JPH0846291A - 半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザおよびその製造方法

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JPH0846291A
JPH0846291A JP18333694A JP18333694A JPH0846291A JP H0846291 A JPH0846291 A JP H0846291A JP 18333694 A JP18333694 A JP 18333694A JP 18333694 A JP18333694 A JP 18333694A JP H0846291 A JPH0846291 A JP H0846291A
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敏哉 福久
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勲 木戸口
Seiji Onaka
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 素子抵抗の低い面発光レーザを提供する。特
に格子不整合系において、欠陥の少ない活性層を有する
面発光レーザを提供する。 【構成】 サファイア基板101上にMOCVD法によ
りn型GaN/AlN半導体多層膜からなる第1の反射
器102を積層する。次に第1の絶縁膜103をCVD
法により約4000オングストローム堆積する。直径1
0μmの円形部分を残してレジストエッチングマスクを
形成する。ドライエッチングにより前記第1の反射器1
02が露出するまで前記第1の絶縁膜103をエッチン
グする。続いてMOCVD法によりInGaNからなる
活性層104を選択成長する。活性層104は微小領域
に成長されるのでサファイア基板との格子不整合による
応力歪みが外部へ拡散され、欠陥の少ない結晶を積層す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板に対して垂直方向
にレーザ光を放射する機能を有し、高集積化が可能で光
ファイバなどの光伝送路との光学結合が容易な面発光型
半導体レーザの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体結晶成長における膜厚制御
性が向上したことなどからレーザ共振器の反射器に半導
体多層膜を用いた垂直共振器型面発光レーザの開発が盛
んに行われている。垂直共振器型面発光レーザは従来の
半導体レーザのように共振器を形成するために結晶のへ
き開面を利用する必要がないため製造工程が簡素化され
大量生産、大規模集積化が容易であるという特徴を備え
ている。さらにメサの直径を制御することにより出射光
の広がり角度を小さくすることができるため、光ファイ
バなどの光伝送路との光学結合が容易となるなど、さま
ざまな特徴を備えている。例えば、エレクトロニクスレ
ターズの1989年8月第25巻1123ページに示さ
れる構成が一般的である。図8は垂直共振器型面発光レ
ーザの断面構造を示している。製造方法は、n型のGa
As半導体からなる基板805上にn型のGaAsとA
lAsの多層膜からなる第1の反射器804とInGa
As量子井戸層を含む活性層803と、p型のGaAs
とAlAsの多層膜からなる第2の反射器802を積層
し、電流狭窄のためにエッチングによってメサ構造を作
製する。その後、n側p側にそれぞれ電極を形成する。
この材料系の場合、出力光が基板805に対して透明で
あるため上方下方のどちらにでも出力することができ
る。図8は下方出力の場合を示しているが、上方出力の
場合は、第2の反射器802側の電極に窓を設ければよ
い。
【0003】一方、このような垂直共振器型面発光レー
ザの問題点として、素子抵抗が挙げられる。反射器が電
流経路として利用されるが、反射器として用いる半導体
多層膜は2つの異なる屈折率を有する材料を交互に積層
したものであり、それぞれの界面はヘテロ接合となる。
これは高い障壁を有しその層数も多数となることから、
特にp型伝導型層において素子抵抗を増加させる原因と
なる。アプライドフィジックスレターズの1991年9
月第59巻1147ページに示される例について説明す
る。図9は、抵抗を低減するためにp型の反射器の電流
経路面積を大きくした垂直共振器型面発光レーザの断面
構造図である。ここでは前記従来例における構成の他に
選択エッチングが可能なアンダーカット層905を設け
ている。p型反射器909のメサエッチングを行う際に
その面積を大きくとり、アンダーカット層にサイドエッ
チングを行うことにより電流狭窄構造を作製している。
【0004】ここで、電流経路面積が素子抵抗に及ぼす
影響について簡単に述べておく。図10に、ベリリウム
を5×1018(cmー3)ドーピングしたp型GaAs/
AlAs層12ペアに垂直方向に電圧を印加した場合の
電流電圧特性を示す。熱電子放出理論を用い、円形メサ
の直径が10、100、200、500μmのものにつ
いて計算を行った。また、直径10μmのメサについて
は実験データを添えている。これより、通常面発光レー
ザに用いられているメササイズ(直径10μm)を10
0μm程度にまで増加すると効果的な素子抵抗の低減が
はかれることが分かる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】第1の課題はAlGa
N系の材料では劈開面を得ることが非常に困難であるこ
とが挙げられる。AlGaN系の結晶は硬度が高く、と
くに基板にサファイアを用いた場合には劈開が不可能で
ある。従って、通常の端面発光型半導体レーザを作製す
る場合端面の形成を他の方法、例えばウエットエッチン
グなどを用いて行う必要がある。これは、レーザ特性の
みならず歩留まり、量産性にも大きな悪影響を与える。
本発明の第1の目的は劈開による端面形成を行うことな
く歩留まりの良い半導体レーザを提供することにある。
【0006】第2の課題は面発光レーザにおいては素子
抵抗が大きいことであり、それを解決した前記第2の従
来例の場合にも製造工程が複雑で非常に不安定であるこ
とが課題となっている。とくに、ウエットエッチングを
用いてサイドエッチング量を制御することは困難であ
り、活性層806での発光領域が一定の大きさにならな
い。これは実用上それを用いた光学系を設計する場合な
どに非常に大きな問題となる。さらにp型反射器809
が微小領域のアンダーカット層805だけで支えられた
構造となっており、信頼性の悪いものとなってしまう。
また、メサの直径を大きくとってしまうと電流の狭窄効
果があらわれずしきい値電流が増加してしまう。本発明
の第2の目的は、安定な製造工程を用いて電流経路面積
が大きく抵抗の低い垂直共振器型面発光レーザを提供す
ることにある。
【0007】第3の課題は、例えばサファイア基板上の
AlGaN系の場合のように基板に対して格子定数が整
合していない場合、1度の成長で必要な層を積層すると
活性層領域にまで欠陥が生じ特性を悪化させてしまう。
本発明の第3の目的はサファイア基板上のAlGaN系
のように格子不整合な場合でも欠陥の少ない活性層を積
層し、発光特性の良好な面発光レーザを提供することに
ある。
【0008】第4の課題は、成長を中断し表面が大気に
さらされた後再成長する場合に、表面が汚染され次に成
長される層の結晶性が劣化したり、デバイスの信頼性を
低下させたりすることである。本発明の第4の目的はA
lGaN系において大気にふれた後の再成長時でも結晶
性のよい層を成長する方法を提供することにある。
【0009】第5の課題は、偏光方向の安定性である。
従来の垂直共振器型面発光レーザでは共振器内における
伝搬光のTEモードとTMモードの伝送損失がほぼ等し
いため両偏光方向の発振光が観測される。したがって垂
直共振器型面発光レーザを大きい偏光比が要求されるシ
ステムに応用する場合には偏光子の挿入等の必要が生じ
る。本発明の第5の目的は素子単体で偏光比の大きなレ
ーザ光を出力することのできる面発光レーザを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1第2および第3
の課題を解決するために、基板上に多層膜からなり第1
の伝導型を有する第1の反射器を積層する工程と、前記
第1の反射器上に第1の絶縁膜を積層する工程と、前記
第1の絶縁膜の一部を除去し前記第1の反射器の表面を
露出する工程と、前記第1の反射器の露出した部分に半
導体結晶からなる活性層を選択成長する工程と、前記第
1の絶縁膜を除去する工程と、前記活性層上に第2の絶
縁膜を積層する工程と、前記第1の反射器の露出した表
面に第2の伝導型を有する半導体層と第1の伝導型を有
する半導体層からなる電流ブロック層を選択成長する工
程と、前記第2の絶縁膜を除去する工程と、半導体多層
膜からなり第2の伝導型を有する第2の反射器を積層す
る工程で半導体レーザの製造方法を構成し、前記第4の
課題を解決するために、チャンバー内にて基板上にAl
GaNを含む第1の結晶を成長する工程と、前記第1の
結晶上にInNからなる薄膜を成長する工程と、前記基
板をチャンバーの外に取り出す工程と、前記基板を加工
する工程と、前記基板を前記チャンバー内に戻す工程
と、NH3の雰囲気中で高温状態に保ち前記InNから
なる薄膜を除去する工程と、前記基板状にAlGaNを
含む第2の結晶を成長する工程で半導体レーザの製造方
法を構成し、前記第5の課題を解決するために、前記基
板と前記基板の表面に作製された垂直共振器を有する面
発光レーザと、交互に配置された絶縁体と金属のストラ
イプ構造を有する構造で面発光レーザを構成する。
【0011】
【作用】本発明の半導体レーザの製造方法では、活性層
を成長する際に基板上において部分的に選択成長するこ
とによって電流狭窄構造を作製し、その後さらに選択成
長によって電流ブロック層を成長し、絶縁膜を除去し反
射器を積層する。上記の構成では、電流狭窄領域は絶縁
膜のパターン化精度で決定できるため非常に安定した制
御を行うことができる。また、有機材料などで埋め込む
必要がなく、全て結晶で埋め込むため長期信頼性を確保
できる。さらに、活性層を微小領域への選択成長によっ
て成長するため、基板に対して格子不整合な材料系の場
合でも歪みを緩和し欠陥の少ない良質の結晶を得ること
ができる。
【0012】また、本発明の半導体レーザの製造方法で
は、再成長されるべき基板表面上にInNの薄膜をあら
かじめ形成しておき、大気にさらされた後再びチャンハ゛
ー内に導入する。その後、高温に保つことによってIn
を含む窒化物とInを含まない窒化物の蒸気圧の違いを
利用して前記InN薄膜を除去し、良好な表面を露出し
再成長を行う。その結果再成長表面を大気にさらすこと
なく良好な再成長結晶を得ることができる。
【0013】また、本発明の半導体レーザの構成では、
絶縁体と金属がストライプ状に形成された基板は、基板
に垂直に入射する光に対して偏光子の役割を果たす。こ
の構造を垂直共振器型面発光レーザの基板に直接形成す
ることにより、偏光制御可能な面発光レーザを得ること
ができる。
【0014】
【実施例】本発明の第1の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は第1の実施例における製造工程
断面図である。サファイアで構成される基板101上に
n型GaN/AlNからなる第1の反射器102を積層
する。ここでGaNとAlNの厚さはそれぞれ発振波長
の4分の1光路長となるように設計する。面発光レーザ
の場合第1及び第2の反射器の反射率は99%以上とな
る必要があり厚さの精度としては2から3モノレイヤー
が必要となる。そのため成長方法としてはMBE法また
は高精度MOCVD法が必要となる。ここではMOCV
D法を用いた。次に酸化膜からなる第1の絶縁膜103
をCVD法により約4000オングストローム堆積す
る。ホトリソグラフィー技術により活性層104の領域
として設計された大きさのパターンを残してレジストエ
ッチングマスクを形成する。ここでは活性層領域を直径
10μmの円形とした。四フッ化炭素を用いたドライエ
ッチングにより前記第1の反射器102が露出するまで
前記第1の絶縁膜103をエッチングする。続いてMO
CVD法によりInGaNからなる活性層104を選択
成長する。その際、InGaNは絶縁膜上には成長せ
ず、直径10μmの円形パターン上に積層される。ここ
で、AlGaNクラッド層を同時に成長しても良い。活
性層104は微小領域に成長されるのでサファイア基板
との格子不整合による応力歪みが外部へ拡散され、欠陥
の少ない結晶を積層することができる。次に、第1の絶
縁膜103をフッ酸により除去し、先ほどと同様の方法
で活性層104上に酸化膜からなる第2の絶縁膜105
を形成する。そして、p型のGaN、n型のGaNを順
次選択成長する。これは電流狭窄を行うための電流ブロ
ック層106となる。再び酸化膜を除去し、最後にp型
のGaN/AlNからなる第2の反射器107を積層す
る。この後、電極形成、実装工程と経るがここでは省略
する。
【0015】図2に、完成した面発光レーザの断面構造
図を示す。サファイア基板207は絶縁体であるので、
電極は第1第2ともに反射器側に形成されている。電流
経路は太線矢印で示されるように第2の反射器203に
おいては広がっており経路面積としては非常に大きくな
っていることが分かる。その後、電流ブロック層205
によって狭窄され活性層204を流れ、第2の電極20
8へと達する。ここで、第1の電極202は全面に蒸着
されており出力光209は基板207裏面から取り出す
構成となっている。また、基板207裏面に無反射コー
ティングを施すと出力光209の損失が低減できること
は言うまでもない。第1の電極202を活性層204上
に窓を設けた構造とし、出力光を上方に取り出す構成と
することも可能である。このときは第1の反射器206
の反射率を増加させる必要がある。図3に改善された電
流電圧特性と第1の従来例の特性を示す。本発明の方法
を用いると、第1の従来例よりも電流経路面積を大きく
形成することができ抵抗特性が大きく改善されているこ
とが分かる。第2の従来例では、サイドエッチングを利
用しているために電流経路面積をある程度大きく取るこ
とはできるが非常に不安定な製造工程を必要とし量産化
も困難である。それに比べ、この方法によると安定な製
造工程で量産化にも対応が可能である。
【0016】次に、本発明の第2の実施例について述べ
る。図4は面発光レーザの第2の実施例における製造工
程の断面図であり、以下に順を追って説明する。はじめ
に第1の実施例と同様に基板401上に第1の反射器4
02を成長する。次に約50ÅのInN結晶薄膜を成長
する(A)。このとき成長温度は若干低下させる必要が
ある。一旦チャンバーの外に出した後、第1の絶縁膜4
04を堆積し、ホトリソグラフィ、ドライエッチングを
用いてパターン化する(B)。チャンバー内に導入した
後、NH3の雰囲気中で約800℃に保つ。InNと第
1の反射器を構成するAlGaNとの蒸気圧の差によ
り、パターン化され露出した部分のInN結晶薄膜のみ
が昇華されAlGaNの表面が現れる(C)。その後、
活性層405、前記第1のInN結晶薄膜403と同様
の第2のInN結晶薄膜を選択成長する(D)。再度チ
ャンバー外に取り出し、前記第2のInN結晶薄膜上に
第2の絶縁膜407を堆積、パターン化し、チャンバー
内に戻す(E)。ここで先ほどと同様の高温状態に保つ
ことによって第1のInN結晶薄膜を除去し(F)電流
ブロック層408を積層する(G)。再びチャンバー外
にて第2の絶縁膜を除去する(H)。最後に、チャンバ
ー内に導入し、高温状態に保ち第2のInN結晶薄膜4
06を除去し、第2の反射器409を成長する。以上の
方法によって前記活性層およびその両側のヘテロ界面は
大気にさらされることなく面発光レーザを作製すること
が可能となる。
【0017】次に、本発明の第3の実施例について述べ
る。図5は偏光制御が可能な垂直共振器型面発光レーザ
の断面図である。材料系はAlGaN系である。基本的
構成は第1の従来例と同様であるが、第1第2の電極を
ともに基板506の表側に配置している。サファイアか
らなる基板506裏面には酸化膜からなる絶縁膜と金か
らなる金属のストライプから構成される偏光子が形成さ
れている。絶縁体と金属がストライプ状に形成される基
板は、基板に垂直に入射する光に対して偏光子の役割を
果たす。従来の垂直共振器型面発光レーザでは共振器内
における伝搬光のTEモードとTMモードの伝送損失が
ほぼ等しいため両偏光方向の発振光が観測されていた
が、本発明の構成を用いることによって、単一素子で偏
光方向の制御された出力光を得ることができる。図6に
出力光605の偏光の様子を示す。前記ストライプ構造
を作製していない面発光レーザ601を用いた場合、図
6(A)で表されるように互いに垂直な偏光方向(60
3第1の偏光方向、604第2の偏光方向)ともにほぼ
同じ強度で出力される。しかしながら、図6(B)のよ
うに前記ストライプ構造を作製してある場合はその偏光
子としての作用により基板側から出射される互いに垂直
な偏光方向をもつ光のうち、ストライプ構造606の方
向に平行に振動する偏光モードがスポイルされるため、
この素子からの出射光を外部で観測するとストライプ方
向に垂直に振動する第2の偏光方向604のモードの出
力光605のみが観測される。この実施例に示す構成を
用いることにより得られる効果は、光学系を構成する場
合に、通常用いなければならない偏光ビームスプリッタ
を使う必要が無くなることである。半導体レーザの出力
光は2つの偏光モードを有するため、必要でない偏光モ
ードを除去するためにいくつかの光学部品を導入する必
要があり、多くのスペースと費用を有していた。この実
施例に示す構成では一方の偏光モードをほぼ完全に除去
することができるため、余分な光学部品が不必要となり
大きな効果が期待される。
【0018】次に本発明の第4の実施例である偏光子の
製造方法を図7を用いて説明する。本発明の実施例1で
述べた方法で面発光レーザを作製した後、金704の薄
膜4000Åを基板703の裏面の全面に蒸着する。次
にレジストを基板の両面に塗布する(A)。表面側には
以降の工程中、面発光レーザ702を保護する目的で第
1のレジスト701が塗布されている。裏面側のみフォ
トリソグラフィ技術によって出射光の波長程度の幅およ
び間隔のピッチを有するストライプパターンに転写する
(B)。次に基板裏面をヨウ化カリウムに浸し金704
を第2のレジスト705のストライプパターン状に形成
する(C)。最後に絶縁膜706を基板裏面に堆積し
(D)、金704に付着しているレジストを用いてレジ
スト上に堆積している絶縁膜706と共にリフトオフす
る。同時に基板表面に塗布された第1のレジストも除去
される。以上のようにして基板裏面に偏光子が形成され
る。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、選択成長を利用した製
造工程の導入により安定した工程で安定した構造の低抵
抗面発光レーザを作製することができる。
【0020】また、本発明によれば、活性層を微小領域
へ選択成長するため、格子不整合な材料系の場合でも応
力歪みを外部へ拡散し、欠陥の少ない良質の結晶を得る
ことができる。
【0021】また、本発明によれば、基板をチャンバー
外に出したときに、再成長される基板表面を大気にさら
すことなく保てるため結晶性の良好な再成長結晶を得る
ことができる。
【0022】また、本発明によれば、面発光レーザと同
一基板上に偏光子が作製されるため、余分な部品を使う
ことなく偏光方向が制御された面発光レーザを作製する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における面発光レーザの
製造工程断面図
【図2】本発明の第1の実施例における面発光レーザの
断面図
【図3】本発明の第1の実施例における電流電圧特性図
【図4】本発明の第2の実施例における面発光レーザの
断面図
【図5】本発明の第3の実施例における面発光レーザの
断面図
【図6】本発明の第3の実施例における面発光レーザの
偏光図
【図7】本発明の第4の実施例における面発光レーザの
製造工程断面図
【図8】第1の従来例における面発光レーザの断面図
【図9】第2の従来例における面発光レーザの断面図
【図10】GaAs/AlAs半導体多層膜の電流電圧
特性の電流経路面積依存性図
【符号の説明】
101 基板 102 第1の反射器 103 第1の絶縁膜 104 活性層 105 第2の絶縁膜 106 電流ブロック層 107 第2の反射器 201 電流経路 202 第1の電極 203 第2の反射器 204 活性層 205 電流ブロック層 206 第1の反射器 207 基板 208 第2の電極 209 出力光 401 基板 402 第1の反射器 403 第1のInN結晶薄膜 404 第1の絶縁膜 405 活性層 406 第2のInN結晶薄膜 407 第2の絶縁膜 408 電流ブロック層 409 第2の反射器 506 基板 601 面発光レーザ 603 第1の偏光方向 604 第2の偏光方向 605 出力光 606 ストライプ構造 701 第1のレジスト 702 面発光レーザ 703 基板 704 金 705 第2のレジスト 706 絶縁膜 802 第2の反射器 803 活性層 804 第1の反射器 805 基板 905 アンダーカット層 906 活性層 909 p型反射器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大仲 清司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、半導体多層膜で構成され第1の
    伝導型を有する第1の反射器を積層する工程と、前記第
    1の反射器上に第1の絶縁膜を積層する工程と、前記第
    1の絶縁膜の一部を除去し前記第1の反射器の表面を露
    出する工程と、前記第1の反射器の露出した部分に半導
    体結晶からなる活性層を選択成長する工程と、半導体多
    層膜で構成され第2の伝導型を有する第2の反射器を積
    層する工程を備えたことを特徴とする半導体レーザの製
    造方法。
  2. 【請求項2】前記第1および第2の反射器が第1のAl
    GaInN系の材料と組成の異なる第2のAlGaIn
    N系の材料の多層膜からなり、前記活性層が第3のAl
    GaInN系の材料を含むことを特徴とする請求項1記
    載の半導体レーザの製造方法。
  3. 【請求項3】前記活性層がInzGa1−zN(0≦z
    ≦1)からなる量子井戸層とAlxGa1−xN(0≦
    x≦1)からなるスペーサ層で構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の半導体レーザの製造方法。
  4. 【請求項4】前記スペーサ層がInを含むことを特徴と
    する請求項3記載の半導体レーザの製造方法。
  5. 【請求項5】基板上に、半導体多層膜で構成され第1の
    伝導型を有する第1の反射器を積層する工程と、前記第
    1の反射器上に第1の絶縁膜を積層する工程と、前記第
    1の絶縁膜の一部を除去し前記第1の反射器の表面を露
    出する工程と、前記第1の反射器の露出した部分に半導
    体結晶で構成された活性層を選択成長する工程と、前記
    第1の絶縁膜を除去する工程と、前記活性層上に第2の
    絶縁膜を積層する工程と、前記第1の反射器の露出した
    表面に少なくとも第1の伝導型を有する半導体層からな
    る電流ブロック層を選択成長する工程と、前記第2の絶
    縁膜を除去する工程と、半導体多層膜で構成され第2の
    伝導型を有する第2の反射器を積層する工程を備えたこ
    とを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  6. 【請求項6】前記第1および第2の反射器が第1のAl
    GaInN系の材料と組成の異なる第2のAlGaIn
    N系の材料の多層膜からなり、前記活性層が第3のAl
    GaInN系の材料を含むことを特徴とする請求項5記
    載の半導体レーザの製造方法。
  7. 【請求項7】前記活性層がInzGa1−zN(0≦z
    ≦1)からなる量子井戸層とAlxGa1−xN(0≦
    x≦1)からなるスペーサ層で構成されていることを特
    徴とする請求項5記載の半導体レーザの製造方法。
  8. 【請求項8】基板上にAlGaInNを含む第1の結晶
    を成長する工程と、前記第1の結晶上にInNからなる
    結晶薄膜を成長する工程と、前記結晶薄膜上に絶縁膜を
    堆積する工程と、前記絶縁膜をパターン化する工程と、
    NH3の雰囲気中で高温状態に保ち前記InNからなる
    結晶薄膜を除去する工程と、前記基板上にAlGaIn
    Nを含む第2の結晶を成長する工程を備えたことを特徴
    とする結晶成長方法。
  9. 【請求項9】基板上に第1のAlGaInNと第2のA
    lGaInNの多層膜からなる第1の反射器を積層する
    工程と、前記第1の反射器上にInNからなる結晶薄膜
    を積層する工程と、前記結晶薄膜上に絶縁膜を堆積する
    工程と、前記絶縁膜の一部を除去し前記薄膜の表面を露
    出する工程と、NH3の雰囲気中で高温状態に保ち前記
    InNからなる結晶薄膜を除去する工程と、前記第1の
    反射器上に第3のAlGaInNを含む活性層を積層す
    る工程と前記第1の絶縁膜を除去する工程と、前記活性
    層上に第2の絶縁膜を積層する工程と、前記第1の反射
    器の露出した表面に少なくとも第1の伝導型を有する半
    導体層からなる電流ブロック層を選択成長する工程と、
    前記第2の絶縁膜を除去する工程と、半導体多層膜で構
    成され第2の伝導型を有する第2の反射器を積層する工
    程を備えたことを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  10. 【請求項10】全ての再成長時にInNからなる前記結
    晶薄膜の成長および除去を伴うことを特徴とする請求項
    9記載の半導体レーザの製造方法。
  11. 【請求項11】基板と、面発光レーザと、前記基板ある
    いは前記面発光レーザに接し縞状に交互に配置された絶
    縁体と金属のストライプ構造を備えたことを特徴とする
    半導体レーザ。
  12. 【請求項12】前記面発光レーザが前記基板を通して発
    光する下方発光型であり、前記ストライプ構造が前記基
    板の前記面発光レーザに対して対向の表面に形成された
    ことを特徴とする請求項11記載の半導体レーザ。
  13. 【請求項13】前記面発光レーザが上方発光型であり、
    前記ストライプ構造が前記面発光レーザの表面に形成さ
    れたことを特徴とする請求項11記載の半導体レーザ。
  14. 【請求項14】前記結晶薄膜を成長する成長室が、前記
    絶縁膜を堆積する工程とは異なる成長室であることを特
    徴とする請求項8記載の結晶成長方法。
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