JP3542172B2 - 内視鏡用把持鉗子 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、内視鏡に設けた処置具挿通用チャンネルに挿通して使用され、例えば体腔内の異物・ポリープなどの対象物を把持、摘出するための内視鏡用把持鉗子に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内視鏡による体腔内の検診に加えて、内視鏡に設けられている処置具挿通用チャンネルを介して例えば、生検鉗子や把持鉗子などの内視鏡用把持鉗子を体腔内に挿入して、異物を把持して摘出したり、被検細胞組織などの採取が行なわれている。
【0003】
例えば、実開平5−62214号公報などに示されている内視鏡用把持鉗子は、操作ワイヤとこの操作ワイヤの先端部に複数の弾性把持部材を連結して形成した弾性把持部とを可撓性コイルシースの外周に樹脂性の柔軟なチューブを被覆して形成した細長な挿入部内部に配設し、前記操作ワイヤの手元側端部に術者が操作する指掛け部材を接続して構成されている。
【0004】
そして、内視鏡用把持鉗子の弾性把持部を構成する複数の弾性把持部材の先端部分には内視鏡用把持鉗子の挿入部の中心軸に対して略直角に屈曲させた先端把持部が設けられている。さらに、前記複数の先端把持部材は、各弾性把持部材がそれぞれ備える弾性復原力を利用した曲がり癖がつけてあるので、操作部の指掛け部材を押し出し操作したとき、弾性把持部が挿入部の先端部材から突出して、各弾性把持部材が挿入部の中心軸方向から外側方向に拡開するようになっている。
【0005】
すなわち、術者が指掛け部材を押し引き操作することによって操作ワイヤが進退し、この操作ワイヤの進退に応じて弾性把持部が挿入部先端に設置した筒状の先端部材から突没し、複数の弾性把持部材で形成した先端把持部が開閉動作して異物や被検細胞組織の摘出、採取が行われる。
【0006】
また、前記操作部の指掛け部材を操作して弾性把持部を挿入部先端の先端部材から突没させる際、弾性把持部を構成する弾性把持部材の先端把持部どうしが、互いに接触することがないように、それぞれの弾性把持部材の長さを調整して、先端把持部が軸方向に位置ずれして並んで収束されるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば図7の(a)に示すように内視鏡用把持鉗子80aの弾性把持部81を図示しない操作ワイヤを手元側に引いて弾性把持部材82,83,84を挿入部85の筒状の先端部材86の内孔に引き込んだとき、挿入部先端面85aの最も近くに配置されている先端把持部82aと、挿入部先端面85aから最も遠い所に配置された先端把持部84aを設けた弾性把持部材84とが図中のAに示すように当接して、弾性把持部材84が挿入部85の外周面よりも外側に押し出されてしまうおそれがある。
【0008】
同様に、同図の(b)に示すように内視鏡用把持鉗子80bの弾性把持部87の弾性把持部材88,89,90,91,92を筒状の先端部材86の内孔に引き込んだとき、挿入部先端面85aの最も近くに配置されている先端把持部88aと、挿入部先端面85aから最も遠い所に配置された先端把持部92aを設けた弾性把持部材92とが図中のBに示すように当接して、弾性把持部材92が挿入部85の外周面より外側に押し出されてしまうおそれがある。
【0009】
このため、内視鏡用把持鉗子を図示しない内視鏡の処置具挿通用チャンネルから抜去するとき、先端把持部と弾性把持部材とが当接して、弾性把持部材の先端部分や先端部に設けた先端把持部が挿入部の外周面よりも外側に突出していることに気付かずに内視鏡用把持鉗子を抜去してしまうことが考えられる。万一、内視鏡用把持鉗子の挿入部の外周面よりも外側に弾性把持部材の先端部や先端把持部が突出していると、処置具挿通用チャンネル内面を傷つけてしまったり、弾性把持部の形状を変形させてしまったり、あるいは、先端把持部と処置具挿通用チャンネルとの間に発生する摩擦抵抗によって挿脱力量が増大して操作性が悪くなったり、挿脱力量が増大しているにも関らず無理に内視鏡用把持鉗子を処置具挿通用チャンネルから引き抜こうとして内視鏡用把持鉗子を壊してしまうなどの問題が発生するおそれがある。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、弾性把持部を挿入部に引き込む際、弾性把持部を構成する複数の弾性把持部材の例えば挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部と、挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材とが当接するなどして、先端把持部や弾性把持部材の先端部分が挿入部外周面より外側に突出しない内視鏡用把持鉗子を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による内視鏡用把持鉗子は、細長で可撓性を有する挿入部内に操作ワイヤを進退自在に挿通する一方、この操作ワイヤの先端部に曲がり癖をつけた複数の弾性把持部材で形成した弾性把持部の基端部を接続し、前記操作ワイヤの手元側端部に設けた操作部を操作して操作ワイヤを進退動作させ、前記複数の弾性把持部材を前記挿入部の先端より突没することで前記弾性把持部を開閉動作する内視鏡用把持鉗子において、前記複数の弾性把持部材の先端を操作ワイヤの進退方向に対して内側に折り曲げて先端把持部を形成すると共に、前記複数の弾性把持部材を閉じたとき、前記弾性把持部のうち少なくとも挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部を、操作ワイヤの進退方向に対して傾いた位置関係で配置することを特徴とする。
また、本発明では、前記挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部を傾斜角で折曲し、挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部と、挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材とを傾いた位置関係にすることを特徴とする。
さらに、本発明では、前記挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材に屈曲部を設け、挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部と、挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材とを傾いた位置関係にすることを特徴とする。
【0012】
【作用】
この構成によれば、内視鏡用把持鉗子の操作ワイヤを手元側に引いて複数の弾性把持部材からなる弾性把持部を可撓性の挿入部内に引き込んでいくとき、少なくとも挿入部先端面の最も近くに配置されている先端把持部と、挿入部先端面から最も遠くに配置された先端把持部を設けた弾性把持部材とが傾斜した位置関係で配置されているので、挿入部先端面に最も近い先端把持部と、挿入部先端面から最も遠い位置に先端把持部を設けた弾性把持部材とが当接しない。このため、弾性把持部材に設けた先端把持部や弾性把持部材の先端部分が挿入部の外周面より外側に押し出されることが無くなり、複数の弾性把持部材に設けた先端把持部が挿入部の外周面より内側に位置し、且つ、挿入部の軸方向に並んで収束する。
【0013】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1ないし図3は本発明の第1実施例に係り、図1は内視鏡用把持鉗子の使用状態の概略を示す説明図、図2は内視鏡用把持鉗子の挿入部先端部の概略構成を示す断面図、図3は内視鏡用把持鉗子の弾性把持部を示す説明図である。
【0014】
図1に示すように内視鏡用把持鉗子1は、内視鏡10に設けた処置具挿通用開口11から内視鏡挿入部12の内部に設けた図示しない鉗子チャンネルに内視鏡用把持鉗子1の挿入部2を挿通して体腔内に導かれる。この内視鏡用把持鉗子1は、体腔内の異物やポリープなどの対象物を把持、摘出することが可能なように、例えば3本の弾性把持部材31,32,33からなる弾性把持部3を内装した挿入部2と、この挿入部2の先端側に内装した弾性把持部3を開閉操作する後述する操作ワイヤに接続した指掛け部材4aを備えた操作部4とで構成されている。
【0015】
図2に示すように内視鏡用把持鉗子1の挿入部2は、金属性で筒状の先端部材21,可撓性を有する先端側コイルシース22及び基端側コイルシース23を連接し、これら先端部材21,先端側コイルシース22及び基端側コイルシース23の外周に外皮チューブ24を被覆している。
【0016】
前記挿入部2の内部には操作ワイヤ25が挿通されるようになっており、この操作ワイヤ25の先端部に継ぎ管26の一端部が固着される。前記継ぎ管26の他端部には弾性把持部部3を構成する3本の弾性把持部材31,32,33が束ねて固着されている。
【0017】
なお、前記操作ワイヤ25の手元側端部は、先端側コイルシース22と基端側コイルシース23との内部を挿通して術者の手元側に設けられている操作部4の指掛け部材4aに固着されて押し・引き操作ができるようになっている。
【0018】
ここで、弾性把持部3について説明する。
図3に示すように体腔内の対象物である組織を傷めることなく回収することが可能な弾性把持部3は、3本の弾性把持部材31,32,33からなり、これら弾性把持部材31,32,33の先端部に先端把持部として略円形状に曲げ加工して形成した円形爪部31a,32a,33aを設けている。これら円形爪部31a,32a,33aは、操作ワイヤ25の進退方向に対して内側に向けて滑らかに折曲している。
【0019】
そして、最も挿入部先端面2aの近くに配置される円形爪部31aと挿入部先端面2aから最も遠くに配置される円形爪部33aを設けた弾性把持部材33との傾斜角θを鈍角となるように設定して、円形爪部31aが弾性把持部材33に当接して弾性把持部材33の先端部分や円形爪部33aが挿入部2の外周面より外側に突出しないようにしている。
【0020】
なお、図示しない操作ワイヤを牽引操作して弾性把持部3を構成する弾性把持部材31,32,33を先端部材21及び先端側コイルシース22内に収容したとき、弾性把持部材31,32,33の先端側に設けられている円形爪部31a,32a,33aが挿入部2の軸方向に沿って並んで収束するように、3本の弾性把持部材31,32,33の長さ寸法をそれぞれ調整して、先端把持部31a,32a,33aどうしが接触しないようにしている。
【0021】
また、内視鏡用把持鉗子1の手元側に位置する操作部4の指掛け部材4aを押し出し操作して弾性把持部3を先端側コイルシース22及び先端部材21から押し出したとき、この弾性把持部3を構成する弾性把持部材31,32,33が挿入部2の中心軸方向から外側方向に向かって拡開するように、弾性把持部材の有する弾性復原力を考慮して、各弾性把持部材31,32,33に曲がり癖がつけてある。
【0022】
上述のように構成されている内視鏡用把持鉗子1の作用を説明する。
まず、内視鏡用把持鉗子1の操作ワイヤ25を引いた状態、すなわち弾性把持部3の円形爪部31a,32a,33aを閉じた状態で、ポリープの近傍に挿入されている内視鏡10の処置具挿通用開口11から処置具挿通用チャンネルを介して内視鏡用把持鉗子1を体腔内に挿入する。
【0023】
そして、内視鏡用把持鉗子1の操作部4に備えられている指掛け部材4aを押し出し操作して操作ワイヤ25を先端側に移動する。すると、内視鏡用把持鉗子1の挿入部先端側に設けられている先端部材21及び先端側コイルシース22に配置されていた弾性把持部3が挿入部2から押し出され、弾性把持部材31,32,33がそれぞれ備える弾性復原力によって弾性把持部材31,32,33の先端部に設けた円形爪部31a,32a,33aが挿入部2の中心軸方向から外側方向に向かって拡開する。
【0024】
次に、前記操作部4の指掛け部材4aを牽引操作して操作ワイヤ25を手元側に移動させる。すると、弾性把持部材31,32,33が挿入部2の先端部材21及び先端側コイルシース22の内部に徐々に収容され、円形爪部31a,32a,33aが閉じてポリープを把持する。
そして、この弾性把持部3を閉状態にした内視鏡用把持鉗子1を内視鏡10の処置具挿通用チャンネルから抜去する。
【0025】
なお、前記円形爪部31a,32a,33aで体腔内などを傷つけることがないよう、安全のため、弾性把持部材31,32,33の折曲させた部分や先端面に曲面加工を施して滑らかにしている。
【0026】
このように、挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部を挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材に対して傾斜角θが鈍角となるように内側に折曲しているので、操作部を牽引操作して弾性把持部を挿入部内に収容する際、挿入部先端面の最も近くに配置されている弾性把持部と挿入部先端から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材とが当接して、この先端把持部や弾性把持部材の先端部分を挿入部の外周面より外側に押し出すことが無くなり、弾性把持部が挿入部の外周面より内側に位置し、且つ、挿入部軸方向に沿って並んで収束することができる。
【0027】
また、挿入部先端面の最も近くに配置されている弾性把持部の挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材に対する傾斜角θが鈍角となるように内側に折曲したことにより、挿入部先端面の最も近くに配置される弾性把持部の円形爪部の直径を他の弾性把持部の円形爪部の直径より小さくすることなく、他の弾性把持部の円形爪部の直径と同じに形成することができる。
【0028】
なお、図4に示すように例えば弾性把持部3aが弾性把持部材34,35,36,37,38からなる内視鏡用把持鉗子1aにおいて、挿入部先端面2aの最も近くに配置される先端把持部34aと挿入部先端面2aから最も遠くに配置される円形爪部38aを設けた弾性把持部材38との傾斜角θ1 を鋭角にして内側に折曲することによっても、前述の傾斜角を鈍角にした内視鏡用把持鉗子1と同様の作用・効果を得ることができる。
【0029】
図5は本発明の第2実施例に係る内視鏡用把持鉗子の弾性把持部を示す説明図である。
図に示すように本実施例の内視鏡用把持鉗子1bは、挿入部2bを先端部材21とコイルシース27とで形成し、前記先端部材21及びコイルシース27の外周に第1実施例と異なり外皮チューブ24を被覆していない。さらに、弾性把持部40は、3本の弾性把持部材41,42,43で構成され、これら弾性把持部材41,42,43の先端には、先端把持部として前記第1実施例の円形爪部31a,32a,33aの代わりに、弾性把持部材41,42,43の先端部を1mm程度内側に折り曲げて形成した折曲爪部41a,41b,41cを設けている。
【0030】
そして、前記第1実施例と同様に、挿入部先端面2cの最も近くに配置される折曲爪部41aを挿入部先端面2cから最も遠くに配置される折曲爪部43aを設けた弾性把持部材43に対して傾斜角θ2 を鈍角にしている。その他の構成及び作用・効果は前記第1実施例と同様であり同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0031】
なお、挿入部先端面2cの最も近くに配置される折曲爪部41aの挿入部先端面2cから最も遠くに配置される折曲爪部43aを設けた弾性把持部材43に対する傾斜角を鋭角にしても第1実施例と同様の作用・効果を得られる。また、前記折曲爪部41a,42a,43aの周囲にあるエッジ部に面取り加工を施して体腔内などを傷つけないようにしている。さらに、折曲爪部41aを傾斜させて設けたことにより、挿入部先端面2cの最も近くに配置される折曲爪部41aの長さを他の折曲爪部42a,43aの長さと同じにして、全ての折曲爪部41a,42a,43aを挿入部の外周面より内側に整列・収容することができる。
【0032】
図6は本発明の第3実施例に係る内視鏡用把持鉗子の弾性把持部を示す説明図である。
図の(a)及び(b)に示すように本実施例の内視鏡用把持鉗子1cの弾性把持部5は、挿入部先端面2aの最も近くに配置される円形爪部31aと挿入部先端面2aから最も遠くに配置される円形爪部33aを設けた弾性把持部材33とが傾斜して配置されるように、挿入部先端面2aから最も近くに配置される円形爪部31aを弾性把持部材33に対して傾斜させて折曲する代わりに、挿入部2を形成する先端部材21及び先端側コイルシース22に収納される弾性把持部材33の略中央に屈曲部51を設けている。
【0033】
すなわち、挿入部先端面2aの最も近くに配置される円形爪部31aを弾性把持部材31に対して略90度で内側に折曲し、挿入部先端面2aから最も遠くに配置される円形爪部33aを設けた弾性把持部材33に屈曲部51を設けて前記弾性把持部材33を中心軸方向から外側方向に向けて広げている。
【0034】
このことにより、図示しない操作ワイヤを牽引操作して弾性把持部5を開状態から閉状態にするとき、挿入部先端面2aから最も近くに配置される円形爪部31aが挿入部先端面2aから最も遠くに配置される円形爪部33aを設けた弾性把持部材33に当接しないようになっている。その他の構成は上述の実施例と同様であり同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0035】
上述のように構成した内視鏡用把持鉗子1cの作用を説明する。
内視鏡用把持鉗子1cの弾性把持部5を開動作させる際には、内視鏡用把持鉗子1cの図示しない操作部に備えられている指掛け部材を押し出し操作して操作ワイヤを先端側に移動させる。すると、図6の(a)に示すように内視鏡用把持鉗子1cの挿入部先端側の先端部材21及び先端側コイルシース22に配置されていた弾性把持部5が挿入部2から押し出され、弾性把持部材31,32,33が弾性復原力によって円形爪部31a,32a,33a,を挿入部2の中心軸方向から外側方向に向けて拡開する。
【0036】
一方、この弾性把持部5を閉動作させる際には、前記指掛け部材を牽引操作して操作ワイヤを手元側に移動させて弾性把持部材31,32,33を挿入部2の先端部材21及び先端側コイルシース22の内部に徐々に収容していく。すると、同図の(a)に示すように弾性把持部材33が先端部材21の内周面に当接して先端把持部33aが徐々に閉状態となっていく。このとき、弾性把持部材33に形成した屈曲部51の先端側が中心軸方向から外側方向に向かって広がっているので、この弾性把持部材33と挿入部先端の最も近くに配置される先端把持部31aとが当接することなく収容されていく。
【0037】
さらに、操作ワイヤを牽引すると、同図の(b)に示すように弾性把持部材33の屈曲部51が先端部材21の内周面を通過して外側方向に広がっている弾性把持部材33が先端部材21の内周面に当接し、挿入部先端面2aの最も近くに配置されている円形爪部31aと挿入部先端面31aから最も遠くに配置される先端把持部33aを設けた弾性把持部材33の外側に広がった部分とが当接せず、前記先端把持部33aや弾性把持部材33の先端部分が挿入部2が挿入部2の外周面より内側で、且つ、挿入部軸方向に沿って並んで収束する。その他の作用及び効果は上述の実施例と同様である。
【0038】
なお、第1実施例の内視鏡用把持鉗子1と第3実施例の内視鏡用把持鉗子1cとの組立てについて説明する。
第1実施例の内視鏡用把持鉗子1の場合には、円形爪部31aと弾性把持部材33とが当接しないように、円形爪部31aに傾斜角を設けるとき、それぞれの弾性把持部材に個体差があるので、傾斜角θを予め設定しておくことが難しく、内視鏡用把持鉗子を組立てた後に傾斜角θを調整している。
【0039】
これに対して、第3実施例の内視鏡用把持鉗子1cの場合には、弾性把持部材33と円形爪部31aとが当接して、弾性把持部材先端部あるいは円形爪部33aが挿入部2の外周面より外側に押し出されることを防止する屈曲部51の角度を予め設定しておくことは第1実施例と同様の理由で難しいが、製造時の屈曲角が小さいので屈曲部に応力が集中せず、第1実施例の内視鏡用把持鉗子1cより組立てた後の調整を容易に行えるというメリットがある。
【0040】
[付記]
(1)細長で可撓性を有する挿入部内に操作ワイヤを進退自在に挿通する一方、この操作ワイヤの先端部に曲がり癖をつけた複数の弾性把持部材で形成した弾性把持部の基端部を接続し、前記操作ワイヤの手元側端部に設けた操作部を操作して操作ワイヤを進退動作させ、前記弾性把持部を開閉動作する内視鏡用把持鉗子において、前記弾性把持部のうち少なくとも挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部と、挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材とを傾いた位置関係で配置する内視鏡用把持鉗子。
【0041】
(2)前記挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部を傾斜角で折曲し、挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部と、挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材とを傾いた位置関係にする付記1記載の内視鏡用把持鉗子。
【0042】
(3)前記挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部と挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材との傾斜角が鈍角である付記2記載の内視鏡用把持鉗子。
【0043】
(4)前記挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部と挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材との傾斜角が鋭角である付記2記載の内視鏡用把持鉗子。
【0044】
(5)前記挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材に屈曲部を設け、挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部と、挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材とを開状態のとき傾いた位置関係にする付記1記載の内視鏡用把持鉗子。
【0045】
(6)前記挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材の略中央に設けた屈曲部により、前記弾性把持部材の先端側部分が挿入部中心軸の外側に拡開する付記5記載の内視鏡用把持鉗子。
【0046】
(7)前記先端把持部が円形爪部である付記2及び付記5記載の内視鏡用把持鉗子。
【0047】
(8)前記先端把持部が折曲爪部である付記2及び付記5記載の内視鏡用把持鉗子。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、弾性把持部を挿入部に引き込む際、弾性把持部を構成する複数の弾性把持部材の例えば挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部と、挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材とが当接するなどして、先端把持部や弾性把持部材の先端部分が挿入部外周面より外側に突出しない内視鏡用把持鉗子を提供することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図3は本発明の第1実施例に係り、図1は内視鏡用把持鉗子の使用状態の概略を示す説明図
【図2】内視鏡用把持鉗子の挿入部先端部の概略構成を示す断面図
【図3】内視鏡用把持鉗子の弾性把持部を示す説明図
【図4】別の内視鏡用把持鉗子の弾性把持部を示す説明図
【図5】本発明の第2実施例に係る内視鏡用把持鉗子の弾性把持部を示す説明図
【図6】本発明の第3実施例に係る内視鏡用把持鉗子の弾性把持部を示す説明図
【図7】従来の内視鏡用把持鉗子の弾性把持部を示す説明図
【符号の説明】
1…内視鏡用把持鉗子
2…挿入部
3…弾性把持部
31a…先端把持部
33…弾性把持部材
θ…傾斜角
代理人 弁理士 伊藤 進

Claims (3)

  1. 細長で可撓性を有する挿入部内に操作ワイヤを進退自在に挿通する一方、この操作ワイヤの先端部に曲がり癖をつけた複数の弾性把持部材で形成した弾性把持部の基端部を接続し、前記操作ワイヤの手元側端部に設けた操作部を操作して操作ワイヤを進退動作させ、前記複数の弾性把持部材を前記挿入部の先端より突没することで前記弾性把持部を開閉動作する内視鏡用把持鉗子において、
    前記複数の弾性把持部材の先端を操作ワイヤの進退方向に対して内側に折り曲げて先端把持部を形成すると共に、前記複数の弾性把持部材を閉じたとき、前記弾性把持部のうち少なくとも挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部を、操作ワイヤの進退方向に対して傾いた位置関係で配置することを特徴とする内視鏡用把持鉗子。
  2. 前記挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部を傾斜角で折曲し、挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部と、挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材とを傾いた位置関係にすることを特徴とする請求項1記載の内視鏡用把持鉗子。
  3. 前記挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材に屈曲部を設け、挿入部先端面の最も近くに配置される先端把持部と、挿入部先端面から最も遠くに配置される先端把持部を設けた弾性把持部材とを傾いた位置関係にすることを特徴とする請求項1記載の内視鏡用把持鉗子。
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