JP2001246583A - 光学部品の位置決め装置 - Google Patents

光学部品の位置決め装置

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JP2001246583A
JP2001246583A JP2000057542A JP2000057542A JP2001246583A JP 2001246583 A JP2001246583 A JP 2001246583A JP 2000057542 A JP2000057542 A JP 2000057542A JP 2000057542 A JP2000057542 A JP 2000057542A JP 2001246583 A JP2001246583 A JP 2001246583A
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optical component
lens
hand
suction
positioning
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Hiroshi Kimura
弘 木村
Toru Isaka
徹 井坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光学部品のハンドリングと位置決めを高精度に
実現する。 【解決手段】光学部品2をバンド1で搬送して所定位置
に位置決めする光学部品の位置決め装置において、バン
ド1は、光学部品2を当接させる当接部5と、当接部5
に当接した光学部品2の位置に対応する基準孔4と、光
学部品2を当接部5に保持させるために基準孔4に連通
して吸引力を伝達する吸引孔7と、光学部品2を所定位
置に位置決めするために基準孔4を吸引孔7の一部を介
して観察する透明部材8とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学部品を精度良
くハンドリングし位置決めする光学部品の位置決め装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学部品をハンドリングして位置
決めする光学部品の位置決め装置には、チャック装置と
して、特開平3−117547号公報所載の技術が開示
されている。図11〜図13を用いて、このチャック装
置について説明する。図11および図12において、こ
のチャック装置は、光学部品104を心出し把持する開
閉自在な把持爪102を有するアクチュエータ101
と、このアクチュエータ101の内側に同軸的に設けら
れ、光学部品104を吸着し、前記軸方向に移動可能な
先端部弾性体103aを有する吸着筒103と、この吸
着筒103の外側にアクチュエータ101と同軸的に設
けられ、光学部品104の厚さ方向に位置決めし、流体
の流れる流路106を有する位置決めリング105と、
吸着筒103に吸着された光学部品104が位置決めリ
ング105に当接した状態にアクチュエータ101の軸
線上に移動可能な図示しない移動手段とからなってい
る。
【0003】吸着筒103は、はじめ、図13に示すよ
うに、チャック装置本体から突出した位置にあり、その
位置で光学部品104を真空吸着する。その状態からさ
らに吸引することにより、光学部品104を保持した吸
着筒103は、アクチュエータ101の軸線上に沿って
引き込まれ、光学部品104が位置決めリング105に
当接するまで移動し、図11のような状態となる。この
とき、位置決めリング105の基準面(光学部品104
と当接する面)と光学部品104との間に異物108の
ようなものが介在し、光学部品104が吸着筒103に
正確に当接していない場合には、図11に示すように、
光学部品104と位置決めリング105の基準面との間
に僅かな隙間ができ、その隙間から位置決めリング10
5に設けられた流路106に大気が流れ込み、真空圧が
下がることになる。このように、真空ゲージで真空圧を
検出することにより、位置決めリング105の基準面と
光学部品104とが吸着筒103に正確に当接している
かどうかを判断する。以上の手段を用いて、光学部品1
04と位置決めリング105とが正確に当接している場
合のみ、アクチュエータ101の把持爪102を閉じ
て、光学部品104をハンドリングして位置決めする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来技
術には、つぎのような問題点があった。すなわち、上記
従来技術においては、光学部品を吸着した後、開閉自在
な把持爪で吸着対象物の位置出しをするが、吸着機構と
開閉自在な把持爪とを組み合わせてチャック装置を構成
するためには、多くの部品を組み合わせて複雑な機構が
必要になり、スペース的にも吸着機構を取り囲む多くの
空間を必要とする。また、心出し保持した後、吸着対象
物は、ロボット等の搬送手段によりチャック装置を所望
の位置に移動させ、吸着対象物を位置決め設置するよう
になっているが、吸着対象物の移動先の位置は、ロボッ
ト等の搬送手段の位置決め精度に依存するため、ミクロ
ンオーダの位置決めは難しい。
【0005】さらに、吸着対象物がレンズ等の光学部品
であって、この光学部品を光硬化型接着剤で被接合体に
接合する場合、ハンドリングして位置決め調整した後に
ロボット等の搬送アームが邪魔になり、光を接着面に照
射して光硬化型接着剤を硬化させるのが困難である。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、請求項1、2または3に係る発明の課題
は、光学部品のハンドリングと位置決めを高精度に実現
することができる光学部品の位置決め装置を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1、2または3に係る発明は、光学部品を搬
送手段で搬送して所定位置に位置決めする光学部品の位
置決め装置において、前記搬送手段は、前記光学部品を
当接させる当接部と、該当接部に当接した前記光学部品
の位置に対応する基準孔と、前記光学部品を前記当接部
に保持させるために前記基準孔に連通して吸引力を伝達
する吸引孔と、前記光学部品を所定位置に位置決めする
ために前記基準孔を前記吸引孔の一部を介して観察する
透明部材とを有する。
【0008】請求項1、2または3に係る発明の光学部
品の位置決め装置では、搬送手段の当接部に光学部品を
当接させて位置出しし、吸引孔より光学部品を吸引して
当接部に光学部品を保持して搬送し、光学部品の位置に
対応する基準孔を吸引孔の一部および透明部材を介して
観察して位置決め精度を確認する。
【0009】請求項2または3に係る発明の光学部品の
位置決め装置では、上記作用に加え、搬送手段の当接部
は、光学部品を基準孔に対して心出しするために、光学
部品の外径円に当接する凹テーパ状に形成されたことに
より、凹テーパ状の当接部に光学部品を当接すると、光
学部品の外径円で心出しされ、光学部品の中心軸と基準
孔の中心軸とが一致する。
【0010】請求項3に係る発明の光学部品の位置決め
装置では、上記作用に加え、透明部材および吸引孔の一
部を介して基準孔を観察するように、透明部材に対向し
て配置された観察手段と、観察手段の観察結果に基づい
て搬送手段の当接部に保持された光学部品を所定位置に
位置決めする位置決め手段とをさらに具備することによ
り、観察手段により透明部材および吸引孔の一部を介し
て基準孔を観察し、位置決め手段により観察手段の観察
結果に基づいて搬送手段の当接部に保持された光学部品
を所定位置に位置決めする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明の実施の形
態の概念を示し、図1は平面上に載置された光学部品と
ハンドの先端との配置を示す図、図2は光学部品を吸着
したハンドの吸着部の拡大図、図3は接着対象物とハン
ドに吸着された光学部品と画像処理用カメラとの配置を
示す図である。
【0012】図1において、光学部品2は、例えばレン
ズやCCDであって、平面上に載置されている。搬送手
段としてのハンド1(搬送アーム)が光学部品2に対し
て、大まかに位置決めされている状態で、上下動可能な
ハンド1を光学部品2に向かって下降させる。図2に示
すように、ハンド1の吸着部3には、基準孔4が穿設さ
れ、基準孔4の下面には、基準孔4の中心軸6に対して
回転対称をなす凹テーパ状の凹テーパ面(凹テーパ部)
5が形成され、光学部品2側に開口している。この凹テ
ーパ面5に接触した光学部品2は、凹テーパ面5への当
接作用により、凹テーパ面5の中心軸6側に移動し、中
心軸6と光学部品2の中心軸とを一致させる。
【0013】図1に示すように、吸着部3は吸引孔とし
ての吸引流路7に連通し、吸引流路7は図示しない吸引
装置に図示しないパイプによって接続されている。この
吸引装置により、光学部品2を吸着し、ハンド1を上昇
させて光学部品2を上方に搬送する。その後、図3に示
すように、ハンド1に吸着された光学部品2を接着対象
物10への載置位置の上まで移動させる。光学部品2
は、ハンド1に吸着されたままの状態で下降し、接着対
象物10上に仮設置される。接着対象物10には、予
め、光硬化型接着剤が適量塗布されていて、なおかつ、
ハンド1上方に設置された画像処理用カメラ9で、接着
対象物10の画像を取り込み、位置を認識し、基準が求
められている。つぎに、画像処理用カメラ9で、吸着用
の吸引流路7へ空気がリークしないようにハンド1の上
部に密封固定されている透明部材8を通して、基準孔4
の位置を画像処理により検知する。
【0014】この後、接着対象物10の基準と光学部品
2の基準とを合わせるために、ハンド1または接着対象
物10をXY方向(場合によってはθ方向)に駆動し、
基準同士を一致させる。その後、ハンド1の透明部材8
を透過して、接着層に光が届くように、図示しない光照
射装置から光を照射して、光硬化型接着剤を硬化させ
る。これにより、光学部品を精度良くハンドリングし
て、精度よく位置決めを行い、光学部品と接着対象物と
を接合させる。以上、本発明の実施の形態の概念を説明
したが、以下、具体的な実施の形態について説明する。
【0015】(実施の形態1)図4〜図6は実施の形態
1を示し、図4は光学部品の位置決め装置の構成図、図
5は搬送手段先端部の上面図、図6は搬送手段先端部の
縦断面図である。
【0016】まず、光学部品の位置決め装置の一部であ
る搬送手段について説明する。図4において、搬送手段
としてのハンド31は、その内部に吸引孔としての吸引
流路35を設けており、吸引流路35内の空気が吸引さ
れるようにになっている。詳しくは、図5および図6に
示すように、ハンド31の先端内部には、上下方向(鉛
直方向)に上下流路35aが設けられており、ハンド3
1の基端内部には、水平方向に水平流路35bが上下流
路35aと連通して設けられている。上下流路35aと
連通している水平流路35bの反対側(基端側)は、ハ
ンド31の外部に設けられた吸引装置である図示しない
真空ポンプに連結されている。また、上下流路35aの
上端側部は、ガラスやアクリル等からなる透明で板状の
透明部材32によって塞がれており、外部から空気が侵
入しないように密封固定されている。
【0017】一方、上下流路35aの下端部には、円板
形状にくり貫かれた基準孔56が穿設され、基準孔56
の内径は、上下流路35aの内径よりも小さく形成され
ている。さらに、基準孔56の下端部には、下方に向か
って拡がった当接部としての凹テーパ部55が開口して
いる。なお、凹テーパ部55は、基準孔56の中心軸3
4に対して回転対称となるように同軸で、精度良く凹テ
ーパ状に加工されている。そして、図4に示すように、
光学部品としてのレンズ33(本実施の形態では、外径
1mmの略円柱状の平凸微小レンズ)の凸面側をハンド
31に吸着保持したときに、レンズ33の外径円として
の外周縁が凹テーパ部55(図6参照)に当接し、レン
ズ33が凹テーパ部55に沿って移動することにより、
レンズ33の中心軸(光軸)と基準孔56の中心軸34
とが一致するようになっている。
【0018】つぎに、ハンド31の周辺の構成を説明す
る。図4において、ハンド31の基端部には、その中心
軸をY軸(紙面に垂直な軸)と平行にした円柱状の回動
部37が形成されている。このハンド31の回動部37
は、上フランジ部38aと下フランジ部38bとを有す
る断面がコの字形のZ軸テーブル38に結合されてお
り、Z軸テーブル38に対して図4の紙面内で回動可能
となっている。また、ハンド31の基端部付近の上下面
には、弾性部材としての一対のバネ39が装着されてお
り、それぞれのバネ39がZ軸テーブル38の上フラン
ジ部38aと下フランジ部38bとに固着されている。
この一対のバネ39により、ハンド31とZ軸テーブル
38に対して予圧をかけた状態で結合され、ハンド31
が回動部37で回動するときにハンド31に適切な力量
が加わるようになっている。
【0019】Z軸テーブル38は、上下方向に立設した
ボールネジ43を介してZ軸ベース42に取着されてい
る。また、Z軸ベース42の上端には、ボールネジ43
を回動させるパルスモータ44が取着されている。Z軸
テーブル38は、パルスモータ44でボールネジ43を
回動させることにより、Z軸ベース42に取着されたガ
イド41に案内されて上下方向に定量送りできるように
なっている。なお、Z軸テーブル38、ガイド41、Z
軸ベース42、ボールネジ43およびパルスモータ44
でZ軸ステージ40を構成している。
【0020】このZ軸ステージ40の下部には、Z軸ス
テージ40と同一構成で、ガイド、ベース、ボールネジ
およびパルスモータからなるX軸ステージとY軸ステー
ジとが配設されている。このX軸ステージとY軸ステー
ジとを合わせて、位置決め手段としてのXY軸ステージ
45を構成している。
【0021】ハンド31の下方位置には、レンズ33の
接合対象物となる光学部品としてのCCD46がワーク
台47に載置されている。なお、ワーク台47の近傍に
は、ワーク台47に載置されたCCD46上に、紫外線
硬化型接着剤を供給する供給手段としての図示しないデ
ィスペンサが進退可能に配設されている。一方、ハンド
31の上方位置、すなわちワーク台47の上方位置に
は、観察手段としての画像処理用カメラ48が配設され
ている。この画像処理用カメラ48は、ワーク台47に
載置されたCCD46の画像およびレンズ33をCCD
46上に載置したときのハンド31の基準孔56の画像
が上方から取り込めるようになっている。この画像処理
用カメラ48は、CCD46の画像と基準孔56の画像
とに基づいてCCD46の基準位置に対するハンド31
の基準孔56の位置ズレ量を演算する画像処理手段とし
ての画像処理装置20を介してZ軸ステージ40のパル
スモータ44とXY軸ステージ45のパルスモータ45
Aとに接続されている。
【0022】また、ハンド31と画像処理用カメラ48
との間にはハーフミラー49が配設されており、このハ
ーフミラー49の側方にエネルギー照射手段としての紫
外線照射装置50が配設されている。また、ハーフミラ
ー49と紫外線照射装置50との間には、紫外線の光路
上に挿脱(進退)可能なシャッタ51が配設されてお
り、紫外線照射装置50からの照射される紫外線を遮断
できるようになっている。そして、シャッタ51を後退
させて開口することにより、紫外線照射装置50から照
射された紫外線は、ハーフミラー49で反射して下方に
向かい、レンズ33とCCD46との間に介在している
紫外線硬化型接着剤を硬化させることができるようにな
っている。
【0023】以下、上記構成の光学部品の位置決め装置
を用いて、レンズをCCDに対して位置決めして接着す
る方法について、図4を参照しながら説明する。
【0024】まず、CCD46をワーク台47に載置し
てから、図示しないディスペンサによりCCD46上の
接合面である上面に紫外線硬化型接着剤を塗布する。な
お、ディスペンサにより、紫外線硬化型接着剤をCCD
46の上面に塗布し、そのCCD46をワーク台47上
に載置しても良い。そして、このワーク台47に載置さ
れたCCD46の上面の画像を画像処理用カメラ48で
取り込み、そのCCD46の位置を基準位置として予め
画像処理装置20で認識しておく。このとき、ハンド3
1は、画像処理用カメラ48による画像の取り込みの邪
魔にならないように、XY軸ステージ45により画像処
理用カメラ48とワーク台47との間から退避してい
る。この退避しているハンド31を、XY軸ステージ4
5およびZ軸ステージ40によって図示しないレンズス
トッカに向けて3軸方向に移動させる。そして、レンズ
ストッカ上の複数のレンズから1個のレンズ33を選択
し、図示しない真空ポンプによってハンド31の凹テー
パ部55(図6参照)、基準孔56、上下流路35aお
よび水平流路35b内の空気を吸引し、レンズ3を凹テ
ーパ部55に吸着保持する。
【0025】レンズ33をハンド31で吸着保持する
と、レンズ33の外周縁が凹テーパ部55(図6参照)
に当接し、レンズ33が凹テーパ部55に沿って移動し
て、レンズ33の中心軸と基準孔56の中心軸34とが
一致する。その後、ハンド31に吸着保持されたレンズ
33をXY軸ステージ45およびZ軸ステージ40によ
って画像処理用カメラ48とワーク台47との間に移動
させる。そして、ハンド31に吸着保持されたレンズ3
3を、Z軸ステージ40によって徐々に下降させてい
き、ワーク台47上のCCD46に載置する。レンズ3
3をCCD46に押し付ける圧力は、バネ39の作用に
より適切な値になっている。これにより、CCD46上
の紫外線硬化型接着剤は、レンズ33とCCD46との
間で均一に拡がり所望の厚さになる。
【0026】つぎに、レンズ33をハンド31で保持し
たまま、画像処理用カメラ48によってハンド31の基
準孔56の画像を上下通路35aおよび透明部材32を
経由して取り込み、基準孔56の位置を画像処理装置2
0で認識する。そして、基準孔56の位置と予め認識し
ておいたCCD46の基準位置との位置ズレ量を、画像
処理装置20で演算する。ここで、基準孔56の中心軸
34とレンズ33の中心軸とが一致しているため、基準
孔56の位置とCCD46の基準位置とのズレ量を求め
れば、レンズ33とCCD46との位置ズレ量を求めた
ことになる。そして、画像処理装置20は、上記位置ズ
レ量に基づいた信号をXY軸ステージ45のパルスモー
タ45Aに向かって出力する。XY軸ステージ45のパ
ルスモータ45Aは、上記信号に応じて駆動し、XY軸
ステージ45を上記位置ズレ量分だけ水平方向へ移動さ
せる。これにより、ハンド31に吸着保持されているレ
ンズ33は、水平方向の位置調節が行われ、CCD46
上の所定位置に位置決めされる。
【0027】その後、ハンド31でレンズ33を位置決
めした状態のまま、シャッタ51を後退させて開口する
ことにより、紫外線照射装置50からの紫外線を、ハー
フミラー49を経由して下方に向けて照射させる。この
紫外線は、透明部材32、上下通路35aおよび基準孔
56を経由して、レンズ33とCCD46との間に介在
している紫外線硬化型接着剤を照射し硬化させる。そし
て、レンズ33とCCD46とが一体となったものを、
ハンド31によってワーク台47から搬出する。このよ
うに、レンズ33を吸引するための上下通路35aを、
画像処理用カメラ48でハンド31の基準孔56の画像
を取り込むときの通路および紫外線照射装置50から照
射された紫外線の通路として共用している。このため、
ハンド31の先端部(吸着部)36を小さくし、軽量化
できる。従って、外径1mm以下の微小レンズであって
も、正確にハンドリングして所定の位置に高精度に移動
させることができる。
【0028】本実施の形態によれば、ハンドの凹テーパ
面にレンズを当接させて位置出しし、吸引流路によりレ
ンズを吸引して凹テーパ部にレンズを保持して搬送し、
レンズの位置に対応する基準孔を吸引通路の一部および
透明部材を介して観察して位置決め精度を確認し、位置
ズレがある場合は、位置ズレ量に基づいてレンズの位置
を修正しているので、レンズのハンドリングと位置決め
を高精度に実現することができる。また、レンズ載置時
の一対のバネによる加圧力機構が吸着部から離れた位置
にあるため、吸着部自体は非常に小さな構造にでき、特
に微小なレンズを扱うときに効果的なレイアウトが可能
となる。さらに、紫外線の照射を、ハーフミラーとシャ
ッタを配置することで実現したため、照射用の光学系を
移動させたり、画像処理用の光学系を退避させる必要が
なくなるため非常にコンパクトなレイアウトにすること
ができる。
【0029】なお、本実施の形態では、位置決め装置を
レンズとCCDとの位置決めに用いたが、光学部品同士
であれば、例えばレンズ同士の位置決めに用いてもよ
い。また、レンズ以外の光学部品を搬送して、所定位置
に位置決めするときに、本実施の形態の位置決め装置を
用いてもよい。さらに、本実施の形態では、バンドの先
端の形状すなわち吸引孔、基準孔および凹テーパ部でそ
れぞれ内径を異ならせているが、光学部品をバンドに対
して位置決めできれば、どのような形状でもよく、例え
ば、バンドの先端の形状を光学部品の外径よりも内径が
小さな円筒状にしてもよい。
【0030】(実施の形態2)図7〜図10は実施の形
態2を示し、図7は光学部品の位置決め装置の構成図、
図8は搬送手段先端部の上面図、図9は搬送手段先端部
の縦断面図、図10は搬送手段先端部の下面図である。
【0031】まず、光学部品の位置決め装置の一部であ
る搬送アームについて説明する。図7において、搬送手
段としてのハンド60は、その内部に吸引孔としての吸
引流路69を設けており、吸引流路69内の空気が吸引
されるようになっている。このハンド60は、第1アー
ムとしてのハンド本体61と、このハンド本体61に対
して上下方向へ滑らかに摺動可能な略円筒状の第2アー
ムとしての吸着筒63とを有している。詳しくは、図
8、図9および図10に示すように、ハンド本体61の
先端内部には、上下方向に上下流路69aが設けられて
おり、ハンド本体61の基端内部には、水平方向に水平
流路69bが上下流路69aと連通して設けられてい
る。水平流路69bの基端側は、ハンド本体61の外部
に設けられた吸引装置である図示しない真空ポンプに連
結されている。また、上下流路69aの上端側部は、ガ
ラスやアクリル等からなる透明で板状の透明部材70に
よって塞がれており、外部から空気が侵入しないように
密封固定されている。
【0032】一方、吸着筒63は、その外径が上下流路
69aの内径である摺動面62と略同一であり、上下流
路69aの内部を気密に保ったまま上下方向へ摺動可能
となっている。また、吸着筒63の内周有底穴63a
は、上下流路69aと連通している。また、吸着筒63
の内周有底穴63aの底面には、基準孔68が穿設され
ている。基準孔68の内径は、吸着筒63の内周有底穴
63aの内径よりも小さく形成されている。さらに、基
準孔68の下端部には、下方に向かって拡がった当接部
としての凹テーパ部67が開口している。なお、凹テー
パ部67は、基準孔68の中心軸66に対して回転対称
となるように同軸で、精度良く凹テーパ状に加工されて
いる。そして、図9に示すように、光学部品としてのレ
ンズ65(本実施の形態では、外径1mmの略円柱状の
平凸微小レンズの外周縁の一部を該レンズの中心軸(光
軸)から所定距離離れた位置で平行に2ヶ所切り欠いた
非円弧部65a、65b(図10参照)と切り欠いてい
ない円弧部とを有する小判形の非円形レンズ)の凸面側
を吸着筒63に吸着保持したときに、レンズ65の円弧
部が凹テーパ部67に当接し、レンズ65が凹テーパ部
67に沿って移動することにより、レンズ65の中心軸
と基準孔68の中心軸66とが一致するようになってい
る。
【0033】吸着等63の外周部には、渦巻き状に形成
された弾性部材としての2枚の平行板バネ64A、64
Bが水平に固着されている。平行板バネ64A、64B
の外周部は、ハンド本体61の下面に穿設された支持穴
61aの内周壁に固着されている。この構造により、レ
ンズ65を吸着筒63に吸着するとき、または、レンズ
65を吸着筒63から所定位置(本実施の形態では後述
するCCD)に載置するときに吸着筒63が上昇して、
レンズ65に過負荷がかからないようになっている。
【0034】つぎに、ハンド60の周辺の構成を説明す
る。図7において、ハンド60は、その基端部が回転軸
受け72を介してZ軸テーブル71に結合されており、
X軸である水平軸73を中心に回動可能となっている。
このZ軸テーブル71の上部には、パルスモータ74が
取着されており、そのシャフトの先端に小ギヤ75が取
着されている。この小ギヤ75は、ハンド60の外周部
に固着されている大ギヤ76と噛合している。この構造
により、ハンド60は、水平軸73を中心に回動するた
め、ハンド本体61の先端に取付けた吸着筒63を下方
や上方に向けて反転させることができるようになってい
る。なお、パルスモータ74、小ギヤ75および大ギヤ
76で反転手段を構成している。
【0035】Z軸テーブル71は、上下方向に立設した
ボールネジ79を介してZ軸ベース77に取着されてい
る。また、Z軸ベース77の上端には、ボールネジ79
を回動させるパルスモータ80が取着されている。Z軸
テーブル71は、パルスモータ80でボールネジ79を
回動させることにより、Z軸ベース77に取着されたガ
イド78に案内されて上下方向に定量送りできるように
なっている。なお、Z軸テーブル71、ガイド78、Z
軸ベース77、ボールネジ79およびパルスモータ80
でZ軸ステージ81を構成している。
【0036】このZ軸ステージ81の下部には、Z軸ス
テージ81と同一構成で、ガイド、ベース、ボールネジ
およびパルスモータ89AからなるY軸ステージ89が
配設されている。このY軸ステージ89は、装置ベース
82上に固着されている。
【0037】ハンド60の下方位置には、レンズ65の
接合対象物となる光学部品としてのCCD83がワーク
台84に載置されている。このワーク台84の下部に
は、Z軸ステージ81と同一構成で、ガイド、ベース、
ボールネジおよびパルスモータ85AからなるX軸ステ
ージ85が配設されている。X軸ステージ85は、パル
スモータ91で、中心軸66を軸にして回転可能な回転
ステージ90に設置されている。この回転ステージ90
は、装置ベース82上に固着されている。なお、回転ス
テージ90、X軸ステージ85およびY軸ステージ89
で位置決め手段を構成している。また、ワーク台84の
近傍には、ワーク台47に載置されたCCD83上に、
紫外線硬化型接着剤を供給する供給手段としての図示し
ないディスペンサが進退可能に配設されている。
【0038】一方、ハンド60の上方位置には、観察手
段としての画像処理用カメラ86が上下動可能に配設さ
れている。この画像処理用カメラ86は、ワーク台84
に載置されたCCD83の画像と、レンズ65をCCD
83に載置したときの吸着筒63の基準孔68(図9参
照)の画像と、ハンド60を反転させて吸着筒63を上
方に反転させたときのレンズ65の外形および基準孔6
8の画像とが取り込めるようになっている。この画像処
理用カメラ86は、CCD83の画像、基準孔68の画
像およびレンズ65の画像に基づいてCCD83の基準
位置に対する吸着筒63の基準孔68の位置ズレ量を演
算する画像処理手段としての画像処理装置30を介して
Z軸ステージ81のパルスモータ80、Yステージ89
のパルスモータ89A、Xステージ85のパルスモータ
85Aおよび回転ステージ90のパルスモータ91に接
続されている。
【0039】また、ハンド60と画像処理用カメラ86
との間には、エネルギー照射手段としての紫外線照射装
置87が水平方向に進退可能に配設されている。この紫
外線照射装置87から下方に向けて照射されたエネルギ
ーとしての紫外線は、レンズ65とCCD83との間に
介在している紫外線硬化型接着剤を硬化させることがで
きるようになっている。
【0040】以下、上記構成の光学部品の位置決め装置
を用いて、レンズをCCDに対して位置決めして接着す
る方法について、図7を参照しながら説明する。
【0041】まず、CCD83をワーク台84に載置し
てから、図示しないディスペンサによりCCD83上の
接合面である上面に紫外線硬化型接着剤を塗布する。な
お、ディスペンサにより、紫外線硬化型接着剤をCCD
83の上面に塗布し、そのCCD83をワーク台84上
に載置しても良い。そして、このワーク台84に載置さ
れたCCD83の上面の画像を画像処理用カメラ86で
取り込み、そのCCD83の位置を基準位置として予め
画像処理装置30で認識しておく。このとき、ハンド6
0は、画像処理用カメラ86による画像の取り込みの邪
魔にならないように、Y軸ステージ89により画像処理
用カメラ86とワーク台84との間から退避している。
この退避しているハンド60を、Y軸ステージ89およ
びZ軸ステージ81によって図示しないレンズストッカ
に向けて2軸方向に移動させる。そして、レンズストッ
カ上の複数のレンズから1個のレンズ65を選択し、真
空ポンプによって吸着筒63の凹テーパ部67、基準孔
68および内周有底穴63a、ハンド本体61の上下流
路69aおよび水平流路69b内の空気を吸引し、レン
ズ65を凹テーパ部67に吸着保持する。
【0042】レンズ65をハンド60で吸着保持する
と、レンズ65の円弧部が吸着筒63の凹テーパ部67
(図9参照)に当接し、レンズ65が凹テーパ部67に
沿って移動して、レンズ65の中心軸と、基準孔68の
中心軸66とが一致する。その後、ハンド60に吸着保
持されたレンズ65をYステージ89およびZ軸ステー
ジ81によって画像処理カメラ86とワーク台84との
間に移動させる。つぎにパルスモータ74により、小ギ
ヤ75および大ギヤ76を回動させ、ハンド60を水平
軸73を中心に回動させる。そして吸着筒63に吸着保
持されたレンズ65が下方から上方に向いた時点、すな
わちレンズ65が画像処理カメラ86に対向した時点
で、パルスモータ74を停止させる。
【0043】その後、画像処理用カメラ86によって、
レンズ65の外形と基準孔68との画像を取り込み、レ
ンズ65と基準孔68との位置関係およびレンズ65の
非円弧部65a、65b(図10参照)の中心軸66を
軸とした回転方向の角度を画像処理装置30で認識す
る。そして更に、ハンド60を回動させて、吸着筒63
に保持されたレンズ65が上方から下方に向いた時点、
すなわち、レンズ65がワーク台84に対向した時点で
パルスモータ74を停止させる。つぎに、ハンド60に
吸着保持されたレンズ65を、Z軸ステージ81によっ
て徐々に下降させていき、ワーク台84上のCCD83
に載置する。レンズ65をCCD83に押し付ける圧力
は、平行バネ64A、64Bの作用により適切な値にな
っている。これにより、CCD83上の紫外線硬化型接
着剤は、レンズ65とCCD83との間で均一に拡がり
所望の厚さになる。
【0044】つぎに、レンズ65をハンド60で保持し
たまま、画像処理用カメラ86によってハンド60内の
吸着筒63の基準孔68の画像を、吸着筒63の内周有
底穴63a、上下通路69aおよび透明部材70を経由
して取り込み、基準孔68の位置を画像処理装置30で
認識する。そして、基準孔68の位置すなわちレンズ6
5の位置と予め認識しておいたCCD83の基準位置と
の位置ズレ量を、画像処理装置30で演算する。そし
て、画像処理装置30は、上記位置ズレ量に基づいた信
号をX軸ステージ85のパルスモータ85AとY軸ステ
ージ89のパルスモータ89Aとに向かって出力する。
X軸ステージ85のパルスモータ85AとY軸ステージ
89のパルスモータ89Aとは、上記信号に応じて駆動
し、X軸ステージ85およびY軸ステージ89を上記位
置ズレ量分だけ水平方向へ移動させる。これにより、ハ
ンド60に吸着保持されているレンズ65は、水平方向
の位置調節が行われる。
【0045】これと同時に、CCD83の中心軸66を
軸とした回転方向の角度と、レンズ65の非円弧部65
a、65bの中心軸66を軸とした回転方向の角度との
角度ズレ量を、画像処理装置30で演算する。画像処理
装置30は、角度ズレ量に基づいた信号を回転ステージ
90のパルスモータ91に向かって出力する。回転ステ
ージ90のパルスモータ91は、上記信号に応じて駆動
し、回転ステージ90を上記角度ズレ量分だけ回転させ
る。これにより、レンズ65の非円弧部65a、65b
の角度合わせが終了し、レンズ65がCCD83上の所
定位置に位置決めされる。
【0046】その後、紫外線照射装置87を前進させ
て、画像処理用カメラ86とハンド60との間に位置さ
せる。そして、ハンド60でレンズ65を位置決めした
状態のまま、紫外線照射装置87からの紫外線を、透明
部材70、上下通路69a、吸着筒63の内周有底穴6
3aおよび基準孔68を経由して、レンズ65とCCD
83との間に介在している紫外線硬化型接着剤を照射し
硬化させる。そして、レンズ65とCCD83とが一体
となったものを、ハンド60によってワーク台84から
搬出する。
【0047】本実施の形態によれば、ハンドの凹テーパ
面にレンズを当接させて位置出しし、吸引流路内の空気
を吸引して凹テーパ部にレンズを保持して搬送し、レン
ズの位置に対応する基準孔を吸引通路の一部および透明
部材を介して観察して位置決め精度を確認し、位置ズレ
がある場合は、位置ズレ量に基づいてレンズの位置を修
正しているので、レンズのハンドリングと位置決めを高
精度に実現することができる。また、ハンドを回動させ
て、レンズ自体の画像と基準孔の画像とを画像処理装置
に取り込んで、レンズと基準孔との位置関係を把握する
ことができるので、高精度な心出し接合が可能である。
また、ハンドを回動させて、レンズの画像を取り込むこ
とにより、小判状の非円形レンズの中心軸を軸とした回
転方向の位置合わせを行うことができる。さらに、平行
板バネを吸着筒に取付けたことにより、微小な圧力でレ
ンズを載置することができるので、特に微小なレンズを
接合するときに効果がある。
【0048】なお、本実施の形態では、レンズを吸着筒
に保持させたときに、レンズの当接部である凹テーパ部
によって、レンズの中心軸と基準孔の中心軸を一致させ
ていたが、レンズの当接部をテーパ状にしないで、レン
ズの中心軸と基準孔の中心軸とを一致させなくとも良
い。この場合レンズを画像処理用カメラに対向させたと
き、画像処理カメラによって、レンズの外形と基準孔の
画像を取り込み、レンズと基準孔との位置関係を画像処
理装置で認識し、その位置関係すなわち基準孔の中心軸
とレンズの中心軸とのズレ量を考慮して、水平方向の位
置決めを行えばよい。
【0049】(変形例1)次に、ハンド先端部の変形
例を図11に基づいて説明する。変形例1は、ハンドの
吸着部92をレンズ(図11では平凸レンズ)93の外
径よりも外径の大きい筒形状とし、この吸着部92の外
方に水平方向に開閉可能な複数の爪94を配設した。こ
の吸着部92の中心軸と複数の爪94の中心軸とは一致
している。
【0050】そして、ハンドの上部には、ハンドに吸着
されたレンズ93を所定位置に位置決めするために吸引
孔の一部を基準孔92aとして観察するための透明部材
95が配設されている。
【0051】次に、上記変形例1の作用を説明する。ま
ず、図示しないレンズストッカー上のレンズ93の平面
側を、ハンドの吸着部92に当接させて吸着する。次
に、複数の爪94を閉じ、レンズ93の外周面を保持す
ることにより、レンズ93の中心軸と吸着部92の中心
軸を一致させる。
【0052】その後、レンズ93を吸着したハンドを所
定の位置まで移動させ、図示しない画像処理用カメラに
よって基準孔92aの画像を透明部材95を介して取り
込み、レンズ93の位置合せを行う。
【0053】この変形例1によれば、ハンド先端部の構
成が複雑になってしまうが、レンズを所定の位置に高精
度に移動させることができる。
【0054】(変形例2)次に、変形例2を図12に基
づいて説明する。変形例2は、ハンドの吸着部96をレ
ンズ(図12では両凸レンズ)97の外径よりも外径の
小さい円筒形状とし、所定の位置にレンズ97の外径よ
りも外径の小さい円筒形状の心出し部材98を配設し
た。
【0055】そして、ハンドの上部には、ハンドに吸着
されたレンズ97を所定位置に位置決めするために吸引
孔の一部を基準孔96aとして観察するための透明部材
99が配設されている。
【0056】次に、上記変形例2の作用を鋭明する。ま
ず、図示しないレンズストッカー上のレンズ97を、ハ
ンドの吸着部96に当接させて吸着する。次に、ハンド
を移動させ、ハンドの吸着部96に吸着されたレンズ9
7を円筒形状の心出し部材98上に載置する。
【0057】そして、レンズ97の両凸面を吸着部96
の先端と心出し部材98の先端とで挟持するいわゆるベ
ル心出しにより、レンズ97の中心軸と吸着部96の中
心軸を一致させる。なお、レンズ97の中心軸と吸着部
96の中心軸を一致させるときは、吸着部96の吸引を
弱めたり停止させても良い。
【0058】その後、レンズ97を吸着したハンドを所
定の位置まで移動させ、図示しない画像処理用カメラに
よって基準孔96aの画像を透明部材99を介して取り
込み、レンズ97の位置合わせを行う。
【0059】この変形例2によれば、両凸レンズであっ
ても、所定の位置に高精度に移動させることができる。
【0060】なお、上述した具体的な実施の形態から、
つぎのような技術的思想が導き出される。
【0061】(付記) (1) 光学部品を吸引し、心出し保持手段の略中心位
置に移動させつつ吸着保持する光学部品の心出し保持装
置において、心出し保持手段を備えたアームと、該アー
ムに吸着保持するための吸引孔と、前記アームの吸引孔
をアーム上方より観察可能な透明部材とを具備したこと
を特徴とする光学部品の心出し保持装置。
【0062】付記(1)の光学部品の心出し保持装置に
よれば、光学部品のハンドリングと位置決めを高精度に
実現することができる。
【0063】(2) 前記心出し保持手段には、前記光
学部品の外径円に当接する凹テーパ部を形成しているこ
とを特徴とする付記(1)記載の光学部品の心出し保持
装置。
【0064】付記(2)の光学部品の心出し保持装置に
よれば、付記(1)の効果に加え、基準孔の中心軸を光
学部品の中心軸として位置決め精度を確認することがで
きる。
【0065】(3) 前記心出し保持手段は、位置を調
整する調整機構と、光学部品の位置を検出する画像処理
装置とをさらに具備したことを特徴とする付記(1)記
載の光学部品の心出し保持装置。
【0066】付記(3)の光学部品の心出し保持装置に
よれば、付記(1)の効果に加え、光学部品の位置ズレ
を容易かつ迅速に修正することができる。
【0067】(4) 一方の光学部品を搬送し、他方の
光学部品に対して位置決めして接着する光学部品の位置
決め装置において、一方の光学部品を当接させる当接部
とこの当接部に当接した光学部品の位置に対応する基準
孔と一方の光学部品を前記当接部に保持させるために前
記基準孔に連通して吸引力を伝達する吸引孔とを有する
搬送アームと、該搬送アームの基準孔を前記吸引孔の一
部を介して観察するために前記搬送アームに設けた透明
部材と、前記透明部材から前記吸引孔の一部を介して前
記基準孔を観察する観察手段と、前記観察手段の観察結
果に基づいて所定の信号を出力する画像処理手段と、前
記画像処理手段の出力に応じて前記搬送アームに保持さ
れた一方の光学部品および他方の光学部品に少なくとも
一方を移動させ一方の光学部品を他方の光学部品に対し
て位置決めする位置決め手段と、上記位置決め手段で位
置決めされた状態で一方の光学部品と他方の光学部品と
の間に介在する接着剤にエネルギーを照射しこの接着剤
を硬化させるエネルギー照射手段とを具備することを特
徴とする光学部品の位置決め装置。
【0068】付記(4)の光学部品の位置決め装置によ
れば、光学部品のハンドリングと位置決めを高精度に実
現することができるとともに、搬送アームで光学部品を
位置決めしたまま双方の光学部品同士を接合することが
できる。
【0069】(5) 前記搬送アームの当接部は、一方
の光学部品を前記基準孔に対して心出しするために、前
記光学部品の外径円に当接する凹テーパ状に形成された
ことを特徴とする付記(4)記載の光学部品の位置決め
装置。
【0070】付記(5)の光学部品の位置決め装置によ
れば、付記(4)の効果に加え、基準孔の中心軸を光学
部品の中心軸として位置決め精度を確認することができ
る。
【0071】(6) 前記エネルギー照射手段から照射
された光は、前記透明部材、前記吸引孔の一部および前
記基準孔を介して前記接着剤に導かれることを特徴とす
る付記(4)または(5)の光学部品の位置決め装置。
【0072】付記(6)の光学部品の位置決め装置によ
れば、付記(4)または(5)の効果に加え、エネルギ
ー照射手段から照射された光を接着剤に容易に導くこと
ができる。
【0073】(7) 前記搬送アームの当接部に保持さ
れた一方の光学部品を前記観察手段に対向させるため
に、前記搬送アームを反転させる反転手段をさらに具備
することを特徴とする付記(4)、(5)または(6)
記載の光学部品の位置決め装置。
【0074】付記(7)の光学部品の位置決め装置によ
れば、付記(4)、(5)または(6)の効果に加え、
反転手段にて搬送アームを反転させて、搬送アームの当
接部に保持された一方の光学部品を観察手段に対向させ
ることにより、他方の光学部品の位置と一方の光学部品
の位置との位置ズレが観察手段に認識され、容易に位置
ズレを修正することができる。
【0075】(8) 前記搬送アームの基端部付近に、
前記搬送アームを鉛直方向へ移動可能に支持する弾性部
材を設けたことを特徴とする付記(4)、(5)、
(6)または(7)記載の光学部品の位置決め装置。
【0076】付記(8)の光学部品の位置決め装置によ
れば、付記(4)、(5)、(6)または(7)の効果
に加え、弾性部材が搬送アームを鉛直方向に支持して、
一方の光学部品が他方の光学部品に当接するときの衝撃
を緩和する。
【0077】(9) 前記搬送アームは、前記吸引孔を
有する第1アームと、前記基準孔および前記当接部を有
する第2アームとに分割されており、前記第2アームを
前記第1アームに対して鉛直方向へ移動可能に支持する
ために、前記第1アームと前記第2アームとの間に弾性
部材を設けたことを特徴とする付記(4)、(5)、
(6)または(7)記載の光学部品の位置決め装置。
【0078】付記(9)の光学部品の位置決め装置によ
れば、付記(4)、(5)、(6)または(7)の効果
に加え、弾性部材が第2アームを第1アームに対して鉛
直方向へ移動可能に支持して、一方の光学部品が他方の
光学部品に当接するときの衝撃を緩和する。
【0079】
【発明の効果】請求項1、2または3に係る発明によれ
ば、搬送手段の当接部に光学部品を当接させて位置出し
し、吸引孔より光学部品を吸引して当接部に光学部品を
保持して搬送し、光学部品の位置に対応する基準孔を吸
引孔の一部および透明部材を介して観察して位置決め精
度を確認するので、光学部品のハンドリングと位置決め
を高精度に実現することができる。
【0080】請求項2または3に係る発明によれば、上
記効果に加え、凹テーパ状の当接部に光学部品を当接す
ると、光学部品の外周で心出しされ、光学部品の中心軸
と基準孔の中心軸が一致するので、基準孔の中心軸を光
学部品の中心軸として位置決め精度を確認することがで
きる。
【0081】請求項3に係る発明によれば、上記効果に
加え、観察手段により透明部材および吸引孔の一部を介
して前記基準孔を観察し、位置決め手段により観察手段
の観察結果に基づいて搬送手段の当接部に保持された光
学部品を所定位置に位置決めするので、光学部品の位置
ズレを容易かつ迅速に修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態の平面上に載置された光学部
品とハンドの先端との配置を示す図である。
【図2】発明の実施の形態の光学部品を吸着したハンド
の吸着部の拡大図である。
【図3】発明の実施の形態の接着対象物とハンドに吸着
された光学部品と画像処理カメラとの配置を示す図であ
る。
【図4】実施の形態1の光学部品の位置決め装置の構成
図である。
【図5】実施の形態1のバンド先端部の上面図である。
【図6】実施の形態1のバンド先端部の縦断面図であ
る。
【図7】実施の形態2の光学部品の位置決め装置の構成
図である。
【図8】実施の形態2のバンド先端部の上面図である。
【図9】実施の形態2のバンド先端部の縦断面図であ
る。
【図10】実施の形態2のバンド先端部の下面図であ
る。
【図11】ハンド先端部の変形例1を示す縦断面図であ
る。
【図12】ハンド先端部の変形例2を示す縦断面図であ
る。
【図13】従来技術のチャック装置の縦断面図である。
【図14】従来技術のチャック装置の下面図である。
【図15】従来技術のチャック装置でレンズを吸着する
図である。
【符号の説明】
1 ハンド 2 光学部品 4 基準孔 5 凹テーパ面 7 吸引流路 8 透明部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H043 AE02 AE24 3F059 AA01 AA03 BA09 CA05 DA02 DA08 DB04 DB08 DC08 DD01 FA03 FA05 FB12 FB16 FC04 FC13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学部品を搬送手段で搬送して所定位置
    に位置決めする光学部品の位置決め装置において、 前記搬送手段は、前記光学部品を当接させる当接部と、
    該当接部に当接した前記光学部品の位置に対応する基準
    孔と、前記光学部品を前記当接部に保持させるために前
    記基準孔に連通して吸引力を伝達する吸引孔と、前記光
    学部品を所定位置に位置決めするために前記基準孔を前
    記吸引孔の一部を介して観察する透明部材とを有するこ
    とを特徴とする光学部品の位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段の当接部は、前記光学部品
    を前記基準孔に対して心出しするために、前記光学部品
    の外径円に当接する凹テーパ状に形成されたことを特徴
    とする請求項1記載の光学部品の位置決め装置。
  3. 【請求項3】 前記透明部材および前記吸引孔の一部を
    介して前記基準孔を観察するように、前記透明部材に対
    向して配置された観察手段と、前記観察手段の観察結果
    に基づいて前記搬送手段の当接部に保持された光学部品
    を所定位置に位置決めする位置決め手段とをさらに具備
    することを特徴とする請求項1または2記載の光学部品
    の位置決め装置。
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