JP2973829B2 - 内燃機関の排気還流制御装置 - Google Patents

内燃機関の排気還流制御装置

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JP2973829B2
JP2973829B2 JP6212502A JP21250294A JP2973829B2 JP 2973829 B2 JP2973829 B2 JP 2973829B2 JP 6212502 A JP6212502 A JP 6212502A JP 21250294 A JP21250294 A JP 21250294A JP 2973829 B2 JP2973829 B2 JP 2973829B2
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気還流
(以下EGRという)制御装置に関し、特にEGR量を
変化させる際の応答性を向上し得るEGR制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、排気管と吸気管とを連通して
排気の一部を吸気中に還流するEGR通路を設け、この
EGR通路にEGR制御弁を介装して、機関運転条件に
応じた所定のEGR量が得られるようにEGR制御弁の
開度を制御している(実開平1−130058号参
照)。
【0003】また、機関運転条件の変化に対応してEG
R制御弁の開度を変化させる場合に、吸気管の容積効果
によるシリンダへのEGRガスの流入遅れを補正すべ
く、補正制御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
EGR制御装置においては、機関運転条件の変化に対応
してEGR制御弁の開度を変化させるに際して、吸気管
の容積効果によるシリンダへのEGRガスの流入遅れを
補正する場合に、機関回転数などに無関係に補正値を一
定値とする方式となっていたため、機関回転数の変化
や、可変動弁装置による充填効率の変化や、可変吸気管
装置による吸気管容積の変化に対応できないので、EG
R制御弁の開度を変化させても最適EGR量が速やかに
得られないという問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、機関運転条件の変化に対応してEGR制御弁の開度
を変化させる場合に、応答よく最適EGRガス量を得る
ことができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、図
1(A)に示すように、機関運転条件に応じた所定のE
GR量が得られるようにEGR制御弁の目標開度を設定
する目標開度設定手段と、機関運転条件の変化に対応し
てEGR制御弁の目標開度が変化する際に、機関回転
数、充填効率、吸気管容積、及びEGR制御弁の開度に
基づいて、吸気管容積に比例し、機関回転数と充填効率
との積に反比例し、EGR制御弁の開度に反比例するシ
リンダに吸入されるEGRガスの応答遅れの時定数を算
出し、この時定数に基づいてシリンダに吸入されるEG
Rガスの応答遅れに対するEGR制御弁の開度の補正値
を算出する補正値算出手段と、前記目標開度を前記補正
値により補正する補正手段と、前記補正後の目標開度に
EGR制御弁を駆動する駆動手段とを設けて、内燃機関
のEGR制御装置を構成する。
【0007】ここで、前記補正値算出手段は、次式
(1)により、時定数τを算出する手段と、 τ=V/(C1 ・Sn +C2 ・ηV ・N)・・・(1) V:吸気管容積 Sn :EGR制御弁の開度
ηV :充填効率 N:機関回転数 C1 ,C2 :定数 次式(2)により、移動平均の重みkを算出する手段
と、 k=1/(1+τ/tS )・・・(2) tS :移動平均算出の時間隔 次式(3)の移動平均式により、前記時間隔tS 毎に、
補正なしのときのEGR量に相当するEGR制御弁の開
度Sn ’を算出する手段と、 Sn ’=k・S0 +(1−k)・Sn ’・・・(3) S0 :機関運転条件により定まる目標開度 次式(4)により、補正値HOSを算出する手段と、 HOS=S0 −Sn ’・・・(4) を含んで構成するとよい。
【0008】また、図1(B)に示すように、図1
(A)の構成に加え、EGR通路内のガス温度を検出す
るEGRガス温度検出手段を設けて、補正値算出手段に
おいて、機関運転条件の変化に対応してEGR制御弁の
目標開度が変化する際に、機関回転数、充填効率、吸気
管容積、EGR制御弁の開度、及びEGRガス温度に基
づいて、吸気管容積に比例し、機関回転数と充填効率と
の積に反比例し、EGR制御弁の開度に反比例し、更に
EGRガス温度により変化するシリンダに吸入されるE
GRガスの応答遅れの時定数を算出し、この時定数に基
づいてシリンダに吸入されるEGRガスの応答遅れに対
するEGR制御弁の開度の補正値を算出する構成とする
とよい。
【0009】図1(B)の構成の場合、前記補正値算出
手段における前記時定数τを算出する手段は、次式
(1)’により、時定数τを算出するものとする。 τ=V/〔C1 ・Sn ・(273+T0)/(273+T)+C2 ・ηV ・N〕 ・・・(1)’ V:吸気管容積 Sn :EGR制御弁の開度
ηV :充填効率 N:機関回転数 C1 ,C2 :定数 T0 :標準EGRガス温度(℃) T:実際のEGR
ガス温度(℃) また、機関運転条件に応じて吸気弁のリフト特性を可変
とする可変動弁装置を備える場合は、これによるリフト
特性に応じて充填効率を算出する充填効率算出手段を備
えるとよい。
【0010】また、機関運転条件に応じて吸気管容積を
可変とする可変吸気管装置を備える場合は、これによる
吸気管容積を算出する吸気管容積算出手段を備えるとよ
い。
【0011】
【作用】本発明では、機関運転条件の変化に対応してE
GR制御弁の目標開度が変化する際に、吸気管の容積効
果によるシリンダへのEGRガスの流入遅れを補正すべ
く、開度の補正値を算出し、前記目標開度を前記補正値
により補正して、この補正後の目標開度に基づいて制御
するが、シリンダに吸入されるEGR量は、吸気管容積
に比例し、機関回転数(特に機関回転数と充填効率との
積)とEGR制御弁の開度とに反比例する時定数を有す
る一次遅れ応答を示すことから、機関回転数、充填効
率、吸気管容積、及びEGR制御弁の開度に基づいて、
補正値を算出することにより、目標開度の変化に対し応
答よく最適EGR量を得る。
【0012】具体的には、前記(1)式により、機関回
転数N、充填効率ηV 、吸気管容積V、EGR制御弁の
開度Sn から時定数τを算出し、前記(2)式により、
時定数τに基づいて移動平均の重みkを算出し、前記
(3)式により、補正なしのときのEGR量に相当する
EGR制御弁の開度(一次遅れ相当開度)Sn ’をkを
目標開度S0 に対する重みとして算出し、前記(4)式
により、目標開度S0 から一次遅れ相当開度Sn ’を減
算して、補正値HOSを算出する。
【0013】このようにして算出される補正値HOSに
より、目標開度の増大時には一次遅れ分の増量補正を行
い、目標開度の減少時には1次遅れ分の減量補正を行う
ことで、補正後にシリンダに吸入されるEGR量を目標
値どおりにすることができ、EGR量の不足によるNO
xの発生やEGR量の過多によるエンジン不安定の発生
を回避できる。
【0014】また、EGRガスの温度が変化すると、ガ
スの密度が変化して、遅れの挙動が変化するが、EGR
ガス温度検出手段を設けて、補正値算出手段において、
機関回転数、充填効率、吸気管容積、EGR制御弁の開
度、及びEGRガス温度に基づいて、EGR制御弁の開
度の補正値を算出することにより、EGRガス温度の変
化に伴う遅れの挙動の変化に対しても補正が可能とな
る。特にEGRガスは、新気とは違って、温度の変動幅
が大きいので、このような補正の効果が大である。
【0015】具体的には、時定数τを算出する際に、前
記(1)’式により、機関回転数N、充填効率ηV 、吸
気管容積V、EGR制御弁の開度Sn 、EGRガス温度
Tから時定数τを算出する。また、可変動弁装置を備え
る場合に、これによるリフト特性に応じて充填効率を算
出して用いることで、充填効率の変化にも対応可能とな
る。
【0016】また、可変吸気管装置を備える場合に、こ
れによる吸気管容積を算出して用いることで、吸気管容
積の変化にも対応可能となる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 〔第1の実施例〕図2は第1の実施例のシステム構成を
示している。機関1には、スロットルチャンバ2内のス
ロットル弁3により制御された空気が吸気管(吸気マニ
ホールド)4を経た後に吸気弁5を介して吸入される。
また、吸気管4のブランチ部には各気筒毎に燃料噴射弁
6が設けられており、この燃料噴射弁6から機関回転に
同期した所定のタイミングで噴射される機関運転条件に
対応した量の燃料が吸気弁5を介して機関1に供給さ
れ、これによりシリンダ内に混合気が形成される。
【0018】ここで、吸気弁5は吸気カム7により駆動
されるが、この吸気カム7は、低回転・低負荷用のカム
プロフィルと、高回転・高負荷用のカムプロフィルとを
有して、可変動弁装置を構成しており、機関運転条件に
応じて吸気弁5のリフト特性を可変とするようになって
いる。機関1のシリンダ内に吸入された混合気は機関運
転条件に応じた点火時期にて点火プラグ8により点火さ
れて燃焼し、排気は排気弁(図示せず)を介して排気管
(排気マニホールド)9に排出される。
【0019】また、排気管9と吸気管4とを連通して排
気の一部を吸気中に還流するEGR通路10が設けられ、
このEGR通路10にはEGR制御弁11が介装されてい
る。このEGR制御弁11は駆動手段としてのステップモ
ータ12により駆動されてその開度が制御されるようにな
っている。ここで、前記燃料噴射弁6の燃料噴射量及び
噴射時期、点火プラグ8による点火時期、吸気カム7に
よる吸気弁5のリフト特性、及びステップモータ12によ
るEGR制御弁11の開度は、マイクロコンピュータ内蔵
のコントロールユニット13からの信号により制御され
る。
【0020】これらの制御のため、コントロールユニッ
ト13には、機関1のクランク角度を検出するクランク角
センサ14、スロットル弁3上流にて吸入空気流量を検出
するエアフローメータ15、冷却水温を検出する水温セン
サ16、スロットル弁3の開度を検出するスロットルセン
サ17、EGR通路10においてEGR制御弁11とその上流
側のEGRオリフィス18との間でEGRガス圧力を検出
する圧力センサ19から、それぞれ信号が入力されてい
る。
【0021】コントロールユニット13によるEGR制御
弁11(ステップモータ12)の制御について以下に説明す
るが、本制御では、機関運転条件の変化に対応してEG
R制御弁11の目標開度(ステップモータ12の基本ステッ
プ数)S0 が変化する際に、吸気管4の容積効果による
シリンダへのEGRガスの流入遅れを補正すべく、開度
の補正値(補正ステップ数)HOSを算出し、前記目標
開度を前記補正値により補正して、この補正後の目標開
度(補正後ステップ数)Sn =S0 +HOSに基づいて
制御することを特徴としており、先ず、かかる補正の必
要性について、図3により説明する。
【0022】図3はタイミングチャートである。この図
では、時刻t0 で機関運転条件が変化して、(A)に示
すように、目標開度(基本ステップ数)S0 がSt0
らSt1 に変化し、次に時刻t1 で目標開度(基本ステ
ップ数)S0 がSt1 からSt0 に戻るものとする。ま
た、本例では説明のためにステップ的に変化するものと
する。
【0023】この目標開度(基本ステップ数)S0 の変
化に対して、シリンダへ吸入されるEGR量は、(B)
に示すように、一次遅れの応答を示す。このときの時定
数τは以下に近似される。 τ=V/(C1 ・St0 +C2 ・ηV ・N) V:吸気管容積 ηV :充填効率 N:機関回転数 C
1 ,C2 :定数 従って、目標のEGR量に対して、EGR量が増加する
場合には、ステップ応答と一次遅れ応答の差だけ、EG
R量が不足する。逆に、目標のEGR量に対して、EG
R量が減少する場合には、一次遅れ応答とステップ応答
との差だけ、EGR量が過多になる。
【0024】このため、時刻t0 の直後はEGR量不足
のためNOxが発生し、時刻t1 の直後はEGR量過多
のためエンジン不安定が発生する。そこで、(C)に示
すように、補正なしのときのEGR量に相当するEGR
制御弁の開度(一次遅れ相当開度;一次遅れ相当ステッ
プ数)Sn ’を算出し、目標開度(基本ステップ数)S
0 から、一次遅れ相当開度(一次遅れ相当ステップ数)
n ’を減算することにより、開度の補正値(補正ステ
ップ数)HOS=S 0 −Sn ’を求める。そして、前記
目標開度(基本ステップ数)S0 を前記補正値(補正後
ステップ数)HOSにより補正することにより、(D)
に示す補正後の目標開度(補正後ステップ数)Sn =S
0 +HOSを算出し、これに基づいて制御する。
【0025】このようにして、時刻t0 の直後には一次
遅れ分の増量補正を行い、時刻t1の直後には1次遅れ
分の減量補正を行う。これにより、(E)に示すよう
に、補正後にシリンダに吸入されるEGR量は目標値ど
おりになり、前述したNOxの発生やエンジン不安定の
発生を回避できる。
【0026】コントロールユニット13によるEGR制御
弁11(ステップモータ12)の制御について、図4のフロ
ーチャートにより説明する。図4のEGR制御ルーチン
は、所定時間(tS sec )毎に実行される。ステップ1
(図にはS1と記してある。以下同様)では、水温セン
サ16からの信号に基づいて水温Twを検出する。
【0027】ステップ2では、水温Twが例えば70℃以
上か否かを判定し、70℃未満の低水温時は、EGRを停
止すべく、ステップ16に移ってステップモータ12の駆動
ステップ数Sn を最小値にする。これにより、EGR制
御弁11を全閉にして、EGR率を0%にする。ステップ
3では、水温Twが例えば 110℃以下か否かを判定し、
110℃を超える高水温時も、EGRを停止すべく、ステ
ップ16に移ってステップモータ12の駆動ステップ数Sn
を最小値にする。これにより、EGR制御弁11を全閉に
して、EGR率を0%にする。
【0028】ステップ2及びステップ3での判定の結
果、70℃≦Tw≦ 110℃の場合は、ステップ4へ進む。
ステップ4では、クランク角センサ14からの信号に基づ
いて機関回転数Nを検出する(機関回転数検出手段)。
ステップ5では、エアフローメータ15からの信号に基づ
いて吸入空気流量Qを検出する。
【0029】ステップ6では、吸入空気流量Qと機関回
転数Nとから基本燃料噴射量Tp=K・Q/N(但し、
Kは燃料噴射弁の流量に対応する比例定数)を計算する
(Tpは負荷に相当する値であり、負荷検出手段)。ス
テップ7では、機関回転数Nと基本燃料噴射量(負荷)
Tpとを機関運転条件のパラメータとして、これらに応
じてEGR制御弁11の目標開度に対応するステップモー
タ12の基本ステップ数S0 を計算する。この計算はマッ
プを参照して検索することにより行えばよい。図5に基
本ステップ数S0 のマップの一例を示す。また、図6に
参考のためにEGR率のマップの一例を示す。尚、図5
及び図6のマップは各格子点における基本ステップ数及
びEGR率を示しており、格子点以外の値を求めるとき
は補間計算による。このステップ7の部分が目標開度設
定手段に相当する。
【0030】ステップ8では、機関回転数Nと基本燃料
噴射量Tpとから、可変動弁装置による吸気弁5のリフ
ト特性を判定して、充填効率ηV を計算する。このステ
ップ8の部分が充填効率算出手段に相当する。この後、
ステップ11へ進む。ステップ11では、次式により、時定
数τを計算する。 τ=V/(C1 ・Sn +C2 ・ηV ・N) V:吸気管容積 Sn :駆動ステップ数 ηV :充
填効率 N:機関回転数 C1 ,C2 :定数 すなわち、シリンダに吸入されるEGR量は、吸気管容
積に比例し、機関回転数(特に機関回転数と充填効率と
の積)とEGR制御弁の開度(駆動ステップ数)とに反
比例する時定数を有する一次遅れ応答を示すことから、
上記の式により、時定数τを定める。
【0031】ステップ12では、次式により、移動平均の
重みkを計算する。これは計算を離散値系で行い、かつ
計算時間を短縮するために近似したものである。 k=1/(1+τ/tS ) τ:時定数 tS :移動平均算出の時間隔(本ルーチ
ンの実行周期) 但し、ステップ11及びステップ12による移動平均の重み
kの計算は、目標開度(基本ステップ数)S0 が変化し
た際にのみ行えばよい(図3(F)参照)。
【0032】ステップ13では、次式(移動平均式)によ
り、補正なしのときのEGR量に相当するEGR制御弁
11の開度(一次遅れ相当開度)に対応する一次遅れ相当
ステップ数Sn ’を、kを目標開度に対応する基本ステ
ップ数S0 に対する重みとして、計算する。 Sn ’=k・S0 +(1−k)・Sn ’ 尚、式の右辺のSn ’は本ルーチンの前回の実行時(t
S sec 前)に計算された一次遅れ相当ステップ数であ
る。
【0033】ステップ14では、次式により、基本ステッ
プ数S0 から一次遅れ相当ステップ数Sn ’を減算する
ことにより、開度の補正値に対応する補正ステップ数H
OSを計算する。 HOS=S0 −Sn ’ 従って、ステップ11〜ステップ14の部分が補正値算出手
段に相当する。
【0034】ステップ15では、次式により、基本ステッ
プ数S0 に補正ステップ数HOSを加算することによ
り、補正後の目標開度に対応する補正後ステップ数Sn
を計算する。 Sn =S0 +HOS このステップ15の部分が補正手段に相当する。
【0035】このようにして補正後ステップ数Sn が算
出されると、これを駆動ステップ数として、駆動手段と
してのステップモータ12により、EGR制御弁11の開度
が目標開度に応答よく制御される。 〔第2の実施例〕図7は第2の実施例のシステム構成を
示している。
【0036】図2と異なる点は、EGR通路10内のEG
Rガス温度を検出するEGRガス温度検出手段として、
温度センサ(例えば熱電対)20が設けられており、その
信号がコントロールユニット13に入力されている。図8
は第2の実施例のEGR制御ルーチンのフローチャート
である。図4と異なる点は、ステップ8の後に、ステッ
プ10が追加され、このステップ10では、温度センサ20か
らの信号に基づいてEGRガス温度Tを検出する。
【0037】また、ステップ11がステップ11’に変更さ
れ、このステップ11’では、次式により、時定数τを計
算する。 τ=V/〔C1 ・Sn ・(273+T0)/(273+T)+C2
・ηV ・N〕 V:吸気管容積 Sn :駆動ステップ数 ηV :充
填効率 N:機関回転数 C1 ,C2 :定数 T0 :標準EGRガス温度(℃) T:実際のEGR
ガス温度(℃) 尚、標準EGRガス温度T0 は、実験で定数C1 をマッ
チングしたときの温度である。
【0038】その他は、同じである。このように、本実
施例では、EGRガスの温度が変化すると、ガスの密度
が変化して、遅れの挙動が変化するため、これを補正で
きるようにしている。特にEGRガスは、新気とは違っ
て、温度の変動幅が大きいので、このような補正による
効果が大である。
【0039】〔第3の実施例〕図9は第3の実施例のシ
ステム構成を示している。図7と異なる点は、全機関運
転条件で充填効率を増大させるために、機関運転条件に
応じて吸気管容積を可変とする可変吸気管装置を備えて
いる。すなわち、吸気管(メイン吸気管)4のコレクタ
部の上流側と下流側とを連通する形で、サブ吸気管21が
設けられており、メイン吸気管4とサブ吸気管21との2
箇所の連通部には、それぞれ電磁式の開閉弁22,23が介
装されている。従って、これらの開閉弁22,23を互いに
同期して開閉することにより、メイン吸気管4とサブ吸
気管21とを連結したり、切離したりすることができ、こ
れにより吸気管容積が変化する。
【0040】これらの開閉弁22,23は、コントロールユ
ニット13からの信号により、機関運転条件(N,Tp)
に応じて開閉される。図10は第3の実施例のEGR制御
ルーチンのフローチャートである。図8と異なる点は、
ステップ8の後に、ステップ9が追加され、このステッ
プ9では、機関回転数Nと基本燃料噴射量Tpとから、
吸気管可変装置の作動状態を判定して、吸気管容積Vを
計算する。すなわち、メイン吸気管4の容積をVM、サ
ブ吸気管21の容積をVS とすると、連結時は、V=VM
+VS 、切離し時はV=VM として計算する。このステ
ップ9の部分が吸気管容積算出手段に相当する。この
後、ステップ10へ進む。
【0041】その他は、同じである。但し、ステップ8
において可変動弁装置による吸気弁5のリフト特性に応
じて充填効率ηV を計算する際も、可変吸気管装置の作
動状態を考慮するとよい。このように、本実施例では、
吸気管可変装置を備える場合に、これによる吸気管容積
を考慮することで、吸気管容積の変化にも対応すること
ができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、機
関運転条件の変化に対応してEGR制御弁の目標開度が
変化する際に、機関回転数、充填効率、吸気管容積、及
びEGR制御弁の開度に基づいて、EGR制御弁の開度
の補正値を算出することにより、機関回転数の変化など
にかかわらず、吸気管の容積効果によるシリンダへのE
GRガスの流入遅れを適正に補正して、目標開度の変化
に対し応答よく最適EGR量を得ることができ、EGR
量不足によるNOxの発生やEGR量過多によるエンジ
ン不安定の発生を防止することができるという効果が得
られる。
【0043】また、前記(1)〜(4)式により補正値
を算出することにより、計算を比較的簡単に行うことが
でき、計算時間の短縮を図ることができる。また、EG
Rガスの温度が変化すると、ガスの密度が変化して、遅
れの挙動が変化するが、EGRガス温度検出手段を設け
て、補正値算出手段において、機関回転数、充填効率、
吸気管容積、EGR制御弁の開度、及びEGRガス温度
に基づいて、EGR制御弁の開度の補正値を算出するこ
とにより、EGRガス温度の変動幅が大きくても、常に
最適EGR量を得ることができる。
【0044】また、EGRガス温度による補正を行う場
合は、前記(1)’〜(4)式により補正値を算出する
ことにより、やはり計算を比較的簡単に行うことがで
き、計算時間の短縮を図ることができる。また、可変動
弁装置を備える場合に、これによるリフト特性に応じて
充填効率を算出して用いることで、充填効率の変化にも
対応することができる。
【0045】また、可変吸気管装置を備える場合に、こ
れによる吸気管容積を算出して用いることで、吸気管容
積の変化にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の第1の実施例のシステム構成図
【図3】 補正の必要性を示すタイミングチャート
【図4】 EGR制御ルーチンのフローチャート
【図5】 基本ステップ数のマップを示す図
【図6】 EGR率のマップを示す図
【図7】 本発明の第2の実施例のシステム構成図
【図8】 同上第2の実施例のEGR制御ルーチンのフ
ローチャート
【図9】 本発明の第3の実施例のシステム構成図
【図10】 同上第3の実施例のEGR制御ルーチンのフ
ローチャート
【符号の説明】
1 機関 3 スロットル弁 4 吸気管(メイン吸気管) 5 吸気弁 6 燃料噴射弁 7 吸気カム(可変動弁装置) 8 点火プラグ 9 排気管 10 EGR通路 11 EGR制御弁 12 ステップモータ 13 コントロールユニット 14 クランク角センサ 15 エアフローメータ 20 温度センサ 21 サブ吸気管 22,23 開閉弁(可変吸気管装置)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気管と吸気管とを連通して排気の一部を
    吸気中に還流する排気還流通路と、この排気還流通路に
    介装された排気還流制御弁とを備える内燃機関におい
    て、 機関運転条件に応じた所定の排気還流量が得られるよう
    に排気還流制御弁の目標開度を設定する目標開度設定手
    段と、 機関運転条件の変化に対応して排気還流制御弁の目標開
    度が変化する際に、機関回転数、充填効率、吸気管容
    積、及び排気還流制御弁の開度に基づいて、吸気管容積
    に比例し、機関回転数と充填効率との積に反比例し、排
    気還流制御弁の開度に反比例するシリンダに吸入される
    排気還流ガスの応答遅れの時定数を算出し、この時定数
    に基づいてシリンダに吸入される排気還流ガスの応答遅
    れに対する排気還流制御弁の開度の補正値を算出する補
    正値算出手段と、 前記目標開度を前記補正値により補正する補正手段と、 前記補正後の目標開度に排気還流制御弁を駆動する駆動
    手段と、 を設けてなることを特徴とする内燃機関の排気還流制御
    装置。
  2. 【請求項2】前記補正値算出手段は、 次式(1)により、時定数τを算出する手段と、 τ=V/(C1 ・Sn +C2 ・ηV ・N)・・・(1) V:吸気管容積 Sn :排気還流制御弁の開度 η
    V :充填効率 N:機関回転数 C1 ,C2 :定数 次式(2)により、移動平均の重みkを算出する手段
    と、 k=1/(1+τ/tS )・・・(2) tS :移動平均算出の時間隔 次式(3)の移動平均式により、前記時間隔tS 毎に、
    補正なしのときの排気還流量に相当する排気還流制御弁
    の開度Sn ’を算出する手段と、 Sn ’=k・S0 +(1−k)・Sn ’・・・(3) S0 :機関運転条件により定まる目標開度 次式(4)により、補正値HOSを算出する手段と、 HOS=S0 −Sn ’・・・(4) を含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の内
    燃機関の排気還流制御装置。
  3. 【請求項3】排気管と吸気管とを連通して排気の一部を
    吸気中に還流する排気還流通路と、この排気還流通路に
    介装された排気還流制御弁とを備える内燃機関におい
    て、 機関運転条件に応じた所定の排気還流量が得られるよう
    に排気還流制御弁の目標開度を設定する目標開度設定手
    段と、 排気還流通路内のガス温度を検出する排気還流ガス温度
    検出手段と、 機関運転条件の変化に対応して排気還流制御弁の目標開
    度が変化する際に、機関回転数、充填効率、吸気管容
    積、排気還流制御弁の開度、及び排気還流ガス温度に基
    づいて、吸気管容積に比例し、機関回転数と充填効率と
    の積に反比例し、排気還流制御弁の開度に反比例し、更
    に排気還流ガス温度により変化するシリンダに吸入され
    る排気還流ガスの応答遅れの時定数を算出し、この時定
    数に基づいてシリンダに吸入される排気還流ガスの応答
    遅れに対する排気還流制御弁の開度の補正値を算出する
    補正値算出手段と、 前記目標開度を前記補正値により補正する補正手段と、 前記補正後の目標開度に排気還流制御弁を駆動する駆動
    手段と、 を設けてなることを特徴とする内燃機関の排気還流制御
    装置。
  4. 【請求項4】前記補正値算出手段は、 次式(1)’により、時定数τを算出する手段と、 τ=V/〔C1 ・Sn ・(273+T0)/(273+T)+C2 ・ηV ・N〕 ・・・(1)’ V:吸気管容積 Sn :排気還流制御弁の開度 η
    V :充填効率 N:機関回転数 C1 ,C2 :定数 T0 :標準排気還流ガス温度(℃) T:実際の排気還
    流ガス温度(℃) 次式(2)により、移動平均の重みkを算出する手段
    と、 k=1/(1+τ/tS )・・・(2) tS :移動平均算出の時間隔 次式(3)の移動平均式により、前記時間隔tS 毎に、
    補正なしのときの排気還流量に相当する排気還流制御弁
    の開度Sn ’を算出する手段と、 Sn ’=k・S0 +(1−k)・Sn ’・・・(3) S0 :機関運転条件により定まる目標開度 次式(4)により、補正値HOSを算出する手段と、 HOS=S0 −Sn ’・・・(4) を含んで構成されることを特徴とする請求項3記載の内
    燃機関の排気還流制御装置。
  5. 【請求項5】機関運転条件に応じて吸気弁のリフト特性
    を可変とする可変動弁装置を備え、これによるリフト特
    性に応じて充填効率を算出する充填効率算出手段を備え
    ることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つ
    に記載の内燃機関の排気還流制御装置。
  6. 【請求項6】機関運転条件に応じて吸気管容積を可変と
    する可変吸気管装置を備え、これによる吸気管容積を算
    出する吸気管容積算出手段を備えることを特徴とする請
    求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の内燃機関の排
    気還流制御装置。
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