JP2007061213A - ミシンの縫製用枠補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 縫製用枠の内側への変形及びそれに伴う縫製のずれを防止する。
【解決手段】 刺繍ミシンにおいて、刺繍枠7は、その後端部(Y方向奥側の横辺)においてミシン本体に片持ち状に支持される。刺繍枠7上に載置された被刺繍布は、保持クリップ9によって保持される。枠補助具8は、刺繍枠7のX方向の略中央部に、刺繍枠7の前端部と後端部の間に取り付けられ、両者の間隔を規制する。枠補助具8の両端部に設けられた受け部材19が保持クリップ9の側面に係合する形状に形成されているので、保持クリップ9の上から枠補助具8を装着できる。枠補助具8は、ヒンジ部材13にて折り曲げ可能に構成され、ヒンジ部材13を真っ直ぐ伸ばすことにより刺繍枠7に取り付けられ、また、折り曲げることにより刺繍枠7から取り外せる。従って枠補助具8の着脱作業が容易である。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ミシンにおいて被縫製物を保持する縫製用枠の変形を防止するための縫製用枠補助具に関する。
従来から知られる刺繍ミシンの一例として、被刺繍布を保持するための矩形状の刺繍枠が、ミシン本体に対してX方向及びY方向に移動可能に取り付けられ、X方向駆動機構及びY方向駆動機構の作動によって、ミシン本体に対してX方向及びY方向に駆動されるものがある。なお、この明細書中ではミシン本体に対して左右方向を「X方向」、同前後方向を「Y方向」とする。この種の刺繍ミシンにおける刺繍枠の取付構造の一例として、刺繍枠の1つの枠辺に連結された連結体により、該刺繍枠をその一端部だけで片持ち状に支持する構成が知られている。その具体的な構成例は次の通りである。ミシンテーブル上にはX方向に長尺な基体がY方向に移動可能に配設され、該基体は左右両端においてY駆動機構に連結される。この基体には、X方向に移動可能な連結体が取り付けられており、該連結体は、X駆動機構により基体に対して相対的にX方向に駆動され、また、基体のY方向の移動と一体的にY方向に駆動される。刺繍枠は、その後端部(Y方向後ろ側の横辺)において連結体に連結され、ミシンテーブルの上面に沿って略平行に延びるようミシン本体に対して片持ち状に取り付けられる。従って、刺繍枠は連結体のX方向及びY方向の移動と一体的にX、Y両方向に移動されうる。被刺繍布は刺繍枠上にピンと張るよう載置され、刺繍枠の内周縁上面に設けられた帯状突起(突条)と、該突条の上方から嵌着される保持クリップとの間に挟み込まれる。
上記の構成において、刺繍ミシンの刺繍枠は、その後端部(Y方向後ろ側の横辺)を連結体6に連結されるだけであり、刺繍枠7の前端部(Y方向前側の横辺)は自由状態となっている。このため、刺繍枠に保持された被刺繍布への刺繍の進行に伴って被刺繍布の刺繍枠に対する張力が増すと、自由状態の刺繍枠の前端部が、該被刺繍布の張力によって、枠に対して内側に変形してしまう(撓う)。従って、上記構成の刺繍ミシンにおいては、前記刺繍枠の変形に伴い刺繍の柄ずれを起こしてしまうという不都合があった。
一方で、従来から、刺繍枠の横幅(X方向の幅)よりも横幅の短い被刺繍布を刺繍枠に保持する場合に、被刺繍布を保持するための補助部材を取付けて、該補助部材により被刺繍布の一辺を保持することが行われていた。この補助部材は、刺繍枠の各辺と同一の断面形状を有するサッシ部材と、該サッシ部材の両端に具備された連結部材とから構成され、該連結部材は一対の挟持片により構成されていた。補助部材の刺繍枠に対する取り付けは、刺繍枠のX方向略中央付近において、サッシ部材をY方向に沿って架け渡し、各連結部材の挟持片で対向する刺繍枠の突条を挟み、これをネジで締め付けることで行なわれていた。従来は、被刺繍布の横幅が刺繍枠7の横幅に対応しているときでも、この補助部材を刺繍枠に取り付けて、刺繍枠の変形を防止する目的に援用していた。
しかしながら、被刺繍布の横幅が刺繍枠の横幅に対応しているときには、刺繍枠に載置する被刺繍布を交換するたびに補助部材を脱着しなければならない。この補助部材は刺繍枠の突条に対するネジ止めにより取り付けられているので、その着脱作業が非常に面倒だった。また、補助部材は刺繍枠の突条にネジ止めされているので、補助部材を固定した部分には被刺繍布を保持する保持クリップを取り付けることができなかった。従って、被刺繍布を保持するときに補助部材を固定する位置を考慮して保持クリップの取り付けを行なう必要があった。
また、補助部材を刺繍枠に固定した状態では、該補助部材が位置している部分に対して刺繍を行うことができず、当該部分に刺繍を行なう場合には補助部材の取り付け位置を変更しなければならない。しかしながら、上記の通り、補助部材の着脱作業は、ネジ止め作業や保持クリップの取り付け位置の変更等を要するので非常に面倒である。このため、例えば、刺繍枠における刺繍可能な範囲全域に刺繍を行う場合に、刺繍枠に補助部材を取り付けることは実践的でない。従って、刺繍可能な範囲全域に刺繍を行う場合には、有効な刺繍枠の変形防止策を講じることが困難だった。
また、補助部材を刺繍枠に固定した状態では、該補助部材が位置している部分に対して刺繍を行うことができず、当該部分に刺繍を行なう場合には補助部材の取り付け位置を変更しなければならない。しかしながら、上記の通り、補助部材の着脱作業は、ネジ止め作業や保持クリップの取り付け位置の変更等を要するので非常に面倒である。このため、例えば、刺繍枠における刺繍可能な範囲全域に刺繍を行う場合に、刺繍枠に補助部材を取り付けることは実践的でない。従って、刺繍可能な範囲全域に刺繍を行う場合には、有効な刺繍枠の変形防止策を講じることが困難だった。
この発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、縫製用枠の内側への変形及びそれに伴う縫製のずれを防止することを目的とする。
この発明は、ミシンにおいて被縫製物を保持するための縫製用枠の変形を防止する縫製用枠補助具であって、前記縫製用枠の対向する2辺の間に取り付けられて該2辺の間隔を規制することを特徴とする縫製用枠補助具である。
また、この発明において、前記縫製用枠補助具は、ヒンジ部を介して折り曲げ可能に構成され、該ヒンジ部を伸ばした状態で前記縫製用枠の対向する2辺の間に取り付けられて該2辺の間隔を規制し、また、該ヒンジ部を折り曲げた状態で該縫製用枠から取り外すことができることを特徴とする。
更に、この発明において、前記縫製用枠は、各辺に取り付けられた保持部材によって該被縫製物を前記縫製用枠に保持するものであり、前記縫製用枠補助具は、両端部において前記保持部材と係合する係合部を有し、該保持部材を前記縫製用枠に取り付けたままの状態で着脱可能であることを特徴とする。
この発明によれば、縫製用補助具によって縫製用枠の対向する2辺の間隔を規制することで、縫製用枠の内側への変形を防止できる。従って、例えば、刺繍を行なう刺繍ミシンにおいては、枠の内側への変形に伴い刺繍柄ずれを起こすことが無いという優れた効果を奏する。また、縫製用枠補助具がヒンジ部を介して折り曲げ可能に構成され、該ヒンジ部を伸ばした状態で前記縫製用枠の対向する2辺の間に取り付けられて該2辺の間隔を規制し、また、該ヒンジ部を折り曲げた状態で該縫製用枠から取り外すことができるよう構成することで、縫製用枠補助具の着脱が容易になる。従って、例えば被縫製物の交換等において、縫製用枠補助具の脱着に手間が掛からず短時間で行えるようになるという優れた効果を奏する。また、前記縫製用枠補助具の両端部において保持部材と係合する係合部を有することで、被縫製物を縫製用枠に保持する保持部材が取り付いた状態でも、縫製用枠補助具の着脱が可能となる。従って、縫製用枠補助具をセットする位置を考慮することなく保持部材を取り付けることができる。
以下、添付図面を参照してこの発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。この実施例では、ミシンの一例として、刺繍枠に保持された被刺繍布に対して刺繍を行なうための刺繍ミシンについて説明する。
図1は、この実施例に係る刺繍ミシンを上側から見た平面図であって、図示及び説明の便宜上、ミシンの一部を想像線(二点鎖線)で示している。同図において図面横方向がミシン本体の左右方向(X方向)、同上下方向がミシン本体の前後方向(Y方向)に対応しており、図面下側がミシン前方(作業者にとって手前側)に対応する。図1において、符号1は当該刺繍ミシンの全体的な骨格をなすミシンフレームである。ミシンフレーム1は、ミシンテーブル2から立ち上がり、該ミシンテーブル2上方をX方向に横切るよう架設されている。ミシンフレーム1には4つのミシンヘッド3が具えられており、各ミシンヘッド3に対応して針板4が具わる。すなわち、図1に示す刺繍ミシンは、多頭式刺繍ミシンであって、各ミシンヘッド3毎にミシン針やその駆動機構等、刺繍を行なうための縫い機構を具える。
ミシンテーブル2上には、X方向に長尺な基体5がY方向に移動可能に設けられている。基体5は、その左右両端部において図示しないY駆動機構に連結されており、Y駆動機構の駆動に応じて、ミシンテーブル2上をY方向に駆動される。基体5には、X方向に沿って適宜離散して3つの連結体6が配設される。各連結体6は、基体5に内蔵された図示しないX駆動機構に連結されており、該X駆動機構の駆動に応じて、基体5に対して相対的にX方向に駆動される。また、各連結体6は、基体5に配設されているので、基体5のY方向の移動と一体的にY方向に移動可能である。
刺繍枠(縫製用枠)7は、被刺繍布を保持する枠であって、図に示す通りX方向に長手の矩形状に形成されている。刺繍枠7は、その後端部(Y方向奥側の横辺)において各連結体6に連結されることで、ミシンテーブル2の上面に沿って略平行に延びるようミシン本体に対して片持ち状に固定される。すなわち、刺繍枠7は、後端部において片持ち状に支持されており、その前端部は自由状態である。また、刺繍枠7は各連結体6のX方向及びY方向の移動と一体的にX、Y両方向に移動されうる。なお、図から明らかな通り、3つの連結体6は、刺繍枠7の横辺の中央部付近及び左右端部付近のそれぞれ対応する位置に配置されており、全体として横長な刺繍枠7をバランスよく支持している。
刺繍枠7の内周縁上面には、矩形状の枠体全体にわたり帯状突起(突条)が設けられており、刺繍枠7上にピンと張るよう載置された被刺繍布を、前記突条とその上方から嵌着される保持クリップ9との間に挟み込む。これにより刺繍枠7は被刺繍布を保持する。図1に示す通り、複数の保持クリップ9が刺繍枠7の四辺の全周にわたり配備されるため、被刺繍布を確実に保持することができる。
刺繍枠(縫製用枠)7は、被刺繍布を保持する枠であって、図に示す通りX方向に長手の矩形状に形成されている。刺繍枠7は、その後端部(Y方向奥側の横辺)において各連結体6に連結されることで、ミシンテーブル2の上面に沿って略平行に延びるようミシン本体に対して片持ち状に固定される。すなわち、刺繍枠7は、後端部において片持ち状に支持されており、その前端部は自由状態である。また、刺繍枠7は各連結体6のX方向及びY方向の移動と一体的にX、Y両方向に移動されうる。なお、図から明らかな通り、3つの連結体6は、刺繍枠7の横辺の中央部付近及び左右端部付近のそれぞれ対応する位置に配置されており、全体として横長な刺繍枠7をバランスよく支持している。
刺繍枠7の内周縁上面には、矩形状の枠体全体にわたり帯状突起(突条)が設けられており、刺繍枠7上にピンと張るよう載置された被刺繍布を、前記突条とその上方から嵌着される保持クリップ9との間に挟み込む。これにより刺繍枠7は被刺繍布を保持する。図1に示す通り、複数の保持クリップ9が刺繍枠7の四辺の全周にわたり配備されるため、被刺繍布を確実に保持することができる。
刺繍枠7のX方向の略中央部には枠補助具(縫製用枠補助具)8が配設されている。枠補助具8は、刺繍枠7の前端部(Y方向手前側の横辺)と後端部(Y方向奥側の横辺)の間に取り付けられ、両横辺の相互間隔を規制するための部材である。この枠補助具8によって刺繍枠7の前端側と後端側の両横辺の間隔を規制することで、刺繍枠7の前端部が内側に変形してしまうことを防止できる。上記の通り刺繍枠7は、後端部において片持ち状に支持され、その前端部は自由状態である。このため、刺繍縫いの進行に伴い被刺繍布の張力が増すと、刺繍枠7の前端部は該張力によって刺繍枠7の内側に向けて変形してしまう(撓う)。この点について、この実施例によれば、枠補助具8が刺繍枠7の前端部と後端部の両横辺の間隔を規制することで、刺繍枠7が枠の内側に変形することを防止できるようになる。
なお、図1に示す刺繍ミシンの構成、特に、刺繍枠7の取付構造は、枠補助具8を除くと従来のそれと同様である。すなわち、この発明の一実施例に係る刺繍ミシンは、刺繍枠7の横方向の略中央部に配設された枠補助具8に特徴がある。
なお、図1に示す刺繍ミシンの構成、特に、刺繍枠7の取付構造は、枠補助具8を除くと従来のそれと同様である。すなわち、この発明の一実施例に係る刺繍ミシンは、刺繍枠7の横方向の略中央部に配設された枠補助具8に特徴がある。
図2は図1に示す枠補助具8を抽出し、拡大して示す平面図である。また、図3は図2のI−I線における平面に沿って切断し矢印方向に見た断面図であり、図4は図3に示す枠補助具8を折り曲げた状態を示している。枠補助具8は、断面形状がみぞ型の3つのサッシ部材、第1サッシ部材10、第2サッシ部材11及び第3サッシ部材12が相互に連結されて構成されている。第1サッシ部材10と第2サッシ部材11は、ヒンジ部材13を介して互いに揺動可能に連結されており、該ヒンジ部材13において、枠補助具8を折り曲げることが可能である(図4参照)。第2サッシ部材11と第3サッシ部材12は連結部材17を介して連結されている。連結部材17は、第2サッシ部材11の端部及び第3サッシ部材12の端部に対して固定(この実施例ではネジ止め)され、両サッシ部材11、12の連結を中継する。第2サッシ部材11には、連結部材17をネジ止めするためのネジ孔として、第2サッシ部材11の長手方向に沿って延びた長孔18が形成されており、第2サッシ部材11に対する連結部材17の固定位置を長孔18の長さ範囲において調整することで、第2サッシ部材11と第3サッシ部材12との間隔を任意に変更することができる。これにより、枠補助具8の全長を刺繍枠7の前端部と後端部の両横辺の相互間隔に合わせて調整することができる。
枠補助具8の両端部(刺繍枠7の前端部と後端部に当接する端部)には、受け部材(係合部)19がそれぞれ配設されている。受け部材19は、基部において第1サッシ部材10、第3サッシ部材12の端部にそれぞれネジ止めされており、その自由端側は保持クリップ9の側面に略整合する形状となっている。図3に示す通り、刺繍枠7に枠補助具8を取り付けると、枠補助具8の両端部に具わる受け部材19は、刺繍枠7の内周側に面する保持クリップ9の側面に係合する。
枠補助具8の両端部(刺繍枠7の前端部と後端部に当接する端部)には、受け部材(係合部)19がそれぞれ配設されている。受け部材19は、基部において第1サッシ部材10、第3サッシ部材12の端部にそれぞれネジ止めされており、その自由端側は保持クリップ9の側面に略整合する形状となっている。図3に示す通り、刺繍枠7に枠補助具8を取り付けると、枠補助具8の両端部に具わる受け部材19は、刺繍枠7の内周側に面する保持クリップ9の側面に係合する。
図5は、第1サッシ部材10と第2サッシ部材11を連結するヒンジ部材13を、枠補助具8から取り外した状態で示す斜視図である。ヒンジ部材13は断面形状がみぞ型の2つのヒンジ片14を組み合わせて構成されている。各ヒンジ片14は、第1サッシ部材10と第2サッシ部材11の内周に略適合するサイズに形成されてよい。各ヒンジ片14は、一方の側面端部に略円形の突状部14aが突設され、他方の側面端部に該突状部14aと略緊密に嵌合しうる形状の凹部14bを有する。各ヒンジ片14の突状部14aと凹部14bは、ヒンジ片14の下端寄りの適宜の位置に形成されるものとする。各ヒンジ片14の突状部14aと一方の凹部14bとを嵌合させることで、突状部14aと凹部14bの嵌合部を中心として両ヒンジ片14を互いに揺動可能に連結する。
ヒンジ片14の凹部14bは、突状部14aの形状に対応するカーブを有する切欠きであって、略円形状の突状部14aの嵌入を、半円に相当する部分以上にわたって許容する深さで形成されるとよい。このようにすれば、突状部14aと凹部14bが嵌合したときに、2つのヒンジ片14の連結がより確実になる。突状部14aと凹部14bを嵌合させるときは、嵌合すべき突状部14aと凹部14bが横並びに並置されるよう2つのヒンジ片14を対向させて、一方のヒンジ片14の突状部14aを他方のヒンジ片14の凹部14bに嵌め合わせればよい。
ヒンジ片14の凹部14bは、突状部14aの形状に対応するカーブを有する切欠きであって、略円形状の突状部14aの嵌入を、半円に相当する部分以上にわたって許容する深さで形成されるとよい。このようにすれば、突状部14aと凹部14bが嵌合したときに、2つのヒンジ片14の連結がより確実になる。突状部14aと凹部14bを嵌合させるときは、嵌合すべき突状部14aと凹部14bが横並びに並置されるよう2つのヒンジ片14を対向させて、一方のヒンジ片14の突状部14aを他方のヒンジ片14の凹部14bに嵌め合わせればよい。
ヒンジ部材13を介して第1サッシ部材10と第2サッシ部材11を連結するときには、先ず、ヒンジ部材13を構成する2つのヒンジ片14を嵌合させて、その嵌合状態を保ったまま、一方のヒンジ片14を第1サッシ部材10に、他方を第2サッシ部材11にネジ止めすればよい。図2や図3に示す通り、ヒンジ部材13は第1サッシ部材10及び第2サッシ部材11の内側に装着される。第1サッシ部材10及び第2サッシ部材11にヒンジ部材13を取り付けると、両ヒンジ片14の嵌合部分(突状部14aと凹部14b)の外側面は第1サッシ部材10の内側面で覆われるので、その嵌合部分が左右にぶれることなく固定される。このため、ヒンジ部材13から第1サッシ部材10を取り外さない限り、両ヒンジ片14の嵌合が解かれてしまうことはない。
また、ヒンジ部材13を構成する両ヒンジ片14の内側面には、それぞれピン15が突設されており、図3に示す通り、両ヒンジ片14のピン15の間には引張りバネ16が架け渡されている。この引張りバネ16の張力は、両ヒンジ片14が互いに引き付け合い、嵌合部分(突状部14aと凹部14b)の摺接面が常に大きくなるよう作用する。従って、この引張りバネ16は、両ヒンジ片14の嵌合状態を良好に保つと共に、その揺動の確動性及び耐久性の向上に寄与する。なお、引張りバネ16の装備は必須ではない。なお、ピン15の設置位置は、枠補助具8が真直ぐな状態(図3に示す状態)のときにヒンジ部材13の揺動中心軸(突状部14aの嵌合中心)よりも上方の位置に設定されている。これにより、枠補助具8が真直ぐな状態(図3の状態)及び折り曲げた状態(図4の状態)の何れの場合にも、それぞれの状態を維持するよう引張りバネ16の張力が両ヒンジ片14に対して作用する。勿論、引張りバネ16を装備しなくても枠補助具8を真直ぐな状態、或いは、折り曲げた状態とし、また、それぞれの状態を維持させることは十分に可能であり、引張りバネ16による枠補助具8の状態維持作用は二次的なものに過ぎない。
次に上記構成からなる枠補助具8の刺繍枠7に対する着脱手順について図3及び図4を参照して説明する。
まず、刺繍枠7に被刺繍布Tを載置し、刺繍枠7の内周縁上面の帯状突起(突条)7aの箇所を保持クリップ9で挟むことで、被刺繍布Tを該突条7aと保持クリップ9との間に挟み込んで刺繍枠7上に保持する。次に、図4に示すように枠補助具8をヒンジ部材13の部分で折り曲げた状態にして、これを刺繍枠7の前端部(Y方向手前側の横辺)と後端部(Y方向奥側の横辺)の両横辺の間に配置する。枠補助具8の配置位置は、刺繍枠7のX方向の略中央部とする。このように配置された枠補助具8のヒンジ部材13部分を押し下げることで、枠補助具8を真直ぐな状態(図3に示す状態)に伸長する。これにより、枠補助具8の両端部に具わる受け部材19が刺繍枠7に取り付けられた保持クリップ9に係合され、枠補助具8は刺繍枠7の前端部と後端部の間にY方向を横切るよう刺繍枠7のX方向の略中央部に取り付けられる(図1参照)。このように刺繍枠7の前端部と後端部の両横辺の間に取り付けられた枠補助具8によって、刺繍枠7の前端部と後端部の相互間隔(Y方向の幅)を規制することができる。従って、刺繍枠7の前端部と後端部の両横辺の間に枠補助具8を取り付けることで、刺繍枠7の前端部乃至後端部が刺繍枠7の内側へ変形してしまうことを防止することができる。また、枠補助具8が保持クリップ9の側面に略整合する形状の受け部材19を介して刺繍枠7に装着されるよう構成されているので、作業者は、刺繍枠7に保持クリップ9を取り付けたままの状態で、枠補助具8を刺繍枠7に装着することができる。
まず、刺繍枠7に被刺繍布Tを載置し、刺繍枠7の内周縁上面の帯状突起(突条)7aの箇所を保持クリップ9で挟むことで、被刺繍布Tを該突条7aと保持クリップ9との間に挟み込んで刺繍枠7上に保持する。次に、図4に示すように枠補助具8をヒンジ部材13の部分で折り曲げた状態にして、これを刺繍枠7の前端部(Y方向手前側の横辺)と後端部(Y方向奥側の横辺)の両横辺の間に配置する。枠補助具8の配置位置は、刺繍枠7のX方向の略中央部とする。このように配置された枠補助具8のヒンジ部材13部分を押し下げることで、枠補助具8を真直ぐな状態(図3に示す状態)に伸長する。これにより、枠補助具8の両端部に具わる受け部材19が刺繍枠7に取り付けられた保持クリップ9に係合され、枠補助具8は刺繍枠7の前端部と後端部の間にY方向を横切るよう刺繍枠7のX方向の略中央部に取り付けられる(図1参照)。このように刺繍枠7の前端部と後端部の両横辺の間に取り付けられた枠補助具8によって、刺繍枠7の前端部と後端部の相互間隔(Y方向の幅)を規制することができる。従って、刺繍枠7の前端部と後端部の両横辺の間に枠補助具8を取り付けることで、刺繍枠7の前端部乃至後端部が刺繍枠7の内側へ変形してしまうことを防止することができる。また、枠補助具8が保持クリップ9の側面に略整合する形状の受け部材19を介して刺繍枠7に装着されるよう構成されているので、作業者は、刺繍枠7に保持クリップ9を取り付けたままの状態で、枠補助具8を刺繍枠7に装着することができる。
一方、枠補助具8を刺繍枠7から取り外すときには、枠補助具8のヒンジ部材13の部分を持ち上げて、これを図4に示すような折り曲げた状態とする。枠補助具8を折り曲げると、枠補助具8の両端部に具わる受け部材19と保持クリップ9の係合が解かれ、枠補助具8を刺繍枠7から取り外すことができる。
このように、この実施例に係る枠補助具8によれば、枠補助具8を刺繍枠7に取り付ける作業及び刺繍枠7から取り外す作業は、ヒンジ部材13の部分を押し下げて枠補助具8を真っ直ぐな状態に伸ばすこと、及び、ヒンジ部材13の部分を持ち上げて枠補助具8を折り曲げることによってワンタッチで行なえるようになる。従って、枠補助具8を着脱する作業を効率的に行なうことができる。
なお、枠補助具8を刺繍枠7に取り付けた状態では、枠補助具8が刺繍枠7のY方向の幅を規制する反力として、刺繍枠7の前端部と後端部の両横辺から内側に向かう力が枠補助具8に対して加わるが、ヒンジ部材13の揺動中心が枠補助具8の下方(図3参照)に位置しているので、前記反力によって枠補助具8がヒンジ部材13部分で折れ曲がってしまうことはない。
また、第2サッシ部材11に対する連結部材17の固定位置を調整して枠補助具8の全長を調整することで、受け部材19と保持クリップ9の係合具合(両者の係合を緊密にしたり、或いは、それを弛緩させたり等)を調整することができる。また、被刺繍布Tの厚さに応じて、刺繍枠7の前端部と後端部に配置された両保持クリップ9(対向する保持クリップ9)の相互間隔が変化した場合にも、連結部材17の固定位置を調整することにより枠補助具8の全長を調整して、これに対応することができる。
また、第2サッシ部材11に対する連結部材17の固定位置を調整して枠補助具8の全長を調整することで、受け部材19と保持クリップ9の係合具合(両者の係合を緊密にしたり、或いは、それを弛緩させたり等)を調整することができる。また、被刺繍布Tの厚さに応じて、刺繍枠7の前端部と後端部に配置された両保持クリップ9(対向する保持クリップ9)の相互間隔が変化した場合にも、連結部材17の固定位置を調整することにより枠補助具8の全長を調整して、これに対応することができる。
図6〜図8は、被刺繍布T全体(刺繍可能な範囲全域)にわたって刺繍を施す場合の作業手順について説明する図であって、刺繍枠7を上面側から見た平面図である。なお、図6〜図8においては刺繍枠7の部分を抽出して示しているが、これは図1に示したものと同様な4つのミシンヘッド3を具備する多頭式ミシンである。図6〜図8において、被刺繍布T上には4つの刺繍柄Sが並んで描かれている。これら4つの刺繍柄Sは、4つのミシンヘッド3の各々によって刺繍されるものであり、図に示す通り、被刺繍布T全体(刺繍可能な範囲全域)にわたって刺繍される。刺繍ミシンは、刺繍データに基づき刺繍枠7をX方向及びY方向に駆動してミシンヘッド3に対する刺繍枠7の相対位置を制御して、各ミシンヘッド3毎に刺繍柄Sの刺繍を行なう。各刺繍柄Sの縫い順は、図6又は図7において、実線で示す部分から先に縫い始めて、想像線(二点鎖線)で示す部分を後から縫うものとする。
この刺繍柄Sを刺繍する際に作業者が行なう作業の手順は次の通りである。
(1)まず、保持クリップ9を用いて刺繍枠7に被刺繍布Tを保持する。保持クリップ9は刺繍枠7の枠周全体を覆うよう配備される。
(2)刺繍枠7の横方向の略中央部に枠補助具8をセットする。刺繍枠7のX方向の略中央部は、概ね、右から2番目の刺繍柄Sと同3番目の刺繍柄Sとの間に相当する。そこで、作業者は、図6に示すように、右から2番目の刺繍柄Sの縫い順が後の部分(図6の想像線で示す部分)の上に枠補助具8を装着する。
(3)作業者は刺繍柄Sの刺繍を開始して、図6において実線で示す部分の刺繍を行なう。このとき、刺繍枠7の前端側と後端側の両横辺の間隔は枠補助具8によって規制されているので、刺繍枠7の前端側が被刺繍布Tの張力によって変形してしまうことはない。また、枠補助具8は、右から2番目の刺繍柄Sの縫い順が後の部分(想像線で示す部分)の上に装着されているので、刺繍枠7の横方向の略中央部に位置する右から3番目の刺繍柄Sの右端部分の刺繍の邪魔にならない。そして、図6において実線で示す部分の刺繍が終了した時点で刺繍ミシンの動作を一旦停止する。このミシン動作の一旦停止は、該実線部分の刺繍の終了に応じてミシン動作を自動停止させる自動制御、或いは、作業者の手動操作のいずれの方法で実現してもよい。図6に示す通り、この時点で、枠補助具8は右から2番目の刺繍柄Sの縫いが未完の部分(想像線で示す部分)の上側に位置している。
(4)続いて、作業者は、図7に示すように、別の枠補助具8aを右から3番目の刺繍柄Sの右端部分(刺繍が終了した部分)の上にセットする。
(5)そして、図8に示すように、2番目の刺繍柄Sの縫いが未完の部分(想像線で示す部分)にセットされていた枠補助具8を取り外す。刺繍枠7のY方向の幅は別の枠補助具8aによって規制されているので、刺繍枠7の変形は防止できる。枠補助具8を取り外した後に、刺繍ミシンを再起動させて、図6及び7において想像線で示した部分の刺繍を行うことで、刺繍柄Sの刺繍を完了させる。
このように、枠補助具8を縫い順が後方の部分の上にセットしておいて、その部分以外の刺繍を先に行い、枠補助具8を刺繍を行った部分の上へ切り替えた後に残りの刺繍を行うようにすることで、被刺繍布の全体にわたり刺繍を行う場合でも、枠補助具8を用いて刺繍枠7の変形とそれに伴う刺繍柄のずれを防止できる。また、枠補助具8の着脱が刺繍枠7に保持クリップ9を取り付けたままの状態でワンタッチで行なえることから、枠補助具8のセット位置を切り替えるときに保持クリップ9を取り外すこと無く、2つの枠補助具8及び8aの切り替え作業を簡易に短時間で行なえる。
(1)まず、保持クリップ9を用いて刺繍枠7に被刺繍布Tを保持する。保持クリップ9は刺繍枠7の枠周全体を覆うよう配備される。
(2)刺繍枠7の横方向の略中央部に枠補助具8をセットする。刺繍枠7のX方向の略中央部は、概ね、右から2番目の刺繍柄Sと同3番目の刺繍柄Sとの間に相当する。そこで、作業者は、図6に示すように、右から2番目の刺繍柄Sの縫い順が後の部分(図6の想像線で示す部分)の上に枠補助具8を装着する。
(3)作業者は刺繍柄Sの刺繍を開始して、図6において実線で示す部分の刺繍を行なう。このとき、刺繍枠7の前端側と後端側の両横辺の間隔は枠補助具8によって規制されているので、刺繍枠7の前端側が被刺繍布Tの張力によって変形してしまうことはない。また、枠補助具8は、右から2番目の刺繍柄Sの縫い順が後の部分(想像線で示す部分)の上に装着されているので、刺繍枠7の横方向の略中央部に位置する右から3番目の刺繍柄Sの右端部分の刺繍の邪魔にならない。そして、図6において実線で示す部分の刺繍が終了した時点で刺繍ミシンの動作を一旦停止する。このミシン動作の一旦停止は、該実線部分の刺繍の終了に応じてミシン動作を自動停止させる自動制御、或いは、作業者の手動操作のいずれの方法で実現してもよい。図6に示す通り、この時点で、枠補助具8は右から2番目の刺繍柄Sの縫いが未完の部分(想像線で示す部分)の上側に位置している。
(4)続いて、作業者は、図7に示すように、別の枠補助具8aを右から3番目の刺繍柄Sの右端部分(刺繍が終了した部分)の上にセットする。
(5)そして、図8に示すように、2番目の刺繍柄Sの縫いが未完の部分(想像線で示す部分)にセットされていた枠補助具8を取り外す。刺繍枠7のY方向の幅は別の枠補助具8aによって規制されているので、刺繍枠7の変形は防止できる。枠補助具8を取り外した後に、刺繍ミシンを再起動させて、図6及び7において想像線で示した部分の刺繍を行うことで、刺繍柄Sの刺繍を完了させる。
このように、枠補助具8を縫い順が後方の部分の上にセットしておいて、その部分以外の刺繍を先に行い、枠補助具8を刺繍を行った部分の上へ切り替えた後に残りの刺繍を行うようにすることで、被刺繍布の全体にわたり刺繍を行う場合でも、枠補助具8を用いて刺繍枠7の変形とそれに伴う刺繍柄のずれを防止できる。また、枠補助具8の着脱が刺繍枠7に保持クリップ9を取り付けたままの状態でワンタッチで行なえることから、枠補助具8のセット位置を切り替えるときに保持クリップ9を取り外すこと無く、2つの枠補助具8及び8aの切り替え作業を簡易に短時間で行なえる。
以上説明した通り、この実施例によれば、枠補助具8によって刺繍枠7の前端部及び後端部の両横辺の間隔を規制することで、両横辺の内側への変形を防止することができる。従って、刺繍枠7の変形による刺繍柄ずれを効果的に防止することができるという優れた効果を奏する。また、枠補助具8の刺繍枠7に対する着脱作業をワンタッチで行えるように構成したことで、枠補助具8を脱着する作業に手間が掛からず短時間で行えるようになるという優れた効果を奏する。また、枠補助具8は保持クリップ9を取り付けた状態で着脱できるため、枠補助具材8のセット位置を考慮することなく保持クリップ9を取り付けることができ、また、枠補助具8を取り替える際に保持クリップ9を取り外さなくてもよいので、手間が省ける。また、枠補助具8が上記の利点を有することから、被刺繍布の全体にわたり刺繍を行う場合でも、枠補助具8を使用できるようになり、刺繍枠7の変形による刺繍柄ずれを効果的に防止できるという優れた効果を奏する。
なお、上記実施例において、枠補助具8のヒンジ部材13の構成は、上記図5に示すものに限らず、第1サッシ部材10と第2サッシ部材11を互いに揺動可能に連結する構造であって、当該部位における枠補助具8の折り曲げ及び真直をワンタッチで(簡易に)実現できさえすれば、どのような構成であってもよい。また、ヒンジ部材13を介して第1サッシ部材10と第2サッシ部材11を連結する構成に限らず、第1サッシ部材10と第2サッシ部材11を直接連結し、両者の連結端部にヒンジ機構を設ける構成であってもよい。また、上記実施例において、枠補助具8は、ヒンジ機構の作用により、刺繍枠7に対する着脱作業をワンタッチで行えるように構成されるものであったが、これに限らず、スライド機構やバネ機構等を用いて枠補助具8の両端の間隔をワンタッチで変化させることで刺繍枠7に対する着脱作業を簡便化する構成であってもよい。
また、第2サッシ部材11と第3サッシ部材12との連結部(連結部材17)における長さ調整機構は、上記実施例に示す長孔18による構成に限らず、第2サッシ部材11と第3サッシ部材12との相互間隔を調整できさえすれば、例えば第2サッシ部材11と第3サッシ部材12をスライドレールを介して連結し、第2サッシ部材11と第3サッシ部材12の相対位置を該レールの長さ範囲において調節するような構成等、どのような構成であってもよい。また、連結部材17を介在させずに、第2サッシ部材11と第3サッシ部材12を直接連結させる構成であってもよい。
また、枠補助具8は、第2サッシ部材11と第3サッシ部材12との相互間隔の調整により長さ調整する構成に限らず、その他の部材間の連結間隔を調整する構成や、或いは、サッシ部材10〜12や受け部材19等の各構成部材自体を伸縮可能に構成する等により枠補助具8の全長を調整し、枠補助具8を各種の刺繍枠7の大きさに対応できるよう構成してよい。なお、枠補助具8の長さ調節機構を具備しなくとも、この発明の実施に差し支えはない。
また、枠補助具8は、第2サッシ部材11と第3サッシ部材12との相互間隔の調整により長さ調整する構成に限らず、その他の部材間の連結間隔を調整する構成や、或いは、サッシ部材10〜12や受け部材19等の各構成部材自体を伸縮可能に構成する等により枠補助具8の全長を調整し、枠補助具8を各種の刺繍枠7の大きさに対応できるよう構成してよい。なお、枠補助具8の長さ調節機構を具備しなくとも、この発明の実施に差し支えはない。
また、上記実施例においては、枠補助具8を3つのサッシ部材10〜12を連結して構成する例について説明したが、前記縫製用枠の対向する2辺の間にワンタッチで着脱でき、該2辺の間隔を規制することができれば、枠補助具8を構成するサッシ部材の数は上記の限りではない。
また、上記実施例においては、この発明に係る枠補助具8を、Y方向手前側の横辺(前端部)が自由状態の刺繍枠7に適用する例について説明したが、これに限らず、刺繍枠7のY方向手前側の横辺(前端部)も後端部と一体的に移動する枠駆動形態、すなわち、刺繍枠7の前端部も後端部と同様に、X駆動機構及びY駆動機構に対して直接又は間接的に取り付けられた刺繍枠7の取付構造である場合にも、刺繍枠7の変形を確実に防止するために枠補助具8を適用してもよい。
1 ミシンフレーム、2 ミシンテーブル、3 ミシンヘッド、4 針板、5 基体、6 連結体、7 刺繍枠(縫製用枠)、8 枠補助具(縫製用枠補助具)、9 保持クリップ(保持部材)、10〜12 サッシ部材、13 ヒンジ部材、17 連結部材、19 受け部材(係合部)、T 被刺繍布、S 刺繍柄
Claims (4)
- ミシンにおいて被縫製物を保持するための縫製用枠の変形を防止する縫製用枠補助具であって、前記縫製用枠の対向する2辺の間に取り付けられて該2辺の間隔を規制することを特徴とする縫製用枠補助具。
- 前記縫製用枠補助具は、ヒンジ部を介して折り曲げ可能に構成され、該ヒンジ部を伸ばした状態で前記縫製用枠の対向する2辺の間に取り付けられて該2辺の間隔を規制し、また、該ヒンジ部を折り曲げた状態で該縫製用枠から取り外すことができることを特徴とする請求項1に記載の縫製用枠補助具。
- 前記縫製用枠は、各辺に取り付けられた保持部材によって該被縫製物を前記縫製用枠に保持するものであり、
前記縫製用枠補助具は、両端部において前記保持部材と係合する係合部を有し、該保持部材を前記縫製用枠に取り付けたままの状態で着脱可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の縫製用枠補助具。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の縫製用枠補助具を具えたミシン。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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