JP5937283B1 - 組織把持器具 - Google Patents

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Abstract

この組織把持器具は、長軸部材の先端部に設けられて、相対的に接近及び離間可能な第一の作動部材及び第二の作動部材と、ワイヤ状の部材によってループ状に湾曲された第一のループ部及び第二のループ部とを備える。第一の作動部材は、第一のループ部の第一の端部が延びる方向を規制する第一の規制部を有し、第二の作動部材は、第二のループ部の第一の端部が延びる方向を規制する第二の規制部を有する。第一のループ部の第一の端部は、第一の作動部材の外側面と交差して第一の作動部材の外側面の外方に延び、第二のループ部の第一の端部は、第二の作動部材の外側面と交差して第二の作動部材の外側面の外方に延びている。

Description

本発明は、組織把持器具に関する。
本願は、2014年8月22日に日本国に出願された特願2014−169610号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
感染性の膵臓の壊死の治療法として、経内視鏡的にネクロセクトミーが用いられている。内視鏡的ネクロセクトミーは、内視鏡的に胃から病巣(膵臓)にアプローチし組織把持器具により壊死組織を回収し、胃内又は体外に組織把持器具を移動して組織把持器具から壊死組織を除去する方法である。
従来、ネクロセクトミーを行うために用いられる組織把持器具としては、特許文献1に記載されたバスケット型鉗子等が用いられている。
特許文献1に記載されたバスケット型鉗子は、4本の弾性ワイヤを備えた処置部をシースの先端側に備えている。4本の弾性ワイヤは、基端部が接続部材を介して操作ワイヤの先端部にそれぞれ固定されている。4本の弾性ワイヤの先端部は、先端チップにそれぞれ固定されている。4本の弾性ワイヤは軸線回りに等角度毎に配置され、4本の弾性ワイヤ内に所定の空間を形成するように湾曲している。このように構成されたバスケット型鉗子は、処置部内に結石を取り込む。操作ワイヤを牽引すると、処置部が縮小して処置部内に結石が確実に保持される。
日本国特許第4704518号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたバスケット型鉗子は、組織を把持する際にはバスケット型の把持部から組織が逃げてしまうため、最終的に回収できる壊死組織の量は少ない。その結果、壊死組織を完全に病巣から取り除くためには、病巣で壊死組織を回収し、胃内又は体外で壊死組織を除去するステップを何度も繰り返し行う必要があり、処置に時間がかかってしまう。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、一度に多くの壊死組織を回収できる組織把持器具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の一態様によれば、組織把持器具は、体内に挿入可能な長軸部材と、前記長軸部材の先端部に組織を把持可能に設けられた作動部材と、前記作動部材の外方に延びて、ループ状に湾曲されたワイヤ状部材と、前記作動部材の先端面に設けられ、前記ワイヤ状部材の一端側を前記作動部材に対して移動可能に支持する貫通孔と、前記作動部材の側面に設けられ、前記ワイヤ状部材の他端側が延びる方向を前記作動部材の側面と交差する方向に固定する方向規制部と、を備える
上記の組織把持器具において、前記作動部材は、第一の作動部材と、前記第一の作動部材に対して相対的に離間した位置から接近する方向に移動可能な第二の作動部材と、を有してもよい。前記ワイヤ状部材は、前記第一の作動部材の外方に延びて、ループ状に湾曲された第一のワイヤ状部材と、前記第二の作動部材の外方に延びて、ループ状に湾曲された第二のワイヤ状部材と、を有してもよい。前記貫通孔は、前記第一のワイヤ状部材の一端側を前記第一の作動部材に対して移動可能に支持する第一の貫通孔と、前記第二のワイヤ状部材の一端側を前記第二の作動部材に対して移動可能に支持する第二の貫通孔と、を有してもよい。前記方向規制部は、前記第一の作動部材の側面に設けられ、前記第一のワイヤ状部材の他端側が延びる方向を前記第一の作動部材の側面と交差する方向に固定する第一の方向規制部と、前記第二の作動部材の側面に設けられ、前記第二のワイヤ状部材の他端側が延びる方向を前記第二の作動部材の側面と交差する方向に固定する第二の方向規制部と、を有してもよい。
また、上記の組織把持器具において、前記第一のワイヤ状部材の前記一端側は、前記第一の作動部材の先端部で支持されてもよい。前記第一のワイヤ状部材の前記他端側は、前記第一のワイヤ状部材の前記一端側よりも基端側に配置されてもよい。前記第二のワイヤ状部材の前記一端側は、前記第二の作動部材の先端部で支持されてもよい。前記第二のワイヤ状部材の前記他端側は、前記第二のワイヤ状部材の前記一端側よりも基端側に配置されてもよい。
上記の組織把持器具において、前記第一の方向規制部は前記第一のワイヤ状部材の前記他端側を支持してもよい。前記第二の方向規制部は前記第二のワイヤ状部材の前記他端側を支持してもよい。
上記の組織把持器具において、前記第一の方向規制部は、前記第一の作動部材に前記第一のワイヤ状部材の前記他端側を固定してもよい。前記第二の方向規制部は、前記第二の作動部材に前記第二のワイヤ状部材の前記他端側を固定してもよい。
上記の組織把持器具において、前記第一の方向規制部は、前記第一の作動部材に形成され前記第一のワイヤ状部材の前記他端側を挿通する第の貫通孔であってもよい。前記第二の方向規制部は、前記第二の作動部材に形成され前記第二のワイヤ状部材の前記他端側を挿通する第の貫通孔であってもよい。
上記の組織把持器具は、前記第一の作動部材の外方に延びて、ループ状に湾曲された第三のワイヤ状部材と、前記第二の作動部材の外方に延びて、ループ状に湾曲された第四のワイヤ状部材と、をさらに備えてもよい。
上記の組織把持器具において、前記第一のワイヤ状部材の前記一端側と前記第三のワイヤ状部材の一端側とが交差してもよい。前記第二のワイヤ状部材の前記一端側と前記第四のワイヤ状部材の一端側とが交差してもよい。
上記の組織把持器具において、前記第一のワイヤ状部材の前記一端側と前記第三のワイヤ状部材の一端側とは平行であってもよい。前記第二のワイヤ状部材の前記一端側と前記第四のワイヤ状部材の一端側とは平行であってもよい。
本発明の組織把持器具によれば、一度に多くの壊死組織を回収することができる。
本発明の第1実施形態の組織把持器具と、この組織把持器具とともに使用される内視鏡装置とを示す全体図である。 前記組織把持器具の処置部の斜視図である。 前記組織把持器具の操作部の内部構造を示す断面図である。 前記組織把持器具の処置部における作動部材が閉状態のときの側面の断面図である。 前記処置部の第一の作動部材の平面の断面図である。 前記処置部における作動部材が開状態のときの側面の断面図である。 前記処置部の第二の作動部材の平面の断面図である。 前記第一の作動部材の両ループ部が突出していく状態を説明する平面の断面図である。 前記組織把持器具を用いた膵臓のネクロセクトミーの手技を示すフローチャートである。 前記組織把持器具を用いた膵臓のネクロセクトミーを説明するための図である。 前記組織把持器具を用いた膵臓のネクロセクトミーを説明するための図である。 前記組織把持器具を用いた膵臓のネクロセクトミーを説明するための図である。 前記組織把持器具を用いた膵臓のネクロセクトミーを説明するための図である。 前記組織把持器具を用いた膵臓のネクロセクトミーを説明するための図である。 前記組織把持器具を用いた膵臓のネクロセクトミーを説明するための図である。 前記組織把持器具を用いた膵臓のネクロセクトミーを説明するための図である。 本発明の第1実施形態の組織把持器具の変形例における第一の作動部材の平面の断面図である。 本発明の第1実施形態の組織把持器具の変形例における第一の作動部材の平面の断面図である。 本発明の第2実施形態の組織把持器具における第一の作動部材の平面の断面図である。 前記第一の作動部材の両ループ部が突出していく状態を説明する平面の断面図である。 本発明の第2実施形態の組織把持器具の変形例における第一の作動部材の平面の断面図である。 本発明の第3実施形態の組織把持器具における第一の作動部材の平面の断面図である。 前記組織把持器具における第二の作動部材の平面の断面図である。 本発明の第4実施形態の組織把持器具における第一の作動部材の斜視面図である。 前記第一の作動部材の側面図である。 前記第一の作動部材の正面図である。 本発明の第4実施形態の変形例の組織把持器具における第一の作動部材の斜視面図である。 前記第一の作動部材の側面図である。 前記第一の作動部材の正面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る組織把持器具を、図1から図18を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の組織把持器具1と、この組織把持器具1とともに使用される内視鏡装置300とを示す全体図である。
内視鏡装置300の構成は特に限定されない。例えば本実施形態では、内視鏡装置300は、軟性内視鏡であり、口から胃内へ挿入される軟性の内視鏡挿入部301を備える。内視鏡挿入部301内には、組織把持器具1を挿通するための処置具チャンネル302が設けられている。
組織把持器具1は、体内で処置をする処置部10と、処置部10が先端部に設けられた挿入部40と、挿入部40の基端部に設けられた操作部50とを備える。以下では、操作部50に対する処置部10側を先端側と称し、処置部10に対する操作部50側を基端側と称する。
図1及び図2に示すように、挿入部40は、内視鏡装置300の処置具チャンネル302に先端から挿入される部材である。挿入部40は、外力が作用しない自然状態で第一軸Xに沿って延び、体内に挿入可能な長軸部材41を備える。長軸部材41は、先端側と基端側とが開口された筒状部材である。長軸部材41は、内視鏡装置300の処置具チャンネル302が湾曲された状態であっても、処置具チャンネル302内を進退できる程度の柔軟性を有している。
図3に示すように、長軸部材41には、ルーメン41a、41b、41cが形成されている。3つのルーメン41a、41b、41cは、例えば、第一軸Xに直交する円形断面内の三角形の各頂点に位置する箇所にそれぞれ配置されている。
図2及び図4に示すように、挿入部40の長軸部材41の先端部には、処置部10が設けられている。処置部10は、長軸部材41の先端に固定された筒状のハウジング11と、ハウジング11に回転可能に支持された第一の作動部材20A及び第二の作動部材20Bとを有している。
本実施形態では作動部材20A、20Bの構成はほぼ同一であるため、第一の作動部材20Aの構成については数字に英字「A」を付加し、第二の作動部材20Bの対応する構成については同一の数字に英字「B」を付加することで示す。これにより、重複する説明の一部を省略する。後述するループ部32A、33A、32B、33B、作動部材90A、90B等についても構成がほぼ同一であるため、異なる部分だけ説明する。
第一の作動部材20Aは、第一軸Xに沿う方向に延びている。図2及び図5に示すように、第一の作動部材20Aの壁部21A内には内部空間22Aが形成されている。壁部21Aの先端面23Aは、先端側に向かって凸となる曲面状に形成されている。壁部21Aに形成されている貫通孔25A、26A、27A、28Aについては、後で詳しく説明する。
第一の作動部材20Aの第一軸Xに沿う方向の中間部には、 図示しない通孔が形成されている。この通孔には、ハウジング11に固定された図4に示す固定ピン12が挿通されている。作動部材20A、20Bの基端側には、ピン14を介して中間リンク15の一端部がそれぞれ回動可能に連結されている。2つの中間リンク15の他端部は、ピン16を介して操作ブロック17が回動可能に連結されている。操作ブロック17には、開閉操作ワイヤ(操作部材)18の先端部が連結されている。すなわち、開閉操作ワイヤ18の先端部は、操作ブロック17及び中間リンク15を介して作動部材20A、20Bに連結されている。
このように構成された作動部材20A、20B、中間リンク15及び操作ブロック17は、長軸部材41に対して開閉操作ワイヤ18を基端側に移動させる(引き戻す)ことで、作動部材20A、20Bが、第一の作動部材20Aの先端側と第二の作動部材20Bの先端側とが相対的に接近するように固定ピン12周りに回転し、例えば作動部材20A、20B同士が接触する。これにより、第一の作動部材20Aの先端側と第二の作動部材20Bの先端側とがこれ以上接近できなくなった閉状態になる。一方で、長軸部材41に対して開閉操作ワイヤ18を先端側に移動させる(押込む)ことで、図6に示すように、第一の作動部材20Aの先端側と第二の作動部材20Bの先端側とが離間し、例えば作動部材20A、20Bに操作ブロック17が接触することで第一の作動部材20Aの先端側と第二の作動部材20Bの先端側とがこれ以上離間できなくなった開状態になる。
このように、開閉操作ワイヤ18を第一軸Xに沿う方向に進退させることで、作動部材20A、20Bは第一軸Xに直交(交差)する第二軸Yに沿う方向に開いたり閉じたりする開閉動作をすることができる。
ここで、第一軸X及び第二軸Yにそれぞれ直交する第三軸Zを規定する。この例では、作動部材20A、20Bのそれぞれは、図2に示す第三軸Zに直交する基準面T1に対して対称になるように形成されている。なお、作動部材20A、20Bは基準面T1上で回転する。
図2及び図5に示すように、第一の作動部材20Aの壁部21Aには、壁部21Aを貫通する貫通孔25A、26A、27A、28Aが形成されている。この例では、貫通孔25A、26Aは第一軸Xに沿って延び、貫通孔(第一の規制部、第一の貫通孔)27A、28Aは第三軸Zに沿って延びている。貫通孔25A、26Aは、壁部21Aの先端面23Aに基準面T1に対して対称となるように形成されている。貫通孔28A、27Aは、貫通孔25A、26Aよりも基端側で、基準面T1に対して対称となるように形成されている。基準面T1に対して、貫通孔26A、27Aは第三軸Zに沿う方向の第一の向きZ1(一方側)に形成され、貫通孔25A、28Aは第三軸Zに沿う方向の第二の向きZ2(他方側)に形成されている。貫通孔25A、26A、27A、28Aは、第二軸Yに直交する基準面T2(図5参照)上に形成されている。
すなわち、貫通孔25Aよりも貫通孔27Aの方が、基端側であって第三軸Zに沿う方向の第一の向きZ1に形成されている。貫通孔26Aよりも貫通孔28Aの方が、基端側であって第三軸Zに沿う方向の第二の向きZ2に形成されている。第三軸Zに沿う方向において、貫通孔25Aと貫通孔27Aとの間に貫通孔26Aが形成され、貫通孔26Aと貫通孔28Aとの間に貫通孔25Aが形成されている。
同様に、図7に示すように、貫通孔25Bよりも貫通孔(第二の規制部、第二の貫通孔)27Bの方が、基端側であって第三軸Zに沿う方向の第一の向きZ1に形成されている。貫通孔26Bよりも貫通孔28Bの方が、基端側であって第三軸Zに沿う方向の第二の向きZ2に形成されている。第三軸Zに沿う方向において、貫通孔25Bと貫通孔27Bとの間に貫通孔26Bが形成され、貫通孔26Bと貫通孔28Bとの間に貫通孔25Bが形成されている。
第一のワイヤ(ワイヤ状の部材)31Aは、ステンレス鋼等の弾性及び可撓性を有する材料で形成されている。なお、第一のワイヤ31AにNiTi合金のような超弾性ワイヤを用いてもよいし、第一のワイヤ31Aに曲げ癖を付けてもよい。
内部空間22Aを通った第一のワイヤ31Aは、貫通孔25Aを通して第一の作動部材20Aの外部に出た後で貫通孔27Aを通して内部空間22Aに戻るまでの間にループ状に湾曲された第一のループ部32Aを形成する。貫通孔27Aは、第一のループ部32Aの一端部(第一の端部)32aAが延びる方向を第一の作動部材20Aの外側面37Aと交差する第三軸Zに沿う方向に規制する。第一のループ部32Aが貫通孔27Aを通ることで、第一のループ部32Aは第三軸Zに沿う方向に長くなりやすい。
第一のループ部32Aの一端部32aAは、第一の作動部材20Aの外側面37Aと交差して第一の作動部材20Aの外側面37A外方に延びてループ状に湾曲されている。貫通孔27Aは、ロウやハンダ等の固定部材34Aにより第一の作動部材20Aに第一のループ部32Aの一端部32aAを固定している。言い換えれば、貫通孔27Aは第一のループ部32Aの一端部32aAを支持している。
第一のループ部32Aの貫通孔25Aに挿通された他端部(第二の端部)32bAは、第一の作動部材20Aの先端部で支持されている。第一のループ部32Aの一端部32aAは、第一のループ部32Aの他端部32bAよりも基端側に配置されている。
第一のワイヤ31Aは、再び貫通孔28Aを通して第一の作動部材20Aの外部に出る。貫通孔28Aから外部に出た第一のワイヤ31Aは、貫通孔26Aを通して内部空間22Aに戻るまでの間にループ状に湾曲された第三のループ部33Aを形成する。貫通孔28Aは、第三のループ部33Aの一端部(第一の端部)33aAが延びる方向を第一の作動部材20Aの外側面38Aと交差する第三軸Zに沿う方向に規制する。
第三のループ部33Aの一端部33aAは、第一の作動部材20Aの外側面38Aと交差して第一の作動部材20Aの外側面38A外方に延びてループ状に湾曲されている。貫通孔28Aは、固定部材34Aにより第一の作動部材20Aに第三のループ部33Aの一端部33aAを固定している。第三のループ部33Aの貫通孔26Aに挿通された他端部(第二の端部)33bAは、第一の作動部材20Aの先端部で支持されている。第三のループ部33Aの一端部33aAは、第三のループ部33Aの他端部33bAよりも基端側に配置されている。
このように、ループ部32A、33Aは第一の作動部材20Aから突出されて形成されている。第一のループ部32Aの他端部32bAと第三のループ部33Aの他端部33bAとは、交差している。第一のループ部32Aと第三のループ部33Aとは、第三軸Zに沿う方向に位置をずらして配置されている。
図5において、第一のループ部32A、第三のループ部33Aの形状を、それぞれループ形状B1、B2とする。第一のループ部32A又は第三のループ部33Aと第一の作動部材20Aとにより囲われた領域を、把持領域R1とする。
図7に示す第二のワイヤ(ワイヤ状の部材)31Bも、第一のワイヤ31Aと同様に構成されている。内部空間22Bを通った第二のワイヤ31Bは、貫通孔25Bを通して第二の作動部材20Bの外部に出た後で貫通孔27Bを通して内部空間22Bに戻るまでの間にループ状に湾曲された第二のループ部32Bを形成する。貫通孔27Bは、第二のループ部32Bの一端部(第一の端部)32aBが延びる方向を第二の作動部材20Bの外側面37Bと交差する第三軸Zに沿う方向に規制する。第二のループ部32Bの一端部32aBは、第二の作動部材20Bの外側面37Bと交差して第二の作動部材20Bの外側面37B外方に延びてループ状に湾曲されている。貫通孔27Bは、固定部材34Bにより第二の作動部材20Bに第二のループ部32Bの一端部32aBを固定している。言い換えれば、貫通孔27Bは第二のループ部32Bの一端部32aBを支持している。第二のループ部32Bの貫通孔25Bに挿通された他端部(第二の端部)32bBは、第二の作動部材20Bの先端部で支持されている。第二のループ部32Bの一端部32aBは、第二のループ部32Bの他端部32bBよりも基端側に配置されている。
第二のワイヤ31Bは、再び貫通孔28Bを通して第二の作動部材20Bの外部に出る。貫通孔28Bから外部に出た第二のワイヤ31Bは、貫通孔26Bを通して内部空間22Bに戻るまでの間にループ状に湾曲された第四のループ部33Bを形成する。貫通孔28Bは、第四のループ部33Bの一端部(第一の端部)33aBが延びる方向を第二の作動部材20Bの外側面38Bと交差する第三軸Zに沿う方向に規制する。このように、ループ部32B、33Bは第二の作動部材20Bから突出されて形成されている。第二のループ部32Bの他端部32bBと第四のループ部33Bの他端部(第二の端部)33bBとは、交差している。第二のループ部32Bと第四のループ部33Bとは、第三軸Zに沿う方向に位置をずらして配置されている。
第一のワイヤ31Aの一対の端部は、例えば長軸部材41内で図3に示す進退操作ワイヤ36Aの先端部にロウ付け等により接続されている。第二のワイヤ31Bの一対の端部も、進退操作ワイヤ36Bの先端部に接続されている。進退操作ワイヤ36Aは長軸部材41のルーメン41bに進退可能に挿通される。進退操作ワイヤ36Bは長軸部材41のルーメン41cに進退可能に挿通される。開閉操作ワイヤ18は長軸部材41のルーメン41aに進退可能に挿通される。
進退操作ワイヤ36Aを押込むと、図8に示すように第一のワイヤ31Aが貫通孔25A、26Aからより突出する。第一のワイヤ31Aが貫通孔27Aの位置で固定されていることで、第一のループ部32Aは前述のループ形状B1に対して主に第三軸Zに沿う方向の第一の向きZ1にさらに突出する(第一のループ部32Aの外径が拡大する)。言い換えれば、第一のループ部32Aは横長の形状になる。第一のループ部32Aがこのように突出することで、進退操作ワイヤ36Aを押込んでも、第一軸Xに沿う方向における第一の作動部材20Aの先端面23Aに形成された貫通孔25Aと第一のループ部32Aの先端との距離L1が長くなりにくい。
第三のループ部33Aも第一のループ部32Aと同様に、進退操作ワイヤ36Aを押込むと主に第三軸Zに沿う方向の第二の向きZ2に突出する。こうして、把持領域R1は主に第三軸Zに沿う方向に長くなり、把持領域R1の面積が広くなる。
一方で、進退操作ワイヤ36Aを引き戻すと、第一のループ部32Aはループ形状B3で示すように没入していく。ここで言う、第一のループ部32Aが没入するとは、第一の作動部材20A内に第一のループ部32Aが完全に収容される意味ではなく、第一の作動部材20Aから突出する第一のループ部32Aの突出長さが短くなることを意味する。なお、第一の作動部材20Aの外面に溝等を設け、この溝内にループ部32A、33Aが収容されることで、第一の作動部材20A内に32A、33Aが完全に没入するように構成してもよい。
このように、進退操作ワイヤ36Aを操作することで、第一のループ部32A及び第三のループ部33Aを、第一の作動部材20Aから突出させたり第一の作動部材20A側に没入させたりすることができる。同様に、進退操作ワイヤ36Bを操作することで、第二のループ部32B及び第四のループ部33Bを、第二の作動部材20Bから突出させたり第二の作動部材20B側に没入させたりすることができる。
図3に示すように、組織把持器具1の操作部50は、操作部本体51と、操作部本体51にスライド自在に設けられた開閉操作部材56及び進退操作部材57、58とを有する。操作部本体51には、長軸部材41の基端部が連結されている。開閉操作ワイヤ18の基端部は、開閉操作部材56に連結されている。進退操作ワイヤ36A、36Bの基端部は、進退操作部材57、58にそれぞれ連結されている。したがって、操作者は、開閉操作部材56をスライド操作することで、長軸部材41に対して開閉操作ワイヤ18を第一軸Xに沿う方向に移動させ、作動部材20A、20Bを開閉動作させることができる。また、操作者は、進退操作部材57をスライド操作することで、進退操作ワイヤ36Aを介してループ部32A、33Aを同時に突出させたり没入させたりすることができる。ループ部32A、33Aは基準面T2上で突没する。進退操作部材58をスライド操作することで、進退操作ワイヤ36Bを介してループ部32B、33Bを同時に突出させたり没入させたりすることができる。
次に、以上のように構成された組織把持器具1の作用について、組織把持器具1を用いた膵臓のネクロセクトミーの手技の一例を挙げて説明する。図9は、組織把持器具1を用いた膵臓のネクロセクトミーの手技を示すフローチャートである。本手技を行うためには、内視鏡装置300、内視鏡用高周波ナイフ310(図11参照)、内視鏡用拡張カテーテル320(図12参照)、及び本実施形態の組織把持器具1が用いられる。
手技の開始前には、本実施形態の組織把持器具1は、開閉操作部材56を介して開閉操作ワイヤ18を引き戻すことで、作動部材20A、20Bが閉状態になっている。進退操作部材57、58を介して進退操作ワイヤ36A、36Bを引き戻すことで、ループ部32A、33A、32B、33Bが前述のループ形状B3のような外径が最小サイズに縮小された縮径状態になっている。
まず、内視鏡装置300の内視鏡挿入部301を患者の胃内に挿入する(図9に示すステップS1)。ステップS1では、図10に示すように、患者Pの図示しない口から食道を通じて胃P1内に、内視鏡装置300の内視鏡挿入部301を配置する。本手技では、内視鏡画像を用いて胃P1内を操作者が観察することにより、切開するために適切な部位が選定される。これでステップS1は終了し、ステップS2へ進む。
ステップS2は、胃P1の後壁を切開し、膵臓内へ組織把持器具1を案内するための通路を胃P1及び膵臓に形成するステップである。ステップS2では、上記ステップS1において選定された部位を切開する目的で、内視鏡装置300の処置具チャンネル302に上述の内視鏡用高周波ナイフ310が取り付けられる。操作者は、内視鏡用高周波ナイフ310を用いて胃P1の後壁に穴を開け、通路(開口部)P2とする(図11参照)。これでステップS2は終了し、ステップS3へ進む。
ステップS3は、上記ステップS2で形成された通路P2を広げるステップである。ステップS3では、内視鏡用高周波ナイフ310に設けられた内筒(不図示)を通じて体内にガイドワイヤ(不図示)が導入される。さらに、ガイドワイヤに沿って内視鏡用拡張カテーテル320が体内に導入される。内視鏡用拡張カテーテル320の先端は、ガイドワイヤによって、胃P1に形成された通路P2へと案内される。内視鏡用拡張カテーテル320が通路P2へと案内されたら、上記ステップS2において形成された通路P2に内視鏡用拡張カテーテル320のバルーン部を挿入する。
その後、バルーン部を膨張させ、図12に示すように、所望の大きさまで通路P2を押し広げる。これにより、ステップS3では、処置部10を胃P1内から膵臓内へと挿入することができる大きさに広げられた通路P2が胃P1及び膵臓に形成される。通路P2をさらに広げる場合には、たとえば、高周波電流を用いて生体組織を切開する高周波処置具を使用する。所望の大きさの通路P2が形成されたら、内視鏡用拡張カテーテル320を抜去する。これでステップS3は終了し、ステップS4へ進む。
ステップS4は、上記ステップS3にて広げられた通路P2を通じて膵臓内に処置部10を案内するステップである。ステップS4では、内視鏡装置300の処置具チャンネル302に組織把持器具1を取り付ける(図1参照)。また、内視鏡用高周波ナイフ310や内視鏡用拡張カテーテル320を処置具チャンネル302から取り外して、空いた処置具チャンネル302に組織把持器具1を取り付けてもよい。処置具チャンネル302には、組織把持器具1の処置部10及び挿入部40が挿入される。組織把持器具1の長軸部材41の先端が処置具チャンネル302の先端から突出する。ループ部32A、33A、32B、33Bが縮径状態であるため、処置具チャンネル302に組織把持器具1の処置部10を挿通しやすい。その後、組織把持器具1が取り付けられた内視鏡装置300を操作する操作者は、内視鏡装置300の内視鏡挿入部301を湾曲操作したり移動させたりすることによって、胃P1及び膵臓P5に形成された通路P2内を通じて膵臓P5内へと長軸部材41の先端部を案内する(図13参照)。膵臓P5内に組織把持器具1が入ったら、ガイドワイヤを抜去する。これでステップS4は終了し、ステップS5へ進む。
ステップS5は、上記ステップS4において膵臓P5内に案内された処置部10を用いて壊死組織を回収するステップである。ステップS5では、操作者は、内視鏡装置300を介して見える画像を用いて処置部10の位置を調整する。次に操作者は、膵臓P5内の回収対象となる壊死組織に狙いを定めながら内視鏡装置300の内視鏡挿入部301の先端を動かす。作動部材20A、20Bの先端の正面が図14に示す膵臓P5の壊死組織P6に対向する位置に来たら、進退操作部材57、58を押込む。ループ部32A、32Bが第三軸Zに沿う方向の第一の向きZ1に突出し、ループ部33A、33Bが第三軸Zに沿う方向の第二の向きZ2に突出する。これにより、処置部10の把持領域R1が第三軸Zに沿う方向に長くなる。進退操作部材57、58を押込んだときに、ループ部32A、33Aとループ部32B、33Bとをほぼ同じ大きさにすることが好ましい。次に、開閉操作部材56を押込む。これにより、作動部材20A、20Bが開状態になる。
次に、操作者は、ループ部32A、33A、32B、33Bを壊死組織P6に押し付けながら、図15に示すように、作動部材20A、20Bを閉状態にする。ループ部32A、33A、32B、33Bが第三軸Zに沿う方向に突出することで、ループ部32A、33A、32B、33Bの先端と貫通孔25A、25Bとの距離L1が長くなりくい。このため、開閉操作部材56を引き戻すことで、壊死組織P6を把持するのに充分な力がループ部32A、33A、32B、33Bに作用する。第一のループ部32Aの他端部32bAと第三のループ部33Aの他端部33bAとが交差し、第二のループ部32Bの他端部32bBと第四のループ部33Bの他端部33bBとが交差している。これにより、ループ部32A、33A、32B、33Bに把持された壊死組織P6が第二軸Yに沿う方向に漏れにくい。
ループ部32A、33A、32B、33Bで壊死組織P6を把持するときには、ループ部32A、33A、32B、33Bの先端部を用いることが多い。また、壊死組織P6の表面は粘っている。したがって、ループ部32A、33A、32B、33Bが第三軸Zに沿う方向に突出して第三軸Zに沿う方向に長くなることで、多くの壊死組織P6をループ部32A、33A、32B、33Bに粘り付けて効率的に把持することができる。
図16に示すように作動部材20A、20Bを閉状態にしたまま操作部50を引き戻して、壊死組織P6から把持組織P7を切り離す。把持領域R1が第三軸Zに沿う方向に長くなっていることで、一度に多くの把持組織P7を切り離すことができる。なお、把持組織P7を壊死組織P6から切り離すための切開等をしなくても、ループ部32A、33A、32B、33Bに把持された状態で操作部50を引き戻すと、壊死組織P6から把持組織P7が切り離される。切り離された把持組織P7は、ループ部32A、33A、32B、33Bに挟まれた状態で、組織把持器具1によって回収される。
本実施形態の組織把持器具1が備えるループ部32A、33A、32B、33Bのワイヤ31A、31Bは、ループ状に形成されている。したがって、第三軸Zに沿う方向に長くなったループ部32A、33A、32B、33Bが多くの壊死組織P6を挟むことにより、その挟む力で壊死組織P6の一部をワイヤ31A、31Bのループの中に取り込むことができる。また、把持組織P7の回収時に、進退操作ワイヤ36A、36Bを引き戻す。これにより、ループ部32A、33A、32B、33Bの外径が縮小され、把持組織P7がループ部32A、33A、32B、33Bによって確実に保持される。なお、除去対象となる把持組織P7の大きさに対応してループ部32A、33A、32B、33Bの外径を予め調整することもできる。このため、把持組織P7の取りこぼしが少ない適切なループ径に容易に設定することもできる。これでステップS5は終了し、ステップS6へ進む。
ステップS6は、上記ステップS5において回収された壊死組織P6(把持組織P7)を膵臓P5の外へと移動させるステップである。操作者は、作動部材20A、20Bを閉状態にして、内視鏡装置300の内視鏡挿入部301を移動させたり、組織把持器具1の長軸部材41を処置具チャンネル302に対して移動させたりして、処置部10を膵臓P5内から胃P1内へと引き戻す。これでステップS6は終了し、ステップS7へ進む。
ステップS7は、壊死組織P6を胃P1内に廃棄するステップである。ステップS7では、まず、操作者は、作動部材20A、20Bを開状態にする。また、ループ部32A、33A、32B、33Bの外径を拡大させる。そうすることにより、ループ部32A、33A、32B、33Bによって把持された把持組織P7が胃P1内に捨てられる。この際、把持組織P7がワイヤ31A、31Bに絡んだり付着したりして容易に除去されないときには、操作者は、ループ部32A、33A、32B、33Bを作動部材20A、20Bに没入させる。それにより、把持組織P7の除去が促される。
胃P1内に捨てられた把持組織P7は消化管を通じて排泄される。また、ステップS7では、把持組織P7が収容された処置部10を必要に応じて体外へ取り出してもよい。この場合、内視鏡装置300とともに組織把持器具1全体を体外へ取り出してもよい。また、把持組織P7が保持された状態で処置部10が処置具チャンネル302内に引き込める大きさであれば、把持組織P7が収容された処置部10を処置具チャンネル302を通じて体外へ引き出してもよい。体外へ取り出された把持組織P7は、病理検査等に用いることができる。これでステップS7は終了する。
本手技では、膵臓P5内から除去する必要がある壊死組織P6の量が非常に多い場合には、上記ステップS4から上記ステップS7までのステップを複数回繰り返すこともできる。
ここで、ループ部の形状についての検討を行う。作動部材の先端面に一対の貫通孔を形成し、この一対の貫通孔からワイヤを突出させることでループ部を形成する場合には、ループ部が組織把持器具の長手方向に長くなる。言い換えれば、ループ部が縦長の形状になる。このため、作動部材の先端面とループ部の先端との距離が長くなりやすい。また、ループ部が縦長の形状になることで、ループ部と作動部材とにより囲われた領域である把持領域の面積が広くなりにくい。
これに対して、本実施形態の組織把持器具1によれば、貫通孔25Aから第一のワイヤ31Aをより突出させたときに、第一のワイヤ31Aで構成される第一のループ部32Aが第三軸Zに沿う方向の第一の向きZ1にさらに突出する。同様に、第二のループ部32Bは第三軸Zに沿う方向の第一の向きZ1に突出し、第三のループ部33A及び第四のループ部33Bは第三軸Zに沿う方向の第二の向きZ2にさらに突出する。このように、ループ部32A、33A、32B、33Bを第三軸Zに沿う方向に長くしてからループ部32A、33A、32B、33Bで壊死組織P6を把持することで、一度に多くの壊死組織を回収することができる。
作動部材20A、20Bからループ部32A、33A、32B、33Bをより突出させたときにループ部32A、33A、32B、33Bが第三軸Zに沿う方向に長くなる。作動部材20A、20Bの先端面23A、23Bとループ部32A、33A、32B、33Bの先端との距離L1が長くなりにくい。したがって、開閉操作部材56を引き戻すことで、壊死組織P6を把持するのに充分な力をループ部32A、33A、32B、33Bに作用させることができる。また、ループ部32A、33A、32B、33Bを突出させたときにループ部32A、33A、32B、33Bが横長の形状になることで把持領域R1の面積が広くなり、より多くの壊死組織P6を把持することができる。
第一のループ部32Aと第三のループ部33Aとが交差し、第二のループ部32Bと第四のループ部33Bとが交差している。このため、ループ部32A、33A、32B、33Bに把持された壊死組織P6が第二軸Yに沿う方向に漏れることを抑制することができる。
ループ部32A、33Aは第一の作動部材20Aから突没可能であり、ループ部32B、33Bは第二の作動部材20Bから突没可能である。したがって、内視鏡装置300の処置具チャンネル302に組織把持器具1を挿通させるときにループ部32A、33A、32B、33Bを縮径状態にすることで、処置具チャンネル302に組織把持器具1を容易に挿通させることができる。
なお、本実施形態では、図17に示す組織把持器具1Aのように、第一のワイヤ(ワイヤ状の部材)61A、第三のワイヤ(ワイヤ状の部材)62Aを一体に構成せず別々に構成してもよい。この変形例では、第一の作動部材20Aに貫通孔27A、28Aは形成されない。
内部空間22Aを通った第一のワイヤ61Aは、貫通孔25Aを通して第一の作動部材20Aの外部に出た後で壁部21Aに固定部材(第一の規制部)64Aにより固定されるまでの間に第一のループ部65Aを形成する。一方で、内部空間22Aを通った第三のワイヤ62Aは、貫通孔26Aを通して第一の作動部材20Aの外部に出た後で壁部21Aに固定部材66Aにより固定されるまでの間に第三のループ部67Aを形成する。第一のワイヤ61Aの固定部材64Aで固定された端部とは反対側の端部、及び、第三のワイヤ62Aの固定部材66Aで固定された端部とは反対側の端部は、進退操作ワイヤ36Aの先端部に接続されている。
このように構成された変形例の組織把持器具1Aでは、進退操作ワイヤ36Aを押込むと第一のワイヤ61Aが貫通孔25Aからより突出し、第一のループ部65Aは第三軸Zに沿う方向の第一の向きZ1にさらに突出する。第三のワイヤ62Aが貫通孔26Aからより突出し、第三のループ部67Aは第三軸Zに沿う方向の第二の向きZ2にさらに突出する。
変形例の組織把持器具1Aでは、図18に示す組織把持器具1Bのように、ワイヤ61A、62Aが固定されないように構成してもよい。具体的には、内部空間22Aを通った第一のワイヤ61Aは、貫通孔25Aを通して第一の作動部材20Aの外部に出た後で貫通孔27Aを通して内部空間22Aに戻るまでの間に第一のループ部65Aを形成する。第一のループ部65Aの一端部(第一の端部)65aAは、貫通孔27Aに挿通されている。内部空間22Aを通った第三のワイヤ62Aは、貫通孔26Aを通して第一の作動部材20Aの外部に出た後で貫通孔28Aを通して内部空間22Aに戻るまでの間に第三のループ部67Aを形成する。第三のループ部67Aの一端部(第一の端部)67aAは、貫通孔28Aに挿通されている。第一のワイヤ61Aの両端部、及び第三のワイヤ62Aの両端部は、進退操作ワイヤ36Aの先端部に接続されている。
このように構成された変形例の組織把持器具1Bでは、進退操作ワイヤ36Aを押込むと第一のワイヤ61Aが貫通孔25A、27Aの両方からより突出し、第三のワイヤ62Aが貫通孔26A、28Aの両方からより突出する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図19から図21を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図19に示すように、本実施形態の組織把持器具2は、第1実施形態の処置部10に代えて処置部70を備えている。処置部70は、処置部10に対して第一の作動部材20Aに形成された貫通孔25A、26Aの配置が異なる。
貫通孔25Aは、貫通孔26Aよりも第三軸Zに沿う方向の第一の向きZ1に配置されている。すなわち、基準面T1に対して、貫通孔25A、27Aは第三軸Zに沿う方向の第一の向きZ1に形成され、貫通孔26A、28Aは第三軸Zに沿う方向の第二の向きZ2に形成されている。第一のループ部32Aの他端部32bAと第三のループ部33Aの他端部33bAとはほぼ平行(平行も含む)である。言い換えれば、第一のループ部32Aと第三のループ部33Aとは交差していない。第一のワイヤ31Aは、貫通孔27A、貫通孔28Aにおいて前述の固定部材34Aにより壁部21Aに固定されている。第一のワイヤ31Aの一対の端部は、進退操作ワイヤ36Aの先端部に接続されている。図19における第一のループ部32A、第三のループ部33Aの形状を、ループ形状B5、B6とする。
このように構成された本実施形態の組織把持器具2では、進退操作ワイヤ36Aを押込むと、図20に示すように、第一のワイヤ31Aが貫通孔25A、26Aからより突出する。第一のワイヤ31Aが貫通孔27Aの位置で固定されていることで、第一のループ部32Aは前述のループ形状B5に対して主に第三軸Zに沿う方向の第一の向きZ1にさらに突出する。第三のループ部33Aも第一のループ部32Aと同様に、進退操作ワイヤ36Aを押込むと前述のループ形状B6に対して第三軸Zに沿う方向の第二の向きZ2にさらに突出する。
本実施形態の組織把持器具2によれば、一度に多くの壊死組織P6を回収することができる。
なお、本実施形態では、図21に示す組織把持器具2Aのように、第一の作動部材20Aに貫通孔25A、26Aを形成せず、第一のワイヤ31Aに代えて前述のワイヤ61A、62Aを用いてもよい。
この変形例では、貫通孔27A、28Aは、先端側に向かうにしたがって基準面T1から離間するように形成されている。内部空間22Aを通った第一のワイヤ61Aは、貫通孔27Aを通して第一の作動部材20Aの外部に出た後で、第一の作動部材20Aの先端面23Aで固定部材75Aにより固定されている。内部空間22Aを通った第三のワイヤ62Aは、貫通孔28Aを通して第一の作動部材20Aの外部に出た後で、第一の作動部材20Aの先端面23Aで固定部材76Aにより固定されている。貫通孔27A及び固定部材75Aは、基準面T1に対する第三軸Zに沿う方向の第一の向きZ1に設けられている。貫通孔28A及び固定部材76Aは、基準面T1に対する第三軸Zに沿う方向の第二の向きZ2に設けられている。
このように構成された変形例の組織把持器具2Aによっても、本実施形態の組織把持器具2と同様の効果を奏することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図22及び図23を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図22に示すように、本実施形態の組織把持器具3は、第1実施形態の処置部10に代えて処置部80を備えている。処置部80は、処置部10に対して第一の作動部材20Aに形成された貫通孔25A〜28Aの配置が異なる。第一の作動部材20Aから第一のワイヤ(ワイヤ状の部材)81Aが突出する貫通孔25A及び貫通孔27Aは、第一軸Xに沿う方向の位置が等しく、第一の作動部材20Aの先端よりも基端側である。第一の作動部材20Aから第三のワイヤ(ワイヤ状の部材)82Aが突出する貫通孔26A及び貫通孔28Aは、第一軸Xに沿う方向の位置が等しい。貫通孔26A、28Aは、貫通孔25A、27Aよりも先端側に配置されている。この例では、貫通孔26A、28Aは第一軸Xに沿って延びている。貫通孔25A、27Aは先端側に向かうにしたがって基準面T1から離間するように形成されている。
内部空間22Aを通った第一のワイヤ81Aは、貫通孔25Aを通して第一の作動部材20Aの外部に出た後で貫通孔27Aを通して内部空間22Aに戻るまでの間に第一のループ部84Aを形成する。貫通孔25Aは、第一のループ部84Aの一端部(第一の端部)84aAが延びる方向を第一の作動部材20Aの外側面38Aと交差する方向に規制する。貫通孔27Aは、第一のループ部84Aの他端部(第二の端部)84bAが延びる方向を第一の作動部材20Aの外側面37Aと交差する方向に規制する。同様に、内部空間22Aを通った第三のワイヤ82Aは、貫通孔26Aを通して第一の作動部材20Aの外部に出た後で貫通孔28Aを通して内部空間22Aに戻るまでの間に第三のループ部85Aを形成する。第一のループ部84Aは第三のループ部85Aを囲うように形成されている。第一のワイヤ81Aの一対の端部、及び、第三のワイヤ82Aの一対の端部は、進退操作ワイヤ36Aの先端部に接続されている。
図23に示すように、第二の作動部材20Bから第二のワイヤ(ワイヤ状の部材)81Bが突出する貫通孔25B及び貫通孔27Bは、第一軸Xに沿う方向の位置が等しく、第二の作動部材20Bの先端よりも基端側である。第二の作動部材20Bから第四のワイヤ(ワイヤ状の部材)82Bが突出する貫通孔26B及び貫通孔28Bは、第一軸Xに沿う方向の位置が等しい。貫通孔26B、28Bは、貫通孔25B、27Bよりも先端側に配置されている。
内部空間22Bを通った第二のワイヤ81Bは、貫通孔25Bを通して第二の作動部材20Bの外部に出た後で貫通孔27Bを通して内部空間22Bに戻るまでの間に第二のループ部84Bを形成する。同様に、内部空間22Bを通った第四のワイヤ82Bは、貫通孔26Bを通して第二の作動部材20Bの外部に出た後で貫通孔28Bを通して内部空間22Bに戻るまでの間に第四のループ部85Bを形成する。第二のワイヤ81Bの一対の端部、及び、第四のワイヤ82Bの一対の端部は、進退操作ワイヤ36Bの先端部に接続されている。
このように構成された本実施形態の組織把持器具3では、進退操作ワイヤ36Aを操作すると、第一のループ部84A及び第三のループ部85Aは第一の作動部材20Aから突没する。例えば、進退操作ワイヤ36Aを押込むと、第一のループ部84Aは図22にループ形状B7として示すように第三軸Zに沿う方向に長くなる。同様に、進退操作ワイヤ36Bを操作すると、第二のループ部84B及び第四のループ部85Bは第二の作動部材20Bから突没する。
本実施形態の組織把持器具3によれば、一度に多くの壊死組織P6を回収することができる。なお、本実施形態では、第一の作動部材20Aに第三のループ部85Aが形成されなくてもよい。第一のループ部84Aとともに第一の作動部材20Aの先端側で壊死組織P6を把持することができるからである。同様に、第二の作動部材20Bに第四のループ部85Bが形成されなくてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図24から図29を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図24から図26に示すように、本実施形態の組織把持器具4が備える第一の作動部材90Aには、基準面T1に平行に貫通孔91A、92Aが形成されている。貫通孔91A、92Aは、第一の作動部材90Aが第二の作動部材90Bとともに閉状態であるときに、先端側に向かうにしたがって第二の作動部材90Bに近づくように形成されている。
貫通孔91Aに挿通され先端側に突出した第一のワイヤ(ワイヤ状の部材)94Aは、第三軸Zに沿う方向の第一の向きZ1に曲げられるとともに基端側に曲げられて、貫通孔91Aの先端の開口91aAよりも基端側に設けられた固定部材(第一の規制部)101Aで第一の作動部材90Aに固定されている。作動部材90A、90Bが閉状態であるときに、開口91aAと固定部材101Aとの第二軸Yに沿う方向の位置が等しい(図25参照)。貫通孔91Aに挿通され先端側に突出してから第一の作動部材90Aに固定されるまでの範囲の第一のワイヤ94Aは、第一のループ部95Aを構成する。貫通孔91Aが前述のように形成されていることで、貫通孔91Aから先端側に突出した第一のワイヤ93Aは、第二の作動部材90Bに近づくにしたがって第三軸Zに沿う方向の第一の向きZ1に湾曲する。
同様に、貫通孔92Aに挿通され先端側に突出した第三のワイヤ(ワイヤ状の部材)96Aは、第三軸Zに沿う方向の第二の向きZ2に曲げられるとともに基端側に曲げられて、貫通孔92Aの先端の開口92aAよりも基端側に設けられた固定部材102Aで第一の作動部材90Aに固定されている。貫通孔92Aに挿通され先端側に突出してから第一の作動部材90Aに固定されるまでの範囲の第三のワイヤ96Aは、第三のループ部97Aを構成する。貫通孔92Aが前述のように形成されていることで、貫通孔92Aから先端側に突出した第三のワイヤ96Aは、第二の作動部材90Bに近づくにしたがって第三軸Zに沿う方向の第二の向きZ2に湾曲する。
図26に示す第一軸Xに沿う方向に見たときにワイヤ94A、96Aが前述のように湾曲していることで、ループ部95A、97Aは全体として第二の作動部材90B側に凹部99Aを有するC字形に形成される。図示はしないが、同様に構成された第二の作動部材90Bのループ部も全体として第一の作動部材90A側に凹部を有するC字形に形成される。したがって、作動部材90A、90Bを閉状態にしたときに壊死組織P6をループ部が囲うことで、ループ部で把持した壊死組織P6が第三軸Zに沿う方向に漏れにくくなる。
なお、本実施形態では、図27から29に示す組織把持器具4Aのように、第4実施形態の組織把持器具4において、第一の作動部材90Aが閉状態であるときの貫通孔91A、92Aを第一軸Xに平行に形成してもよい。この変形例では、作動部材90A、90Bが閉状態であるときに、開口91aAよりも固定部材101Aの方が第二の作動部材90Bから離間した位置にある(図28参照)。開口91aA及び固定部材101Aが前述のように配置されていることで、貫通孔91Aから先端側に突出した第一のワイヤ94Aは、第三軸Zに沿う方向の第一の向きZ1に向かうにしたがって第二の作動部材90Bに近づくように湾曲する。同様に、貫通孔92Aから先端側に突出した第三のワイヤ96Aは、第三軸Zに沿う方向の第二の向きZ2に向かうにしたがって第二の作動部材90Bに近づくように湾曲する。
本変形例の組織把持器具4Aにおいても、図29に示す第一軸Xに沿う方向に見たときにループ部95A、97Aが全体としてC字形に形成される。したがって、作動部材90A、90Bを閉状態にしたときに、ループ部で把持した壊死組織P6が第三軸Zに沿う方向に漏れにくくなる。
以上、本発明の第1実施形態から第4実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。さらに、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
例えば、前記第1実施形態及び第2実施形態では、貫通孔25A、26Aは第一軸Xに沿って延びているとしたが、貫通孔25A、26Aは第一軸Xに対して斜めに延びていてもよい。貫通孔27A、28Aについても、第一軸Xに対して斜めに延びていてもよい。第3実施形態の貫通孔25A、26A、27A、28Aの向きについても、貫通孔25A、26Aが第一軸Xに平行でなければ特に限定されない。
前記第1実施形態から第4実施形態では、作動部材20A、20Bにはそれぞれ2つのループ部が形成されているとした。しかし、作動部材20A、20Bに形成されるループ部の数はこれに限らず1つでもよいし、3つ以上でもよい。また、作動部材20A、20Bに形成されるループ部の数が互いに異なっていてもよい。
本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付の請求の範囲によってのみ限定される。
本発明によれば、一度に多くの壊死組織を回収することができる組織把持器具を提供することができる。
1、1A、1B、2、2A 組織把持器具
20A 第一の作動部材
20B 第二の作動部材
27A 貫通孔(第一の規制部、第一の貫通孔)
27B 貫通孔(第二の規制部、第二の貫通孔)
31A 第一のワイヤ(ワイヤ状の部材)
31B 第二のワイヤ(ワイヤ状の部材)
32aA、32aB、65aA 一端部(第一の端部)
32A、65A 第一のループ部
32bA、32bB 他端部(第二の端部)
32B 第二のループ部
33A、67A 第三のループ部
37A 外側面
41 長軸部材
61A 第一のワイヤ(ワイヤ状の部材)
62A 第三のワイヤ(ワイヤ状の部材)
64A 固定部材(第一の規制部)

Claims (9)

  1. 体内に挿入可能な長軸部材と、
    前記長軸部材の先端部に組織を把持可能に設けられた作動部材と、
    前記作動部材の外方に延びて、ループ状に湾曲されたワイヤ状部材と、
    前記作動部材の先端面に設けられ、前記ワイヤ状部材の一端側を前記作動部材に対して移動可能に支持する貫通孔と、
    前記作動部材の側面に設けられ、前記ワイヤ状部材の他端側が延びる方向を前記作動部材の側面と交差する方向に固定する方向規制部と、
    を備え組織把持器具。
  2. 請求項1に記載の組織把持具であって、
    前記作動部材は、
    第一の作動部材と、
    前記第一の作動部材に対して相対的に離間した位置から接近する方向に移動可能な第二の作動部材と、
    を有し、
    前記ワイヤ状部材は、
    前記第一の作動部材の外方に延びて、ループ状に湾曲された第一のワイヤ状部材と、
    前記第二の作動部材の外方に延びて、ループ状に湾曲された第二のワイヤ状部材と、
    を有し、
    前記貫通孔は、
    前記第一のワイヤ状部材の一端側を前記第一の作動部材に対して移動可能に支持する第一の貫通孔と、
    前記第二のワイヤ状部材の一端側を前記第二の作動部材に対して移動可能に支持する第二の貫通孔と、
    を有し、
    前記方向規制部は、
    前記第一の作動部材の側面に設けられ、前記第一のワイヤ状部材の他端側が延びる方向を前記第一の作動部材の側面と交差する方向に固定する第一の方向規制部と、
    前記第二の作動部材の側面に設けられ、前記第二のワイヤ状部材の他端側が延びる方向を前記第二の作動部材の側面と交差する方向に固定する第二の方向規制部と、
    を有する組織把持器具。
  3. 前記第一のワイヤ状部材の前記一端側は、前記第一の作動部材の先端部で支持され、
    前記第一のワイヤ状部材の前記他端側は、前記第一のワイヤ状部材の前記一端側よりも基端側に配置され、
    前記第二のワイヤ状部材の前記一端側は、前記第二の作動部材の先端部で支持され、
    前記第二のワイヤ状部材の前記他端側は、前記第二のワイヤ状部材の前記一端側よりも基端側に配置されている
    請求項に記載の組織把持器具。
  4. 前記第一の方向規制部は前記第一のワイヤ状部材の前記他端側を支持し、
    前記第二の方向規制部は前記第二のワイヤ状部材の前記他端側を支持する
    請求項に記載の組織把持器具。
  5. 前記第一の方向規制部は、前記第一の作動部材に前記第一のワイヤ状部材の前記他端側を固定し、
    前記第二の方向規制部は、前記第二の作動部材に前記第二のワイヤ状部材の前記他端側を固定する
    請求項に記載の組織把持器具。
  6. 前記第一の方向規制部は、前記第一の作動部材に形成され前記第一のワイヤ状部材の前記他端側を挿通する第の貫通孔であり、
    前記第二の方向規制部は、前記第二の作動部材に形成され前記第二のワイヤ状部材の前記他端側を挿通する第の貫通孔である
    請求項に記載の組織把持器具。
  7. 前記第一の作動部材の外方に延びて、ループ状に湾曲された第三のワイヤ状部材と、
    前記第二の作動部材の外方に延びて、ループ状に湾曲された第四のワイヤ状部材と、をさらに備える
    請求項に記載の組織把持器具。
  8. 前記第一のワイヤ状部材の前記一端側と前記第三のワイヤ状部材の一端側とが交差し、
    前記第二のワイヤ状部材の前記一端側と前記第四のワイヤ状部材の一端側とが交差する
    請求項に記載の組織把持器具。
  9. 前記第一のワイヤ状部材の前記一端側と前記第三のワイヤ状部材の一端側とは平行であり、
    前記第二のワイヤ状部材の前記一端側と前記第四のワイヤ状部材の一端側とは平行である
    請求項に記載の組織把持器具。
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