JPH0843664A - 光コードとフェルール組立体との固定装置および固定方法 - Google Patents

光コードとフェルール組立体との固定装置および固定方法

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JPH0843664A
JPH0843664A JP17849694A JP17849694A JPH0843664A JP H0843664 A JPH0843664 A JP H0843664A JP 17849694 A JP17849694 A JP 17849694A JP 17849694 A JP17849694 A JP 17849694A JP H0843664 A JPH0843664 A JP H0843664A
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ferrule assembly
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cord
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高志 吉澤
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重光 小口
Akira Nagayama
昭 永山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高信頼・高効率で光コードをフェルール組立体
に固定することである。 【構成】光コード移送手段4と、フェルール組立体の供
給手段5と、フェルール組立体2への接着剤の注入充填
手段8と、フェルール組立体2を光コード1に対向して
把持するフェルール把持手段9と、光コード1の芯線部
1bと外被1dとの間の抗張力体1cをフェルール組立
体2のストップリング2dにかしめ部材3を介してかし
め固定するかしめ手段10とから構成され、光コード移
送手段4が、光コードの複数の把持ハンドを有し、光コ
ード1とかしめ部材3を共に把持して移送し、把持され
ているフェルール組立体2の中心孔2aに光ファイバー
素線1aを挿入すると共にストップリング2dに抗張力
体1cを介してかしめ部材3を順次嵌合し、このかしめ
部材3をストップリング2dにかしめ手段10によって
かしめ結合可能にした光コードとフェルール組立体との
固定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光コードの光ファイ
バー素線を、光コネクタを形成するフェルール組立体の
中心孔に挿入して、光コードをフェルール組立体に固定
する固定装置および固定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】広帯域情報サービスを各家庭やオフィス
まで普及させるには、光コネクタ付き光コードの抜本的
経済化が不可欠である。しかしながら、光コード端の光
ファイバー素線を、光コネクタを形成するフェルールの
中心孔に挿入して組付ける作業(以下、光コネクタ組立
と略す)は人手の依存度が極めて高く、光コネクタ付き
光コードの経済化を困難にしていた。光コネクタ付き光
コードの経済化をはかると同時に、今後の大規模な需要
に応えるには、光コネクタ組立の自動化が必須となって
いる。
【0003】従来の光コネクタ組立手順の概略を工程順
に述べると、 (1) 光コードを指定長に切断する定寸切断工程。 (2) 後で組付ける各種部品を光コードに通した後、光コ
ードの先端部の外被を除去して光ファイバー素線を露出
させ、この光ファイバー素線をクリーニングし、光コー
ドに有する抗張力体を処理する前処理工程。 (3) フェルールの中心孔に接着剤を充填し、光ファイバ
ー素線に接着剤を塗布し、フェルールの中心孔に光ファ
イバー素線を挿入する挿入工程。 (4) 加熱して接着剤を硬化させる接着剤硬化工程。 (5) フェルールの先端部を精密研磨する先端研磨工程。 (6) 各種部品の組み付け、フェルールの端面検査、光学
特性検査などの組立および検査工程。 これらの各工程で、光コードの定寸切断および外被除去
作業などは部分的に自動機が使用されているが、複雑な
作業が多いこと、部品が自動化に適した構造となってい
ないことなどのため、製造現場での組立の自動化は進ん
でいないのが実情である。
【0004】この発明に係わる光コードの光ファイバー
素線のフェルール組立体への挿入工程を自動化する場合
の困難性は次の通りである。 (1) フェルールの中心孔への接着剤の充填の際には気泡
を混入させないこと。 (2) 光ファイバー素線の直径が125μmと細いうえ
に、フェルールの中心孔と光ファイバー素線とのクリア
ランスは1μm以下であるため、挿入時に光ファイバー
素線に折れが生じ易いこと。 (3) 光コードはドラムに巻かれて保存されているので、
通常は大きな曲げ癖が残っており、フェルールの中心孔
への挿入時の光ファイバー素線の先端の位置決めが難し
いことなどである。
【0005】光ファイバー素線のフェルールの中心孔へ
の挿入工程を自動化した従来例を以下に説明する。図1
5は従来例の第一の開示例(中村信二 他「光コネクタ
自動組立ての検討」、電子情報通信学会研究会資料 E
MC88-11 PP.17-23、(1988))である。この従来例で
は、ターンテーブル21上に配設された3個の光ファイ
バー保持スタンド22にそれぞれ被加工光コード1を取
付け、ターンテーブル21上にはフェルール2′を取付
け、一定角度づつ回転させながら、その周囲に設けた複
数の処理工程部23〜26で光コードの外被の除去、光
ファイバー素線のクリーニング、接着剤の注入充填、挿
入の各処理を順次行う。
【0006】このうち、この発明に関連する接着剤の注
入充填部25および光ファイバー素線の挿入部26の概
要を図17および図18に示す。接着剤の注入充填部2
5は図17に示すように、接着剤を入れた針付き容器2
5aの開放側25a′に光コード1の光ファイバー素線
1aを浸すことによって光ファイバー素線1aへの接着
剤の塗布を行っている。また、針付き容器25aの針2
5bをフェルール2′の後端孔2fに挿入しつつ、フェ
ルール2′を吸引カップ25cで覆い真空吸引してフェ
ルール2′の中心孔へ接着剤を充填する。
【0007】前記のように光ファイバー素線1aを接着
剤に浸す場合、塗布される接着剤の量は粘度変化にも依
存するので調整が困難である。それと同時に、過剰接着
剤が周辺に落下する恐れがあり、これらの接着剤がフェ
ルール2′の外周に付着すると、その直径精度が劣化し
てフェルール2′が使用できなくなる欠点もあった。ま
た、フェルール2′の先端側からの接着剤の吸引充填で
は、吸引カップ25cでフェルール2′の先端を覆う必
要があるが、密閉度を高めるために接合部分(図17の
P部)にゴムなどのシール材を使用すると、充填検出セ
ンサ25dの位置決め精度が劣化し、フェルール2′の
先端位置での接着剤を検出できなくなるという問題があ
った。
【0008】図18に示す光ファイバー素線の挿入部2
6に関しては、クランパ26aで光ファイバー素線1a
を位置決め、フェルール2′の把持部26bに付けた軸
力センサ26cで挿入力を検出しながら光ファイバー保
持スタンド22を微速降下させている。この例では挿入
力が過大になると、挿入作業を中止するようにしてい
る。しかしながら、挿入力は通常1gf以下ときわめて
小さく、挿入力のバラツキもあるので、精度および安定
性の点でこの装置は実用的ではなかった。
【0009】一方、第二の開示例(高杉哲 他「SMフ
ァイバ用フェルール挿入装置」、1992年電子情報通信学
会秋季大会講演論文集SC-3-4)を図19に示す。この
従来例では、マニピュレータ27がフェルールカートリ
ッジ28から予め接着剤を注入したフェルール2′を矢
印Aに示すように取り出し、次に、矢印Bに示すように
180度反転させ、次に、矢印Cに示すように別のマニ
ピュレータ27′で把持した光コード1の光ファイバー
素線1aをフェルール2′の中心孔に挿入し、さらに、
矢印Dに示すように光コード1の上部から円筒状のエア
ノズル29をかぶせて渦状空気29aを流し、フェルー
ル2′を回転させて自己調芯させながら光コード1の光
ファイバー素線1aをフェルール2′の中心孔に挿入す
る。この固定方法では、挿入の正否が検出困難であると
いう実用上の問題に加え、フェルール2′を同方向に多
数回回転させるので、挿入時に光ファイバー素線1aの
周囲に傷がつき、信頼性を劣化させるいう重大な欠点が
あった。
【0010】さらに、前記従来例の挿入装置では、フェ
ルール2′に光ファイバー素線1aを挿入しただけの状
態なので、接着剤が硬化するまでの間(通常、20〜3
0分)は、フェルール2′と光ファイバー素線1aとが
結合されていない。このため、光ファイバー素線1aの
フェルール2′への挿入終了後のフェルールの取り扱い
に十分な配慮が必要になり、生産効率を高められないと
いう問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来例では、光ファイバー素線への接着剤の安定な塗布
およびフェルールの中心孔への接着剤の安定な充填が困
難であり、フェルールの周囲へ不要な接着剤が付着した
まま硬化して他の部品との嵌合が困難になり、自動組立
時の部品の位置決め精度を劣化させて組立が不可能にな
ることもあった。また、従来の光ファイバー素線の挿入
法は必ずしも量産的でなく、信頼度を確保できない恐れ
があった。さらに、接着剤が硬化するまではフェルール
と光ファイバー素線との位置ずれを防止するため、姿勢
を維持するなどの配慮が必要で、生産効率の向上を阻害
していた。
【0012】この発明は、前記のような問題点を解決す
るためになされたもので、その目的は、実用的で高信頼
・高効率の光コードとフェルール組立体との固定装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、光コード1の光ファイバー素線1aを
挿入できる中心孔2aを有したフェルール2bなどで構
成されたフェルール組立体2に対して、光コード1の芯
線部1bから所定長だけ光ファイバー素線1aが露出
し、芯線部1bの先端から後方の一定位置で光コード1
の芯線部1bと外被1dとの間に有する抗張力体1cが
ラッパ状に所定長露出されて整形され、この抗張力体1
cの位置よりも後方に離れた光コード1上の一定位置
に、前記フェルール組立体の外周部に前記抗張力体1c
をかしめ固定できるかしめ部材3が予め仮固定されてい
る光コード1とフェルール組立体2との固定装置であっ
て、光コード1を把持して移送できる光コード移送手段
4と、光コードの光ファイバー素線に接着剤を塗布する
手段と、前記フェルール組立体2の供給手段5と、フェ
ルール組立体2に対する接着剤の注入充填手段8と、フ
ェルール組立体2を光コード1に対向して把持するフェ
ルール把持手段9と、光コード1の抗張力体1cのかし
め手段10とから構成され、前記光コード移送手段4
が、独立に開閉作動の可能な複数の把持ハンドを有し、
光コード1とこれに仮固定された抗張力体1cのかしめ
部材3を共に把持して移送し、前記フェルール把持手段
9に把持されているフェルール組立体2の中心孔2aに
光ファイバー素線1aを挿入すると共にフェルール組立
体2の外周部に前記抗張力体1cを介してかしめ部材3
を嵌合し、このかしめ部材3をフェルール組立体2の外
周部にかしめ手段10によってかしめ結合可能にしたこ
とを特徴とする光コードとフェルール組立体との固定装
置としたものである。
【0014】また、この発明を構成する前記接着剤の注
入充填手段8は、前記フェルール組立体2の後端孔2f
への接着剤の注入装置8cと、複数のフェルール組立体
2を保持する支持台8aと、注入された接着剤をフェル
ール2bの中心孔2aに充填する充填装置8eとからな
り、前記充填装置8eがフェルール組立体2の後端孔2
fに高圧空気を注入し、フェルール2bの中心孔2aか
ら漏れた接着剤を検出して接着剤の充填完了を検知する
ことを特徴とする請求項1に記載の光コードとフェルー
ル組立体との固定装置としたものである。
【0015】また、前記光ファイバー素線に接着剤を塗
布する手段が、前記光コード1の移送手段の移送経路と
直交して張られた巻取り可能な接着剤塗布テープ11
と、この接着剤塗布テープ11上への接着剤吐出手段と
からなり、接着剤塗布テープ11に付着させた接着剤1
1aに移送途中の光コード1の光ファイバー素線1aを
接触させることによって、接着剤を塗布することを特徴
とする請求項1および請求項2に記載の光コードとフェ
ルール組立体との固定装置としたものである。
【0016】また、前記フェルール把持手段9は、把持
したフェルール組立体の中心軸まわりの回転手段を有
し、光ファイバー素線の挿入時にフェルール組立体を回
動させることを特徴とする請求項1に記載の光コードと
フェルール組立体との固定装置としたものである。
【0017】
【作用】この発明では、光コード1に有する抗張力体1
cがラッパ状に整形され、その後方にかしめ部材3が仮
固定されている光コード1を、複数の把持ハンドを有す
る光コード移送手段4で共に把持し、フェルール組立体
2のフェルール2bの中心孔2aへの光コード1の光フ
ァイバー素線1aの挿入に続いて、前記抗張力体1cを
介してかしめ部材3をフェルール組立体2の後端外周部
に嵌合するように挿入可能である。前記抗張力体1cを
介してかしめ部材3をフェルール組立体2の後端部外周
に嵌合後、かしめ手段10でかしめ部材3をかしめるこ
とによって、接着剤の硬化を待たずに、フェルール組立
体2と光コード1とを結合でき、その後の光コード1の
取り扱いが容易で生産効率の向上が可能となる。
【0018】また、この発明では、接着剤の注入充填手
段でフェルール組立体2の後端孔2fに接着剤を注入
後、前記後端孔2fから加圧してフェルール2bの中心
孔2aに接着剤を充填させる。このため、フェルール2
bの先端部を密閉する必要がなく、接着剤の充填検出セ
ンサを固定できるので検出精度が高まり、接着剤の充填
が安定化できる。
【0019】さらに、光コードの光ファイバー素線に接
着剤を塗布する手段である接着剤塗布テープ11上に吐
出した接着剤11aに移送途中の光コード1の光ファイ
バー素線1aを触れさせ、接着剤塗布テープ11で拭う
ことによって接着剤の塗布を行うので、薄く均一に塗布
することが可能で、接着剤の不要箇所への付着がなく、
信頼性を向上できる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例について詳細に説明
する。図1はこの発明の装置の第一の実施例の概観を示
し、図2はこの発明の装置で作業が行われる対象物とな
るフェルール組立体と光コードを示し、図3はフェルー
ル組立体の供給手段と接着剤の注入充填手段を示す。
【0021】図2において、1は光コードで、1aは光
ファイバー素線、1bはこの光ファイバー素線1aおよ
びこれを被覆したナイロンなどで形成された芯線部、1
cはこの芯線部1bと外被1dとの間に有する抗張力体
である。なお、L1 〜L3 は図示部分の寸法を示す。図
2に示すようなフェルール組立体2の詳細については、
特願平5−112552号で開示済みであり、また、こ
のような光コードの成端法については特願平6−863
91号で開示したので、ここでは詳細な説明を省略す
る。
【0022】2はフェルール組立体で、前記光コード1
の光ファイバー素線1aを挿入できる中心孔2aを有し
たフェルール2bと、接続時に前記フェルール2bに一
定の押圧力を与えるスプリング2cと、このスプリング
2cの収容部分と光コード1の抗張力体1cの結合部分
およびプラグフレームとの係止機能を有するストップリ
ング2dと、前記フェルール2bとスプリング2cとス
トップリング2dとを一体とする係止部材2eと、後端
孔2fとから形成されている。前記光コード1には前記
抗張力体1cの位置よりも後方に離れた光コード1上の
一定位置に、前記フェルール組立体2のストップリング
2dの後端外周部に抗張力体1cをかしめ固定できるか
しめ部材3が予め仮固定されている。
【0023】図1および図3において、4は光コード移
送手段であり、移動台4a上に配設した独立に開閉可能
な第一の光コード把持ハンド4b、第二の光コード把持
ハンド4c、およびかしめ部材把持ハンド4dを有す
る。5はフェルール組立体の供給手段、6はフェルール
組立体2を収容したパレット、7はフェルール支持台、
8は接着剤の注入充填手段で、その詳細な説明は後述す
る。9はフェルール把持手段、10は前記光コード1の
抗張力体1cを前記フェルール組立体2のストップリン
グ2dに固定させるかしめ部材3のかしめ手段、11は
光コード1の光ファイバー素線1aに接着剤を塗布する
手段となる接着剤塗布テープ、12は制御装着、13は
被加工光コードが搬送される搬送装置である。
【0024】次に、工程順に従って各部の詳細な構造お
よび動作を説明する。図3はフェルール組立体の供給手
段5と接着剤の注入充填手段8の側面構造図を示す。接
着剤の注入充填手段8は、次のような各部材で構成され
ている。すなわち、8aはフェルール組立体の支持台
で、移動機構8bによってフェルール組立体の供給手段
5側および接着剤の注入充填手段8側に移動可能になっ
ている。8cは接着剤の注入装置、8dは接着剤の注入
装置8cの昇降機構、8eは接着剤の充填装置、8fは
接着剤の充填装置8eの昇降機構、8gは加圧チュー
ブ、8hは加圧チューブ8gに連通しフェルール組立体
の支持台に支持されたフェルール組立体2の後端孔2f
部が嵌合されるチャンバ、8iは光センサである。
【0025】この光センサ8iは、フェルール組立体2
のフェルール2bの先端に焦点を合わせて配置した透過
型光ファイバーセンサであり、実際には発光端と受光端
が紙面と直角方向からフェルール2bの先端を挟むよう
に配置されており、前記フェルール組立体の支持台8a
の移動に支障ないようになっている。フェルール組立体
2の後端孔2fから接着剤が充填されてフェルール2b
の先端部に接着剤が盛り上がると、発光端から出た光が
遮光されるので、光センサ8iで接着剤の充填完了を検
知できる。
【0026】次に前記のように構成された接着剤の注入
充填手段8の作動を説明する。ロボットなどの位置決め
機構で構成されるフェルール組立体の供給手段5に備え
たハンド5aが、多数のフェルール組立体2を収容した
パレット6からフェルール組立体2を把持し、それを前
記フェルール組立体の支持台8aに移載する。この支持
台8aは、フェルール組立体2を挿入できる複数の孔を
有する板で作られており、その板厚はフェルール組立体
2の先端部が貫通して突き出す程度になっている。ま
た、この支持台8aは移動機構8b上に配設されてフェ
ルール組立体の供給手段5側および接着剤の注入充填手
段8側に移動可能となっており、この支持台8aに載置
されたフェルール組立体2を接着剤の注入装置8cに位
置決める。
【0027】次いで、前記接着剤の注入装置8cが昇降
機構8dによって下降し、注入針8c′をフェルール組
立体2の後端孔2f(図2参照)に差し込み、接着剤を
規定量だけ注入する。なお、接着剤の注入装置8cは公
知の技術であるので、ここでは、その詳細は述べない。
接着剤の注入の終了したフェルール組立体2は、その支
持台8aの移動機構8bによって接着剤の充填装置8e
の直下に位置決められ、前記チャンバ8hがフェルール
組立体2の後端孔2fの部分全体を覆うまで昇降機構8
fによって下降する。なお、チャンバ8hの開放端には
シール材が設けられており、このチャンバ8hを支持台
8aに押しつけてフェルール組立体2の後端部を覆った
ときの気密性を高めている。
【0028】前記チャンバ8hがフェルール組立体2の
後端部全体を覆った後、図示しない電磁弁を介して空圧
源に結合されている加圧チューブ8gを通して静圧また
はパルス状圧力を印加し、フェルール組立体2のフェル
ール2bの中心孔2aに接着剤を充填する。前記光セン
サ8iによって接着剤の充填完了を検出したら、前記フ
ェルール組立体の供給手段5の作動領域内まで移動機構
8bによってフェルール組立体2を載置した支持台8a
が移動し、接着剤の充填済みのフェルール組立体2をハ
ンド5aが取り出して、光コード1の光ファイバー素線
1aの挿入のためにフェルール把持手段9に移す。
【0029】この発明の接着剤の注入充填においては、
以上説明したように、接着剤の充填装置8eのチャンバ
8hがフェルール組立体2の後端部全体を覆って加圧す
るため、フェルール2bの先端側は開放されており、接
着剤の充填検出用の光センサ8iを固定して配置してお
くことができるので、フェルール2bの先端に盛り上が
った微量の接着剤でも高精度に検出できる。したがっ
て、必要以上に接着剤が滲み出してフェルール2bの外
周に付着する危険性がない。また、フェルール2bの中
心孔2a内に残る接着剤の量も高精度に管理できるの
で、光ファイバー素線1aの接着強度のばらつきを少な
くできる。
【0030】図4はフェルール組立体2が供給される前
のフェルール把持手段9の近傍の平面図を示す。この図
において、9aはフェルール組立体の固定板、9bは固
定孔、9cはスリット、9dは固定孔開放アクチュエー
タ、9eは揺動ベース、9fはフェルール組立体の固定
板9aの反転ローラ、9gは反転ベース、9hは光ファ
イバー素線の先端検出センサ、10はかしめ手段、11
は光コードの光ファイバー素線1aに接着剤を塗布する
手段である接着剤塗布テープ、11aは接着剤塗布テー
プ11上の接着剤、14は光コードの固定ハンドであ
る。
【0031】次に、作動を説明する。フェルール組立体
2がフェルール組立体の供給手段5によって供給される
場合、固定孔開放アクチュエータ9dがシャフト9d′
を伸ばしてスリット9cを押し広げ、前記フェルール2
bが固定孔9bに挿入された段階で前記シャフト9d′
を縮めると、フェルール2bはスリット9cの弾性復元
力によって適当な力で保持される。フェルール2bの把
持後、反転ローラ9fを90度回転させると、フェルー
ル組立体2の後端孔2fが光コードの移送方向と平行に
なる、この状態の平面図を図5に示す。
【0032】この図5で、9a′はフェルール組立体2
の固定板9aと一体となった筒状部材で、底面は揺動軸
9iに結合されており、揺動ベース9eに取付けられた
モータ9jで回動される。前記筒状部材9a′の両側面
には対称に貫通孔9a″が設けられ、この貫通孔9a″
を通して対向位置に配設された光センサ等の光ファイバ
ー素線1aの先端検出センサ9hで前記フェルール2b
の先端部に突き出した光ファイバー素線1aを検出す
る。
【0033】図6は、フェルール組立体2がフェルール
把持手段9で光コード1の移送方向と平行に把持され、
光コード移送手段4が光コード1を把持した状態の側面
図を示す。この図において、フェルール把持手段9の構
成要素中、9kは反転ローラ9fを回転させるベルト、
9lは反転モータである。15はかしめ手段10の上下
駆動機構、16は光コード1の固定ハンド14の上下駆
動機構、17は接着剤塗布テープ11の巻取モータ、1
8は接着剤塗布テープ11の支持部移動機構である。ま
た、4は光コード移送手段、4aは移動台、4bは光コ
ード1の第一の把持ハンド、4cは光コード1の第二の
把持ハンド、4dはかしめ部材3の把持ハンド、4eは
水平移動機構、4fは上下移動機構である。図中、その
他の記号は前記で説明した通りである。
【0034】次に、図7〜図11を用いてフェルール組
立体2と光コード1との固定作動を説明する。先ず、図
7に示すように、光コード移送手段4中の第一の光コー
ドの把持ハンド4bが光コード1のナイロン等の芯線部
1bを、第二の光コードの把持ハンド4cがラッパ状に
形成された抗張力体1cよりわずか後方の光コード1の
外被1d部分を、かしめ部材の把持ハンド4dが光コー
ド1に通された状態で一定位置に仮固定されたかしめ部
材3を共に把持し、水平移動機構4eによりフェルール
組立体2に向けて移動する。この途中、接着剤塗布テー
プ11の位置で一旦停止し、上下動機構4fを用いて光
ファイバー素線部1aが接着剤塗布テープ11に触れる
まで移動台4aを下げ、接着剤塗布テープ11上に予め
滴下してある接着剤11aを光ファイバー素線部1aに
塗布する。このとき、光ファイバー素線部1aを接着剤
塗布テープ11で拭うように水平移動機構4eを作動さ
せるので、接着剤が薄く均一に塗布される。このため、
余分な接着剤が周囲に付着することもない。光ファイバ
ー素線部1aに接着剤の塗布後、再び移動台4aをもと
の位置まで上げ、光コード1をフェルール組立体2に向
けて移送する。
【0035】次いで、図8に示すように、水平移動機構
4eによってフェルール組立体2の後端孔2f(図2参
照)に光ファイバー素線部1aの挿入を開始する。この
とき、フェルール組立体2の固定板9aをモータ9jに
よって回動させる。この状態で、挿入作動を続行し、光
コードの第一の把持ハンド4bがフェルール組立体2の
後端に接近した位置で停止する。
【0036】さらに、図9に示すように、光コードの第
一の把持ハンド4bが、その後の光ファイバー素線部1
aの挿入作動の障害にならないように十分大きく開き、
光コードの第二の把持ハンド4cによって光コード1を
把持した状態で挿入を再開し、光ファイバー素線1aの
検出センサ9hでフェルール組立体2から突き出た光フ
ァイバー素線1aの長が一定値になるまで水平移動機構
4eの移動により挿入して停止する。この状態では、予
めラッパ状に形成されている抗張力体1cがフェルール
組立体2の後端部分のストップリング2dを覆う位置ま
で光コード1の光ファイバー素線1aが挿入されてい
る。
【0037】その後、図10に示すように、光コードの
固定ハンド14が上下駆動機構16によって上昇して光
コード1を把持固定する。この状態で光コードの第二の
把持ハンド4cが大きく開き、かしめ部材の把持ハンド
4dがかしめ部材3を把持したまま、水平移動機構4e
がさらに図の左側に移動して、フェルール組立体2の後
端部分のストップリング2dにかしめ部材3を組付け
る。このとき、抗張力体1cはフェルール組立体2のス
トップリング2dとかしめ部材3との間に挟み込まれ
る。
【0038】最後に、図11に示すように、かしめ部材
の把持ハンド4dが大きく開き、かしめ手段10が上下
駆動機構15によって上昇し、かしめ部材3を挟み込ん
でかしめ、光コード1とフェルール組立体2を結合す
る。このかしめ作動が終了したら、再び光コードの固定
ハンド14およびかしめ手段10が元の位置まで下が
り、把持ハンド4b〜4dのいずれかでフェルール組立
体2を把持して、水平移動機構4eが光コード1を搬送
装置13まで戻す。
【0039】この発明の光コードとフェルール組立体と
の固定装置では、以上説明したように、フェルール組立
体2のフェルール2bの中心孔2aへの光ファイバー素
線1aの挿入前に、光ファイバー素線1aにも接着剤を
薄く均一に塗布するので、気泡を巻き込む危険性もな
く、接着の信頼性が改善できる。また、光コードの第一
の把持ハンド4bにより、光ファイバー素線1aをフェ
ルール組立体2のフェルール2bの中心孔2aへ挿入す
る段階のみ、フェルール組立体2を回動するので、光フ
ァイバー素線1aの先端をフェルール2bの中心孔2a
へ挿入するときの案内作用だけとなり、光ファイバー素
線1aの先端がフェルール2bの中心孔2aに挿入中は
回動させないので、光ファイバー素線1aの周方向に傷
を付ける危険がなく、接着の信頼性が改善できる。ま
た、複数の把持ハンド4b〜4dで光コード1を把持
し、挿入作動の進行に伴って光コード1の把持ハンドを
切り替えていくことが可能なので、光コード1の曲げ癖
に起因する光ファイバー素線1aの先端の位置ずれを低
減でき、光ファイバー素線1aのフェルール2bの中心
孔2aへの挿入の信頼度が大幅に改善できる。さらに、
この発明では接着剤の硬化前にフェルール組立体2と光
コード1とを結合するので、光コード1の光ファイバー
素線1aのフェルール2bへの挿入精度の維持が容易で
あると同時に、搬送などでの扱いが簡単で、実用的であ
る。
【0040】図12および図13は、この発明の光コー
ドとフェルール組立体との固定作動のシーケンスを示
す。図12に示すシーケンス部分は光コードとフェルー
ル組立体との固定装置の作動としてこれまでに説明した
ものであるが、この発明の光コードとフェルール組立体
との固定方法の特徴は、図13に示すように、光コード
の移送手段の移動量を検出し、規定量だけ光コードを移
動させたにもかかわらず、フェルール組立体の先端から
光ファイバー素線の突き出し量が一定値にならない場合
には、挿入工程またはそれ以前の光コードの成端工程で
異常が生じたものと判断し、かしめ部材の組付けを行わ
ない点である。
【0041】この発明の対象としている光コードとフェ
ルール組立体との固定装置では、光コードの成端長(図
2のL1 、L2 、L3 )は十分な精度で加工できるの
で、図7〜図11に示す光コードの把持ハンド4b、4
cが搬送装置13上の光コードの所定位置を把持すれ
ば、水平移動機構4eの移動量を検出することによっ
て、挿入装置内での光ファイバー素線1aの先端とフェ
ルール組立体2との相対位置がわかる。したがって、光
コードを把持して規定量だけ移動・挿入後も光ファイバ
ー素線1aの先端がフェルール組立体2のフェルール2
bから突き出さないとすれば、なんらかの原因で光コー
ドの成端長が短いか、光ファイバー素線の折れが生じる
ような事故が発生したと判断される。このような場合
に、制御装置12の内部データに異常を記録するだけで
なく、かしめ部材を組付ないことによって作業者にも直
接わかり、後の入手処理が容易で、不良品の混入を防止
できる。
【0042】通常、光ファイバー素線1aの直径はフェ
ルール組立体2のフェルール2bの中心孔2aの孔径よ
りも0.5μm程度小さいものを使用するが、直径差が
大き過ぎると偏心の原因となり、接続損失を増加させ
る。光ファイバー素線1aの直径は125±3μm程度
のばらつきを有しているので、偏心を抑えるためには、
インラインで光ファイバー素線の直径を測定し、それに
合った孔径のフェルール組立体のフェルールの中心孔に
挿入する必要がある。
【0043】図14に示すこの発明の第二の実施例はこ
のような観点からなされた。ただし、図14ではフェル
ール組立体2の供給部分および光コード1の移送部分の
側面図のみを示し、接着剤の注入・充填部分は第一の実
施例と同様なので省略されている。この図14におい
て、61 ,62 ,63 は孔径の異なるフェルール組立体
1 ,22 ,23 を収容したパレット、19は直径測定
器、20はその検出窓であり、その他の記号は前記の実
施例と同様である。この実施例では、光コードの移送
中、光ファイバー素線に接着剤を塗布する前に直径測定
器19で光ファイバー素線の直径を測定する。この直径
測定器19としては、例えばレーザスキャン型の非接触
外径測定器が使用でき、検出窓20のどこを通過させて
も高精度の外径の測定が可能である。このような測定器
は公知の技術である。
【0044】光ファイバー素線の直径に応じて、フェル
ール組立体の供給手段5が適当なパレットからフェルー
ル組立体を選択し、接着剤を注入・充填した後、フェル
ール把持手段9に装着し、光ファイバー素線の挿入を行
う。これらの工程は第一の実施例と同様なので説明を省
略する。なお、この実施例では3水準の孔径のフェルー
ル組立体を使用しているが、この発明はその数には制限
されない。また、1つのパレット内に複数水準のフェル
ール組立体を収容してあってもよく、複数のパレットの
代わりに孔径の異なるフェルール組立体を供給する複数
のパーツフィーダ出口が並べられていてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の光コー
ドとフェルール組立体との固定装置では、接着剤の注入
充填手段を構成する接着剤の充填装置のチャンバがフェ
ルール組立体の後端部全体を覆って加圧するため、フェ
ルール組立体のフェルールの先端側は開放されており、
接着剤の充填検出用のセンサを固定して配置しておくこ
とができるので、フェルールの先端に盛り上がった微量
の接着剤でも高精度に検出できる。したがって、必要以
上に接着剤が滲み出してフェルールの外周に付着する危
険性がない。また、フェルール内に残る接着剤の量も高
精度に管理できるので、光ファイバー素線の接着強度の
ばらつきを少なくできる。挿入前に光ファイバー素線部
にも接着剤を塗布するので、フェルール組立体に挿入し
たときのなじみがよく、気泡を巻き込む危険性も少なく
なるので、接着の信頼性が改善できる。
【0046】また、光コード移送手段を構成する光コー
ドの第一の把持ハンドが光コードを把持して挿入する段
階のみフェルール組立体を揺動するので、光ファイバー
素線の先端がフェルールの中心孔に導入されるまでの揺
動となり、光ファイバー素線の周方向に傷を付ける危険
がなく、接着の信頼性が改善できる。さらに、光コード
移送手段を構成する複数の把持ハンドで光コードを把持
し、挿入作動の進行にともなって光コードの把持ハンド
を切り替えていくことが可能なので、光コードの曲げ癖
に起因する光ファイバー素線の先端の位置ずれを低減で
き、挿入の信頼度が大幅に改善できる。特に、この発明
では接着剤の硬化前にフェルール組立体と光コードを結
合するので、光ファイバー素線の挿入精度の維持が容易
であると同時に、搬送などでの扱いが簡単で、実用的で
ある。
【0047】第二の実施例では、光ファイバー素線の直
径に応じて、フェルール組立体の供給手段が適当なパレ
ットからフェルール組立体を選択し、この選択されたフ
ェルール組立体に光ファイバー素線の挿入を行うので、
クリアランスに起因する偏心を少なくでき、接続損失の
少ない高精度な光コネクタが得られる。さらに、フェル
ール組立体のフェルールの先端の光ファイバー素線の突
き出し量を検出して、異常と判断された場合にはかしめ
部材を組付けないので、作業者にも直接わかり、後の人
手処理が容易で、不良品の混入を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一の実施例を説明する図である。
【図2】この発明の対象とするフェルール組立体および
光コードを説明する図である。
【図3】この発明の接着剤の注入充填手段の近傍の側面
構造図である。
【図4】この発明のフェルール把持手段の近傍の平面図
である。
【図5】この発明の光ファイバー素線の挿入時のフェル
ール把持手段の近傍の平面図である。
【図6】この発明の光ファイバー素線の挿入作動時の側
面図である。
【図7】この発明の光ファイバー素線の挿入作動を説明
する図である。
【図8】この発明の光ファイバー素線の挿入作動を説明
する図である。
【図9】この発明の光ファイバー素線の挿入作動を説明
する図である。
【図10】この発明の光ファイバー素線の挿入作動を説
明する図である。
【図11】この発明の光ファイバー素線の挿入作動を説
明する図である。
【図12】この発明の光コードとフェルール組立体との
固定装置の作動のシーケンスを説明する図である。
【図13】この発明の光コードとフェルール組立体との
固定装置の作動のシーケンスを説明する図である。
【図14】この発明の第二の実施例を説明する図であ
る。
【図15】第一の従来例を説明する図である。
【図16】図15のA−A線における断面図である。
【図17】第一の従来例の接着剤の注入充填部を説明す
る図である。
【図18】第一の従来例の光ファイバー素線の挿入部を
説明する図である。
【図19】第二の従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1 光コード 1a 光ファイバー素線 1b 芯線部 1c 抗張力体 1d 外被 2 フェルール組立体 2a 中心孔 2b フェルール 2c スプリング 2d ストップリング 2e 係止部材 2f 後端孔 3 かしめ部材 4 光コード移送手段 4a 移動台 4b 第一の光コード把持ハンド 4c 第二の光コード把持ハンド 4d かしめ部材把持ハンド 4e 水平移動機構 4f 上下動機構 5 フェルール組立体の供給手段 5a ハンド 6 パレット 7 フェルール支持台 8 接着剤の注入充填手段 8a フェルール組立体の支持台 8b 移動機構 8c 接着剤の注入装置 8d 接着剤の注入装置の昇降機構 8e 接着剤の充填装置 8f 接着剤の充填装置の昇降機構 8g 加圧チューブ 8h チャンバ 8i 光センサ 9 フェルール把持手段 9a フェルール組立体の固定板 9a′ 筒状部材 9a″ 貫通孔 9c スリット 9d 固定孔開放アクチュエータ 9d′ シャフト 9e 揺動ベース 9f フェルール組立体の固定板の反転ローラ 9g 反転ベース 9h 光ファイバー素線の先端検出センサ 9i 揺動軸 9j モータ 9k ベルト 9l 反転モータ 10 かしめ部材のかしめ手段 11 接着剤塗布テープ 11a 接着剤 12 制御装着 13 被加工光コードが搬送される搬送装置 14 光コードの固定ハンド 15 かしめ手段の上下駆動機構 16 光コードの固定ハンドの上下駆動機構 17 接着剤塗布テープの巻取モータ 18 接着剤塗布テープの支持部移動機構 19 直径測定器 20 検出窓 21 ターンテーブル 22 光ファイバー保持スタンド 23 光コードの被覆の除去部 24 光ファイバー素線のクリーニング部 25 接着剤の注入充填部 26 光ファイバー素線の挿入部 27 マニピュレータ 28 フェルールカートリッジ 29 エアノズル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光コードの光ファイバー素線を挿入できる
    中心孔を有したフェルールなどで構成されたフェルール
    組立体に対して、 光コードの芯線部から所定長だけ光ファイバー素線が露
    出し、芯線部の先端から後方の一定位置で光コードの芯
    線部と外被との間に有する抗張力体がラッパ状に所定長
    露出されて整形され、この抗張力体の位置よりも後方に
    離れた光コード上の一定位置に、前記フェルール組立体
    の外周部に前記抗張力体をかしめ固定できるかしめ部材
    が予め仮固定されている光コードとフェルール組立体と
    の固定装置であって、 光コードを把持して移送できる光コード移送手段と、光
    コードの光ファイバー素線に接着剤を塗布する手段と、
    前記フェルール組立体の供給手段と、フェルール組立体
    に対する接着剤の注入充填手段と、フェルール組立体を
    光コードに対向して把持するフェルール把持手段と、光
    コードの抗張力体のかしめ手段とから構成され、 前記光コード移送手段が、独立に開閉作動の可能な複数
    の把持ハンドを有し、光コードとこれに仮固定された抗
    張力体のかしめ部材を共に把持して移送し、前記フェル
    ール把持手段に把持されているフェルール組立体の中心
    孔に光ファイバー素線を挿入すると共にフェルール組立
    体の外周部に前記抗張力体を介してかしめ部材を嵌合
    し、このかしめ部材をフェルール組立体の外周部にかし
    め手段によってかしめ結合可能にしたことを特徴とする
    光コードとフェルール組立体との固定装置。
  2. 【請求項2】前記接着剤の注入充填手段は、前記フェル
    ール組立体の後端孔への接着剤の注入装置と、複数のフ
    ェルール組立体を保持する支持台と、注入された接着剤
    をフェルールの中心孔に充填する充填装置とからなり、
    前記充填装置がフェルール組立体の後端孔に高圧空気を
    注入し、フェルールの中心孔から漏れた接着剤を検出し
    て接着剤の充填完了を検知することを特徴とする請求項
    1に記載の光コードとフェルール組立体との固定装置。
  3. 【請求項3】前記光ファイバー素線に接着剤を塗布する
    手段が、前記光コードの移送手段の移送経路と直交して
    張られた巻取り可能な接着剤塗布テープと、この接着剤
    塗布テープ上への接着剤吐出手段とからなり、接着剤塗
    布テープに付着させた接着剤に移送途中の光コードの光
    ファイバー素線を接触させることによって、接着剤を塗
    布することを特徴とする請求項1および請求項2に記載
    の光コードとフェルール組立体との固定装置。
  4. 【請求項4】前記フェルール把持手段は、把持したフェ
    ルール組立体の中心軸まわりの回転手段を有し、光ファ
    イバー素線の挿入時にフェルール組立体を回動させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光コードとフェルール
    組立体との固定装置。
  5. 【請求項5】前記フェルール把持手段は、光ファイバー
    素線がフェルールの中心孔を貫通して先端に突き出たこ
    とを検知する手段を有し、光ファイバー素線の突き出し
    を検知した段階で光コード移送手段による光ファイバー
    素線の挿入動作を停止し、その後、前記光コード移送手
    段がかしめ部材組み付け動作を行うことを特徴とする請
    求項1および請求項4に記載の光コードとフェルール組
    立体との固定装置を用いた光コードとフェルール組立体
    との固定方法。
  6. 【請求項6】前記フェルール把持手段中の光ファイバー
    素線の突き出し検出手段が、光コードの移送手段による
    光ファイバー素線の挿入距離が一定値以上に達しても光
    ファイバー素線の突き出しを検知できない場合に、その
    後の工程を変更することを特徴とする請求項1および請
    求項4に記載の光コードとフェルール組立体との固定装
    置を用いた光コードとフェルール組立体との固定方法。
  7. 【請求項7】前記の工程の変更が、挿入中の光コードの
    かしめ部材をフェルール組立体のストップリングの光コ
    ードの抗張力体の結合部分に組み付けないことである請
    求項5および請求項6に記載の光コードとフェルール組
    立体との固定方法。
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