JP3196062B2 - 光ファイバカセットおよび光ファイバブロック組立装置 - Google Patents
光ファイバカセットおよび光ファイバブロック組立装置Info
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- JP3196062B2 JP3196062B2 JP29546995A JP29546995A JP3196062B2 JP 3196062 B2 JP3196062 B2 JP 3196062B2 JP 29546995 A JP29546995 A JP 29546995A JP 29546995 A JP29546995 A JP 29546995A JP 3196062 B2 JP3196062 B2 JP 3196062B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光通信あるいは
コンピュータネットワークの分野における光伝送路の構
築に不可欠な光ファイバと光導波路の接続、または光フ
ァイバ相互の接続のために用いられる光ファイバブロッ
クの組立を自動的に行うための光ファイバカセットおよ
び光ファイバブロック組立装置に関するものである。
コンピュータネットワークの分野における光伝送路の構
築に不可欠な光ファイバと光導波路の接続、または光フ
ァイバ相互の接続のために用いられる光ファイバブロッ
クの組立を自動的に行うための光ファイバカセットおよ
び光ファイバブロック組立装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信においては、光ファイバと光導波
路あるいは光ファイバと光ファイバとの接続という光伝
送路の接続は不可欠の技術である。図11は光分岐用部
品として用いられる光導波路と光伝送路とを接続した例
で、(a)図が平面図、(b)図が側面図である。これ
らの図において、1,1は複数本(この例では8本)の
光ファイバを平行かつ平面的に並べ被覆を被せて一体化
したテープ状の光ファイバ、1a,1aはテープ状の光
ファイバ1,1の被覆を剥がし露出させた光ファイバ先
端部、2,2は前記光ファイバ先端部1aを所定のピッ
チで固定するための光ファイバブロック、3は光導波路
チップ、3aは光導波路チップ3内のコア、4,は前記
光ファイバブロック2,2と光導波路チップ3を固定す
る接着層である。
路あるいは光ファイバと光ファイバとの接続という光伝
送路の接続は不可欠の技術である。図11は光分岐用部
品として用いられる光導波路と光伝送路とを接続した例
で、(a)図が平面図、(b)図が側面図である。これ
らの図において、1,1は複数本(この例では8本)の
光ファイバを平行かつ平面的に並べ被覆を被せて一体化
したテープ状の光ファイバ、1a,1aはテープ状の光
ファイバ1,1の被覆を剥がし露出させた光ファイバ先
端部、2,2は前記光ファイバ先端部1aを所定のピッ
チで固定するための光ファイバブロック、3は光導波路
チップ、3aは光導波路チップ3内のコア、4,は前記
光ファイバブロック2,2と光導波路チップ3を固定す
る接着層である。
【0003】前記光ファイバブロック2,2に固定され
たテープ状の光ファイバ1,1と光導波路チップ3の接
続において、接続損失を極力低減することが極めて重要
であり、そのためにはテープ状の光ファイバ1,1の光
ファイバ先端部1a,1aと光導波路チップ3のコア3
aとが高精度で位置合わせされなければならない。その
位置合わせ精度は例えばシングルモードでは1μm以下
が求められる。高精度で位置合わせするためには、光フ
ァイバブロック2,2の接続端面における光ファイバ先
端部1a,1aの配列精度と光導波路チップ3のコア3
aの配列精度が共に十分高くなければならない。光導波
路チップ3の製造においては、一般にホトリソグラフィ
工程によってコア3aを形成するので、位置精度は極め
て良い。従って、光ファイバブロック2を精度良く形成
することが重要となっている。
たテープ状の光ファイバ1,1と光導波路チップ3の接
続において、接続損失を極力低減することが極めて重要
であり、そのためにはテープ状の光ファイバ1,1の光
ファイバ先端部1a,1aと光導波路チップ3のコア3
aとが高精度で位置合わせされなければならない。その
位置合わせ精度は例えばシングルモードでは1μm以下
が求められる。高精度で位置合わせするためには、光フ
ァイバブロック2,2の接続端面における光ファイバ先
端部1a,1aの配列精度と光導波路チップ3のコア3
aの配列精度が共に十分高くなければならない。光導波
路チップ3の製造においては、一般にホトリソグラフィ
工程によってコア3aを形成するので、位置精度は極め
て良い。従って、光ファイバブロック2を精度良く形成
することが重要となっている。
【0004】図12の(a)図は前記光ファイバブロッ
ク2の分解斜視図で、同(b)図は組立後の斜視図であ
り、1は複数本の光ファイバを一体化したテープ状の光
ファイバ、1aはこのテープ状の光ファイバ1の先端部
の被覆を剥離して露出させた光ファイバ先端部、5は例
えばV型の溝部5aが所定間隔で平面状に形成された溝
基板、6はこの溝基板5の溝部5aに挿入された前記光
ファイバ先端部1aを押さえる押板であり、このテープ
状の光ファイバ1と溝基板5と押板6が光ファイバブロ
ック2を組み立てる構成部品である。これらの構成部品
によって、光ファイバブロック2を組み立てるには、ま
ず、溝基板5の溝部5aの上に、前記テープ状の光ファ
イバ1の光ファイバ先端部1aを乗せ、次に、この光フ
ァイバ先端部1aの上に押板6を押し当てて図12の
(b)の状態にする。さらに、溝基板5の溝部5aと押
板6との間隙7に紫外線硬化形接着剤を浸透させ、続い
てこの紫外線硬化形接着剤に、図示しない紫外線光源か
ら導いた紫外線を照射して、溝基板5の溝部5aと光フ
ァイバ先端部1aと押板6とを硬化接着して一体化して
光ファイバブロック2を形成する。
ク2の分解斜視図で、同(b)図は組立後の斜視図であ
り、1は複数本の光ファイバを一体化したテープ状の光
ファイバ、1aはこのテープ状の光ファイバ1の先端部
の被覆を剥離して露出させた光ファイバ先端部、5は例
えばV型の溝部5aが所定間隔で平面状に形成された溝
基板、6はこの溝基板5の溝部5aに挿入された前記光
ファイバ先端部1aを押さえる押板であり、このテープ
状の光ファイバ1と溝基板5と押板6が光ファイバブロ
ック2を組み立てる構成部品である。これらの構成部品
によって、光ファイバブロック2を組み立てるには、ま
ず、溝基板5の溝部5aの上に、前記テープ状の光ファ
イバ1の光ファイバ先端部1aを乗せ、次に、この光フ
ァイバ先端部1aの上に押板6を押し当てて図12の
(b)の状態にする。さらに、溝基板5の溝部5aと押
板6との間隙7に紫外線硬化形接着剤を浸透させ、続い
てこの紫外線硬化形接着剤に、図示しない紫外線光源か
ら導いた紫外線を照射して、溝基板5の溝部5aと光フ
ァイバ先端部1aと押板6とを硬化接着して一体化して
光ファイバブロック2を形成する。
【0005】図13はこのような光ファイバブロック2
の従来の組立を示す図であり、以下、この図に従って光
ファイバブロック2の組立について説明する。まず、第
1の垂直微動台8bの上の回転微動台8aの上面に溝基
板5を真空吸着などで固定し、次いで第2の垂直微動台
9cと、その上に第1のY方向微動台9bと、その上に
第1のX方向微動台9aとを積み重ねた上面に、テープ
状の光ファイバ1を固定金具12で固定する。
の従来の組立を示す図であり、以下、この図に従って光
ファイバブロック2の組立について説明する。まず、第
1の垂直微動台8bの上の回転微動台8aの上面に溝基
板5を真空吸着などで固定し、次いで第2の垂直微動台
9cと、その上に第1のY方向微動台9bと、その上に
第1のX方向微動台9aとを積み重ねた上面に、テープ
状の光ファイバ1を固定金具12で固定する。
【0006】次に顕微鏡13で目視確認しながら前記第
2の垂直微動台9cと第1のY方向微動台9bと第1の
X方向微動台9aとを、それらの調整つまみ9c′,9
b′,9a′を手で操作し、光ファイバ先端部1aを溝
基板5の溝部5aに近付け、次いで溝基板5が固定され
た回転微動台8aをその調整つまみ8a′を手で操作し
て溝基板5の溝部5aが光ファイバ先端部1aと平行に
なるように位置合わせし、さらに再度、第1のX方向微
動台9aと第1のY方向微動台9bを微動させて、光フ
ァイバ先端部1aを溝基板5の溝部5aに合わせる。そ
して、前記第1の垂直微動台8bを微動させて溝基板5
を持ち上げ、光ファイバ先端部1aを溝部5aに挿入す
る。
2の垂直微動台9cと第1のY方向微動台9bと第1の
X方向微動台9aとを、それらの調整つまみ9c′,9
b′,9a′を手で操作し、光ファイバ先端部1aを溝
基板5の溝部5aに近付け、次いで溝基板5が固定され
た回転微動台8aをその調整つまみ8a′を手で操作し
て溝基板5の溝部5aが光ファイバ先端部1aと平行に
なるように位置合わせし、さらに再度、第1のX方向微
動台9aと第1のY方向微動台9bを微動させて、光フ
ァイバ先端部1aを溝基板5の溝部5aに合わせる。そ
して、前記第1の垂直微動台8bを微動させて溝基板5
を持ち上げ、光ファイバ先端部1aを溝部5aに挿入す
る。
【0007】その挿入を前記顕微鏡13で目視確認した
ら、次に押板6を押付け機構11の先端に取付け、溝基
板5の上方に押付け機構11を移動する。そして、顕微
鏡13で目視確認しながら第2のX方向微動台10aと
第2のY方向微動台10bと第3の垂直微動台10cの
調整つまみ10a′,10b′,10c′を手で操作し
て、押板6の姿勢と位置を溝基板5の溝部5aに合わ
せ、一致したら第3の垂直微動台10cによって押付け
機構11を押し下げ、押板6が光ファイバ先端部1aを
押さえ付けるようにする。このとき押付け機構11のス
プリング11aの力によって所定の押し付け力が光ファ
イバ先端部1aに与えられるように第3の垂直微動台1
0cの位置を調整する。そして、最後に押板6と溝基板
5の溝部5aとの間に紫外線硬化形接着剤を浸透させ、
紫外線を照射して紫外線硬化形接着剤を硬化し、光ファ
イバブロック2を完成させる。以上の従来技術の説明に
おいて、多数本の光ファイバからなるテープ状の光ファ
イバを例に説明したが、1本(単芯)の光ファイバによ
って光ファイバブロックを構成する場合も、同様の技術
を用いて行われている。
ら、次に押板6を押付け機構11の先端に取付け、溝基
板5の上方に押付け機構11を移動する。そして、顕微
鏡13で目視確認しながら第2のX方向微動台10aと
第2のY方向微動台10bと第3の垂直微動台10cの
調整つまみ10a′,10b′,10c′を手で操作し
て、押板6の姿勢と位置を溝基板5の溝部5aに合わ
せ、一致したら第3の垂直微動台10cによって押付け
機構11を押し下げ、押板6が光ファイバ先端部1aを
押さえ付けるようにする。このとき押付け機構11のス
プリング11aの力によって所定の押し付け力が光ファ
イバ先端部1aに与えられるように第3の垂直微動台1
0cの位置を調整する。そして、最後に押板6と溝基板
5の溝部5aとの間に紫外線硬化形接着剤を浸透させ、
紫外線を照射して紫外線硬化形接着剤を硬化し、光ファ
イバブロック2を完成させる。以上の従来技術の説明に
おいて、多数本の光ファイバからなるテープ状の光ファ
イバを例に説明したが、1本(単芯)の光ファイバによ
って光ファイバブロックを構成する場合も、同様の技術
を用いて行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来技術においては、光ファイバブロックの組立を人手
に頼っており、テープ状の光ファイバ1の光ファイバ先
端部1aと溝基板5の溝部5aとの位置合わせ、および
押板6と溝部5aとの位置合わせのために調整つまみを
有する8個もの微動台の操作を手動で行うことが必要で
あり、その操作が複雑なため能率が著しく劣っていた。
従来技術においては、光ファイバブロックの組立を人手
に頼っており、テープ状の光ファイバ1の光ファイバ先
端部1aと溝基板5の溝部5aとの位置合わせ、および
押板6と溝部5aとの位置合わせのために調整つまみを
有する8個もの微動台の操作を手動で行うことが必要で
あり、その操作が複雑なため能率が著しく劣っていた。
【0009】また、テープ状の光ファイバ1の光ファイ
バ先端部1aの直径は通常125μmであり、これを溝
基板5の溝部5aに無理なく確実に挿入するためには、
30μm以内の精度で光ファイバ先端部1aと溝部5a
との相対位置を合わせる必要があるが、従来はその位置
合わせ作業を顕微鏡13を用いた目視作業で行っていた
ので、光ファイバ先端部1aと溝部5aとの相対位置を
必要な精度範囲におさめるには熟練を要し、かつ、長時
間の連続作業には適さなかった。
バ先端部1aの直径は通常125μmであり、これを溝
基板5の溝部5aに無理なく確実に挿入するためには、
30μm以内の精度で光ファイバ先端部1aと溝部5a
との相対位置を合わせる必要があるが、従来はその位置
合わせ作業を顕微鏡13を用いた目視作業で行っていた
ので、光ファイバ先端部1aと溝部5aとの相対位置を
必要な精度範囲におさめるには熟練を要し、かつ、長時
間の連続作業には適さなかった。
【0010】さらに、従来は光ファイバブロック2の重
要な特性であるテープ状の光ファイバ1の光ファイバ先
端部1aの先端の配列精度は、接着剤を硬化させ全組立
工程を終了してから別の測定装置を用いて測定していた
ので、前記配列精度の悪い不良品も組立工程を最後まで
行うので歩留りが悪く、また、完成品の品質評価に別途
時間を要し能率が悪かった。これらの問題点のために従
来技術は著しく生産性が悪く、製造コストが高いという
欠点があった。そこで、この発明は、光ファイバブロッ
クを組立ロボットなどの自動搬送機によって行い、生産
性を飛躍的に高め製造コストを下げることを目的として
いる。
要な特性であるテープ状の光ファイバ1の光ファイバ先
端部1aの先端の配列精度は、接着剤を硬化させ全組立
工程を終了してから別の測定装置を用いて測定していた
ので、前記配列精度の悪い不良品も組立工程を最後まで
行うので歩留りが悪く、また、完成品の品質評価に別途
時間を要し能率が悪かった。これらの問題点のために従
来技術は著しく生産性が悪く、製造コストが高いという
欠点があった。そこで、この発明は、光ファイバブロッ
クを組立ロボットなどの自動搬送機によって行い、生産
性を飛躍的に高め製造コストを下げることを目的として
いる。
【0011】図14は光ファイバブロックの組立を組立
ロボットなどの自動搬送機によって行う概念図を示すも
ので、14は組立ロボット、14aはロボットハンド、
30はロボットハンド14aの先端部に取付けたチャッ
キングツールで、吸着または把持によって部品を保持す
るためのものである。15は光ファイバブロック2の組
立ポート、16aは溝基板の供給トレイ、16b′はテ
ープ状の光ファイバの供給トレイ、16cは押板の供給
トレイである。
ロボットなどの自動搬送機によって行う概念図を示すも
ので、14は組立ロボット、14aはロボットハンド、
30はロボットハンド14aの先端部に取付けたチャッ
キングツールで、吸着または把持によって部品を保持す
るためのものである。15は光ファイバブロック2の組
立ポート、16aは溝基板の供給トレイ、16b′はテ
ープ状の光ファイバの供給トレイ、16cは押板の供給
トレイである。
【0012】この組立ロボットによる光ファイバブロッ
クの組立作動は、まず初めに組立ロボット14を操作し
て、チャッキングツール30によって溝基板の供給トレ
イ16aから溝基板5を掴んで組立ポート15に搬送す
るとともに、所定の位置に吸着などで据え付ける。つぎ
に、同様に組立ロボット14を操作してチャッキングツ
ール30で光ファイバの供給トレイ16b′からテープ
状の光ファイバ1を掴み上げて組立ポート15に搬送
し、光ファイバ先端部1aを溝基板5の溝部5aに位置
合わせして挿入し、その状態で組立ポート15に固定す
る。つぎに再び組立ロボット14を操作し、押板の供給
トレイ16cから押板6を掴み上げて組立ポート15ま
で搬送し、溝基板5の溝部5aに位置合わせして上から
押し付け、その状態で組立ポート15に固定する。続い
て紫外線硬化形接着剤を押板6と溝基板5の溝部45a
との隙間に浸透させ、この紫外線硬化形接着剤に紫外線
を照射して硬化させることにより、光ファイバブロック
2の組立が完成する。このように組立ロボット14を用
いることにより光ファイバブロック2の組立工程に人手
を介さず、能率的に光ファイバブロック2の組立を行う
ことができるが、これを実現するためには、つぎのよう
な技術的な問題点を克服しなければならない。
クの組立作動は、まず初めに組立ロボット14を操作し
て、チャッキングツール30によって溝基板の供給トレ
イ16aから溝基板5を掴んで組立ポート15に搬送す
るとともに、所定の位置に吸着などで据え付ける。つぎ
に、同様に組立ロボット14を操作してチャッキングツ
ール30で光ファイバの供給トレイ16b′からテープ
状の光ファイバ1を掴み上げて組立ポート15に搬送
し、光ファイバ先端部1aを溝基板5の溝部5aに位置
合わせして挿入し、その状態で組立ポート15に固定す
る。つぎに再び組立ロボット14を操作し、押板の供給
トレイ16cから押板6を掴み上げて組立ポート15ま
で搬送し、溝基板5の溝部5aに位置合わせして上から
押し付け、その状態で組立ポート15に固定する。続い
て紫外線硬化形接着剤を押板6と溝基板5の溝部45a
との隙間に浸透させ、この紫外線硬化形接着剤に紫外線
を照射して硬化させることにより、光ファイバブロック
2の組立が完成する。このように組立ロボット14を用
いることにより光ファイバブロック2の組立工程に人手
を介さず、能率的に光ファイバブロック2の組立を行う
ことができるが、これを実現するためには、つぎのよう
な技術的な問題点を克服しなければならない。
【0013】組立ロボットによる光ファイバブロックの
組立における第1の問題点は、テープ状の光ファイバ1
の確実な搬送操作である。このテープ状の光ファイバ1
は、可撓性で細く壊れ易く、光ファイバブロック2に組
立てる場合は1m程度の長さがあるので、そのままでは
組立ロボット14による組立ポート15上の溝基板5へ
の搬送、位置決め、固定などのハンドリングが困難であ
る。そこで、この発明は、テープ状の光ファイバの姿勢
保持、光ファイバの巻取り、光ファイバのハンドリング
および固定の各機能を一体化した光ファイバカセットを
創作し、光ファイバを剛体として簡単かつ確実に取り扱
えるようにすることを目的としたものである。
組立における第1の問題点は、テープ状の光ファイバ1
の確実な搬送操作である。このテープ状の光ファイバ1
は、可撓性で細く壊れ易く、光ファイバブロック2に組
立てる場合は1m程度の長さがあるので、そのままでは
組立ロボット14による組立ポート15上の溝基板5へ
の搬送、位置決め、固定などのハンドリングが困難であ
る。そこで、この発明は、テープ状の光ファイバの姿勢
保持、光ファイバの巻取り、光ファイバのハンドリング
および固定の各機能を一体化した光ファイバカセットを
創作し、光ファイバを剛体として簡単かつ確実に取り扱
えるようにすることを目的としたものである。
【0014】また、同じく第2の問題点は、テープ状の
光ファイバ1の光ファイバ先端部1aを溝基板5の溝部
5aに確実に挿入することである。光ファイバ先端部1
aを溝基板5の溝部5aに無理なく確実に挿入するため
には、光ファイバ先端部1aと溝部5aの相対位置を3
0μm以内の精度で合わせる必要がある。溝基板5の溝
部5aの加工精度は1μm以下の十分な精度があるの
で、精度良く組立ポート15に固定することができる
が、テープ状の光ファイバ1については上述の光ファイ
バカセットにおける光ファイバ固定部のクリアランスに
よる光ファイバの角度のばらつき、被覆剥離時の加熱に
よる微妙な歪みなどで姿勢が一定しない。そこで、この
発明では、画像測定によってそれぞれの組立部品の位置
・姿勢を測定し、それに応じた量だけ組立ロボットで移
動させることによって位置合わせし、確実に挿入できる
ような構成にすることを目的としたものである。
光ファイバ1の光ファイバ先端部1aを溝基板5の溝部
5aに確実に挿入することである。光ファイバ先端部1
aを溝基板5の溝部5aに無理なく確実に挿入するため
には、光ファイバ先端部1aと溝部5aの相対位置を3
0μm以内の精度で合わせる必要がある。溝基板5の溝
部5aの加工精度は1μm以下の十分な精度があるの
で、精度良く組立ポート15に固定することができる
が、テープ状の光ファイバ1については上述の光ファイ
バカセットにおける光ファイバ固定部のクリアランスに
よる光ファイバの角度のばらつき、被覆剥離時の加熱に
よる微妙な歪みなどで姿勢が一定しない。そこで、この
発明では、画像測定によってそれぞれの組立部品の位置
・姿勢を測定し、それに応じた量だけ組立ロボットで移
動させることによって位置合わせし、確実に挿入できる
ような構成にすることを目的としたものである。
【0015】また、同じく第3の問題点は、押板の押付
け機構の問題である。従来は図13とともに説明したよ
うに、スプリング11aを用いた押付け機構11で押板
6を押し付けていたが、その押付け機構11では組立ロ
ボットで操作するには複雑すぎ、また、押板6の上方に
突き出しているので、組立ロボットの運行にも障害とな
る。そこで、この発明では、押板ホルダを用いた吸着形
の押付け機構を創案することによって組立ロボットでも
簡単・確実に押板を押し付け固定できるようにすること
を目的としたものである。
け機構の問題である。従来は図13とともに説明したよ
うに、スプリング11aを用いた押付け機構11で押板
6を押し付けていたが、その押付け機構11では組立ロ
ボットで操作するには複雑すぎ、また、押板6の上方に
突き出しているので、組立ロボットの運行にも障害とな
る。そこで、この発明では、押板ホルダを用いた吸着形
の押付け機構を創案することによって組立ロボットでも
簡単・確実に押板を押し付け固定できるようにすること
を目的としたものである。
【0016】また、同じく第4の問題点は、光ファイバ
ブロックの組立の歩留りの向上と完成品の特性評価の能
率向上の問題である。従来は組立工程においては光ファ
イバブロックの精度はなりゆきであり、光ファイバブロ
ックの組立後に特性評価を測定していたため、歩留りが
悪く、特性評価の能率が悪かった。そこで、この発明で
は、光ファイバブロックの組立工程のなかに光ファイバ
先端部の配列精度の測定系を導入し、紫外線硬化形接着
剤の硬化の前後で光ファイバ先端部の配列精度の評価を
行うことにより歩留りと特性評価の能率を著しく改善で
きるようにすることを目的としたものである。
ブロックの組立の歩留りの向上と完成品の特性評価の能
率向上の問題である。従来は組立工程においては光ファ
イバブロックの精度はなりゆきであり、光ファイバブロ
ックの組立後に特性評価を測定していたため、歩留りが
悪く、特性評価の能率が悪かった。そこで、この発明で
は、光ファイバブロックの組立工程のなかに光ファイバ
先端部の配列精度の測定系を導入し、紫外線硬化形接着
剤の硬化の前後で光ファイバ先端部の配列精度の評価を
行うことにより歩留りと特性評価の能率を著しく改善で
きるようにすることを目的としたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、光ファイバと光導波路との
接続または光ファイバ相互の接続のために用いられる光
ファイバブロック組立装置で使用される光ファイバカセ
ットであって、光ファイバ1の先端部1aを必要な長さ突
き出して保持する光ファイバ先端部保持部18と、前記
光ファイバ1の余長部を収納する余長収納部19と、前
記光ファイバブロック組立装置が搬送または位置決めす
る際に吸着または把持するための操作保持面20と、前
記光ファイバブロック組立装置が所定の位置に固定する
際に吸着または把持するための固定保持面21とからな
ることを特徴とする光ファイバカセットである。
に、請求項1に係る発明は、光ファイバと光導波路との
接続または光ファイバ相互の接続のために用いられる光
ファイバブロック組立装置で使用される光ファイバカセ
ットであって、光ファイバ1の先端部1aを必要な長さ突
き出して保持する光ファイバ先端部保持部18と、前記
光ファイバ1の余長部を収納する余長収納部19と、前
記光ファイバブロック組立装置が搬送または位置決めす
る際に吸着または把持するための操作保持面20と、前
記光ファイバブロック組立装置が所定の位置に固定する
際に吸着または把持するための固定保持面21とからな
ることを特徴とする光ファイバカセットである。
【0018】また、請求項2に係る発明は、光ファイバ
と光導波路との接続または光ファイバ相互の接続のため
に用いられる光ファイバブロック組立装置で使用される
光ファイバカセットであって、光ファイバ1の先端部1
aを必要な長さ突き出して保持する光ファイバ先端部保
持部18と、前記光ファイバ1の余長部を曲率半径10
mm以上の巻取りまたは折り返しで収納する余長収納部
19と、外部から照射した光が当たる位置に光ファイバ
1の他端部1bを保持する終端保持部29と、前記光フ
ァイバブロック組立装置が搬送または位置決めする際に
吸着または把持するための操作保持面20と、前記光フ
ァイバブロック組立装置が所定の位置に固定する際に吸
着または把持するための固定保持面21とからなること
を特徴とする光ファイバカセットである。
と光導波路との接続または光ファイバ相互の接続のため
に用いられる光ファイバブロック組立装置で使用される
光ファイバカセットであって、光ファイバ1の先端部1
aを必要な長さ突き出して保持する光ファイバ先端部保
持部18と、前記光ファイバ1の余長部を曲率半径10
mm以上の巻取りまたは折り返しで収納する余長収納部
19と、外部から照射した光が当たる位置に光ファイバ
1の他端部1bを保持する終端保持部29と、前記光フ
ァイバブロック組立装置が搬送または位置決めする際に
吸着または把持するための操作保持面20と、前記光フ
ァイバブロック組立装置が所定の位置に固定する際に吸
着または把持するための固定保持面21とからなること
を特徴とする光ファイバカセットである。
【0019】また、請求項3に係る発明は、光ファイバ
と光導波路との接続または光ファイバ相互の接続のため
に用いられる光ファイバブロック組立装置で使用される
光ファイバカセットであって、光ファイバ1の先端の被
覆剥離の際に光ファイバ先端部1aを保持して使用され
た光ファイバホルダ42を、そのまま光ファイバカセッ
ト173に装着できるような構造としたことを特徴とす
る請求項1または請求項2に記載の光ファイバカセット
である。
と光導波路との接続または光ファイバ相互の接続のため
に用いられる光ファイバブロック組立装置で使用される
光ファイバカセットであって、光ファイバ1の先端の被
覆剥離の際に光ファイバ先端部1aを保持して使用され
た光ファイバホルダ42を、そのまま光ファイバカセッ
ト173に装着できるような構造としたことを特徴とす
る請求項1または請求項2に記載の光ファイバカセット
である。
【0020】また、請求項4に係る発明は、光ファイバ
と光導波路との接続または光ファイバ相互の接続のため
に用いられる光ファイバブロック組立装置で使用される
光フ ァイバカセットであって、前記光ファイバ1の余長
部を収納する余長収納部19の付近から、前記光ファイ
バブロック組立装置が搬送または位置決めする際に吸着
または把持するための操作保持面20と、前記光ファイ
バブロック組立装置が所定の位置に固定する際に吸着ま
たは把持するための固定保持面21とが分離・接合可能
な構造としたことを特徴とする請求項1から請求項3の
いずれか1項に記載の光ファイバカセットである。
と光導波路との接続または光ファイバ相互の接続のため
に用いられる光ファイバブロック組立装置で使用される
光フ ァイバカセットであって、前記光ファイバ1の余長
部を収納する余長収納部19の付近から、前記光ファイ
バブロック組立装置が搬送または位置決めする際に吸着
または把持するための操作保持面20と、前記光ファイ
バブロック組立装置が所定の位置に固定する際に吸着ま
たは把持するための固定保持面21とが分離・接合可能
な構造としたことを特徴とする請求項1から請求項3の
いずれか1項に記載の光ファイバカセットである。
【0021】また、請求項5に係る発明は、組立ロボッ
ト14または把持・搬送機能を有する自動搬送機と、光
ファイバ1を収納した請求項1から請求項4のいずれか
1項に記載の光ファイバカセット17 1 、 17 2 、 17 3 、 1
7 4 と、少なくとも溝基板5と押板6を含む光ファイバ
ブロックを構成する構成部品の供給部と、前記構成部品
を固定して前記光ファイバブロックを組み立てる一つま
たは複数個の組立ポート15と、前記構成部品を前記光
ファイバブロックに組み立て一体化するための接着剤を
塗布する接着剤供給部(実施の形態の接着剤供給部とな
るマイクロディスペンサ35)と、電磁波または熱によ
って前記接着剤を硬化させる接着剤硬化部(実施の形態
の紫外線の光ファイバガイド37)と、前記組立ロボッ
ト14または自動搬送機と接着剤供給部と接着剤硬化部
を制御する制御部24とからなり、前記組立ロボット1
4または自動搬送機を用いて順次前記構成部品の供給部
から構成部品を取り上げ、そのうち少なくとも一つには
前記接着剤供給部へ搬送して接着剤を塗布し、さらに前
記各構成部品を前記組立ポート15に搬送して組み立
て、前記接着剤硬化部によって前記組み立てられた各構
成部品を一体に接着させて光ファイバブロックを組み立
てるように構成したことを特徴とする光ファイバブロッ
ク組立装置である。
ト14または把持・搬送機能を有する自動搬送機と、光
ファイバ1を収納した請求項1から請求項4のいずれか
1項に記載の光ファイバカセット17 1 、 17 2 、 17 3 、 1
7 4 と、少なくとも溝基板5と押板6を含む光ファイバ
ブロックを構成する構成部品の供給部と、前記構成部品
を固定して前記光ファイバブロックを組み立てる一つま
たは複数個の組立ポート15と、前記構成部品を前記光
ファイバブロックに組み立て一体化するための接着剤を
塗布する接着剤供給部(実施の形態の接着剤供給部とな
るマイクロディスペンサ35)と、電磁波または熱によ
って前記接着剤を硬化させる接着剤硬化部(実施の形態
の紫外線の光ファイバガイド37)と、前記組立ロボッ
ト14または自動搬送機と接着剤供給部と接着剤硬化部
を制御する制御部24とからなり、前記組立ロボット1
4または自動搬送機を用いて順次前記構成部品の供給部
から構成部品を取り上げ、そのうち少なくとも一つには
前記接着剤供給部へ搬送して接着剤を塗布し、さらに前
記各構成部品を前記組立ポート15に搬送して組み立
て、前記接着剤硬化部によって前記組み立てられた各構
成部品を一体に接着させて光ファイバブロックを組み立
てるように構成したことを特徴とする光ファイバブロッ
ク組立装置である。
【0022】また、請求項6に係る発明は、組立ロボッ
ト14または把持・搬送機能を有する自動搬送機と、光
ファイバ1を収納した請求項1から請求項4のいずれか
1項に記載した光ファイバカセット171、172、173、
174と、少なくとも溝基板5と押板6を含む光ファイ
バブロックの構成部品の供給部と、前記構成部品の姿勢
・位置を測定するための姿勢測定部(実施の形態の姿勢
測定カメラ22)と、前記構成部品を吸着によって固定
して前記光ファイバブロックを組み立てる一つまたは複
数個の組立ポート15と、前記各構成部品を組み立てて
接着して一体化するための接着剤を塗布する接着剤供給
部(実施の形態の接着剤供給部となるマイクロディスペ
ンサ35)と、紫外線などの電磁波または熱によって前
記接着剤を硬化させる接着剤硬化部(実施の形態の紫外
線の光ファイバガイド37)と、前記組立ロボット14
または自動搬送機と姿勢測定部と接着剤供給部と接着剤
硬化部を制御する制御部24とからなり、前記組立ロボ
ット14または自動搬送機を用いて順次前記構成部品の
供給部から構成部品を取り上げ、その姿勢・位置を前記
姿勢測定部(実施の形態の姿勢測定カメラ22)で測定
し、前記光ファイバカセットに収納された光ファイバ1
の光ファイバ先端部1aと溝基板5の溝部5aとの偏差
を計算して前記光ファイバ先端部1aが前記溝基板5の
溝部5aに滑らかに挿入するための移動データを取得
し、続いて前記構成部品のうち少なくとも一つを前記接
着剤供給部へ搬送して接着剤を塗布し、さらに前記各構
成部品を前記移動データに基づいて前記組立ポートに搬
送して組み立て、前記接着剤硬化部を起動して前記接着
剤を硬化させて前記組み立てられた各構成部品を接着し
て一体化させて光ファイバブロックを組み立てるように
構成したことを特徴とする光ファイバブロック組立装置
である。
ト14または把持・搬送機能を有する自動搬送機と、光
ファイバ1を収納した請求項1から請求項4のいずれか
1項に記載した光ファイバカセット171、172、173、
174と、少なくとも溝基板5と押板6を含む光ファイ
バブロックの構成部品の供給部と、前記構成部品の姿勢
・位置を測定するための姿勢測定部(実施の形態の姿勢
測定カメラ22)と、前記構成部品を吸着によって固定
して前記光ファイバブロックを組み立てる一つまたは複
数個の組立ポート15と、前記各構成部品を組み立てて
接着して一体化するための接着剤を塗布する接着剤供給
部(実施の形態の接着剤供給部となるマイクロディスペ
ンサ35)と、紫外線などの電磁波または熱によって前
記接着剤を硬化させる接着剤硬化部(実施の形態の紫外
線の光ファイバガイド37)と、前記組立ロボット14
または自動搬送機と姿勢測定部と接着剤供給部と接着剤
硬化部を制御する制御部24とからなり、前記組立ロボ
ット14または自動搬送機を用いて順次前記構成部品の
供給部から構成部品を取り上げ、その姿勢・位置を前記
姿勢測定部(実施の形態の姿勢測定カメラ22)で測定
し、前記光ファイバカセットに収納された光ファイバ1
の光ファイバ先端部1aと溝基板5の溝部5aとの偏差
を計算して前記光ファイバ先端部1aが前記溝基板5の
溝部5aに滑らかに挿入するための移動データを取得
し、続いて前記構成部品のうち少なくとも一つを前記接
着剤供給部へ搬送して接着剤を塗布し、さらに前記各構
成部品を前記移動データに基づいて前記組立ポートに搬
送して組み立て、前記接着剤硬化部を起動して前記接着
剤を硬化させて前記組み立てられた各構成部品を接着し
て一体化させて光ファイバブロックを組み立てるように
構成したことを特徴とする光ファイバブロック組立装置
である。
【0023】また、請求項7に係る発明は、組立ロボッ
ト14または把持・搬送機能を有する自動搬送機と、光
ファイバ1を収納した請求項1から請求項4のいずれか
1項に記載した光ファイバカセット171、172、173、
174と、少なくとも溝基板5と押板6を含む光ファイ
バブロックの構成部品の供給部と、前記構成部品の姿勢
・位置を測定するための姿勢測定部(実施の形態の姿勢
測定カメラ22)と、前記構成部品を吸着によって固定
して前記光ファイバブロックを組み立てる一つまたは複
数個の組立ポート15と、前記各構成部品を組み立てて
接着して一体化するための接着剤を塗布する接着剤供給
部(実施の形態の接着剤供給部となるマイクロディスペ
ンサ35)と、紫外線などの電磁波または熱によって前
記接着剤を硬化させる接着剤硬化部(実施の形態の紫外
線の光ファイバガイド37)と、組立られた前記光ファ
イバブロックにおける光ファイバ先端部1aの配列精度
を測定する配列精度測定部(実施の形態の配列制度測定
カメラ39)と、前記組立ロボット14または自動搬送
機と前記姿勢測定部と前記接着剤供給部と接着剤硬化部
と前記配列精度測定部を制御する制御部24とからな
り、前記組立ロボット14または自動搬送機を用いて順
次前記構成部品の供給部から構成部品を取り上げ、その
姿勢・位置を前記姿勢測定部で測定し、前記光ファイバ
先端部1aと溝基板5の溝部5aとの偏差を計算して前
記光ファイバカセットに収納された光ファイバ1の光フ
ァイバ先端部1aが前記溝基板5の溝部5aに滑らかに
挿入するための移動データを取得し、続いて前記構成部
品のうち少なくとも一つを前記接着剤供給部へ搬送して
接着剤を塗布し、さらに前記各構成部品を前記移動デー
タに基づいて前記組立ポートに搬送して組み立て、前記
接着剤硬化部を起動して前記接着剤を硬化して前記各構
成部品を一体化させて光ファイバブロックを組み立て、
かつ、前記接着剤を硬化させる前と後の何れかまたは両
方で前記配列精度測定部によって前記光ファイバ先端部
の配列精度を評価するように構成したことを特徴とする
光ファイバブロック組立装置である。
ト14または把持・搬送機能を有する自動搬送機と、光
ファイバ1を収納した請求項1から請求項4のいずれか
1項に記載した光ファイバカセット171、172、173、
174と、少なくとも溝基板5と押板6を含む光ファイ
バブロックの構成部品の供給部と、前記構成部品の姿勢
・位置を測定するための姿勢測定部(実施の形態の姿勢
測定カメラ22)と、前記構成部品を吸着によって固定
して前記光ファイバブロックを組み立てる一つまたは複
数個の組立ポート15と、前記各構成部品を組み立てて
接着して一体化するための接着剤を塗布する接着剤供給
部(実施の形態の接着剤供給部となるマイクロディスペ
ンサ35)と、紫外線などの電磁波または熱によって前
記接着剤を硬化させる接着剤硬化部(実施の形態の紫外
線の光ファイバガイド37)と、組立られた前記光ファ
イバブロックにおける光ファイバ先端部1aの配列精度
を測定する配列精度測定部(実施の形態の配列制度測定
カメラ39)と、前記組立ロボット14または自動搬送
機と前記姿勢測定部と前記接着剤供給部と接着剤硬化部
と前記配列精度測定部を制御する制御部24とからな
り、前記組立ロボット14または自動搬送機を用いて順
次前記構成部品の供給部から構成部品を取り上げ、その
姿勢・位置を前記姿勢測定部で測定し、前記光ファイバ
先端部1aと溝基板5の溝部5aとの偏差を計算して前
記光ファイバカセットに収納された光ファイバ1の光フ
ァイバ先端部1aが前記溝基板5の溝部5aに滑らかに
挿入するための移動データを取得し、続いて前記構成部
品のうち少なくとも一つを前記接着剤供給部へ搬送して
接着剤を塗布し、さらに前記各構成部品を前記移動デー
タに基づいて前記組立ポートに搬送して組み立て、前記
接着剤硬化部を起動して前記接着剤を硬化して前記各構
成部品を一体化させて光ファイバブロックを組み立て、
かつ、前記接着剤を硬化させる前と後の何れかまたは両
方で前記配列精度測定部によって前記光ファイバ先端部
の配列精度を評価するように構成したことを特徴とする
光ファイバブロック組立装置である。
【0024】また、請求項8に係る発明は、前記光ファ
イバブロック組立装置は、前記押板6を前記溝基板5の
溝部5aに押圧する押板ホルダ25を有し、組立ポート
15に設けた吸着パッド26によって前記押板ホルダ2
5を吸引することによって、押板6を溝基板5の溝部5
aに挿入した光ファイバ先端部1aに押し当てるように
した押付け機構を備えて構成したことを特徴とする請求
項5から請求項7のいずれか1項に記載の光ファイバブ
ロック組立装置である。
イバブロック組立装置は、前記押板6を前記溝基板5の
溝部5aに押圧する押板ホルダ25を有し、組立ポート
15に設けた吸着パッド26によって前記押板ホルダ2
5を吸引することによって、押板6を溝基板5の溝部5
aに挿入した光ファイバ先端部1aに押し当てるように
した押付け機構を備えて構成したことを特徴とする請求
項5から請求項7のいずれか1項に記載の光ファイバブ
ロック組立装置である。
【0025】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の光ファイバカセ
ットの第1の実施の形態を示す斜視図で、テープ状の光
ファイバを簡単・確実に取り扱うためにテープ状の光フ
ァイバを収納するカセットであり、1はテープ状の光フ
ァイバ、1aはテープ状の光ファイバの先端部の被覆を
剥がし露出させた光ファイバ先端部、171は光ファイ
バカセット、18はテープ状の光ファイバ1の光ファイ
バ先端部保持部で、そのテープ状の光ファイバ1の先端
部を一定の姿勢に保持するための溝18aとバネ力また
は磁力でテープ状の光ファイバ1の先端部を固定する押
え部材18bからなる。19はテープ状の光ファイバ1
の余長収納部、20は光ファイバカセット171の上面
の、後述する光ファイバブロック組立装置が搬送または
位置決めする際に吸着または把持するための操作保持
面、21は光ファイバカセット171の底面の、光ファ
イバブロック組立装置が所定の位置に固定する際に吸着
または把持するための固定保持面である。
ットの第1の実施の形態を示す斜視図で、テープ状の光
ファイバを簡単・確実に取り扱うためにテープ状の光フ
ァイバを収納するカセットであり、1はテープ状の光フ
ァイバ、1aはテープ状の光ファイバの先端部の被覆を
剥がし露出させた光ファイバ先端部、171は光ファイ
バカセット、18はテープ状の光ファイバ1の光ファイ
バ先端部保持部で、そのテープ状の光ファイバ1の先端
部を一定の姿勢に保持するための溝18aとバネ力また
は磁力でテープ状の光ファイバ1の先端部を固定する押
え部材18bからなる。19はテープ状の光ファイバ1
の余長収納部、20は光ファイバカセット171の上面
の、後述する光ファイバブロック組立装置が搬送または
位置決めする際に吸着または把持するための操作保持
面、21は光ファイバカセット171の底面の、光ファ
イバブロック組立装置が所定の位置に固定する際に吸着
または把持するための固定保持面である。
【0026】この光ファイバカセット171の機能を説
明すると、テープ状の光ファイバ1の先端部を必要量だ
け突き出して光ファイバ先端部保持部18の溝18aに
入れ、押え部材18bのバネ力または磁力でテープ状の
光ファイバ1の先端部を押さえて保持する。このとき溝
18aの幅をテープ状の光ファイバ1の幅と一致させて
おけば、テープ状の光ファイバ1を常に一定の姿勢で保
持することができる。そして、テープ状の光ファイバ1
の余長部を余長収納部19に巻取り、または折り返して
収納することにより、テープ状の光ファイバ1をコンパ
クトにまとめることができる。さらに、後述する組立ロ
ボットのチャッキングツールによって光ファイバカセッ
ト171の上面の操作保持面20を吸着または把持する
ことにより、テープ状の光ファイバ1の搬送や姿勢・位
置決め制御が確実にでき、また、光ファイバカセット1
71の底面の固定保持面21を吸着することによってテ
ープ状の光ファイバ1を確実に固定することができる。
このようにテープ状の光ファイバ1を光ファイバカセッ
ト171に収納することによって、テープ状の光ファイ
バ1の先端部の姿勢は安定であり、コンパクトで剛性の
ある対象物として取り扱うことができるので、組立ロボ
ットなどの自動搬送機による搬送または位置決めなどの
操作がし易く、固定も容易となる。
明すると、テープ状の光ファイバ1の先端部を必要量だ
け突き出して光ファイバ先端部保持部18の溝18aに
入れ、押え部材18bのバネ力または磁力でテープ状の
光ファイバ1の先端部を押さえて保持する。このとき溝
18aの幅をテープ状の光ファイバ1の幅と一致させて
おけば、テープ状の光ファイバ1を常に一定の姿勢で保
持することができる。そして、テープ状の光ファイバ1
の余長部を余長収納部19に巻取り、または折り返して
収納することにより、テープ状の光ファイバ1をコンパ
クトにまとめることができる。さらに、後述する組立ロ
ボットのチャッキングツールによって光ファイバカセッ
ト171の上面の操作保持面20を吸着または把持する
ことにより、テープ状の光ファイバ1の搬送や姿勢・位
置決め制御が確実にでき、また、光ファイバカセット1
71の底面の固定保持面21を吸着することによってテ
ープ状の光ファイバ1を確実に固定することができる。
このようにテープ状の光ファイバ1を光ファイバカセッ
ト171に収納することによって、テープ状の光ファイ
バ1の先端部の姿勢は安定であり、コンパクトで剛性の
ある対象物として取り扱うことができるので、組立ロボ
ットなどの自動搬送機による搬送または位置決めなどの
操作がし易く、固定も容易となる。
【0027】図2はこの発明の光ファイバカセットの第
2の実施の形態を示す斜視図で、後述するようにテープ
状の光ファイバに測定光を入射するのに適した光ファイ
バカセットにしたものである。この図において、1はテ
ープ状の光ファイバ、1aはテープ状の光ファイバの被
覆を剥がし露出させた光ファイバ先端部、172は光フ
ァイバカセット、18はテープ状の光ファイバ1の光フ
ァイバ先端部保持部で、その光ファイバ先端部を一定の
姿勢に保持するための溝18aとバネ力または磁力で光
ファイバ先端部を固定する押え部材18bからなる。1
9はテープ状の光ファイバ1の余長収納部、19aは前
記余長収納部19内に設けたボビンで、テープ状の光フ
ァイバ1の余長部を巻き取った状態でテープ状の光ファ
イバ1のコアを低損失で光を伝送させるために、前記ボ
ビン19aの曲率半径は10mm以上になっている。2
9はテープ状の光ファイバ1の終端を保持する終端保持
部で、テープ状の光ファイバ1の余長収納部19からテ
ープ状の光ファイバ1の厚さより僅かに幅の大きい溝が
切ってある。
2の実施の形態を示す斜視図で、後述するようにテープ
状の光ファイバに測定光を入射するのに適した光ファイ
バカセットにしたものである。この図において、1はテ
ープ状の光ファイバ、1aはテープ状の光ファイバの被
覆を剥がし露出させた光ファイバ先端部、172は光フ
ァイバカセット、18はテープ状の光ファイバ1の光フ
ァイバ先端部保持部で、その光ファイバ先端部を一定の
姿勢に保持するための溝18aとバネ力または磁力で光
ファイバ先端部を固定する押え部材18bからなる。1
9はテープ状の光ファイバ1の余長収納部、19aは前
記余長収納部19内に設けたボビンで、テープ状の光フ
ァイバ1の余長部を巻き取った状態でテープ状の光ファ
イバ1のコアを低損失で光を伝送させるために、前記ボ
ビン19aの曲率半径は10mm以上になっている。2
9はテープ状の光ファイバ1の終端を保持する終端保持
部で、テープ状の光ファイバ1の余長収納部19からテ
ープ状の光ファイバ1の厚さより僅かに幅の大きい溝が
切ってある。
【0028】この第2の実施の形態の光ファイバカセッ
ト172の機能を説明すると、前記第1の実施の形態の
光ファイバカセット171と同様に、テープ状の光ファ
イバ1の先端部を必要量だけ突き出して光ファイバ先端
部保持部18で保持する。そしてテープ状の光ファイバ
1の余長部を余長収納部19内のボビン19aに巻取り
または折り返して収納し、テープ状の光ファイバ1の終
端保持部29で固定する。こうしておくことにより、光
ファイバカセット172の外側から前記終端保持部29
を目掛けて光ファイバ終端1bと平行に照射すれば、テ
ープ状の光ファイバ1に容易に光を入射できる。この第
2の実施の形態の光ファイバカセット172はこのよう
な構成および機能を有するものであるから、コンパクト
で操作性が良く、搬送や姿勢・位置決め制御および固定
が確実にできるという特長に加え、光ファイバ先端部1
aの配列精度の測定に欠かせない測定光の入射が容易で
あるという特長がある。
ト172の機能を説明すると、前記第1の実施の形態の
光ファイバカセット171と同様に、テープ状の光ファ
イバ1の先端部を必要量だけ突き出して光ファイバ先端
部保持部18で保持する。そしてテープ状の光ファイバ
1の余長部を余長収納部19内のボビン19aに巻取り
または折り返して収納し、テープ状の光ファイバ1の終
端保持部29で固定する。こうしておくことにより、光
ファイバカセット172の外側から前記終端保持部29
を目掛けて光ファイバ終端1bと平行に照射すれば、テ
ープ状の光ファイバ1に容易に光を入射できる。この第
2の実施の形態の光ファイバカセット172はこのよう
な構成および機能を有するものであるから、コンパクト
で操作性が良く、搬送や姿勢・位置決め制御および固定
が確実にできるという特長に加え、光ファイバ先端部1
aの配列精度の測定に欠かせない測定光の入射が容易で
あるという特長がある。
【0029】図3はこの発明の光ファイバカセットの第
3の実施の形態を示す斜視図で、この光ファイバカセッ
ト173は、前記第2の実施の形態の光ファイバカセッ
ト172における光ファイバ先端部保持部18を改良し
たものである。42はテープ状の光ファイバ1の先端部
を保持する光ファイバホルダで、この光ファイバホルダ
42はテープ状の光ファイバ1の先端の被覆を剥離し、
カットする装置においてテープ状の光ファイバ1を保持
するために使用したものと同じものである。この光ファ
イバホルダ42は二つに分割可能で、その一方の接合面
にテープ状の光ファイバ1が嵌合される凹溝が形成さ
れ、他方の接合面には前記溝に嵌合される凸起が形成さ
れるとともに、さらに光ファイバホルダ42の下部分に
は磁石が設けられ、これに上部分が吸着して両接合面が
接合されるようになっている。この光ファイバホルダ4
2を利用すると、光ファイバカセット173の光ファイ
バ先端部保持部18′に、前記光ファイバホルダ42が
その磁力で吸着されるこにより、ワンタッチでテープ状
の光ファイバ1の先端部の保持位置が決まるように光フ
ァイバホルダ42の外形に合わせた溝が光ファイバカセ
ット173の前記光ファイバ先端部保持部18′に形成
されている。この第3の実施の形態の光ファイバカセッ
ト173はこのような構造になっているから、テープ状
の光ファイバ1の被覆隔離、光ファイバカットの工程か
らテープ状の光ファイバ1を同じ光ファイバホルダ42
で取り扱うことができるので、テープ状の光ファイバ1
の着脱の手間が省け、光ファイバ先端部1aの突き出し
長さが自動的に一定に保てるという特長があり、後述す
る光ファイバ先端部1aと光導波路チップ3のコア3a
との接続の作業能率は著しく改善される。
3の実施の形態を示す斜視図で、この光ファイバカセッ
ト173は、前記第2の実施の形態の光ファイバカセッ
ト172における光ファイバ先端部保持部18を改良し
たものである。42はテープ状の光ファイバ1の先端部
を保持する光ファイバホルダで、この光ファイバホルダ
42はテープ状の光ファイバ1の先端の被覆を剥離し、
カットする装置においてテープ状の光ファイバ1を保持
するために使用したものと同じものである。この光ファ
イバホルダ42は二つに分割可能で、その一方の接合面
にテープ状の光ファイバ1が嵌合される凹溝が形成さ
れ、他方の接合面には前記溝に嵌合される凸起が形成さ
れるとともに、さらに光ファイバホルダ42の下部分に
は磁石が設けられ、これに上部分が吸着して両接合面が
接合されるようになっている。この光ファイバホルダ4
2を利用すると、光ファイバカセット173の光ファイ
バ先端部保持部18′に、前記光ファイバホルダ42が
その磁力で吸着されるこにより、ワンタッチでテープ状
の光ファイバ1の先端部の保持位置が決まるように光フ
ァイバホルダ42の外形に合わせた溝が光ファイバカセ
ット173の前記光ファイバ先端部保持部18′に形成
されている。この第3の実施の形態の光ファイバカセッ
ト173はこのような構造になっているから、テープ状
の光ファイバ1の被覆隔離、光ファイバカットの工程か
らテープ状の光ファイバ1を同じ光ファイバホルダ42
で取り扱うことができるので、テープ状の光ファイバ1
の着脱の手間が省け、光ファイバ先端部1aの突き出し
長さが自動的に一定に保てるという特長があり、後述す
る光ファイバ先端部1aと光導波路チップ3のコア3a
との接続の作業能率は著しく改善される。
【0030】図4はこの発明の光ファイバカセットの第
4の実施の形態を示す斜視図で、この光ファイバカセッ
ト174は、テープ状の光ファイバの余長部を収納する
余長収納部19の付近から、後述する光ファイバブロッ
ク組立装置が搬送または位置決めする際に吸着または把
持するための操作保持面20と、光ファイバブロック組
立装置が所定の位置に固定する際に吸着または把持する
ための固定保持面21とが分離・接合可能な構造とした
もので、その接合手段としてはその接合面を磁化して吸
着させるなどの手段を採用する。この第4の実施の形態
の光ファイバカセット174はこのような構造になって
いるから、テープ状の光ファイバ1を光ファイバカセッ
ト174に収納するとき、あるいは光ファイバカセット
174から取り出すときに、光ファイバカセット174の
上面の操作保持面20と下面の固定保持面21とを分離
して、前記テープ状の光ファイバの余長部を収納する余
長収納部19を分割して、テープ状の光ファイバ1の収
納および取り出しを容易にすることができる。
4の実施の形態を示す斜視図で、この光ファイバカセッ
ト174は、テープ状の光ファイバの余長部を収納する
余長収納部19の付近から、後述する光ファイバブロッ
ク組立装置が搬送または位置決めする際に吸着または把
持するための操作保持面20と、光ファイバブロック組
立装置が所定の位置に固定する際に吸着または把持する
ための固定保持面21とが分離・接合可能な構造とした
もので、その接合手段としてはその接合面を磁化して吸
着させるなどの手段を採用する。この第4の実施の形態
の光ファイバカセット174はこのような構造になって
いるから、テープ状の光ファイバ1を光ファイバカセッ
ト174に収納するとき、あるいは光ファイバカセット
174から取り出すときに、光ファイバカセット174の
上面の操作保持面20と下面の固定保持面21とを分離
して、前記テープ状の光ファイバの余長部を収納する余
長収納部19を分割して、テープ状の光ファイバ1の収
納および取り出しを容易にすることができる。
【0031】図5はこの発明の光ファイバブロック組立
装置の第1の実施の形態を示す概略図であり、テープ状
の光ファイバ1の光ファイバ先端部1aを溝基板5の溝
部5aに精度良く挿入するためのものである。14は組
立ロボット、14a,14bはロボット軸14c,14
cで回動自在に接続されたロボットハンドで、このロボ
ットハンド14aの先端に図5では図示していないがチ
ャッキングツールが取付けられている。14dは組立ロ
ボット14の制御部、22はテープ状の光ファイバ1の
光ファイバ先端部1aの姿勢・位置などを測定するため
の例えば高倍率のズームレンズを備えたCCDカメラな
どの姿勢測定部である姿勢測定カメラで、組立ポート1
5に対して一定の位置に固定されている。23は前記姿
勢測定カメラ22で捉えた光ファイバ先端部1aの姿勢
・位置を解析する画像処理部、24は組立ロボット14
および姿勢測定カメラ22の全体を制御する制御部で、
例えばパーソナルコンピュータを備えている。
装置の第1の実施の形態を示す概略図であり、テープ状
の光ファイバ1の光ファイバ先端部1aを溝基板5の溝
部5aに精度良く挿入するためのものである。14は組
立ロボット、14a,14bはロボット軸14c,14
cで回動自在に接続されたロボットハンドで、このロボ
ットハンド14aの先端に図5では図示していないがチ
ャッキングツールが取付けられている。14dは組立ロ
ボット14の制御部、22はテープ状の光ファイバ1の
光ファイバ先端部1aの姿勢・位置などを測定するため
の例えば高倍率のズームレンズを備えたCCDカメラな
どの姿勢測定部である姿勢測定カメラで、組立ポート1
5に対して一定の位置に固定されている。23は前記姿
勢測定カメラ22で捉えた光ファイバ先端部1aの姿勢
・位置を解析する画像処理部、24は組立ロボット14
および姿勢測定カメラ22の全体を制御する制御部で、
例えばパーソナルコンピュータを備えている。
【0032】この発明の光ファイバブロック組立装置の
第1の実施の形態の作動を説明すると、まず始めに、組
立ロボット14を用いて溝基板5を姿勢測定カメラ22
の近傍に搬送し、溝部5aが姿勢測定カメラ22の視野
に収まるように位置決めして保持する。そして、前記姿
勢測定カメラ22で溝部5aを撮像し、その映像信号を
画像処理部23に送って溝部5aの姿勢(すなわち角度
θ)、位置(すなわちX,Y方向位置)を測定し、制御
部24はこれらの測定値を基準位置として記憶してお
き、組立ロボット14で溝基板5をこの姿勢を保ったま
ま組立ポート15へ平行移動させて組立ポート15に吸
着固定する。姿勢測定カメラ22の視野の位置と組立ポ
ート15の位置の差をX方向dx、Y方向dyとする
と、この時の平行移動距離はdx,dyである。次に組
立ロボット14を用いて図1〜図4に示すようにテープ
状の光ファイバ1が収納された光ファイバカセット17
を搬送し、光ファイバ先端部1aが姿勢測定カメラ22
の視野に収まるように位置決めして保持する。次に姿勢
測定カメラ22で光ファイバ先端部1aを撮像し、その
映像信号を画像処理部23に送って光ファイバ先端部1
aの姿勢・位置を測定し、この測定値が前記溝基板5の
溝部5aの姿勢(角度θ)および位置(X,Y方向位
置)と一致するように組立ロボット14によって光ファ
イバカセット17の位置を制御する。この光ファイバカ
セット17に収納されたテープ状の光ファイバ1の光フ
ァイバ先端部1aの位置が、十分小さな誤差の範囲に収
まったら、組立ロボット14で前記光ファイバカセット
17をdx,dyだけ平行移動し、静かに組立ポート1
5上に降ろすと、光ファイバ先端部1aは溝基板5の溝
部5aに滑らかに挿入される。そこで、光ファイバカセ
ット17を組立ポート15に吸着して固定する。この一
連の制御は制御部24で行う。
第1の実施の形態の作動を説明すると、まず始めに、組
立ロボット14を用いて溝基板5を姿勢測定カメラ22
の近傍に搬送し、溝部5aが姿勢測定カメラ22の視野
に収まるように位置決めして保持する。そして、前記姿
勢測定カメラ22で溝部5aを撮像し、その映像信号を
画像処理部23に送って溝部5aの姿勢(すなわち角度
θ)、位置(すなわちX,Y方向位置)を測定し、制御
部24はこれらの測定値を基準位置として記憶してお
き、組立ロボット14で溝基板5をこの姿勢を保ったま
ま組立ポート15へ平行移動させて組立ポート15に吸
着固定する。姿勢測定カメラ22の視野の位置と組立ポ
ート15の位置の差をX方向dx、Y方向dyとする
と、この時の平行移動距離はdx,dyである。次に組
立ロボット14を用いて図1〜図4に示すようにテープ
状の光ファイバ1が収納された光ファイバカセット17
を搬送し、光ファイバ先端部1aが姿勢測定カメラ22
の視野に収まるように位置決めして保持する。次に姿勢
測定カメラ22で光ファイバ先端部1aを撮像し、その
映像信号を画像処理部23に送って光ファイバ先端部1
aの姿勢・位置を測定し、この測定値が前記溝基板5の
溝部5aの姿勢(角度θ)および位置(X,Y方向位
置)と一致するように組立ロボット14によって光ファ
イバカセット17の位置を制御する。この光ファイバカ
セット17に収納されたテープ状の光ファイバ1の光フ
ァイバ先端部1aの位置が、十分小さな誤差の範囲に収
まったら、組立ロボット14で前記光ファイバカセット
17をdx,dyだけ平行移動し、静かに組立ポート1
5上に降ろすと、光ファイバ先端部1aは溝基板5の溝
部5aに滑らかに挿入される。そこで、光ファイバカセ
ット17を組立ポート15に吸着して固定する。この一
連の制御は制御部24で行う。
【0033】なお、以上の説明では、姿勢測定カメラ2
2は組立ポート15に対して一定の位置に固定されてい
る場合について説明したが、姿勢測定カメラ22を組立
ロボット14の先端部のロボットハンド筐体に取付け、
ロボットハンドとともに移動させる方式をとっても、前
記溝基板5の溝部5aおよび光ファイバカセット17に
収納された光ファイバ1の光ファイバ先端部1aの姿勢
・位置を測定して、位置合わせすることができる。それ
は以下の手順による。まず始めに、組立ロボット14を
用いて溝基板5を搬送し、組立ポート15に吸着固定す
る。そして、組立ロボット14を操作し、溝基板5の溝
部5aが姿勢測定カメラ22の視野に収まるように位置
決めし、溝部5aの映像信号を画像処理部23に送って
溝部5aの姿勢(すなわち角度θ)、位置(すなわち
X,Y方向位置)を測定し、この測定位置を基準値とし
て制御部24に記憶する。
2は組立ポート15に対して一定の位置に固定されてい
る場合について説明したが、姿勢測定カメラ22を組立
ロボット14の先端部のロボットハンド筐体に取付け、
ロボットハンドとともに移動させる方式をとっても、前
記溝基板5の溝部5aおよび光ファイバカセット17に
収納された光ファイバ1の光ファイバ先端部1aの姿勢
・位置を測定して、位置合わせすることができる。それ
は以下の手順による。まず始めに、組立ロボット14を
用いて溝基板5を搬送し、組立ポート15に吸着固定す
る。そして、組立ロボット14を操作し、溝基板5の溝
部5aが姿勢測定カメラ22の視野に収まるように位置
決めし、溝部5aの映像信号を画像処理部23に送って
溝部5aの姿勢(すなわち角度θ)、位置(すなわち
X,Y方向位置)を測定し、この測定位置を基準値とし
て制御部24に記憶する。
【0034】次に、組立ロボット14を用いてテープ状
の光ファイバ1が収納された光ファイバカセット17を
持ち上げ、光ファイバ先端部1aが姿勢測定カメラ22
の視野に収まるように組立ロボット14のロボットハン
ド14a,14bを回動させて、光ファイバ先端部1a
を撮像し、その映像信号を画像処理部23に送って、光
ファイバ先端部1aの姿勢・位置を測定し、この測定値
が先に測定した溝基板5の溝部5aの姿勢(すなわち角
度θ)と一致するように、ロボットハンド14a,14
bの回動によって光ファイバカセット17の姿勢を制御
する。
の光ファイバ1が収納された光ファイバカセット17を
持ち上げ、光ファイバ先端部1aが姿勢測定カメラ22
の視野に収まるように組立ロボット14のロボットハン
ド14a,14bを回動させて、光ファイバ先端部1a
を撮像し、その映像信号を画像処理部23に送って、光
ファイバ先端部1aの姿勢・位置を測定し、この測定値
が先に測定した溝基板5の溝部5aの姿勢(すなわち角
度θ)と一致するように、ロボットハンド14a,14
bの回動によって光ファイバカセット17の姿勢を制御
する。
【0035】前記光ファイバ先端部1aの姿勢が十分小
さな誤差の範囲に収まったら、光ファイバ先端部1aの
位置を測定し、先に測定した溝基板5の溝部5aの位置
(すなわちX,Y方向位置)との差dx,dyだけ組立
ロボット14で平行移動し、静かに組立ポート15に降
ろすと、光ファイバ先端部1aは溝基板5の溝部5aに
滑らかに挿入される。そこで、光ファイバカセット17
を組立ポート15に吸着固定する。この一連の制御は制
御部24で行う。このように、光ファイバカセット17
に収納されたテープ状の光ファイバ1の光ファイバ先端
部1aを溝基板5の溝部5aに挿入するごとに、溝部5
aの姿勢・位置と光ファイバ先端部1aの姿勢・位置と
を測定し、溝部5aの姿勢・位置に光ファイバ先端部1
aの姿勢・位置を合わせ込む構成にすることによって、
組立ロボット14の保持誤差、光ファイバカセット17
に収納された光ファイバ1の光ファイバ先端部1aの保
持むらを完全に避けることができ、組立ロボット14に
よって確実に光ファイバ先端部1aを溝基板5の溝部5
aに挿入することができる。
さな誤差の範囲に収まったら、光ファイバ先端部1aの
位置を測定し、先に測定した溝基板5の溝部5aの位置
(すなわちX,Y方向位置)との差dx,dyだけ組立
ロボット14で平行移動し、静かに組立ポート15に降
ろすと、光ファイバ先端部1aは溝基板5の溝部5aに
滑らかに挿入される。そこで、光ファイバカセット17
を組立ポート15に吸着固定する。この一連の制御は制
御部24で行う。このように、光ファイバカセット17
に収納されたテープ状の光ファイバ1の光ファイバ先端
部1aを溝基板5の溝部5aに挿入するごとに、溝部5
aの姿勢・位置と光ファイバ先端部1aの姿勢・位置と
を測定し、溝部5aの姿勢・位置に光ファイバ先端部1
aの姿勢・位置を合わせ込む構成にすることによって、
組立ロボット14の保持誤差、光ファイバカセット17
に収納された光ファイバ1の光ファイバ先端部1aの保
持むらを完全に避けることができ、組立ロボット14に
よって確実に光ファイバ先端部1aを溝基板5の溝部5
aに挿入することができる。
【0036】図6はこの発明の光ファイバブロック組立
装置の第2の実施の形態を示す図で、(a)図は平面図
で、(b)図は断面図であり、特に押板の押付け機構に
関する創案である。この図において、25は溝基板5の
溝部5aに光ファイバ先端部1aを挿入した後に、光フ
ァイバ先端部1aを溝部5aに押板6で押し付けるため
の押板ホルダ、26,26は前記組立ポート15の上面
に設け前記押板ホルダ25を吸着するための吸着パット
で、その高さは前記押板6を溝基板5の溝部5aの上に
置いたときに押板ホルダ25の下面を吸着できるように
調整してある。27aは溝基板5を組立ポート15の上
に吸着するために設けた真空配管、27bは前記吸着パ
ット26,26に接続し押板ホルダ25を吸着するため
に設けた真空配管である。28aは真空配管27aに接
続して前記溝基板5を吸着・解放するための電磁弁、2
8bは真空配管27bに接続して前記吸着パッド26,
26を介して押板ホルダ25を吸着・解放するための電
磁弁である。
装置の第2の実施の形態を示す図で、(a)図は平面図
で、(b)図は断面図であり、特に押板の押付け機構に
関する創案である。この図において、25は溝基板5の
溝部5aに光ファイバ先端部1aを挿入した後に、光フ
ァイバ先端部1aを溝部5aに押板6で押し付けるため
の押板ホルダ、26,26は前記組立ポート15の上面
に設け前記押板ホルダ25を吸着するための吸着パット
で、その高さは前記押板6を溝基板5の溝部5aの上に
置いたときに押板ホルダ25の下面を吸着できるように
調整してある。27aは溝基板5を組立ポート15の上
に吸着するために設けた真空配管、27bは前記吸着パ
ット26,26に接続し押板ホルダ25を吸着するため
に設けた真空配管である。28aは真空配管27aに接
続して前記溝基板5を吸着・解放するための電磁弁、2
8bは真空配管27bに接続して前記吸着パッド26,
26を介して押板ホルダ25を吸着・解放するための電
磁弁である。
【0037】図7は前記光ファイバブロック組立装置の
第2の実施の形態における作動を説明する図であり、1
6cは押板の供給トレイであって、押板6と押板ホルダ
25をセットして載置してあり、組立ロボット14のロ
ボットハンド14aがこれら押板6と押板ホルダ25を
取上げ易いようになっている。30′は前記押板6と押
板ホルダ25をセット状態で一括して搬送・位置決めす
るためのチャッキングツールであり、前記押板6を吸着
保持する吸着パッド31aと、押板ホルダ25を吸着保
持する吸着パッド31b,31bとを備えている。32
は前記吸着パッド31a,31bを介して前記押板6お
よび押板ホルダ25を吸着・解放するための電磁弁であ
る。
第2の実施の形態における作動を説明する図であり、1
6cは押板の供給トレイであって、押板6と押板ホルダ
25をセットして載置してあり、組立ロボット14のロ
ボットハンド14aがこれら押板6と押板ホルダ25を
取上げ易いようになっている。30′は前記押板6と押
板ホルダ25をセット状態で一括して搬送・位置決めす
るためのチャッキングツールであり、前記押板6を吸着
保持する吸着パッド31aと、押板ホルダ25を吸着保
持する吸着パッド31b,31bとを備えている。32
は前記吸着パッド31a,31bを介して前記押板6お
よび押板ホルダ25を吸着・解放するための電磁弁であ
る。
【0038】この光ファイバブロック組立装置の第2の
実施の形態における作動を説明すると、先ず、図7の
(c)に示すように、予め組立ロボット14のロボット
ハンド14aによって溝基板5を組立ポート15の上に
置いて、電磁弁28aを開いて真空配管27aを介して
溝基板5を吸着固定し、さらに、組立ロボット14のロ
ボットハンド14aによって前記光ファイバカセット1
7に収納されたテープ状の光ファイバ1を搬送・位置決
めして溝基板5の溝部5aに光ファイバ先端部1aを挿
入しておく。次に、図7の(a)に示すように、組立ロ
ボット14のロボットハンド14aに押板6の搬送・位
置決め専用のチャッキングツール30′を取付け、押板
の供給トレイ16cの上方に移動する。次に、図7の
(b)に示すように、チャッキングツール30′の電磁
弁32を開き、吸着パッド31a,31bによって押板
6と押板ホルダ25とをセット状態で持ち上げる。さら
に、その状態で組立ロボット14のロボットハンド14
aを回動させ、図7の(c)に示すように、押板6を溝
基板5の溝部5aの上方に移動し、続いてチャッキング
ツール30′を静かに降ろし、押板6を溝部5aに挿入
した光ファイバ先端部1aの上に押し当て、かつ、電磁
弁28bを開いて真空配管27bにつながる吸着パッド
26で押板ホルダ25を吸着固定する。そして、電磁弁
32を閉じてチャッキングツール30′を押板6および
押板ホルダ25から切り離すと、前記図6に示すよう
に、押板6による光ファイバ先端部1aの押し付け態勢
が完了する。この光ファイバブロック組立装置の第2の
実施の形態は、このような構造にしてあるので、組立ロ
ボット14のロボットハンド14aは押板ホルダ25と
一体の押板6を搬送・位置決めして溝基板5の溝部5a
の上に置きさえすれば、真空吸着機能で押板6が光ファ
イバ先端部1aを押し付け、溝基板5の溝部5aの奥に
確実に挿入することができ、その操作は極めて簡単で確
実である。
実施の形態における作動を説明すると、先ず、図7の
(c)に示すように、予め組立ロボット14のロボット
ハンド14aによって溝基板5を組立ポート15の上に
置いて、電磁弁28aを開いて真空配管27aを介して
溝基板5を吸着固定し、さらに、組立ロボット14のロ
ボットハンド14aによって前記光ファイバカセット1
7に収納されたテープ状の光ファイバ1を搬送・位置決
めして溝基板5の溝部5aに光ファイバ先端部1aを挿
入しておく。次に、図7の(a)に示すように、組立ロ
ボット14のロボットハンド14aに押板6の搬送・位
置決め専用のチャッキングツール30′を取付け、押板
の供給トレイ16cの上方に移動する。次に、図7の
(b)に示すように、チャッキングツール30′の電磁
弁32を開き、吸着パッド31a,31bによって押板
6と押板ホルダ25とをセット状態で持ち上げる。さら
に、その状態で組立ロボット14のロボットハンド14
aを回動させ、図7の(c)に示すように、押板6を溝
基板5の溝部5aの上方に移動し、続いてチャッキング
ツール30′を静かに降ろし、押板6を溝部5aに挿入
した光ファイバ先端部1aの上に押し当て、かつ、電磁
弁28bを開いて真空配管27bにつながる吸着パッド
26で押板ホルダ25を吸着固定する。そして、電磁弁
32を閉じてチャッキングツール30′を押板6および
押板ホルダ25から切り離すと、前記図6に示すよう
に、押板6による光ファイバ先端部1aの押し付け態勢
が完了する。この光ファイバブロック組立装置の第2の
実施の形態は、このような構造にしてあるので、組立ロ
ボット14のロボットハンド14aは押板ホルダ25と
一体の押板6を搬送・位置決めして溝基板5の溝部5a
の上に置きさえすれば、真空吸着機能で押板6が光ファ
イバ先端部1aを押し付け、溝基板5の溝部5aの奥に
確実に挿入することができ、その操作は極めて簡単で確
実である。
【0039】図8はこの発明の光ファイバブロック組立
装置の第3の実施の形態を示す図であり、前記光ファイ
バブロック組立装置の第1および第2の実施の形態を基
本要素として取り入れた光ファイバブロック組立装置の
全体構成を示すもので、33は真空配管27a,27
b,27cに接続されたバキュームポップ、34は溝基
板5の吸着用の電磁弁28aと、押板ホルダ25の吸着
用の電磁弁28bと、光ファイバカセット17の吸着用
の電磁弁28cとを開閉する電磁弁ドライバ、35は紫
外線硬化形接着剤を塗布するための接着剤供給部となる
マイクロディスペサ、36はこのマイクロディスペンサ
35から紫外線硬化形接着剤を噴出・停止させるドライ
バ、37は接着剤硬化部となる電磁波である紫外線を照
射するための石英ガラス製の光ファイバガイド、38は
紫外線光源である。
装置の第3の実施の形態を示す図であり、前記光ファイ
バブロック組立装置の第1および第2の実施の形態を基
本要素として取り入れた光ファイバブロック組立装置の
全体構成を示すもので、33は真空配管27a,27
b,27cに接続されたバキュームポップ、34は溝基
板5の吸着用の電磁弁28aと、押板ホルダ25の吸着
用の電磁弁28bと、光ファイバカセット17の吸着用
の電磁弁28cとを開閉する電磁弁ドライバ、35は紫
外線硬化形接着剤を塗布するための接着剤供給部となる
マイクロディスペサ、36はこのマイクロディスペンサ
35から紫外線硬化形接着剤を噴出・停止させるドライ
バ、37は接着剤硬化部となる電磁波である紫外線を照
射するための石英ガラス製の光ファイバガイド、38は
紫外線光源である。
【0040】次にこの光ファイバブロック組立装置の作
動を説明すると、まず始めに、光ファイバブロック組立
用の部品を装置にセットする。テープ状の光ファイバ1
はその先端の被覆を剥いで光ファイバカセット17に前
記のように収納し、それを光ファイバカセット17の供
給トレイ16bに並べ、溝基板5を溝基板の供給トレイ
16aに並べ、押板6を押板ホルダ25とともに押板供
給トレイ16cに並べてセットするとともに、これら光
ファイバブロックの構成部品の供給部となる供給トレイ
16a,16b,16cを光ファイバブロック組立装置
の近傍に置く。次に、組立ロボット14を操作して、ロ
ボットハンド14aに取り付けたチャッキングツール3
0で溝基板の供給トレイ16aから溝基板5を取上げ、
姿勢測定部となる姿勢測定カメラ22の視野内に搬送
し、この姿勢測定カメラ22で溝基板5を撮影した映像
信号を画像処理部23に送って溝基板5の姿勢・位置を
測定し、その測定値を基準値として制御部24に記憶さ
せる。
動を説明すると、まず始めに、光ファイバブロック組立
用の部品を装置にセットする。テープ状の光ファイバ1
はその先端の被覆を剥いで光ファイバカセット17に前
記のように収納し、それを光ファイバカセット17の供
給トレイ16bに並べ、溝基板5を溝基板の供給トレイ
16aに並べ、押板6を押板ホルダ25とともに押板供
給トレイ16cに並べてセットするとともに、これら光
ファイバブロックの構成部品の供給部となる供給トレイ
16a,16b,16cを光ファイバブロック組立装置
の近傍に置く。次に、組立ロボット14を操作して、ロ
ボットハンド14aに取り付けたチャッキングツール3
0で溝基板の供給トレイ16aから溝基板5を取上げ、
姿勢測定部となる姿勢測定カメラ22の視野内に搬送
し、この姿勢測定カメラ22で溝基板5を撮影した映像
信号を画像処理部23に送って溝基板5の姿勢・位置を
測定し、その測定値を基準値として制御部24に記憶さ
せる。
【0041】続いて、溝基板5を接着剤供給部となるマ
イクロディスペンサ35の接着剤噴出口に移動し、溝部
5aに少量の紫外線硬化形接着剤を塗布する。次いで溝
基板5を組立ポート15に搬送し、その上に静かに降ろ
す。そして、電磁弁ドライバ34によって電磁弁28a
を開き、真空配管27aを介して溝基板5を組立ポート
15の上に吸着固定する。次に組立ロボット14を操作
して前記チャッキングツール30で光ファイバカセット
の供給トレイ16bから光ファイバカセット17を取り
上げ、この光ファイバカセット17に収納されたテープ
状の光ファイバ1の光ファイバ先端部1aを前記姿勢測
定カメラ22の視野内に搬送し、この姿勢測定カメラ2
2で光ファイバ先端部1aを撮影した映像信号を画像処
理部23に送って光ファイバ先端部1aの姿勢・位置を
測定し、その測定値を前記測定した溝基板5の基準値と
比較し、基準値に一致するように光ファイバカセット1
7の姿勢を修正する。
イクロディスペンサ35の接着剤噴出口に移動し、溝部
5aに少量の紫外線硬化形接着剤を塗布する。次いで溝
基板5を組立ポート15に搬送し、その上に静かに降ろ
す。そして、電磁弁ドライバ34によって電磁弁28a
を開き、真空配管27aを介して溝基板5を組立ポート
15の上に吸着固定する。次に組立ロボット14を操作
して前記チャッキングツール30で光ファイバカセット
の供給トレイ16bから光ファイバカセット17を取り
上げ、この光ファイバカセット17に収納されたテープ
状の光ファイバ1の光ファイバ先端部1aを前記姿勢測
定カメラ22の視野内に搬送し、この姿勢測定カメラ2
2で光ファイバ先端部1aを撮影した映像信号を画像処
理部23に送って光ファイバ先端部1aの姿勢・位置を
測定し、その測定値を前記測定した溝基板5の基準値と
比較し、基準値に一致するように光ファイバカセット1
7の姿勢を修正する。
【0042】その修正が終了したら、その状態における
前記光ファイバ先端部1aの位置と前記基準値との差だ
け補正した量を平行移動させて光ファイバカセット17
を組立ポート15の上方に搬送する。そうすると、光フ
ァイバ先端部1aは溝基板5の溝部5aの上方に正確に
位置しているので、光ファイバカセット17を静かに降
ろすと、光ファイバ先端部1aは溝部5aに滑らかに挿
入される。次に組立ロボット14を操作して組立ロボッ
ト14のロボットハンド14aに取り付けたチャッキン
グツール30をチャッキングツール30′に代え、押板
の供給トレイ16cに移動し、押板6と押板ホルダ25
とをセット状態で持ち上げ、さらに組立ロボット14を
回動させて、図7に示すように溝基板5の溝部5aの上
方に移動し、続いてチャッキングツール30′を静かに
降ろし、溝部5aに挿入した光ファイバ先端部1aに押
板6を押し当て、電磁弁28bを開いて真空配管27b
を介して組立ポート15の上に設けた吸着パッド26に
よって押板ホルダ25を吸着することによって、押板6
と光ファイバ先端部1aと溝基板5とをしっかりと固定
すると、光ファイバ先端部1aは溝部5aの斜面に強く
押し当てられて高精度で配列され、また、紫外線硬化形
接着剤は毛細管現象で押板6と光ファイバ先端部1aと
溝部5aの間隙に行き渡る。次に、紫外線光源38から
光ファイバガイド37を介して紫外線を、押板6の上か
ら照射すると数分で紫外線硬化形接着剤が硬化し、押板
6と光ファイバ先端部1aと溝基板5の溝部5aは一体
化する。
前記光ファイバ先端部1aの位置と前記基準値との差だ
け補正した量を平行移動させて光ファイバカセット17
を組立ポート15の上方に搬送する。そうすると、光フ
ァイバ先端部1aは溝基板5の溝部5aの上方に正確に
位置しているので、光ファイバカセット17を静かに降
ろすと、光ファイバ先端部1aは溝部5aに滑らかに挿
入される。次に組立ロボット14を操作して組立ロボッ
ト14のロボットハンド14aに取り付けたチャッキン
グツール30をチャッキングツール30′に代え、押板
の供給トレイ16cに移動し、押板6と押板ホルダ25
とをセット状態で持ち上げ、さらに組立ロボット14を
回動させて、図7に示すように溝基板5の溝部5aの上
方に移動し、続いてチャッキングツール30′を静かに
降ろし、溝部5aに挿入した光ファイバ先端部1aに押
板6を押し当て、電磁弁28bを開いて真空配管27b
を介して組立ポート15の上に設けた吸着パッド26に
よって押板ホルダ25を吸着することによって、押板6
と光ファイバ先端部1aと溝基板5とをしっかりと固定
すると、光ファイバ先端部1aは溝部5aの斜面に強く
押し当てられて高精度で配列され、また、紫外線硬化形
接着剤は毛細管現象で押板6と光ファイバ先端部1aと
溝部5aの間隙に行き渡る。次に、紫外線光源38から
光ファイバガイド37を介して紫外線を、押板6の上か
ら照射すると数分で紫外線硬化形接着剤が硬化し、押板
6と光ファイバ先端部1aと溝基板5の溝部5aは一体
化する。
【0043】次に組立ロボット14を操作し、先ず電磁
弁28bを閉じて真空配管27bおよび吸着パッド26
を介した押板ホルダ25の吸引を解放し、組立ロボット
14を操作して光ファイバカセット17を持ち上げ、光
ファイバブロック2の完成品を収納部に収納する。な
お、予め溝基板の供給トレイ16aと、光ファイバカセ
ットの供給トレイ16bと、押板の供給トレイ16cと
に、それぞれ必要な量だけの溝基板5と、光ファイバカ
セット17と、押板6とを配置しておき、前述の一連の
操作を繰り返すことによって、連続的に光ファイバブロ
ック2を生産することができる。これらの工程全体は制
御部24に備えたパーソナルコンピュータがプログラム
に従って制御する。
弁28bを閉じて真空配管27bおよび吸着パッド26
を介した押板ホルダ25の吸引を解放し、組立ロボット
14を操作して光ファイバカセット17を持ち上げ、光
ファイバブロック2の完成品を収納部に収納する。な
お、予め溝基板の供給トレイ16aと、光ファイバカセ
ットの供給トレイ16bと、押板の供給トレイ16cと
に、それぞれ必要な量だけの溝基板5と、光ファイバカ
セット17と、押板6とを配置しておき、前述の一連の
操作を繰り返すことによって、連続的に光ファイバブロ
ック2を生産することができる。これらの工程全体は制
御部24に備えたパーソナルコンピュータがプログラム
に従って制御する。
【0044】図9はこの発明の光ファイバブロック組立
装置の第4の実施の形態を示す図であり、前述の第3の
実施の形態に、前記光ファイバカセット17に収納され
た光ファイバ1の光ファイバ先端部1aの配列精度の測
定機能を加え、歩留りの向上および生産性の向上を図っ
たものである。172は詳細には図2に示すようにテー
プ状の光ファイバ1に光を入射し易い構造に改良された
光ファイバカセット、39は前記光ファイバ先端部1a
の配列精度測定部となる配列精度測定カメラで、その測
定映像信号は画像処理部23に入力される。40はテー
プ状の光ファイバ1に測定光を入射させるための光ファ
イバガイド、41はそのための光源である。
装置の第4の実施の形態を示す図であり、前述の第3の
実施の形態に、前記光ファイバカセット17に収納され
た光ファイバ1の光ファイバ先端部1aの配列精度の測
定機能を加え、歩留りの向上および生産性の向上を図っ
たものである。172は詳細には図2に示すようにテー
プ状の光ファイバ1に光を入射し易い構造に改良された
光ファイバカセット、39は前記光ファイバ先端部1a
の配列精度測定部となる配列精度測定カメラで、その測
定映像信号は画像処理部23に入力される。40はテー
プ状の光ファイバ1に測定光を入射させるための光ファ
イバガイド、41はそのための光源である。
【0045】つぎに、この第4の実施の形態の光ファイ
バブロック組立装置の作動を説明すると、溝基板5と光
ファイバカセット172と押板6および押板ホルダ25
とを組立ポート15に組立ロボット14の操作によって
搬送し、前記のような真空吸着手段によって吸着固定す
るまでは、前記第3の実施の形態の光ファイバブロック
組立装置の作動と同じである。次に、光源41を起動し
て、テープ状の光ファイバ1の光ファイバ終端1bから
光を入射させ、光ファイバ先端部の配列精度測定カメラ
39で光ファイバ先端部1aの配列精度を測定し、その
光ファイバ先端部1aの配列のばらつきが事前に定めた
許容値よりも大きい場合は、組立ロボット14を操作し
て押板6と押板ホルダ25と光ファイバカセット172
を取り外し、再度溝基板5と光ファイバカセット172
と押板6および押板ホルダ25を組立ポート15に位置
合わせて吸着固定をやり直す。そして、再び光ファイバ
先端部1aの配列精度を測定し、それでもなお光ファイ
バ先端部1aの配列のばらつきが許容値を越えていれ
ば、組立ロボット14を操作し、溝基板5と光ファイバ
カセット172と押板6および押板ホルダ25を不良品
として不良品収納部に収納し、再度組立ロボット14を
操作して新たな溝基板5と光ファイバカセット172と
押板6および押板ホルダ25を組立ポート15に位置合
わせて吸着固定して再度組立工程を行う。
バブロック組立装置の作動を説明すると、溝基板5と光
ファイバカセット172と押板6および押板ホルダ25
とを組立ポート15に組立ロボット14の操作によって
搬送し、前記のような真空吸着手段によって吸着固定す
るまでは、前記第3の実施の形態の光ファイバブロック
組立装置の作動と同じである。次に、光源41を起動し
て、テープ状の光ファイバ1の光ファイバ終端1bから
光を入射させ、光ファイバ先端部の配列精度測定カメラ
39で光ファイバ先端部1aの配列精度を測定し、その
光ファイバ先端部1aの配列のばらつきが事前に定めた
許容値よりも大きい場合は、組立ロボット14を操作し
て押板6と押板ホルダ25と光ファイバカセット172
を取り外し、再度溝基板5と光ファイバカセット172
と押板6および押板ホルダ25を組立ポート15に位置
合わせて吸着固定をやり直す。そして、再び光ファイバ
先端部1aの配列精度を測定し、それでもなお光ファイ
バ先端部1aの配列のばらつきが許容値を越えていれ
ば、組立ロボット14を操作し、溝基板5と光ファイバ
カセット172と押板6および押板ホルダ25を不良品
として不良品収納部に収納し、再度組立ロボット14を
操作して新たな溝基板5と光ファイバカセット172と
押板6および押板ホルダ25を組立ポート15に位置合
わせて吸着固定して再度組立工程を行う。
【0046】一方、光ファイバ先端部1aの配列精度が
許容値以内であれば、引き続き光ファイバ先端部1aを
挿入した溝基板5の溝部5aと押板6との間隙に塗布し
た紫外線硬化形接着剤に紫外線を照射して紫外線硬化形
接着剤を硬化させる。その後再び配列精度測定カメラ3
9で光ファイバ先端部1aの配列精度を測定し、その配
列精度データに基づき完成品の品質ランクを評価する。
その後、前記第3の実施の形態と同様にして押板ホルダ
25を外し、光ファイバブロック2の完成品を完成品収
納部に収納する。このように光ファイバ先端部1aの配
列精度の測定系を設け、紫外線硬化形接着剤の硬化工程
の前に光ファイバ先端部1aの配列精度を評価し、許容
値以下の場合には再組立または棄却することにより、完
成品の歩留りと生産性を向上させることができる。ま
た、完成品の前に光ファイバ先端部1aの配列精度を測
定し品質ランクを評価しているので、光ファイバブロッ
ク2の完成とともに製品検査と評価が完了し、以後の検
査作業を省略できるので、生産性が向上する。
許容値以内であれば、引き続き光ファイバ先端部1aを
挿入した溝基板5の溝部5aと押板6との間隙に塗布し
た紫外線硬化形接着剤に紫外線を照射して紫外線硬化形
接着剤を硬化させる。その後再び配列精度測定カメラ3
9で光ファイバ先端部1aの配列精度を測定し、その配
列精度データに基づき完成品の品質ランクを評価する。
その後、前記第3の実施の形態と同様にして押板ホルダ
25を外し、光ファイバブロック2の完成品を完成品収
納部に収納する。このように光ファイバ先端部1aの配
列精度の測定系を設け、紫外線硬化形接着剤の硬化工程
の前に光ファイバ先端部1aの配列精度を評価し、許容
値以下の場合には再組立または棄却することにより、完
成品の歩留りと生産性を向上させることができる。ま
た、完成品の前に光ファイバ先端部1aの配列精度を測
定し品質ランクを評価しているので、光ファイバブロッ
ク2の完成とともに製品検査と評価が完了し、以後の検
査作業を省略できるので、生産性が向上する。
【0047】図10はこの発明の光ファイバブロック組
立装置の第5の実施の形態を示す図であり、前述の光フ
ァイバブロック組立装置の第4の実施の形態から姿勢測
定カメラ22および配列精度測定カメラ39を除いた最
も簡略な光ファイバブロック組立装置である。この光フ
ァイバブロック組立装置の作動は、前記光ファイバブロ
ック組立装置の第4の実施の形態における説明から光フ
ァイバ先端部1aの姿勢測定および配列精度測定に係わ
る作動を除いて、その他は全く同様である。この光ファ
イバブロック組立装置には前記のような測定系がないた
め1μm以下の高精度な組立には適さないが、精度許容
値が数μm以上の場合で、かつ、テープ状の光ファイバ
1に有する芯線の光ファイバ本数が少なく、光ファイバ
カセット17へのテープ状の光ファイバ1の固定精度が
十分に揃うように調整されている場合には、姿勢測定系
がなくとも組み立てることができる。その際は測定系が
ないだけ光ファイバブロック組立装置の製造コストが安
く、作業時間も短縮できる。
立装置の第5の実施の形態を示す図であり、前述の光フ
ァイバブロック組立装置の第4の実施の形態から姿勢測
定カメラ22および配列精度測定カメラ39を除いた最
も簡略な光ファイバブロック組立装置である。この光フ
ァイバブロック組立装置の作動は、前記光ファイバブロ
ック組立装置の第4の実施の形態における説明から光フ
ァイバ先端部1aの姿勢測定および配列精度測定に係わ
る作動を除いて、その他は全く同様である。この光ファ
イバブロック組立装置には前記のような測定系がないた
め1μm以下の高精度な組立には適さないが、精度許容
値が数μm以上の場合で、かつ、テープ状の光ファイバ
1に有する芯線の光ファイバ本数が少なく、光ファイバ
カセット17へのテープ状の光ファイバ1の固定精度が
十分に揃うように調整されている場合には、姿勢測定系
がなくとも組み立てることができる。その際は測定系が
ないだけ光ファイバブロック組立装置の製造コストが安
く、作業時間も短縮できる。
【0048】なお、以上説明した光ファイバブロック組
立装置の各実施の形態では、組立ポート15における光
ファイバブロック2の組立て場所は1箇所の場合を例に
説明してきたが、複数の組立て場所を設けることによ
り、ある組立て場所では、溝基板5の溝部5aに光ファ
イバ先端部1aを挿入し、その光ファイバ先端部1aの
上に押し付けた押板6を紫外線硬化形接着剤で接着する
ために紫外線を照射している時間に、他の組立て場所で
は、溝基板5の溝部5aに光ファイバ先端部1aを挿入
してその上に押板6を押し付ける組立作業が行えるの
で、生産性はさらに向上する。また、以上の説明では組
立ロボットを例に説明してきたが、一般に物体を把持し
て搬送する機能を有する自動搬送機ならば適用できるこ
とは言うまでもない。また、以上の図面を参照した説明
では、V字形の溝部を形成した溝基板を例に説明してき
たが、光ファイバ先端部の配列精度を確保できるような
溝部であればV字形以外の形状の溝部を形成した溝基板
であっても良い。また、以上の説明では、多数本の光フ
ァイバからなるテープ状の光ファイバを光ファイバカセ
ットに収納した例を説明したが、1本(単芯)の光ファ
イバによって光ファイバブロックを構成する場合も、同
様の技術を用いることができることは言うまでもない。
立装置の各実施の形態では、組立ポート15における光
ファイバブロック2の組立て場所は1箇所の場合を例に
説明してきたが、複数の組立て場所を設けることによ
り、ある組立て場所では、溝基板5の溝部5aに光ファ
イバ先端部1aを挿入し、その光ファイバ先端部1aの
上に押し付けた押板6を紫外線硬化形接着剤で接着する
ために紫外線を照射している時間に、他の組立て場所で
は、溝基板5の溝部5aに光ファイバ先端部1aを挿入
してその上に押板6を押し付ける組立作業が行えるの
で、生産性はさらに向上する。また、以上の説明では組
立ロボットを例に説明してきたが、一般に物体を把持し
て搬送する機能を有する自動搬送機ならば適用できるこ
とは言うまでもない。また、以上の図面を参照した説明
では、V字形の溝部を形成した溝基板を例に説明してき
たが、光ファイバ先端部の配列精度を確保できるような
溝部であればV字形以外の形状の溝部を形成した溝基板
であっても良い。また、以上の説明では、多数本の光フ
ァイバからなるテープ状の光ファイバを光ファイバカセ
ットに収納した例を説明したが、1本(単芯)の光ファ
イバによって光ファイバブロックを構成する場合も、同
様の技術を用いることができることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】この発明の光ファイバカセットは、請求
項1に記載したように構成したことにより、すなわち、
光ファイバを光ファイバカセットに収納することによっ
て、光ファイバの先端の姿勢は安定であり、コンパクト
で剛性のある対象物として取り扱うことができるので、
組立ロボットなどの自動搬送機による搬送または位置決
めなどの操作がし易く、組立ポートへの固定も容易とな
る。また、光ファイバカセットは、請求項2に記載した
ように構成したことにより、光ファイバの先端の姿勢は
安定であり、コンパクトで剛性のある対象物として取り
扱うことができるので、組立ロボットなどの自動搬送機
による搬送または位置決めなどの操作がし易く、組立ポ
ートへの固定も容易となる特長に加え、光ファイバ先端
部の配列精度の測定に欠かせない測定光の入射が容易と
なる特長がある。また、光ファイバカセットは、請求項
3に記載したように構成したことにより、光ファイバの
光ファイバ先端部の被覆隔離、光ファイバカットの工程
から光ファイバを同じ光ファイバホルダで取り扱うこと
ができるので、光ファイバの着脱の手間が省け、光ファ
イバ先端部の突き出し長さが自動的に一定に保てるとい
う特長があり、前述のような光ファイバ先端部と光導波
路チップのコアとの接続の作業能率は著しく改善され
る。また、光ファイバカセットは、請求項4に記載した
ように構成したことにより、光ファイバを光ファイバカ
セットに収納するとき、あるいは光ファイバカセットか
ら取り出すときに、光ファイバカセットの上面の操作保
持面と下面の固定保持面とを分離して、光ファイバの余
長部を収納する余長収納部を分割し、光ファイバの収納
および取り出しを容易にすることができる。
項1に記載したように構成したことにより、すなわち、
光ファイバを光ファイバカセットに収納することによっ
て、光ファイバの先端の姿勢は安定であり、コンパクト
で剛性のある対象物として取り扱うことができるので、
組立ロボットなどの自動搬送機による搬送または位置決
めなどの操作がし易く、組立ポートへの固定も容易とな
る。また、光ファイバカセットは、請求項2に記載した
ように構成したことにより、光ファイバの先端の姿勢は
安定であり、コンパクトで剛性のある対象物として取り
扱うことができるので、組立ロボットなどの自動搬送機
による搬送または位置決めなどの操作がし易く、組立ポ
ートへの固定も容易となる特長に加え、光ファイバ先端
部の配列精度の測定に欠かせない測定光の入射が容易と
なる特長がある。また、光ファイバカセットは、請求項
3に記載したように構成したことにより、光ファイバの
光ファイバ先端部の被覆隔離、光ファイバカットの工程
から光ファイバを同じ光ファイバホルダで取り扱うこと
ができるので、光ファイバの着脱の手間が省け、光ファ
イバ先端部の突き出し長さが自動的に一定に保てるとい
う特長があり、前述のような光ファイバ先端部と光導波
路チップのコアとの接続の作業能率は著しく改善され
る。また、光ファイバカセットは、請求項4に記載した
ように構成したことにより、光ファイバを光ファイバカ
セットに収納するとき、あるいは光ファイバカセットか
ら取り出すときに、光ファイバカセットの上面の操作保
持面と下面の固定保持面とを分離して、光ファイバの余
長部を収納する余長収納部を分割し、光ファイバの収納
および取り出しを容易にすることができる。
【0050】この発明の光ファイバブロック組立装置
は、請求項5に記載したように構成したことにより、組
立ロボットまたは自動搬送機を用いて順次光ファイバブ
ロックの構成部品の供給部から構成部品を取り上げ、そ
のうち少なくとも一つには接着剤供給部へ搬送して接着
剤を塗布し、さらに前記各構成部品を組立ポートに搬送
して組み立て、接着剤硬化部によって前記組み立てられ
た各構成部品を一体に接着させて光ファイバブロックを
組み立てることができる。 また、光ファイバブロック組
立装置は、請求項6に記載したように構成したことによ
り、画像測定によって光ファイバ先端部と溝基板の溝部
の相対位置・姿勢を測定し、その測定に応じた量だけ組
立ロボットで制御することによって位置合わせし、光フ
ァイバ先端部を溝基板の溝部に無理なく確実に挿入でき
るようになった。また、光ファイバブロック組立装置
は、請求項7に記載したように構成したことにより、す
なわち、光ファイバ先端部の配列精度測定系を備え、光
ファイバブロックの組立工程の途中または最後に光ファ
イバ先端部の配列精度を測定し、光ファイバブロックの
組立完成と同時に品質ランクを評価することができるよ
うになった。また、光ファイバブロック組立装置は、請
求項8に記載のように構成したことにより、すなわち、
溝基板の溝部に光ファイバ先端部を挿入し、その光ファ
イバ先端部の上に押板を押し付ける手段として、押板ホ
ルダを用いた吸着形の押付け機構を創案し、これによっ
て組立ロボットでも簡単で確実に押板を溝基板の溝部に
挿入した光ファイバ先端部に押し付け固定できるように
なった。以上の結果、光ファイバブロックの生産性が飛
躍的に向上し、歩留りが上がり、光ファイバブロックの
コストダウンを図ることができるようになった。
は、請求項5に記載したように構成したことにより、組
立ロボットまたは自動搬送機を用いて順次光ファイバブ
ロックの構成部品の供給部から構成部品を取り上げ、そ
のうち少なくとも一つには接着剤供給部へ搬送して接着
剤を塗布し、さらに前記各構成部品を組立ポートに搬送
して組み立て、接着剤硬化部によって前記組み立てられ
た各構成部品を一体に接着させて光ファイバブロックを
組み立てることができる。 また、光ファイバブロック組
立装置は、請求項6に記載したように構成したことによ
り、画像測定によって光ファイバ先端部と溝基板の溝部
の相対位置・姿勢を測定し、その測定に応じた量だけ組
立ロボットで制御することによって位置合わせし、光フ
ァイバ先端部を溝基板の溝部に無理なく確実に挿入でき
るようになった。また、光ファイバブロック組立装置
は、請求項7に記載したように構成したことにより、す
なわち、光ファイバ先端部の配列精度測定系を備え、光
ファイバブロックの組立工程の途中または最後に光ファ
イバ先端部の配列精度を測定し、光ファイバブロックの
組立完成と同時に品質ランクを評価することができるよ
うになった。また、光ファイバブロック組立装置は、請
求項8に記載のように構成したことにより、すなわち、
溝基板の溝部に光ファイバ先端部を挿入し、その光ファ
イバ先端部の上に押板を押し付ける手段として、押板ホ
ルダを用いた吸着形の押付け機構を創案し、これによっ
て組立ロボットでも簡単で確実に押板を溝基板の溝部に
挿入した光ファイバ先端部に押し付け固定できるように
なった。以上の結果、光ファイバブロックの生産性が飛
躍的に向上し、歩留りが上がり、光ファイバブロックの
コストダウンを図ることができるようになった。
【図1】この発明の光ファイバカセットの第1の実施の
形態を示す斜視図である。
形態を示す斜視図である。
【図2】この発明の光ファイバカセットの第2の実施の
形態を示す斜視図である。
形態を示す斜視図である。
【図3】この発明の光ファイバカセットの第3の実施の
形態を示す斜視図である。
形態を示す斜視図である。
【図4】この発明の光ファイバカセットの第4の実施の
形態を示す斜視図である。
形態を示す斜視図である。
【図5】この発明の光ファイバブロック組立装置の第1
の実施の形態を示す概略図である。
の実施の形態を示す概略図である。
【図6】この発明の光ファイバブロック組立装置の第2
の実施の形態を示す図である。
の実施の形態を示す図である。
【図7】光ファイバブロック組立装置の第2の実施の形
態における作動を説明する図である。
態における作動を説明する図である。
【図8】この発明の光ファイバブロック組立装置の第3
の実施の形態を示す図である。
の実施の形態を示す図である。
【図9】この発明の光ファイバブロック組立装置の第4
の実施の形態を示す図である。
の実施の形態を示す図である。
【図10】この発明の光ファイバブロック組立装置の第
5の実施の形態を示す図である。
5の実施の形態を示す図である。
【図11】光分岐用部品として用いられる光導波路と光
伝送路とを接続した例を示す図であり、(a)図は平面
図で、(b)図は側面図である。
伝送路とを接続した例を示す図であり、(a)図は平面
図で、(b)図は側面図である。
【図12】(a)図は光ファイバブロックの分解斜視
図、(b)図は組立後の斜視図である。
図、(b)図は組立後の斜視図である。
【図13】光ファイバブロックの従来の組立を示す図で
ある。
ある。
【図14】光ファイバブロックの組立を組立ロボットな
どの自動搬送機によって行う概念図を示すものである。
どの自動搬送機によって行う概念図を示すものである。
1 テープ状の光ファイバ 1a 光ファイバ先端部 2 光ファイバブロック 3 光導波路チップ 3a コア 4 接着層 5 溝基板 5a 溝部 6 押板 7 間隙 8a 回転微動台 8a′ 調整つまみ 8b 垂直微動台 8b′ 調整つまみ 9a 第1のX方向微動台 9a′ 調整つまみ 9b 第1のY方向微動台 9b′ 調整つまみ 9c 第2の垂直微動台 9c′ 調整つまみ 10a 第2のX方向微動台 10a′ 調整つまみ 10b 第2のY方向微動台 10b′ 調整つまみ 11 押付け機構 11a スプリング 12 固定金具 13 顕微鏡 14 組立ロボット 14a ロボットハンド 14b ロボットハンド 14c ロボット軸 14d 組立ロボットの制御部 15 組立ポート 16a 溝基板の供給トレイ 16b 光ファイバカセットの供給トレイ 16b′ テープ状の光ファイバの供給トレイ 16c 押板の供給トレイ 17 光ファイバカセット 171 光ファイバカセット 172 光ファイバカセット 173 光ファイバカセット 174 光ファイバカセット 18 光ファイバ先端部保持部 18a 溝 18b 押え部材 19 テープ状の光ファイバの余長収納部 19a ボビン 20 操作保持面 21 固定保持面 22 姿勢測定カメラ 23 画像処理部 24 制御部 25 押板ホルダ 26 吸着パッド 27a 真空配管 27b 真空配管 27c 真空配管 28a 電磁弁 28b 電磁弁 28c 電磁弁 29 テープ状の光ファイバの終端保持部 30 チャッキングツール 30′ チャッキングツール 31a 吸着パッド 31b 吸着パッド 31c 吸着パッド 32 電磁弁 33 バキュームポンプ 34 電磁弁ドライバ 35 マイクロディスペンサ 36 マイクロディスペンサのドライバ 37 光ファイバガイド 38 紫外線光源 39 配列精度測定カメラ 40 光ファイバガイド 41 光源 42 光ファイバホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 一樹 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−147311(JP,A) 特開 平4−350806(JP,A) 特開 平5−1967(JP,A) 特開 昭64−17009(JP,A) 実開 平3−29806(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/24 G02B 6/30
Claims (8)
- 【請求項1】光ファイバと光導波路との接続または光フ
ァイバ相互の接続のために用いられる光ファイバブロッ
ク組立装置で使用される光ファイバカセットであって、 光ファイバの先端部を必要な長さ突き出して保持する光
ファイバ先端部保持部と、前記光ファイバの余長部を収
納する余長収納部と、前記光ファイバブロック組立装置
が搬送または位置決めする際に吸着または把持するため
の操作保持面と、前記光ファイバブロック組立装置が所
定の位置に固定する際に吸着または把持するための固定
保持面とからなることを特徴とする光ファイバカセッ
ト。 - 【請求項2】光ファイバと光導波路との接続または光フ
ァイバ相互の接続のために用いられる光ファイバブロッ
ク組立装置で使用される光ファイバカセットであって、 光ファイバの先端部を必要な長さ突き出して保持する光
ファイバ先端部保持部と、前記光ファイバの余長部を曲
率半径10mm以上の巻取りまたは折り返しで収納する
余長収納部と、外部から照射した光が当たる位置に光フ
ァイバの他端部を保持する終端保持部と、前記光ファイ
バブロック組立装置が搬送または位置決めする際に吸着
または把持するための操作保持面と、前記光ファイバブ
ロック組立装置が所定の位置に固定する際に吸着または
把持するための固定保持面とからなることを特徴とする
光ファイバカセット。 - 【請求項3】光ファイバと光導波路との接続または光フ
ァイバ相互の接続のために用いられる光ファイバブロッ
ク組立装置で使用される光ファイバカセットであって、 光ファイバの先端の被覆剥離の際に光ファイバ先端部を
保持して使用された光ファイバホルダを、そのまま光フ
ァイバカセットに装着できるような構造としたことを特
徴とする請求項1または請求項2に記載の光ファイバカ
セット。 - 【請求項4】光ファイバと光導波路との接続または光フ
ァイバ相互の接続のた めに用いられる光ファイバブロッ
ク組立装置で使用される光ファイバカセットであって、 前記 光ファイバの余長部を収納する余長収納部の付近か
ら、前記光ファイバブロック組立装置が搬送または位置
決めする際に吸着または把持するための操作保持面と、
前記光ファイバブロック組立装置が所定の位置に固定す
る際に吸着または把持するための固定保持面とが分離・
接合可能な構造としたことを特徴とする請求項1から請
求項3のいずれか1項に記載の光ファイバカセット。 - 【請求項5】組立ロボットまたは把持・搬送機能を有す
る自動搬送機と、光ファイバを収納した請求項1から請
求項4のいずれか1項に記載の光ファイバカセットと、
少なくとも溝基板と押板を含む光ファイバブロックを構
成する構成部品の供給部と、前記構成部品を固定して前
記光ファイバブロックを組み立てる一つまたは複数個の
組立ポートと、前記構成部品を前記光ファイバブロック
に組み立て一体化するための接着剤を塗布する接着剤供
給部と、電磁波または熱によって前記接着剤を硬化させ
る接着剤硬化部と、前記組立ロボットまたは自動搬送機
と接着剤供給部と接着剤硬化部を制御する制御部とから
なり、 前記組立ロボットまたは自動搬送機を用いて順次前記構
成部品の供給部から構成部品を取り上げ、そのうち少な
くとも一つには前記接着剤供給部へ搬送して接着剤を塗
布し、さらに前記各構成部品を前記組立ポートに搬送し
て組み立て、前記接着剤硬化部によって前記組み立てら
れた各構成部品を一体に接着させて光ファイバブロック
を組み立てるように構成したことを特徴とする光ファイ
バブロック組立装置。 - 【請求項6】組立ロボットまたは把持・搬送機能を有す
る自動搬送機と、光ファイバを収納した請求項1から請
求項4のいずれか1項に記載した光ファイバカセット
と、少なくとも溝基板と押板を含む光ファイバブロック
の構成部品の供給部と、前記構成部品の姿勢・位置を測
定するための姿勢測定部と、前記構成部品を吸着によっ
て固定して前記光ファイバブロックを組み立てる一つま
たは複数個の組立ポートと、前記各構成部品を組み立て
て接着して一体化するための接着剤を塗布する接着剤供
給部と、電磁波または熱によって前記接着剤を硬化させ
る接着剤硬化部と、前記組立ロボットまたは自動搬送機
と姿勢測定部と接着剤供給部と接着剤硬化部を制御する
制御部とからなり、 前記組立ロボットまたは自動搬送機を用いて順次前記構
成部品の供給部から構成部品を取り上げ、その姿勢・位
置を前記姿勢測定部で測定し、前記光ファイバカセット
に収納された光ファイバの光ファイバ先端部と溝基板の
溝部との偏差を計算して前記光ファイバ先端部が前記溝
基板の溝部に滑らかに挿入するための移動データを取得
し、続いて前記構成部品のうち少なくとも一つを前記接
着剤供給部へ搬送して接着剤を塗布し、さらに前記各構
成部品を前記移動データに基づいて前記組立ポートに搬
送して組み立て、前記接着剤硬化部を起動して前記接着
剤を硬化させて前記組み立てられた各構成部品を接着し
て一体化させて光ファイバブロックを組み立てるように
構成したことを特徴とする光ファイバブロック組立装
置。 - 【請求項7】組立ロボットまたは把持・搬送機能を有す
る自動搬送機と、光ファイバを収納した請求項1から請
求項4のいずれか1項に記載した光ファイバカセット
と、少なくとも溝基板と押板を含む光ファイバブロック
の構成部品の供給部と、前記構成部品の姿勢・位置を測
定するための姿勢測定部と、前記構成部品を吸着によっ
て固定して前記光ファイバブロックを組み立てる一つま
たは複数個の組立ポートと、前記各構成部品を組み立て
て接着して一体化するための接着剤を塗布する接着剤供
給部と、電磁波または熱によって前記接着剤を硬化させ
る接着剤硬化部と、組立られた前記光ファイバブロック
における光ファイバ先端部の配列精度を測定する配列精
度測定部と、前記組立ロボットまたは自動搬送機と姿勢
測定部と接着剤供給部と接着剤硬化部と配列精度測定部
を制御する制御部とからなり、 前記組立ロボットまたは自動搬送機を用いて順次前記構
成部品の供給部から構成部品を取り上げ、その姿勢・位
置を前記姿勢測定部で測定し、前記光ファイバ先端部と
溝基板の溝部との偏差を計算して前記光ファイバカセッ
トに収納された光ファイバの光ファイバ先端部が前記溝
基板の溝部に滑らかに挿入するための移動データを取得
し、続いて前記構成部品のうち少なくとも一つを前記接
着剤供給部へ搬送して接着剤を塗布し、さらに前記各構
成部品を前記移動データに基づいて前記組立ポートに搬
送して組み立て、前記接着剤硬化部を起動して前記接着
剤を硬化して前記各構成部品を一体化させて光ファイバ
ブロックを組み立て、かつ、前記接着剤を硬化させる前
と後の何れかまたは両方で前記配列精度測定部によって
前記光ファイバ先端部の配列精度を評価するように構成
したことを特徴とする光ファイバブロック組立装置。 - 【請求項8】前記光ファイバブロック組立装置は、前記
押板を前記溝基板の溝部に押圧する押板ホルダを有し、
組立ポートに設けた吸着パッドによって前記押板ホルダ
を吸引することによって、押板を溝基板の溝部に挿入し
た光ファイバ先端部に押し当てるようにした押付け機構
を備えて構成したことを特徴とする請求項5から請求項
7のいずれか1項に記載の光ファイバブロック組立装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29546995A JP3196062B2 (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 光ファイバカセットおよび光ファイバブロック組立装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29546995A JP3196062B2 (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 光ファイバカセットおよび光ファイバブロック組立装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09138315A JPH09138315A (ja) | 1997-05-27 |
JP3196062B2 true JP3196062B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=17821005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29546995A Expired - Fee Related JP3196062B2 (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 光ファイバカセットおよび光ファイバブロック組立装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3196062B2 (ja) |
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- 1995-11-14 JP JP29546995A patent/JP3196062B2/ja not_active Expired - Fee Related
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