JPH0842380A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置

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JPH0842380A
JPH0842380A JP6197238A JP19723894A JPH0842380A JP H0842380 A JPH0842380 A JP H0842380A JP 6197238 A JP6197238 A JP 6197238A JP 19723894 A JP19723894 A JP 19723894A JP H0842380 A JPH0842380 A JP H0842380A
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祐介 長谷川
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修介 赤崎
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 流体力学モデルに基づき、機関回転数とスロ
ットル開度の1次遅れ値から疑似吸気圧力を求めてスロ
ットルの有効開口面積を求め、それと定常運転状態の燃
料噴射量とから燃料噴射量を決定するもので、疑似吸気
圧力を気圧などの運転状態で補正する。 【効果】 疑似吸気圧力の推定精度が向上し、スロット
ルの有効開口面積を一層精度良く求めることができ、燃
料噴射量を一層的確に決定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関の燃料噴射制
御装置に関し、より具体的には流体力学モデルを用いつ
つその演算を簡略化して過渡運転状態を含む全ての運転
状態にわたって最適に燃料噴射量を決定できるようにし
たものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料噴射制御装置において、燃料
噴射量は、基本的にシリンダ流入空気量と相関の高いパ
ラメータを用いて予め実験により作成してマイクロコン
ピュータのメモリに格納しておいたマップを検索して決
定されていた。その結果、マップ作成時に考慮されてい
なかったパラメータの変化に対しては全く無力であっ
た。また、マップは定常運転状態のみを対象に作成され
ており、そこでは過渡運転状態が表現されていないた
め、過渡時の燃料噴射量は正確に求めることができなか
った。そのため、近年吸気系に流体力学モデルを適用
し、モデル式によって正しいシリンダ流入空気量を推定
する手段が提案されている。その一例としては、特開平
2−157451号公報記載の技術ないしは米国特許第
4,446,523号公報記載の技術を挙げることがで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、本出願人も先に
特願平4−200330号において流体力学モデルを用
い、スロットル弁をオリフィスと見なしスロットル弁前
後の圧力から絞り式流量計の原理式を用いてスロットル
通過空気量を求めてシリンダ流入空気量を算出する手法
を提案しているが、このような流体力学モデルはあくま
でも理想状態を前提としており、様々な仮定を必要とす
るため、モデル化誤差を拭いきることはできない。また
モデルで用いる比熱比など、各種の定数を正確に知るこ
とは困難であり、それら定数の誤差が累積する不都合も
ある。更に、流体力学の式はべき乗、平方根などの計算
を必要とし、実用上は近似値を用いることから、それに
よっても誤差が生じるなどの問題点もある。
【0004】そこで本出願人は先に特願平4−3060
86号および特願平5−186850号(その国内優先
権主張出願)において、定常運転状態と過渡運転状態と
の相違をスロットルの有効開口面積の相違として把握す
ることにより、流体力学モデルを前提としながらも複雑
な演算を必要とせずにモデル式の誤差を吸収すると共
に、機関運転の過渡状態を含む全ての運転状態において
燃料噴射量を最適に決定するようにした内燃機関の燃料
噴射制御装置を提供している。
【0005】更には、特願平5−208835号におい
て、その改良技術を提案している。そこでは、機関回転
数が一定であるとき、スロットル開度と吸気圧力とが定
常時には一対一の関係にあり、過渡運転状態においても
吸気圧力はスロットル開度の1次遅れ値で把握できるこ
とに着目し、機関回転数とスロットル開度の1次遅れ値
から疑似的な吸気圧力に相当する値を推定し、それから
過渡運転状態のスロットルの有効開口面積を求める技術
を提案している。
【0006】この発明の目的は先に提案した技術を更に
改良することにあり、その疑似吸気圧力の推定精度を向
上させて過渡運転状態を含むあらゆる運転状態において
一層最適に燃料噴射量を決定できるようにした内燃機関
の燃料噴射制御装置を提供することにある。
【0007】より具体的には、マップ作成時に予定した
特性と異なる運転環境においても最適に燃料噴射量を決
定できるようにした内燃機関の燃料噴射制御装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに本発明は請求項1項に示す如く、機関吸気路に設け
られたスロットルを通過する空気量の挙動を記述する流
体力学モデルに基づいて機関に吸入される空気量を求め
て機関燃焼室に供給すべき燃料噴射量を決定する内燃機
関の燃料噴射制御装置であって、少なくとも機関回転
数、吸気圧力、およびスロットル開度を含む機関の運転
状態を検出する第1の手段、少なくとも検出された機関
回転数と吸気圧力とから定常運転状態時の燃料噴射量T
imapを求める第2の手段、少なくとも検出された機関回
転数とスロットル開度とから予め設定された特性に従っ
て疑似吸気圧力Pbハットを求め、その値Pbハットか
ら流量係数Cを求める第3の手段、検出されたスロット
ル開度からスロットルの投影面積Sを求め、その値Sと
前記流量係数Cとからスロットルの有効開口面積Aを求
める第4の手段、求めたスロットルの有効開口面積Aと
前記定常運転状態時の燃料噴射量Timapとから過渡運転
状態時の出力燃料噴射量Tout を求める第5の手段、お
よび、求めた出力燃料噴射量Tout に基づいてインジェ
クタを駆動する第6の手段、とを備えると共に、前記第
3の手段は、前記疑似吸気圧力Pbハットを運転状態に
応じて補正する如く構成した。
【0009】請求項2項にあっては、機関吸気路に設け
られたスロットルを通過する空気量の挙動を記述する流
体力学モデルに基づいて機関に吸入される空気量を求め
て機関燃焼室に供給すべき燃料噴射量を決定する内燃機
関の燃料噴射制御装置であって、該内燃機関のバルブタ
イミングを運転状態に応じて複数のタイミング特性の間
で切り換える手段を備えるものであって、少なくとも機
関回転数、吸気圧力、およびスロットル開度を含む機関
の運転状態を検出する第1の手段、少なくとも検出され
た機関回転数と吸気圧力とから定常運転状態時の燃料噴
射量Timapを求める第2の手段、少なくとも検出された
機関回転数とスロットル開度とから予め設定された特性
に従って疑似吸気圧力Pbハットを求め、その値Pbハ
ットから流量係数Cを求める第3の手段、検出されたス
ロットル開度からスロットルの投影面積Sを求め、その
値Sと前記流量係数Cとからスロットルの有効開口面積
Aを求める第4の手段、求めたスロットルの有効開口面
積Aと前記定常運転状態時の燃料噴射量Timapとから過
渡運転状態時の出力燃料噴射量Tout を求める第5の手
段、および、求めた出力燃料噴射量Tout に基づいてイ
ンジェクタを駆動する第6の手段、とを備えると共に、
前記第3の手段は、前記バルブタイミングの複数のタイ
ミング特性に応じて予め別々に設定された特性に従って
前記疑似吸気圧力Pbハットを求め、求めた値Pbハッ
トを運転状態に応じて補正する如く構成した。
【0010】請求項3項記載の装置にあっては、前記第
1の手段は前記機関が位置する地の気圧を検出し、前記
第3の手段は、検出されたスロットル開度が、予め機関
回転数ごとに設定された臨界開度を超えるときは、その
臨界開度に制限すると共に、その臨界開度を検出された
気圧に応じて修正する如く構成した。
【0011】請求項4項記載の装置にあっては、前記第
3の手段は、前記スロットルを通過せずに機関燃焼室に
吸入される空気量を推定する手段を備え、推定値に基づ
いて前記疑似吸気圧力Pbハットを補正する如く構成し
た。
【0012】
【作用】請求項1項にあっては、疑似吸気圧力Pbハッ
トを運転状態に応じて補正する如く構成したので、疑似
吸気圧力Pbハットの推定精度が向上し、スロットルの
有効開口面積を一層精度良く求めることができ、過渡運
転状態を含む全ての運転状態において燃料噴射量を一層
最適に決定することできる。ここで、運転状態は、気
圧、機関冷却水温、排気還流動作のいずれか、またその
一部を意味する。
【0013】請求項2項にあっては、バルブタイミング
の複数のタイミング特性に応じて予め別々に設定された
特性に従って疑似吸気圧力Pbハットを求め、求めた値
Pbハットを運転状態に応じて補正する如く構成したの
で、可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関におい
ても、疑似吸気圧力Pbハットの推定精度が向上し、ス
ロットルの有効開口面積を一層精度良く求めることがで
き、過渡運転状態を含む全ての運転状態において燃料噴
射量を一層最適に決定することができる。ここで、運転
状態は、気圧、機関冷却水温、排気還流動作のいずれ
か、またその一部を意味する。
【0014】請求項3項にあっては、機関が位置する地
の気圧を検出し、検出されたスロットル開度が、予め機
関回転数ごとに設定された臨界開度を超えるときは、そ
の臨界開度に制限すると共に、その臨界開度を検出され
た気圧に応じて修正する如く構成したので、請求項1項
または2項と同様の作用、効果を奏する。
【0015】請求項4項にあっては、スロットルを通過
せずに機関燃焼室に吸入される空気量を推定する手段を
備え、推定値に基づいて前記疑似吸気圧力Pbハットを
補正する如く構成したので、排気還流機構を備えた内燃
機関においても、疑似吸気圧力Pbハットの推定精度が
向上し、スロットルの有効開口面積を一層精度良く求め
ることができ、過渡運転状態を含む全ての運転状態にお
いて燃料噴射量を一層最適に決定することできる
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの発明の実施例
を説明する。
【0017】図1はこの発明に係る内燃機関の燃料噴射
制御装置を全体的に示す概略図である。図において、符
号10は4気筒の内燃機関を示しており、吸気路12の
先端に配置されたエアクリーナ14から導入された吸気
は、スロットル弁16でその流量を調節されつつサージ
タンク(チャンバ)18とインテークマニホルド20を
経て第1〜第4気筒に流入される。各気筒の吸気弁(図
示せず)の付近にはインジェクタ22が設けられて燃料
を噴射する。
【0018】噴射され吸気と一体となった混合気は各気
筒内で図示しない点火プラグで点火されて燃焼してピス
トン(図示せず)を駆動する。燃焼後の排気ガスは排気
弁(図示せず)を介してエキゾーストマニホルド24に
排出され、エキゾーストパイプ26を経て三元触媒コン
バータ28で浄化されて機関外に排出される。また、吸
気路12には、スロットル弁配置位置付近に、それをバ
イパスするバイパス路30が設けられる。
【0019】また内燃機関10のディストリビュータ
(図示せず)内にはピストン(図示せず)のクランク角
度位置を検出するクランク角センサ34が設けられると
共に、スロットル弁16の開度θTHを検出するスロット
ル開度センサ36、スロットル弁16下流の吸気圧力P
b を絶対圧力で検出する吸気圧センサ38も設けられ
る。またスロットル弁16の上流側には、気圧(大気
圧)Pa を検出する気圧センサ40、吸入空気の温度T
a を検出する吸気温センサ42、機関冷却水温度を検出
する水温センサ44が設けられる。更に、排気系におい
てエキゾーストマニホルド24の下流側で三元触媒コン
バータ28の上流側には酸素濃度検出素子からなる広域
空燃比センサ46が設けられ、排気ガスの空燃比を検出
する。これらセンサ34などの出力は、制御ユニット5
0に送られる。
【0020】図2は制御ユニット50の詳細を示すブロ
ック図である。広域空燃比センサ46の出力は検出回路
52に入力され、そこで適宜な線形化処理が行われて理
論空燃比を中心としてリーンからリッチにわたる広い範
囲において排気ガス中の酸素濃度に比例したリニアな特
性からなる空燃比A/Fが検出される。検出回路52の
出力はA/D変換回路54を介してCPU56,ROM
58,RAM60からなるマイクロ・コンピュータ内に
取り込まれ、RAM60に格納される。
【0021】同様にスロットル開度センサ36などのア
ナログ出力はレベル変換回路62、マルチプレクサ64
及び第2のA/D変換回路66を介して、またクランク
角センサ34の出力は波形整形回路68で波形整形され
た後、カウンタ70で出力値がカウントされ、カウント
値はマイクロ・コンピュータ内に入力される。マイクロ
・コンピュータにおいてCPU56はROM58に格納
された命令に従って後述の如く制御値を演算し、駆動回
路72を介して各気筒のインジェクタ22を駆動すると
共に、図示しない駆動回路を介して電磁弁74を駆動
し、図1に示したバイパス路30を通る2次空気量を制
御する。
【0022】図3は制御装置の動作を示すフロー・チャ
ートであり、図4は図3フロー・チャートの演算を説明
するブロック図であるが、同図を参照して説明する前
に、この発明が前提とする流体力学モデルによってスロ
ットル通過空気量およびシリンダ流入空気量を推定する
手法について述べる。尚、その詳細は先に提案した技術
に述べられているので、以下簡単に説明する。
【0023】先ず、図5の吸気系モデルに示すように、
スロットル(弁)をオリフィスとみなすと、数1に示す
ベルヌーイの式、数2に示す連続の式、数3に示す断熱
変化の関係式より、数4に示す絞り式流量計などで使用
される圧縮性流体についての流量の計算式を導出でき
る。数4式を書き直すと数5式のようになるが、それを
用いて単位時間当たりのスロットル通過空気量Gthを求
めることができる。
【0024】
【数1】
【0025】
【数2】
【0026】
【数3】
【0027】
【数4】
【0028】
【数5】
【0029】即ち、図6に示すように、スロットル開度
θTHから予め設定した特性に従ってスロットルの投影面
積(吸気管長手方向へのスロットルの投影面積)Sを求
める。他方、図7に示すようにスロットル開度θTHと吸
気圧力Pbについて予め設定した別の特性に従って係数
C(流量係数αと気体の膨張補正係数εの積)を求め、
両者を乗じてスロットルの有効開口面積Aを求める。そ
の値に、数5式に示すように、スロットル上流側空気密
度ρ1 およびスロットル上下流圧力P1 ,P2(気圧P
aおよび吸気圧力Pbで代用)などを含む式中の平方根
の値を乗じることで、スロットル通過空気量Gthを求め
ることができる。尚、いわゆるスロットル全開領域では
スロットルが絞りとして機能しなくなるため、機関回転
数ごとにスロットル全開領域を臨界値として求めてお
き、検出したスロットル開度がそれを超えたときは、臨
界値をスロットル開度とする。また、これについては気
圧補正を行うが、それは後述する。
【0030】次いで、気体の状態方程式に基づく数6に
示す式からチャンバ内空気量Gb を求め、チャンバ圧力
変化ΔPから数7の式に従って今回チャンバに充填され
た空気量ΔGb を求める。今回チャンバに充填された空
気量は当然ながら気筒燃焼室に吸入されないものとすれ
ば、単位時間ΔT当たりの気筒吸入空気量Gc は、数8
に示す式のように表すことができる。尚、ここで「チャ
ンバ」は、いわゆるサージタンク相当部位のみならず、
スロットル下流から吸気ポートに至る間の全ての部位を
意味する。また「チャンバ」は、実際にチャンバとして
働く実効容積を意味する。
【0031】
【数6】
【0032】
【数7】
【0033】
【数8】
【0034】他方、前記したROM58には図8にその
特性を示す様に、定常運転状態時の燃料噴射量Timap
を、いわゆるスピードデンシティ方式に基づいて機関回
転数Ne と吸気圧力Pb とから検索できるように予め設
定してマップ化して格納しておく。また、そこで燃料噴
射量Timapは機関回転数Ne と吸気圧力Pb に応じて決
定される目標空燃比(A/F)に応じて設定されること
から、後で述べる補正燃料噴射量ΔTi の算出のため
に、図9にその特性を示すように目標空燃比(A/F)
も機関回転数Neと吸気圧力Pbとから検索自在に予め
マップ化して格納しておく。尚、燃料噴射量Timapは前
記した流体力学モデルを定常運転状態において満足する
ように設定すると共に、直接的にはインジェクタ22の
開弁時間を単位として設定する。
【0035】ここで、そのマップを検索して得られる燃
料噴射量Timapと前記したスロットル通過空気量Gthと
の関係に着目すると、定常運転状態時のある条件下(機
関回転数Ne1と吸気圧力Pb1によって規定する)におい
て、マップ検索によって決定した燃料噴射量Timap1 は
数9に示す通りとなる。
【0036】
【数9】
【0037】このとき、流体力学モデルに基づいて決定
した燃料噴射量Timap1 ダッシュは、目標空燃比を理論
空燃比(14.7:1)とするとき、数10に示すよう
になる。尚、この明細書で「ダッシュ」は、流体力学モ
デル式に基づいて得られる理論値を示す。また、各パラ
メータの添字1 は定常運転状態時の具体的な数値を、ま
た後で使用する添字2 は過渡運転状態時の具体的な数値
を意味する。
【0038】
【数10】
【0039】ここで、先に述べたようにマップ値がモデ
ル式を満足するように作成されているとすれば、マップ
検索で得た燃料噴射量Timap1 と流体力学モデルに基づ
いて決定された燃料噴射量Timap1 ダッシュとは一致す
る。次に、過渡運転状態時の同一条件下(Ne1, Pb1)
において、マップ検索値を求めると、それは数11に示
すように定常運転状態時のそれと同一になる。尚、この
明細書で「過渡運転状態」とは図10に示す如く、定常
運転状態から定常運転状態に至るまでの過渡的な運転状
態を言う。
【0040】
【数11】
【0041】このとき、流体力学モデルに基づいて決定
される燃料噴射量Timap2 ダッシュは数12に示すよう
になり、それとマップ検索して得た値Timap1 とは一致
しない。従って、その不一致を解消するためには、流体
力学モデルに基づく複雑な演算を必要とする。
【0042】
【数12】
【0043】しかし、ここで数10に示す定常運転状態
時のスロットル通過空気量Gth1 と数12に示す過渡運
転状態時のスロットル通過空気量Gth2 とを比較する
と、スロットルの有効開口面積Aのみが異なることに気
づく。従って、過渡運転状態時のスロットル通過空気量
Gth2 は数13のように表すことができる。即ち、定常
運転状態時のスロットル通過空気量Gth1とスロットル
の有効開口面積A1,A2の比によって過渡運転状態時
のスロットル通過空気量Gth2を求めることができる。
【0044】
【数13】
【0045】一方、定常運転状態時のGth1 は数14に
示すようにマップ検索値Timap1 より求めることができ
るので、過渡運転状態時のスロットル通過空気量Gth2
は、数15のように求めることができる。従って、数1
2と数15とから、過渡運転状態時の燃料噴射量Ti2ダ
ッシュは数16に示す如く、マップ検索値Timap1 とス
ロットルの有効開口面積の比A2/A1 とチャンバ充填空
気量ΔGb2に対応する補正燃料噴射量ΔTi とにより求
めることができる。
【0046】
【数14】
【0047】
【数15】
【0048】
【数16】
【0049】そこで、定常運転状態時の燃料噴射量Tim
apに加えて、定常運転状態時のスロットルの有効開口面
積A1も図11にその特性を示すように機関回転数Ne
と吸気圧力Pbとから検索できるように予めマップして
おくと共に、補正燃料噴射量ΔTi も図12にその特性
を示すように吸気圧力変化ΔPb(吸気圧力Pbの前回
検出値と今回検出値の差分値)と目標空燃比(A/F)
(燃料噴射量Timapが基礎としたものを図9のマップか
ら検索して対応づける)とから検索できるようにマップ
化しておく。
【0050】そして、現在のスロットル有効開口面積A
を求め、マップ検索で得たスロットル有効開口面積A1
との比A/A1を求めて燃料噴射量Timapに乗じ、次い
で補正燃料噴射量ΔTi を減算すれば出力燃料噴射量T
out を求めることができる。吸気圧力の変化しない定常
運転状態時では出力燃料噴射量Tout は数17式のよう
になり、マップ検索値Timapをそのまま出力値とするこ
とになり、過渡運転状態時では数18式のように決定さ
れることになる。
【0051】それによって、過渡運転状態にあっても定
常運転状態にあっても同様の式から出力燃料噴射量を決
定することができて、制御の連続性が確保される筈であ
る。また、定常運転状態にあるにもかかわらず、マップ
検索で得たスロットルの有効開口面積A1と現在のスロ
ットルの有効開口面積Aとが一致しないときは、出力燃
料噴射量Tout は数19に示すように決定されるので、
その不一致の原因たるマップのバラツキや経年変化など
を自動的に補正できることになる。
【0052】
【数17】
【0053】
【数18】
【0054】
【数19】
【0055】しかしながら、シミュレーションを通じて
検証したところ、実際には定常運転状態時に有効開口面
積AとA1とは等しくならず、比A/A1は" 1" とな
らなかった。また、チャンバ充填空気量ΔGb はスロッ
トル通過空気量の増加に伴って発生する性質のものであ
るが、チャンバ充填空気量ΔGb の挙動を計測したとこ
ろ、それが吸入空気量に反映されるのに遅れがあること
も判明した。これらの要因としては、吸気圧力Pbとス
ロットル開度θTHを検出するセンサ36,38の検出タ
イミングが同一ではないこと、およびセンサ36,3
8、特に吸気圧センサ38に検出遅れがあることなどが
考えられる。
【0056】そこで、スロットル開度θTHと吸気圧力P
bとの関係に着目すると、水温、気圧などが同様の機関
環境において機関回転数が一定であれば、定常運転状態
時にはスロットル開度θTHと吸気圧力Pbとは一対一の
関係にあり、図10に示す過渡運転状態時においても吸
気圧力Pbはスロットル開度θTHの変化に対して1次遅
れの関係にあると考えられる。そこで、スロットル開度
θTHの1次遅れ値を求め(以下「θTH-D」と呼ぶ)、そ
の値と機関回転数Neとから予め定めた特性に従って求
めた値を疑似的な吸気圧力(以下「疑似吸気圧力Pbハ
ット」と呼ぶ)とする。これによって検出タイミングの
ズレや吸気圧力センサの検出遅れを解消することができ
る。具体的には図4および後で図16に示すように、疑
似吸気圧力Pbハットは、予め定めた特性に従ってスロ
ットル開度の1次遅れ値θTH-Dと機関回転数Neとから
求める。
【0057】更に、スロットルの有効開口面積の挙動を
考察したところ、設定有効開口面積A1は、現在の有効
開口面積Aの1次遅れとして把握できるのではないかと
推定され、シミュレーションを通じて検証したところ、
図13に示すように、それを確認することができた。即
ち、Aの1次遅れを「ADELAY 」と呼ぶと、A2/A1
とA/ADELAY においてA2とAとが同一とするとA1
とADELAY との比較となるが、図13の拡大部Mに示す
如く、吸気圧センサ38の検出遅れによりA1の立ち上
がりに遅れが生じているのに対し、ADELAY はA2
(A)に比較的忠実に追随しているのが見て取れよう。
【0058】従って、比A/A1に代えて、比A/「そ
の1次遅れ」を用いることとする。図10に関して先に
述べた如く、過渡運転状態ではスロットルが開かれた瞬
間、スロットル前後の差圧が大きいため、スロットル通
過空気量が一気に流れ、次第に定常状態に落ちつくが、
その過渡運転状態のスロットル通過空気量Gthを、この
比A/ADELAY で表現できると考えた。この比は、図1
4下部に示すように、定常運転状態時では一致して1と
なる。以下、この比を「RATIO-A 」と呼ぶ。
【0059】更に、スロットルの有効開口面積とスロッ
トル開度θTHとの関係に着目すると、数5式に示したよ
うに、有効開口面積はスロットル開度に大きく依存する
ことから、図14に示す如く、有効開口面積はスロット
ル開度の変化にほぼ追随して変化する筈である。そうで
あれば、前記したスロットル開度の1次遅れ値は、現象
的には有効開口面積の1次遅れにほぼ等価的に対応する
筈である。そこで、図4に示すように、スロットル開度
の1次遅れ値から有効開口面積(1次遅れ値)ADELAY
を算出するようにした(尚、図4において(1−B)/
(z−B)は離散系の伝達関数で1次遅れを意味す
る)。
【0060】即ち、スロットル開度θTHから予め設定し
た特性に従ってスロットル投影面積Sを求めると共に、
スロットル開度1次遅れ値θTH-Dと疑似吸気圧力Pbハ
ットとから図7に示した如き特性に従って係数Cを求
め、次いで両者の積を求めて有効開口面積(1次遅れ
値)ADELAY を算出するようにした。このように、図4
において、スロットル開度の1次遅れ値θTH-Dは、一つ
には有効開口面積(1次遅れ値)ADELAY を、二つには
吸気圧力の疑似値Pbハットを求めるために使用する。
更に、チャンバ充填空気量ΔGb の吸入空気量への反映
遅れを解消するために、値ΔGb の1次遅れも用いるこ
ととした。
【0061】以上を前提として、図3フロー・チャート
を参照してこの制御装置の動作を説明する。
【0062】先ずS10において検出した機関回転数N
e、吸気圧力Pb 、スロットル開度θTH、気圧Pa、機
関冷却水温Twなどを読み込む。尚、スロットル開度θ
THは、アイドル運転状態のスロットル全閉開度を学習
し、その値を用いる。
【0063】続いて、S12に進んで機関がクランキン
グ(始動)中か否か判断し、否定されるときはS14に
進んでフューエルカットか否か判断し、同様に否定され
るときはS16に進み、機関回転数Neと吸気圧力Pb
とからROM58に格納した図8にその特性を示すマッ
プを検索して定常運転状態時の燃料噴射量Timapを求め
る。尚、求めた燃料噴射量Timapには次いで気圧補正な
どを必要に応じて適宜加えるが、その補正自体はこの発
明の要旨とするところではないので、詳細な説明を省略
する。次いでS18に進んで検出したスロットル開度の
1次遅れ値θTH-Dを演算し、S20に進んで疑似吸気圧
力Pbハットを算出する。
【0064】図15はその作業を示すサブルーチン・フ
ロー・チャートであり、同図に従って説明すると、先ず
S100で機関回転数Neとスロットル開度1次遅れ値
θTH-Dよりマップ(図16にその特性を示す)を検索し
て疑似吸気圧力Pbハットを検索し、S102に進んで
検出した気圧Paに応じて検索値Pbハットを補正す
る。
【0065】即ち、図16に示すマップ特性は、暖気完
了状態(例えば80°C以上)で、平地(標準大気圧7
60mmHg0°C付近)、常温(例えば25°C)の
条件で設定する。尚、前述の如く、機関回転数Neを一
定とするとスロットル全開領域ではスロットルが絞りと
して機能しなくなるため、疑似吸気圧力Pbハットは、
機関回転数Neごとに定めたスロットル1次遅れ値を検
索することで行う。
【0066】ところで、図17に示すように、機関が位
置する地の高度が大きくなると、気圧Paは減少する。
例えば図示の如く気圧Paが低くなると、平地の場合に
比して小さいスロットル開度で全開開度(臨界開度)に
飽和する。即ち、同一のスロットル開度θTHであって
も、機関が位置する地の気圧によって、当該スロットル
開度に対応する吸気圧力Pbは異なる。その結果、図1
6に示す特性において、疑似吸気圧力Pbハットの値
は、気圧によって一様ではないことになる。従って、S
102では予め求めた特性に基づき、機関が位置する地
の気圧に応じてマップ検索して得た疑似吸気圧力Pbハ
ットを補正するようにした。
【0067】続いてS104に進み、検出した機関冷却
水温Twに応じて疑似吸気圧力Pbハットを更に補正す
る。これは今述べたように、マップが暖機完了状態を前
提として設定していることから、暖機が完了していない
場合、即ち、機関冷却水温が低い場合はフリクションが
大きくなって機関の正味出力がマップが前提とする出力
より小さいためである。
【0068】図4においてこの部位に相当するブロック
100を詳細なブロック図で示すと、図18のようにな
る(マップ検索値をPbハット-Base 、気圧補正値をP
bハット- Pa値、水温補正値をPbハット-Finalと示
す)。尚、上記したスロットルの全開開度(臨界値)を
気圧に応じて補正することは図4のブロック100に止
まるものではなく、スロットル開度を用いてマップ検索
を行う全ての部位についても行う。即ち、図4において
スロットル開度θTHと疑似吸気圧力Pbハットとから流
量係数Cを求め、投影面積Sに乗じて有効開口面積Aを
算出する場合、および、スロットル開度1次遅れ値θTH
-Dと疑似吸気圧力Pbハットとから同様にスロットルの
有効開口面積の1次遅れ値ADELAY を求める場合につい
ても行う。
【0069】図3フロー・チャートに戻ると、S22に
進んでスロットル開度θTHと疑似吸気圧力Pbハットよ
り現在のスロットルの有効開口面積Aを算出する。次い
でS24に進んでスロットル開度1次遅れ値θTH-Dと疑
似吸気圧力Pbハットよりスロットルの有効開口面積の
1次遅れ値ADELAY を算出する。
【0070】次いで、S26に進んでRATIO-A を図示の
如く算出する。尚、値ABYPASSは、バイパス路30など
スロットル弁16を通過しないで燃焼室に吸入される空
気量(図4に「リフト量」として示す)を意味し、正確
に燃料噴射量を決定するためにはこの空気量をも勘案す
る必要があるため、それに対応する値を所定の特性に従
ってスロットル開度ABYPASSに換算して求めておいて有
効開口面積Aに加算すると共に、その和(A+ABYPAS
S)とその1次近似値(「(A+ABYPASS)DELAY 」と
呼ぶ) の比を求め、それをRATIO-A とする。
【0071】このように、分子、分母の双方に加算する
結果、スロットル弁を通過しないで燃焼室に吸入される
空気量の計測に誤りがあっても、決定される燃料噴射量
への影響度が小さくなる。尚、加算スロットル開度は、
疑似吸気圧力Pbハットなどにも反映される。続いて、
S28に進んで燃料噴射量TimapにRATIO-A を乗じてス
ロットル通過空気量に相当する燃料噴射量TTHを算出す
る。
【0072】次いでS30に進んで疑似吸気圧力Pbハ
ットについて今回算出値 (Pbハット(k))と前回算出値
(Pbハット(k-1))の差を算出してその変化量ΔPbハ
ットを求め、S32に進んで気体の状態式に基づいてチ
ャンバ充填空気量ΔGb を求め、S34に進んでそのな
まし値、即ち、その1次遅れ値ΔGb-D を算出し、S3
6に進んで1次遅れGb-D と目標空燃比より、図示はし
ないが図12に示すものに類似の特性を検索して補正燃
料噴射量ΔTi を検索する。
【0073】次いでS38に進み、検索値に係数ktaを
乗じて吸気温補正を行う。これは言うまでもなく、気体
の状態式(数6式)を用いるためである。
【0074】続いて、S40に進んでスロットル通過空
気量相当燃料噴射量TTHから補正燃料噴射量ΔTi を減
算して出力燃料噴射量Tout を算出し、S42に進んで
算出された値に基づいてインジェクタ22を駆動する。
尚、出力燃料噴射量Tout にも電圧補正などを適宜加え
るが、それもこの発明の要旨とは直接の関係を有しない
ので、説明を省略する。
【0075】尚、S12でクランキング中と判断された
ときはS44に進んで水温Tw から所定のテーブル(図
示省略)を検索してクランキング時の燃料噴射量Ticr
を算出し、S46で始動モードの式(説明省略)に基づ
いて出力燃料噴射量Tout を決定すると共に、S14で
フューエル・カットと判断されたときはS48に進んで
出力燃料噴射量Tout を零にする。
【0076】この実施例においては上記のように構成し
たことから、簡易なアルゴリズムによって定常運転状態
から過渡運転状態までを表現することができ、定常運転
状態時の燃料噴射量をマップ検索によってある程度保証
することができると同時に、複雑な演算を必要とせずに
燃料噴射量を最適に決定することができる。しかも、定
常運転状態と過渡運転状態とでモデル式の持ち替えが要
らず、1つの式で全ての運転状態を表現することができ
るため、一般に切り換え点の近傍で見られるような制御
の不連続を生じることがない。また空気の挙動を良く表
現できたため、制御性や制御精度を向上させることがで
きる。
【0077】更に、上記において、機関が位置する地所
の気圧および機関冷却水温に応じて疑似吸気圧力Pbハ
ットのマップ検索値を補正し、その値を用いてスロット
ルの有効開口面積を求めるようにしたので、一層精度良
く、スロットルの現在の有効開口面積Aとその1次遅れ
値ADELAY を求めてその比RATIO-A を求めることができ
る。従って、スロットル通過空気量Gthの特性を一層良
く表現することができ、過渡運転状態を含む全ての運転
状態において燃料噴射量を一層正確に決定することがで
きる。
【0078】図19ないし図21は、この発明の第2実
施例を示す説明図である。第2実施例においては、図1
9に示す如く、機関排気側と吸気側とを通路80で連結
し、運転状態においてその開度を電磁弁82で制御す
る、排気還流(EGR)機構を備える機関を前提とす
る。第1実施例においてもバイパス路30を設けたこと
から、スロットルを通過しない空気量をリフト量として
スロットル開度に換算して加算したが、第2実施例にお
いては排気還流路80を介して還流時には大量の排気ガ
スが、スロットル弁16を通過せずに、燃焼室に吸入す
る。また、それによる吸入空気温度の上昇も僅かながら
生じる。第2実施例はその点に留意した。
【0079】以下、第1実施例と相違する点に焦点をお
いて説明すると、第1実施例の図15に対応する図20
サブルーチン・フロー・チャートにおいて、S200な
いし204まで第1実施例と同様の手順を経た後、S2
06に進んで排気還流(EGR)量に応じてマップ検索
して得たPbハット値を補正する。具体的には予め運転
状態および電磁弁82のリフト量に応じた排気還流量を
計測して求めておき、検出した運転状態に応じて適宜な
手法で補正値を求めて行う。図21に第2実施例のブロ
ック図を示す。
【0080】第2実施例の場合には上記の如く構成した
ことから、第1実施例の効果に加え、排気還流が行われ
る機関においても一層精度良くスロットルの有効開口面
積を求めることができ、それに基づいて燃料噴射量を一
層的確に決定することができる。
【0081】図22および図23はこの発明の第3実施
例を示す説明図である。第3実施例は、いわゆる可変バ
ルブタイミング機構を備えた内燃機関を前提とする。
【0082】可変バルブタイミング機構は例えば、特開
平2−275043号公報に記載されており、機関回転
数Neおよび吸気圧力Pbなどの運転状態に応じて機関
のバルブタイミングを2種のタイミング特性の間で切り
換えるものであり、それ自体は公知な機構なので、説明
は省略する。
【0083】図22はその2種のタイミング特性(Lo
V/T,HiV/Tとして示す)を示す説明図である。
タイミング特性が切り換えられると、機関の燃焼特性が
変わり、充填効率が変わる。従って、図16に示した疑
似吸気圧力Pbハットのマップ特性を一方のタイミング
特性に基づいて設定すると、バルブタイミングが他方の
特性に切り換えられるとき、充填効率が異なって検索値
が必ずしも適正ではない事態が生じ得る。第3実施例は
その点に留意した。
【0084】以下、第2実施例と相違する点に焦点をお
いて説明すると、第2実施例の図20に対応する図23
サブルーチン・フロー・チャートにおいて、S300で
タイミング特性がLoV/Tか否か適宜な検出出力から
判断し、それに応じてS302またはS304に進ん
で、2種のマップ(図示せず)のうちで判明したバルブ
タイミング特性に対応するマップを選択し、それに基づ
いて疑似吸気圧力Pbハットを検索する。残余のステッ
プS306ないし310は、第2実施例のそれと相違し
ない。
【0085】第3実施例の場合には上記の如く構成した
ことから、第1実施例の効果に加え、可変バルブタイミ
ング機構を備えた内燃機関において一層精度良くスロッ
トルの有効開口面積を求めることができ、それに基づい
て燃料噴射量を一層的確に決定することができる。
【0086】尚、第1実施例でバイパス路を介して2次
空気量を制御する機構を設け、スロットルを通過しない
空気量をリフト量としてスロットル開度に換算して用い
たが、かかる機構の存在自体は本質的なものではなく、
それを有しない機関にもあてはまることは言うまでもな
い。
【0087】また第2実施例において、第1実施例で行
った各種補正を併せて行うようにしたが、必要に応じて
その全部または一部を省略しても良い。
【0088】また第1、第2実施例において気圧Paに
よる補正、機関冷却水温Twによる補正、排気還流EG
Rによる補正を示したが、これらは別々に行っても良
く、あるいは全部ないし一部を行っても良い。第3実施
例の可変バルブタイミング機構を設けてマップ特性をバ
ルブタイミングごとに設けた例についても同様であり、
この構成は独立に設けるのみでも良く、あるいは、それ
と併せて上記補正の全部または一部を行っても良い。
【0089】また上記第1、第2実施例において、補正
燃料噴射量ΔTi の1次遅れ特性を得るのに際し、チャ
ンバ充填空気量の1次遅れを求め、それから図12に類
似する特性に従って補正燃料噴射量ΔTi を算出するよ
うにしたが、これに限られるものではなく、疑似吸気圧
力変化ΔPbハットの1次遅れ値を求めても良く、ある
いは補正燃料噴射量ΔTi の1次遅れ値を求めても良
い。尚、補正燃料噴射量ΔTi はマップ化しておいた
が、全部ないし一部を演算で行っても良い。また、疑似
吸気圧力変化をその前回検出値と今回検出値の差分値で
求めたが、微分値ないしは積分値の差分値から求めても
良い
【0090】また上記において、定常運転状態時の燃料
噴射量Timapからチャンバ部位を充填する空気量に対応
する補正燃料噴射量ΔTi を減算して出力燃料噴射量T
outを求めるようにしたが、単気筒内燃機関の場合など
チャンバ部位が無視できるほど十分小さいときは、補正
燃料噴射量ΔTi を求めることなく、燃料噴射量Timap
から直ちに出力燃料噴射量Tout を求めても良い。
【0091】また上記において、スロットルの有効開口
面積をスロットル開度の1次遅れ値を使用して求めた
が、スロットルの有効開口面積の1次遅れ値を直接求め
ても良いことは無論である。
【0092】また上記において燃料噴射量Timapを予め
マップ化しておくようにしたが、それに代えてスロット
ル通過空気量Gthをマップ化しておいても、吸気路の脈
動による吸入空気量の変動やインジェクタ特性がリニア
リティに欠けるときの誤差を吸収しきれない点を除け
ば、ある程度は同一の目的を達成することができる。
【0093】
【発明の効果】請求項1項にあっては、疑似吸気圧力P
bハットの推定精度が向上し、スロットルの有効開口面
積を一層精度良く求めることができ、過渡運転状態を含
む全ての運転状態において燃料噴射量を一層最適に決定
することできる。
【0094】請求項2項にあっては、可変バルブタイミ
ング機構を備えた内燃機関においても、疑似吸気圧力P
bハットの推定精度が向上し、スロットルの有効開口面
積を一層精度良く求めることができ、過渡運転状態を含
む全ての運転状態において燃料噴射量を一層最適に決定
することできる。
【0095】請求項3項にあっては、請求項1項または
2項で述べたと同様の作用、効果を奏する。
【0096】請求項4項にあっては、排気還流機構を備
えた内燃機関においても、疑似吸気圧力Pbハットの推
定精度が向上し、スロットルの有効開口面積を一層精度
良く求めることができ、過渡運転状態を含む全ての運転
状態において燃料噴射量を一層最適に決定することでき
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置を
全体的に示す概略図である。
【図2】図1の制御装置の構成を詳細に示すブロック図
である。
【図3】図2の制御装置の動作を示すフロー・チャート
である。
【図4】図3のフロー・チャートの動作を示すブロック
図である。
【図5】図4ブロック図で予定する流体力学モデルを示
す説明図である。
【図6】図5の流体力学モデルにおけるスロットル弁の
有効開口面積を流量係数などを用いて算出する手法を示
すブロック図である。
【図7】図6の算出で用いる係数のマップ特性を示す説
明図である。
【図8】図3フロー・チャートおよび図4ブロック図で
使用する定常運転状態時の燃料噴射量Timapのマップ特
性を示す説明図である。
【図9】図3フロー・チャートおよび図4ブロック図で
使用する目標空燃比のマップ特性を示す説明図である。
【図10】この発明における定常運転状態と過渡運転状
態とを示す説明図である。
【図11】この発明に係る燃料噴射制御で予定するスロ
ットルの有効開口面積A1のマップ特性を示す説明図で
ある。
【図12】この発明に係る燃料噴射制御で予定する補正
燃料噴射量のマップ特性を示す説明図である。
【図13】スロットルの有効開口面積についてのシミュ
レーション結果を示すデータ図である。
【図14】スロットル開度とスロットルの有効開口面積
との関係を示す説明図である。
【図15】図3フロー・チャートのサブルーチン・フロ
ー・チャートである。
【図16】図15フロー・チャートで使用する疑似吸気
圧力のマップ特性を示す説明図である。
【図17】気圧によるスロットルの臨界開度の相違を示
す説明図である。
【図18】図4のブロック100の詳細を示すブロック
図である。
【図19】この発明の第2実施例を示す図1と同様の概
略図である。
【図20】第2実施例の動作を示す、図15と同様のサ
ブルーチン・フロー・チャートである。
【図21】第2実施例の動作を示す、図18と同様のブ
ロック図である。
【図22】この発明の第3実施例を示す、可変バルブタ
イミング機構のバルブタイミング特性の説明図である。
【図23】第3実施例の動作を示す、図15と同様のサ
ブルーチン・フロー・チャートである。
【符号の説明】
10 内燃機関 12 吸気路 16 スロットル弁 18 サージタンク 20 インテークマニホルド 22 インジェクタ 34 クランク角センサ 36 スロットル開度センサ 38 吸気圧センサ 50 制御ユニット 80 排気還流路 82 電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 366 E (72)発明者 牧 秀隆 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関吸気路に設けられたスロットルを通
    過する空気量の挙動を記述する流体力学モデルに基づい
    て機関に吸入される空気量を求めて機関燃焼室に供給す
    べき燃料噴射量を決定する内燃機関の燃料噴射制御装置
    であって、 a.少なくとも機関回転数、吸気圧力、およびスロット
    ル開度を含む機関の運転状態を検出する第1の手段、 b.少なくとも検出された機関回転数と吸気圧力とから
    定常運転状態時の燃料噴射量Timapを求める第2の手
    段、 c.少なくとも検出された機関回転数とスロットル開度
    とから予め設定された特性に従って疑似吸気圧力Pbハ
    ットを求め、その値Pbハットから流量係数Cを求める
    第3の手段、 d.検出されたスロットル開度からスロットルの投影面
    積Sを求め、その値Sと前記流量係数Cとからスロット
    ルの有効開口面積Aを求める第4の手段、 e.求めたスロットルの有効開口面積Aと前記定常運転
    状態時の燃料噴射量Timapとから過渡運転状態時の出力
    燃料噴射量Tout を求める第5の手段、 および f.求めた出力燃料噴射量Tout に基づいてインジェク
    タを駆動する第6の手段、 とを備えると共に、前記第3の手段は、前記疑似吸気圧
    力Pbハットを運転状態に応じて補正することを特徴と
    する内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】 機関吸気路に設けられたスロットルを通
    過する空気量の挙動を記述する流体力学モデルに基づい
    て機関に吸入される空気量を求めて機関燃焼室に供給す
    べき燃料噴射量を決定する内燃機関の燃料噴射制御装置
    であって、該内燃機関のバルブタイミングを運転状態に
    応じて複数のタイミング特性の間で切り換える手段を備
    えるものであって、 a.少なくとも機関回転数、吸気圧力、およびスロット
    ル開度を含む機関の運転状態を検出する第1の手段、 b.少なくとも検出された機関回転数と吸気圧力とから
    定常運転状態時の燃料噴射量Timapを求める第2の手
    段、 c.少なくとも検出された機関回転数とスロットル開度
    とから予め設定された特性に従って疑似吸気圧力Pbハ
    ットを求め、その値Pbハットから流量係数Cを求める
    第3の手段、 d.検出されたスロットル開度からスロットルの投影面
    積Sを求め、その値Sと前記流量係数Cとからスロット
    ルの有効開口面積Aを求める第4の手段、 e.求めたスロットルの有効開口面積Aと前記定常運転
    状態時の燃料噴射量Timapとから過渡運転状態時の出力
    燃料噴射量Tout を求める第5の手段、 および f.求めた出力燃料噴射量Tout に基づいてインジェク
    タを駆動する第6の手段、 とを備えると共に、前記第3の手段は、前記バルブタイ
    ミングの複数のタイミング特性に応じて予め別々に設定
    された特性に従って前記疑似吸気圧力Pbハットを求
    め、求めた値Pbハットを運転状態に応じて補正するこ
    とを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の手段は前記機関が位置する地
    の気圧を検出し、前記第3の手段は、検出されたスロッ
    トル開度が、予め機関回転数ごとに設定された臨界開度
    を超えるときは、その臨界開度に制限すると共に、その
    臨界開度を検出された気圧に応じて修正することを特徴
    とする請求項1項または2項記載の内燃機関の燃料噴射
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第3の手段は、前記スロットルを通
    過せずに機関燃焼室に吸入される空気量を推定する手段
    を備え、推定値に基づいて前記疑似吸気圧力Pbハット
    を補正することを特徴とする請求項1項ないし3項のい
    ずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
JP19723894A 1994-07-29 1994-07-29 内燃機関の燃料噴射制御装置 Expired - Fee Related JP3354304B2 (ja)

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