JP2003225852A - レンズ貼付方法及びレンズ貼付装置 - Google Patents

レンズ貼付方法及びレンズ貼付装置

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JP2003225852A
JP2003225852A JP2002171274A JP2002171274A JP2003225852A JP 2003225852 A JP2003225852 A JP 2003225852A JP 2002171274 A JP2002171274 A JP 2002171274A JP 2002171274 A JP2002171274 A JP 2002171274A JP 2003225852 A JP2003225852 A JP 2003225852A
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sticking
lens
plate
unit
height
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Takenori Katagiri
岳典 片桐
Toshiya Akita
俊哉 秋田
Yuta Nishide
雄太 西出
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工終了後のレンズの中肉寸法を所望の精度
に仕上げる。 【解決手段】 レンズ9を貼付剤を介して貼付皿10に
貼り付けるレンズ貼付装置において、レンズ9の貼付面
の高さを検出する検出ユニット6と、レンズ9の貼付面
の高さと貼付皿10の貼付基準面の高さとに基づいてレ
ンズ9の貼付高さを算出する算出ユニットと、レンズ9
の貼付面側に貼付剤を塗布する貼付剤塗布ユニット5
と、レンズ9の貼付面と貼付皿10の貼付基準面との距
離が前記貼付高さになるようにレンズ9を搬送して位置
決めするレンズ搬送位置決めユニット2とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ研削研磨装
置に用いられる貼付皿に対して被加工体であるガラス、
セラミック等のレンズ(レンズ素材)を貼り付けるレン
ズ貼付方法及びレンズ貼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズ研削研磨装置は、一般的
に、レンズを研削研磨加工するための砥石と、砥石に対
してレンズを加圧するための上軸と、上軸側もしくは砥
石軸側(下軸側)を揺動駆動するための揺動機構とによ
り構成されている。研削研磨加工を行う場合には、時に
被加工体であるレンズを貼付皿に貼り付ける作業が必要
になるが、かかるレンズの貼付方法および貼付装置とし
て、例えば、特公平5−67379号公報記載の技術が
開示されている。図22乃至図25を用いて、このレン
ズ貼付装置を説明する。
【0003】このレンズ貼付装置は、主に、後に詳述す
る第1の吸着部117(図22参照)と、貼付剤塗布ユ
ニット113(図23参照)と、加熱心出しユニット1
19(図24参照)と、冷却ユニット124(図25参
照)とから構成されている。図22に示すように、第1
の吸着部117は、テーパ状の吸着筒141と、上下動
自在に保持されたレンズ供給軸142とから構成され、
レンズ供給パレット114に収納されているレンズ11
1を吸引搬送する。図23に示すように、貼付剤塗布ユ
ニット113は、レンズ111の貼付面111aに熱溶
解性貼付剤112を塗布するための貼付剤塗布棒147
と、熱溶解性貼付剤112を収容した貼付剤供給装置1
48とから構成されている。貼付剤塗布棒147は、上
下動自在に保持され、貼付剤供給装置148内の熱溶解
性貼付剤112をレンズ111に塗布するように設定さ
れている。
【0004】図24に示すように、加熱心出しユニット
119は、心出し台121を装備し、この心出し台12
1は、図示しないプレートヒータ及び図示しないヒータ
吹き出し口を介して加熱されるようになっている。ま
た、加熱心出しユニット119には、レンズ111およ
び貼付皿118の外周面に向かって一対のチャック爪1
76が開閉可能に配置されている。チャック爪176に
てレンズ111と貼付皿118との心出し操作を行う場
合に、熱溶解性貼付剤112部分を直接挟持することが
ないように、チャック爪176の先端部側面には、凹部
190が形成されている。また、各チャック爪176の
先端部には、レンズ111および貼付皿118を安定的
に保持するように平面V字状の切欠き部191(図25
参照)が形成されている。
【0005】図25に示すように、冷却ユニット124
は、各チャック爪176がレンズ111と貼付皿118
とを心出し保持した状態で冷却処理できるように設定さ
れている。冷却ユニット124は、冷却タンク195
と、冷却タンク195内に収容された市水等の冷却液1
97とから構成され、貼付皿受け部196周面には、冷
却液197循環用の循環口198が適数設けられてい
る。
【0006】次に、上記構成の貼付装置を用いたレンズ
貼付方法について説明する。図22に示すように、レン
ズ供給パレット114上のレンズ111を第1の吸着部
117にて吸着保持し、図23に示すように、貼付剤塗
布ユニット113の上方位置まで搬送する。次に、貼付
剤塗布棒147により熱溶解性貼付剤112をレンズ1
11の貼付面111aに塗布する。これとは別に、図2
4に示すように、貼付皿118を加熱心出しユニット1
19の心出し台121に装着し、貼付皿118を図示し
ないプレートヒータ及び図示しないヒータによって加熱
する。次に、レンズ111を熱溶解性貼付剤112を介
して貼付皿118の貼付面に圧着させる。次に、レンズ
111と貼付皿118とを一対のチャック爪176にて
挟持し、レンズ111が貼付皿118の正規の位置に貼
り付けられるように心出しを行う。
【0007】心出しが終了した後、図25に示すよう
に、チャック爪176にて、レンズ111および貼付皿
118を保持したまま移動し、冷却ユニット124の冷
却タンク195内の冷却液197中に浸漬して強制冷却
を行う。以上のように、上記従来技術によれば、レンズ
111と貼付皿118との圧着時に余分な熱溶解性貼付
剤112が貼付皿118およびレンズ111の外周面に
はみ出しても、心出ししつつ両者を貼り付けることがで
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来技
術には、以下のような問題点があった。貼付皿118に
貼り付けられたレンズ111を研削加工するには、図2
6に示すように、カーブジェネレータのワーク軸部のコ
レットチャック203の先端部に、貼付皿118のフラ
ンジ部118aを当て付けて、貼付皿118を固定して
図示しない砥石軸部に取り付けられたカップ状の砥石2
02によりレンズ111を球面創成する。また、研削加
工後又は研磨加工後に、レンズ111の中肉を計測する
際には、図27に示すように、測定台201の上面20
1aに貼付皿118のフランジ部118aを当て付け
て、貼付皿118を固定してレンズ111の面頂にダイ
ヤルゲージやマグネスケールなどの計測器200を接触
させて中肉寸法が所定の規格に入っているか検査を行
う。
【0009】このように、貼付皿118に貼り付けたレ
ンズ111(貼付面が研磨済となっているレンズ11
1、すなわち、加工面が研磨されると製品となるレンズ
111)の中肉寸法を測定する際には、レンズ111の
中肉そのものを測定することはできないので、貼付皿1
18のフランジ部118aの下面である基準面118b
からレンズ111の面頂までの寸法hで代用することに
なる。しかしながら、上記従来技術のレンズ貼付方法お
よびその装置では、レンズ111の貼付面111aから
貼付皿118の基準面118bまでの寸法に後述するよ
うに誤差が生じる。そのため、研削、研磨加工上がりの
寸法hを高精度に仕上げても、レンズ111を貼付皿1
18から剥がしてレンズ111の中肉を測定すると、中
肉精度が低下するという問題が生じる。
【0010】レンズ111の貼付面111aから貼付皿
118の基準面118bまでの寸法に誤差が生じる原因
は、図23に示すように、貼付剤塗布棒147に付着し
た熱溶解性貼付剤112をレンズ111の貼付面111
aに塗布するだけなので、熱溶解性貼付剤112の塗布
量にバラツキが生じるためである。図24に示すよう
に、レンズ111を貼付皿118に向かって圧着する際
に、圧着手段としてシリンダを用いているので、定圧で
レンズ111を貼付皿118に向かって圧着しても、熱
溶解性貼付剤112の塗布量がばらついていると、レン
ズ111を押し込む量がばらついてしまう。従って、図
27における貼付皿118の基準面118bからレンズ
111の貼付面111aまでの寸法が一定にならない。
【0011】また、熱溶解性貼付剤112は温度により
粘性が異なるので、貼付皿118、レンズ111又は環
境周辺の微妙な温度変化によってレンズ111の押し込
み量がばらつく。押し込み量のバラツキを減少させるた
めに、熱溶解性貼付剤112の膜厚を薄くして高圧でレ
ンズ111を押さえると、レンズ111が圧力により変
形した状態で貼り付けられることになる。そのため、研
削研磨完了後にレンズ111を剥がすと、面精度の悪い
レンズ111が得られることになる。さらに、最近の光
学系では、小型化、高精度化が求められ、なかでも個々
のレンズ111の中肉高精度化が求められているが、図
27に示すように、貼付皿118の基準面118bから
この貼付皿118の貼付面118cまでの寸法誤差がレ
ンズ111の中肉精度を低下させることも考えられる。
さらに、貼付設定温度を高くして作業性を改善すると、
冷却固化しないうちに搬送するため、レンズ111とチ
ャック爪176との隙間内でレンズが傾くという問題も
あった。このように、上記従来技術では、レンズ111
を貼付皿118に貼り付ける時点で、中肉精度を低下さ
せる要因をはらんでいた。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、請求項1乃至6に係る発明の課題は、加工
終了後のレンズの中肉寸法を所望の精度に仕上げること
ができるレンズ貼付方法を提供することである。
【0013】請求項7乃至11に係る発明の課題は、請
求項1乃至6に係る発明のレンズ貼付方法を容易に実施
することができるレンズ貼付装置を提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1、2、3又は4に係る発明は、レンズを貼
付剤を介して貼付皿に貼り付けるレンズ貼付方法におい
て、前記貼付皿の貼付基準面の高さを検出する工程と、
前記レンズの貼付面の高さを測定し、前記貼付基準面の
高さと前記貼付面の高さとに基づいて前記レンズの貼付
高さを算出する工程と、前記レンズの貼付面側に貼付剤
を塗布する工程と、前記レンズの貼付面と前記貼付皿の
貼付基準面との距離を前記貼付高さに保った状態で前記
レンズを前記貼付皿に前記貼付剤で貼付する工程とを有
する。
【0015】請求項5、6に係る発明は、前記レンズを
前記貼付皿に前記貼付剤で貼付する工程の前に、貼付皿
を位置決めする工程を行う。
【0016】即ち、請求項1に係る発明のレンズ貼付方
法では、貼付皿の貼付基準面の高さを検出するととも
に、レンズの貼付面高さを測定する。そして、前記貼付
基準面の高さと前記貼付面の高さに基づいてレンズの貼
付高さを算出する。レンズの貼付面側に貼付剤を塗布
し、レンズの貼付面と貼付皿の貼付基準面との距離を前
記貼付高さに保った状態でレンズを貼付皿に貼付剤で貼
付する。
【0017】請求項2に係る発明のレンズ貼付方法で
は、貼付皿の貼付基準面の高さを検出するとともに、貼
付皿を加熱する。そして、レンズを所定位置に位置決め
し、位置決めされたレンズの貼付面の高さを測定し、前
記貼付基準面の高さと前記貼付面の高さに基づいて前記
レンズの貼付高さを算出する。レンズの貼付面側に貼付
剤を塗布し、レンズの貼付面と貼付皿の貼付基準面との
距離を前記貼付高さに保った状態でレンズを貼付皿に貼
付剤で貼付する。その後、貼付剤を冷却固化する。
【0018】請求項3に係る発明のレンズ貼付方法で
は、請求項2に係る発明のレンズ貼付方法において、前
記レンズの位置決めを行う工程は、レンズの創成済み球
面又はレンズの外径を基準として行う。
【0019】請求項4に係る発明のレンズ貼付方法で
は、請求項2又は3に係る発明のレンズ貼付方法におい
て、前記貼付剤を冷却固化する工程はアニール処理を行
う工程を含んでいる。
【0020】請求項5に係る発明は、前記レンズを前記
貼付皿に前記貼付剤で貼付する工程の前に、貼付皿を位
置決めする工程を有する。
【0021】請求項6に係る発明は、貼付皿を位置決め
する工程は、水平方向に駆動される位置決め手段を貼付
皿に接触させて行うものである。
【0022】このようにして、請求項1乃至6に係る発
明によれば、加工終了後のレンズの中肉寸法を所望の精
度に仕上げることができる。特に、貼付皿とレンズとの
双方の位置決めを行い貼付を行うことにより、両面加工
後の心取り加工を行っても中肉精度を一定に保つことが
できる。
【0023】請求項7乃至11に係る発明は、レンズを
貼付剤を介して貼付皿に貼り付けるレンズ貼付装置にお
いて、前記レンズの貼付面の高さを検出する検出ユニッ
トと、前記レンズの貼付面の高さと前記貼付皿の貼付基
準面の高さとに基づいて前記レンズの貼付高さを算出す
る算出ユニットと、前記レンズの貼付面側に貼付剤を塗
布する貼付剤塗布ユニットと、前記レンズの貼付面と前
記貼付皿の貼付基準面との距離が前記貼付高さになるよ
うに前記レンズを搬送して位置決めするレンズ搬送位置
決めユニットとを具備する。
【0024】即ち、請求項7に係る発明のレンズ貼付装
置では、検出ユニットによってレンズの貼付面の高さを
検出する。そして、検出ユニットによって、レンズの貼
付面の高さと貼付皿の貼付基準面の高さとに基づいてレ
ンズの貼付高さを算出する。貼付剤塗布ユニットによっ
て、レンズの貼付面側に貼付剤を塗布し、レンズ搬送位
置決めユニットによって、レンズの貼付面と貼付皿の貼
付基準面との距離が前記貼付高さになるようにレンズを
搬送して位置決めする。
【0025】請求項8に係る発明のレンズ貼付装置で
は、検出ユニットによってレンズの貼付面の高さを検出
する。また、ストッカーユニットに収納された貼付皿
を、皿搬送ユニットによって搬送する。そして、算出ユ
ニットによって、レンズの貼付面の高さと貼付皿の貼付
基準面の高さとに基づいてレンズの貼付高さを算出す
る。貼付剤塗布ユニットによって、レンズの貼付面側に
貼付剤を塗布し、加熱ユニットによって、貼付皿と前記
レンズに塗布された貼付剤を所定の温度に加熱する。そ
の後、レンズ搬送位置決めユニットによって、レンズの
貼付面と貼付皿の貼付基準面との距離が前記貼付高さに
なるようにレンズを搬送して位置決めする。
【0026】請求項9に係る発明のレンズ貼付装置で
は、請求項7又は8に係る発明のレンズ貼付装置におい
て、アニールユニットによって、レンズを貼付した貼付
皿に熱を加えてアニール処理を施す。
【0027】請求項10に係る発明のレンズ貼付装置で
は、請求項7又は8記載のレンズ貼付装置において、前
記位置決めユニットにより貼付皿の位置決めを行う。
【0028】請求項11に係る発明のレンズ貼付装置で
は、請求項10記載のレンズ貼付装置において、前記貼
付皿を位置決めする位置決めユニットは、駆動手段と位
置決め手段とを有し、前記駆動手段により水平駆動され
る位置決め手段を貼付皿に接触させて前記貼付皿の位置
決めを行うものである。
【0029】このようにして、請求項7乃至11に係る
発明によれば、加工終了後のレンズの中肉寸法を所望の
精度に仕上げることができるレンズ貼付装置を提供でき
る。特に、貼付皿とレンズとの双方の位置決めを行い貼
付を行うことにより、両面加工後の心取り加工を行って
も中肉精度を一定に保つことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について説明する。なお、本発明の実施の形態では、
凸レンズを例にして説明するが、凹レンズや平面レンズ
にも適用することができる。
【0031】(実施の形態1) (構成)図1乃至図11は本発明の実施の形態1を示
し、図1はレンズ貼付装置の全体斜視図、図2は加圧ユ
ニットの要部側面図、図3は皿搬送ユニットの要部側面
図、図4は貼付ユニットの要部側面図、図5は再加熱ユ
ニットの要部側面図、図6は貼付剤塗布ユニットの要部
側面図、図7は検出ユニットの要部側面図、図8は心出
しユニットの要部側面図、図9は治具段差検出工程の説
明図、図10は基準面検出工程の説明図、図11は貼付
状態側面断面図である。
【0032】まず、レンズ貼付装置について説明する。
図1において、レンズ貼付装置は、主に、被貼付体(被
加工体)である上面が平面で下面が凸面のレンズ9を複
数個収納したレンズ収納ユニット12、上面がレンズ9
の凸面に対応した凹面となっている貼付皿10を複数個
収納した貼付皿収納ユニット13および貼付終了品とし
ての完品11を複数個収納可能な完品収納ユニット14
からなるストッカユニット8と、貼付皿10のフランジ
部を保持する貼付ユニット3と、貼付皿10を貼付皿収
納ユニット13から貼付ユニット3に供給し、完品(貼
付終了品)11を完品収納ユニット14に収納する皿搬
送ユニット1と、レンズ9をレンズ収納ユニット12か
ら搬出し、位置決め貼付を行うレンズ搬送位置決めユニ
ット2と、貼付ユニット3上に供給された貼付皿10の
温度を維持するための再加熱ユニット(加熱ユニット)
4と、レンズ9と貼付ユニット3、後述する検出ユニッ
ト6および貼付剤塗布ユニット5との心を一致させる心
出しユニット7と、レンズ9の貼付面(本実施の形態1
では面頂)を検出する検出ユニット6と、レンズ9の貼
付面に熱可塑性貼付剤15(図6参照)を塗布する貼付
剤塗布ユニット5とから構成されている。
【0033】レンズ収納ユニット12には、図1に示す
ように、レンズ9を収納するための複数の穴部17aを
穿設したレンズパレット17が配置され、必要に応じて
図示しないヒータユニット(温度調節ユニット)を設け
て予備加熱もしくは冷却する。貼付皿収納ユニット13
には、貼付皿10を収納するための複数の穴部18aを
穿設した貼付皿パレット18があり、必要に応じて図示
しないヒータユニットを設けて予備加熱する。完品収納
ユニット14には、貼付完了した貼付終了品としての完
品11を収納するための複数個の穴部19aを穿設した
完品パレット19が配設され、必要に応じて図示しない
アニール用ヒータや冷却用のブローを設ける。これらの
レンズ収納ユニット12、貼付皿収納ユニット13およ
び完品収納ユニット14は、Xステージ20上に配設さ
れており、皿搬送ユニット1やレンズ搬送位置決めユニ
ット2が、必要に応じてレンズパレット17、貼付皿パ
レット18および完品パレット19にアクセスできる所
定の位置に移動可能なストッカユニット8を構成してい
る。
【0034】皿搬送ユニット1は、レンズ位置決め搬送
ユニット2のY軸ユニット22上に上下動自在に配設さ
れている。また、貼付皿10を搬送するために、図示し
ない負圧発生装置により皿吸着筒21による吸着搬送が
行えるように構成されている。搬送手段は、吸着搬送に
限るものではなく、電磁石等を用いた磁力による搬送や
メカチャックによる把持搬送でもよい。
【0035】レンズ搬送位置決めユニット2は、Xステ
ージ20に直交する方向に移動自在なY軸ユニット22
と、上下動自在なZ軸ユニット23と、Z軸ユニット2
3上に位置検出手段であるリニアスケール34を伴いか
つ加圧力調整可能で上下動可能な加圧ユニット25と、
レンズ9を吸着保持するレンズ吸着筒16等から構成さ
れている。Y軸ユニット22はモータ26、ボールネジ
27、ガイド28等から構成されている。Z軸ユニット
23は、モータ29、ボールネジ30、ガイド31等か
ら構成されている。Y軸ユニット22とZ軸ユニット2
3とには、必要に応じて図1では図示しない位置検出手
段であるスケールユニットを設ける。
【0036】ここで、貼付ユニット3、再加熱ユニット
4、貼付剤塗布ユニット5、検出ユニット6および心出
しユニット7は、Y軸ユニット22、Z軸ユニット23
および加圧ユニット25を駆動することにより、各ユニ
ットにアクセス可能であるように配置されている。
【0037】以下、それぞれのユニットを詳しく説明す
る。図2において、加圧ユニット25は、加圧手段であ
るシリンダ32と、シリンダ32を加圧ベース39に固
定するシリンダ板38と、加圧ベース39上に配置され
ハウジング37ごと円筒形状のレンズ吸着筒16を上下
方向へ案内するガイド33と、ハウジング37を上下方
向へ規制するストッパ35、36と、レンズ吸着筒16
の位置を検出する検出手段であるリニアスケール34等
から構成されており、シリンダ32には電気制御レギュ
レータ40と逆圧用レギュレータ41とが接続されてい
る。また、レンズ9を吸着保持するために、レンズ吸着
筒16とハウジング37とには、真空発生器42につな
がる孔16a、37aが穿設されている。
【0038】図3において、皿搬送ユニット1では、皿
吸着筒21はベース板45に穿設された孔45aに上下
動自在に嵌装され、皿吸着筒21の上端に固定されたカ
ラー43と皿吸着筒21の上部に装着されたバネ44と
により、皿吸着筒21は下方に付勢されている。この皿
吸着筒21は円筒形状で、下方部が貼付皿10のフラン
ジの外径よりも大きい内径を有している。すなわち皿吸
着筒21の下方部は、貼付皿10とレンズ9とを囲む空
間となっている。また、皿吸着筒21には、貼付皿10
を吸着保持するために真空発生器47が接続されてい
る。皿吸着筒21は、ベース板45を介して皿搬送ステ
ージ46により上下方向の所定の位置に案内される。皿
吸着筒21に吸着保持された貼付皿10は、後述する貼
付ユニット3の貼付台48に載置され、真空発生器47
を遮断して、皿吸着筒21は貼付皿10の吸着を解除す
る。
【0039】図4において、貼付ユニット3では、貼付
台48に貼付皿10を位置決め可能な孔48aが穿設さ
れている。孔48aには、貼付皿10の温度を検出する
手段である放射温度センサ49が嵌装されている。ま
た、貼付皿10が動かないように、貼付台48には、真
空発生器50と接続している孔48bが孔48aと連通
している。さらに、貼付台48の近傍には、レンズ9、
貼付皿10および後述する熱可塑性貼付剤15を冷却す
るためのブローノズル51が配設されている。
【0040】図5において、再加熱ユニット4では、ラ
ンプヒータ52がランプ板54の下面に、ランプヒータ
53がランプ板54の上面にそれぞれ取り付けられてい
る。ランプ板54はランプステージ55に取着され、ラ
ンプステージ55およびランプステージ56により上下
方向と水平方向とに案内され移動可能になっている。ラ
ンプヒータ52、53は図示しないランプ出力調整器に
接続されており、このランプ出力調整器は被加熱体(被
加工体)の温度と連動して出力を調整するか、もしく
は、タイマーにより出力を管理している。
【0041】図6において、貼付剤塗布ユニット5で
は、塗布棒57と塗布アーム58とシリンダ59とが一
体化されており、貼付剤槽60には、熱可塑性貼付剤1
5が収容されている。図示しないヒータと温度制御装置
とにより、貼付剤槽60は一定の温度に保たれており、
熱可塑性貼付剤15は適度な粘度を有している。
【0042】図7において、検出ユニット6では、検出
台62上に検出子61が設けられており、検出子61の
先端は、微小R形状をした先端部61aを有している。
ここで、検出子61には、検出子61自体の温度を検出
するための熱電対等の図示しない温度検出手段が内蔵さ
れており、先端部61aの接触により、レンズ9の球面
の座標h04を検出する。この場合、温度検出手段は、
検出子61の温度変化を監視して、検出子61の先端位
置の補正に使用される。また、検出子61の先端部61
aの形状は微小Rをした針状のものに限らず、輪体受け
できる中空円筒状のものでもよい。
【0043】図8において、心出しユニット7では、チ
ャック64は、図示しないベースおよび軸受けに回転可
能に支持されている。チャック64の上端中心穴64a
には、心出し治具63が保持されている。チャック64
は、継ぎ手65を介してモータ66に接続され回転自在
となっている。ここで、心出し治具63の心出し先端6
3aの形状は、輪体受けのできる中空円筒状であるとと
もに、先端63aの内径の心とチャック64の回転心と
は一致している。
【0044】(作用)上記構成のレンズ貼付装置を用い
たレンズ貼付方法を、図1乃至図12を用いて説明す
る。図1において、まずレンズ9に替えて、円柱状の平
面治具67(図9参照)をストッカユニット8上の図示
しない平面治具置き場からレンズ吸着筒16により吸着
搬送するために、ストッカユニット8のXステージ20
を所定の位置に移動する。また、Y軸ユニット22のモ
ータ26、ボールネジ27、ガイド28等によりレンズ
搬送位置決めユニット2も同様に平面治具67を吸着搬
送可能な所定の位置に移動する。次に、レンズ搬送位置
決めユニット2のモータ29、ボールネジ30、ガイド
31等によって加圧ユニット25がレンズパレット17
方向に下降していき、レンズ吸着筒16が平面治具67
に接触する。
【0045】ここで、図2に示すように、レンズ吸着筒
16は、ハウジング37を介してガイド33に案内さ
れ、シリンダ32の加圧を受けて一定圧力でストッパ3
5に当て付けられている。さらにリニアスケール34に
より常に位置を監視しているほか、平面治具67を吸着
する際には電気制御レギュレータ40と逆圧用レギュレ
ータ41とのバランスにより軽い荷重でストッパ35に
当て付いている。平面治具67にレンズ吸着筒16が当
て付いたところで、真空発生器42によりレンズ吸着筒
16は平面治具67を吸着保持し他のユニットが干渉し
ない所定の位置まで上昇する。
【0046】次に、図1に示すY軸ユニット22により
貼付ユニット3の貼付台48(図4参照)の位置まで移
動し、レンズ搬送位置決めユニット2により、図9
(a)に示すように、平面治具67が貼付台48の貼付
基準面としての貼付台上面48cに接触するまで下降す
る。平面治具67の下面が貼付台上面48cに接触した
ときのスケール68の座標をh01とし、同様に、図9
(b)に示すように、検出ユニット6の位置に移動して
平面治具67を検出子61の先端部61aに接触させた
ときのスケール68の座標をh02とすると、貼付台上
面48cと検出子61との段差h1は、h02−h01
=h1によって算出することができる。次に、平面治具
67を図示しない平面治具置き場に戻し、図10に示す
ように、レンズ搬送位置決めユニット2を貼付台48の
位置に移動してレンズ吸着筒16の下面を貼付台上面4
8cに接触したときのスケール68の座標h03を求め
る。ここで、段差h1を計測するのに、平面治具67を
使用したが、平面治具67を使用せずに、レンズ吸着1
6の下面を貼付台上面48cに当接させて、その高さを
検出してから、直接レンズ吸着筒16の吸引孔16aを
外した下面を検出子61の先端部61aに当接させて、
段差h1を測定してもよく、段差h1もしくはレンズ9
の面頂の位置が分かれば手段を限定するものではない。
【0047】次に、図1において、ストッカユニット8
のXステージ20により、レンズ収納ユニット12上に
載置されているレンズパレット17上のレンズ9をレン
ズ吸着筒16により吸着搬送可能な所定の位置に移動す
る。また、Y軸ユニット22のモータ26、ボールネジ
27、ガイド28等によりレンズ搬送位置決めユニット
2も同様にレンズ9の上面を吸着搬送可能な所定の位置
に移動する。次に、レンズ搬送位置決めユニット2のモ
ータ29、ボールネジ30、ガイド31等によって加圧
ユニット25がレンズパレット17方向に下降して行
き、レンズ吸着筒16がレンズ9の上面に接触する。
【0048】ここで、図2に示すように、レンズ吸着筒
16は、ハウジング37を介してガイド33に案内さ
れ、シリンダ32の加圧を受けて一定圧力でストッパ3
5に当て付けられている。さらに、リニアスケール34
により常に位置を監視しているほか、レンズ9を吸着す
る際には電気制御レギュレータ40と逆圧用レギュレー
タ41とのバランスにより軽い荷重でストッパ35に当
て付いている。レンズ9にレンズ吸着筒16が当て付い
たところで、真空発生器42によりレンズ吸着筒16で
レンズ9を吸着保持し、他のユニットが干渉しない所定
の位置まで上昇する。
【0049】次に、図1に示すように、ストッカユニッ
ト8のXステージ20により、貼付皿収納ユニット13
上に載置されている貼付皿パレット18上から皿吸着筒
21により吸着搬送可能な所定の位置に貼付皿10を移
動し、Y軸ユニット22により、皿搬送ユニット1を貼
付皿10が搬出可能な位置に移動させる。ここで、皿搬
送ユニット1の皿吸着筒21を吸着位置まで下降させ、
下端で貼付皿10のフランジ部を吸着保持して、皿吸着
筒21を所定の位置に上昇させる。Y軸ユニット22に
より貼付皿10を保持したままの皿搬送ユニット1を貼
付ユニット3の位置まで移動させ、図3(この時点で
は、レンズ9は貼付皿10上に載置されていない)に示
すように、皿搬送ユニット1を駆動して貼付台48上に
貼付皿10を載置した後、吸着を停止して皿吸着筒21
での貼付皿10の保持を解除し、再び皿吸着筒21が上
昇することにより、貼付皿10の供給を完了する。
【0050】つづいて、図5に示すように、加熱手段と
しての再加熱ユニット4のランプステージ55、56を
駆動して貼付皿10表面にランプヒータ52の焦点が合
う位置に移動させ、ランプヒータ52をONさせる。こ
の際、貼付台48内の放射温度センサ49で貼付皿10
の温度を監視しながら所定の温度に加熱維持する。
【0051】次に、図1において、Y軸ユニット22に
よりレンズ搬送位置決めユニット2を心出しユニット7
の位置まで移動し、図8に示すように、レンズ搬送位置
決めユニット2によりレンズ9が心出し治具63の心出
し先端63aに接触するまで下降する。このとき、加圧
ユニット25の荷重は、心出し先端63aの形状やレン
ズ9の外径および曲率半径などを考慮して設定されてい
る。レンズ9の下面(創成済み球面)が心出し治具63
に接触した後、モータ66を回転させ、この回転を継ぎ
手65を介してチャック64に伝達し、チャック64に
把持されている心出し治具63へと伝える。ここでの回
転は、90度往復や180度往復でもよく、心出し治具
63の心出し先端63aの形状は、レンズ9の外径や曲
率半径を考慮して最適な値に設定する。ここで、レンズ
吸着筒16に吸着されているレンズ9は、心出しユニッ
ト7の心出し治具63に対して位置ずれしている場合、
心出し治具63の心出し先端63aの一部としか接触し
ないが、心出し治具63を回転させることにより、上記
心出し先端63aの輪体全体に接触するように、レンズ
吸着筒16の下面に沿ってスライドして所定位置に矯正
され、心出しユニット7に対して心出し(位置決め)さ
れる。この心出しユニット7の心出し位置を基準とする
ことにより、レンズ吸着筒16に吸着されたレンズ9
は、後工程で使用する貼付ユニット3、検出ユニット6
の検出子61および貼付剤塗布ユニット5の塗布棒57
に対して位置決めされたことになる。
【0052】次に、図7に示すように、心出しされたレ
ンズ9が検出ユニット6の位置に移動して、平面治具6
7を吸着していたときと同様に、検出子61の先端部6
1aへ所定の荷重でレンズ9の下面の面頂の心の位置を
接触させ、レンズ9の面頂の高さを測定する。検出子6
1の先端部61aがレンズ9の面頂に接触したときのス
ケール68の値から座標h04を得る。ここで、レンズ
9の下面(貼付面)に保護膜がある場合、ランプヒータ
53のような加熱手段で保護膜を軟化してから、検出子
61の先端部61aを接触させた方がよい。これによ
り、検出子61の先端部61aが保護膜を貫通して、レ
ンズ9の貼付面に接触するため、正確なレンズ9の高さ
が検出できる。なお、検出子61を加熱できるように
し、この検出子61の先端部61aを加熱してから保護
膜に当接させることにより、保護膜を軟化させてもよ
い。
【0053】次に、図6に示すように、レンズ9とレン
ズ吸着筒16との心が一致した状態で、貼付剤塗布ユニ
ット5の位置に移動して、モータ29(図1参照)によ
り加圧ユニット25を所定の塗布位置に下降させる。所
定の位置で停止した後、シリンダ59を上昇させて塗布
アーム58を介して塗布棒57を上昇させる。このと
き、塗布棒57はレンズ9とわずかに間隔を保って停止
するようになっている。ここで、塗布棒57はシリンダ
59が下端に位置しているときは、所定の温度に設定さ
れた貼付剤槽60に収容されている熱可塑性貼付剤15
の中に浸漬しており、シリンダ59が上昇すると塗布棒
57の先端に粘性をもつ熱可塑性貼付剤15を付着して
上昇する。塗布棒57の先端に付着した熱可塑性貼付剤
15は、塗布棒57が下降してもレンズ9に表面張力に
より残留して塗布される。熱可塑性貼付剤15のレンズ
9への付着量を増減させるには、塗布棒57の径を変化
させるか、塗布棒57上昇時のレンズ9との隙間を調整
すればよい。
【0054】次に、図5に示すように、レンズ搬送位置
決めユニット2を熱可塑性貼付剤15がレンズ9に塗布
された状態で、貼付台48上方に移動する。先に行った
貼付皿10を加熱する工程において、貼付皿10の温度
が所定の温度に達したところで再加熱ユニット4は所定
の位置に待避している。このとき、必要に応じて、ラン
プヒータ53を前進させて、レンズ9に塗布された熱可
塑性貼付剤15を再度加熱して粘性を保つようにする。
【0055】次に、図4に示すように、レンズ9を貼付
皿10に熱可塑性貼付剤15を介して貼付する。このと
き、図11に示すような互いの上下関係位置にレンズ9
を位置決めする。図11において、H01は貼付皿10
(凸レンズ用)の高さ、H02は位置決め高さ、H03
は熱可塑性貼付剤15の厚さ、H04は保護膜の厚さ
(保護膜のない場合もある)、H05はレンズ貼付後の
高さ、H06はレンズ9の一面目加工終了後の中肉寸法
(厚さ)である。
【0056】実際のレンズの貼付高さについては、以下
のように算出ユニットで算出して決定する。H01は既
知の設計値であり、これにH03とH04とを加えた値
がレンズの貼付高さとしての位置決め高さH02であ
り、このH02の値を一定にすることがレンズ加工上重
要となる。各高さの関係を改めて整理すると、段差h1
=h02−h01は、貼付台上面48c(図9(a)参
照)を基準にするときと、検出子61の先端部61a
(図9(b)参照)を基準にするときとの差分である。
従って、レンズ9が検出子61の先端部61aに当接し
たときの座標h04(図7参照)と、レンズ吸着筒16
が貼付台48の貼付台上面48cに当接したときの座標
h03(図10参照)との差(h04−h03)は、こ
の段差h1とレンズ9の厚さH06との和なので、レン
ズ9の厚さH06は、H06=(h04−h03)−
(h02−h01)となる。
【0057】また、貼付皿10にレンズ9を貼付すると
きのレンズ搬送位置決めユニット2のスケール68上の
座標h05(図4参照)は、 h05=h03+(H01+H03+H04+H06)
となり、これを書き直すと、 h05=h03+{H01+H03+H04+(h04
−h03)−(h02−h01)} となる。
【0058】ここで、H01+H03+H04=H02
であり、このレンズ9の位置決め高さH02をレンズ9
の曲率半径、中肉および外径を考慮して適切な値にす
る。すなわち、この貼付方法では、従来、最もバラツキ
の大きい熱可塑性貼付剤15の塗布厚さH03に隠れて
いた貼付皿10の厚さH01や保護膜の厚さH04のバ
ラツキを含めて塗布厚さH03の厚さを変化させて位置
決め高さH02の値を一定にすることとなる。なお、塗
布厚さH03は、保護膜の厚さH04にもよるが、30
〜100μmとすると、レンズ9を貼付皿10から剥が
しても、クセ変化が小さく良好なレンズが得られる。な
お、レンズ9の加工上問題がなければ、塗布厚さH03
を100μmより厚くしてもよい。
【0059】図4に示すように、貼付皿10は真空発生
器50により吸引保持されており、レンズ9も真空発生
器42により吸引保持されているので、各々の関係位置
が変化することがない。また、位置決め貼付後は自然冷
却や、ブローノズル51から温風を吹き出した徐冷や、
冷風を吹き出した急速冷却することにより、貼付皿10
とレンズ9との間に介在する熱可塑性貼付剤15を冷却
固化し、一体化させて完品11を得る。ここで、貼付台
48に図示しない冷却水路を設けて冷却水を循環させて
もよい。また、ブローする場合、ブローノズルからの風
を局部的に当てない工夫が必要である。例えば、熱可塑
性貼付剤15に対して、ブローノズルからの風を貼付皿
の裏側から間接的に均等(例えば3箇所)に与える。冷
却固化が終了したところで真空発生器42での吸引保持
を停止して、加圧ユニット25はZ軸ユニット23(図
1参照)により上方へ待避する。また、真空発生器50
での貼付皿10の吸引保持も停止する。
【0060】次に、図3に示すように、完品11を搬出
するため、皿搬送ユニット1を貼付ユニット3の位置に
移動して貼付皿10を真空発生器47を利用して吸引保
持する。ここで、図中のカラー43、バネ44およびベ
ース45は緩衝機構を構成しており、貼付台48と皿吸
着筒21への負荷を調整している。吸引保持が確認され
た後、皿搬送ステージ46により上方へ移動するととも
に、図1に示すように、Y軸ユニット22により所定の
完品収納位置に移動して完品収納ユニット14上の完品
パレット19に完品11を収納し、皿搬送ステージ46
を上方へ待避する。次に、ストッカユニット8のXステ
ージ20により、レンズ収納ユニット12上に載置され
ているレンズパレット17上から、レンズ9を吸着搬送
可能な所定の位置に移動する工程に戻る。
【0061】以上の工程を繰り返すことにより、順次位
置決め貼付を行う。ここで、必要に応じて平面治具67
を用いて段差h1を測定したり、レンズ吸着筒16を貼
付台上面48cに接触させh01〜h04の値を確認す
る。また、熱可塑性貼付剤15が固まる前に貼付台48
を図示しない回転機構で回転させることにより、熱可塑
性貼付剤15を貼付皿10に均一に広がるようにすると
さらによい。さらに、貼付皿10を再加熱する際に、図
示しない回転機構で回転させることにより加熱ムラをな
くすとさらによく、レンズ吸着筒16にも図示しない回
転機構を設けて、心出し、検出、貼付剤塗布および貼付
の各工程にて、レンズ9を回転させてもよい。
【0062】(効果)本実施の形態1によれば、レンズ
9の心を出しつつ貼付皿の加工基準面(貼付基準面)か
らレンズ貼付面までの高さを一定にして貼り付けるよう
にしたので、加工終了後のレンズ9の中肉寸法を所望の
精度に仕上げることができる。また、加工工程におい
て、加工基準面からレンズ下面までの高さ寸法を測定す
ることにより、レンズ9の中肉寸法を決定できるので、
従来のようにレンズを剥がして中肉寸法を測定して再び
貼り付けるという工数を削減することができる。さら
に、心出しをして貼り付けているので、心取り後も中肉
寸法が変化することがない。また、一面目からの加工に
も適用可能であり、加工代を必要最小限に設定できるの
で、材料費が少なくて済むと同時に、加工量が一定にな
るので工程バランスが良くなる効果もある。また、熱可
塑性貼付剤15を厚く設定しているため、貼付皿10の
形状の影響を受けることが少なくなり、レンズ9のクセ
変化が小さくなるとともに、貼付皿10の管理費用が安
くなるという効果もある。
【0063】(実施の形態2) (構成)図12乃至図14を参照して実施の形態2につ
いて説明する。本実施の形態2において装置概要は実施
の形態1と同様であるので省略するとともに、貼付皿1
0を貼付ユニット3上に載置した後、位置決めする位置
決めユニット24を付加したことが特徴である。
【0064】この位置決めユニット24は、図12に示
すように、図示しないベース上に規制手段であるガイド
71と、ガイド71を水平駆動する駆動手段であるシリ
ンダ70とが載置されており、ガイド71に取り付けた
位置決めツメ69をこのガイド71により案内しつつ貼
付ユニット3上に載置された貼付皿10を一方向(矢印
方向)へ押し付け貼付皿10の位置決めを行うことがで
きるように構成している。
【0065】(作用)本実施の形態2において、レンズ
9の位置決めを行う際に、位置決めユニット24におけ
るシリンダ70を駆動し、ガイド71を介して位置決め
ツメ69で、貼付皿10を貼付台48の孔48aの側に
当て付けることにより位置決めを行う。ここで、位置決
めツメ69は必要に応じてシリンダ70を駆動すること
により待避させてもよい。また、位置決めツメ69の先
端部分の形状は図13に示すような平形でも、図14に
示すようにV形でもよい。
【0066】(効果)本実施の形態2によれば、実施の
形態1と同様の効果を奏するとともに、心取り後も中肉
寸法の変化が無くなるという利点がある。
【0067】(実施の形態3) (構成)本発明の実施の形態3を図15乃至図17を参
照して説明する。本実施の形態3において装置概要は実
施の形態1と同様であるので省略するとともに、図15
乃至図17では位置決めユニット24の変形部分のみに
ついて説明する。
【0068】本実施の形態3では、図15に示すよう
に、実施の形態2の位置決めユニット24の構成をレン
ズ外周の挟持による位置決めユニット24Aに変更した
ことが特徴であり、この他の構成は実施の形態2の場合
と同様である。
【0069】(作用)本実施の形態3において、レンズ
9の位置決めを行う際に、図示しない開閉機構により取
り付けられた一対の位置決めツメ72と位置決めツメ7
3によりレンズ9の外周を挟持し、位置決めツメ72、
73の先端部に設けられたV溝部72a、73aを接触
させて貼付皿10の位置決めを行っている。この場合、
前記位置決めツメ72、73の先端部の形状は図15に
示すようにV形−V形でも、図16の変形例に示すよう
に平形−V形でもよい。また、図17の別の変形例に示
ように、120度配置の3個のツメ84a、ツメ84
b、ツメ84cで挟持する構成としてもよい。
【0070】(効果)本実施の形態3によれば、実施の
形態1と同様の効果を奏するとともに、実施の形態2の
場合と同様、心取り後も中肉寸法の変化が無くなるとい
う利点がある。
【0071】(実施の形態4)図18は実施の形態4を
示し、心出しユニット7Aの要部側面図である。本実施
の形態4は、レンズ貼付装置の心出しユニット7Aのみ
が実施の形態1と異なり、他の部分は実施の形態1と同
様のため、異なる部分のみ説明し、同様の部分の図と説
明を省略する。
【0072】図18において、心出しユニット7Aは、
実施の形態1の心出しユニット7(図8参照)に替え
て、レンズ9の外径を挟持可能な位置に、一対の位置決
めツメ85、86を設け、互いに接近、離反可能な構成
に変更している。
【0073】レンズ吸着筒16に吸引保持されたレンズ
9の心出しを行う際は、図示しない開閉機構に取り付け
られた位置決めツメ85、86により、レンズ9の外径
を挟持することにより、位置決めツメ85、86のV溝
85a、86aを用いて、レンズ吸着筒16の心とレン
ズ9の心を一致させる。
【0074】本実施の形態4によれば、実施の形態1と
同様の効果に加え、レンズ9の心取り後も中肉寸法の変
化をなくすことができる。
【0075】(実施の形態5)図19は実施の形態5を
示し、再加熱ユニット4Aの要部側面図である。本実施
の形態5は、レンズ貼付装置の再加熱ユニット4Aのみ
が実施の形態1と異なり、他の部分は実施の形態1と同
様のため、異なる部分のみ説明し、同様の部分の図と説
明を省略する。
【0076】図19において、再加熱ユニット4Aは、
実施の形態1の再加熱ユニット4(図5参照)のランプ
ヒータ52、53に替えて、エアヒータ81、82を設
け、貼付皿10および熱可塑性貼付剤15を再加熱可能
にしている。
【0077】貼付皿10と熱可塑性貼付剤15とを再過
熱する際は、エアヒータ81、82を使用することによ
り、所定の温度の熱風を貼付皿10および熱可塑性貼付
剤15に吹き付けることにより、所定の温度に調節す
る。
【0078】本実施の形態5によれば、実施の形態1と
同様の効果に加え、実施の形態1における焦点距離合わ
せの制約が緩くなるため、エアヒータ81、82の昇降
機構を省くことも可能である。また、エアヒータ81、
82の出力を絞ることで、徐冷やアニール処理の工程も
工程内に取り込むことができる。
【0079】(実施の形態6)図20および図21は実
施の形態6を示し、図20はレンズ貼付装置の全体斜視
図、図21はアニールユニット80の要部断面図であ
る。本実施の形態6は、実施の形態1のレンズ貼付装置
にアニールユニット80を付加したものであり、他の部
分は実施の形態1乃至5のレンズ貼付装置と同一のた
め、付加した部分のみ説明し、同一の部分の図と説明を
省略する。
【0080】図20において、アニールユニット80
は、架台90上の再加熱ユニット4、貼付剤塗布ユニッ
ト5、検出ユニット6および心出しユニット7に囲まれ
た隅のスペースに配設されている。
【0081】図21において、アニールユニット80
は、加熱手段として、ヒータ74、75をヒータブロッ
ク78、79に搭載している。ヒータ74、75には、
それぞれ制御機器76、77が接続されており、アニー
ルユニット80を最適な温度に保っている。ここで、ヒ
ータ74、75は、抵抗式のものに限定するものではな
く、ランプヒータ、エアヒータ、ペルチェ素子等の発熱
体であれば、その型式は問わない。また、図示しない自
動搬送ユニットを設けることにより、自動化ライン中に
取り込むことも可能である。さらに、図示しない適温に
設定された液体を槽に溜めて、完品11を浸すことによ
り、アニール処理を行ってもよい。
【0082】図21において、アニールユニット80内
に複数の完品11を送入し、ヒータ74、75と制御機
器76、77により、アニールユニット73を適切な温
度に保ち、完品11の熱可塑性貼付剤15を軟化させ
る。このとき、レンズ9と貼付皿10との位置関係が変
わらない温度に設定する。この温度は、レンズ9の形状
や、熱可塑性貼付剤15の特性によって変わるものであ
る。アニールユニット80への完品11の供給は、人手
で行ってもよいし、図示しない自動搬送ラインを設ける
ことによって自動化してもよい。また、図21では、完
品11を完品パレット19に載せてアニール処理を行っ
ているが、完品11単体でアニール処理してもよい。
【0083】本実施の形態6によれば、実施の形態1乃
至5と同様の効果に加え、アニール処理により、熱歪み
を除去することができ、貼付皿からレンズを剥がしたと
きに生ずるレンズの変形をなくすことができる。
【0084】
【発明の効果】請求項1、2、3又は4に発明によれ
ば、レンズの貼付面と貼付皿の貼付基準面との距離を貼
付高さに保った状態で、レンズを貼付皿に貼付剤で貼付
するため、貼付皿に貼付された状態であっても、レンズ
の中肉寸法を精度よく測定できるので、加工終了後のレ
ンズ中肉寸法を所望の精度に仕上げることができる。ま
た、貼付剤を厚く設定することにより、貼付皿からレン
ズを剥がした際のクセ変化を小さくすることができるレ
ンズ貼付方法を提供できる。
【0085】特に、請求項2又は3に係る発明によれ
ば、レンズを所定位置に位置決めしてから、レンズの貼
付面の高さを測定するため、より正確にレンズの貼付面
の高さを測定できるので、レンズの中肉寸法の測定をさ
らに精度よくすることができる。
【0086】請求項4に係る発明によれば、アニール処
理を行うことにより、貼付皿からレンズを剥がしたとき
に生ずるレンズの変形をなくすことができる。
【0087】請求項5、6記載の発明によれば、貼付皿
とレンズとの双方の位置決めを行い貼付を行うことにな
るため、両面加工後の心取り加工を行っても中肉精度を
一定に保つことができる。
【0088】請求項7又は8に係る発明によれば、レン
ズ搬送位置決めユニットによってレンズの貼付面と貼付
皿との距離が貼付高さになるようにレンズを搬送して位
置決めするため、貼付皿に貼付された状態であってもレ
ンズの中肉寸法を精度よく測定できるので、加工終了後
のレンズ中肉寸法を所望の精度に仕上げることができる
レンズ貼付装置を提供できる。
【0089】請求項9に係る発明によれば、アニールユ
ニットによってアニール処理を行うことにより、貼付皿
からレンズを剥がしたときに生ずるレンズの変形をなく
すことができるレンズ貼付装置を提供できる。
【0090】請求項10、11記載の発明によれば、貼
付皿とレンズとの双方の位置決めを行い貼付を行うこと
になるため、両面加工後の心取り加工を行っても中肉精
度を一定に保つことができるレンズ貼付装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のレンズ貼付装置の全体斜視図で
ある。
【図2】実施の形態1の加圧ユニットの要部側面図であ
る。
【図3】実施の形態1の皿搬送ユニットの要部側面図で
ある。
【図4】実施の形態1の貼付ユニットの要部側面図であ
る。
【図5】実施の形態1の再加熱ユニットの要部側面図で
ある。
【図6】実施の形態1の貼付剤塗布ユニットの要部側面
図である。
【図7】実施の形態1の検出ユニットの要部側面図であ
る。
【図8】実施の形態1の心出しユニットの要部側面図で
ある。
【図9】実施の形態1の治具段差検出工程の説明図であ
る。
【図10】実施の形態1の基準面検出工程の説明図であ
る。
【図11】実施の形態1の貼付状態側面断面図である。
【図12】実施の形態2の位置決めユニットを示す概略
断面図である。
【図13】実施の形態2の位置決めユニットの位置決め
ツメの先端部分を示す概略平面図である。
【図14】実施の形態2の位置決めユニットの位置決め
ツメの他の例を示す概略平面図である。
【図15】実施の形態3の位置決めユニットの変形例を
示す概略平面図である。
【図16】実施の形態3の位置決めユニットの他の変形
例を示す概略平面図である。
【図17】実施の形態3の位置決めユニットのさらに他
の変形例を示す概略平面図である。
【図18】実施の形態4の心出しユニットの要部側面図
である。
【図19】実施の形態5の再加熱ユニットの要部側面図
である。
【図20】実施の形態6のレンズ貼付装置の全体斜視図
である。
【図21】実施の形態6のアニールユニットの要部断面
図である。
【図22】従来技術のレンズ貼付装置のレンズ吸着工程
の説明図である。
【図23】従来技術のレンズ貼付装置の貼付剤塗布工程
の説明図である。
【図24】従来技術のレンズ貼付装置の心出し工程の説
明図である。
【図25】従来技術のレンズ貼付装置の冷却工程の説明
図である。
【図26】従来技術の後加工である球面創成工程の説明
図である。
【図27】従来技術のレンズの中肉測定方法の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 皿搬送ユニット 2 レンズ搬送位置決めユニット 3 貼付ユニット 4 再加熱ユニット 5 貼付剤塗布ユニット 6 検出ユニット 7 心出しユニット 8 ストッカユニット 9 レンズ 10 貼付皿 11 完品 12 レンズ収納ユニット 13 貼付皿収納ユニット 14 完品収納ユニット 15 熱可塑性貼付剤 16 レンズ吸着筒 16a 吸引孔 17 レンズパレット 17a 穴部 18 貼付皿パレット 18a 穴部 19 完品パレット 19a 穴部 20 ステージ 21 皿吸着筒 22 Y軸ユニット 23 Z軸ユニット 24 位置決めユニット 24A 位置決めユニット 25 加圧ユニット 26 モータ 27 ボールネジ 28 ガイド 29 モータ 30 ボールネジ 31 ガイド 32 シリンダ 33 ガイド 34 リニアスケール 35 ストッパ 37 ハウジング 38 シリンダ板 39 加圧ベース 40 電気制御レギュレータ 41 逆圧用レギュレータ 42 真空発生器 46 皿搬送ステージ 47 真空発生器 48 貼付台 49 放射温度センサ 50 真空発生器 51 ブローノズル 52 ランプヒータ 53 ランプヒータ 54 ランプ板 55 ランプステージ 56 ランプステージ 57 塗布棒 58 塗布アーム 59 シリンダ 60 貼付剤槽 61 検出子 61a 先端部 62 検出台 63 治具 64 チャック 65 継ぎ手 66 モータ 67 平面治具 68 スケール 69 位置決めツメ 69a V溝 70 シリンダ 71 ガイド 72 位置決めツメ 73 位置決めツメ 74、75 ヒータ 76、77 制御機器 78、79 ヒータブロック 80 アニールユニット 81 エアヒータ 82 エアヒータ 84 ツメ 85、86 位置決めツメ 90 架台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西出 雄太 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H043 AE02 AE24 3C049 AB05 AC02 CA05 CB01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズを貼付剤を介して貼付皿に貼り付
    けるレンズ貼付方法において、 前記貼付皿の貼付基準面の高さを検出する工程と、前記
    レンズの貼付面の高さを測定し、前記貼付基準面の高さ
    と前記貼付面の高さとに基づいて前記レンズの貼付高さ
    を算出する工程と、前記レンズの貼付面側に貼付剤を塗
    布する工程と、前記レンズの貼付面と前記貼付皿の貼付
    基準面との距離を前記貼付高さに保った状態で前記レン
    ズを前記貼付皿に前記貼付剤で貼付する工程とを有する
    ことを特徴とするレンズ貼付方法。
  2. 【請求項2】 レンズを貼付剤を介して貼付皿に貼り付
    けるレンズ貼付方法において、 前記貼付皿の貼付基準面の高さを検出する工程と、前記
    貼付皿を加熱する工程と、前記レンズを所定の位置に位
    置決めする工程と、位置決めされた前記レンズの貼付面
    の高さを測定し、前記貼付基準面と前記貼付面の高さに
    基づいて前記レンズの貼付高さを算出する工程と、前記
    レンズの貼付面側に貼付剤を塗布する工程と、前記レン
    ズの貼付面と前記貼付皿の貼付基準面との距離を前記貼
    付高さに保った状態で前記レンズを前記貼付皿に前記貼
    付剤で貼付する工程と、前記貼付剤を冷却固化する工程
    とを有することを特徴とするレンズ貼付方法。
  3. 【請求項3】 前記レンズを位置決めする工程は、レン
    ズの創成済み球面又はレンズの外径を基準として行うこ
    とを特徴とする請求項2記載のレンズ貼付方法。
  4. 【請求項4】 前記貼付剤を冷却固化する工程は、アニ
    ール処理を行う工程を含むことを特徴とする請求項2又
    は3記載のレンズ貼付方法。
  5. 【請求項5】 前記レンズを前記貼付皿に前記貼付剤で
    貼付する工程の前に、貼付皿を位置決めする工程を有す
    ることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の
    レンズ貼付方法。
  6. 【請求項6】 前記貼付皿を位置決めする工程は、水平
    方向に駆動される位置決め手段を貼付皿に接触させて行
    うことを特徴とする請求項5記載のレンズ貼付方法。
  7. 【請求項7】 レンズを貼付剤を介して貼付皿に貼り付
    けるレンズ貼付装置において、 前記レンズの貼付面の高さを検出する検出ユニットと、
    前記レンズの貼付面の高さと前記貼付皿の貼付基準面の
    高さとに基づいて前記レンズの貼付高さを算出する算出
    ユニットと、前記レンズの貼付面側に貼付剤を塗布する
    貼付剤塗布ユニットと、前記レンズの貼付面と前記貼付
    皿の貼付基準面との距離が前記貼付高さになるように前
    記レンズを搬送して位置決めするレンズ搬送位置決めユ
    ニットとを具備することを特徴とするレンズ貼付装置。
  8. 【請求項8】 レンズを貼付剤を介して貼付皿に貼り付
    けるレンズ貼付装置において、 前記レンズと前記貼付皿とを収納するストッカーユニッ
    トと、前記貼付皿を搬送する皿搬送ユニットと、前記レ
    ンズの貼付面の高さを検出する検出ユニットと、前記レ
    ンズの貼付面の高さと前記貼付皿の貼付基準面の高さと
    に基づいて前記レンズの貼付高さを算出する算出ユニッ
    トと、前記レンズの貼付面側に貼付剤を塗布する貼付剤
    塗布ユニットと、前記貼付皿と前記レンズに塗布された
    貼付剤とを所定の温度に加熱する加熱ユニットと、前記
    レンズの貼付面と前記貼付皿の貼付基準面との距離が前
    記貼付高さになるように前記レンズを搬送して位置決め
    するレンズ搬送位置決めユニットとを具備することを特
    徴とするレンズ貼付装置。
  9. 【請求項9】 レンズを貼付した貼付皿に熱を加えてア
    ニール処理を施すアニールユニットをさらに具備するこ
    とを特徴とする請求項7又は8記載のレンズ貼付装置。
  10. 【請求項10】 前記貼付皿を位置決めする位置決めユ
    ニットを有することを特徴とする請求項7又は8記載の
    レンズ貼付装置。
  11. 【請求項11】 前記貼付皿を位置決めする位置決めユ
    ニットは、駆動手段と位置決め手段とを有し、該駆動手
    段により水平駆動される位置決め手段を貼付皿に接触さ
    せて貼付皿の位置決めを行うことを特徴とする請求項1
    0記載のレンズ貼付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010282151A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Fujifilm Corp 光学素子の偏芯調整組立方法および偏芯調整組立装置
CN105445954A (zh) * 2015-12-30 2016-03-30 宁波舜宇车载光学技术有限公司 一种自动组装机
WO2022230199A1 (ja) * 2021-04-30 2022-11-03 オリンパス株式会社 基板貼り合わせ装置および基板貼り合わせ方法

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