JPH0841774A - ミシン用刺繍枠 - Google Patents
ミシン用刺繍枠Info
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- JPH0841774A JPH0841774A JP20992095A JP20992095A JPH0841774A JP H0841774 A JPH0841774 A JP H0841774A JP 20992095 A JP20992095 A JP 20992095A JP 20992095 A JP20992095 A JP 20992095A JP H0841774 A JPH0841774 A JP H0841774A
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- Japan
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- frame
- cloth
- embroidery
- streak
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 刺繍用布に強い引張力が加わったときに刺繍
用布が受枠と被せ枠間を移動するのを阻止し得るように
したミシン用刺繍枠を提供すること。 【構成】 受枠上に刺繍用布を置いた状態で被せ枠の嵌
め込凹部を受枠の筋条部材に嵌合させると、被せ枠の両
側壁の下端部が筋条部材の基部外周に圧接して両者間に
刺繍用布を挟み付ける。刺繍用布に引張力が作用する
と、刺繍用布が被せ枠の内側の側壁を引き上げ、梃子部
材の先端部をストッパーに当接させ、側壁の下端部と筋
条部材との間で刺繍用布を強く挟着する。
用布が受枠と被せ枠間を移動するのを阻止し得るように
したミシン用刺繍枠を提供すること。 【構成】 受枠上に刺繍用布を置いた状態で被せ枠の嵌
め込凹部を受枠の筋条部材に嵌合させると、被せ枠の両
側壁の下端部が筋条部材の基部外周に圧接して両者間に
刺繍用布を挟み付ける。刺繍用布に引張力が作用する
と、刺繍用布が被せ枠の内側の側壁を引き上げ、梃子部
材の先端部をストッパーに当接させ、側壁の下端部と筋
条部材との間で刺繍用布を強く挟着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はミシンで布に刺繍する
場合に、刺繍用布を取付ける為のミシン用刺繍枠に関す
るものである。
場合に、刺繍用布を取付ける為のミシン用刺繍枠に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】 従来のミシン用刺繍枠にあっては、実
開昭52−25863号公報に示されているように枠材
の受枠の上面に円形断面の筋条部材を配設し、その筋条
部材に対して、断面馬蹄形の凹部を有する被せ枠を弾力
的に被せ付けることによって両者間に刺繍用布を挟むよ
うにしてある。
開昭52−25863号公報に示されているように枠材
の受枠の上面に円形断面の筋条部材を配設し、その筋条
部材に対して、断面馬蹄形の凹部を有する被せ枠を弾力
的に被せ付けることによって両者間に刺繍用布を挟むよ
うにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 この従来品にあって
は、被せ枠の弾力を弱くして着脱操作を容易にすると刺
繍用布が刺繍時に引っ張られると受枠と被せ枠間からず
るずる抜ける問題点があり、逆に被せ枠の凹部における
両側壁の弾力を強くすると被せ枠の被せ付けや取り外し
の為に大きな力を要することになって婦女子では操作し
にくくなり、しかも被せ枠の被せ付けに伴なう刺繍用布
の損傷が著しくなる問題点があった。
は、被せ枠の弾力を弱くして着脱操作を容易にすると刺
繍用布が刺繍時に引っ張られると受枠と被せ枠間からず
るずる抜ける問題点があり、逆に被せ枠の凹部における
両側壁の弾力を強くすると被せ枠の被せ付けや取り外し
の為に大きな力を要することになって婦女子では操作し
にくくなり、しかも被せ枠の被せ付けに伴なう刺繍用布
の損傷が著しくなる問題点があった。
【0004】この発明は上記従来の問題点を除き、被せ
枠の弾力を弱くして被せ枠の着脱を軽い力で行うことが
できるようにしたものであっても、刺繍用布に強い引張
力が加わったときに刺繍用布が受枠と被せ枠間を移動す
るのを阻止し得るようにしたミシン用刺繍枠を提供しよ
うとするものである。
枠の弾力を弱くして被せ枠の着脱を軽い力で行うことが
できるようにしたものであっても、刺繍用布に強い引張
力が加わったときに刺繍用布が受枠と被せ枠間を移動す
るのを阻止し得るようにしたミシン用刺繍枠を提供しよ
うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、刺繍用布を
存置させる空間の四周を囲むように配置される枠材は、
受枠と被せ枠から構成され、上記受枠は自体の上面に膨
出状の筋条部材を自体の長手方向に沿って備えており、
上記被せ枠は自体の下面に上記筋条部材の断面形状に対
応形成して成る下方開放の嵌め込凹部を備えると共に、
その嵌め込凹部を形成する両側壁の下端部を互いに遠近
方向へ弾性変形可能に形成してあり、上記両側壁の下端
部間の寸法は上記受枠上に刺繍用布を置いた状態で上記
被せ枠の嵌め込凹部を上記筋条部材に嵌合させることに
よって両下端部が刺繍用布を筋条部材との間で挟着する
大きさに設定してあるミシン用刺繍枠において、上記受
枠には上記筋条部材の外側の近接位置にストッパーを付
設し、一方、上記被せ枠における上記外側の側壁の下端
部近くには梃子部材の基部を固着し、上記梃子部材の先
端部は上記嵌め込凹部を筋条部材に嵌合させた使用状態
において上記ストッパーに近接又は接する状態となるよ
うに位置させ、被せ枠の内側の側壁が刺繍用布によって
上方へ引き上げられたとき梃子部材の先端部がストッパ
ーに当接して外側の側壁の下端部が筋条部材に刺繍用布
を押付けるように構成したのである。
存置させる空間の四周を囲むように配置される枠材は、
受枠と被せ枠から構成され、上記受枠は自体の上面に膨
出状の筋条部材を自体の長手方向に沿って備えており、
上記被せ枠は自体の下面に上記筋条部材の断面形状に対
応形成して成る下方開放の嵌め込凹部を備えると共に、
その嵌め込凹部を形成する両側壁の下端部を互いに遠近
方向へ弾性変形可能に形成してあり、上記両側壁の下端
部間の寸法は上記受枠上に刺繍用布を置いた状態で上記
被せ枠の嵌め込凹部を上記筋条部材に嵌合させることに
よって両下端部が刺繍用布を筋条部材との間で挟着する
大きさに設定してあるミシン用刺繍枠において、上記受
枠には上記筋条部材の外側の近接位置にストッパーを付
設し、一方、上記被せ枠における上記外側の側壁の下端
部近くには梃子部材の基部を固着し、上記梃子部材の先
端部は上記嵌め込凹部を筋条部材に嵌合させた使用状態
において上記ストッパーに近接又は接する状態となるよ
うに位置させ、被せ枠の内側の側壁が刺繍用布によって
上方へ引き上げられたとき梃子部材の先端部がストッパ
ーに当接して外側の側壁の下端部が筋条部材に刺繍用布
を押付けるように構成したのである。
【0006】
【作用】 受枠上に刺繍用布を置いた状態で被せ枠の嵌
め込凹部を受枠の筋条部材に嵌合させると、被せ枠の両
側壁の下端部が筋条部材の基部外周に圧接して両者間に
刺繍用布を挟み付ける。この状態で、刺繍用布に引張力
が作用すると、刺繍用布が被せ枠の内側の側壁を引き上
げ、その結果梃子部材の先端部をストッパーに当接させ
ると共に被せ枠の外側の側壁の下端部を筋条部材の元部
に押付け、その側壁の下端部と筋条部材との間で刺繍用
布を強く挟着する。
め込凹部を受枠の筋条部材に嵌合させると、被せ枠の両
側壁の下端部が筋条部材の基部外周に圧接して両者間に
刺繍用布を挟み付ける。この状態で、刺繍用布に引張力
が作用すると、刺繍用布が被せ枠の内側の側壁を引き上
げ、その結果梃子部材の先端部をストッパーに当接させ
ると共に被せ枠の外側の側壁の下端部を筋条部材の元部
に押付け、その側壁の下端部と筋条部材との間で刺繍用
布を強く挟着する。
【0007】
【実施例】 以下本願の実施例を示す図面について説明
する。図1乃至図4において、1はミシン用刺繍枠で、
2頭ミシン用のものを示している。そのミシン用刺繍枠
1において、2,3,4,5は刺繍用布を張設する為の
空間21の四周を囲むように配置してある枠材である。こ
れらは図1に示される基となる基枠の四辺、即ち、一体
化してある枠体22, 23, 24, 25に止付ねじ26によって固
定されている。上記基枠20はミシンの刺繍針に対して相
対的に前後、左右に移動するように配設される。なお枠
材2,4と枠材3,5は長さを異にする外は同様に構成
されているので、枠材2についてのみ説明し、他の枠材
3,4,5についての説明を省略する。
する。図1乃至図4において、1はミシン用刺繍枠で、
2頭ミシン用のものを示している。そのミシン用刺繍枠
1において、2,3,4,5は刺繍用布を張設する為の
空間21の四周を囲むように配置してある枠材である。こ
れらは図1に示される基となる基枠の四辺、即ち、一体
化してある枠体22, 23, 24, 25に止付ねじ26によって固
定されている。上記基枠20はミシンの刺繍針に対して相
対的に前後、左右に移動するように配設される。なお枠
材2,4と枠材3,5は長さを異にする外は同様に構成
されているので、枠材2についてのみ説明し、他の枠材
3,4,5についての説明を省略する。
【0008】上記枠材2は図2に示す受枠6と図3に示
す被せ枠7とで構成されている。上記受枠6はアルミニ
ウム材料によって成形してある。上記受枠6において、
8は剛性を有する基板27の上面に膨出状に形成してある
筋条部材で、受枠6の長手方向へ全長に亘って形成して
ある。上記筋条部材8において、28は中空孔、29は嵌合
部、30は外周面に形成してある筋溝、31, 32は基部外周
に形成してある凹部である。なお、筋溝30の代わりにロ
ーレット溝を形成しても良い。
す被せ枠7とで構成されている。上記受枠6はアルミニ
ウム材料によって成形してある。上記受枠6において、
8は剛性を有する基板27の上面に膨出状に形成してある
筋条部材で、受枠6の長手方向へ全長に亘って形成して
ある。上記筋条部材8において、28は中空孔、29は嵌合
部、30は外周面に形成してある筋溝、31, 32は基部外周
に形成してある凹部である。なお、筋溝30の代わりにロ
ーレット溝を形成しても良い。
【0009】次に9は、上記筋条部材8の外側の近接位
置に配設してあるストッパーで、上記基板27と一体に形
成したストッパー片33の上端部によって構成してある。
なお、上記ストッパー9は基板27に固着した別部材で構
成しても良い。またストッパー9や筋条部材8は基板27
の全長の一部にのみ設けてあっても良い。34はストッパ
ー片33と一体に形成してある取付片で、下側には枠体22
に対する当て面34aが形成され、自体には止付ねじ26挿
通用の取付孔35が形成されている。
置に配設してあるストッパーで、上記基板27と一体に形
成したストッパー片33の上端部によって構成してある。
なお、上記ストッパー9は基板27に固着した別部材で構
成しても良い。またストッパー9や筋条部材8は基板27
の全長の一部にのみ設けてあっても良い。34はストッパ
ー片33と一体に形成してある取付片で、下側には枠体22
に対する当て面34aが形成され、自体には止付ねじ26挿
通用の取付孔35が形成されている。
【0010】次に、上記被せ枠7において、10は図示の
如く、略Ω字形に形成してある被せ部材で、薄肉のステ
ンレス板によって形成されている。この被せ部材10にお
いて、36は開口部が狭くて奥部が広くなっている嵌め込
凹部で、上記筋条部材8の嵌合部29に嵌合させ得る大き
さに形成してある。37, 38は側壁、39, 40は側壁37,38
の下端部に設けた締付部、41は連結部で、上記締付部3
9, 40を互いに遠ざかる方向へ弱い力で変形させ得るよ
うに上記側壁37, 38を弾力的に連結している。42, 43は
保持部で、嵌合溝42a, 43aを形成している。また、44
は内側の側壁37に重合させてある補強部材で、下端部が
上記嵌合溝42aに嵌合され、保持部42によって挟着固定
されている。この補強部材44は例えばアルミニウム材料
によって形成され、撓み可能な弾力性を有していても良
い。
如く、略Ω字形に形成してある被せ部材で、薄肉のステ
ンレス板によって形成されている。この被せ部材10にお
いて、36は開口部が狭くて奥部が広くなっている嵌め込
凹部で、上記筋条部材8の嵌合部29に嵌合させ得る大き
さに形成してある。37, 38は側壁、39, 40は側壁37,38
の下端部に設けた締付部、41は連結部で、上記締付部3
9, 40を互いに遠ざかる方向へ弱い力で変形させ得るよ
うに上記側壁37, 38を弾力的に連結している。42, 43は
保持部で、嵌合溝42a, 43aを形成している。また、44
は内側の側壁37に重合させてある補強部材で、下端部が
上記嵌合溝42aに嵌合され、保持部42によって挟着固定
されている。この補強部材44は例えばアルミニウム材料
によって形成され、撓み可能な弾力性を有していても良
い。
【0011】次に11は基部を外側の側壁38の下端部と中
間部との間に重合してある梃子部材で、下端部が上記嵌
合溝43aに嵌合され、保持部43によって挟着固定されて
いる。上記梃子部材11の先端部には、嵌め込凹部36を図
4(A)に示すように刺繍用布45を間にして筋条部材8
に嵌合させた使用状態において、上記ストッパー9と近
接又は接するようにした当接部11aを形成してある。上
記梃子部材11は例えばアルミニウム又は鉄材料によって
形成され、撓み可能な弾力性を有していても良い。
間部との間に重合してある梃子部材で、下端部が上記嵌
合溝43aに嵌合され、保持部43によって挟着固定されて
いる。上記梃子部材11の先端部には、嵌め込凹部36を図
4(A)に示すように刺繍用布45を間にして筋条部材8
に嵌合させた使用状態において、上記ストッパー9と近
接又は接するようにした当接部11aを形成してある。上
記梃子部材11は例えばアルミニウム又は鉄材料によって
形成され、撓み可能な弾力性を有していても良い。
【0012】上記構成のものにあっては、刺繍用布45に
刺繍する場合、先ず図1に示すように被せ枠7を受枠6
から取外した状態で基枠20の空間21及び各受枠6上を覆
うように刺繍用布45を載せ、その後各受枠6における筋
条部材8に被せ枠7の嵌め込凹部36を図4(A)に示す
ように上記刺繍用布45を間にして嵌合させる。その場
合、被せ枠7の一対の締付部39, 40間は被せ部材10の弾
力性によって拡開されて嵌合部29に嵌め込まれ、その後
両締付部39, 40は筋条部材8の基部外周に刺繍用布45を
介して圧接する。上記被せ枠7の筋条部材8への嵌め込
みは比較的弱い力でもって簡単に行うことができ、また
その被せ枠7の被せ付けに伴なう刺繍用布45の損傷を少
なくできる。上記被せ枠7の嵌め込みによって、刺繍用
布45は空間21の周囲において筋条部材8の嵌合部29外周
に巻き付けられると共に一対の締付部39, 40と筋条部材
8間で夫々弾力的に挟持され、空間21位置の刺繍用布45
は引っ張り状態に保持される。上記のように刺繍用布45
をミシン用刺繍枠1に保持させた状態で、その空間21位
置の刺繍用布45に周知のようにして刺繍を行う。
刺繍する場合、先ず図1に示すように被せ枠7を受枠6
から取外した状態で基枠20の空間21及び各受枠6上を覆
うように刺繍用布45を載せ、その後各受枠6における筋
条部材8に被せ枠7の嵌め込凹部36を図4(A)に示す
ように上記刺繍用布45を間にして嵌合させる。その場
合、被せ枠7の一対の締付部39, 40間は被せ部材10の弾
力性によって拡開されて嵌合部29に嵌め込まれ、その後
両締付部39, 40は筋条部材8の基部外周に刺繍用布45を
介して圧接する。上記被せ枠7の筋条部材8への嵌め込
みは比較的弱い力でもって簡単に行うことができ、また
その被せ枠7の被せ付けに伴なう刺繍用布45の損傷を少
なくできる。上記被せ枠7の嵌め込みによって、刺繍用
布45は空間21の周囲において筋条部材8の嵌合部29外周
に巻き付けられると共に一対の締付部39, 40と筋条部材
8間で夫々弾力的に挟持され、空間21位置の刺繍用布45
は引っ張り状態に保持される。上記のように刺繍用布45
をミシン用刺繍枠1に保持させた状態で、その空間21位
置の刺繍用布45に周知のようにして刺繍を行う。
【0013】次に、上記のように刺繍用布45に刺繍する
場合、上記空間21位置の刺繍用布45に矢印イ方向の引張
力が加わると、図4(B)に示すように刺繍用布45が被
せ枠7の内側の側壁37を引き上げ、被せ部材10を矢印ロ
方向(外方向)へ押す。その結果、梃子部材11の中間部
を矢印ハ方向へ押して当接部11aをストッパー9に当接
させると共に締付部40を筋条部材8の基部外周に刺繍用
布45を介して押付け、その刺繍用布45を強く圧着保持す
る。従って、上記のように空間21位置の刺繍用布45が矢
印イ方向へ引っ張られた場合でも、その刺繍用布45が受
枠6と被せ枠7間をすり抜けて移動するのを阻止でき、
空間21位置の刺繍用布45に弛みが生じるのを防止でき
る。上記の場合、筋条部材8の外周に筋溝30を形成して
あるので、筋条部材8と被せ枠7間を刺繍用布45がすり
抜けし難く、刺繍用布45が強く引っ張られたときでも刺
繍用布45のすり抜けを阻止できる。なお、被せ枠7を取
外す場合には梃子部材11を内側へ押すことにより容易に
取外すことができる。
場合、上記空間21位置の刺繍用布45に矢印イ方向の引張
力が加わると、図4(B)に示すように刺繍用布45が被
せ枠7の内側の側壁37を引き上げ、被せ部材10を矢印ロ
方向(外方向)へ押す。その結果、梃子部材11の中間部
を矢印ハ方向へ押して当接部11aをストッパー9に当接
させると共に締付部40を筋条部材8の基部外周に刺繍用
布45を介して押付け、その刺繍用布45を強く圧着保持す
る。従って、上記のように空間21位置の刺繍用布45が矢
印イ方向へ引っ張られた場合でも、その刺繍用布45が受
枠6と被せ枠7間をすり抜けて移動するのを阻止でき、
空間21位置の刺繍用布45に弛みが生じるのを防止でき
る。上記の場合、筋条部材8の外周に筋溝30を形成して
あるので、筋条部材8と被せ枠7間を刺繍用布45がすり
抜けし難く、刺繍用布45が強く引っ張られたときでも刺
繍用布45のすり抜けを阻止できる。なお、被せ枠7を取
外す場合には梃子部材11を内側へ押すことにより容易に
取外すことができる。
【0014】図5は本願の異なる例を示すもので、被せ
枠7eにおいては、梃子部材11eの上端部を側壁38eの略
中間部に位置させ、その上端部に固着した突片46によっ
て当接部11aeを構成してある。また、ストッパー9eをス
トッパー片33eの上下高さの中間部によって構成し、そ
のストッパー9eに上記当接部11aeが当接するようにして
ある。
枠7eにおいては、梃子部材11eの上端部を側壁38eの略
中間部に位置させ、その上端部に固着した突片46によっ
て当接部11aeを構成してある。また、ストッパー9eをス
トッパー片33eの上下高さの中間部によって構成し、そ
のストッパー9eに上記当接部11aeが当接するようにして
ある。
【0015】なお、機能上前図のものと同一又は均等構
成と考えられる部分には、前図と同一の符号にアルファ
ベットのeを付して重複する説明を省略した。(また次
図以降のものにおいても順次同様の考えでアルファベッ
トのf、g、h、i、j、k、l、m、nを順に付して
重複する説明を省略する。) 図6は別の異なる例を示
すもので、梃子部材11fの先端部に当接部11afを設ける
と共に、梃子部材11fの中間部に設けた突片46fの先端
部にも当接部11bfを設け、両方の当接部11af, 11bfが2
箇所のストッパー9af, 9bfに夫々当接するようにしたも
のである。
成と考えられる部分には、前図と同一の符号にアルファ
ベットのeを付して重複する説明を省略した。(また次
図以降のものにおいても順次同様の考えでアルファベッ
トのf、g、h、i、j、k、l、m、nを順に付して
重複する説明を省略する。) 図6は別の異なる例を示
すもので、梃子部材11fの先端部に当接部11afを設ける
と共に、梃子部材11fの中間部に設けた突片46fの先端
部にも当接部11bfを設け、両方の当接部11af, 11bfが2
箇所のストッパー9af, 9bfに夫々当接するようにしたも
のである。
【0016】図7、図8は別の異なる例を示すもので、
梃子部材11gの先端部を外側へ折曲げてL字形に形成し
たものである。
梃子部材11gの先端部を外側へ折曲げてL字形に形成し
たものである。
【0017】図9は別の異なる例を示すもので、被せ部
材10hの保持部43hを円弧状に丸めると共に梃子部材11
hの基部を丸棒状に形成し、その被せ部材10hの保持部
43h内に梃子部材11hの基部を嵌め込み、締付部40hが
凹部32hに嵌まり込むようにしたものである。
材10hの保持部43hを円弧状に丸めると共に梃子部材11
hの基部を丸棒状に形成し、その被せ部材10hの保持部
43h内に梃子部材11hの基部を嵌め込み、締付部40hが
凹部32hに嵌まり込むようにしたものである。
【0018】図10(A)、(B)、(C)は夫々被せ
枠の別の異なる例を示すもので、何れも梃子部材11i,
11j, 11kを被せ部材10i, 10j, 10k と一体に形成したも
のである。
枠の別の異なる例を示すもので、何れも梃子部材11i,
11j, 11kを被せ部材10i, 10j, 10k と一体に形成したも
のである。
【0019】図11(A)、(B)、(C)は被せ枠に
おける梃子部材の異なる配置例を示すもので、(A)は
被せ部材10lの両端部と中間部の3箇所に梃子部材11l
を設け、(B)は同じく両端部近くの2箇所に、(C)
は同じく中間部の1箇所に夫々梃子部材11m, 11nを設け
たものである。
おける梃子部材の異なる配置例を示すもので、(A)は
被せ部材10lの両端部と中間部の3箇所に梃子部材11l
を設け、(B)は同じく両端部近くの2箇所に、(C)
は同じく中間部の1箇所に夫々梃子部材11m, 11nを設け
たものである。
【0020】
【発明の効果】 以上のように本発明にあっては、刺繍
用布を存置させる空間21の四周を囲むように配置されて
いる枠材2,3,4,5は受枠6と被せ枠7から成り、
上記受枠6は自体の上面に膨出状の筋条部材8を自体の
長手方向に沿って備えており、上記被せ枠7は自体の下
面に上記筋条部材8の断面形状に対応形成して成る嵌め
込凹部36を備えると共に、その嵌め込凹部36を形成する
両側壁37, 38の下端部を互いに遠近方向へ弾性変形可能
に形成してあり、上記両側壁の下端部間の寸法は上記受
枠6上に刺繍用布45を置いた状態で上記被せ枠7の嵌め
込凹部36を上記筋条部材8に嵌合させることによって両
下端部が刺繍用布45を筋条部材8との間で挟着する大き
さに設定してあるので、刺繍用布45に刺繍する場合、上
記被せ枠7の嵌め込凹部36を上記筋条部材8に嵌合させ
ることによって、その刺繍用布45を受枠6と被せ枠7間
に挟着でき、枠材に対する刺繍用布の止着を迅速に行う
ことができる。
用布を存置させる空間21の四周を囲むように配置されて
いる枠材2,3,4,5は受枠6と被せ枠7から成り、
上記受枠6は自体の上面に膨出状の筋条部材8を自体の
長手方向に沿って備えており、上記被せ枠7は自体の下
面に上記筋条部材8の断面形状に対応形成して成る嵌め
込凹部36を備えると共に、その嵌め込凹部36を形成する
両側壁37, 38の下端部を互いに遠近方向へ弾性変形可能
に形成してあり、上記両側壁の下端部間の寸法は上記受
枠6上に刺繍用布45を置いた状態で上記被せ枠7の嵌め
込凹部36を上記筋条部材8に嵌合させることによって両
下端部が刺繍用布45を筋条部材8との間で挟着する大き
さに設定してあるので、刺繍用布45に刺繍する場合、上
記被せ枠7の嵌め込凹部36を上記筋条部材8に嵌合させ
ることによって、その刺繍用布45を受枠6と被せ枠7間
に挟着でき、枠材に対する刺繍用布の止着を迅速に行う
ことができる。
【0021】また上記のように被せ枠7の嵌め込凹部36
を受枠6の筋条部材8に嵌合させることによって刺繍用
布45を枠材2,3,4,5に止着し得るようにしたもの
であっても、上記受枠6には上記筋条部材8の外側の近
接位置にストッパー9を付設し、上記被せ枠7には上記
外側の側壁38の下端部近くに梃子部材11の基部を固着
し、上記梃子部材11の先端部は上記嵌め込凹部36を筋条
部材8に嵌合させた使用状態において上記ストッパー9
に近接又は接する状態となるように形成し、刺繍用布45
が内側へ引っ張られたとき梃子部材11の先端部がストッ
パー9に当接して外側の側壁38の下端部が筋条部材8と
の間に刺繍用布45を押付けるように構成してあるので、
刺繍用布45が大きな力で引っ張られた場合には、その引
っ張り力によって被せ枠7の側壁38の下端部を筋条部材
8に強く圧接させてその間に刺繍用布45を挟着でき、そ
の結果刺繍用布45を枠材に正しく止着しておくことがで
きて正確な刺繍を保証できる。
を受枠6の筋条部材8に嵌合させることによって刺繍用
布45を枠材2,3,4,5に止着し得るようにしたもの
であっても、上記受枠6には上記筋条部材8の外側の近
接位置にストッパー9を付設し、上記被せ枠7には上記
外側の側壁38の下端部近くに梃子部材11の基部を固着
し、上記梃子部材11の先端部は上記嵌め込凹部36を筋条
部材8に嵌合させた使用状態において上記ストッパー9
に近接又は接する状態となるように形成し、刺繍用布45
が内側へ引っ張られたとき梃子部材11の先端部がストッ
パー9に当接して外側の側壁38の下端部が筋条部材8と
の間に刺繍用布45を押付けるように構成してあるので、
刺繍用布45が大きな力で引っ張られた場合には、その引
っ張り力によって被せ枠7の側壁38の下端部を筋条部材
8に強く圧接させてその間に刺繍用布45を挟着でき、そ
の結果刺繍用布45を枠材に正しく止着しておくことがで
きて正確な刺繍を保証できる。
【0022】また上記のように刺繍用布45が大きな力で
引っ張られたとき、その引っ張り力によって被せ枠7の
側壁38の下端部を筋条部材8に強く圧接させて刺繍用布
45を押付けるようにしたので、上記被せ枠7の両側壁3
7, 38の下端部の弾力を弱くすることができ、その結果
被せ枠7の嵌め込凹部36を受枠6の筋条部材8に嵌め込
む作業を婦女子であっても軽い力で楽に行なうことがで
き、また被せ枠7と受枠6との間に刺繍用布45を挟み付
ける際の刺繍用布45の損傷を少なくできる効果がある。
引っ張られたとき、その引っ張り力によって被せ枠7の
側壁38の下端部を筋条部材8に強く圧接させて刺繍用布
45を押付けるようにしたので、上記被せ枠7の両側壁3
7, 38の下端部の弾力を弱くすることができ、その結果
被せ枠7の嵌め込凹部36を受枠6の筋条部材8に嵌め込
む作業を婦女子であっても軽い力で楽に行なうことがで
き、また被せ枠7と受枠6との間に刺繍用布45を挟み付
ける際の刺繍用布45の損傷を少なくできる効果がある。
【図1】斜視図。
【図2】受枠の斜視図。
【図3】被せ枠の斜視図。
【図4】(A)は受枠と被せ枠との間に刺繍用布を挟み
付けた使用状態を示す断面図、(B)は使用状態におい
て刺繍用布が引っ張られた状態を示す断面図。
付けた使用状態を示す断面図、(B)は使用状態におい
て刺繍用布が引っ張られた状態を示す断面図。
【図5】異なる例を示す断面図。
【図6】異なる例を示す断面図。
【図7】異なる例を示す断面図。
【図8】図7の被せ枠を示す斜視図。
【図9】被せ枠の別の異なる例を示す断面図。
【図10】(A)、(B)、(C)は夫々被せ枠の別の
例を示す端面図。
例を示す端面図。
【図11】(A)、(B)、(C)は被せ枠の梃子部材
の配設位置を示す説明図。
の配設位置を示す説明図。
1 ミシン用刺繍枠 2、3、4、5 枠材 6 受枠 7 被せ枠 8 筋条部材 9 ストッパー 11 梃子部材 36 嵌め込凹部 45 刺繍用布
Claims (1)
- 【請求項1】 刺繍用布を存置させる空間の四周を囲む
ように配置される枠材は、受枠と被せ枠から構成され、
上記受枠は自体の上面に膨出状の筋条部材を自体の長手
方向に沿って備えており、上記被せ枠は自体の下面に上
記筋条部材の断面形状に対応形成して成る下方開放の嵌
め込凹部を備えると共に、その嵌め込凹部を形成する両
側壁の下端部を互いに遠近方向へ弾性変形可能に形成し
てあり、上記両側壁の下端部間の寸法は上記受枠上に刺
繍用布を置いた状態で上記被せ枠の嵌め込凹部を上記筋
条部材に嵌合させることによって両下端部が刺繍用布を
筋条部材との間で挟着する大きさに設定してあるミシン
用刺繍枠において、上記受枠には上記筋条部材の外側の
近接位置にストッパーを付設し、一方、上記被せ枠にお
ける上記外側の側壁の下端部近くには梃子部材の基部を
固着し、上記梃子部材の先端部は上記嵌め込凹部を筋条
部材に嵌合させた使用状態において上記ストッパーに近
接又は接する状態となるように位置させ、被せ枠の内側
の側壁が刺繍用布によって上方へ引き上げられたとき梃
子部材の先端部がストッパーに当接して外側の側壁の下
端部が筋条部材に刺繍用布を押付けるように構成してあ
ることを特徴とするミシン用刺繍枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20992095A JP2616897B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | ミシン用刺繍枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20992095A JP2616897B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | ミシン用刺繍枠 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62009294A Division JP2556689B2 (ja) | 1987-01-19 | 1987-01-19 | ミシン用刺繍枠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0841774A true JPH0841774A (ja) | 1996-02-13 |
JP2616897B2 JP2616897B2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=16580861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20992095A Expired - Fee Related JP2616897B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | ミシン用刺繍枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2616897B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6354234B2 (en) | 2000-03-15 | 2002-03-12 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Sewing material holding device and sewing machine having the same |
KR100455305B1 (ko) * | 2000-09-13 | 2004-11-12 | 도카이 고교 미싱 가부시키가이샤 | 자수틀 |
CN112899911A (zh) * | 2021-03-31 | 2021-06-04 | 诸暨创加电子设备有限公司 | 一种夹布用弹性型材、夹布机构以及绣框 |
-
1995
- 1995-07-25 JP JP20992095A patent/JP2616897B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6354234B2 (en) | 2000-03-15 | 2002-03-12 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Sewing material holding device and sewing machine having the same |
KR100455305B1 (ko) * | 2000-09-13 | 2004-11-12 | 도카이 고교 미싱 가부시키가이샤 | 자수틀 |
CN112899911A (zh) * | 2021-03-31 | 2021-06-04 | 诸暨创加电子设备有限公司 | 一种夹布用弹性型材、夹布机构以及绣框 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2616897B2 (ja) | 1997-06-04 |
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