JP2001259982A - レンズの貼付方法および貼付装置 - Google Patents

レンズの貼付方法および貼付装置

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JP2001259982A
JP2001259982A JP2000070116A JP2000070116A JP2001259982A JP 2001259982 A JP2001259982 A JP 2001259982A JP 2000070116 A JP2000070116 A JP 2000070116A JP 2000070116 A JP2000070116 A JP 2000070116A JP 2001259982 A JP2001259982 A JP 2001259982A
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lens
sticking
unit
plate
patch
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Shinya Iida
慎弥 飯田
Toshiya Akita
俊哉 秋田
Yuta Nishide
雄太 西出
Takenori Katagiri
岳典 片桐
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個々のレンズの中肉寸法に応じてレンズの貼
付面から貼付皿の基準面までの寸法を高精度で管理して
レンズを貼付皿に貼り付け、研削・研磨加工後のレンズ
の中肉寸法精度と、貼付皿から剥がした後のレンズの面
精度とを維持する。 【解決手段】 貼付皿7を収納する貼付皿供給ユニット
2と、レンズ6を収納するレンズ供給ユニット1と、貼
付皿7を保持する貼付ユニット4と、貼付ユニット4の
貼付皿7に熱可塑性貼付剤を塗布する貼付剤塗布ユニッ
ト3と、貼付ユニット4の加熱プレート23と、レンズ
6および貼付皿7を保持し上下移動可能なコレットチャ
ック24および貼付皿吸着筒34と、コレットチャック
24および貼付皿吸着筒34を移動可能な搬送ユニット
5と、貼付皿供給ユニット2、レンズ供給ユニット1、
貼付剤塗布ユニット3の動作を制御するとともにレンズ
6の中肉寸法の値を記憶し、その値に応じコレットチャ
ック24、貼付皿吸着筒34および搬送ユニット5の移
動量を制御する制御装置とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研削・研磨装置で
用いられる貼付皿に対し、被加工体であるガラス、セラ
ミック等のレンズ(レンズ素材)を貼り付けるレンズの
貼付方法および貼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】研削・研磨装置で用いられる貼付皿に対
し、被加工体であるレンズ(レンズ素材)を貼り付ける
レンズの貼付方法および貼付装置に関する従来技術とし
ては、例えば、特公平5−67379号公報に記載され
ているものがある。以下、図17から図22を用いて説
明する。
【0003】図17は従来技術におけるレンズ吸着部1
17の部分断面図、図18は貼付剤塗布ユニット113
の部分断面図、図19はレンズ111と貼付皿118と
を貼り付ける状態の部分断面図、図20はレンズ11と
貼付皿118を冷却する状態の斜視図、図21は貼付皿
118に貼り付けられたレンズ111に球面創成加工を
している状態の部分断面図、図22は貼付皿118に貼
り付けられたレンズ111の寸法hを計測している状態
の部分断面図である。
【0004】従来技術のレンズの貼付装置は、複数個の
レンズ111を収容するレンズ供給パレット114と、
レンズ111を保持するレンズ吸着部117と、レンズ
111の貼付面111aに熱溶解性貼付剤112を塗布
する貼付剤塗布ユニット113と、レンズ111と貼付
皿118の心出しを行う加熱心出しユニット120と、
レンズ111と貼付皿118を冷却する冷却ユニット1
24と、複数個の貼付皿118を収容する貼付皿供給パ
レット(図示省略)とを有し、レンズ吸着部117を、
レンズ供給パレット114位置から貼付剤塗布ユニット
113および加熱心出しユニット120に搬送する搬送
ユニット(図示省略)、貼付皿供給パレットから貼付皿
118を保持して加熱心出しユニット120に搬送する
搬送ユニット(図示省略)および加熱心出しユニット1
20から冷却ユニット124にレンズ111と貼付皿1
18を心出しした状態で搬送する搬送ユニット(図示省
略)等を個別に備えている。
【0005】レンズ吸着部117は、図17に示すよう
に、テーパ状の吸着筒141とこの吸着筒141を先端
に取り付けて上下動自在に保持されたレンズ供給軸14
2とから構成され、レンズ供給パレット114に収納さ
れているレンズ111の加工面111bを吸着筒141
の先端で個々に吸引保持し、レンズ111を貼付剤塗布
ユニット113および加熱心出しユニット120に搬送
する。
【0006】レンズ供給パレット114は、レンズ吸着
部117のレンズ供給軸142の上下移動方向に対して
直交する平面上の2次元方向に移動制御自在で、収納し
ている個々のレンズ111をそれぞれにレンズ吸着部1
17の吸着筒141の下方に配置可能となっている。
【0007】貼付剤塗布ユニット113は、図18に示
すように、レンズ111の貼付面111aに熱溶解性貼
付剤112を塗布するための貼付剤塗布棒147と、熱
溶解性貼付剤112を収容した貼付剤供給装置148と
によって構成されている。貼付剤塗布棒147は上下動
自在に保持され、レンズ111の貼付面111aを下側
に向けてレンズ吸着部117に吸着保持されている前記
貼付面111aに、貼付剤塗布棒147の先端面で貼付
剤供給装置148内の熱溶解性貼付剤112を塗布する
ように設定されている。
【0008】加熱心出しユニット120は、図19に示
すように、心出し台121と対向する一対のチャック爪
176を装備している。心出し台121は、貼付皿11
8を収納する穴部121aを有し、この心出し台121
を載置するプレートヒータ(図示省略)と心出し台12
1の近傍に設置したヒータ(図示省略)の吹き出し口を
介して加熱されるようになっている。また、一対のチャ
ック爪176は、レンズ吸着部117に保持された状態
で熱溶解性貼付剤112を介在させて貼付皿118の貼
付面118cに位置させたレンズ111および貼付皿1
18の外周面に向かって開閉可能となっている。このチ
ャック爪176には、レンズ111と貼付皿118間の
熱溶解性貼付剤112の位置に対応させて、チャック爪
176の先端部側面部に凹部190が形成してあり、チ
ャック爪176にてレンズ111と貼付皿118との心
出し操作を行う際、熱溶解性貼付剤112部分を直接挟
持することがないようになっている。さらに、各チャッ
ク爪176の先端部には、レンズ111および貼付皿1
18を安定的に保持するように、平面V字形状の切り欠
き部191(図20参照)が形設してある。
【0009】冷却ユニット124は、図20に示すよう
に、各チャック爪176がレンズ111と貼付皿118
とを心出し保持した状態で冷却できるように設定してあ
る。冷却ユニット124は、冷却タンク195と、冷却
タンク195内に配設された貼付皿受け部196と、冷
却タンク195内に収容された市水等の冷却液197と
から構成してある。貼付皿受け部196は、その上面で
貼付皿118のフランジ部118aを受けるように貼付
皿118を収容する穴部(図示省略)が形成してあり、
また、貼付皿受け部196の周面には、冷却液197循
環用の循環口198が適数設けてある。
【0010】以上のように構成されたレンズ貼付装置に
おいて、まず、図17に示すように、レンズ供給パレッ
ト114上のレンズ111の加工面111bをレンズ吸
着部117の吸着筒141にて吸着保持し、貼付剤塗布
ユニット113の上方位置まで搬送する。
【0011】次に、図18に示すように、貼付剤塗布棒
147によって熱溶解性貼付剤112をレンズ111の
貼付面111aに塗布する。熱溶解性貼付剤112の塗
布は、貼付剤供給装置148に浸漬した貼付剤塗布棒1
47を上昇させ、その先端をレンズ111の貼付面11
1aに接触もしくは近接させることによって行う。
【0012】一方、図19に示すように、貼付皿118
を加熱心出しユニット120の心出し台121に装着
し、貼付皿118をプレートヒータおよびヒータ(図示
省略)で加熱する。そして、熱溶解性貼付剤112の塗
布されたレンズ111をレンズ供給軸142によって貼
付皿118の上方に配置させて下降し、熱溶解性貼付剤
112を介して、レンズ111の貼付面111aを貼付
皿118の貼付面118cに圧着させる。この状態で、
レンズ111と貼付皿118とを外周面側からチャック
爪176にて挟持し、レンズ111が貼付皿118の正
規の位置に貼り付けられるように心出しを行う。心出し
操作が完了したら、チャック爪176にてレンズ11
1、貼付皿118を保持したまま冷却ユニット124に
移動し、図20に示すように、貼付皿受け部196に保
持させて貼付皿118を冷却タンク195内の冷却液1
97中に浸漬させて強制冷却させ、レンズ111と貼付
皿118とを貼り付ける。
【0013】以上のように、従来技術によれば、レンズ
111と貼付皿118との圧着の際、余分な熱溶解性貼
付剤112が貼付皿118およびレンズ111の外周面
にはみ出しても、心出し操作に影響を及ぼすことなく、
心出ししつつ、レンズ111を貼付皿118に貼り付け
ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】貼付皿118に貼り付
けたレンズ111の加工面111bを研削加工する際に
は、図21に示すように、図示しないカーブジェネレー
タのワーク軸部に設けられたコレットチャック201の
チャック部201aに貼付皿118のフランジ部118
aを当て付けた状態で貼付皿118を固定し、砥石軸部
に取り付けられたカップ形状の砥石202によって、レ
ンズ111の加工面111bの球面創成を行う。また、
研削加工後、あるいは、研磨加工後にレンズ111の中
肉寸法を計測する際には、図22に示すように、測定台
203の上面203aに貼付皿118のフランジ部11
8aを当て付けた状態で固定し、レンズ111の加工面
111b面頂にダイヤルゲージやマグネスケールなどの
寸法計測器204の測定子204aを接触させ、レンズ
111の中肉が所定の規格を満たすか検査を行う。
【0015】このように、貼付皿118に貼り付けたレ
ンズ111については、レンズ111の中肉寸法そのも
のを測定することができないので、貼付皿118のフラ
ンジ部118aの下面118b(以下、基準面118b
と称する)からレンズ111の加工面111b面頂まで
の寸法hで代用する。
【0016】しかし、前記従来技術のレンズの貼付方法
および貼付装置では、レンズ111を貼付皿118に貼
り付けする際、以下に説明するように、レンズ111の
貼付面111aから貼付皿118の基準面118bまで
の寸法にバラツキが生じる。このため、レンズ111を
貼付皿118に貼り付けた状態で研削・研磨加工し、そ
の加工上がりの寸法hを高精度で仕上げても、貼付皿1
18から剥がした状態でレンズ111の中肉寸法を測定
すると、必要とする精度が得られないという問題があ
る。
【0017】レンズ111の貼付面111aから貼付皿
118の基準面111bまでの寸法にバラツキが生じる
原因は、以下のとおりである。まず、貼付剤塗布棒14
7に付いた熱溶解性貼付剤112をレンズ111の貼付
面111aに塗布するときに、熱溶解性貼付剤112の
塗布量にバラツキが生じる。次に、熱溶解性貼付剤11
2を介在させて、レンズ111を貼付皿118に圧着す
る際、シリンダを用いて定圧にて行ったとしても、熱溶
解性貼付剤112の塗布量のバラツキによって、レンズ
111の押し込み量(熱溶解性貼付剤112の膜厚)が
ばらつき、その結果、貼付皿118の基準面118bか
らレンズ111の貼付面111aまでの寸法がばらつい
てしまう。
【0018】また、熱溶解性貼付剤112は、温度によ
って粘性が異なるので、レンズ111、貼付皿118、
あるいは、周囲環境の温度によって、レンズ111の押
し込み量(熱溶解性貼付剤112の膜厚)がばらつく。
【0019】また、バラツキを減少させようとして、熱
溶解性貼付剤112の膜厚を薄くするために、レンズ1
11を高圧で貼付皿118に圧着すると、レンズ111
が圧力によって変形した状態で貼り付けられる。このた
め、精度よく研削・研磨加工を行っても、加工完了後、
レンズ111を貼付皿118から剥がすと、レンズ11
1の応力が緩和することで逆方向に変形し、面精度が悪
化してしまう。
【0020】さらに、個々の貼付皿118によって、基
準面118bから貼付面118cまでの寸法に誤差があ
り、このこともレンズ111の中肉寸法精度を低下させ
る原因となっている。
【0021】最近の光学機器の光学系では、小型化、高
精度化が求められ、したがって、個々のレンズ111の
中肉寸法についても高精度化が求められている。しか
し、従来技術では、前記のように、レンズ111を貼付
皿118に貼り付ける際の種々の原因によってレンズ1
11の中肉寸法精度が低下するという問題点があった。
【0022】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、貼付剤を介してレンズを貼付皿に貼
り付ける際、個々のレンズの中肉寸法に応じてレンズの
貼付面から貼付皿の基準面までの寸法を高精度で管理す
ることで、研削・研磨加工後のレンズの中肉寸法精度
と、貼付皿から剥がした後のレンズの面精度とを維持す
ることのできる、レンズの貼付方法および貼付装置を提
供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、第1の発明に係るレンズの貼付装置は、レンズを貼
付皿に貼り付けるレンズの貼付装置において、貼付皿を
収納する貼付皿供給ユニットと、レンズを収納するレン
ズ供給ユニットと、前記貼付皿を保持する貼付ユニット
と、液状で収容した熱可塑性貼付剤を、前記貼付ユニッ
トに保持された前記貼付皿に塗布するディスペンサを有
する貼付剤塗布ユニットと、前記貼付ユニットを加熱す
る加熱手段と、前記熱可塑性貼付剤を冷却固化させる冷
却手段と、前記レンズを保持し上下移動可能なレンズ保
持手段と、前記貼付皿を保持し上下移動可能な貼付皿保
持手段と、前記レンズ保持手段および前記貼付皿保持手
段を移動可能な搬送ユニットと、前記貼付皿供給ユニッ
ト、前記レンズ供給ユニット、前記貼付剤塗布ユニット
および前記冷却手段の動作を制御するとともに、入力さ
れたレンズの中肉寸法の値を記憶し、その値に応じ前記
レンズ保持手段、前記貼付皿保持手段および前記搬送ユ
ニットの移動量を制御する制御装置と、を具備すること
を特徴とする。
【0024】第2の発明に係るレンズの貼付装置は、レ
ンズを貼付皿に貼り付けるレンズの貼付装置において、
貼付皿を収納する貼付皿供給ユニットと、レンズを収納
するレンズ供給ユニットと、前記貼付皿を保持する貼付
ユニットと、液状で収容した熱可塑性貼付剤を、前記貼
付ユニットに保持された前記貼付皿に塗布するディスペ
ンサを有する貼付剤塗布ユニットと、前記貼付ユニット
を加熱する加熱手段と、前記熱可塑性貼付剤を冷却固化
させる冷却手段と、前記レンズを保持し上下移動可能な
レンズ保持手段と、前記貼付皿を保持し上下移動可能な
貼付皿保持手段と、前記レンズ保持手段および前記貼付
皿保持手段を移動可能な搬送ユニットと、前記貼付皿供
給ユニット、前記レンズ供給ユニット、前記貼付剤塗布
ユニットおよび前記冷却手段の動作を制御するととも
に、入力されたレンズおよび貼付皿の中肉寸法の値を記
憶し、その値に応じ前記レンズ保持手段、前記貼付皿保
持手段および前記搬送ユニットの移動量を制御し、かつ
前記貼付皿の中肉寸法に応じた値を外部に出力可能な制
御装置と、を具備することを特徴とする。
【0025】第3の発明に係るレンズの貼付装置は、第
1または第2の発明に係るレンズの貼付装置において、
前記レンズ保持手段は、内部に接触センサを有している
ことを特徴とする。
【0026】第4の発明に係るレンズの貼付方法は、レ
ンズを貼付皿に貼り付けるレンズの貼付方法において、
レンズの中肉寸法の値を制御装置に入力する工程と、前
記貼付皿を貼付皿供給ユニットから貼付ユニットに搬送
し保持する工程と、前記貼付ユニットを加熱する工程
と、前記貼付ユニットに保持された前記貼付皿に、熱可
塑性貼付剤を塗布する工程と、前記レンズをレンズ供給
ユニットから前記貼付ユニットに搬送する工程と、前記
レンズと前記貼付皿との間に前記レンズの中肉寸法に応
じて所定の間隙を保持しつつ、前記熱可塑性貼付剤を冷
却固化させる工程と、からなることを特徴とする。
【0027】第5の発明に係るレンズの貼付方法は、レ
ンズを貼付皿に貼り付けるレンズの貼付方法において、
レンズおよび貼付皿の中肉寸法の値を制御装置に入力す
る工程と、前記貼付皿を貼付皿供給ユニットから貼付ユ
ニットに搬送し保持する工程と、前記貼付ユニットを加
熱する工程と、前記貼付ユニットに保持された前記貼付
皿に、熱可塑性貼付剤を塗布する工程と、前記レンズを
レンズ供給ユニットから前記貼付ユニットに搬送する工
程と、前記レンズと前記貼付皿との間に前記レンズおよ
び貼付皿の中肉寸法に応じて所定の間隙を保持しつつ、
前記熱可塑性貼付剤を冷却固化させる工程と、前記貼付
皿の中肉寸法に応じた値を外部に出力する工程と、から
なることを特徴とする。
【0028】第1の発明に係るレンズの貼付装置によれ
ば、レンズの中肉寸法を測定し、レンズ供給ユニットに
収納するとともにレンズの軸寸法と収納位置とを制御装
置に記憶させる。貼付皿供給ユニットに収納してある貼
付皿を貼付皿保持手段で保持し、搬送手段で貼付ユニッ
トに移動して保持させ、貼付剤塗布ユニットから貼付皿
の貼付面に熱可塑性貼付剤を供給する。また、レンズ供
給ユニットに収納してあるレンズをレンズ保持手段で保
持し、貼付ユニットの貼付皿の上方に搬送手段で移動す
る。そして、制御装置によりレンズ保持手段の下降量を
レンズの中肉寸法に応じて制御し、レンズの貼付面と貼
付皿の貼付面との間に熱可塑性貼付剤を介在させた状態
で所定の隙間を保持し、熱可塑性貼付剤を冷却手段で固
化する。よって、はじめに計測したレンズの中肉寸法に
基づき、レンズを貼付皿に貼り付ける際、レンズの貼付
面から貼付皿の基準面までの寸法を高精度で決定するこ
とができる。
【0029】また、第2の発明に係るレンズの貼付装置
によれば、レンズおよび貼付皿の中肉寸法を測定し、レ
ンズ供給ユニットおよび貼付皿供給ユニットに収納する
とともにレンズおよび貼付皿の中肉寸法とそれらの収納
位置とを制御装置に記憶させる。そして、制御装置によ
りレンズ保持手段の下降量をレンズおよび貼付皿の中肉
寸法に応じて制御し、レンズの貼付面と貼付皿の貼付面
との間に熱可塑性貼付剤を介在させた状態で所定の隙間
を保持し、熱可塑性貼付剤を冷却手段で固化する。その
他の作用は、第1の発明と同じである。
【0030】さらに、第3の発明に係るレンズの貼付装
置によれば、レンズ保持手段でレンズを保持する際、接
触センサがレンズに接触するとレンズの貼付装置の動作
を停止し、レンズの破損を防ぐ。その他の作用は、第1
の発明、第2の発明と同じである。
【0031】また、第4の発明に係るレンズの貼付方法
によれば、レンズの中肉寸法を測定して制御装置に入力
し、レンズ供給ユニットにおけるその収納位置を制御装
置に記憶させる。貼付皿供給ユニットに収納してある貼
付皿を貼付皿保持手段で保持し、搬送手段で貼付ユニッ
トに移動して保持させ、貼付剤塗布ユニットから貼付皿
の貼付面に熱可塑性貼付剤を供給する。また、レンズ供
給ユニットに収納してあるレンズをレンズ保持手段で保
持し、貼付ユニットの貼付皿の上方に搬送手段で移動す
る。そして、制御装置によりレンズ保持手段の下降量を
レンズの中肉寸法に応じて制御し、レンズの貼付面と貼
付皿の貼付面との間に熱可塑性貼付剤を介在させた状態
で所定の隙間を保持し、熱可塑性貼付剤を冷却手段で固
化する。よって、はじめに計測したレンズの中肉寸法に
基づき、レンズを貼付皿に貼り付ける際、レンズの貼付
面から貼付皿の基準面までの寸法を高精度で決定するこ
とができる。
【0032】さらに、第5の発明に係るレンズの貼付方
法によれば、レンズおよび貼付皿の中肉寸法を測定して
制御装置に入力し、レンズ供給ユニットおよび貼付皿供
給ユニットにおけるそれらの収納位置を制御装置に記憶
させる。そして、制御装置によりレンズ保持手段の下降
量をレンズおよび貼付皿の中肉寸法に応じて制御し、レ
ンズの貼付面と貼付皿の貼付面との間に熱可塑性貼付剤
を介在させた状態で所定の隙間を保持し、熱可塑性貼付
剤を冷却手段で固化する。その他の作用は、第4の発明
と同じである。
【0033】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1におけるレンズの貼付装置について、図1から図
12を用いて説明する。図1は実施の形態1におけるレ
ンズの貼付装置の正面概念図、図2は同装置の上面概念
図、図3は搬送ユニット5の上面概念図、図4はコレッ
トチャック24の断面図、図5はコレットチャック24
の斜視図、図6は貼付皿吸着筒34の部分断面図、図7
は貼付剤塗布ユニット3および貼付ユニット4の部分断
面図、図8はレンズパレット9およびコレットチャック
24の部分断面図、図9は貼付ユニット4およびコレッ
トチャック24の部分断面図、図10はレンズ6、貼付
皿7および貼付皿パレット15の断面図、図11はコレ
ットチャック24がレンズパレット9に収納されたレン
ズ6を把持する状態の断面図、図12は熱可塑性貼付剤
51を介してレンズ6と貼付皿7とを貼り付ける状態の
断面図である。
【0034】貼付装置は、図1、図2、図3に示すよう
に、被貼付体であるレンズ6を複数個収容したレンズ供
給ユニット1と、貼付皿7を複数個収容した貼付皿供給
ユニット2と、貼付皿7に熱可塑性貼付剤51(図7参
照)を塗布する貼付剤塗布ユニット3と、レンズ6と貼
付皿7とを貼り付けるときに貼付皿7を加熱保持する貼
付ユニット4と、レンズ6と貼付皿7を搬送し、かつ貼
付作業を行う搬送ユニット5等とから構成されている。
【0035】レンズ供給ユニット1は、図1、図2に示
すように、レンズパレット9、加熱プレート10、スラ
イドテーブル11を有する。レンズパレット9は、加熱
プレート10の上面に突出する2本の位置決めピン12
をそれぞれレンズパレット9の位置決め穴9c、位置決
め長穴9dに挿入することによって、加熱プレート10
上に位置決めされて固定載置される。レンズパレット9
の上面には、レンズ6の側面6cを隙間なく内挿する内
径を有する複数個の穴部9aが段部9bを有しレンズパ
レット9を貫通して開設されている。穴部9aにレンズ
6の貼付面6aを下向きに内挿すると、凸面であるレン
ズ6の貼付面6a縁部近傍が段部9bに輪帯状に当接
し、レンズ6の加工面6bを上に向けて保持される。
【0036】加熱プレート10はスライドテーブル11
上に固設されている。
【0037】スライドテーブル11は、架台(図示省
略)に取り付けられてY軸方向(図2の上下方向)に延
在するガイドレール13に摺動可能に支持され、さら
に、ガイドレール13と平行に架台(図示省略)に取り
付けられたボールネジ14に螺着されている。ボールネ
ジ14は連結したモータ(図示省略)によって回転駆動
してスライドテーブル11をY軸方向に移動し、モータ
の回転駆動制御によってY軸方向へのスライドテーブル
11の移動量の設定、位置決めが自在となっている。す
なわち、ボールネジ14は、スライドテーブル11と加
熱プレート10を介し、レンズパレット9に保持してい
る複数個のレンズ6のそれぞれをY軸方向の所定の位置
に移動可能となっている。なお、スライドテーブル1
1、ガイドレール13、ボールネジ14、モータ(図示
省略)を総称して、レンズ供給ユニットY軸直動機構6
1と称する。
【0038】貼付皿供給ユニット2は、図1、図2に示
すように、貼付皿パレット15、スライドテーブル16
を有する。貼付皿パレット15は、スライドテーブル1
6上に突出した2本の位置決めピン17を貼付皿パレッ
ト15の位置決め穴15b、位置決め長穴15cに挿入
することで、スライドテーブル16上に位置決めされて
固定載置される。貼付皿パレット15の上面には、貼付
皿7の胴部7bを隙間なく内挿する内径を有する複数個
の穴部15aが貼付皿パレット15を貫通して開設され
ている。
【0039】貼付皿7は、円柱状の胴部7bの一端にレ
ンズ6の貼付面6a形状を反転した凹形状の貼付面7a
を有しており、貼付面7a寄りの胴部7b外周にフラン
ジ7cが形成されている。貼付皿パレット15の穴部1
5aに内挿された貼付皿7は、フランジ7cの下面であ
る基準面7dが貼付皿パレット15の上面に当接するこ
とで貼付面7aを上に向けて保持される。
【0040】スライドテーブル16は、架台(図示省
略)に取り付けられて図2に示すY軸方向に延在させた
ガイドレール18に摺動可能に支持され、さらに、ガイ
ドレール18と平行に架台(図示省略)に取り付けられ
たボールネジ19に螺着されている。ボールネジ19は
連結したモータ(図示省略)によって回転駆動してスラ
イドテーブル16をY軸方向に移動し、モータの回転駆
動制御によってY軸方向へのスライドテーブル16の移
動量の設定、位置決めが自在となっている。すなわち、
スライドテーブル16を介し、貼付皿パレット15に保
持している複数個の貼付皿7のそれぞれをY軸方向の所
定位置に移動可能となっている。なお、スライドテーブ
ル16、ガイドレール18、ボールネジ19、モータ
(図示省略)を総称して、貼付皿供給ユニットY軸直動
機構62とする。
【0041】貼付剤塗布ユニット3は、図1、図2に示
すように、熱可塑性貼付剤51を収納し、熱可塑性貼付
剤51を貼付皿7の貼付面7a上に射出するディスペン
サ20と、ディスペンサ20の射出ノズル20bを下側
(図1に示すZ軸下方向)に向けてディスペンサ20を
支持し、モータ(図示省略)によって旋回移動するアー
ム21とを有し、レンズ供給ユニット1と貼付皿供給ユ
ニット2の間に位置している。ディスペンサ20の容器
20aには電熱線(図示省略)が配設されており、容器
20a内の熱可塑性貼付剤51は加熱され、液状に保た
れている。アーム21は、支軸71を中心にして水平方
向に旋回し、ディスペンサ20を後述する直線X1上に
ある貼付皿保持台22の上方位置と、直線X1から離れ
た位置との間で移動する。
【0042】貼付ユニット4は、図1、図2に示すよう
に、貼付皿保持台22、加熱プレート23を有し、レン
ズ供給ユニット1と貼付皿供給ユニット2の間に位置し
ている。貼付皿保持台22の上面には、貼付皿7の胴部
7bを隙間なく内挿する内径を有する穴部22aが貼付
皿保持台22を貫通して開設されており、穴部22aの
中心軸線は後述する直線X1上で、かつアーム21によ
り支軸71を中心に円運動するディスペンサ20の射出
ノズル20bの旋回半径上に位置している。この貼付皿
保持台22は、下部に固設された加熱手段としての加熱
プレート23によって、加熱可能であり、加熱プレート
23は加熱部(図示省略)を内蔵して架台(図示省略)
に固設してある。
【0043】搬送ユニット5は、図1、図3に示すよう
に、X軸スライドテーブル30、ガイドレール31、ボ
ールネジ32、モータ(図示省略)からなる搬送ユニッ
トX軸直動機構64、ならびにX軸スライドテーブル3
0に支持された搬送ユニットZ軸直動機構63、および
エアシリンダ33から構成されている。また、搬送ユニ
ットZ軸直動機構63はZ軸スライドテーブル25、ガ
イドレール28、ボールネジ29、モータ(図示省略)
からなっている。
【0044】X軸スライドテーブル30は、図示しない
架台に取り付けられ図1に示すX軸方向に延在するガイ
ドレール31に摺動可能に支持され、さらに、ガイドレ
ール31と平行に図示しない架台に取り付けられたボー
ルネジ32に螺着されている。ボールネジ32は連結し
たモータ(図示省略)によって回転駆動してX軸スライ
ドテーブル30をX軸方向に移動し、モータの回転駆動
制御により、X軸スライドテーブル30のX軸方向への
移動量の設定、位置決めが自在となっている。
【0045】一方、Z軸スライドテーブル25は、図1
のZ軸方向に延在させてX軸スライドテーブル30に取
り付けられたガイドレール28に摺動可能に支持され、
さらに、ガイドレール28と平行にX軸スライドテーブ
ル30に取り付けられたボールネジ29に螺着されてい
る。ボールネジ29は連結したモータ(図示省略)によ
って回転駆動してZ軸スライドテーブル25をZ軸方向
に移動し、モータの回転駆動制御により、Z軸スライド
テーブル25のZ軸方向への移動量の設定、位置決めが
自在となっている。
【0046】Z軸スライドテーブル25には、図1、図
3に示すように、レンズ6の側面6cを保持するレンズ
保持手段としてのコレットチャック24が、Z軸スライ
ドテーブル25に固設したチャック保持体26によって
保持されている。チャック保持体26は、図4に示すよ
うに、その先端側を開口した中空部26aを有してお
り、中空部26aはその途中から開口側を大径にしたテ
ーパ面26bを設けて形成されている。
【0047】コレットチャック24は、図4、図5に示
すように、略円筒状の軸部24aと、軸部24aの下部
がレンズ6の保持と解放を可能にするように拡縮自在な
複数片に分割したチャック部24bとから構成されてい
る。コレットチャック24の軸部24aは、その下部が
チャック保持体26の上部に設けた貫通孔を貫通して中
空部26a内に導入されている。コレットチャック24
のチャック部24bは、その先端側をチャック保持体2
6から突出させるようにして、チャック保持体26の中
空部26a内に、チャック部24bのテーパー状側面2
4dを中空部26aのテーパ面26bに摺接するように
上下動可能に収納されている。チャック部24bの各片
の内側には、レンズ6を保持する際およびレンズ6を貼
付皿7に載置する際に、コレットチャック24のZ軸方
向位置のチャック基準面24cとなる段部が形成されて
いる。コレットチャック24の軸部24a上端とチャッ
ク保持体26とはバネで連結されており、通常状態で
は、図4(a)に示すように、バネによって軸部24a
が上方に引っ張られ、テーパ状側面24dがテーパ面2
6bによって中心方向に押されてチャック部24bは閉
じている(チャック部24bの各片が中心に寄ってい
る)。
【0048】コレットチャック24の中心軸線上の上方
には、ピストン部27aを軸部24aに接続したエアシ
リンダ27があり、Z軸スライドテーブル25に固設さ
れている。図4(b)に示すように、エアシリンダ27
のピストン部27aを下方向に前進させると、コレット
チャック24の軸部24aが下方に押し出され、チャッ
ク部24bが開き(チャック部24bの各片が放射状に
離れる)、チャック部24bで保持しているレンズ6の
解放あるいはレンズ6の保持可能な状態となる。また、
コレットチャック24のチャック部24bがレンズ6を
保持する際は、シリンダ27のピストン部27aを上方
向に後退させてチャック部24bを閉じて、レンズ6の
側面6cに当接する。
【0049】一方、チャック保持体26内の中空部26
aから外部まで貫通孔(図示省略)が開設してあり、こ
の貫通孔とエア供給装置(図示省略)が連通していて、
エア供給装置からコレットチャック24の中空部24e
へ、各片間の隙間を通じてエアを供給することができ、
貫通孔とエア供給装置により冷却手段を構成している。
【0050】また、X軸スライドテーブル30には、図
1に示す如く、コレットチャック24と隣り合うよう
に、エアシリンダ33が垂直に固設されており、エアシ
リンダ33のピストン部33aの下端には、下部に開口
部34aを有する貼付皿保持手段としての貼付皿吸着筒
34が固設されている。貼付皿吸着筒34の開口部34
aは、図6に示すように、貼付皿15の穴部15aに収
納されている貼付皿7を個々に上方から覆い、開口部3
4aに形設された段部34bが貼付皿7のフランジ7c
上面に当接する構造となっている。貼付皿吸着筒34の
外周面から開口部34a内まで貫通孔34cが開設さ
れ、貫通孔34cを介して貼付皿吸着筒34に接続され
た中継管35を通じてエア吸入・排出装置(図示省略)
が開口部34aに連通されている。
【0051】なお、図3に示すように、コレットチャッ
ク24の中心軸線、および貼付皿吸着筒34の中心軸を
通り、X軸に平行な直線をX1と称する。
【0052】さらに、装置本体の外部には、レンズ6の
中肉寸法を計測するために、図14に示す寸法計測器8
が設置されている。寸法計測器8は、貼付面6aを上に
向けてレンズ6を収納するための凹形状のレンズ収納部
37aを上面に有する計測台37と、計測台37上に立
設した支柱39を介して固設され、本体部38aからレ
ンズ収納部37a方向へ突出する測定子38bを有する
マグネスケール38からなっている。測定子38bはレ
ンズ収納部37aの中心軸線上に位置され、レンズ収納
部37aに収納したレンズ6の貼付面6a面頂に接触
し、この面頂とレンズ6の加工面6d間の距離(中肉寸
法)を測定する。
【0053】レンズ供給ユニットY軸直動機構61、貼
付皿供給ユニットY軸直動機構62、搬送ユニットZ軸
直動機構63、搬送ユニットX軸直動機構64、アーム
21が有する各モータ(図示省略)は、図13のブロッ
ク図に示すように、制御装置36(図示省略)に接続し
ており、制御装置36が各モータの動作量を制御する。
また、個々のレンズ6のレンズパレット9上における位
置とそのレンズ6の中肉寸法の情報をキー入力によって
制御装置36に記憶させることができる。記憶させた情
報に基づいて、レンズ供給ユニット1、貼付皿供給ユニ
ット2、搬送ユニット5の移動量設定および位置決めが
なされる。さらに、制御装置36は、ディスペンサ20
に接続し、熱可塑性貼付剤51の射出量を制御する。
【0054】前記構成のレンズの貼付装置によるレンズ
の貼付方法について説明する。まず、寸法計測器8によ
ってレンズ6の中肉寸法を計測する。レンズ6の中肉寸
法の計測は、レンズ6を、加工面6bを下に向けた状態
で計測台37のレンズ収納部37aに収納し、貼付面6
aの面頂にマグネスケール38の測定子38bを当接さ
せることで行う。
【0055】計測を終えたレンズ6は、図1に示すよう
に、貼付面6aを下向きにして、レンズパレット9の穴
部9a内に収納する。そして、個々のレンズ6について
計測された中肉寸法と、収納した穴部9aの位置(各穴
部9aに定めた番号など)を対応させて制御装置36に
キー入力によって記憶させる。
【0056】次に、搬送ユニット5のX軸スライドテー
ブル30を搬送ユニットX軸直動機構64によってX軸
右方向に移動させ、かつ、貼付皿供給ユニット2の貼付
皿パレット15を貼付皿供給ユニットY軸直動機構62
によってY軸方向に移動させることによって、搬送ユニ
ット5の貼付皿吸着筒34と、貼付皿供給ユニット2の
貼付皿パレット15に収納された貼付皿7とを上下に対
向させる。このとき、貼付皿パレット15の貼付皿7が
収納された穴部15aの中心軸線、貼付皿吸着筒34の
中心軸線は、図2に示す直線X1上に位置する。
【0057】その後、図6に示すように、エアシリンダ
33のピストン部33aをZ軸下方向に前進させ、貼付
皿吸着筒34の段部34bを貼付皿パレット15の穴部
15aに収納されている貼付皿7のフランジ7c上面に
当接させ、エア吸入・排出装置(図示省略)により中継
管35を介して貼付皿吸引筒34の開口部34aをエア
吸引し、貼付皿7を貼付皿吸着筒34に吸着保持させ
る。
【0058】次に、貼付皿吸着筒34により貼付皿7を
吸着保持したまま、エアシリンダ33のピストン部33
aをZ軸上方向に後退させて貼付皿7を貼付皿パレット
15の穴部15aから抜き出し、かつ、X軸スライドテ
ーブル30を搬送ユニットX軸直動機構64によってX
軸左方向に移動させ、貼付皿吸着筒34に吸着させた貼
付皿7と、貼付ユニット4の貼付皿保持台22の穴部2
2aとを上下に対向させる。なお、貼付皿保持台22の
穴部22aの中心軸線は、前述したように直線X1上に
位置する。
【0059】その後、エアシリンダ33のピストン部3
3aをZ軸下方向に前進させ、貼付皿吸着筒34に吸着
された貼付皿7の胴部7bを貼付皿保持台22の穴部2
2aに挿入し、エア吸入・排出装置により中継管35を
介して貼付皿吸着筒34の開口部34aからエアを排出
すると、貼付皿7はフランジ7cを貼付皿保持台22の
上面に当接させて貼付皿保持台22に保持される。その
後、エアシリンダ33のピストン部33aの駆動により
貼付皿吸着筒34をZ軸上方向に退避させ、貼付ユニッ
ト4の加熱プレート23を作動させると、貼付皿保持台
22に保持された貼付皿7が加熱される。
【0060】次に、図2に示すように、直線X1上から
退避させてある貼付剤塗布ユニット3のアーム21を旋
回させてディスペンサ20を直線X1上に移動し、図7
に示すように、ディスペンサ20の射出ノズル20bと
貼付皿保持台22に保持された貼付皿7の貼付面7aと
を上下に対向させる。この位置で、ディスペンサ20か
ら貼付皿7の貼付面7aに、熱可塑性貼付剤51を適
量、射出する。その後、アーム21を旋回させ、図2に
示すように、搬送ユニット5のX軸方向の移動に際して
ディスペンサ20が干渉しない位置に退避させる。
【0061】次に、搬送ユニット5のX軸スライドテー
ブル30を搬送ユニットX軸直動機構64によってX軸
左方向に移動させ、かつ、レンズ供給ユニット1のレン
ズパレット9をレンズ供給ユニットY軸直動機構61に
よってY軸方向に移動させることより、搬送ユニット5
のコレットチャック24と、レンズ供給ユニット1のレ
ンズパレット9に収納されたレンズ6とを上下に対向さ
せる。このとき、レンズパレット9のレンズ6が収納さ
れた穴部9aの中心軸線とコレットチャック24の中心
軸線は、直線X1上に位置する。その後、エアシリンダ
27のピストン部27a(図4参照)をZ軸下方向に前
進させ、コレットチャック24の軸部24aを下方へ押
し出すと、チャック部24bが開く。
【0062】そして、レンズパレット9の前記穴部9a
位置に対応させて制御装置36に記憶されているレンズ
6の中肉寸法に基づいて、搬送ユニット5のZ軸スライ
ドテーブル25を搬送ユニットZ軸直動機構63によっ
てZ軸下方向へ移動させ、コレットチャック24のチャ
ック部24bがレンズ6を挟む位置(図4(b)参照)
にする。
【0063】次に、エアシリンダ27のピストン部27
aをZ軸上方向へ後退させると、コレットチャック24
の軸部24aがバネによって上方へ引っ張られ、図4
(a)および図8に示すように、チャック部24bが閉
じ、レンズ6の側面6cをチャック部24bの各片が挟
持する。このとき、チャック部24bの開閉動作を複数
回繰り返すと、レンズ6とコレットチャック24との同
軸精度が高くなる。
【0064】次に、レンズ6を挟持したコレットチャッ
ク24を搬送ユニットZ軸直動機構63によってZ軸上
方向に上昇させ、レンズ6をレンズパレット9の穴部9
aから引き出す。
【0065】次に、搬送ユニット5のX軸スライドテー
ブル30を搬送ユニットX軸直動機構64によってX軸
右方向に移動させ、コレットチャック24と貼付ユニッ
ト4の貼付皿保持台22の穴部22aが上下に同軸で対
向する位置とする。すなわち、コレットチャック24に
保持されているレンズ6の中心軸線と貼付皿保持台22
に保持されている貼付皿7の中心軸線を一致させる位置
にする。貼付皿保持台22に保持された貼付皿7は加熱
プレート23によって加熱されているが、貼付皿7の貼
付面7aに塗布された熱可塑性貼付剤51が液状である
のに充分な温度であれば、加熱プレート23による加熱
を停止する。
【0066】そして、制御装置36に記憶させたレンズ
6の中肉寸法に基づいて、コレットチャック24を搬送
ユニットZ軸直動機構63によって下降させ、図9に示
すように、コレットチャック24で挟持しているレンズ
6の貼付面6aと貼付皿保持台22で保持している貼付
皿7の貼付面7aとが、熱可塑性貼付剤51を介して当
接する位置とする。なお、この位置は、レンズ6の貼付
面6a面頂と貼付皿保持台22上面との寸法が一定で、
かつ、熱可塑性貼付剤51の膜厚が数μm〜数十μmと
なる設定とする。
【0067】次に、エアをエア供給装置(図示省略)か
らコレットチャック24の中空部へ供給し、チャック部
24bの各片の隙間から排出すると、レンズ6と貼付皿
7はエアとの接触によって冷却され、熱可塑性貼付剤5
1が硬化し、レンズ6は貼付皿7に貼り付けられる。
【0068】次に、レンズ6を挟持したコレットチャッ
ク24を搬送ユニットZ軸直動機構63によってZ軸上
方向に上昇させて貼付皿7を貼付皿保持台22の穴部2
2aから抜き出し、さらに、搬送ユニットX軸直動機構
64によってコレットチャック24をX軸右方向へ移動
させることにより、レンズ6を貼り付けた貼付皿7を、
貼付皿パレット15の穴部15aのうち搬送中の貼付皿
7がはじめに収納されていた穴部15aとを上下に対向
させる。
【0069】次に、コレットチャック24を搬送ユニッ
トZ軸直動機構63によってZ軸下方向に下降させ、貼
付皿7の胴部7bを貼付皿パレット15の穴部15aに
挿入する。そして、エアシリンダ27のピストン部27
aをZ軸下方向へ前進させると、コレットチャック24
の軸部24aが下方向へ押し出されてチャック部24b
が開放され、レンズ6を貼り付けた貼付皿7は貼付皿パ
レット15の元の穴部15aに収納される。
【0070】次に、コレットチャック24を搬送ユニッ
トZ軸直動機構63によりZ軸上方向に上昇させると、
図10に示すように、レンズ6を貼り付けた貼付皿7が
貼付皿パレット15に収納された状態で残り、これによ
りレンズ6の貼付皿7への貼付作業が完了する。以上の
一連の作業を個々のレンズ6、貼付皿7について繰り返
し行う。
【0071】ここで、コレットチャック24でレンズ6
を挟持する場合、および、レンズ6を貼付皿7に貼り付
ける場合の、搬送ユニット5のZ軸方向の移動制御につ
いて、図11および図12に基づいて、補足説明を行
う。
【0072】図11、図12に示すコレットチャック2
4のZ軸方向位置について、位置(A)は初期状態、お
よび、X軸方向移動中における位置であり、位置(B)
はレンズパレット9に収納されているレンズ6をコレッ
トチャック24が挟持するときの位置であり、位置
(C)は、熱可塑性貼付剤51を介して、レンズ6と貼
付皿7とを当接させ、貼り付けるときの位置である。
【0073】寸法Lは、位置(A)におけるコレット
チャック24のチャック基準面24cのZ軸方向位置
と、レンズパレット9に収納された状態におけるレンズ
6の貼付面6a面頂のZ軸方向位置との差を表す。寸法
は、寸法計測器8の計測によって得られたレンズ6
の中肉寸法である。寸法kは、コレットチャック24が
レンズ6を挟持したときのチャック基準面24cからレ
ンズ6の加工面6bまでの距離である。一方、寸法L
は、位置(A)におけるコレットチャック24のチャッ
ク基準面24cのZ軸方向位置と、貼付皿保持台22上
面のZ軸方向位置との差を表す。寸法tは、レンズ6
を貼付皿7に貼り付けたときの、レンズ6の貼付面6a
面頂から貼付皿7の貼付面7a面頂までの距離(熱可塑
性貼付剤51の膜厚)である。寸法tは、貼付皿7の
貼付面7a面頂から基準面7dまでの寸法であり、以
後、これを貼付皿7の中肉寸法と称する。
【0074】図13のブロック図に示すように、L
、k、t、tの各寸法については、あらかじめ
所定量を制御装置36に設定しておき、寸法tについ
ては、計測したレンズ6の中肉寸法を制御装置36にキ
ー入力する。なお、寸法tを入力する際には、個々の
レンズ6について、寸法tとレンズパレット9におけ
る収納位置を組み合わせて入力する。
【0075】上記各寸法より、位置(A)から位置
(B)までのコレットチャック24の移動量は、LAB
=L−k−tで定められ、位置(A)から位置
(C)までの移動量は、LAC=L−t−t−t
−kで定められる。したがって、制御装置36は、搬
送ユニットZ軸直動機構63を制御し、レンズパレット
9に収納されているレンズ6を挟持するときは、コレッ
トチャック24を移動量LABだけ移動し、また貼付皿
保持台22に保持されている貼付皿7の貼付面7aに熱
可塑性貼付剤51を介在させてレンズ6を貼り付けると
きはコレットチャック24を移動量LACだけ移動させ
る。
【0076】制御装置36は、搬送ユニットZ軸直動機
構63の他、レンズ供給ユニットY軸直動機構61、貼
付皿供給ユニットY軸直動機構62、搬送ユニットX軸
直動機構64も制御し、各ユニットの移動、位置決めが
正しく行われるようにする。すなわち、レンズ供給ユニ
ットY軸直動機構61は、モータ(図示省略)によりボ
ールネジ14を回転してレンズパレット9をY軸方向に
移動し、レンズ6を収納しているレンズパレット9の穴
部9aを個々のレンズ6に対応させて直線X1上に位置
させる。また、貼付皿供給ユニットY軸直動機構62
は、モータ(図示省略)によりボールネジ19を回転し
て貼付皿パレット15をY軸方向に移動し、貼付皿7を
収納している貼付皿パレット15の個々の穴部7aを直
線X1上に位置させる。さらに、搬送ユニットZ軸直動
機構63は、モータ(図示省略)によりボールネジ29
を回転してZ軸スライドテーブル25をZ軸方向に移動
し、コレットチャック24を上下する。そして、搬送ユ
ニットX軸直動機構64は、モータ(図示省略)により
ボールネジ32を回転してX軸スライドテーブル30を
X軸方向に移動し、コレットチャック24と貼付皿吸着
筒34をX軸方向に移動する。
【0077】本実施の形態によれば、個々のレンズ6で
中肉寸法tにバラツキがある場合でも、コレットチャ
ック24の移動量を制御することで、貼付皿7の基準面
7dからレンズ6の貼付面6a面頂までの寸法を一定に
保って、レンズ6と貼付皿7とを貼り付けることができ
る。したがって、貼付のバラツキが少ないため、貼付皿
7に貼り付けられたレンズ6の研削・研磨加工におい
て、加工後の中肉寸法をより高い精度で仕上げることが
できる。
【0078】(実施の形態2)発明の実施の形態2にお
けるレンズの貼付装置について図15および図16を用
いて説明する。図15はコレットチャック24およびタ
ッチセンサ41の部分断面図、図16はタッチセンサ4
1がレンズ6に接触した状態の部分断面図である。
【0079】本実施の形態では、図15に示すように、
コレットチャック24のチャック部24b内の中空部2
4eに接触センサとしてのタッチセンサ41を同軸に設
置してある。タッチセンサ41は、チャック保持体26
に固定された本体部41aと、本体部41a内から下向
きに突出し、物体(レンズ6)との接触を感知する棒状
の感知部41bとから構成される。感知部41bは、そ
の先端がコレットチャック24のチャック基準面24c
と、コレットチャック24がレンズ6を正常に挟持した
ときのレンズ6の加工面6bの位置との間に位置するよ
うに設けられる。タッチセンサ41は、図13のブロッ
ク図に示すように制御装置36に接続しており、感知部
41bが作動すると、電気信号を制御装置36に送信す
る。
【0080】そして、レンズパレット9の穴部9aに収
納されているレンズ6を挟持するために搬送ユニットZ
軸直動機構63によってコレットチャック24が下降中
に、タッチセンサ41の感知部41bに物体(レンズ
6)が接触したという情報を受け取った制御装置36
は、搬送ユニットZ軸直動機構63の動作を停止し、以
後に行う装置の各動作も中断する。その他の構成は実施
の形態1と同様とする。
【0081】前記構成では、例えば、レンズ6の中肉寸
法を制御装置36に入力するときに入力値を間違えたこ
とにより、レンズパレット9に収納されたレンズ6に向
けてコレットチャック24が下降する際、その移動量が
過大である場合に、図16に示すように、タッチセンサ
41がレンズ6の加工面6bに接触し、その情報を受け
た制御装置36が搬送ユニットZ軸直動機構63の動作
を停止するので、コレットチャック24のチャック基準
面24cがレンズ6に強く衝突し、レンズ6を破損する
ことが防止される。その他の作用は実施の形態1と同様
である。
【0082】本実施の形態によれば、レンズ6の中肉寸
法を制御装置36に誤って入力した場合でも、コレット
チャック24をレンズ6に衝突させ、レンズ6を破損す
ることを防止することができる。その他の効果は、実施
の形態1と同様である。
【0083】(実施の形態3)本発明の実施の形態3を
図12を用いて説明する。本実施の形態は、レンズ6の
中肉寸法tに加え、貼付皿7の中肉寸法tが貼付皿
7によって異なることがある場合を想定したものであ
り、貼付皿7を貼付皿パレット15に収納する前に、貼
付皿7の中肉寸法tを計測しておく。そして、個々の
貼付皿7について、中肉寸法tと貼付皿パレット15
の各穴部15aにおける収納位置(収納された穴部15
aの番号など)とを組み合わせて、制御装置36にキー
入力し記憶させる。
【0084】制御装置36は、記憶したレンズ6の中肉
寸法tと貼付皿7の中肉寸法tの情報に基づき、貼
付皿7とレンズ6との個々の組み合わせに対応させてレ
ンズ6の貼付面6aと貼付皿7の貼付面7aとの寸法が
所定値tとなるように、搬送ユニットZ軸直動機構6
3の移動量を変化させる。制御装置36は、貼付皿7に
貼り付けられたレンズ6(以下、「ワーク」と総称す
る)個々について、図13のブロック図に示すように、
+tを記憶しておく。その他の構成は実施の形態
1と同様とする。
【0085】前記構成では、コレットチャック24でレ
ンズ6を挟持しながら下降させ、貼付皿保持台22の穴
部22aに収納してある貼付皿7に貼り付けるとき、制
御装置36は、コレットチャック24で挟持しているレ
ンズ6の入力されている中肉寸法tと、貼付皿保持台
22に収納してある貼付皿7の入力されている中肉寸法
の情報に基づいて、搬送ユニットZ軸直動機構63
を動作させて、コレットチャック24の移動量LAC
け下降し、レンズ6の貼付面6aと貼付皿7の貼付面7
aとの隙間寸法を所定値tに保った位置において、レ
ンズ6の貼付面6aと貼付皿7の貼付面7aの間に熱可
塑性貼付剤51を介在させてレンズ6と貼付皿7の貼付
作業を行う。
【0086】一般的に、個々の貼付皿7について、その
中肉寸法tは異なるため、個々のワークについても、
貼付皿7の基準面7dからレンズ6の貼付面6a面頂ま
での寸法t+tは異なる。そこで、ワークのレンズ
加工面6bを研削・研磨加工する際は、制御装置36が
記憶した寸法t+tに基づいて、ワークのレンズ6
への切り込みの位置決めを変更し、加工後のレンズ6の
中肉寸法が一定となるようにする。その他の作用は実施
の形態1と同様である。
【0087】本実施の形態3によれば、レンズ6の中肉
寸法tおよび貼付皿7の中肉寸法tが異なる場合に
おいても、レンズ6と貼付皿7との間に介在する熱可塑
性貼付剤51の膜厚が一定に保たれるので、個々のレン
ズ6および貼付皿7の間で貼付強度に差が生じない。同
時に、貼付皿7の基準面7dからレンズ6の貼付面6a
面頂までの寸法の情報を制御装置36に記憶させること
により、加工後のレンズ6の中肉寸法を高精度で仕上げ
ることができる。その他の効果は実施の形態1と同様で
ある。
【0088】なお、本発明の各実施の形態において、レ
ンズ6の貼付面6aを凸面、加工面6bを平面とした
が、他の形状としても構わない。その場合、貼付皿7の
貼付面7a、コレットチャック24の形状をレンズ6の
貼付面6aと加工面6bに対応させて適宜、変更する。
【0089】また、本発明の各実施の形態において、加
熱プレート23が、はじめに、貼付皿7を収納した貼付
皿保持台22を加熱し、その後、加熱を止めて、コレッ
トチャック24の中空部24eに供給されるエアでレン
ズ6と貼付皿7を冷却することにより、熱可塑性貼付剤
51を介したレンズ6と貼付皿7との貼付を行ったが、
加熱プレート23の代わりにペルチェ素子からなる加熱
・冷却プレートを用いると、電流方向を変えるだけで、
加熱だけでなく冷却も行うことができ、空冷に比べ貼付
時の冷却時間が短縮される。また、本発明の各実施の形
態において、他の実施の形態で用いた構成を複数採り入
れても構わない。
【0090】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るレンズの貼付装
置によれば、個々のレンズについての中肉寸法の値を制
御装置に記憶させ、貼り付けするレンズの中肉寸法に対
応させてレンズ保持手段の上下移動量を制御装置で制御
することで、レンズの中肉寸法のバラツキによらずレン
ズの貼付面から貼付皿の基準面までの寸法を一定に保つ
ことができる。
【0091】また、本発明の請求項2に係るレンズの貼
付装置によれば、個々のレンズおよび貼付皿についての
中肉寸法の値をそれぞれ制御装置に記憶させ、貼り付け
するレンズと貼付皿の中肉寸法に対応させてレンズ保持
手段の上下移動量を制御装置で制御することで、レンズ
および貼付皿の中肉寸法のバラツキによらずレンズの貼
付面から貼付皿の基準面までの寸法を一定に保つことが
できる。また、貼付皿に貼り付けたレンズを研削・研磨
加工する際、加工時の切り込み位置を決めるのに必要な
貼付皿の中肉寸法情報を研削・研磨加工機に出力するこ
とによって、加工後のレンズの中肉寸法を高い精度に仕
上げることができる。
【0092】さらに、本発明の請求項3に係るレンズの
貼付装置によれば、レンズの中肉寸法を誤って制御装置
に入力した場合やその他のトラブルによっても、レンズ
がコレットチャックに衝突することが回避でき、レンズ
の破損を防止することができる。
【0093】本発明の請求項4に係るレンズの貼付方法
によれば、個々のレンズについての中肉寸法の値を制御
装置に記憶させ、制御装置によりレンズの中肉寸法に対
応させてレンズ保持手段の上下移動量を制御すること
で、レンズの中肉寸法のバラツキによらずレンズの貼付
面から貼付皿の基準面までの寸法を一定に保って貼付皿
にレンズを貼り付けすることができる。
【0094】また、本発明の請求項5に係るレンズの貼
付方法によれば、個々のレンズおよび貼付皿についての
中肉寸法の値をそれぞれ制御装置に記憶させ、制御手段
によりレンズと貼付皿の中肉寸法に対応させてレンズ保
持手段の上下移動量を制御することで、レンズおよび貼
付皿の中肉寸法のバラツキによらずレンズの貼付面から
貼付皿の基準面までの寸法を一定に保って貼付皿にレン
ズを貼り付けすることができる。また、貼付皿に貼り付
けたレンズを研削・研磨加工する際、加工時の切り込み
位置を決めるのに必要な貼付皿の中肉寸法情報を研削・
研磨加工機に出力することによって、加工後のレンズの
中肉寸法を高い精度に仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるレンズの貼付装
置を示す正面概念図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるレンズの貼付装
置を示す上面概念図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるレンズの貼付装
置に備えた搬送ユニットを示す上面概念図である。
【図4】本発明の実施の形態1におけるレンズの貼付装
置に備えたコレットチャックを示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1におけるレンズの貼付装
置に備えたコレットチャックを示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態1におけるレンズの貼付装
置に備えた貼付皿吸着筒を示す部分断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1におけるレンズの貼付装
置に備えた貼付剤塗布ユニットおよび貼付ユニットを示
す部分断面図である。
【図8】本発明の実施の形態1におけるレンズの貼付装
置に備えたレンズパレットおよびコレットチャックを示
す部分断面図である。
【図9】本発明の実施の形態1におけるレンズの貼付装
置に備えた貼付ユニットおよびコレットチャックを示す
部分断面図である。
【図10】本発明の実施の形態1におけるレンズの貼付
装置に備えたレンズ、貼付皿および貼付皿パレットを示
す断面図である。
【図11】本発明の実施の形態1におけるコレットチャ
ックがレンズパレットに収納されたレンズを把持する状
態を説明するための断面図である。
【図12】本発明の実施の形態1,3における熱可塑性
貼付剤を介してレンズと貼付皿とを貼り付ける状態を説
明するための断面図である。
【図13】本発明の実施の形態1〜3におけるレンズの
貼付装置の構成要素間の関係を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施の形態1におけるレンズの中肉
寸法を測定する状態を示す部分断面図である。
【図15】本発明の実施の形態2におけるレンズの貼付
装置に備えたコレットチャックおよびタッチセンサを示
す部分断面図である。
【図16】本発明の実施の形態2におけるレンズの貼付
装置に備えたタッチセンサがレンズに接触した状態を示
す部分断面図である。
【図17】従来技術のレンズ吸着部を示す断面図であ
る。
【図18】従来技術の貼付剤塗布ユニットを示す断面図
である。
【図19】従来技術の加熱心出しユニットを示す断面図
である。
【図20】従来技術の冷却ユニットを示す斜視図であ
る。
【図21】従来技術における貼付皿に貼り付けられたレ
ンズを球面創成加工している状態を示す部分断面図であ
る。
【図22】従来技術における貼付皿に貼り付けられたレ
ンズの寸法を計測している状態を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1 レンズ供給ユニット 2 貼付皿供給ユニット 3 貼付剤塗布ユニット 4 貼付ユニット 5 搬送ユニット 6 レンズ 7 貼付皿 9 レンズパレット 15 貼付皿パレット 22 貼付皿保持台 23 加熱プレート 24 コレットチャック 34 貼付皿吸着筒 36 制御装置 37 計測台 38 マグネスケール 41 タッチセンサ 51 熱可塑性貼付剤 61 レンズ供給ユニットY軸直動機構 62 貼付皿供給ユニットY軸直動機構 63 搬送ユニットZ軸直動機構
フロントページの続き (72)発明者 西出 雄太 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 片桐 岳典 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 3C049 AA04 AB03 AB05 BC01 CA01 CB01 CB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズを貼付皿に貼り付けるレンズの貼
    付装置において、 貼付皿を収納する貼付皿供給ユニットと、 レンズを収納するレンズ供給ユニットと、 前記貼付皿を保持する貼付ユニットと、 液状で収容した熱可塑性貼付剤を、前記貼付ユニットに
    保持された前記貼付皿に塗布するディスペンサを有する
    貼付剤塗布ユニットと、 前記貼付ユニットを加熱する加熱手段と、 前記熱可塑性貼付剤を冷却固化させる冷却手段と、前記
    レンズを保持し上下移動可能なレンズ保持手段と、 前記貼付皿を保持し上下移動可能な貼付皿保持手段と、 前記レンズ保持手段および前記貼付皿保持手段を移動可
    能な搬送ユニットと、 前記貼付皿供給ユニット、前記レンズ供給ユニット、前
    記貼付剤塗布ユニットおよび前記冷却手段の動作を制御
    するとともに、入力されたレンズの中肉寸法の値を記憶
    し、その値に応じ前記レンズ保持手段、前記貼付皿保持
    手段および前記搬送ユニットの移動量を制御する制御装
    置と、を具備することを特徴とするレンズの貼付装置。
  2. 【請求項2】 レンズを貼付皿に貼り付けるレンズの貼
    付装置において、 貼付皿を収納する貼付皿供給ユニットと、 レンズを収納するレンズ供給ユニットと、 前記貼付皿を保持する貼付ユニットと、 液状で収容した熱可塑性貼付剤を、前記貼付ユニットに
    保持された前記貼付皿に塗布するディスペンサを有する
    貼付剤塗布ユニットと、 前記貼付ユニットを加熱する加熱手段と、 前記熱可塑性貼付剤を冷却固化させる冷却手段と、 前記レンズを保持し上下移動可能なレンズ保持手段と、 前記貼付皿を保持し上下移動可能な貼付皿保持手段と、 前記レンズ保持手段および前記貼付皿保持手段を移動可
    能な搬送ユニットと、 前記貼付皿供給ユニット、前記レンズ供給ユニット、前
    記貼付剤塗布ユニットおよび前記冷却手段の動作を制御
    するとともに、入力されたレンズおよび貼付皿の中肉寸
    法の値を記憶し、その値に応じ前記レンズ保持手段、前
    記貼付皿保持手段および前記搬送ユニットの移動量を制
    御し、かつ前記貼付皿の中肉寸法に応じた値を外部に出
    力可能な制御装置と、を具備することを特徴とするレン
    ズの貼付装置。
  3. 【請求項3】 前記レンズ保持手段は、内部に接触セン
    サを有していることを特徴とする請求項1または2記載
    のレンズの貼付装置。
  4. 【請求項4】 レンズを貼付皿に貼り付けるレンズの貼
    付方法において、 レンズの中肉寸法の値を制御装置に入力する工程と、 前記貼付皿を貼付皿供給ユニットから貼付ユニットに搬
    送し保持する工程と、 前記貼付ユニットを加熱する工程と、 前記貼付ユニットに保持された前記貼付皿に、熱可塑性
    貼付剤を塗布する工程と、 前記レンズをレンズ供給ユニットから前記貼付ユニット
    に搬送する工程と、 前記レンズと前記貼付皿との間に前記レンズの中肉寸法
    に応じて所定の間隙を保持しつつ、前記熱可塑性貼付剤
    を冷却固化させる工程と、からなることを特徴とするレ
    ンズの貼付方法。
  5. 【請求項5】 レンズを貼付皿に貼り付けるレンズの貼
    付方法において、 レンズおよび貼付皿の中肉寸法の値を制御装置に入力す
    る工程と、 前記貼付皿を貼付皿供給ユニットから貼付ユニットに搬
    送し保持する工程と、 前記貼付ユニットを加熱する工程と、 前記貼付ユニットに保持された前記貼付皿に、熱可塑性
    貼付剤を塗布する工程と、 前記レンズをレンズ供給ユニットから前記貼付ユニット
    に搬送する工程と、 前記レンズと前記貼付皿との間に前記レンズおよび貼付
    皿の中肉寸法に応じて所定の間隙を保持しつつ、前記熱
    可塑性貼付剤を冷却固化させる工程と、 前記貼付皿の中肉寸法に応じた値を外部に出力する工程
    と、からなることを特徴とするレンズの貼付方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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