JP2013125866A - 部品搭載方法及び装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャリブレーション動作に使用するキャリブレーション冶具に4箇所以上の複数の冶具マークを刻印し基板マークやチップマークにより近いキャリブレーション冶具の冶具マークを選択することにより、今距離が短く上下2視野カメラの歪みの影響をより少なくしたものである。
【選択図】図2
Description
特に、粘着シートに貼着されてウエハから切り出された電子部品を吸着してピックアップし反転して基板に接続する、フリップチップボンダ装置等に関するものである。
本出願はフリップチップボンダ装置とも呼ばれる、チップに貼着されたバンプを用いてチップを回路基板(以下基板と称す)に接続するときに用いられる装置に関するものである。
このとき基板が載置されたボンディングステージは常に作業用ヘッドと平行に作業範囲内を移動しなくてはならない。もしも、ボンディングステージが傾斜していると、作業用ヘッドは基板に対して一定の距離が保てなくなり、加熱加圧接合が良好に実行されず、不良品を発生させる原因になることがある。
また、長時間の使用によって環境の温度変化により生じた駆動部等の熱膨張などによる位置認識のずれを押さえる為キャリブレーション動作を実施している。なおキャリブレーションとは測定器や計器などの機械を調整することである。
このキャリブレーション動作によって、上下2視野カメラが正しく位置認識を行っているかどうかを、別の高精度で且つ厳重に管理されたキャリブレーション冶具で検査し、必要ならば修理、調整を行うものである。
図4は従来の冶具92を用いてキャリブレーションをする様子を模式的に描いたものである。図5に図示されるキャリブレーションステージ91は、ボルト穴911によって図1に図示されているボンディングステージ30に固着されており、以下従来の説明については図1の名称を用いて説明する。
上述したようにキャリブレーションステージ91は図1のボンディングステージ30にボルト穴911を介して固着されている。ボンディングステージ30は各モータを駆動させることによって、基板20にチップ21を搭載するメイン作業位置に冶具92を移動させる。
この下向き撮影部292で撮影した冶具92の撮像aと、上向き撮影部291で撮影した冶具92の撮像bを記憶部3で比較して冶具92の印93.94の位置をキャリブレーションする構成になっている。
このことにより、チップ22は当初ウエハー41に貼着されていた裏面をボンディングヘッド31によって吸着保持される。
同様に上流工程から搬送された基板20はボンディングステージ30の所定位置に載置される。このとき正確に載置するためにボンディングステージ30にはノックピン(図示しない)等の位置決めピンがあり、基板20にはノックピン穴(図示しない)等の位置決め穴がある。上記の様な方法で基板20は正確にボンディングステージ30に載置される。
このとき上向き撮影部291で撮影したチップ22の撮像のチップマーク221.222と、下向き撮影部292で撮影した基板20の撮像の基板マーク201.202が一致すれば、このままボンディングヘッド31を下降すれば加熱加圧接合できる状態であると、制御部2で判断しチップ22を基板20に搭載するべく作業が実行される。
どのように調整してもチップマーク221.222と基板マーク201.202が一致しないときはエラーとして作業が中止される。
基板20とチップ22の隙間に挿入されていた上下2視野カメラ29がY2の方向に格納されると、チップ22を吸着保持したボンディングヘッド31がモータ312の駆動によって下降し基板20のチップ搭載部208にチップ22を加圧して圧接させる。
そして、このとき撮影された撮像a1をあらかじめ同様に撮像され記憶部3に記憶された撮像aと比較し、冶具マーク26がずれているようであればその分調整(調整a2)する。
そのままボンディングヘッド31をモータ312を駆動して直下に降ろし、加熱加圧位置32に載置されているキャリブレーション冶具25を吸着した後、真上(Z1方向)に上昇する。
なお、第一冶具マーク記憶S3と第二冶具マーク記憶S4を完了した後、キャリブレーション動作として調整a2と調整b2を行っても良い。
図2に示されているような本発明に係るキャリブレーション冶具であれば、4箇所以上に冶具マークがあるので実際の基板マーク201.202とチップマーク221.222に近い位置の冶具マーク26を撮像a.a1.b.b1から選択して基準とすることができるので、誤差が少なく不良品の排出を抑えることができる。
基板マーク201.202が位置205.206にあった場合は、冶具マークは26fニ.26aイを用いてキャリブレーション動作S5をすることによって誤差を小さくし、不良品を減少させることができる。
どの冶具マーク26が基板マーク201.202及びチップマーク221.222に近いかは記憶部の撮像を比較して制御部で判断し選択される。
ここで、上下2視野カメラ29は常に水平ではなく、上下2視野カメラがせり出す量の違いによって熱影響が異なる為、位置によってあおりやねじれの量が異なる。さらにガイドレールやカメラ筐体の、熱変形によって認識位置によるあおりやねじれの量の違いは大きくなる。
上記例として図3(2)に模式図を図示する。違いがわかりやすい様に変形量を極端にして表現している。また、上下2視野カメラは長手方向(Y方向)のみを図示している。
Aは上下2視野カメラ29のあおりやねじれがなく変形が無い視野295のときである。Bは上下2視野カメラ29のあおり5度の視野296のときである。Cは上下2視野カメラ29のあおり2度の視野297のときである。
本発明に係るキャリブレーション冶具25でキャリブレーション動作S5した場合、実装時がCのあおり度2度の上下2視野カメラ294であって、キャリブレーション動作S5をしたときも実装時とほぼ同じ位置もしくは近辺でキャリブレーションするので、Cのあおり度2度の上下2視野カメラ294でキャリブレーション動作S5をすることができる。
そのためできるだけキャリブレーション動作S5のための撮像は、基板マーク記憶S1と部品マーク記憶S2のときの基準マーク(基板マーク201.202及びチップマーク221.222)に近い位置でXYの距離を測定し位置補正するほうが誤差が少なくなり、不良品の発生を防止することができる。
同時にボンディングヘッド31に吸着保持されたチップ22のチップマーク221.222を上下2視野カメラ29の上向き撮影部291で撮像して記憶部3に記憶(記憶C2)するステップが部品マーク記憶S2である。
この2つの撮像の記憶、記憶C1,記憶C2を比較し、ボンディングステージ30によって基板20の位置を補正するとともに、ボンディングヘッド31によってチップ22の位置を補正することによって、ボンディングヘッド31がZ2方向に降下すると基板20とチップ22が正確に接合されボンディング動作S8が実行される。
但し基板マーク201.202とチップマーク221.222が異なる位置であるときは、あらかじめ撮像され記憶部3に記憶されたキャリブレーション冶具25の撮像と比較して、選択された冶具マーク26との距離を比較して、基板位置補正S6ならびに部品位置補正S7をするものである。
そのために定期的にキャリブレーション動作S5を行い、基板マーク201.202とチップマーク221.222が所定の位置で接合するように補正する。
そしてキャリブレーション動作S5を実行するようになっている。
上述したように基板20のチップ搭載部208が加熱加圧位置32になるようにボンディングステージ30を駆動して搬送される。
同時にウエハー41によって供給されたチップ22はボンディングヘッド31に吸着保持され、加熱加圧位置32に搬送される。
そして基板20の基板マーク201.202とチップ22のチップマーク221.222が所定の位置に撮像されていれば、チップ搭載部208とチップ22は同一軸の位置にあると判断される。
このように一直線上に、合致した向きでチップ搭載部208とチップ22が配置された後に、ボンディングヘッド31がZ2方向に下降してチップ22をチップ搭載部208に加圧しながら加熱して接合させる。
本発明はキャリブレーション冶具25に4箇所以上の冶具マーク26がある。このことによって基板マーク201.202とチップマーク221.222に一番近い位置の冶具マーク26を選択することができるので、上下2視野カメラ29の熱影響によるあおりやねじれによって発生する誤差を少なくすることができる。
本発明に係るキャリブレーション冶具25は上下2視野カメラ29で撮像する際の位置を、キャリブレーション動作S5時と実装時(ボンディング動作S8)とで、できるだけ近くすることでカメラ筐体のゆがみの影響を軽減する為のものといえる。
なおキャリブレーション動作S5のときの冶具マーク26の認識は各マーク毎に上下2視野カメラ29の視野中心で行う。上下2視野カメラ29のカメラ視野は1.6mm×1.2mmである。
実装時(ボンディング動作S8)の際は基板20、チップ22それぞれの基板マーク201.202チップマーク221.222の2箇所について上下2視野カメラ29の視野中心にそれぞれのマークが来る様に移動して認識を行うように制御されている。。
また、基板マーク201.202に最も近い位置の冶具マーク(例えば26aニ,26fイ)を選択して記憶し第二冶具マーク記憶S4を経たのちキャリブレーション動作S5を行うように構成している。
ボンディング装置本体
2
制御部
3
記憶部
20
基板
201
基板マーク
202
基板マーク
205 位置
206
位置
207
マーク
208 マーク
22
チップ
221
チップマーク
222
チップマーク
23
キャリブレーションステージ
25 キャリブレーション冶具
26 冶具マーク
29
上下2視野カメラ
291
上向き撮影部
292
下向き撮影部
30
ボンディングステージ
301
モータ
302
モータ
31
ボンディングヘッド
311
モータ
312
モータ
313
モータ
32 加熱加圧位置
41 ウエハー
411
ウエハーケース
412
モータ
42
反転吸着ヘッド
421 モータ
422
モータ
91
キャリブレーションステージ(従来例)
911 ボルト穴
92
冶具
93
印
94
印
Claims (3)
- ボンディングステージに載置された回路基板とボンディングヘッドに吸着保持された電子部品との間に上下2視野カメラを挿入して記憶部に記憶されたマークの位置に基づいて位置調整した後前記ボンディングヘッドを下降して前記回路基板に前記電子部品を搭載する方法において、
前記回路基板を前記上下2視野カメラで撮像し基板マークの位置を前記記憶部に記憶する基板マーク記憶工程と、
前記電子部品を前記上下2視野カメラで撮像し部品マークの位置を前記記憶部に記憶する部品マーク記憶工程と
前記ボンディングステージに載置された4箇所以上に冶具マークがあるキャリブレーション冶具を前記上下2視野カメラで撮像し前記基板マーク記憶工程で前記記憶部に記憶した前記基板マークに最も近い前記冶具マークを選択し該冶具マークの位置を前記記憶部に記憶する第一冶具マーク記憶工程と、
前記ボンディングヘッドで吸着保持した前記キャリブレーション冶具を前記上下2視野カメラで撮像し前記部品マーク記憶工程で前記記憶部に記憶した前記部品マークに最も近い前記冶具マークを選択し該冶具マークの位置を前記記憶部に記憶する第二冶具マーク記憶工程と、
前記第一冶具マーク記憶工程と前記第二冶具マーク記憶工程とによって前記記憶部に記憶した冶具マークによってキャリブレーション動作を実施するキャリブレーション工程と、
を特徴とした部品搭載方法。
- ボンディングステージに載置された回路基板とボンディングヘッドに吸着保持された電子部品との間に上下2視野カメラを挿入して記憶部に記憶されたマークの位置に基づいて位置調整した後前記ボンディングヘッドを下降して前記回路基板に前記電子部品を搭載する装置において、
前記回路基板を前記上下2視野カメラで撮像し基板マークの位置を前記記憶部に記憶する基板マーク記憶手段と、
前記電子部品を前記上下2視野カメラで撮像し部品マークの位置を前記記憶部に記憶する部品マーク記憶手段と
前記ボンディングステージに載置された4箇所以上に冶具マークがあるキャリブレーション冶具を前記上下2視野カメラで撮像し前記基板マーク記憶手段で前記記憶部に記憶した前記基板マークに最も近い前記冶具マークを選択し該冶具マークの位置を前記記憶部に記憶する第一冶具マーク記憶手段と、
前記ボンディングヘッドで吸着保持した前記キャリブレーション冶具を前記上下2視野カメラで撮像し前記部品マーク記憶手段で前記記憶部に記憶した前記部品マークに最も近い前記冶具マークを選択し該冶具マークの位置を前記記憶部に記憶する第二冶具マーク記憶手段と、
前記第一冶具マーク記憶手段と前記第二冶具マーク記憶手段とによって前記記憶部に記憶した冶具マークによってキャリブレーション動作を実施するキャリブレーション手段と、
を特徴とした部品搭載手段。
- ボンディングステージに載置された回路基板とボンディングヘッドに吸着保持された電子部品との間に上下2視野カメラを挿入して記憶部に記憶されたマークの位置に基づいて位置調整した後前記ボンディングヘッドを下降して前記回路基板に前記電子部品を搭載するプログラムにおいて、
前記回路基板を前記上下2視野カメラで撮像し基板マークの位置を前記記憶部に記憶する基板マーク記憶ステップと、
前記電子部品を前記上下2視野カメラで撮像し部品マークの位置を前記記憶部に記憶する部品マーク記憶ステップと
前記ボンディングステージに載置された4箇所以上に冶具マークがあるキャリブレーション冶具を前記上下2視野カメラで撮像し前記基板マーク記憶ステップで前記記憶部に記憶した前記基板マークに最も近い前記冶具マークを選択し該冶具マークの位置を前記記憶部に記憶する第一冶具マーク記憶ステップと、
前記ボンディングヘッドで吸着保持した前記キャリブレーション冶具を前記上下2視野カメラで撮像し前記部品マーク記憶ステップで前記記憶部に記憶した前記部品マークに最も近い前記冶具マークを選択し該冶具マークの位置を前記記憶部に記憶する第二冶具マーク記憶ステップと、
前記第一冶具マーク記憶ステップと前記第二冶具マーク記憶ステップとによって前記記憶部に記憶した冶具マークによってキャリブレーション動作を実施するキャリブレーションステップと、
を特徴とした部品搭載プログラム。
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