JP3305923B2 - 半導体製造装置および半導体製造方法 - Google Patents

半導体製造装置および半導体製造方法

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JP3305923B2
JP3305923B2 JP21215495A JP21215495A JP3305923B2 JP 3305923 B2 JP3305923 B2 JP 3305923B2 JP 21215495 A JP21215495 A JP 21215495A JP 21215495 A JP21215495 A JP 21215495A JP 3305923 B2 JP3305923 B2 JP 3305923B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば半導体
の組み立てに用いられる半導体製造装置および半導体製
造方法に関するもので、特に加熱されたボンディング・
ツールの加圧により、TABテープのインナリードと半
導体チップの電極パッドとを一括接合するインナリード
・ボンディング装置、またはTCPのアウタリードと外
囲器のリード配線とを一括接合するアウタリード・ボン
ディング装置として用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、半導体の組み立て工程の
一つに、半導体チップの複数の電極パッドにTABテー
プの各リードの一端(インナリード)を、加熱されたボ
ンディング・ツールを用いて押圧することにより一括し
て接合(熱圧着)するインナリード・ボンディングがあ
る。
【0003】このボンディング工程においては、ボンデ
ィング・ツールの下面(リードの端部を押圧する部分)
とチップ載置ステージとの平行度がでていないと、押圧
されたリードの潰れ量が一様でなくなり、その結果、接
合不良を招く。
【0004】従来、かかる接合不良に対しては、実際
に、各電極パッドに接合されたリードの潰れ量を顕微鏡
などを使って測定し、チップ面内における潰れのばらつ
きが4μm以下となるように、繰り返し、チップ載置ス
テージおよびボンディング・ツールの平行度を調整する
ようになっていた。
【0005】図3は、従来の、チップ載置ステージとボ
ンディング・ツールとの平行度の調整方法を具体的に示
すものである。たとえば、同図(a)に示すように、ボ
ンディング・ツール101はツールホルダ102に取り
付けられている。ツールホルダ102は、図示していな
い回動機構を介してツール機構部103に取り付けられ
ている。ツール機構部103は、半導体チップ104を
載置するチップ載置ステージ105上に昇降自在に設け
られている。
【0006】また、上記ツール機構部103には、上記
ボンディング・ツール101の平行度を調整するための
マイクロメータ106,107および固定ねじ108,
109が設けられている。
【0007】さらに、上記ボンディング・ツール101
には、ツール101を加熱するためのカートリッジ・ヒ
ータ110、およびツール101の温度をコントロール
するための熱電対111がそれぞれ設けられている。
【0008】なお、図中の112はTABテープであ
り、絶縁性フィルム112a上に、上記半導体チップ1
04上の各電極パッド104aと個々に接続(接合)さ
れる複数のリード112bが配された構成となってい
る。
【0009】さて、チップ載置ステージ105とボンデ
ィング・ツール101との平行度の調整は、次のように
して行われる。まず、上記ツール機構部103に設けら
れた固定ねじ108を緩め、マイクロメータ106を左
右に回転させる。すると、ツールホルダ102が、上記
回動機構により図示矢印A方向に揺動される。また、上
記ツール機構部103の固定ねじ109を緩め、マイク
ロメータ107を左右に回転させる。すると、ツールホ
ルダ102が、上記図示矢印A方向と直交する方向に揺
動される。
【0010】このようにして、マイクロメータ106,
107を回転させてツール機構部103に取り付けられ
ているツールホルダ102を揺動させることにより、た
とえば同図(b)に示すように、ボンディング・ツール
101の下面はチップ載置ステージ105の表面に対し
て傾斜角(θ)をもって自在に調整できる。
【0011】しかしながら、上記した従来の調整方法に
おいては、各電極パッド104aに接合されたリード1
12bの潰れ量にしたがってマイクロメータ106,1
07を微調整し、最終的に、チップ104の面内におけ
る各リード112bの潰れのばらつきが4μm以下とな
るように調整を繰り返し行うものであったため、調整に
長い時間を要するという問題があった。
【0012】また、マイクロメータ106,107を調
整するごとに潰れのばらつきを確認する必要があるた
め、ボンディング・ツール101を常に高温に加熱して
おく必要があり、調整には危険がともなう。
【0013】また、調整者が視覚によって潰れのばらつ
きを確認しなければならず、調整に差が生じやすい。さ
らに、ボンディング・ツール101の下面の、酸化など
による状態の変化により、正確な調整がむずかしい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、チップ載置ステージとボンディング・ツー
ルとの平行度の調整は、人為的作業により行われるもの
であったため、短時間で、安全に、しかも、正確な調整
が行えないという問題があった。
【0015】そこで、この発明は、接合ツールと載置台
との平行度を、短時間で、安全、かつ、正確に調整する
ことが可能な半導体製造装置および半導体製造方法を提
供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の半導体製造装置にあっては、半導体素
子を載置する、揺動可能に設けられた載置台と、この載
置台上にリードフレームを供給する供給手段と、移動可
能に設けられ、前記供給手段により供給される前記リー
ドフレームの各リード、および前記載置台に載置された
前記半導体素子の各電極パッドを、熱圧着により一括し
て接合する接合ツールと、前記載置台より所定距離だけ
離れた場所で、この場所まで移動された前記接合ツール
の平行度を計測する計測手段と、この計測手段による計
測結果にもとづいて前記載置台を揺動する制御手段とか
ら構成されている。
【0017】また、この発明の半導体製造装置にあって
は、外囲器を載置する、揺動可能に設けられた載置台
と、この載置台上に半導体装置を供給する供給手段と、
移動可能に設けられ、前記供給手段により供給される前
記半導体装置の各リード、および前記載置台に載置され
た前記外囲器の各リードを、熱圧着により一括して接合
する接合ツールと、前記載置台より所定距離だけ離れた
場所で、この場所まで移動された前記接合ツールの平行
度を計測する計測手段と、この計測手段による計測結果
にもとづいて前記載置台を揺動する制御手段とから構成
されている。
【0018】さらに、この発明の半導体製造方法にあっ
ては、ボンディング・ツールをチップ載置ステージより
所定の距離だけ離れた場所に移動させ、このボンディン
グ・ツールに設けられた計測用部材の複数の計測位置に
レーザ変位計を対応させるべく、前記ボンディング・ツ
ールを順次移動させる工程と、前記計測用部材の各計測
位置におけるレーザ変位計との距離をそれぞれ測定する
工程と、前記測定結果より導き出される距離の変位量を
もとに、前記チップ載置ステージの傾斜量を算出し、こ
傾斜量にしたがって前記チップ載置ステージを前記ボ
ンディング・ツールの下面の平行度に倣い合わせる工程
とを備えてなる。
【0019】この発明の半導体製造装置および半導体製
造方法によれば、たとえば、ボンディング・ツールの平
行度をレーザ変位計により計測し、その計測結果にもと
づいてチップ載置ステージを自動的に揺動させることに
より、チップ載置ステージをボンディング・ツールの平
行度に合致させるようにしている。したがって、人為的
作業によらず、調整の自動化および迅速化を図ることが
可能となるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施
の一形態にかかる、インナリード・ボンディング装置の
構成を概略的に示すものである。
【0021】このボンディング装置は、ボンディング動
作を行うボンディング部位とボンディング・ツールの下
面の平行度を計測する計測部位とを有してなり、この計
測部位に対してもボンディング・ツールを移動できる構
成となっている。
【0022】上記ボンディング部位には、XYテーブル
11が設けられている。このXYテーブル11は、たと
えば矩形状の3つの部材11a,11b,11cによっ
て構成され、図示していないサーボモータによりXまた
はY方向にそれぞれ駆動されるようになっている。
【0023】上記XYテーブル11の上部には、矩形状
のベースプレート12が固定されている。このベースプ
レート12上には、各辺に沿って、モータ取り付けブラ
ケット13がそれぞれ設けられている。また、上記ベー
スプレート12の略中央部には、略半球面状のステージ
14が摺動可能に係止される凹部を有する受け台15が
設けられている。
【0024】上記各ブラケット13には、それぞれモー
タ13aとスプリングポスト(図示していない)とが取
り付けられている。各モータ13aの回転軸には、等速
曲線運動するカム13bがそれぞれ設けられている。
【0025】上記ステージ14は、プレート16の下面
に固定されている。また、このプレート16の下面に
は、上記カム13bがそれぞれ当接される半球面状のボ
ール16aが設けられている。
【0026】さらに、プレート16の側面には、それぞ
れスプリングポスト17が取り付けられている。このス
プリングポスト17と上記ブラケット13に取り付けら
れたスプリングポストとの間には、スプリング18がそ
れぞれ張架されている。これにより、上記ボール16a
に上記カム13bがそれぞれ押し付けられた状態で当接
されるようになっている。
【0027】上記プレート16の上面には、半導体素子
としての半導体チップ19が位置決めされた状態で載置
される、載置台としてのチップ載置ステージ20が固定
されている。
【0028】このような構成においては、上記モータ1
3aによってカム13bが選択的に駆動されることによ
り、上記プレート16の各辺が上下方向に独立して傾斜
される。また、その傾斜の際には、上記ステージ14が
上記受け台15の凹部内を摺動される。これにより、プ
レート16の各辺の傾斜にともなって、上記プレート1
6上のチップ載置ステージ20を自在に揺動させること
ができる。
【0029】上記チップ載置ステージ20の上部には、
上記半導体チップ19を搭載するためのTABテープ
(リードフレーム)21を、上記半導体チップ19の載
置位置上に搬送する供給手段としての搬送フィーダユニ
ット22が設けられている。TABテープ21は、図示
していない絶縁性フィルム上に、上記半導体チップ19
上の各電極パッドと個々に接続(接合)される複数のリ
ードが配された構成となっている。
【0030】また、上記チップ載置ステージ20の上方
には、その先端部分(下面)によってリードの端部を押
圧する、接合ツールとしてのボンディング・ツール31
が設けられている。ボンディング・ツール31は、ツー
ルホルダ32の下方先端部に取り付けられている。
【0031】ボンディング・ツール31には、その外側
に延在するようにして、略円盤状の計測用部材33が設
けられている。この計測用部材33は、上記ツール31
の下面の平行度を計測する際の測定対象面を形成するも
のであり、上記ツール31の下面との平行度が十分にだ
されている。
【0032】すなわち、ボンディング・ツール31の下
面の平行度は、そこを実際に計測するのが望ましいが、
ツール31の下面は面積が小さいために難しい。そこ
で、本発明の実施の一形態では、ツール31の下面との
平行度が十分にだされている計測用部材33の平行度を
計測(変位量を測定)することで、ボンディング・ツー
ル31の下面の平行度を計測するようにしている。
【0033】上記ツールホルダ32は、図示していない
移動機構により、上記ボンディング・ツール31をX,
YおよびZ方向にそれぞれ自在に移動できるようになっ
ている。
【0034】なお、図示していないが、上記ボンディン
グ・ツール31には、ツール31を加熱するためのカー
トリッジ・ヒータ、およびツール31の温度をコントロ
ールするための熱電対がそれぞれ設けられている。
【0035】さて、ボンディング動作時においては、ま
ず、ボンディング・ツール31が高温加熱される。この
状態で、上記チップ載置ステージ20上に半導体チップ
19が載置され、さらに、その載置位置上に、搬送フィ
ーダ・ユニット22によりTABテープ21が搬送され
る。
【0036】そして、半導体チップ19上の各電極パッ
ドとTABテープ21の各リードとが位置合わせされた
後、ボンディング・ツール31がツールホルダ32ごと
降下される。これにより、ボンディング・ツール31の
下面の加圧によって、上記TABテープ21の各リード
の先端部、つまりインナリードが、上記半導体チップ1
9の各電極パッドに熱圧着により一括して接合される。
【0037】リードの接合(ボンディング動作)が終わ
ると、ボンディング・ツール31は半導体チップ19上
より上昇され、また、リードの接合によりTABテープ
21上に搭載された半導体チップ19はチップ載置ステ
ージ20上から取り除かれる。
【0038】このようにして、TABテープ21の各イ
ンナリードを半導体チップ19の各電極パッド上に一括
して接合する、インナリード・ボンディングが繰り返し
行われる。
【0039】一方、計測部位には、上記ボンディング・
ツール31の下面の平行度を計測する計測手段としての
レーザ変位計41、このレーザ変位計41の計測結果に
もとづいて上記チップ載置ステージ20の揺動を制御す
るための、記憶部42、演算部43、およびモータ制御
部44からなる制御手段が設けられている。
【0040】上記レーザ変位計41は、計測用部材33
の変位量を、レーザを用いた三角測量方式により非接触
で測定することにより、ボンディング・ツール31の下
面の平行度を計測するもので、ホルダ45の一端に取り
付けられたセンサ部41aとセンサ処理部41bとから
構成されている。
【0041】上記センサ部41aは、半導体レーザと投
光レンズとからなる投光部、および結像レンズとポジシ
ョンセンサとからなる受光部(いずれも図示していな
い)を有した構成とされている。
【0042】上記センサ処理部41bは、上記センサ部
41aの出力からポジションセンサ面上に結像される光
スポット(測定対象面からの反射光)の位置を読み取る
処理回路と、その処理回路の出力から計測用部材33の
変位量を求める演算回路を有した構成となっている。
【0043】ここで、ボンディング・ツール31の下面
の平行度を計測する際の方法について、具体的に説明す
る。図2は、計測用部材33の変位量の測定にかかる動
作を概略的に示すものである。
【0044】まず、図示矢印51にしたがってボンディ
ング・ツール31を平行度計測部位に移動させ、上記計
測用部材33の第1の計測位置61がセンサ部41a上
に対応するようにして停止させる。
【0045】そして、その第1の計測位置61における
変位量を測定した後、図示矢印52方向にボンディング
・ツール31を移動させ、上記計測用部材33の第2の
計測位置62がセンサ部41a上に対応するようにして
停止させる。
【0046】同様にして、第2の計測位置62における
変位量を測定した後、順次、図示矢印53,54方向に
ボンディング・ツール31を移動させ、上記計測用部材
33の第3,第4の計測位置63,64における変位量
をそれぞれ測定する。
【0047】このように、本発明の実施の一形態におい
ては、計測用部材33における4つの計測位置61〜6
4に対する上記センサ部41aからのそれぞれの距離
(計測用部材33の変位量)を測定することで、ボンデ
ィング・ツール31の下面の平行度を計測するようにな
っている。
【0048】上記記憶部42は、上記センサ処理部41
bからの出力である計測用部材33の変位量を、計測位
置61〜64ごとに記憶するものである。上記演算部4
3は、上記記憶部43に記憶された変位量をもとに上記
プレート16の傾斜量(挿動量)を演算する、つまり、
上記チップ載置ステージ20を上記ボンディング・ツー
ル31の下面の平行度に合致させるための、上記各モー
タ13aに対する駆動用の制御データを算出するもので
ある。
【0049】上記モータ制御部44は、上記演算部43
からの制御データにもとづいて、上記各モータ13aの
駆動を制御するものである。さて、平行度の調整、たと
えば、他品種の半導体チップに対するボンディング動作
(品種交換)にともなうボンディング・ツール31の交
換時においては、図示していない移動機構により、上記
ボンディング・ツール31をボンディング部位から平行
度計測部位に移動する。
【0050】そして、計測用部材33の4つの計測位置
61〜64における距離をレーザ変位計41により順に
測定し、それぞれ記憶部42に記憶する。この記憶部4
3に記憶された変位量をもとに、各モータ13aの駆動
を個々に制御するための制御データを演算部43で算出
する。その演算部43からの制御データにもとづいて、
各モータ13aの駆動をモータ制御部44で制御する。
【0051】この結果、上記ボンディング・ツール31
の下面の平行度に合致するように、上記プレート16が
傾斜される。すなわち、各モータ13aによってカム1
3bが選択的に駆動されることにより、上記プレート1
6の各辺が上下方向に独立して傾斜される。これによ
り、プレート16の傾斜にともなってチップ載置ステー
ジ20が揺動されて、ボンディング・ツール31の下面
の平行度に倣い合わされる。
【0052】この発明の実施の一形態の場合、上記した
ような操作を複数回繰り返すことで、チップ載置ステー
ジ20の平行度が次第にだされ、ボンディング・ツール
31の下面とチップ載置ステージ20との平行度が、ボ
ンディング・ツール31の加工精度やツールホルダ32
への取り付け精度によらず、チップ面内において、たと
えば4μm以下に確実に保たれるようになる。
【0053】このように、ボンディング・ツール31の
下面の平行度に合致させるように、チップ載置ステージ
20の揺動を制御することで、調整の自動化や迅速化が
可能となり、ボンディング・ツール31とチップ載置ス
テージ20との平行度を、短時間で、安全、かつ、正確
に調整できるようになる。
【0054】したがって、このような構成によれば、調
整の容易性を格段に向上でき、高い製品歩留まりで、高
品質・高信頼性の半導体装置を安価に提供できるように
なるものである。
【0055】上記したように、ボンディング・ツールの
交換時において、ボンディング・ツールの平行度をレー
ザ変位計により非接触で計測し、そのツールの平行度に
合致するようにチップ載置ステージの揺動を自動的に制
御するようにしている。これにより、人為的作業によら
ず、調整の自動化および迅速化を図ることが可能とな
る。したがって、調整に長い時間を要することなく、し
かも、ボンディング・ツールを高温に加熱しておく必要
がないため、安全であり、また、調整者による調整のば
らつきや誤りが生じにくいものである。
【0056】しかも、製造ライン上での調整が可能とな
るため、イン・プロセス・クオリティ・コントロールが
実現でき、装置の稼働率や生産性の向上にとって大変有
用である。
【0057】なお、上記した本発明の実施の一形態にお
いては、TABテープの各インナリードと半導体チップ
の各電極パッドとを一括接合するインナリード・ボンデ
ィング装置を例に説明したが、これに限らず、たとえば
TCPの各アウタリードを外囲器の各リード配線に一括
接合するアウタリード・ボンディング装置にも適用でき
る。
【0058】また、平行度の調整は、ボンディング・ツ
ールの交換時にのみ行う場合に限らず、たとえば定期的
に行うようにすることも可能である。この場合、ボンデ
ィング装置の稼働が一定の期間を経過するごとに、また
は、半導体装置の生産量が所定数に達するごとに、自動
的に調整を行うようにすることによって、より厳格な管
理が可能となる。
【0059】さらに、ボンディング・ツールの平行度の
計測は、レーザ変位計のような非接触式の計測手段に限
らず、ダイヤルゲージなどの接触式の計測手段を用いて
行うようにしても良い。その他、この発明の要旨を変え
ない範囲において、種々変形実施可能なことは勿論であ
る。
【0060】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、接合ツールと載置台との平行度を、短時間で、安
全、かつ、正確に調整することが可能な半導体製造装置
および半導体製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態にかかる、インナリー
ド・ボンディング装置の概略を示す構成図。
【図2】同じく、計測用部材の変位量の測定にかかる動
作を説明するために示す概略図。
【図3】従来技術とその問題点を説明するために示す、
インナリード・ボンディング装置の概略構成図。
【符号の説明】 11…XYテーブル、12…ベースプレート、13…モ
ータ取り付けブラケット、13a…モータ、13b…カ
ム、14…ステージ、15…受け台、16…プレート、
17…スプリングポスト、18…スプリング、19…半
導体チップ、20…チップ載置ステージ、21…TAB
テープ、22…搬送フィーダ・ユニット、31…ボンデ
ィング・ツール、32…ツールホルダ、33…計測用部
材、41…レーザ変位計、41a…センサ部、41b…
センサ処理部、42…記憶部、43…演算部、44…モ
ータ制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/60 311 H01L 21/603

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子を載置する、揺動可能に設け
    られた載置台と、 この載置台上にリードフレームを供給する供給手段と、移動可能に設けられ、前記 供給手段により供給される前
    記リードフレームの各リード、および前記載置台に載置
    された前記半導体素子の各電極パッドを、熱圧着により
    一括して接合する接合ツールと、前記載置台より所定距離だけ離れた場所で、この場所ま
    で移動された前記 接合ツールの平行度を計測する計測手
    段と、 この計測手段による計測結果にもとづいて前記載置台を
    揺動する制御手段とを具備したことを特徴とする半導体
    製造装置。
  2. 【請求項2】 前記リードフレームは、TAB(Tape A
    utomated Bonding)テープであることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 前記計測手段はレーザ変位計を有し、前
    記接合ツールを順次移動させ、各々の位置での前記接合
    ツールの測定対象面における変位量を非接触式で測定す
    るものであることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    製造装置。
  4. 【請求項4】 外囲器を載置する、揺動可能に設けられ
    た載置台と、 この載置台上に半導体装置を供給する供給手段と、移動可能に設けられ、前記 供給手段により供給される前
    記半導体装置の各リード、および前記載置台に載置され
    た前記外囲器の各リードを、熱圧着により一括して接合
    する接合ツールと、前記載置台より所定距離だけ離れた場所で、この場所ま
    で移動された前記 接合ツールの平行度を計測する計測手
    段と、 この計測手段による計測結果にもとづいて前記載置台を
    揺動する制御手段とを具備したことを特徴とする半導体
    製造装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体装置はTABテープ上に半導
    体チップが搭載されてなるTCP(Tape Carrier Packa
    ge)であることを特徴とする請求項4に記載の半導体製
    造装置。
  6. 【請求項6】 前記計測手段はレーザ変位計を有し、前
    記接合ツールを順次移動させ、各々の位置での前記接合
    ツールの測定対象面における変位量を非接触式で測定す
    るものであることを特徴とする請求項4に記載の半導体
    製造装置。
  7. 【請求項7】 ボンディング・ツールをチップ載置ステ
    ージより所定の距離だけ離れた場所に移動させ、このボ
    ンディング・ツールに設けられた計測用部材の複数の計
    測位置にレーザ変位計を対応させるべく、前記ボンディ
    ング・ツールを順次移動させる工程と、 前記計測用部材の各計測位置におけるレーザ変位計との
    距離をそれぞれ測定する工程と、 前記測定結果より導き出される距離の変位量をもとに、
    前記チップ載置ステージの傾斜量を算出し、この傾斜
    にしたがって前記チップ載置ステージを前記ボンディン
    グ・ツールの下面の平行度に倣い合わせる工程とを具備
    したことを特徴とする半導体製造方法。
  8. 【請求項8】 前記計測用部材と前記レーザ変位計との
    距離を測定する工程は、測定により得た距離を各計測位
    置ごとに記憶する手段を有してなることを特徴とする請
    求項7に記載の半導体製造方法。
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