JP4466943B2 - ワーク搬送ハンガ - Google Patents

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Description

本発明は、ワークを搬送するためのワーク搬送ハンガに関し、特にフロントドアなどの車両用ワークを搬送するためのワーク搬送ハンガに関する。
一般的な車両組立工程には、車両本体に車両用ドアを仮組みした状態にある車両全体に対して塗装を施す塗装工程と、車両本体に仮組みした状態にある車両用ドアを一旦車両本体から取り外して当該ドアに艤装部品の取付けを行う艤装工程と、艤装部品が取付けられた車両用ドアを車両本体に取付けるドア取付工程とが含まれる。
艤装工程においては、ワーク搬送ハンガが用いられ、車両本体から取り外された車両用ドアが当該ワーク搬送ハンガに個別に保持された状態で専用の艤装ラインへ移送される。そして、この艤装ラインに沿って搬送されている間に、車両用ドアに対して必要な艤装部品が順々に取付けられる。
以下に、従来のワーク搬送ハンガの一例について、図7を参照しつつ具体的に説明する。図7は、上記一例としてのワーク搬送ハンガX’を示した概略正面図である。
ワーク搬送ハンガX’は、ワーク搬送ハンガX’全体をハンガ移動機構(図示せず)に連結するための連結部5’を有する基体部1’と、車両用ドアW’の底部Wa’を支持するための底部支持部2’と、車両用ドアW’の側部Wb’を支持するための側方支持部3’と、車両用ドアW’の側部Wc’を支持するための側方支持部4’とを備える。側方支持部4’は、本体部40’と、当接部430’とを備える。本体部40’には、溝部402’が形成されており、当接部430’には、溝部402’に係合可能な構造を有する係合部(図示せず)が設けられている。溝部402’は、本体部40’において、ワークW’の長さL(側部Wb’における側方支持部3’の支持位置から側部Wc’における側方支持部4’の支持位置までの長さ)に応じた位置に形成されている。上記係合部を所定の溝部402’に係合させることにより、側部Wc’を支持するための位置にて当接部430’は本体部40’に係止される。
しかし、ワーク搬送ハンガX’では、長さLが近似する種々のワークW’を取り扱うことが困難である。具体的に説明すると、ワーク搬送ハンガX’において、長さLが異なる種々のワークW’を取り扱うためには、その種々のワークW’の長さLに応じて、本体部40’に複数の溝部402’を形成する必要がある。しかし、ワークW’の長さLが近似する場合、各ワークW’に応じて形成される溝部402’の形成箇所の一部が重なってしまう。そのため、各溝部402’を独立して形成することができず、当接部430’を本体部40’の所定位置(各ワークW’を適切に支持することが可能な位置)に係止させることが困難となる。したがって、ワーク搬送ハンガX’は、長さLの大きさが近似した形状を有するワークW’のそれぞれに対応しきれず、汎用性に乏しい。
また、上述の汎用性に係る問題点を解消し、長さLの大きさが近似した形状を有するワークWでも対応可能なワーク搬送ハンガとして、側方支持部およびクランプ装置を備えた移動体をガイドロッドに取り付けて、当該移動体をワークに対して近接離間方向に移動自在とするとともに、上記クランプ装置によって上記ガイドロッドを挟持することにより上記移動体を任意の位置に固定可能としたものが公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。
実開平5−24611号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているワーク搬送ハンガにおいては、移動体を固定する位置の決定が作業者によって任意に行われる。具体的には、ワークの側部に側方支持部が当接しているのを作業者が目視によって確認することにより行われる。そのため、移動体の側方支持部がワークを適切に支持できない位置であっても、作業者の判断によりその位置で移動体が固定されてしまう場合がある。したがって、特許文献1のワーク搬送ハンガによると、作業者によってワークの支持状態の程度にバラツキが生じ、その程度によっては、ワークがワーク搬送ハンガから落下してしまう場合がある。
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、より確実にワークを支持することが可能で且つ汎用性に優れたワーク搬送ハンガを提供することを課題とする。
本発明の第1の側面により提供されるワーク搬送ハンガは、底部、第1側部、および第2側部を有するワークの上記底部を支持するための底部支持部と、上記第1側部を支持するための第1側方支持部と、上記第2側部を支持するための第2側方支持部とを備え、上記第1側方支持部は、本体部と、上記第1側部に当接するための当接部を有し且つ上記第2側方支持部に対して近接離間する方向に移動可能に設けられている移動体と、上記移動体に対してこの移動体の移動方向に延びるピン周りに回動操作可能に設けられ、一体的なラックを有するレバーを回動操作して上記ラックを上記本体部に設けられた係止受け部に係止させて上記移動体を上記本体部に係止するための係止機構と、上記レバーを押して上記移動体を上記第2側方支持部に近接する方向に移動させたときにおいて、上記当接部を介して上記ワークに必要以上の押圧力が作用していない場合に上記ラックを上記係止受け部に係止させるための上記レバーの回動操作を制限し、上記当接部を介して上記ワークに必要支持力以上の押圧力が作用している場合に上記ラックを上記係止受け部に係止させるための上記レバーの回動操作を許容する制限機構と、を有することを特徴としている。好ましくは、上記制限機構は、上記当接部を、上記移動体に対してこの移動体の移動方向に相対移動可能であるとともに、弾性部材により上記第2側方支持部の方向へ付勢しつつ設けるとともに、上記当接部に、上記レバーが通過し、上記移動体の移動方向に延びて上記レバーの回動操作を制限する第1部分と、この第1部分の上記第2側方支持部側の端部から折れ曲がって延びて上記レバーの回動操作を許容する第2部分とを有するL字型の溝を設けることにより構成されている。
このような構成によると、当接部を介してワークの第1側部に必要支持力以上の押圧力が作用していない場合、つまりワークをワーク搬送ハンガに保持するのに必要な力で当該ワークの第1側部を支持できていない場合、制限機構により移動体を本体部に係止する操作をすることができない。そのため、例えば作業者が異なる場合でも、ワークの支持状態の程度にバラツキが生じ難くなる。したがって、ワークがワーク搬送ハンガから落下してしまう可能性は抑制される。また、当接部を備えた移動体は、第2側方支持部に対して近接離間方向に移動可能であるとともに、係止機構により本体部における任意の位置に係止可能な構成を有している。そのため、本体部における移動体の可動範囲内において、種々の大きさのワークに対応可能である。したがって、本発明に係るワーク搬送ハンガは、汎用性に優れている。
好ましくは、移動体は、当接部を介してワークに作用する押圧力に対して生じる上記ワークからの反発力が作用する弾性部材をさらに有している。このような弾性部材を備えることにより、必要支持力以上の押圧力に対して生じる反発力が弾性部材に作用した場合に係止機構が移動体を本体部に係止することを許容するように、制限機構を構成することができる。また、ワークに対して当接部を接触させる際に、当接部を介してワークに加わる衝撃が弾性部材により緩和されるため、ワークに与えるダメージを抑制することができる。好ましい実施の形態としては、弾性部材は、バネである。
好ましくは、底部支持部、第1側方支持部および第2側方支持部を一体とするための基体部をさらに備え、上記第2側方支持部は、第2側部に当接するための当接部を有し、かつ、上記基体部に対して回動可能に設けられている。このような構成によると、ワーク搬送ハンガに保持された状態にあるワークを当該ワーク搬送ハンガから取り出す際に、第2側方支持部を回動させることにより当該第2側方支持部を退避させることが可能となる。これにより、ワークが取り出し易くなるのに加え、取り出し時にワークが第2側方支持部に接触してダメージを受ける可能性も抑制される。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1〜図3は、本発明の実施形態に係るワーク搬送ハンガXを表す。図1はワーク搬送ハンガXの概略正面図であり、図2および図3は、ワーク搬送ハンガXの概略平面図および概略側面図である。ワーク搬送ハンガXは、ワークWを所定の状態に保持しつつ、当該ワークWの搬送を行うためのものである。ワークWは、本実施形態では、底部Waおよび側部Wb,Wcを有する車両用フロントドアである。本発明においては、ワークWはこれに限られず、例えば車両用リアドアなどでもよい。また、ワークWは図面上、二点鎖線で表す。
ワーク搬送ハンガXは、基体部1と、ワークWの底部Waを支持するための底部支持部2と、側部Wb,Wcを支持するための側方支持部3,4とを備えている。
基体部1は、図1および図3によく表れているように、底部支持部2が取付けられているフレーム10と、側方支持部3,4が取付けられているフレーム11と、ハンガ移動機構(図示せず)に連結するための連結部5が取付けられている逆U字型のフレーム12とを有する。
底部支持部2は、図3によく表れているように、基体20と、パッド部21とを有する。基体20は、図1〜図3に示すように、一端部において基体部1のフレーム10に取付けられている。パッド部21は、図3によく表れているように、基体20の他端部に取付けられており、ワークWの底部Waが係合可能な溝部21aを有している。底部支持部2は、ワークWの底部Waを支持するとともに、ワークWの重量に耐え得る構造を有する。
側方支持部3は、図2によく表れているように、アーム部30と、当接部31とを有している。アーム部30は、一端部において基体部1のフレーム11に取付けられている。当接部31は、アーム部30の他端部に設けられており、ワークWの側部Wbが係合可能な溝部31aを有している。本実施形態において側方支持部3は、基体部1のフレーム11に固定された構造となっているが、このような構造に限られない。例えば、アーム部30とフレーム11との連結部に回動機構を設けて、側方支持部3全体が矢印CD方向(図2参照)に回動可能な構造にしてもよい。
側方支持部4の構成を、図4〜図6を参照しつつ具体的に説明する。図4は、ワーク搬送ハンガXの要部拡大正面図である。図5は、図4の線V−Vに沿った断面図である。図6は、図4の線VI−VIに沿った断面図である。
側方支持部4は、本体部40および移動体41を有するとともに、後述する係止機構および制限機構を具備する。
本体部40は、図5および図6に示すように、フレーム400と、移動機構401と、係止受け部402とを有している。フレーム400は、図2および図3に示すように、取付け部材403を介して基体部1のフレーム11に固定されている。移動機構401は、図5に示すように、本体部401aと、可動体401bとを有しており、可動体401bが本体部401aの可動域内で移動自在となる構造を有している。本体部401aは、可動体401bの可動方向が矢印EF方向となるようにフレーム400に固定されている。このような移動機構401としては、スライド機構などが挙げられる。係止受け部402は、図6に示すように、フレーム400に固定されており、後述する係止部420のラック426が係合可能な構造を有している。例えば、係止受け部402は、後述のラック426が係合可能な櫛歯構造を有する。このような係止受け部402は、後述する係止機構の一部を構成している。
移動体41は、図5に示すように、連結部410と、係止部420と、当接部430と、バネ440とを有しており、連結部410およびバネ440を介して、係止部420と当接部430とが連動することが可能な構造を有している。
連結部410は、ベース411と、ピン412と、エンドプレート413とを有している。ベース411は、移動機構401の可動体401bに取付けられており、本体部40に対して矢印EF方向に相対動することが可能である。ピン412は、矢印EF方向に延びており、一端部においてベース411に固定されている。エンドプレート413は、ピン412の他端部に取付けられており、後述するプレート432の可動範囲を制限するものである。このような構成を有する連結部410は、本体部40に対して矢印EF方向に相対動することが可能である。
係止部420は、図5または図6に示すように、レバーブラケット421と、ピン422と、レバー支持体423と、レバー424と、ねじりコイルバネ425と、ラック426と、ラック支持体427とを有しており、後述する係止機構の一部を構成している。レバーブラケット421は、ベース411に固定されている。したがって、レバーブラケット421は、可動体401bに取付けられたベース411と連動するため、本体部40に対して矢印EF方向に相対動することが可能である。ピン422は、図5に示すように、矢印EF方向に延びており、両端部がレバーブラケット421に固定されている。レバー支持体423は、一端部においてピン422に取付けられており、このピン422を軸芯として図6の矢印GH方向に回動可能である。レバー424は、レバー支持体423の他端部に固定されており、当該レバー支持体423と連動する。ねじりコイルバネ425は、一端部がレバーブラケット421に固定されており、他端部がレバー支持体423に矢印H方向の付勢力を作用させつつ接している。ラック426は、ラック支持体427を介してレバー支持体423に固定されており、したがって、当該ラック支持体427およびレバー支持体423を介して、レバー424と連動する。また、ラック426は、係止受け部402に係合可能な構造を有している。例えば、ラック426は、櫛歯構造を有する係止受け部402に係合可能な構造を有する。このような構成を有する係止部420は、連結部410と連動することにより、本体部40に対して矢印EF方向に相対動することが可能である。
当接部430は、図5に示すように、アタッチメント431と、プレート432とを有している。アタッチメント431は、ワークWの側部Wcが係合可能な溝部431aを有している。また、アタッチメント431は、プレート432に固定されており、当該プレート432と連動する。ワークWに与えるダメージ抑制のために、アタッチメント431におけるワークWとの接触部分に保護カバー(図示せず)を設けてもよい。プレート432は、貫通孔432a(図5参照)と、L字型の溝432b(図4参照)とを有している。貫通孔432aは、図5に示すように、ピン412を貫通させるために設けられたものである。この貫通孔432aにピン412を通すことによって、プレート432はピン412に沿って矢印EF方向に摺動可能となるように当該ピン412に取付られている。L字型の溝432bは、図4および図6に示すように、レバー424およびレバー支持体423の一部が当該L字型の溝432bから突出可能な大きさを有しており、レバー424およびレバー支持体423の可動領域を制限するために設けられている。このような構成を有する当接部430は、連結部410のピン412に沿って摺動することにより、係止部420に対して矢印EF方向に相対動することが可能である。
バネ440は、図5に示すように、一端部においてプレート432に接し、他端部においてベース411に接するように設けられており、プレート432をエンドプレート413の方向に付勢している。本実施形態においては、弾性部材としてバネ440を用いたが、これには限られない。連結部410および当接部430に対して作用するバネ440の付勢力に抗する力が連結部410および当接部430に働かない場合は、連結部410および当接部430は連動し、連結部410および当接部430に対して作用するバネ440の付勢力に抗する力が連結部410および当接部430に働いた場合は、当接部430は連結部410のピン412に沿って摺動することにより相対動する。図5においては、連結部410および当接部430に対して作用するバネ440の付勢力に抗する力が連結部410および当接部430に働いていない状態を二点鎖線で示した。
次に、側方支持部4の具備する係止機構および制限機構について、図4〜図6を参照しつつ説明する。
係止機構は、係止部420および係止受け部402を含んでおり、移動体41を本体部40に係止させたり、あるいは、移動体41の本体部40に対する係止状態を解除したりする構成を有している。移動体41が本体部40に係止されている係止状態では、図6(a)に示すように、係止部420のラック426は本体部40の係止受け部402に係合している。移動体41が本体部40に係止されていない非係止状態では、図6(b)に示すように、ラック426は係止受け部402に係合していない。このような係止状態および非係止状態の切り換えは、係止部420に設けられているレバー424を矢印GH方向に操作することにより達成される。
制限機構は、当接部430を介してワークWに必要支持力以上の押圧力が作用している場合に、上述した係止状態を許容する構成を有している。具体的には、制限機構は、以下の各構成を有している。第1の構成は、移動体41を移動機構401により矢印E方向に移動させて、アタッチメント431における溝部431aとワークWの側部Wcとを係合させた後、さらに、移動体41を矢印E方向に移動させようとすることにより、アタッチメント431を介してワークWに押圧力を作用させた際に生じる当該ワークWからの反発力(矢印F方向の力)と、移動体41を矢印E方向に移動させようとする力(矢印E方向の力)とが、それぞれプレート432およびベース411を介してバネ440に作用する構成である。第2の構成は、バネ440の弾発力に抗してプレート432とベース411とが互いに近接する方向に相対動するのに伴い、図4において二点鎖線で示した状態にあるレバー424がL字型の溝432bにおける矢印EF方向に延びる溝に沿って矢印E方向に移動する構成である。このL字型の溝432bにおける矢印EF方向に延びる溝に沿ってレバー424が移動する間、当該レバー424は、矢印GH方向(図6参照)への回動可能範囲が制限される。したがって、係止機構は、移動体41を本体部40に係止することができない。第3の構成は、バネ440が所定以上縮んだ(ワークWに必要支持力以上の押圧力が作用した)ときに、レバー424はL字型の溝432bにおいて当該レバー424が矢印GH方向に回動可能となる位置に到達する構成である。この位置でレバー424を矢印H方向に回動させることにより、係止機構は、移動体41を本体部40に係止することができる。
次に、上述のような構成を有するワーク搬送ハンガXを用いて、ワークWとしての車両用フロントドアを搬送する場合のワーク搬送ハンガXの作用について説明する。
まず、作業者は、図6(a)に示すように、ラック426と係止受け部402とが係合状態にある場合、レバー424を矢印G方向に回動させて、図6(b)に示したように、ラック426と係止受け部402との係合状態を解除する。また、これに合わせて、レバー424を図4における二点鎖線で示した位置に移動させることにより、図5に示すように縮んだ状態にあるバネ440を元の状態(図5において二点鎖線で示した位置に当接部430があるときのバネ440の状態)にする。なお、側方支持部3のアーム部30に回動機構を設けることにより、側方支持部3を矢印CD方向(図2参照)に回動可能な構造とした場合は、上述の操作に加えて矢印D方向に側方支持部3を回動させることにより、当該側方支持部3を所定の位置に固定する。
次に、車両用フロントドアWを、底部Waにおいて溝部21aに、側部Wbにおいて溝部31aに係合するようにして、ワーク搬送ハンガXに載置する。
次に、作業者は、レバー424を矢印E方向に押圧することにより、アタッチメント431の溝部431aが車両用フロントドアWの側部Wcと係合するまで移動体41を移動させる。このとき、レバー424の位置は、図4において二点鎖線で示した位置にある。係合後、作業者は、さらにレバー424を矢印E方向に押圧する。これにより、すでに側部Wcに当接しているアタッチメント431には、側部Wcから矢印F方向の反発力が加わる。したがって、バネ440には、当該バネ440の弾発力に抗して、アタッチメント431が固定されているプレート432を介して矢印F方向の力が加わるとともに、作業者によりレバー424と連動するベース411を介して矢印E方向の力が加わるため縮む。作業者は、ベース411と連動するレバー424を、当該レバー424が矢印GH方向に回動可能となる位置に到達する(ワークWに所定の押圧力が作用する)まで、L字型の溝432bに沿って矢印E方向に移動させる。
レバー424が矢印GH方向に回動可能な位置に到達したら(ワークWに所定の押圧力が作用したら)、作業者は、レバー424を矢印H方向に回動させて、ラック426を係止受け部402に係合させることにより、移動体41を本体部40に係止させる。これにより、車両用フロントドアWは、側部Wcが必要支持力以上で支持された状態で所定の姿勢に保持される。その後、図示しないハンガ移動機構を用いて、車両用フロントドアWを所定の位置まで搬送する。
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。
本発明によると、アタッチメント431を介してワークWの側部Wcに必要支持力以上の押圧力が作用していない場合、つまりワークWをワーク搬送ハンガXに保持するのに必要な力で当該ワークWの側部Wcを支持できていない場合は、制限機構により移動体41を本体部40に係止することができない。そのため、例えば作業者が異なる場合でも、ワークWの支持状態の程度にバラツキが生じ難くなる。したがって、ワークWの支持状態の程度にバラツキに起因して、ワークWがワーク搬送ハンガXから落下してしまう可能性は抑制される。また、当接部430を備えた移動体41は、移動機構401によりワークWに対して矢印EF方向に移動自在である。そのため、移動機構401における移動体41の可動域内において、種々の大きさのワークWに対応可能である。したがって、本発明に係るワーク搬送ハンガは、汎用性に優れている。
本発明の実施形態に係るワーク搬送ハンガを表す概略正面図である。 本発明の実施形態に係るワーク搬送ハンガを表す概略平面図である。 本発明の実施形態に係るワーク搬送ハンガを表す概略側面図である。 本発明の実施形態に係るワーク搬送ハンガの要部拡大正面図である。 図4の線V−Vに沿った断面図である。 図4の線VI−VIに沿った断面図であり、図6(a)は移動体が本体部に係止した状態を表す図であり、図6(b)は移動体が本体部に係止していない状態を表す図である。 従来のワーク搬送ハンガを表す概略正面図である。
符号の説明
X,X’ ワーク搬送ハンガ
W,W’ ワーク
Wa,Wa’ 底部
Wb,Wb’ 側部(第2側部)
Wc,Wc’ 側部(第1側部)
1,1’ 基体部
2,2’ 底部支持部
3,3’ 側方支持部(第2側方支持部)
4,4’ 側方支持部(第1側方支持部)
5,5’ 連結部
10〜12 フレーム
20 基体
21 パッド部
21a 溝部
30 アーム部
31 当接部
31a 溝部
40 本体部
41 移動体
400 フレーム
401 移動機構
402 係止受け部
403 取付け部材
410 連結部
411 ベース部
412 ピン
413 エンドプレート
420 係止部
421 レバーブラケット
422 ピン
423 レバー支持体
424 レバー
425 ねじりコイルバネ
426 ラック
427 ラック支持体
430,430’ 当接部
431 アタッチメント
431a 溝部
432 プレート
432a 貫通孔
432b L字型溝
440 弾性部材

Claims (4)

  1. 底部、第1側部、および第2側部を有するワークの上記底部を支持するための底部支持部と、上記第1側部を支持するための第1側方支持部と、上記第2側部を支持するための第2側方支持部とを備え、
    上記第1側方支持部は、本体部と、上記第1側部に当接するための当接部を有し且つ上記第2側方支持部に対して近接離間する方向に移動可能に設けられている移動体と、上記移動体に対してこの移動体の移動方向に延びるピン周りに回動操作可能に設けられ、一体的なラックを有するレバーを回動操作して上記ラックを上記本体部に設けられた係止受け部に係止させて上記移動体を上記本体部に係止するための係止機構と、上記レバーを押して上記移動体を上記第2側方支持部に近接する方向に移動させたときにおいて、上記当接部を介して上記ワークに必要以上の押圧力が作用していない場合に上記ラックを上記係止受け部に係止させるための上記レバーの回動操作を制限し、上記当接部を介して上記ワークに必要支持力以上の押圧力が作用している場合に上記ラックを上記係止受け部に係止させるための上記レバーの回動操作を許容する制限機構と、を有することを特徴とする、ワーク搬送ハンガ。
  2. 上記制限機構は、上記当接部を、上記移動体に対してこの移動体の移動方向に相対移動可能であるとともに、弾性部材により上記第2側方支持部の方向へ付勢しつつ設けるとともに、上記当接部に、上記レバーが通過し、上記移動体の移動方向に延びて上記レバーの回動操作を制限する第1部分と、この第1部分の上記第2側方支持部側の端部から折れ曲がって延びて上記レバーの回動操作を許容する第2部分とを有するL字型の溝を設けることにより構成されている、請求項1に記載のワーク搬送ハンガ。
  3. 上記弾性部材は、バネである、請求項2に記載のワーク搬送ハンガ。
  4. 上記底部支持部、上記第1側方支持部および上記第2側方支持部を一体とするための基体部をさらに備え、上記第2側方支持部は、上記第2側部に当接するための当接部を有し、かつ、上記基体部に対して回動可能に設けられている、請求項1から3のいずれか1つに記載のワーク搬送ハンガ。
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