JPH0838496A - 内視鏡用把持鉗子 - Google Patents

内視鏡用把持鉗子

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JPH0838496A
JPH0838496A JP6181503A JP18150394A JPH0838496A JP H0838496 A JPH0838496 A JP H0838496A JP 6181503 A JP6181503 A JP 6181503A JP 18150394 A JP18150394 A JP 18150394A JP H0838496 A JPH0838496 A JP H0838496A
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Yayoi Ishibashi
弥生 石橋
Yukio Sato
由紀夫 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】一度把持した生体組織や異物を弾性把持部材ど
うしの隙間から落とすことなく、且つ、生体内組織を傷
つけることなく、弾性把持部を閉じる際にお互いが絡ま
ることのない内視鏡用把持鉗子を提供すること。 【構成】内視鏡用把持鉗子1の挿入部2の内部には操作
ワイヤ25が挿通されており、この操作ワイヤ25の先
端部に固着した継ぎ管52の他端部には弾性把持部部3
を構成する5本の弾性把持部材が固着されている。これ
ら弾性把持部材のそれぞれの先端部には略円形状の円形
爪部が形成され、操作ワイヤ25を牽引操作して弾性把
持部材を挿入部内に収容したとき、各弾性把持部材の先
端部分に形成した円形爪部が挿入部2の軸方向に沿って
並んで収容するように、各弾性把持部材の長さ寸法をそ
れぞれ変えると共に、弾性把持部3の拡開時に円形爪部
31a,32a,33a,34a,35aが螺旋状に配
置されるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡に設けた処置具
挿通用チャンネルに挿通して使用され、例えば体腔内の
異物・ポリープなどの対象物を把持、摘出するための内
視鏡用把持鉗子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡による体腔内の検診に加え
て、内視鏡に設けられている処置具挿通用チャンネルを
介して、例えば生検鉗子や把持鉗子などの内視鏡用把持
鉗子を体腔内に挿入して、生体内における異物を把持し
て回収したり、あるいは被検細胞組織を採取している。
【0003】前記内視鏡用把持鉗子は、例えば樹脂性の
チューブでコイルシースなどの外周を被覆した挿入部
と、この挿入部内部を挿通する操作ワイヤと、この操作
ワイヤの手元側端部に接続される操作部と、前記操作ワ
イヤの先端部に配設した3本の弾性把持部材などで構成
されている。
【0004】図6の(a)に示すように内視鏡用把持鉗
子60の弾性把持部64を構成する3本の弾性把持部材
61,62,63には、操作ワイヤが先端側に移動し
て、前記弾性把持部材61,62,63が挿入部65の
先端面65aから突出したとき、弾性把持部材61,6
2,63の有する弾性復原力によって、挿入部65の中
心軸方向から外側方向に向かって拡開するように曲がり
癖がつけられている。また、3本の弾性把持部材61,
62,63の先端部には、先端把持部として円形爪部6
1a,62a,63aが操作ワイヤの進退方向に対して
内側を向いて形成されている。
【0005】すなわち、内視鏡用把持鉗子60は、前記
挿入部65の手元側に設けた操作部を押し引き操作する
ことによって操作ワイヤが進退し、この操作ワイヤの進
退に伴って弾性把持部材61,62,63の先端部分が
挿入部65から突没して3本の弾性把持部材61,6
2,63の先端部に形成した円形爪部61a,62a,
63aが開閉動作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6の
(a)に示したように内視鏡用把持鉗子60の弾性把持
部64を3本の弾性把持部材61,62,63で構成し
ているため、隣合う弾性把持部材と弾性把持部材との間
隔が広く、弾性把持部材と弾性把持部材との隙間から一
度体腔内で把持した生体組織や異物をこぼれ落としてし
まうことがある。
【0007】また、弾性把持部64を構成する各弾性把
持部材の線径を細径にすると、隣合う弾性把持部材と弾
性把持部材との隙間がさらに広がってしまうので、弾性
把持部材の線径を細径にすることができず、弾性把持部
材の撓み量が小さくなり、被検細胞組織を採取する際に
生体内組織を傷つけてしまうおそれがある。
【0008】さらに、各弾性把持部材どうしが閉位置で
互いに接触しないように、各弾性把持部材の長さをそれ
ぞれ変えて形成しているため、弾性把持部64を構成す
る弾性把持部材が4本以上である場合、弾性把持部64
を閉じる際、弾性把持部材が不規則に閉じて弾性把持部
64が絡まり易くなることが考えられる。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、生体内組織などを傷つけることなく確実に生体組
織や異物を把持することができ、一度把持した小さな生
体組織や異物を弾性把持部材と弾性把持部材との隙間か
らこぼれ落とすことなく、また、弾性把持部を閉じる際
に弾性把持部材や先端把持部が絡まり難い内視鏡用把持
鉗子を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡用把持鉗
子は、可撓性を有する挿入部と、この挿入部内を挿通し
手元側端部を接続した操作部の操作に対応して進退する
操作ワイヤと、この操作ワイヤの先端部に配設され先端
部分に形成した先端把持部が挿入部の中心軸方向から外
側方向に拡開するように曲がり癖をつけた弾性把持部材
で構成した弾性把持部とを備えた内視鏡用把持鉗子であ
って、前記弾性把持部を少なくとも4本以上の長さの異
なる弾性把持部材で構成し、弾性把持部拡開時に、これ
ら長さの異なる4本以上の弾性把持部材の先端部に設け
た先端把持部が螺旋状に配置されて拡開する。
【0011】
【作用】この構成によれば、弾性把持部を4本以上の弾
性把持部材にすることによって、弾性把持部材と弾性把
持部材との隙間が狭くなる。また、弾性把持部材の本数
を増やすことにより、弾性把持部材と弾性把持部材との
隙間を広げることなく、弾性把持部材の線径を細径にす
ることが可能となり、このことにより弾性把持部材を柔
軟、且つ、撓み量を大きくして弾性把持部の拡開範囲が
広がる。さらに、弾性把持部材を挿入部内に収容する
際、長さの異なる弾性把持部材の先端部に設けた先端把
持部が螺旋状に配置されて拡開しているので、弾性把持
部が順序良く、絡まることなく閉じる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図3は本発明の第1実施例に係り、図
1は内視鏡用把持鉗子の使用状態の概略を示す説明図、
図2は内視鏡用把持鉗子の挿入部先端部の概略構成を示
す断面図、図3は内視鏡用把持鉗子の弾性把持部を示す
説明図である。
【0013】図1に示すように内視鏡用把持鉗子1は、
内視鏡10に設けた処置具挿通用開口11から内視鏡挿
入部12の内部に設けた図示しない鉗子チャンネルに内
視鏡用把持鉗子1の挿入部2を挿通して体腔内に導かれ
る。この内視鏡用把持鉗子1には、体腔内の異物やポリ
ープ,生体組織などの対象物を把持、摘出することが可
能なように、4本以上(本実施例では5本)の弾性把持
部材31,32,33,34,35からなる弾性把持部
3を挿入部2の内孔を挿通する操作ワイヤの先端部に配
設している。そして、この挿入部2の先端側に配置され
た弾性把持部3は、操作ワイヤの手元側端部が接続され
ている操作部4の指掛け部材4aを押し引き操作するこ
とによって、操作ワイヤが進退して開閉動作するように
なっている。
【0014】図2及び図3の(a)に示すように内視鏡
用把持鉗子1の挿入部2は、金属性で筒状の先端部材2
1,可撓性を有する先端側コイルシース22及び基端側
コイルシース23を連接し、これら先端部材21,先端
側コイルシース22及び基端側コイルシース23の外周
に可撓性を有する外皮チューブ24を被覆している。
【0015】前記挿入部2の内部には操作ワイヤ25が
挿通されており、この操作ワイヤ25の先端部には継ぎ
管26の一端部が固着されている。
【0016】一方、この継ぎ管26の他端部には弾性把
持部部3を構成するステンレス鋼線あるいはばね用ステ
ンレス鋼線などを細径にして柔軟にし、撓み量を大きく
設定し、挿入部2の中心軸方向から外側方向に向かって
拡開径がφ20mm以上で拡開するように曲がり癖をつ
けた5本の弾性把持部材31,32,33,34,35
を固着している。これは、内視鏡的に生体組織などを切
除できる限界がφ20mm程度であるためである。
【0017】これら体腔内の把持対象物である生体組織
などを回収する弾性把持部3を構成する5本の弾性把持
部材31,32,33,34,35の先端部に、先端把
持部として略円形状に曲げ加工を施すと共に、操作ワイ
ヤ25の進退方向に対して内側に向けて滑らかに折曲さ
せた円形爪部31a,32a,33a,34a,35a
を形成している。そして、これら円形爪部31a,32
a,33a,34a,35aによって体腔内などを傷つ
けることがないよう、安全のため、弾性把持部材31,
32,33,34,35の折曲部分や先端面に施した曲
げ加工部分を滑らか仕上げると共に、この曲げ加工を施
した先端面を折曲部分に対向させて引っ掛かりを防止し
ている。
【0018】また、操作ワイヤ25を牽引操作して弾性
把持部3を構成する弾性把持部材31,32,33,3
4,35を先端部材21及び先端側コイルシース22内
に収容したとき、弾性把持部材31,32,33,3
4,35の先端部分に設けた円形爪部31a,32a,
33a,34a,35aが挿入部2の軸方向に沿って並
んで収束するように、5本の弾性把持部材31,32,
33,34,35の長さ寸法を変えると共に、弾性把持
部3が拡開したとき、弾性把持部材31,32,33,
34,35の長さ寸法が異なることより、弾性把持部材
31,32,33,34,35の先端部分に設けた円形
爪部31a,32a,33a,34a,35aが螺旋状
に配置されて拡開する。
【0019】なお、図3の(b)に示すように先端部材
21の内孔には5本の弾性把持部材31,32,33,
34,35が重なることなく配設されている。また、操
作ワイヤ25及び弾性把持部材はろう付け27にて継ぎ
管26に固着されている。さらに、前記操作ワイヤ25
の手元側端部は、先端側コイルシース22と基端側コイ
ルシース23との内部を挿通して術者の手元側に設けら
れている操作部4の指掛け部材4aに導かれて押し・引
き操作ができるようになっている。
【0020】上述のように構成した内視鏡用把持鉗子1
の作用を説明する。まず、内視鏡用把持鉗子1の操作ワ
イヤ25を引いた状態、すなわち弾性把持部3の円形爪
部31a,32a,33a,34a,35aを閉じた状
態で、被検体細胞組織の近傍に挿入されている内視鏡1
0の処置具挿通用開口11から処置具挿通用チャンネル
を介して内視鏡用把持鉗子1の挿入部2を内視鏡先端部
から突出させる。
【0021】そして、内視鏡用把持鉗子1の操作部4に
備えられている指掛け部材4aを押し出し操作して操作
ワイヤ25を先端側に移動する。すると、内視鏡用把持
鉗子1の挿入部先端側に設けられている先端部材21及
び先端側コイルシース22に配置されていた弾性把持部
材31,32,33,34,35が挿入部先端面2aか
ら押し出され、それぞれの弾性把持部材31,32,3
3,34,35が有する弾性復原力によって、各弾性把
持部材の先端部に形成してある円形爪部31a,32
a,33a,34a,35aを挿入部2の中心軸方向か
ら外側方向に向かって拡開径をφ20mm以上にして拡
開する。
【0022】次に、前記操作部4の指掛け部材4aを牽
引操作して操作ワイヤ25を手元側に移動する。する
と、弾性把持部材31,32,33,34,35が挿入
部2の先端部材21及び先端側コイルシース22の内部
に収容されていき、円形爪部31a,32a,33a,
34a,35aが徐々に閉じて挿入部の軸方向に並んで
収束して生体組織や異物を把持する。そして、この弾性
把持部3を閉状態にして内視鏡用把持鉗子1を内視鏡1
0の処置具挿通用チャンネルから抜去して細胞組織や異
物の回収を終了する。
【0023】このように、弾性把持部を構成する弾性把
持部材を4本以上で構成したことにより、弾性把持部を
構成する弾性把持部材と弾性把持部材との間隙が狭くな
るので、体腔内で一度把持した生体組織や異物を弾性把
持部材の間隙からこぼれ落とすことなく回収することが
できる。
【0024】また、弾性把持部を構成する弾性把持部材
を4本以上で構成することにより、弾性把持部材どうし
の間隙を広げることなく、ステンレス鋼線やバネ用ステ
ンレス鋼線などで形成する弾性把持部材の線径を、従来
の3本の弾性把持部材で形成した弾性把持部の弾性把持
部材の線径よりも細径にすることができるので、各弾性
把持部材の撓み量が大きくなり、特にバネ用ステンレス
鋼線を使用する弾性把持部材ではバネ性能が大幅に向上
するので生体組織などを柔らかく把持することができる
と共に、弾性把持部の拡開径をφ20mm以上にするこ
とができる。
【0025】さらに、弾性把持部材をステンレス鋼線、
あるいはバネ用ステンレス鋼線で形成することにより体
液やオートクレーブの際の水蒸気などに触れる弾性把持
部の耐食性が向上する。
【0026】又、各弾性把持部材の手元側端部から先端
側の先端把持部までの長さをそれぞれ変え、且つ、先端
把持部が螺旋状に拡開するように配置してあるため、弾
性把持部を閉じる際、弾性把持部材及び先端把持部が順
序良く収束して、弾性把持部が絡まることがない。
【0027】なお、上記第1実施例では弾性把持部材の
先端部に形成する先端把持部を円形爪部としているが、
先端把持部は円形爪部に限定されるものではなく、弾性
把持部材の先端部を折り曲げで形成する折曲爪部などで
あってもよい。
【0028】図4は本発明の第2実施例に係る内視鏡用
把持鉗子の挿入部先端部の概略構成を示す断面図であ
る。
【0029】図に示すように本実施例においては弾性把
持部3を構成する5本の弾性把持部材31,32,3
3,34,35のうち、少なくとも1本の弾性把持部材
(例えば弾性把持部材35)を操作ワイヤ25と共に、
内視鏡用把持鉗子1aの図示しない操作部まで導いて指
掛け部材に連結している。このとき、操作部まで導かれ
る弾性把持部材35の中途部と他の弾性把持部材31,
32,33,34の各端部とが束ねられて継ぎ管26内
で固着されると共に、操作ワイヤ25の先端部が前記継
ぎ管26内に固着されている。その他の構成は前記実施
例と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略
する。
【0030】このように弾性把持部を構成する複数の弾
性把持部材のうち、少なくとも1本の弾性把持部材を操
作ワイヤに並行して内視鏡用把持鉗子の操作部まで導き
連結することにより、万一操作ワイヤが継ぎ管から外れ
た場合でも、少なくとも1本の弾性把持部材が操作部に
連結しているので、弾性把持部材の挿入部からの脱落を
防止することができる。その他の作用及び効果は前記実
施例と同様である。
【0031】ところで、上述のように弾性把持部を構成
する弾性把持部材の本数を4本以上にすると、弾性把持
部材を収容する挿入部の先端部材の内径を可能な範囲で
大きく形成し、各弾性把持部材の線径をできるだけ細径
に形成しても、図6の(b)に示すように挿入部65の
先端部材66に把持部脱落防止用ピン67を配設するこ
とができない。
【0032】このため、本実施例においては図5の
(a)に示すように複数の弾性把持部材31,3
2,..を固着する継ぎ管52の挿入部2からの脱落を
防止するために、弾性把持部脱落防止手段として内視鏡
用把持鉗子1bの先端部材21bの内周面に凸部21c
を設け、前記先端部材21bに設けた凸部先端面と先端
部材内周面とで形成する透孔の内径寸法dを、継ぎ管5
2の外径寸法Dより太径、且つ、内径寸法d>外径寸法
Dの関係が成り立つ範囲でほぼ等しい寸法となるように
している。これは、内視鏡用処置具1bを組立てる際、
弾性把持部材31,32,..と操作ワイヤ25とを固
着した継ぎ管52を挿入部先端面側から挿入部内に挿通
できるようにするためである。なお、挿入部2の中心軸
と、先端部材21bに設けた凸部21cの先端面と先端
部材内周面とで形成される透孔の中心軸とが同心となら
ないように、先端部材内周面の一端部側に機械加工やピ
ンを配設して凸部21cを設けるようにしている。その
他の構成は前記第1実施例と同様であり、同部材には同
符号を付して説明を省略する。
【0033】上述のように構成した内視鏡用処置具1b
の作用を説明する。内視鏡用把持鉗子1の操作部4に備
えられている指掛け部材4aを押し出し操作して操作ワ
イヤ25を先端側に移動する。すると、内視鏡用把持鉗
子1の挿入部先端側に設けられている先端部材21b及
び先端側コイルシース22に配置されていた継ぎ管52
が凸部側に移動して弾性把持部材31,32...を挿
入部2から押し出す。そして、それぞれの弾性把持部材
の有する弾性復原力によって、弾性把持部材31,3
2...の先端部に設けた図示しない円形爪部が挿入部
2の中心軸方向から外側方向に向かって拡開する。
【0034】このように、図5の(b)に示すように継
ぎ管52の外径寸法Dと先端部材21bの凸部21cが
設けてあるの透孔の内径寸法dとがほぼ同径であり、作
動中は操作ワイヤ25に連結された継ぎ管52が挿入部
内を移動して、継ぎ管52の中心軸と透孔の中心軸とが
同軸上になることがほとんど無いため、継ぎ管52が先
端部材21bの凸部21cを設けて形成した透孔部分を
通過して挿入部2の外部へ脱落することがない。また、
万一、操作ワイヤ25と継ぎ管52との固着部分が外れ
てしまった場合には、継ぎ管52が凸部21cに当接し
て弾性把持部3の体腔内への脱落を防止する。その他の
作用及び効果は上述の実施例と同様である。なお、本実
施例の弾性把持部脱落防止手段は、弾性把持部を構成す
る弾性把持部材の本数に関係なく、先端部材に設けるよ
うにしてよい。
【0035】[付記] (1)可撓性を有する挿入部と、この挿入部内を挿通し
手元側端部を接続した操作部内の操作に対応して進退自
在な操作ワイヤと、この操作ワイヤの先端部に配設され
先端部分に形成した先端把持部が挿入部の中心軸方向か
ら外側に拡開するように曲がり癖をつけた弾性把持部材
で構成した弾性把持部とを備えた内視鏡用把持鉗子にお
いて、前記弾性把持部を少なくとも4本以上の長さの異
なる弾性把持部材で構成し、弾性把持部拡開時に、これ
ら長さの異なる4本以上の弾性把持部材の先端部に設け
た先端把持部が螺旋状に配置されて拡開する内視鏡用把
持鉗子。
【0036】(2)前記弾性把持部材にステンレス鋼線
またはバネ用ステンレス鋼線を使用する付記1記載の内
視鏡用把持鉗子。
【0037】(3)前記弾性把持部の拡開径がφ20m
m以上である付記1記載の内視鏡用把持鉗子。
【0038】(4)前記長さの異なる弾性把持部材のう
ち少なくとも一本を操作部まで延出する付記1記載の内
視鏡用把持鉗子。
【0039】(5)少なくとも先端部材と可撓性シース
とで構成される挿入部と、この挿入部内を挿通する操作
ワイヤと、この操作ワイヤの先端部に配置され先端部分
に形成した先端把持部が挿入部の中心軸方向から外側方
向に拡開するように曲がり癖のついた複数の弾性把持部
材とを備えた内視鏡用把持鉗子において、前記先端部材
の内周面に弾性把持部脱落防止手段を設けた内視鏡用把
持鉗子。
【0040】(6)前記弾性把持部脱落防止手段は、先
端部材の内周面に設ける凸部である付記5記載の内視鏡
用把持鉗子。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、生
体内組織などを傷つけることなく確実に生体組織や異物
を把持することができ、一度把持した生体組織や異物を
弾性把持部材と弾性把持部材との隙間からこぼれ落とす
ことのないことより操作性に優れ、また、各弾性把持部
材の長さが異なるため弾性把持部材を挿入部内に収容す
る際、弾性把持部の先端把持部が順序良く閉じて弾性把
持部が絡まることのない内視鏡用把持鉗子を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図3は本発明の第1実施例に係り、
図1は内視鏡用把持鉗子の使用状態の概略を示す説明図
【図2】内視鏡用把持鉗子の挿入部先端部の概略構成を
示す断面図
【図3】内視鏡用把持鉗子の弾性把持部を示す説明図
【図4】本発明の第2実施例に係る内視鏡用把持鉗子の
挿入部先端部の概略構成を示す断面図
【図5】弾性把持部脱落防止手段を説明する図
【図6】従来の内視鏡用把持鉗子の弾性把持部を示す説
明図
【符号の説明】
1…内視鏡用把持鉗子 2…挿入部 3…弾性把持部 31,32,33,34,35…弾性把持部材 31a,32a,33a,34a,35a…円形爪部
(先端把持部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する挿入部と、この挿入部内
    を挿通し手元側端部を接続した操作部の操作に対応して
    進退する操作ワイヤと、この操作ワイヤの先端部に配設
    され先端部分に形成した先端把持部が挿入部の中心軸方
    向から外側方向に拡開するように曲がり癖をつけた弾性
    把持部材で構成した弾性把持部とを備えた内視鏡用把持
    鉗子において、 前記弾性把持部を少なくとも4本以上の長さの異なる弾
    性把持部材で構成し、弾性把持部拡開時に、これら長さ
    の異なる4本以上の弾性把持部材の先端部に設けた先端
    把持部が螺旋状に配置されて拡開することを特徴とする
    内視鏡用把持鉗子。
JP18150394A 1994-08-02 1994-08-02 内視鏡用把持鉗子 Expired - Fee Related JP3607724B2 (ja)

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JP2009131715A (ja) * 1999-06-14 2009-06-18 Aln 血管フィルタ引き出し用キット
JP2010179089A (ja) * 2009-01-08 2010-08-19 Top Corp 留置カテーテルの抜去補助具
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