JPH1089214A - エンジンの点火時期制御装置 - Google Patents
エンジンの点火時期制御装置Info
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- JPH1089214A JPH1089214A JP8238784A JP23878496A JPH1089214A JP H1089214 A JPH1089214 A JP H1089214A JP 8238784 A JP8238784 A JP 8238784A JP 23878496 A JP23878496 A JP 23878496A JP H1089214 A JPH1089214 A JP H1089214A
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Abstract
にするとともに、適合工数を改善する。 【解決手段】 基本点火時期TADVMで発生するトル
クに対する減量割合をトルク補正率PIとして算出手段
32が算出し、このトルク補正率PIに応じて点火時期
のトルク補正量TRHOS2を算出手段33が算出す
る。このトルク補正量TRHOS2で基本点火時期TA
DVMを補正手段34が補正し、この補正された基本点
火時期で点火手段35が火花点火を行う。
Description
期制御装置に関する。
生するのに必要な最小点火進角値(いわゆるMBT)と
なるように点火時期を制御するものがある(特開昭63
−280862号公報参照)。
BTをすべての運転域で採用するのはなく、実際には一
部の運転域でMBTよりも遅角側の値を基本点火時期と
して設定している。たとえば、図16に示したように、
低回転高負荷域ではノッキング防止のためMBTよりも
遅角側の値に、またアイドルスイッチON時においても
〈1〉無負荷時の安定性向上と〈2〉HC排出量の増加
防止のためMBTより遅角側の値にしている。〈1〉に
ついては、基本点火時期がMBTよりも遅角側の値であ
れば、アイドルスイッチON時に回転落ちが生じたとし
ても点火時期の進角補正によるトルク増加が可能(点火
時期の進角補正により点火時期がMBTに近づいてトル
クが増加する)となり、このトルク増加により元のアイ
ドル回転数へと復帰させることができるのである。
め、〈b〉変速ショックをなくすため、〈c〉急加速時
のショックやその直後のガクガク振動の低減などのため
各種のトルクダウン制御が行われることがある。
トアップ時に生じるトルク段差に伴う変速ショックの程
度はそのときのエンジン回転数やスロットルバルブ開度
など運転条件によって異なり、高回転およびスロットル
の踏み込みが大きいほどシフトアップ時に生じるトルク
段差(変速ショック)が大きくなる。そこで、加速時等
のシフトアップ時にトルクダウン要求信号が自動変速機
制御用コントロールユニットから通信装置を介してエン
ジンコントロールユニットに送られてくると、そのとき
のスロットルバルブ開度とエンジン回転数に応じた点火
時期の遅角補正によるトルクダウン分でシフトアップ時
のトルク段差を吸収させ変速ショックを防止するのであ
る。
点火時期のMBTからのずれとベーストルクとの間には
リニアな関係(線形一次の関係)がないため、点火時期
のトルク補正量の適合が容易でない。基本点火時期のM
BTからのずれとベーストルクとの間にリニアな関係が
あるのであれば、トルクダウン量を倍にしたいとき点火
時期のトルク補正量も倍にすれば足りるのに、図17の
特性によれば、そうはならないのである。
て、基本点火時期のMBTからのずれにより点火時期の
トルク補正量が異なってくるので、基本点火時期がMB
Tにある場合(図17のA点)と基本点火時期がMBT
よりずれている場合(図17のB点)とでトルクダウン
量を同じにしようとすると、別々に点火時期のトルク補
正量を適合しなければならず、適合工数が大きくなる。
トルクに対する減量割合をトルク補正率として導入する
とともに、このトルク補正率に応じて点火時期のトルク
補正量を算出することにより、トルクダウン割合の変更
に対する適合を容易にするとともに、適合工数を改善す
ることを目的とする。
に示すように、基本点火時期TADVMを算出する手段
31と、この基本点火時期TADVMで発生するトルク
に対する減量割合をトルク補正率PIとして算出する手
段32と、このトルク補正率PIに応じて点火時期のト
ルク補正量TRHOS2を算出する手段33と、このト
ルク補正量TRHOS2で前記基本点火時期TADVM
を補正する手段34と、この補正された基本点火時期で
火花点火を行う手段35とを設けた。
本点火時期TADVMを算出する手段31と、この基本
点火時期TADVMで発生するトルクに対する減量割合
をトルク補正率PIとして算出する手段32と、前記基
本点火時期のMBTからのずれ量MBTZUREを算出
する手段42と、このMBTからのずれ量MBTZUR
Eに応じてベーストルクTBを求める手段43と、この
ベーストルクTBに前記トルク補正率PIを乗算した値
をダウントルクTDとして算出する手段44と、このダ
ウントルクTDに応じて、このダウントルクTDを発生
するときの点火時期であってMBT点を基準として測っ
た点火時期をダウントルク点火時期TDMとして算出す
る手段45と、このダウントルク点火時期TDMと前記
ずれ量の差を点火時期のトルク補正量TRHOSとして
算出する手段46と、このトルク補正量TRHOSで前
記基本点火時期TADVMを補正する手段34と、この
補正された基本点火時期で火花点火を行う手段35とを
設けた。
ベーストルクが図示トルクである。第4の発明では、第
3の発明において前記ベーストルクの単位にパーセント
を用い、最大値を100パーセントとする。
か一つの発明において前記ずれ量MBTZUREが、前
記基本点火時期が前記MBTから遅角側にずれた場合の
値である。
か一つの発明において前記MBTを、シリンダ内総ガス
重量Gcylを未燃ガス密度基本値DENSおよび層流火
炎速度基本値FLMLで割った値に所定の着火遅れ時間
B1を加算し、この加算値をクランク角に単位変換する
式によって演算する。
本点火時期TADVMが、前記MBTにトリミングマッ
プによるずらし補正を行った値である。
トリミングマップによるずらし補正がノック防止のため
の補正である。
トリミングマップによるずらし補正がサージ防止のため
の補正である。
記トリミングマップによるずらし補正が騒音、振動の低
減のための補正である。
イドル時に前記MBTよりも遅角側の値を前記基本点火
時期として設定する場合に前記トリミングマップによる
ずらし補正がアイドルつなぎのための補正である。
記トリミングマップによるずらし補正が前記MBT演算
式のエラーの補正である。
いずれか一つの発明において前記トルク補正率がアイド
ルスイッチON時のアイドル安定化のための値である。
前記アイドル安定化のための値がアイドルスイッチON
時のエンジン回転数と目標回転数の差に応じた値であ
る。
いずれか一つの発明において前記トルク補正率が変速時
のトルクダウン制御のための値である。
前記変速時のトルクダウン制御のための値がエンジン回
転数とスロットルバルブ開度に応じた値である。
いずれか一つの発明において前記トルク補正率PIが急
加速直後のショック低減のための値である。
前記急加速直後のショック低減のための値がスロットル
バルブ開度の変化量に応じた値である。
いずれか一つの発明において前記トルク補正率PIが急
加速直後のガクガク振動の低減のための値である。
前記急加速直後のガクガク振動の低減のための値がエン
ジン回転数の変化量に応じた値である。
リニア(比例)でないため、点火時期補正量を個別に与
える従来例では、トルクダウン要求が変わったとき、た
とえば要求が倍になったとき点火時期補正量を倍にして
も実際のトルクダウン量が倍にならず、適合がしにく
い。これに対して第1の発明では、トルク補正率に応じ
て点火時期のトルク補正量を算出するので、その後にト
ルクダウン割合の変更があっても、このトルクダウン割
合の変更に合わせてトルク補正率を変更するだけで足り
る(たとえばトルクダウン割合を90%から80%にし
たいときはトルク補正率も90%から80%倍にすれば
よい)ことから、トルクダウン割合の変更に対する適合
が容易であり、かつ適合工数を増やすこともない。ま
た、基本点火時期で発生するトルクに対する減量割合を
トルク補正率として導入しているので、基本点火時期が
MBTにある場合と基本点火時期がMBTからずれてい
る場合とで別々に適合する必要もない。
一致する場合であろうとMBTからずれている場合であ
ろうと、同じトルク補正率に対して同じ割合のトルクダ
ウンが生じる(つまり、トルクダウン割合とトルク補正
率との間にリニアな関係が生じる)ので、その後にトル
クダウン割合の変更があっても、このトルクダウン割合
の変更に合わせてトルク補正率を変更するだけで足りる
(たとえばトルクダウン割合を90%から80%にした
いときはトルク補正率も90%から80%にすればよ
い)ことから、トルクダウン割合の変更に対する適合が
容易であり、かつ適合工数を増やすこともない。また、
基本点火時期TADVMで発生するトルクに対する減量
割合をトルク補正率として導入しているので、第1の発
明と同様、基本点火時期がMBTにある場合と基本点火
時期がMBTからずれている場合とで別々に適合する必
要もない。
クであるため、ダウントルクも精度のよいトルクとな
り、これによってトルク補正量の精度が向上する。
ンジン回転数に関係なく1つで足り、これによって適合
工数を減らすことができる。
能であるが、この進角によりノックが発生したりNOx
が増加するのに対し、第5の発明では、MBTより遅角
側でだけトルクダウンを行うので、トルクダウンに際し
てノックの発生やNOxの増加が生じることがない。
式によりMBTを得ているので、三元触媒方式で基本点
火時期のマップを用いた従来のMBT制御方式と比較し
て、少ない実験によりMBT演算式の適合が可能であ
る。
位置近傍でMBTが実現できない場合にも、ノック防止
のための補正を行うことで、燃費、出力をできるだけ良
くするためスロットルバルブの全開位置においてノッキ
ングが生じるぐらいの圧縮比の設計を行っていても、ノ
ッキングが発生したり騒音が大きくなることがない。
火)が起きやすく、これに起因してサージが生じる可能
性があることになどにより、MBTよりもリタードした
ほうが燃焼安定度が良い領域があるが、第9の発明では
この領域でサージ防止のための補正を行うことで、この
領域での燃焼安定度を良くすることができる。
めの補正により、燃焼圧上昇速度が大きいことによる加
振力の発生、騒音の増大、前後振動の発生をすべて抑制
することができる。
本点火時期になるのでは、アイドル時とアイドル時以外
の切換前後でトルクの段差が大きく、運転性に影響を及
ぼすことになるが、第11の発明では、アイドルつなぎ
のための補正を行うことで、アイドル時とアイドル時以
外の切換前後でのトルク段差を小さくすることができ
る。
らゆる条件で要求精度に入っていればよいのであるが、
実際には回転数、負荷、水温、空燃比(リーン〜リッ
チ)、EGRの有無やEGR率、スワールコントロール
バルブの有無、VTC(無段階の可変バルブタイミン
グ)等が変わった場合、エラー(誤差)が残ることを避
けられない。これに対して第12の発明では、MBT演
算式エラーの補正を行うことで、補正後のMBT演算値
をあらゆる条件で要求精度に収めることができる。
ジンの本体で、吸入空気はエアクリーナ3からスロット
ル部4、吸気マニフォールドのコレクタ5、分岐部6、
さらにプライマリ、セカンダリの各吸気バルブ7を通っ
てシリンダ8に供給される。燃料は、運転条件に応じて
所定の空燃比となるようにコントロールユニット(図で
はC/Uで略記)2よりの噴射信号に基づき燃料噴射弁
9からエンジンの吸気ポートに向けて噴射される。この
噴射燃料はシリンダ8内に流入する空気と交ざって混合
気を形成し、混合気は点火プラグ10による火花点火に
よりシリンダ8内で燃焼する。シリンダ8内で燃焼した
ガスは排気管11より排出される。
ュータ内蔵のクランク角センサ13からのRef信号
(4気筒では180°ごと、6気筒では120°ごとに
発生)と1°信号、エアフローメータ14からの吸入空
気量信号、三元触媒12の上流側に設置したO2センサ
15からの空燃比(酸素濃度)信号、水温センサ16か
らの冷却水温信号、スロットルセンサ17からのスロッ
トルバルブ18開度信号等が入力され、これらに基づい
てコントロールユニット2では、吸入空気量Qとエンジ
ン回転数Nとから基本噴射パルス幅Tpを演算するとと
もに、加減速時や始動時には壁流燃料に関する補正を行
う。
動時のエンジン安定性をよくしたり高負荷時の要求出力
に応えるため目標燃空比相当量TFBYA0を用いて燃
料補正を行うほか、トランスミッションのギヤ位置セン
サ(図示しない)からのギヤ位置信号、車速センサ19
からの車速信号等に基づいて運転状態を判断しながら条
件に応じてリーン空燃比と理論空燃比との制御を行う。
排気管11には三元触媒12が設置され、理論空燃比の
運転時に最大の転換効率をもって、排気中のNOxの還
元とHC、COの酸化を行う。この三元触媒12はリー
ン空燃比のときはHC、COは酸化するが、NOxの還
元効率は低い。しかしながら、空燃比がリーン側に移行
すればするほどNOxの発生量は少なくなり、所定の空
燃比以上では三元触媒12で浄化するのと同じ程度にま
で下げることができ、同時に、リーン空燃比になるほど
燃費が改善される。したがって、負荷のそれほど大きく
ない所定の運転領域においては目標燃空比相当量TFB
YA0を1.0より小さな値とすることによってリーン
空燃比による運転を行い、それ以外の運転領域ではTF
BYA0を1.0とすることにより空燃比を理論空燃比
に制御するのである。
燃焼させるには、シリンダ8内に強力なスワールを生成
することが効果的であるため、吸気マニホールドの分岐
部6内にスワールコントロールバルブ21を備える。ス
ワールコントロールバルブ21は、その詳細は図示しな
いが、上半分がカットされているもののセカンダリ吸気
バルブ側の端部がカットされずに一部残されており、ス
ワールコントロールバルブ21を閉じると、吸気の流速
が速くなるのと同時にプライマリ吸気バルブ側からより
多く流入するため、シリンダ8内に希薄混合気の火炎伝
播を助ける強いスワールが生成される。
ロールユニット2からの信号により全開位置と全閉位置
の2段階に制御され、エンジン暖機後のアイドル状態お
よびリーン空燃比領域で閉じられ、それ以外では開かれ
る。スワールコントロールソレノイド22は、スワール
コントロールバルブ21と連結されるダイヤフラムアク
チュエータ23の負圧作動室に対して、大気圧と吸入負
圧を切換導入するための三方切換弁で、コントロールユ
ニット2からの信号がOFF状態のときは負圧作動室に
スロットルバルブ18上流の大気圧を導入する。また、
信号がON状態になると、通路を切換えて吸入負圧を負
圧作動室に導入してスワールコントロールバルブ21を
閉じるようになっている。
的である理由は、ポンピングロスの低減と冷却損失の低
減にあるが、この効果はさらにEGRを行うことで高め
ることができるため、排気管11と吸気マニフォールド
を連通する通路24にEGRバルブ25を備える。EG
Rバルブ25はダイヤフラム式で、その負圧作動室に導
かれる負圧と閉弁方向に付勢するダイヤフラムスプリン
グの付勢力とのバランスでバルブ開度が定まる。
サ)バルブ26は、コントロールオリフィス27下流の
排気圧力P2が一定に保たれるようにEGRバルブ25
の負圧作動室への制御負圧をフィードバック制御するた
めのもので、排気圧力P2がかりに上昇したとすると、
BPTバルブ26のダイアフラムがスプリングに抗して
図で上方に押し上げられ、ダイアフラムに固定されてい
るシートと、このシートに対向する開口端の間の流路断
面積が減少し、吸入負圧の大気での希釈割合が小さくな
る(つまり負圧作動室への制御負圧が強くなる)。これ
により、EGRバルブ開度が増し、排気圧力P2の上昇
が抑えられる。このようにして、EGRバルブ25に作
用する排気圧力P2がほぼ一定に保たれるとき(BPT
制御域)、 Qe≒C×A×(P1−P2)1/2 …(1) ただし、P1:コントロールオリフィス27上流の排気
圧力 A:コントロールオリフィス27の開口面積 C:流量係数 の式で示されるEGRガス流量QeがEGRバルブ25
を流れ、また高い排気圧力によってBPTバルブ26が
完全に閉じた状態に張り付き、EGRバルブ25が全開
状態となる領域になると、コントロールオリフィス27
とEGRバルブ25の通気抵抗で決まる流量が流れる。
GRバルブ25の負圧作動室に対して、大気圧と吸入負
圧を切換導入するための三方切換弁で、コントロールユ
ニット2からの信号がOFF状態のときは負圧作動室に
スロットルバルブ17上流の大気圧を導入してEGRを
カットする。また、信号がON状態になると、通路を切
換えて吸入負圧を負圧作動室に導入する(EGR制御を
行う)。
にMBTを採用することで、燃費を向上させることがで
きるのであるが、負荷と回転数をパラメータとする基本
点火時期のマップを予め適合しておかなけばならない従
来例において、MBT制御の制御精度を向上させようと
すれば多くの適合実験が必要となる。特に、リーンバー
ンシステムやEGR装置を備える場合においてリーン運
転領域と非リーン運転領域とで、あるいはEGR中とE
GRカット時とで点火時期のマップを使い分けるように
したのでは、適合実験の数がマップ数に比例して増大
し、マップ値を格納しておくためのメモリ容量も大きく
なってしまう。
ンサによりシリンダ内圧力の上昇割合を検出し、このシ
リンダ内圧力の上昇割合が最大となるときのクランク角
が、予め設定した目標値と一致するように点火時期の上
記マップ値を補正することにより、多大な適合実験を行
うことなくMBT制御精度を向上させるようにするもの
があるが(特開平2−245450号公報参照)、この
ものでは圧力センサを設ける必要があるためコストが増
加しかつ圧力センサの耐久性にも問題がある。これに対
処するため、先願装置(特願平8−183637号参
照)では、吸入空気量とエンジン回転数から得られる充
填効率に基づいた演算式によりMBTの得られる基本点
火時期を求める。
制御の内容を、以下のフローチャートにしたがって説明
する。
際して空燃比制御に出てくる一部の変数(後述する目標
燃空比相当量TFBYA0とシリンダ空気量相当噴射パ
ルス幅Avtp)を用いるので、先に図2、図3、図4
により空燃比制御を概説しておく。後述するマップやテ
ーブルの検索はいずれも補間計算付きであるため、以下
での説明は省略する。
を算出して出力する制御動作内容を示すもので、まずス
テップA)では目標燃空比相当量TFBYA0を、 TFBYA0=Dml+Ktw+Kas …(2) ただし、Dml;燃空比補正係数 Ktw;水温増量補正係数 Kas;始動後増量補正係数 の式により算出する。
る値で、空燃比をリッチ化したりリーン化するための値
である。始動後増量補正係数Kasは冷却水温Twに応
じた値を初期値として始動後時間とともに一定の割合で
減少し最終的に0となる値、また水温増量補正係数Kt
wは冷却水温Twに応じた値であり、冷間始動時(ただ
しDml=1.0)にはこれら増量補正係数Kas、K
twが0でない正の値を持ち、TFBYA0が1.0よ
り大きな値となるため、空燃比がリッチ側に制御される
のである。
は図6の特性のマップに設定した燃空比Mdmlを検索
した上、空燃比の切換時には所定のダンパ操作を行わせ
て求めるのであり、この場合リーン運転条件かどうかに
よりいずれかのマップが選択される。
3、図4のフローチャートにしたがって説明する。
て行われるもので、図3のステップA)でリーン条件の
判定を行うが、このための具体的な内容は図4に示す。
リーン条件の判定は図4のステップA)〜F)の内容を
一つづつチェックすることにより行い、各項目のすべて
が満たされたときにリーン運転を許可し、一つでも反す
るときはリーン運転を禁止する。
る、 ステップB):エンジンの暖機が終了している、 ステップC):負荷(TpあるいはAvtp)が所定の
リーン領域にある、 ステップD):回転数(N)が所定のリーン領域にあ
る、 ステップE):ギヤ位置が2速以上にある、 ステップF):車速が所定の範囲にある、 ときに、ステップG)でリーン運転を許可し、そうでな
ければステップH)に移行してリーン運転を禁止する。
上記のステップA)〜F)は運転性能を損なわずに安定
してリーン運転を行うための条件である。
図3のステップC),D)に戻り、リーン条件でないと
きは、ステップC)によって理論空燃比あるいはそれよ
りも濃い空燃比のマップ値(マップ燃空比)を、図6に
示す特性のマップを回転数Nと負荷Tpとで検索するこ
とにより算出し、これに対してリーン条件のときは、ス
テップD)で理論空燃比よりも所定の範囲だけ薄い値の
マップ燃空比Mdmlを図5に示す特性のマップにした
がって同じように検索する。なお、これらのマップに表
した数値は、理論空燃比のときを1.0とする相対値で
あるため、これよりも数値が大きければリッチ、小さけ
ればリーンを示す。
1.0以外の値となって働くときにも空燃比フィードバ
ック制御を行うと、空燃比をリッチ側やリーン側の値に
することができなくなるので、このときには空燃比フィ
ードバック制御を停止している(αのクランプ)。
ータの出力をA/D変換し、リニアライズして吸入空気
流量Qを算出する。そしてステップC)でこの吸入空気
流量Qとエンジン回転数Nとから、ほぼ理論空燃比の得
られる基本噴射パルス幅Tp[ms]を、Tp=K×Q
/Nとして求める。なおKは定数である。
当噴射パルス幅Avtp[ms]として求める。スロッ
トルバルブをステップ的に開いたとき、エアフローメー
タ部ではこれに応じてステップ的に空気流量が増えて
も、吸気管のボリュームによりシリンダに流入する空気
流量は一次遅れでしか増えることができないため、エア
フローメータにより検出した空気流量に対する燃料量を
シリンダ近傍の噴射弁より噴いたのでは空燃比がリッチ
になるので、これを避けるため、Tpの加重平均値を求
めることによって、過渡時にも、ほぼ理論空燃比の混合
気をシリンダに流入させようというのである。
転数Nおよび行程容積Vcylとの積N・Vcylと吸気管の
総流路面積Aaから所定のマップを参照して求める。な
お、Aaはスロットルバルブ17の流路面積にアイドル
調整弁やエアレギュレータの流路面積を足したものであ
る。
[ms]を計算する。
した値(Avtpに相当する燃料量のすべてがシリンダ
に流入するのではなく、一部が壁流燃料となるため即座
にシリンダに流入できない)、αは制御空燃比が理論空
燃比を中心とするいわゆるウィンドウに収まるようにO
2センサ出力に基づいて演算される値、Tsは噴射弁9
が噴射信号を受けてから実際に開弁するまでの作動遅れ
を補償するための値である。また、(4)式はシーケン
シャル噴射(4気筒ではエンジン2回転毎に1回、各気
筒の点火順序に合わせて噴射)の場合の式であるため、
数字の2が入っている。なお、(4)式でのTFBYA
0とαの単位は無名数であるが、ロジック上はTFBY
A0、αとも[%]の単位としている。
い、ステップH),I)で燃料カット条件ならば無効噴
射パルス幅Tsを、そうでなければTiを噴射実行用の
出力レジスタにストアすることでクランク角センサの出
力にしたがって所定の噴射タイミングでの噴射に備え
る。
する割込み処理(図示しない)により行われる。各気筒
の噴射タイミングで対応する気筒の燃料噴射弁がTiの
期間だけ開かれるわけである。
値MBTCALを演算するためのもので、10msジョ
ブで実行する。
り得ているシリンダ空気量相当噴射パルス幅Avtpを
用いて ITAC=(Avtp/Avtp100) …(5) ただし、Avtp100:100%の充填効率に相当す
るAvtp の式により充填効率ITACを計算する。Avtp10
0は適合固定値(1データ)である。なお、(2)式で
のITACの単位は無名数であるが、ロジック上は
[%]の単位である。
ている目標燃空比相当量TFBYA0を用いて FUELG=TFBYA0/14.5 …(6) ただし、TFBYA0:目標燃空比相当量 の式により燃料重量相当係数FUELGを計算する。た
とえば理論空燃比のときはFUELG=1.0/14.
5となり、リーン空燃比のときは、1.0/14.5よ
り小さな値となる。なお(6)式においてFUELGの
単位は無名数であるが、ロジック上も無名数である。
規空気重量GAIRと自己残留ガス重量GREGとの合計)と
新規空気重量GAIRの比である新気割合ITANを計算
する。具体的には充填効率ITACと回転数Nより所定
のマップを検索して求める。同様にして、ステップD)
では充填効率ITACより図9を内容とするテーブルを
検索して未燃ガス密度基本値DENSを、またステップ
E)では充填効率ITACと回転数Nより図10を内容
とするマップを検索して層流火炎速度基本値FLMLを
求める。なお、層流火炎速度はガスが静止している場合
の火炎伝播速度、すなわち流動(乱れ)がない場合の火
炎伝播速度のことである。
本値DENSはITACが大きくなるにつれて大きくな
る値である。図10のように層流火炎速度基本値FLM
Lは回転数が一定の条件ではITACが大きくなるほど
大きくなり、またITACが一定のときは回転数が高く
なるほど大きくなる値である。
ルブ開度より図11を内容とするテーブルを検索してス
ワールコントロールバルブ開度係数SCADMPを求
め、ステップG)において、 SCVTF=(SCADMP×SCVK+1.0) …(7) ただし、SCVK:適合係数 の式によりスワール修正係数SCVTFを計算する。
コントロールバルブ21の全閉時に乱れが強くなること
によって火炎速度が速くなる割合を表す値である。この
値は、スワールコントロールバルブ開度により定まるの
で、図11に示したようにスワールコントロールバルブ
21が全閉位置で1、全開位置で0となり、中間の開度
では線形補間により計算される値をスワールコントロー
ルバルブ開度係数SCADMPとして用いている。
る。このSCVKの値はエンジンの吸気ポートの形状に
よって異なるので、エンジン毎に適合する必要がある。
り図12、図13を内容とするテーブルを検索して水温
補正係数TWHOS1、TWHOS2を、またステップ
I)では目標燃空比相当量TFBYA0より図14、図
15を内容とするテーブルを検索して当量比補正係数R
MDHS1、RMDHS2を求める。
TAC(あるいはα−N流量Qh0)と回転数Nより所
定のマップを検索して設定EGR率RATEGRを求
め、ステップK)において EGRC=RATEGR×補正係数 …(8) の式により修正EGR値EGRCを計算する。
Gガス流量) であり、この値を排圧方式のEGR装置について予め定
めている。
GR率と設定EGR率RATEGRとのずれを示す値で
ある。この値はEGR装置やエンジンによって異なるの
で、エンジン毎に適合しなければならない。
ダ容積当たりの値である)MASSCを計算する。
第4項はそれぞれEGR、空燃比、自己残留ガスがシリ
ンダ内ガス重量に及ぼす影響を考慮したものである。
のである。
スおよびシリンダ内に残留するガスをも考慮して Gcyl=GAIR+GEGR+GFUEL+GREG …(a) ただし、GAIR:新規空気重量 GEGR:EGRガス重量 GFUEL:燃料重量 GREG:自己残留ガス重量 となる。
ンダ内空気重量を意味する)は一定値で、この値はエン
ジン毎に適合しなければならない。
がないときの火炎速度、右辺第2項はスワールによる火
炎速度の改善分である。
空燃比(目標燃空比相当量TFBYA0)が層流火炎速
度に与える影響を、またTWHOS2は冷却水温Twが
層流火炎速度に与える影響をそれぞれ考慮するものであ
る。層流火炎速度基本値FLMLは理論空燃比の雰囲気
(つまりTFBYA0=1.0のとき)かつエンジンの
暖機完了後(つまり冷却水温がほぼ60℃以上)に対し
て適合した値であるため、エンジン暖機完了後でも空燃
比が理論空燃比を外れたときは火炎速度が遅くなり(実
験で確認している)、また理論空燃比の雰囲気でもエン
ジン暖機完了前においては火炎速度が遅くなる。したが
って、空燃比が理論空燃比より外れるときやエンジン暖
機完了前にもFLMLをそのまま用いたのでは、実際よ
り火炎速度を速めに見積もることになり、MBTから外
れてしまう。そこで、図15に示したように空燃比が理
論空燃比より外れるときはRMDHS2によりFLML
を減量補正し、また図13のようにエンジン暖機完了前
はTWHOS2によりFLMLを減量補正することで、
空燃比が理論空燃比を外れるときやエンジン暖機完了前
でも精度良く層流火炎速度を与えることができ、これに
よって、MBTから外れることがないのである。
0はEGRを行うときに必要となる値で、設定EGR率
と新気割合より算出する。EGR中はEGRカット時よ
り火炎速度が遅くなるためEGR0により火炎速度を減
量補正するのである。係数A2は一定値でエンジン毎に
適合する。
はスワールコントロールバルブ21の全閉状態で点火時
期のフィッシュフック実験(一定回転、一定スロットル
開度において、最適点火時期(MBT)を求めるため、
点火時期を変化させて最大トルク発生点を確認する実験
のこと)を行って定めた値(固定値)であるため、スワ
ールコントロールバルブ21が全開位置や全開位置へと
到る途中の中間開度にあるときにまでFLMTをそのま
ま用いたのでは、スワールによる火炎速度の改善分を、
実際より大きく見積もることになり、MBTから外れて
しまう。そこで、図11に示したように、スワールコン
トロールバルブが全閉位置にない中間開度にあるとき
は、スワール修正係数SCVTFによりFLMTを減量
補正することで、スワールコントロールバルブ21が全
閉位置にない中間開度にあるときでも精度良くスワール
による火炎速度の改善分を与えることができ、これによ
ってMBTから外れることがない。なお、変数A3は回
転数Nに比例する値である。
温Twが未燃ガス密度に与える影響を、またRMDHS
1は空燃比(目標燃空比相当量TFBYA0)が未燃ガ
ス密度に与える影響を考慮するものである。未燃ガス密
度基本値DENSも、上記の層流火炎速度基本値FLM
Lと同様に、理論空燃比の雰囲気(つまりTFBYA0
=1.0のとき)かつエンジン暖機完了後(つまり冷却
水温がほぼ60℃以上)に対して適合した値であるた
め、エンジン暖機完了後でも空燃比が理論空燃比を外れ
たときは未燃ガス密度が小さくなり(この点も実験によ
り確認している)、また理論空燃比の雰囲気でもエンジ
ン暖機完了前においては未燃ガス密度が小さくなる。し
たがって、空燃比が理論空燃比より外れるときやエンジ
ン暖機完了前にもDENSをそのまま用いたのでは、実
際より未燃ガス密度を大きめに見積もることになり、M
BTから外れてしまう。そこで、図14に示したように
空燃比が理論空燃比より外れるときはRMDHS1によ
りDENSを減量補正し、また図12のようにエンジン
暖機完了前はTWHOS1によりDENSを減量補正す
ることで、空燃比が理論空燃比を外れるときやエンジン
暖機完了前でも精度良く未燃ガス密度を与えることがで
き、これによって、MBTから外れることがない。
ASSC、火炎速度FLV、未燃ガス密度ROUを計算
したら、これらを用いステップO)で MBTCAL={B1+A1×MASSC/(ROU×FLV)} ×B2−B3 …(12) ただし、B1:着火遅れ時間 B2:時間よりクランク角への換算変数 B3:MBTCAL演算用クランク角補正係数 の式によりMBT演算値であるMBTCAL[°BTD
C]を計算する。
ンク角位置が圧縮上死点後所定のクランク角(10ない
し15°)の位置にくるように設定したときの点火進角
値がMBTである。この場合に、従来例ではMBTを基
本点火時期として採用し、負荷と回転数をパラメータと
する基本点火時期のマップを適合実験により予め求めて
おくのに対して、本発明は演算式によりMBTを定量化
したものである。
であるA1×MASSCを未燃ガス密度ROUと火炎速
度FLVの積で割った値はシリンダ内の未燃ガスのすべ
てに火炎が達する時間(燃焼時間)で、ロジック上は
[ms]の単位となる。この燃焼時間に着火遅れ時間B
1[ms]を加えた値を換算変数B2によりクランク角
単位に換算することによって、MBT得られる点火進角
値を決定しているのである。
きは、シリンダ内総ガス重量が多くなるほど燃焼に要す
る時間が長くなるので、そのぶんMBTCALの値が進
角側に、またシリンダ内総ガス重量が一定のときは火炎
速度FLVが速くなるほど燃焼に要する時間が短くな
り、そのぶんMBTCALの値が遅角側に移動する。さ
らに燃焼に要する時間が一定であっても、その時間に対
応するクランク角区間は回転数により変化し、回転数が
速いほどMBTCALを進角側にしなければならないの
で、換算変数B2を回転数Nに比例させている。B1、
B3は一定値で、エンジン毎に適合する。
と、基本点火時期のマップを用いた従来のMBT制御方
式では、負荷と回転数の代表点に対応して多大な適合実
験を必要とするのに対して、先願装置では基本的に吸入
空気流量と回転数を用いた独自の演算式によりMBTの
得られる点火進角値を得ているので、少ない実験により
MBT演算式の適合が可能であり、開発期間を短縮化す
ることができるとともに、コントロールユニットのメモ
リが削減されるため低コスト化が可能である。
ため、 理論空燃比の雰囲気(つまりTFBYA0=1.0の
とき)、 エンジン暖機完了後(つまり冷却水温が80℃程度) EGRカット時 のすべての条件を満たす場合で考えると、このとき、E
GRC=0、FUELG=1.0/14.5、RMDH
S2=1、TWHOS2=1、EGR0=0、SCVT
F=0、RMDHS1=1、TWHOS1=1であるこ
とよりMASSC、FLV、ROUがそれぞれ MASSC=ITAC ×(1.0+1.0/14.5+(1−ITAN)/ITAN) …(9a) FLV=FLML …(10a) ROU=DENS …(11a) となり、MBTCALが MBTCAL =[B1+A1×{ITAC ×(1.0+1.0/14.5+(1−ITAN)/ITAN)} /(DENS×FLML)]×B2−B3 …(12a) の式により与えられる。
の負荷と回転数より得られる計算値、ITANはマップ
値、DENSはテーブル値、残りのB1、A1、FLM
L、B2、B3はすべて一定値である。したがって、適
合実験を行わなければならないのは、ITAN、DEN
S、B1、A1、FLML、B2、B3の各値である。
この場合に、ITANの適合は、従来の基本点火時期の
マップの適合ほどの実験数は必要でなく(ITANの測
定は4×4=16点のデータで可)、またDENSは図
9にも示したように、ITACに対して大きく変化する
値でないため少ない実験で十分である。B1、A1、F
LML、B2、B3は一定値であるため、これらにも多
くの実験を必要としない。
運転するときには、FUELGの計算とSCADMPテ
ーブルの簡単な検索を追加するだけで、同じMBTCA
Lの演算式によりリーン運転時にMBTの得られる点火
進角値が演算される。リーン空燃比での運転に加えてE
GRをも行うときは、さらにEGRCの計算を追加する
だけでこれまた同じMBTCALの演算式によりリーン
運転時かつEGR中にMBTの得られる点火進角値が演
算される。
のマップを用いた従来のMBT制御方式あるいはリーン
バーンシステムやEGR装置を備える場合においてリー
ン運転領域と非リーン運転領域とで、あるいはEGR中
とEGRカット時とで基本点火時期のマップを使い分け
るようにする場合と比較して、ITANの測定を含めて
も現在の約1/5の実験量でMBT演算式の適合が可能
となる。先願装置ではリーンバーンシステムかつEGR
ありの条件のときでも、その中で特定の代表点を測定す
るだけで適合が可能となるのである。つまり従来の実験
では格子上のすべての点で測定する必要があるが、代表
点だけで適合が可能であるところに先願装置の効果があ
る。実験によれば、先願装置によるコントロールユニッ
トのメモリ削減効果はリーンバーンシステムかつEGR
ありかつハイオクガソリン(あるいはレギュラーガソリ
ン)使用のエンジンの場合、従来に対し1/5であるこ
と確かめている。
算値がどの程度の精度をもっているかを知るため、上記
の(12)式によるMBT演算値とMBT測定実験(フ
ィッシュフック実験と同意)による詳細なデータとの誤
差のヒストグラムをつくってみたところ、詳細なMBT
測定実験データに対し、(12)式によるMBT演算値
の平均誤差は1°〜3°以内であり、最大誤差でも−部
の領域を除き5°以内であり、MBT制御において十分
な精度をもっていることがわかっている。
も安く、信頼性が高くなる。
の運転域で採用するのはなく、実際には一部の運転域
(たとえば低回転高負荷域やアイドルスイッチON時)
でMBTよりも遅角側の値を基本点火時期として設定し
ている(図16参照)。
ショックをなくすため、急加速時のショックやその直後
のガクガク振動の低減などのため各種のトルクダウン制
御を行おうとしても、図17に示したように、基本点火
時期のMBTからのずれとベーストルクとの間にリニア
な関係(線形一次の関係)がないため、点火時期のトル
ク補正量の適合が容易でない。基本点火時期のMBTか
らのずれとベーストルクとの間にリニアな関係があるの
であれば、トルクダウン量を倍にしたいとき点火時期の
トルク補正量も倍にすれば足りるのに、図17の特性に
よれば、そうはならないからである。
て、基本点火時期のMBTからのずれにより点火時期の
トルク補正量が異なってくるので、基本点火時期がMB
Tにある場合(図示のA点)と基本点火時期がMBTよ
りも遅角側にある場合(図示のB点)とでトルクダウン
量を同じにしようとすると、別々に点火時期のトルク補
正量を適合しなければならず、適合工数が大きくなる。
時期で発生する図示トルクに対する減量割合をトルク補
正率として導入し、このトルク補正率に基づいて点火時
期のトルク補正量を算出する。
基づいて説明する。
ADVMを算出するためのもので、図7、図8のフロー
に続けて10ms毎に実行する。
補正値ADVTRM[deg]とアイドル時点火時期G
OVIDL[deg]を算出する。ステップC)ではア
イドルスイッチがON状態にあるかどうかみてこれがO
NのときはステップD)で、 TADVM=GOVIDL−CATDAN …(13) ただし、CATDAN:触媒暖機補正値[deg] の式により、基本点火時期TADVM[deg]を計算
する。
GOVIDLは、図16で説明したように、アイドルス
イッチON時(無負荷時)の安定性向上とHC排出量の
低減をねらい、MBTよりも大きく遅角側の値となって
いる。具体的には、回転数Nから所定のテーブルを検索
して求まる値GOVと冷却水温Twから所定のテーブル
を検索して求まる値ADVCD1の和である。
も)においてTADVMは圧縮上死点より進角側に測っ
たクランク角であるため、正の値であるCATDANの
前についているマイナスはCATDANが遅角量である
ことを意味する。
ステップC)よりステップE)に進み、図8のステップ
O)で得ているMBT演算値MBTCALを用いて TADVM=MBTCAL+ADVTRM−CATDAN …(14) の式により基本点火時期TADVM[deg]を計算す
る。
RMは、ノック防止、サージ防止、騒音と振動の低減、
アイドルつなぎのための各補正とMBT演算式エラーの
補正をねらったもので、回転数Nと負荷としての充填効
率ITAC(図7のステップA)で得ている)から所定
のマップを検索して求める。なお、ADVTRMはAD
VTRMの前についているのがプラスだからといって必
ずしも進角量だけでなく、ADVTRMそのものがマイ
ナスの値をもつことで遅角量にもなる(つまりADVT
RMはプラスとマイナスの両方の値をとる)。
象とする上記の各補正は、その補正の目的がそれぞれ相
違するので、以下に個別に説明する。
ルバルブの全開位置近傍ではMBTが実現できないのが
普通(燃費、出力をできるだけ良くするためスロットル
バルブの全開位置でノッキングが生じるぐらいの圧縮比
の設計を行うからである)であり、そのままでなんら補
正をしないときはノッキングが発生し騒音も大きくな
る。そこで、ADVTRMによりスロットルバルブの全
開位置近傍ではMBTよりも遅角させている。
は減速領域など部分燃焼(途中失火)が起きやすく、こ
れに起因してサージが生じる可能性があることになどに
より、MBTよりもリタードしたほうが燃焼安定度が良
い領域がある。そこで、この領域ではADVTRMによ
りMBTよりも遅角させている。
P/ΔQ(燃焼圧上昇速度)が大きいと、加振力とな
り、騒音が大きくなり、また前後振動も発生しやすいの
で、ADVTRMによりMBTより遅角してΔP/ΔQ
を落とすことがある。
リングはハンチングを防止するためや負荷が加わったと
きの復元力を上げ回転落ちを小さくするためにMBTよ
りも大きく遅角させるのが普通であり、アイドルスイッ
チにより点火時期を切換えている(アイドルスイッチO
N時はGOVIDLを、アイドルスイッチOFF時はM
BT演算値を用いる)。したがって、アイドルスイッチ
の切換前後でトルクの段差が大きく、運転性に影響を及
ぼすことになるので、これを防止するため、アイドル近
傍ではADVTRMによりMBTCALを遅角側に補正
して用いる必要があるのである。
演算式があらゆる条件で要求精度に入っていればよいの
であるが、実際には回転数、負荷、水温、空燃比(リー
ン〜リッチ)、EGRの有無やEGR率、スワールコン
トロールバルブの有無、VTC(無段階の可変バルブタ
イミング)等が変わった場合、エラー(誤差)が残るこ
とを避けられない。このエラーをADVTRMにより補
正する。
イドルスイッチON時はGOVIDLにより点火時期が
MBTよりも遅角側に、またアイドルスイッチOFF時
はADVTRMによりMBTCALが補正して用いられ
る。
正値ADVTRMを分離して構成しない場合は、上記の
〈イ〉〜〈ホ〉のそれぞれに対応して次の問題が生じ
る。
きないときの補正ができないので、ノッキングが生じる
ままになる。ノッキングを避けるため全域で遅角側に適
合したのでは、燃費が悪化する。
焼速度に影響するパラメータ(たとえば、吸気温度の条
件差、VTC)がある場合、要求と合わせることができ
ない。
イドルつなぎのための補正もできない。
正することができないため、燃費が悪化する。
は別にトリミングマップ補正値ADVTRMを導入して
いるので、上記の〈α〉〜〈δ〉の各問題が生じること
がないのである。
は上記の〈ホ〉に、〈γ〉は上記の〈ハ〉と〈ニ〉に、
〈δ〉は上記の〈ホ〉にそれぞれ対応することはいうま
でもない。
る点火時期ADVを計算して出力する制御動作内容を示
すもので、図7、図8、図18のフローとは別にRef
信号に同期して実行する。
ためのリタード制御量(点火時期のトルク補正量)TR
HOSの算出を行う部分である。
よりも遅角側にずれている場合のリタード制御量TRH
OSの算出方法を、図20により先に説明しておく。同
図は横軸をMBTからのずれ、縦軸をベーストルクとし
たときの特性で、ベーストルクはMBTCAL−TAD
VM=0のとき(つまり基本点火時期TADVMがMB
TCALに一致するとき)最大となり、TADVMがM
BTCALからずれるほど小さくなってゆく。なお、ベ
ーストルクには図示トルク(PI線図から求めたトル
ク)を用いている。
い、最大値を100%としている。トルクの単位をkg
・mで表さず、%と割合で扱うことで、回転数や負荷が
相違してもほぼ同じ特性が得られるので、これらの違い
によりベーストルクの特性を変える必要がなくなるので
ある。
0より右側の所定値にある場合のトルク制御遅角量を求
めることを考える。
るベーストルクを求めるとTB[%]である。
ーストルクの割合をPI[%]で与えれば、TB×PI
がトルクダウン後のベーストルクTD[%]である。
DM[deg]がトルクダウン後の点火時期(ただしM
BT点を基準として遅角側に測った点火時期)である。
Mの差をとると、この差がベーストルクをTBからTD
へとトルクダウンさせる場合のトルク制御遅角量TRH
OS[deg]となる。
テップA)〜E)である。
で得ているMBTCALと図18のステップD)または
E)で得ているTADVMとから MBTZURE=MBTCAL−TADVM …(15) の式によりMBTずれ量MBTZURE[deg]を計
算する。
ある場合だけを扱うため、MBTZUREはMBTZU
RE≧0に制限する。TADVMがMBTより遅角側に
ある場合だけを扱うのは、MBTより進角させてもトル
クダウンは可能であるが、この進角によりノックが発生
したりNOxが増加するので、これらを避けるため、M
BTより進角側は使いたくないからである。
1を内容とするTBテーブルを検索してベーストルクT
B[%]を求める。ベーストルクTBは図示トルクで、
図21に示したようにMBTZUREが0のとき最大と
なり、MBTZUREが大きくなるほどゆっくりと落ち
てくる。なお、図21は図19とまったく同じものであ
る。
ルクに対するトルクダウン後のベーストルクの割合であ
る。したがって、TDはトルクダウン後のベーストルク
になる。なお、ダウントルクTDはTD≦100%に制
限する。
おいて図22を内容とするTDMテーブルを検索してダ
ウントルク点火時期(ただし、MBT点を基準として遅
角側に測った点火時期)TDM[deg]を求める。図
22に示したように、TDが100%ということはTB
も100%であり、TBが100%であればそのときの
点火時期はMBT点にある(つまりTDM=0)わけで
ある。したがって、TDが100%より小さくなるにつ
れてTDMが大きくなる。
REを用いて TRHOS=TDM−MBTZURE …(17) の式によりリタード制御量TRHOS[deg]を計算
する。
が求まったので、ステップF)では ADVBL=TADVM−TRHOS+BETA …(18) ただし、BETA:ノック制御補正量(正負あり) の式によりTADVMをTRHOSだけ遅角側にシフト
させた値を補正点火時期ADVBL[deg]として求
める。このADVBLをステップG)において遅角側リ
ミッタと進角側リミッタの間に制限したあと、この制限
したADVBLをステップH)で点火実行用の出力レジ
スタにストアすることで、クランク角センサの出力にし
たがっての所定の点火タイミングでの点火に備える。
の入力をトリガとする割込み処理(図示しない)により
行っている。Ref信号の立上がり(たとえば70°B
TDC)より1°信号をカウントするカウンタ値が70
°−ADVと一致したとき点火コイルの一次電流が遮断
される(つまり点火が行われる)のである。
は、〈a〉アイドル安定化のため、〈b〉自動変速機付
き車両において変速時のトルクダウン制御のため、
〈c〉急加速時のショック、ガクガク振動の低減のため
に導入しており、PIに100%より小さな値や大きな
値が与えられたときトルクダウンが行われる(PIが1
00%のときはトルクダウンが行われない)。
時に実回転数Nと目標回転数NSETの差より図23を
内容とするテーブルを検索してPIを求める。N>NS
ETのときは100%より小さい値を与えてトルクダウ
ンすることにより実回転数Nを目標回転数NSETへと
近づけるのである。
を行わなければならない。この場合に、従来の点火進角
ではMBTよりも進角しトルクが逆に落ちてしまう。
ときのトルクのアップ代を確保できる。この場合に、ト
ルクアップするためPIに100%を越える値を与えた
とき、図19のステップC)での100%の制限にひっ
かかることはない。なぜなら、アイドリングでは図16
でも示したように基本点火時期がもともとMBTよりも
遅角側にあることから、図19のステップA)でのMB
TZUREが大きく、続くステップB)でのベーストル
クTBが100%よりも十分小さな値になっている。し
たがって、トルクアップするためPIに100%を越え
る値を与えても、PI×TB(=TD)の値が十分10
0%以内に落ち着くのであり、図19のステップC)で
の100%の制限にひっかかることがないのである。
から2速へのシフトアップ時を示すと、シフトアップ前
はエンジントルクと変速機トルクとが一致している。こ
の場合に、トルクダウン制御を行わないときは、シフト
アップの前後の回転数Nの変化量ΔNに対応する運動エ
ネルギーの分だけシフトアップ後には変速機トルクが一
時的に大きくなる(図25最下段の実線参照)。そこ
で、シフトアップ時にPIとしてたとえば70%を与
え、ΔNに対応する運動エネルギーの分だけエンジント
ルクを減少させることにより、シフトアップ前後でエン
ジンと変速機とを滑らかにつなげようというのである
(図25最下段の破線参照)。
ニットからトルクダウン要求信号がエンジンコントロー
ルユニットに対して出されたとき、実回転数Nとスロッ
トルバルブ開度TVOから図24を内容とするマップを
検索してPIを求める。
に、スロットルバルブ開度TVOが全開位置近傍までス
テップ的に変化したとき(急加速時)、トルクダウン制
御を行わないと、軸トルクが図示のように急上昇したあ
と波打ち(実線参照)、これに起因して車両にショック
とガクガク振動が生じる。そこで、最下段に示したよう
に、ΔTVOに応じたエンジントルク制御量PI1
[%]でトルクダウンすることにより軸トルクの最初の
立上がりを滑らかにすることによって急加速直後のショ
ックを低減し、かつΔNに応じたエンジントルク制御量
PI2[%]でトルク制御を行うことにより急加速直後
のガクガク振動を低減するのである。
量ΔTVOより図26を内容とするテーブルを検索して
PI1を、また回転数Nの変化量ΔNより図27を内容
とするテーブルを検索してPI2を求め、これらの和を
PIとする。
なければならないが、このときにも少しはトルクのアッ
プ代を確保できる。なぜなら、スロットルバルブ全開近
傍では、ノック防止とノックからのゆとりのため基本点
火時期をやや遅角させており、その分のトルクアップ代
が少しではあるがあるからである。しかしながら、その
トルクアップ代はアイドルほどでないので、ガクガク振
動防止のためのPI2の値は進角側にはあまり大きくし
ないのが普通である。
MがMBTCALに一致する場合であろうとMBTCA
Lからずれている場合であろうと、同じエンジントルク
制御量PIに対して同じ割合のトルクダウンが生じる。
つまり、トルクダウン割合とPIとの間にリニアな関係
が生じるので、TBテーブル(図21)とTDMテーブ
ル(図22)を適合しておけば、その後にトルクダウン
割合の変更があっても、このトルクダウン割合の変更に
合わせてエンジントルク制御量PIを変更するだけで足
りる(たとえばトルクダウン割合を90%から80%に
したいときはエンジントルク制御量PIも90%から8
0%にすればよい)ことから、トルクダウン割合の変更
に対する適合が容易であり、かつ適合工数を増やすこと
もない。
図示トルクに対する減量割合をエンジントルク制御量P
Iとして導入しているので、基本点火時期TADVMが
MBTCALにある場合と基本点火時期TADVMがM
BTCALからずれている場合とで別々にリタード制御
量TRHOSの特性(具体的には図21のTBテーブル
と図22のTDMテーブル)を適合する必要がない。
大値を100%としているので、ベーストルクの特性が
エンジン回転数に関係なく1つで足り、これによって適
合工数を減らすことができる。
で、第1実施形態の図19に対応する。図19と相違す
るのはステップE1)、F1)で、エンジントルク制御
量PI[%]から図30を内容とするテーブルを検索し
てリタード制御量TRHOS2[deg]を求め、 ADVBL=TADVM−TRHOS2+BETA …(19) の式により補正点火時期ADVBLを計算している。
PIに応じてリタード制御量TRHOS2を求めるの
で、リタード制御量TRHOS2の特性(図30)を適
合しておけば、その後にトルクダウン割合の変更があっ
ても、このトルクダウン割合の変更に合わせてエンジン
トルク制御量PIを変更するだけで足りる(たとえばト
ルクダウン割合を90%から80%にしたいときはPI
も90%から80%倍にすればよい)ので、トルクダウ
ン割合の変更に対する適合が容易であり、かつ適合工数
を増やすこともない。
TADVMで発生する図示トルクに対する減量割合をエ
ンジントルク制御量PIとして導入しているので、基本
点火時期がMBTにある場合と基本点火時期がMBTか
らずれている場合とで別々にリタード制御量TRHOS
2の特性を適合する必要がない。
GR装置を備えるものについて説明したが、EGR装置
を設けていないリーンバーンシステムやいわゆる三元触
媒方式のものにも適用があることはいうまでもない。
ついてシフトアップ時で説明したが、シフトダウン時に
ついてもトルクダウン制御を行うものがあり、このもの
に対しても本発明を適用することができる。
内容を説明するためのフローチャートである。
る。
ートである。
ーチャートである。
ーチャートである。
る。
Pの特性図である。
る。
る。
ーストルクの特性図である。
めのフローチャートである。
制御動作内容を説明するためのフローチャートである。
ている場合のリタード制御量TRHOSの算出方法を説
明するための特性図である。
算して出力する制御動作内容を説明するためのフローチ
ャートである。
の特性図である。
Claims (20)
- 【請求項1】基本点火時期を算出する手段と、 この基本点火時期で発生するトルクに対する減量割合を
トルク補正率として算出する手段と、 このトルク補正率に応じて点火時期のトルク補正量を算
出する手段と、 このトルク補正量で前記基本点火時期を補正する手段
と、 この補正された基本点火時期で火花点火を行う手段とを
設けたことを特徴とするエンジンの点火時期制御装置。 - 【請求項2】基本点火時期を算出する手段と、 この基本点火時期で発生するトルクに対する減量割合を
トルク補正率として算出する手段と、 前記基本点火時期のMBTからのずれ量を算出する手段
と、 このMBTからのずれ量に応じてベーストルクを求める
手段と、 このベーストルクに前記トルク補正率を乗算した値をダ
ウントルクとして算出する手段と、 このダウントルクに応じて、このダウントルクを発生す
るときの点火時期であってMBT点を基準として測った
点火時期をダウントルク点火時期として算出する手段
と、 このダウントルク点火時期と前記ずれ量の差を点火時期
のトルク補正量として算出する手段と、 このトルク補正量で前記基本点火時期を補正する手段
と、 この補正された基本点火時期で火花点火を行う手段とを
設けたことを特徴とするエンジンの点火時期制御装置。 - 【請求項3】前記ベーストルクは図示トルクであること
を特徴とする請求項2に記載のエンジンの点火時期制御
装置。 - 【請求項4】前記ベーストルクの単位にパーセントを用
い、最大値を100パーセントとすることを特徴とする
請求項3に記載のエンジンの点火時期制御装置。 - 【請求項5】前記ずれ量は前記基本点火時期が前記MB
Tから遅角側にずれた場合の値であることを特徴とする
請求項2から4までのいずれか一つに記載のエンジンの
点火時期制御装置。 - 【請求項6】前記MBTを、シリンダ内総ガス重量を未
燃ガス密度基本値および層流火炎速度基本値で割った値
に所定の着火遅れ時間を加算し、この加算値をクランク
角に単位変換する式によって演算することを特徴とする
請求項2から5までのいずれか一つに記載のエンジンの
点火時期制御装置。 - 【請求項7】前記基本点火時期は前記MBTにトリミン
グマップによるずらし補正を行った値であることを特徴
とする請求項6に記載のエンジンの点火時期制御装置。 - 【請求項8】前記トリミングマップによるずらし補正は
ノック防止のための補正であることを特徴とする請求項
7に記載のエンジンの点火時期制御装置。 - 【請求項9】前記トリミングマップによるずらし補正は
サージ防止のための補正であることを特徴とする請求項
7に記載のエンジンの点火時期制御装置。 - 【請求項10】前記トリミングマップによるずらし補正
は騒音、振動の低減のための補正であることを特徴とす
る請求項7に記載のエンジンの点火時期制御装置。 - 【請求項11】アイドル時に前記MBTよりも遅角側の
値を前記基本点火時期として設定する場合に前記トリミ
ングマップによるずらし補正がアイドルつなぎのための
補正であることを特徴とする請求項7に記載のエンジン
の点火時期制御装置。 - 【請求項12】前記トリミングマップによるずらし補正
は前記MBT演算式のエラーの補正であることを特徴と
する請求項7に記載のエンジンの点火時期制御装置。 - 【請求項13】前記トルク補正率はアイドルスイッチO
N時のアイドル安定化のための値であることを特徴とす
る請求項1から12までのいずれか一つに記載のエンジ
ンの点火時期制御装置。 - 【請求項14】前記アイドル安定化のための値はアイド
ルスイッチON時のエンジン回転数と目標回転数の差に
応じた値であることを特徴とする請求項13に記載のエ
ンジンの点火時期制御装置。 - 【請求項15】前記トルク補正率は変速時のトルクダウ
ン制御のための値であることを特徴とする請求項1から
12までのいずれか一つに記載のエンジンの点火時期制
御装置。 - 【請求項16】前記変速時のトルクダウン制御のための
値はエンジン回転数とスロットルバルブ開度に応じた値
であることを特徴とする請求項15に記載のエンジンの
点火時期制御装置。 - 【請求項17】前記トルク補正率は急加速直後のショッ
ク低減のための値であることを特徴とする請求項1から
12までのいずれか一つに記載のエンジンの点火時期制
御装置。 - 【請求項18】前記急加速直後のショック低減のための
値はスロットルバルブ開度の変化量に応じた値であるこ
とを特徴とする請求項17に記載のエンジンの点火時期
制御装置。 - 【請求項19】前記トルク補正率は急加速直後のガクガ
ク振動の低減のための値であることを特徴とする請求項
1から12までのいずれか一つに記載のエンジンの点火
時期制御装置。 - 【請求項20】前記急加速直後のガクガク振動の低減の
ための値はエンジン回転数の変化量に応じた値であるこ
とを特徴とする請求項19に記載のエンジンの点火時期
制御装置。
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