JPH0839877A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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Publication number
JPH0839877A
JPH0839877A JP18220994A JP18220994A JPH0839877A JP H0839877 A JPH0839877 A JP H0839877A JP 18220994 A JP18220994 A JP 18220994A JP 18220994 A JP18220994 A JP 18220994A JP H0839877 A JPH0839877 A JP H0839877A
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JP
Japan
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roller
sheet
paper
bail
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Withdrawn
Application number
JP18220994A
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English (en)
Inventor
Junichi Kawato
淳一 川戸
Mitsugi Fujiwara
貢 藤原
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙の連続給紙が可能であるとともに、ベー
ルローラの用紙に対する接離動作を自動的に行うことの
できるプリンタを提供すること。 【構成】 回転駆動され印字位置PPに用紙3を搬送す
る紙送りローラ7と、プラテン5に対して接離自在とさ
れた印字ヘッド6と、印字状態における用紙3の姿勢を
制御するベールローラ11とを具備するプリンタ本体2
と、給紙モータ25の駆動力をもって回転駆動され前記
紙送りローラ7に用紙を送出する給紙ローラ22を備え
たカットシートフィーダ4とを有するプリンタ1におい
て、前記給紙モータ25の駆動力をもって駆動され前記
ベールローラ11を自動的に用紙3に対して接離動作さ
せるベールローラ駆動機構21を設けたことを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字状態における用紙
の姿勢を制御するベールローラを自動的に動作させるこ
とのできるプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、普通紙、OHP用紙、厚紙等の
用紙に印字を行うようにした熱転写プリンタ、ページプ
リンタ等の各種のプリンタが、高印字品質、低騒音、低
コスト、メンテナンスの容易性等の理由により、コンピ
ュータ、ワードプロセッサ、ファクシミリ等の出力装置
として用いられている。
【0003】このような一般的なプリンタについて熱転
写プリンタを例示して説明する。
【0004】従来からある熱転写プリンタは、プリンタ
本体内に、プラテンに対して接離自在とされたサーマル
ヘッドが配設されており、サーマルヘッドより用紙の走
行方向上流側には、回転駆動されプリンタの印字位置に
用紙を搬送する紙送りローラが配設されている。さら
に、紙送りローラより用紙の走行方向上流側には、給紙
モータの駆動力をもって回転駆動される給紙ローラを備
えたカットシートフィーダと称される給紙装置が配設さ
れており、このカットシートフィーダにより用紙が連続
給紙可能とされている。
【0005】そして、このような従来の熱転写プリンタ
においては、プラテンの前方に用紙と、ベースフィルム
に所望のインクを塗布してなるインクリボンとを、多数
の発熱素子を配列させたサーマルヘッドによりプラテン
との間に挟持し、サーマルヘッドに整列配置されている
多数の発熱素子を、印字情報に基づいて選択的に発熱さ
せることにより、インクリボンのインクを部分的に溶融
して用紙の所望の印字位置に転写し、用紙上に所望の画
像等の印字を行うように構成されている。
【0006】ところで、前述した従来の熱転写プリンタ
においては、印字パターン、印字の濃度、印字時の熱お
よび印字ヘッドの圧接力等の影響により、印字後の用紙
がカールするという問題点があった。
【0007】前記用紙のカールは、印字位置において印
字状態とされたプラテンとサーマルヘッドとの当接力を
低減させ、印字品質を低下させてしまうという問題点が
あった。
【0008】このような用紙のカールによる印字品質の
低下を防止するために、従来のプリンタにおいては、印
字後の用紙を、用紙のカールの方向と逆方向に押圧して
印字状態の用紙の姿勢を制御せしめ、印字後の用紙のカ
ールによるプラテンとサーマルヘッドとの当接力の低減
を防止し、印字品質を安定させるベールローラを設けた
ものが提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のベールローラは、用紙の給紙時に、人手による
キャノピの開閉動作に連動して上下動させることによ
り、用紙の走行方向先端部に接離動作する構成とされて
おり、カットシートフィーダを有する連続給紙可能なプ
リンタにおいては、ベールローラの操作が煩雑になると
ともに、ベールローラを動作させるための操作時間を必
要とし、単位時間当たりの印字枚数が減少してしまうと
いう問題点があった。
【0010】そこで、用紙の連続給紙が可能であるとと
もに、ベールローラの用紙に対する接離動作を自動的に
行うことのできるプリンタが望まれていた。
【0011】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、用紙の連続給紙が可能であるとともに、ベール
ローラの用紙に対する接離動作を自動的に行うことので
きるプリンタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明のプリンタは、回転駆動さ
れ印字位置に用紙を搬送する紙送りローラと、プラテン
に対して接離自在とされた印字ヘッドと、印字状態にお
ける用紙の姿勢を制御するベールローラとを具備するプ
リンタ本体と、給紙モータの駆動力をもって回転駆動さ
れ前記紙送りローラに用紙を送出する給紙ローラを備え
たカットシートフィーダとを有するプリンタにおいて、
前記給紙モータの駆動力をもって駆動され前記ベールロ
ーラを自動的に用紙に対して接離動作させるベールロー
ラ駆動機構を設けたことを特徴としている。
【0013】また、請求項2に記載の本発明のプリンタ
は、請求項1において、前記ベールローラ駆動機構は、
ベールローラを用紙に対して接離動作させる回動可能な
ベールアームと、ベールアームを動作させる回動可能な
ベールローラ駆動アームと、前記給紙モータの駆動力を
もって駆動されこのベールローラ駆動アームを回動動作
させるカムを備えたカム付ギヤとを有することを特徴と
している。
【0014】さらに、請求項3に記載の本発明のプリン
タは、請求項1または請求項2において、前記給紙モー
タは、用紙の給紙時に給紙ローラを駆動し、用紙の給紙
停止時にベールローラ駆動機構を駆動するように構成さ
れていることを特徴としている。
【0015】
【作用】前述した構成からなる請求項1に記載の本発明
のプリンタによれば、ベールローラ駆動機構を給紙モー
タの駆動力をもって駆動することにより、用紙に対する
ベールローラの接離動作を自動的に行うことができる。
【0016】また、請求項2に記載の本発明のプリンタ
によれば、カム付ギヤを給紙モータの駆動力をもって駆
動することにより、カム付ギアのカムがベールローラ駆
動アームを回動し、このベールローラ駆動アームの回動
動作は、ベールアームを回動動作せしめて用紙に対する
ベールローラの接離動作を自動的に行うことができる。
【0017】さらに、請求項3に記載の本発明のプリン
タによれば、給紙モータを、用紙の給紙時に給紙ローラ
を駆動し、用紙の給紙停止時にベールローラ駆動機構を
駆動するように構成することにより、一つの給紙モータ
を用紙の給紙およびベールローラの駆動の両者に用いる
ことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。
【0019】図1は本発明に係るプリンタの一実施例で
ある熱転写プリンタの要部を示す模式図である。
【0020】図1に示すように、本実施例の熱転写プリ
ンタ1は、プリンタ本体2に、用紙3を連続給紙せしめ
る給紙装置としてのカットシートフィーダ4が配設され
ている。
【0021】前記プリンタ本体2内には、平板状のプラ
テン5がその印字面を略水平となるようにして配設され
ている。このプラテン5の上方には、プラテン5に対向
し、図示しない駆動機構によりプラテン5に対して接離
自在とされた印字ヘッドとしてのサーマルヘッド6が配
設されている。そして、プラテン5に対し当接している
ヘッドダウン状態におけるサーマルヘッド6とプラテン
5との当接位置が印字位置PPとされている。さらに、
プラテン5とサーマルヘッド6との間には、プラテン5
側から順に用紙3およびインクリボン(共に図示せず)
が供給されるようになっている。
【0022】前記印字位置PPより図1において矢印A
にて示す用紙搬送方向の上流側には、所定速度で用紙3
を印字位置PPに向かって搬送する紙送りローラ7が配
設されている。この紙送りローラ7は、図示しないステ
ッピングモータにより駆動されるようになっている。そ
して、紙送りローラ7の上方には、紙送りローラ7に当
接される補助ローラ8が回転自在に配設されており、こ
の補助ローラ8は、紙送りローラ7に従動回転するよう
にされている。つまり、用紙3は、紙送りローラ7と補
助ローラ8との間に挟持されるようにして搬送されるよ
うになっている。
【0023】前記紙送りローラ7の用紙走行方向の上流
側には、PEセンサと称される用紙3の有無を検出する
用紙検出手段9が配設されている。この用紙検出手段9
は、例えば、リミットスイッチ等の各種接触式のセン
サ、光センサ等の非接触式のセンサ等から選択すること
ができる。
【0024】前記印字位置PPより用紙搬送方向の下流
側には、印字の終了した用紙3をプリンタ本体2内から
外部へ排出するための回転駆動される排紙ローラ10が
配設されている。
【0025】前記印字位置PPと排紙ローラ10との間
には、用紙搬送経路PLに望ませるようにして回転可能
なベールローラ11が配設されている。このベールロー
ラ11は、排紙ローラ10より用紙走行方向下流側に配
設された支軸12に基端部を回動自在に軸支されたベー
ルアーム13の自由端に取着されており、このベールア
ーム13は、支軸12を中心として図1において両矢印
にて示すように回動自在とされている。そして、支軸1
2を中心としたベールアーム13の回動動作により、ベ
ールローラ11が用紙3に対して接離し得るようになっ
ている。
【0026】前記プリンタ本体2内の下部には、ベール
アーム13を上下動させることによりベールローラ11
を用紙3に対して接離するように動作させるためのベー
ルローラ駆動アーム14が配設されている。このベール
ローラ駆動アーム14は、プリンタ本体2の底面2aと
略平行に延在する基腕14Aを有しており、この基腕1
4Aは、プリンタ本体2内に配設されている回転支軸1
5に枢着されている。そして、ベールローラ駆動アーム
14の基腕14Aの左端部には、上方に向かって延出さ
れた左腕14Bが形成されており、左腕14Bの先端部
14b(自由端)は、ベールアーム13の長さ方向略中
央部の下面に当接されている。さらに、ベールローラ駆
動アーム14の基腕14Aの右端部には、上方に向かっ
て延出された右腕14Cが形成されており、右腕14C
の先端部14c(自由端)は、プリンタ本体2内の一側
面に平行に配設されたサブフレーム16に回転自在に取
着されたカム付ギヤ17の一側面に形成されているカム
17Aのカム面17a(カム17Aの外周面)に当接さ
れている。
【0027】前記カム17Aは、カム付ギア17の一側
面に突設されており、図1に示すように、ベールローラ
駆動アーム14の基腕14Aがプリンタ本体2の底面2
aと略平行な状態において、ベールアーム13に当接す
るベールローラ駆動アーム14の左腕14Bの先端部1
4bを最も下方に位置させて、ベールローラ11を図1
において実線にて示す下降位置に位置させるように配設
されている。また、このカム17Aは、カム付ギア17
を180度回転させることにより、ベールローラ駆動ア
ーム14を回転支軸15を中心として時計方向に回動さ
せて、ベールアーム13に当接するベールローラ駆動ア
ーム14の左腕14Bの先端部14bを最も上方に位置
させて、ベールローラ11を図1において破線にて示す
上昇位置に位置させるように形成されている。さらに、
カム付ギア17は、給紙停止時にプラネットギア18と
接続可能とされている。また、ベールローラ駆動アーム
14の左腕14Bには、ベールローラ11の動作状態を
検出するための光センサ19を動作させる反射板20が
配設されている。
【0028】そして、前記ベールアーム13、ベールロ
ーラ駆動アーム14、およびカム付ギア17によりベー
ルローラ駆動機構21が形成されている。
【0029】前記紙送りローラ7の用紙搬送方向の上流
側には、カットシートフィーダ4が配設されている。こ
のカットシートフィーダ4は、印字情報に基づいて用紙
3の連続給紙を可能とするものであって、重積した多数
の用紙3を一枚づつ紙送りローラ7に向かって送出する
給紙ローラ22を有している。そして、用紙3は、この
給紙ローラ22によって、一枚の用紙3の印字が終了す
る毎に、次に印字する新しい用紙3を自動的に紙送りロ
ーラ7に向かって送出するようになっている。この給紙
ローラ22の一端には、給紙ローラ22を駆動するため
の給紙ギア23が同軸状に取着されている。この給紙ギ
ア23は、複数、本実施例においては二つの減速ギア2
4を介して給紙時にプラネットギア18に接続可能とさ
れている。このプラネットギア18は、プリンタ本体2
内に配設されている給紙モータ2の出力軸25aに取着
されている駆動ギア26に接続(噛合)されている大径
のスパーギア27に同軸状に取着されこのスパーギア2
7と一体回転するサンギア28に接続(噛合)されてい
る。また、プラネットギア18は、スパーギア27に同
軸状に取着された回転自在な回転体27Aの側面に、回
転自在に支持されている。
【0030】すなわち、給紙モータ25の駆動力は、給
紙停止時にカム付ギア17に伝達され、給紙時に給紙ロ
ーラ22に伝達する構成とされている。
【0031】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
【0032】図1は、用紙の給紙が可能な初期状態を示
しており、図2はベールローラが上昇位置に位置する状
態を示す図1と同様の図であり、図3は用紙の頭出しが
完了してベールローラが用紙と当接した状態を示す図1
と同様の図である。
【0033】本実施例の熱転写プリンタ1が駆動され、
用紙3の給紙が可能な初期状態においては、図1に示す
ように、ベールローラ駆動機構21は、ベールローラ1
1を下降位置に位置するようにされている。
【0034】つまり、ベールローラ駆動アーム14の基
腕14Aは、カム付ギア17のカム17Aによってプリ
ンタ本体2の底面2aと略平行とされ、ベールアーム1
3に当接するベールローラ駆動アーム14の左腕14B
の先端部14bが最も下方に位置し、ベールアーム13
の自由端に取着されているベールローラ11を下降位置
に位置させている。また、ベールローラ駆動アーム14
の左腕14Bに配設された反射板20は、光センサ19
から照射されている光の軌跡上に位置し、光センサ19
から照射された光は、反射板20により反射光となって
光センサ19に受光され、ベールローラ11が下降位置
に位置することが検出されている。
【0035】つぎに、本実施例の熱転写プリンタ1によ
る印字動作が開始されると給紙状態となり、給紙モータ
25が給紙ローラ22を駆動するように駆動する。
【0036】すなわち、給紙モータ25が反時計方向に
駆動し、給紙モータ25の出力軸25aに取着された駆
動ギア26が反時計方向に回転する。そして、駆動ギア
26の反時計方向への回転は、駆動ギア26に噛合して
いるスパーギア27を時計方向に回転させるとともに、
スパーギア27に同軸状に取着されスパーギア27と一
体回転するサンギア28を時計方向に回転させる。この
サンギア28の時計方向への回転は、サンギア28に噛
合しているプラネットギア18を、サンギア28を中心
として駆動側に位置する減速ギア24aに向かって時計
方向に公転しながら反時計方向に自転するように伝達す
る。このプラネットギア18の公転は、プラネットギア
18が駆動側に位置する減速ギア24aと噛合した時点
で停止するが、プラネットギア18の反時計方向への自
転は、サンギア18の回転により継続し、プラネットギ
ア18と噛合した駆動側に位置する減速ギア24aへ伝
達され、駆動側に位置する減速ギア24aを時計方向へ
回転させる。そして、駆動側に位置する減速ギア24a
の時計方向への回転は、駆動側に位置する減速ギア24
aに噛合している従動側に位置する減速ギア24bを反
時計方向へ回転させ、従動側に位置する減速ギア24b
の反時計方向への回転は、従動側に位置する減速ギア2
4bに噛合している給紙ギア23を時計方向へ回転させ
るとともに給紙ローラ22を時計方向に回転させ、用紙
3をプリンタ本体2内の紙送りローラ7(詳しくは、紙
送りローラ7と補助ローラ8との当接部)に向かって送
出する。
【0037】前記給紙ローラ22による用紙3の給紙
(搬送)は、用紙3の走行方向先端部が紙送りローラ7
へ到達した時点で給紙モータ25を停止することより終
了する。本実施例における給紙モータ25の停止は、用
紙3の走行方向先端部の紙送りローラ7への到達が用紙
検出手段9によって検出されることにより行われる。
【0038】そして、給紙ローラ22による用紙3の搬
送は、用紙3の走行方向先端部が紙送りローラ7と補助
ローラ8との当接部に到達した時点で終了して用紙3の
給紙が停止された給紙停止状態とされ、その後の用紙3
の搬送は、紙送りローラ7に引き継がれる。
【0039】つぎに、紙送りローラ22を駆動する図示
しないステッピングモータを所定のステップ数だけ駆動
して、用紙3の印字開始位置と印字位置PPとを一致さ
せるように用紙3を搬送して用紙3の頭出しを行う。こ
のとき、本実施例においては、用紙3の走行方向先端部
がベールローラ11の下方に位置するように搬送され
る。
【0040】また、紙送りローラ22の駆動開始と略同
時のタイミングで、給紙モータ25がカム付ギア17を
駆動するように回転駆動する。
【0041】すなわち、用紙3の給紙停止時において、
給紙モータ25が給紙時の回転方向と反対方向(時計方
向)へ逆回転駆動をする。そして、給紙モータ25の逆
回転駆動により、給紙モータ25の出力軸25aに取着
された駆動ギア26は、時計方向に回転し、駆動ギア2
6に噛合しているスパーギア27を反時計方向に回転さ
せるとともに、スパーギア27に同軸状に取着されスパ
ーギア27と一体回転するサンギア28を反時計方向に
回転させる。このサンギア28の反時計方向への回転
は、サンギア28に噛合しているプラネットギア18
を、サンギア28を中心としてカム付ギア17に向かっ
て反時計方向に公転しながら時計方向に自転するように
伝達する。このプラネットギア18の公転は、プラネッ
トギア18がカム付ギア17と噛合した時点で停止する
が、プラネットギア18の時計方向への自転は、サンギ
ア28の回転により継続し、プラネットギア18と噛合
したカム付ギア17へ伝達され、カム付ギア17を反時
計方向へ回転させる。このカム付ギア17の反時計方向
への回転は、カム付ギア17の一側面に突設されたカム
17Aを反時計方向に回転させる。
【0042】前記カム17Aの回転は、カム17Aのカ
ム面17a(外周面)に当接しているベールローラ駆動
アーム14の右腕14Cの先端部14cを下方に向かっ
て押し下げ、ベールローラ駆動アーム14が、回転支軸
15を中心として時計方向に回動する。このベールロー
ラ駆動アーム14の時計方向への回動により、ベールロ
ーラ駆動アーム14の左腕14Bの先端部14bが押し
上げられ、ベールアーム13は、支軸12を中心として
反時計方向に回動する。そして、ベールアーム13の反
時計方向への回動により、ベールアーム13の自由端に
取着されたベールローラ11が上昇する。このベールロ
ーラ11の上昇は、カム付ギア17が図1に示す初期状
態から180度回転した状態で最も上昇した上昇位置に
達するように形成されるとともに、ベールローラ11の
上昇位置への到達は、紙送りローラ7による用紙3の頭
出しが終了する前に完了し、ベールローラ11が上昇位
置へ到達すると給紙モータ25の駆動が一旦停止され、
ベールローラ11が上昇位置で保持される。このベール
ローラ11が上昇位置に位置する状態を図2に示す。
【0043】前記ベールローラ11の上昇位置への到達
は、光センサ19から照射される光を反射する反射板2
0が、ベールローラ駆動アーム14の回動動作に伴って
光の軌跡上から離脱することによって検出される。すな
わち、本実施例の光センサ19は、ベールローラ11が
上昇位置または下降位置の何れの位置に位置しているか
という動作状態を確実に検出することができる。
【0044】前記上昇位置に位置したベールローラ11
は、図示しないステッピングモータが所定のステップ数
だけ紙送りローラ7を駆動することにより、用紙3の走
行方向先端部が、上昇位置にて保持されたベールローラ
11の下方に位置するように搬送されるとともに、用紙
3の印字開始位置と印字位置PPとを一致させた用紙3
の頭出しが完了した時点で下降位置に復帰する。
【0045】つまり、用紙3の頭出しが完了すると、給
紙モータ25が給紙時の回転方向と反対方向(時計方
向)へ再び逆回転駆動し、前述したようにカム付ギア1
7をさらに180度回転させてベールローラ11が下降
位置に位置する初期状態に復帰させた後、給紙モータ2
5が停止する。これにより、ベールローラ11は、用紙
3の走行方向先端部に当接され、用紙3の走行方向先端
部を所定の用紙搬送経路PL上に上方から押さえ込むよ
うに位置させて用紙3の姿勢を確実に制御することがで
きる。この用紙3の頭出しの完了した状態を図3に示
す。
【0046】そして、ベールローラ11が用紙3と当接
した状態は、印字が終了した用紙3の末端がベールロー
ラ11を通過するまで確実に保持され、これにより、印
字後の用紙3のカールを用紙3のカールの方向と逆方向
に押圧して印字位置PPに位置する印字状態の用紙3の
姿勢を適正な状態に制御し、印字後の用紙3のカールに
よるプラテン5とサーマルヘッド6との当接力の低減を
防止し、印字品質を確実に安定させることができる。
【0047】なお、ベールローラ11の上昇および下降
動作を行う給紙モータ25は、用紙3の頭出しが終了す
る前にベールローラ11を上昇位置に位置させ、用紙3
の頭出しが終了した場合に、ベールローラ11を用紙3
の走行方向先端部に当接させるように駆動すればよく、
例えば、紙送りローラ7による用紙3の搬送速度にした
がってカム付ギア17の回転角度を制御する構成として
もよく、特に、本実施例の動作に限定されるものではな
い。
【0048】したがって、本実施例においては、用紙3
の頭出し時に、給紙モータ25の駆動力をもって、ベー
ルローラ駆動機構21を動作させて、自動的にベールロ
ーラ11を用紙3に対して接離自在とすることができる
ので、ベールローラ11を手動で用紙3に対して接離自
在とした従来のプリンタが有するベールローラ11の操
作が煩雑で、ベールローラ11を動作させるための操作
時間を必要とし、単位時間当たりの印字枚数が減少して
しまうという不都合を確実に除去することができる。
【0049】また、本実施例においては、一つの給紙モ
ータ25の回転方向を切換えることにより、給紙モータ
25の駆動力を、用紙3の給紙時の給紙ローラ22の駆
動と、用紙3の給紙停止時のベールローラ駆動機構21
の駆動とに共用することができるので、給紙ローラ22
またはベールローラ駆動機構21のそれぞれに専用の駆
動源を設ける場合に比べて、プリンタ本体2内のスペー
スを有効に使用することができる(小型化を妨げない)
とともに、経済的負担の増加を低減することができる。
【0050】さらに、本発明は、例えば、インパクトプ
リンタ等の各種のプリンタに適用することができる。
【0051】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明のプリンタに
よれば、給紙モータの駆動力をもって、用紙の給紙とベ
ールローラ駆動機構とを自動的に動作させることができ
るという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタの一実施例である熱転写
プリンタの用紙の給紙が可能な初期状態の要部を示す模
式図
【図2】本発明に係るプリンタの一実施例である熱転写
プリンタのベールローラが上昇位置に位置する状態を示
す図1と同様の図
【図3】本発明に係るプリンタの一実施例である熱転写
プリンタの用紙の頭出しが完了してベールローラが用紙
と当接した状態を示す図1と同様の図
【符号の説明】
1 熱転写プリンタ 2 プリンタ本体 3 用紙 4 カットシートフィーダ 5 プラテン 6 (印字ヘッドとしての)サーマルヘッド 7 紙送りローラ 11 ベールローラ 13 ベールアーム 14 ベールローラ駆動アーム 17 カム付ギア 17A カム 21 ベールローラ駆動機構 22 給紙ローラ 25 給紙モータ PL 用紙搬送経路 PP 印字位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動され印字位置に用紙を搬送する
    紙送りローラと、プラテンに対して接離自在とされた印
    字ヘッドと、印字状態における用紙の姿勢を制御するベ
    ールローラとを具備するプリンタ本体と、給紙モータの
    駆動力をもって回転駆動され前記紙送りローラに用紙を
    送出する給紙ローラを備えたカットシートフィーダとを
    有するプリンタにおいて、前記給紙モータの駆動力をも
    って駆動され前記ベールローラを自動的に用紙に対して
    接離動作させるベールローラ駆動機構を設けたことを特
    徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記ベールローラ駆動機構は、ベールロ
    ーラを用紙に対して接離動作させる回動可能なベールア
    ームと、ベールアームを動作させる回動可能なベールロ
    ーラ駆動アームと、前記給紙モータの駆動力をもって駆
    動されこのベールローラ駆動アームを回動動作させるカ
    ムを備えたカム付ギヤとを有することを特徴とする請求
    項1に記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記給紙モータは、用紙の給紙時に給紙
    ローラを駆動し、用紙の給紙停止時にベールローラ駆動
    機構を駆動するように構成されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のプリンタ。
JP18220994A 1994-08-03 1994-08-03 プリンタ Withdrawn JPH0839877A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100413696C (zh) * 2004-09-27 2008-08-27 阿尔卑斯电气株式会社 打印机的送纸机构

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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