JPH08460Y2 - 駆動ベルトの張力調整装置 - Google Patents

駆動ベルトの張力調整装置

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JPH08460Y2
JPH08460Y2 JP1992017043U JP1704392U JPH08460Y2 JP H08460 Y2 JPH08460 Y2 JP H08460Y2 JP 1992017043 U JP1992017043 U JP 1992017043U JP 1704392 U JP1704392 U JP 1704392U JP H08460 Y2 JPH08460 Y2 JP H08460Y2
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JP
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drive belt
bolt
pulley
bracket
spring
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JP1992017043U
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JPH0620857U (ja
Inventor
幹夫 立平
千萬人 小林
Original Assignee
扶桑電機工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動ドアにおける駆動
ベルトの張力調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動ドアは、図2に示すよう
に、無目1内に駆動モータ2を設置するとともに、両端
にプーリ3a、3bを設置して、前記モータ2を一方の
駆動側のプーリ3aに伝動し、前記両端のプーリ3a、
3b間には駆動ベルト4を掛け渡す。また、無目1内に
は上部レール5を設置し、この上部レール5に吊車6、
吊車枠7を介して開閉ドア8を吊下げる。そして、前記
吊車枠7と駆動ベルト6とを固定装置9より連結して、
モータ2の正転または逆転により、開閉ドア8を、嵌殺
しドア10に沿って開放したり、閉鎖したりする。
【0003】しかるに、従来駆動ベルトの張力調整方法
は、本出願人が先に出願した実開昭59−13568号
に示されている。これは図3に示すように、駆動ベルト
4の途中に、ベルトホルダ11、11にてコイル状のば
ね12を連結し、また、従動側のプーリ3bの軸体13
は、軸受18で回動自在に設けるとともに、ブラケット
14の長孔15に係合し、また、ボルト16がブラケッ
ト14を貫通し、かつ軸体13のねじ孔19に螺合し、
先端をナット17で固定してなるものである。
【0004】以上のような従来の装置において、作業者
が1人で調整するにはまず、従動プーリ3bの位置でボ
ルト16を回動して軸体13とともに従動側のプーリ3
bを移動させる。つぎに作業者は、ばね12の位置に移
動して、このときのばね12の伸びが適正かどうかを調
べる。もし、不適当な場合は再び従動側のプーリ3bの
位置に戻って再調整する。このように何回か従動側プー
リ3bとばね12との間を往復しなければならず、調整
作業が極めて面倒であった。もし、往復しないで調整す
るには2人の作業者を必要としていた。
【0005】以上のような従来の駆動ベルトの張力調整
方法をさらに改良するものとして、本出願人が実願平2
−127320号(実開平4−82279号)を提案し
た。これは図4に示すように、前記駆動ベルト4の一端
には第1のベルトホルダ20が設けられ、また他端には
第2のベルトホルダ21が設けられている。前記第1の
ベルトホルダ20は前記吊車枠7に固着され、また、一
体の係止片22には右ねじの第1のターンバックル用ボ
ルト23が連結されている。前記第2のベルトホルダ2
1の係止片24にはばね12の一端が係合されている。
このばね12の他端は、左ねじの第2のターンバックル
用ボルト25の係止片26に係合されている。これら第
1、第2のターンバックル用ボルト23、25は、ナッ
ト27、28とスプリングワッシャ29、30を螺合し
て、ターンバックル胴体31の右ねじ孔32と左ねじ孔
33に螺合し、長さ調整具34を構成している。
【0006】以上のような構成において、ターンバック
ル胴体31を右または左方向に回動すると、第1および
第2のターンバックル用ボルト23、25は互いに近づ
く方向または離れる方向に移動する。これに伴い、ばね
12には伸びる方向または縮む方向に張力が生じる。張
力が適正かどうかは、張力測定板35を当てて測定す
る。すなわち、ばね12の両端間の長さlが張力測定板
35の内方基準長lと一致するように、ターンバックル
胴体31を左または右に回動して調整する。調整後はナ
ット27、28とワッシャ29、30を介してターンバ
ックル胴体31の両端に密着して固定する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】以上のような構成にお
いても、まだ若干の問題があった。それは、ばね12が
いずれも引張力として作用しているとともに、このばね
12が駆動ベルト4の一部として常時引張力が作用して
いるため、もし、ばね12が切れたり、延びたりする
と、駆動ベルト4がプーリ3a、3bから外れて、自動
扉が故障したり、事故の原因になるなどの問題があっ
た。
【0008】本考案は、駆動ベルトの調整が完了した
ら、ばねを駆動ベルトから切り離して常時ばねに力が作
用しないようにして、故障や事故のないものを得ること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、無目1内の上
部レール5に吊車6をのせ、この吊車6の吊車枠7にド
ア8を吊下げて、プーリ3a、3bに掛け渡された駆動
ベルト4により開閉するようにしたドアの開閉装置にお
いて、前記プーリ3bを支持するブラケット14に、ボ
ルト16を回動自在に軸架し、このボルト16に、圧縮
ばね39と、プーリ3bを支持する軸体13とを遊嵌す
るとともに、移動駒42を螺合し、前記軸体13に、前
記圧縮ばね39が適正な圧縮力になるように設定するた
めの指針43を設け、この指針43と前記移動駒42と
の相互の位置による駆動ベルト4の張力調整後に、前記
軸体13をブラケット14に固定してなることを特徴と
する駆動ベルトの張力調整装置である。
【0010】
【作用】まず、ボルト16を逆回転して移動駒42を最
もナット17側に移動し、また、締め付けボルト46を
少しゆるめて、プーリ3bを図中右側まで移動する。こ
の状態で、プーリ3bに駆動ベルト4を掛け渡し、ボル
ト16を正回転すると、移動駒42が移動し、圧縮ばね
39に圧縮力が発生し、軸体13を介して駆動ベルト4
に与えられる。ボルト16をさらに正回転して指針43
と移動駒42との位置が一致したところが圧縮ばね39
の適正な圧縮力であるから、この位置で締め付けボルト
46を締め付ける。すると、プーリ3bがブラケット1
4の所定位置に固着される。この結果、圧縮ばね39の
圧縮力と駆動ベルト4とは、切り離された状態で固定さ
れる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1に基づき説明
する。なお、図2ないし図4と同一部分は同一符号とす
る。無目1内の一端部には、一方のプーリ3bを取付け
るためのブラケット14が固着されている。このブラケ
ット14は、断面がコ字形をなし、その両端部を貫通し
てボルト16が設けられ、このボルト16の突出部分に
ナット17が螺合している。このボルト16には、ブラ
ケット14の内部にて軸体13の貫通孔40が遊嵌する
とともに、コイル状の圧縮力として作用するばね39が
遊嵌し、さらに、移動駒42が螺合している。この移動
駒42は、ボルト16の回動により、前記ブラケット1
4の側壁41に回転を阻止されながら左右に移動するも
のである。
【0012】前記軸体13の小径の軸部48が、前記ブ
ラケット14の長孔15を貫通して上方に突出してい
る。この軸部48には、指針43が位置調整可能に設け
られ、また、その上には、スペーサ44を介してプーリ
3bの軸受18を嵌合し、さらに、ワッシャ47を介し
て締め付けボルト46が螺合している。前記指針43の
先端部分は、前記長孔15から圧縮ばね39側に向かっ
て折曲している。
【0013】以上のような構成において、まず、ボルト
16を逆回転して移動駒42を最もナット17側に移動
し、また、締め付けボルト46を少しゆるめて、プーリ
3bをできるだけ図中右側へ移動する。この状態で、プ
ーリ3bに駆動ベルト4を掛け渡し、ついで、ボルト1
6を正回転する。すると、移動駒42が図中左方向に移
動し始めるので、圧縮ばね39も一緒に左方向に移動し
ようとする。ところが、軸体13は、駆動ベルト4が掛
け渡されているので軸体13の移動が制限されて圧縮ば
ね39に圧縮力が発生し、この圧縮力は軸体13を介し
て駆動ベルト4に与えられる。ボルト16をさらに正回
転すると、移動駒42は次第に左方向に移動するが、軸
体13は、駆動ベルト4の張力のためほとんど移動しな
くなり、圧縮ばね39に次第に大きな圧縮力が生じる。
指針43と移動駒42とが一致した位置が適正な圧縮力
になるように予め設定されているので、この一致した時
点で締め付けボルト46を締め付ける。すると、軸体1
3の段部45と、ワッシャ47との間で、軸受18、ス
ペーサ44、指針43およびブラケット14の天板部分
を固定的に締めつけ、プーリ3bがブラケット14の所
定位置に固着される。この結果、圧縮ばね39の圧縮力
と駆動ベルト4とは、切り離された状態で固定され、駆
動ベルト4には、所定の張力が付与される。
【0014】
【考案の効果】(1)本考案は上述のように構成したの
で、駆動ベルト4の張力調整が、圧縮ばね39の圧縮力
で付与された後は、圧縮ばね39と駆動ベルト4とは、
構造的に切り離された状態となり、圧縮ばね39の切断
などが生じても駆動ベルト4がプーリ3bから外れて事
故になるようなことがない。また、プーリ3bをブラケ
ット14に固定する締め付けボルト46がゆるむような
ことがあっても、圧縮ばね39によって軸体13、プー
リ3bを介して支持されるので駆動ベルト4がゆるむこ
とはない。さらに、調整作業が、作業員1人で、しかも
ボルト16の回転と締め付けボルト46の締め付けだけ
という簡単な作業で行なうことができる。(2)ボルト16を正回転すると、移動駒42は次第に
圧縮ばね39を圧縮する方向に移動するが、軸体13
は、駆動ベルト4の張力のためほとんど移動しなくな
り、圧縮ばね39に次第に大きな圧縮力が生じる。そし
て、指針43と移動駒42とが一致した位置が適正な圧
縮力になる。したがって、この一致した時点で 締め付け
ボルト46を締め付ければよく、調整作業が特に熟練を
有しない人でも正確に、かつ簡単にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による張力調整装置の一実施例を示す断
面図である。
【図2】従来の張力調整装置を装備した自動ドアの正面
図である。
【図3】従来の張力調整装置の断面図である。
【図4】従来の他の張力調整装置の断面図である。
【符号の説明】
1…無目、2…駆動モータ、3a、3b…プーリ、4…
駆動ベルト、5…上部レール、6…吊り車、7…吊車
枠、8…開閉ドア、9…固定装置、10…嵌殺しドア、
11…ベルトホルダ、12…コイルばね、13…軸体、
14…ブラケット、15…長孔、16…ボルト、17…
ナット、18…軸受、19…ねじ孔、20…ベルトホル
ダ、21…ベルトホルダ、22…係止片、23…第1の
ターンバックル用ボルト、24…係止片、25…第2の
ターンバックル用ボルト、26…係止片、27…ナッ
ト、28…ナット、29…ワッシャ、30…ワッシャ、
31…ターンバックル胴体、32…右ねじ孔、33…左
ねじ孔、34…長さ調整具、39…圧縮ばね、40…貫
通孔、41…側壁、42…移動駒、43…指針、44…
スペーサ、45…段部、46…締め付けボルト、47…
ワッシャ、48…軸部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無目1内の上部レール5に吊車6をの
    せ、この吊車6の吊車枠7にドア8を吊下げて、プーリ
    3a、3bに掛け渡された駆動ベルト4により開閉する
    ようにしたドアの開閉装置において、前記プーリ3bを
    支持するブラケット14に、ボルト16を回動自在に軸
    架し、このボルト16に、圧縮ばね39と、プーリ3b
    を支持する軸体13とを遊嵌するとともに、移動駒42
    を螺合し、前記軸体13に、前記圧縮ばね39が適正な
    圧縮力になるように設定するための指針43を設け、こ
    の指針43と前記移動駒42との相互の位置による駆動
    ベルト4の張力調整後に、前記軸体13をブラケット1
    4に固定してなることを特徴とする駆動ベルトの張力調
    整装置。
JP1992017043U 1992-02-20 1992-02-20 駆動ベルトの張力調整装置 Expired - Lifetime JPH08460Y2 (ja)

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JPH0620857U JPH0620857U (ja) 1994-03-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000329205A (ja) * 1999-05-18 2000-11-30 Kubota Corp エンジン用ベルトのテンション装置
JP2000328958A (ja) * 1999-05-18 2000-11-28 Kubota Corp エンジン用ベルトのテンション装置
JP7019610B2 (ja) * 2017-01-24 2022-02-15 ナブテスコ株式会社 ガイドレール及びストッパを備える自動ドア装置、ガイドレールに取り付けられるストッパ及びガイドレールにストッパを取り付ける取付方法

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