シリンダ71が突き出し方向に作動して引掛
け機構76が図示左方のプレート61に向けて移動され
る。この際、クランプ装置本体50はアンクランプ状態
であるので、プレート61は治具台車側方(図示右方)
に引かれた位置(図2において(a) の位置) に位置して
いる。このため、引掛け機構76が図示左方に移動する
と支持ブロック77の先端面がプレート61に当接し、
この当接状態でさらに第1シリンダ71が突き出し方向
に作動して引掛け機構76が移動することにより、この
プレート61が図示左方に押される。すると、従来と同
様プッシュプルケーブル60が押されるので、クランプ
装置本体50においてはトグルリンク機構53を介して
ワーク押えアーム52が下方に回動され、これによりワ
ークWの端部がワーク受台51のとの間に挟まれて当該
ワークWがクランプされる。
【0023】一方、以上のようにしてワークWがクラン
プされると並行して、プレート61が押されると、その
下部がロック装置本体10におけるロックアーム12の
傾斜面12dに当接され、さらに押されるのに伴ってロ
ックアーム12は圧縮コイルバネ14に抗して徐々に下
方に押し下げられる。すなわち、引掛け機構76の支持
ブロック77によってプレート61が押されていくと、
このプレート61はロックアーム12を押し下げつつ
(b)の位置まで押される。すると、このプレート61は
ロック面12cを通過してロック片12bから外れるの
で、ロックアーム12は圧縮コイルバネ14によって上
方に戻される。
【0024】プレート61が図示右側から左側に押され
てロック片12bのロック面12cを通過した時点で、
ロックアーム12が上方に戻されるので、プレート61
はロック片12bのロック面12cに当接してそれ以上
図示右方の戻り方向への移動を阻止された状態となり、
従ってクランプ装置本体50のクランプ状態がロックさ
れる。
【0025】こうしてワークWがクランプされ、かつこ
のクランプ状態がロック装置本体10によってロックさ
れたならば、第1シリンダ71は引込み方向に戻されて
プレート61から離脱される。このようにしても、プレ
ート61はロック装置本体10によってその戻り方向の
移動を阻止されているのでワークWのクランプ状態は確
実に保持される。しかも、第1シリンダ71が引込み方
向に戻されて、支持ブロック77がプレート61から離
脱した状態とされるので、ワークWをクランプした状態
のまま治具台車80を移動させてこのワークWを例えば
次工程に搬送することができる。
【0026】ワークWをアンクランプする場合には、ク
ランプロック装置1は以下のように作動する。すなわ
ち、第1シリンダ71が再び突き出し方向に作動して引
掛け機構76がプレート61に向けて移動される。引掛
け機構76がプレート61の近傍に至ると、カム部20
のカム面20aがローラー15に当接され、さらに第1
シリンダ71が突き出し方向に作動されて当該ローラー
15は徐々に押し下げられ、ひいてはロックアーム12
が圧縮コイルバネ14に抗して再び下方に押し下げられ
る。すると、ロック片12bとプレート61との係止は
解除され、従ってプレート61は再び戻し方向に移動可
能な状態となる。
【0027】支持ブロック77がプレート61に再び当
接する位置まで引掛け機構76が移動した時点で、第2
シリンダ72が突き出し方向に作動され、これにより引
掛け爪79が下方に回動される。すると、引掛け爪79
の爪部79aがプレート61に上方から引き掛けられる
ので、この引掛け状態で第1シリンダ71が引込み方向
に作動されることにより、プレート61が図示右方の戻
し方向に引かれる。プレート61が引かれると、従来と
同様プッシュプルケーブル60が引かれ、従ってワーク
押えアーム52が上方に開かれてワークWがアンクラン
プされる。
【0028】なお、ロックアーム12が押し下げられた
状態で引掛け爪79が引き掛けられ、この状態でプレー
ト61が引き戻されると、カム部20はローラー15か
ら徐々に遠ざかるのでロックアーム12は上方へ戻り得
る状態となるのであるが、第1シリンダ71が引込み方
向に作動して引掛け機構76が戻し方向に移動し始める
のと同時にプレート61も戻し方向に移動してロック片
12bの上方に至るのでロックアーム12は上方に戻さ
れず、従ってプレート61はスムーズに戻される。プレ
ート61がロック片12bの傾斜面12dを通過するの
に伴ってロックアーム12は圧縮コイルバネ14によっ
て徐々に上方に戻される。
【0029】本例のクランプロック装置1は以上のよう
な構成としたことから、従来どおりクランプ開閉装置7
0を作動させるだけでワークWのクランプ・アンクラン
プがなされるばかりでなく、クランプ動作に伴ってクラ
ンプロック装置1によりプレート61の戻し方向の移動
が阻止され、これによりワークWのクランプ状態がロッ
クされる一方、クランプ開閉装置70のアンクランプ動
作に伴って、ロックアーム12によるプレート61のロ
ックがカム部20によって解除され、然る後プレート6
1が引掛け爪79により引かれてワークWがアンクラン
プされる。
【0030】このことから、ワーククランプ時において
はプレート61の戻り方向の移動がロックアーム12の
ロック面12cにより阻止されているので、スポット打
点時等による衝撃が発生してもワークWのクランプ状態
は確実に保持される。
【0031】また、クランプロック装置1によってワー
クWのクランプ状態がロックされるので、従来のように
ワークWのクランプ状態をロックすべくクランプ開閉装
置70の支持ブロック73をプレート61に当接させて
おく必要はなく、第1シリンダ71を引込み方向に作動
させて支持ブロック77をプレート61から遠ざけた状
態に戻しておくことができ、これによればワークWをク
ランプ装置本体50によってクランプした状態のまま治
具台車80を移動させて当該ワークWを次工程に搬送す
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、クランプロック装置の
側面図である。
【図2】クランプロック装置の平面図である。(a) はプ
レートのクランプ位置、(b) はアンクランプ位置を示
す。
【図3】クランプ装置本体の側面図である。
【図4】従来のワイヤ式クランプ装置であって、プッシ
ュプルケーブルの他端部とクランプ開閉装置の側面図で
ある。
【符号の説明】
1…クランプロック装置 10…ロック装置本体 11…支持ブラケット 12…クランプロックアーム 12b…ロック片、12c…ロック面(係止部)、12
d…傾斜面 14…圧縮コイルバネ 15…ローラー 20…カム部 50…クランプ装置本体 51…ワーク受台、52…ワーク押えアーム 60…プッシュプルケーブル 61…押し引き操作用のプレート 70…クランプ開閉装置 71…第1シリンダ 72…第2シリンダ 77…支持ブロック 79…引掛け爪 80…治具台車 W…ワーク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークをクランプするクランプ装置本体
    と、該クランプ装置本体に一端が連結されたプッシュプ
    ルケーブルの他端に取付けられたプレートを押しまたは
    引いて該ケーブルを前記一端側に押しまたは前記他端側
    に引き操作するためのクランプ開閉装置を備え、該クラ
    ンプ開閉装置により前記プレートが押されて前記プッシ
    ュプルケーブルが前記一端側に押されると、前記クラン
    プ装置本体によりワークがクランプされる一方、前記プ
    レートが引き戻されて前記プッシュプルケーブルが前記
    他端側に引かれるとワークがアンクランプされるワイヤ
    クランプ装置の前記クランプ状態をロックするための装
    置であって、 前記プレートの下方には、該プレートに係合してその戻
    り方向の移動を阻止するための係止部を備えたクランプ
    ロックアームを該プレートに接近する方向に付勢して設
    ける一方、前記クランプ開閉装置には前記プレートの押
    し動作に伴って前記クランプロックアームを前記プレー
    トから遠ざける方向に移動させるためのカム部を設け、
    前記プレートが前記クランプ開閉装置により押されると
    該プレートが前記係止部に係止されて戻り方向の移動が
    阻止される一方、該移動阻止状態において前記プレート
    を引き戻してワークをアンクランプすべく前記クランプ
    開閉装置がプレート押し方向に作動すると前記クランプ
    ロックアームが前記カム部によって前記プレートから遠
    ざかる方向に移動されて前記プレートの移動阻止状態が
    解除される構成としたことを特徴とするワイヤクランプ
    装置のクランプロック装置。
JP18337894A 1994-08-04 1994-08-04 ワイヤクランプ装置のクランプロック装置 Pending JPH0847862A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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