JP2005000188A - 保護チューブ及び保護チューブ付与装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】新たな体腔や鉗子等を保持する器具を追加しなくても手術の際に処置部位近傍の線状組織を保護するとともに手技の容易化及び手術時間の短縮化を図ることができる保護チューブ及び保護チューブ付与装置を提供すること。
【解決手段】保護チューブ1は、血管や神経等の線状組織を覆ってこの線状組織に装着可能なチューブ形状を有し、一端1Aから他端1Bに亘って形成され線状組織を出入可能な挿入用スリット3を備えている。
この保護チューブ1は、例えば、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)或いはポリイミド樹脂等の軟性及び絶縁材料で形成されているとともに、一端1A、他端1B、及び挿入用スリット3の縁部がそれぞれ面取りされて形成されている。
一端1Aは、挿入用スリット3から先端方向に向かって斜め方向に傾斜して形成されている構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】保護チューブ1は、血管や神経等の線状組織を覆ってこの線状組織に装着可能なチューブ形状を有し、一端1Aから他端1Bに亘って形成され線状組織を出入可能な挿入用スリット3を備えている。
この保護チューブ1は、例えば、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)或いはポリイミド樹脂等の軟性及び絶縁材料で形成されているとともに、一端1A、他端1B、及び挿入用スリット3の縁部がそれぞれ面取りされて形成されている。
一端1Aは、挿入用スリット3から先端方向に向かって斜め方向に傾斜して形成されている構成とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手術の際に血管や神経等の線状組織を保護するための保護チューブ及びこれを装着させる際に使用する保護チューブ付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常の手術では、手術時に血管や神経等の線状組織の近傍を切開する際、処置すべき部位の周囲の視野を確保するため、或いは、線状組織の損傷を避けるために、これらを糸や鉗子で把持して、処置部位から遠ざける処置を行っている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
松野正紀、外2名編、「消化器外科手術のための解剖学−食道、胃、腸壁、ヘルニア」、株式会社メジカルビュー社、第2版、2001年4月、p45)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術において、内視鏡下手術等では、血管や神経等の線状組織を把持するためのトラカールが必要になるという不都合があった。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、新たにトラカールを追加しなくても手術の際に処置部位近傍の線状組織を保護するとともに手技の容易化及び手術時間の短縮化を図ることができる保護チューブ及び保護チューブ付与装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る保護チューブは、線状組織を覆って該線状組織に装着可能なチューブ形状を有し、一端から他端に亘って形成され前記線状組織を出入可能な挿入用スリットを備えていることを特徴とする。
この保護チューブは、一端から他端に亘って挿入用スリットが形成されているので、処置部位近傍の血管や神経等の線状組織に挿入用スリットを沿わせながら装着することによって線状組織の外側を覆って保護することができる。
【0006】
また、本発明に係る保護チューブは、前記保護チューブであって、軟性材料で形成されていることが好ましい。
この保護チューブは、軟性材料で形成されているので、線状組織に沿って装着する際に曲げやすくなって容易に装着することができるとともに、装着時の線状組織への負荷を低減することができる。
【0007】
本発明に係る保護チューブは、前記保護チューブであって、前記一端、他端、及び挿入用スリットの縁部が面取りされて形成されていることが好ましい。
この保護チューブは、一端、他端、及び挿入用スリットの縁部が面取りされて形成されているので、線状組織に装着する際にこれらと接触しても縁部が引っ掛りにくくなりスムーズに装着することができる。
【0008】
本発明に係る保護チューブは、前記保護チューブであって、前記一端が、前記挿入用スリットから先端方向に向かって斜め方向に傾斜して形成されていることが好ましい。
この保護チューブは、一端が、挿入用スリット位置から先端方向に向かって斜め方向に傾斜して形成されているので、一端側のスリット端に線状組織を挿し入れる際に一端の開口面の傾斜方向と線状組織とを浅い角度から装着することができ、スムーズに装着することができる。
【0009】
本発明に係る保護チューブは、前記保護チューブであって、前記挿入用スリットを横切る補助スリットが前記挿入用スリットに沿って複数設けられていることが好ましい。
この保護チューブは、挿入用スリットを横切る補助スリットが挿入用スリットに沿って複数設けられているので、挿入用スリットを外側にして曲がりやすくなる。そのため、線状組織を容易に覆って装着することができる。
【0010】
本発明に係る保護チューブは、前記保護チューブであって、前記補助スリットが前記一端の傾斜面に略平行に形成されていることが好ましい。
この保護チューブは、補助スリットが一端の傾斜面と略平行に形成されているので、一端側から装着する際、補助スリットの切り口と線状組織とが浅い角度で接して、かつ、挿入用スリットと補助スリットとで囲まれる部分のチューブ壁が線状組織に沿って折れ曲がるため、装着を容易にかつ確実に行うことができる。
【0011】
本発明に係る保護チューブは、前記保護チューブであって、前記他端側に、外部に延びる回収部材が設けられていることが好ましい。
この保護チューブは、他端側に外部に延びる回収部材が設けられているので、処置を終了して保護チューブを取り外す際に、チューブ本体ではなくこの回収部材を掴んで取り外すことによって、保護チューブを容易に回収することができる。
【0012】
本発明に係る保護チューブは、前記保護チューブであって、絶縁材料で形成されていることが好ましい。
この保護チューブは、絶縁材料で形成されているので、高周波処置具のように高周波電流を使用する処置の際に、線状組織に電気的影響を及ぼすことを抑えることができる。
【0013】
本発明に係る保護チューブ付与装置は、体内への挿入部と、該挿入部の先端側に配設された把持鉗子部とを備え、前記挿入部が、内部に進退自在に設けられた鉗子開閉部材及びチューブ挿入部材を備え、前記把持鉗子部が、前記鉗子開閉部材によって開閉操作され、前記チューブ挿入部材が中空状に形成され、前記鉗子開閉部材の外周に滑合されて配設されて、本発明に係る保護チューブが、前記鉗子部材の外周に滑合されて前記チューブ挿入部材の先端に直列に取付可能とされていることを特徴とする。
【0014】
この保護チューブ付与装置は、上記構成を有するので、本発明に係る保護チューブを血管や神経等の線状組織に装着する際、鉗子開閉部材の外周であってチューブ挿入部材の先端にこの保護チューブを配設して線状組織に装着することができる。すなわち、鉗子開閉部材を操作して把持鉗子部で線状組織を把持した状態で、チューブ挿入部材を鉗子開閉部材の外周を滑らせて先端側に進めることによって、保護チューブを鉗子開閉部材の外周を滑らせながら先端側に押出し線状組織に装着することができる。この結果、一つの処置具で保護すべき線状組織の把持と保護チューブの装着の両方を続けて行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態について、図1から図8を参照して説明する。
本実施形態に係る保護チューブ1は、図1及び図2に示すように、血管や神経等の線状組織2を覆ってこの線状組織2に装着可能なチューブ形状を有し、一端1Aから他端1Bに亘って形成され線状組織2を出入可能な挿入用スリット3を備えている。
この保護チューブ1は、例えば、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)或いはポリイミド樹脂等の軟性及び絶縁材料で形成されているとともに、一端1A、他端1B、及び挿入用スリット3の縁部がそれぞれ面取りされて形成されている。
一端1Aは、挿入用スリット3から先端方向に向かって斜め方向に傾斜して形成されている。
他端1Bも一部が挿入用スリット3から先端方向に向かって斜め方向に傾斜した傾斜部1Cを備えている。
【0016】
この保護チューブ1を線状組織2に装着するための本実施形態に係る保護チューブ付与装置5は、図3に示すように、体内への挿入部6と、挿入部6の先端6a側に配設された把持鉗子部7と、挿入部6の基端6b側に配設されて把持鉗子部7の操作及び保護チューブ1の装着を行う操作部8とを備えている。
挿入部6は、管状に延びるシース部材10の内部に進退自在に設けられた鉗子開閉部材11とチューブ挿入部材12とを備えている。
鉗子開閉部材11は、シース部材10の内部で管状に延びる開閉部材本体13と、開閉部材本体13の先端部13aの内部にあって開閉部材本体13の径方向に延びる開閉軸部材15とを備えている。
【0017】
把持鉗子部7は、挿入部6の先端6a側に配された一対の鉗子部材16、17と、この把持鉗子部7の基端部7aに接続されて開閉部材本体13の内部を操作部8側に延びて設けられた鉗子支持部材18とを備えている。
一対の鉗子部材16、17は、先端部16a、17aがコイル状に巻かれて互いに内側に屈曲されており、図4に示すように、互いに離間する方向に、かつ、先端に向かって拡がるように予め曲げられて成形された板バネ形状を有して開閉部材本体13の内部に収納されている。
開閉軸部材15は、一対の鉗子部材16、17とに挟まれる位置に配されている。
チューブ挿入部材12は、管状に延びて形成され、開閉部材本体13の外周面13bに滑合されて配設されている。
【0018】
操作部8は、開閉部材本体13を進退操作させる開閉操作部8Aと、鉗子支持部材18を進退操作させる鉗子操作部8Bと、チューブ挿入部材12を進退操作させる挿入操作部8Cとを備えており、それぞれ開閉部材本体13、鉗子支持部材18、チューブ挿入部材12に接続されている。
保護チューブ1は、開閉部材本体13の外周面13bに滑合されチューブ挿入部材12の先端に直列に配設される。
【0019】
次に、以上の構成からなる本実施形態の保護チューブ及び保護チューブ付与装置の使用方法について、以下説明する。
まず、保護チューブ付与装置5を図示しない内視鏡の鉗子チャンネル内に挿通させ、内視鏡とともに体内の処置部位近傍に配する。
そして、処置部位近傍の線状組織2を把持するために開閉操作部8Aを操作して、図4に示すように、開閉部材本体13をシース部材10内部からさらに先端側に押出す。続いて、鉗子操作部8Bを操作して鉗子支持部材18を押出して、開閉部材本体13の内部から一対の鉗子部材16、17を、基端部7aが開閉軸部材15と衝突する位置までさらに先端側に押出す。このとき、一対の鉗子部材16、17は開閉部材本体13の拘束から解放されるので、先端部16a、17aが互いに開いた状態になる。
【0020】
続いて、一対の鉗子部材16、17を保護する線状組織2に近づけて、図5に示すように、線状組織2を一対の鉗子部材16、17の間に挿入し鉗子操作部8Bを操作して鉗子支持部材18を開閉部材本体13内に引き込む。引き込むときに、開閉部材本体13の先端部13aに一対の鉗子部材16、17とが接触しながら移動するので、先端部16a、17aとが互いに接近し、線状組織2を先端部16a、17a及び先端部13aとの間で把持する。そして、さらに引き込むと図6に示すように線状組織2を把持する。
【0021】
その状態で、挿入操作部8Cを操作してチューブ挿入部材12を押出す。このとき、チューブ挿入部材12の先端部12aを保護チューブ1の他端1Bに接触させながら図7に示すように保護チューブ1を押出す。
この操作をさらに続けると、保護チューブ1の一端1Aが線状組織2に接触する。そして、図8に示すように、線状組織2が挿入用スリット3を広げながら保護チューブ1内に入り込むことによって線状組織2を覆う。こうして、図2に示すように、線状組織2を保護する。
【0022】
この保護チューブ1によれば、一端1Aから他端1Bに亘って挿入用スリット3が形成されているので、線状組織2に挿入用スリット3を沿わせながら装着することによって線状組織2を覆って保護することができる。また、軟性材料で形成されているので、線状組織2に沿って装着する際に曲げやすくなって容易に装着することができるとともに線状組織2への負荷を低減することができる。さらに、一端1A、他端1B、及び挿入用スリット3の縁部が面取りされて形成されているので、線状組織2に装着する際に、これらと接触しても縁部が引っ掛りにくくなってスムーズに装着することができる。
【0023】
また、一端1Aが、挿入用スリット3の位置から先端方向に向かって斜め方向に傾斜して形成されているので、一端1A側の挿入用スリット3端に線状組織2を挿し入れる際に、一端1Aの開口面の傾斜方向と線状組織2とを浅い角度から装着することができ、スムーズに装着することができる。
さらに、絶縁材料で形成されているので、高周波処置具のように高周波電流を使用する手技の際に、線状組織2を電気的影響から保護することができる。
【0024】
また、この保護チューブ付与装置5によれば、鉗子開閉部材11を操作して把持鉗子部7で線状組織2を把持した状態で、チューブ挿入部材12を鉗子開閉部材11の外周を滑らせて先端側に進めることによって、保護チューブ1を鉗子開閉部材11の外周を滑らせながら先端側に押出して線状組織2に装着することができる。この結果、一つの処置具で保護すべき線状組織2の把持と保護チューブ1の装着の両方を続けて行うことができる。
【0025】
次に、本発明に係る第2の実施形態について、図9を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
第2の実施形態が上記第1の実施形態と異なる点は、第2の実施形態に係る保護チューブ20では、挿入用スリット3を横切る補助スリット21が挿入用スリット3に沿って複数設けられているとした点である。
すなわち、この保護チューブ20は、第1の実施形態に係る保護チューブ1と同様の構成を有する上に、さらに、補助スリット21が挿入用スリット3に沿って複数設けられており、各補助スリット21が一端1Aの傾斜面に平行に形成されている。
【0026】
この保護チューブ20の使用方法は、第1の実施形態と同様の方法によって線状組織2に装着される。
この保護チューブ20によれば、挿入用スリット3を横切る補助スリット21が挿入用スリット3に沿って複数設けられているので、挿入用スリット3が拡がる方向へ曲がりやすくなる。そのため、保護チューブ20が線状組織2を容易に覆って装着することができる。
また、補助スリット21が一端1Aの傾斜面と平行に形成されているので、一端1Aを案内面として装着する際、補助スリット21に対しても線状組織2が平行になって挿入用スリット3と補助スリット21とで囲まれる部分のチューブ壁が線状組織2に沿って折れ曲がるため、装着を容易にかつ確実に行うことができる。
【0027】
次に、本発明に係る第3の実施形態について、図10を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
第3の実施形態が上記第1の実施形態と異なる点は、第3の実施形態に係る保護チューブ22では、他端1B側に、外部に延びる回収部材23が設けられているとした点である。
【0028】
この保護チューブ22の使用方法は、第1の実施形態と同様の方法によって線状組織2に装着される。
この保護チューブ22によれば、他端1Bに外部に延びる回収部材23が設けられているので、処置を終了して保護チューブ22を取り外す際に、チューブ本体ではなくこの回収部材23を掴んで取り外すことによって、保護チューブ22を容易に回収することができる。
【0029】
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図11に示すように、保護チューブ25のチューブ挿入部材12と接する他端1B側の外周を、他の部分よりも厚い肉厚を有するカバー部材25aで覆ってもよい。このようにすることによって、保護チューブの他端1Bとチューブ挿入部材12とをより確実に突き合わせて接触させることができるので、保護チューブ25を確実に線状組織2へ送り出すことができる。
また、保護チューブの材料は、透明であっても不透明であっても構わない。
さらに、補助スリット21は、挿入用スリット3の一部にあっても全長にわたって設けられていても構わない。
また、保護チューブ付与装置は内視鏡との併用に限られるものではなく、単独でも他の処置具との併用であっても構わない。
【0030】
【発明の効果】
以上説明した本発明においては以下の効果を奏する。
本発明の保護チューブによれば、内視鏡下手術等の際、処置部位近傍の血管や神経等の生体組織に装着することによってこれらを処置具から保護することができる。その結果、新たなトラカールを追加しなくても手術の際に処置部位近傍の線状組織を保護することができる。
【0031】
また、本発明の保護チューブ付与装置によれば、線状組織を把持しながら保護チューブを装着することができるので、手技の容易化及び手術時間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブを示す正面及び平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブで線状組織を保護している状態を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブ付与装置の要部を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブ付与装置の把持鉗子部を開いた状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブ付与装置の把持鉗子部で線状組織を把持した状態を説明する図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブ付与装置で把持鉗子部で線状組織を把持して引き寄せた状態を説明する図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブ付与装置で線状組織を把持しながら保護チューブを押出した状態を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブ付与装置で線状組織に保護チューブを装着する状態を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る保護チューブを示す正面及び平面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る保護チューブを示す正面及び平面図である。
【図11】本発明の他の実施形態に係る保護チューブを示す正面及び平面図である。
【符号の説明】
1、20、22、25 保護チューブ
1A 一端
1B 他端
2 線状組織
3 挿入用スリット
5 保護チューブ付与装置
6 挿入部
7 把持鉗子部
8 操作部
11 鉗子開閉部材
12 チューブ挿入部材
21 補助スリット
23 回収部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、手術の際に血管や神経等の線状組織を保護するための保護チューブ及びこれを装着させる際に使用する保護チューブ付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常の手術では、手術時に血管や神経等の線状組織の近傍を切開する際、処置すべき部位の周囲の視野を確保するため、或いは、線状組織の損傷を避けるために、これらを糸や鉗子で把持して、処置部位から遠ざける処置を行っている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
松野正紀、外2名編、「消化器外科手術のための解剖学−食道、胃、腸壁、ヘルニア」、株式会社メジカルビュー社、第2版、2001年4月、p45)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術において、内視鏡下手術等では、血管や神経等の線状組織を把持するためのトラカールが必要になるという不都合があった。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、新たにトラカールを追加しなくても手術の際に処置部位近傍の線状組織を保護するとともに手技の容易化及び手術時間の短縮化を図ることができる保護チューブ及び保護チューブ付与装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る保護チューブは、線状組織を覆って該線状組織に装着可能なチューブ形状を有し、一端から他端に亘って形成され前記線状組織を出入可能な挿入用スリットを備えていることを特徴とする。
この保護チューブは、一端から他端に亘って挿入用スリットが形成されているので、処置部位近傍の血管や神経等の線状組織に挿入用スリットを沿わせながら装着することによって線状組織の外側を覆って保護することができる。
【0006】
また、本発明に係る保護チューブは、前記保護チューブであって、軟性材料で形成されていることが好ましい。
この保護チューブは、軟性材料で形成されているので、線状組織に沿って装着する際に曲げやすくなって容易に装着することができるとともに、装着時の線状組織への負荷を低減することができる。
【0007】
本発明に係る保護チューブは、前記保護チューブであって、前記一端、他端、及び挿入用スリットの縁部が面取りされて形成されていることが好ましい。
この保護チューブは、一端、他端、及び挿入用スリットの縁部が面取りされて形成されているので、線状組織に装着する際にこれらと接触しても縁部が引っ掛りにくくなりスムーズに装着することができる。
【0008】
本発明に係る保護チューブは、前記保護チューブであって、前記一端が、前記挿入用スリットから先端方向に向かって斜め方向に傾斜して形成されていることが好ましい。
この保護チューブは、一端が、挿入用スリット位置から先端方向に向かって斜め方向に傾斜して形成されているので、一端側のスリット端に線状組織を挿し入れる際に一端の開口面の傾斜方向と線状組織とを浅い角度から装着することができ、スムーズに装着することができる。
【0009】
本発明に係る保護チューブは、前記保護チューブであって、前記挿入用スリットを横切る補助スリットが前記挿入用スリットに沿って複数設けられていることが好ましい。
この保護チューブは、挿入用スリットを横切る補助スリットが挿入用スリットに沿って複数設けられているので、挿入用スリットを外側にして曲がりやすくなる。そのため、線状組織を容易に覆って装着することができる。
【0010】
本発明に係る保護チューブは、前記保護チューブであって、前記補助スリットが前記一端の傾斜面に略平行に形成されていることが好ましい。
この保護チューブは、補助スリットが一端の傾斜面と略平行に形成されているので、一端側から装着する際、補助スリットの切り口と線状組織とが浅い角度で接して、かつ、挿入用スリットと補助スリットとで囲まれる部分のチューブ壁が線状組織に沿って折れ曲がるため、装着を容易にかつ確実に行うことができる。
【0011】
本発明に係る保護チューブは、前記保護チューブであって、前記他端側に、外部に延びる回収部材が設けられていることが好ましい。
この保護チューブは、他端側に外部に延びる回収部材が設けられているので、処置を終了して保護チューブを取り外す際に、チューブ本体ではなくこの回収部材を掴んで取り外すことによって、保護チューブを容易に回収することができる。
【0012】
本発明に係る保護チューブは、前記保護チューブであって、絶縁材料で形成されていることが好ましい。
この保護チューブは、絶縁材料で形成されているので、高周波処置具のように高周波電流を使用する処置の際に、線状組織に電気的影響を及ぼすことを抑えることができる。
【0013】
本発明に係る保護チューブ付与装置は、体内への挿入部と、該挿入部の先端側に配設された把持鉗子部とを備え、前記挿入部が、内部に進退自在に設けられた鉗子開閉部材及びチューブ挿入部材を備え、前記把持鉗子部が、前記鉗子開閉部材によって開閉操作され、前記チューブ挿入部材が中空状に形成され、前記鉗子開閉部材の外周に滑合されて配設されて、本発明に係る保護チューブが、前記鉗子部材の外周に滑合されて前記チューブ挿入部材の先端に直列に取付可能とされていることを特徴とする。
【0014】
この保護チューブ付与装置は、上記構成を有するので、本発明に係る保護チューブを血管や神経等の線状組織に装着する際、鉗子開閉部材の外周であってチューブ挿入部材の先端にこの保護チューブを配設して線状組織に装着することができる。すなわち、鉗子開閉部材を操作して把持鉗子部で線状組織を把持した状態で、チューブ挿入部材を鉗子開閉部材の外周を滑らせて先端側に進めることによって、保護チューブを鉗子開閉部材の外周を滑らせながら先端側に押出し線状組織に装着することができる。この結果、一つの処置具で保護すべき線状組織の把持と保護チューブの装着の両方を続けて行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態について、図1から図8を参照して説明する。
本実施形態に係る保護チューブ1は、図1及び図2に示すように、血管や神経等の線状組織2を覆ってこの線状組織2に装着可能なチューブ形状を有し、一端1Aから他端1Bに亘って形成され線状組織2を出入可能な挿入用スリット3を備えている。
この保護チューブ1は、例えば、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)或いはポリイミド樹脂等の軟性及び絶縁材料で形成されているとともに、一端1A、他端1B、及び挿入用スリット3の縁部がそれぞれ面取りされて形成されている。
一端1Aは、挿入用スリット3から先端方向に向かって斜め方向に傾斜して形成されている。
他端1Bも一部が挿入用スリット3から先端方向に向かって斜め方向に傾斜した傾斜部1Cを備えている。
【0016】
この保護チューブ1を線状組織2に装着するための本実施形態に係る保護チューブ付与装置5は、図3に示すように、体内への挿入部6と、挿入部6の先端6a側に配設された把持鉗子部7と、挿入部6の基端6b側に配設されて把持鉗子部7の操作及び保護チューブ1の装着を行う操作部8とを備えている。
挿入部6は、管状に延びるシース部材10の内部に進退自在に設けられた鉗子開閉部材11とチューブ挿入部材12とを備えている。
鉗子開閉部材11は、シース部材10の内部で管状に延びる開閉部材本体13と、開閉部材本体13の先端部13aの内部にあって開閉部材本体13の径方向に延びる開閉軸部材15とを備えている。
【0017】
把持鉗子部7は、挿入部6の先端6a側に配された一対の鉗子部材16、17と、この把持鉗子部7の基端部7aに接続されて開閉部材本体13の内部を操作部8側に延びて設けられた鉗子支持部材18とを備えている。
一対の鉗子部材16、17は、先端部16a、17aがコイル状に巻かれて互いに内側に屈曲されており、図4に示すように、互いに離間する方向に、かつ、先端に向かって拡がるように予め曲げられて成形された板バネ形状を有して開閉部材本体13の内部に収納されている。
開閉軸部材15は、一対の鉗子部材16、17とに挟まれる位置に配されている。
チューブ挿入部材12は、管状に延びて形成され、開閉部材本体13の外周面13bに滑合されて配設されている。
【0018】
操作部8は、開閉部材本体13を進退操作させる開閉操作部8Aと、鉗子支持部材18を進退操作させる鉗子操作部8Bと、チューブ挿入部材12を進退操作させる挿入操作部8Cとを備えており、それぞれ開閉部材本体13、鉗子支持部材18、チューブ挿入部材12に接続されている。
保護チューブ1は、開閉部材本体13の外周面13bに滑合されチューブ挿入部材12の先端に直列に配設される。
【0019】
次に、以上の構成からなる本実施形態の保護チューブ及び保護チューブ付与装置の使用方法について、以下説明する。
まず、保護チューブ付与装置5を図示しない内視鏡の鉗子チャンネル内に挿通させ、内視鏡とともに体内の処置部位近傍に配する。
そして、処置部位近傍の線状組織2を把持するために開閉操作部8Aを操作して、図4に示すように、開閉部材本体13をシース部材10内部からさらに先端側に押出す。続いて、鉗子操作部8Bを操作して鉗子支持部材18を押出して、開閉部材本体13の内部から一対の鉗子部材16、17を、基端部7aが開閉軸部材15と衝突する位置までさらに先端側に押出す。このとき、一対の鉗子部材16、17は開閉部材本体13の拘束から解放されるので、先端部16a、17aが互いに開いた状態になる。
【0020】
続いて、一対の鉗子部材16、17を保護する線状組織2に近づけて、図5に示すように、線状組織2を一対の鉗子部材16、17の間に挿入し鉗子操作部8Bを操作して鉗子支持部材18を開閉部材本体13内に引き込む。引き込むときに、開閉部材本体13の先端部13aに一対の鉗子部材16、17とが接触しながら移動するので、先端部16a、17aとが互いに接近し、線状組織2を先端部16a、17a及び先端部13aとの間で把持する。そして、さらに引き込むと図6に示すように線状組織2を把持する。
【0021】
その状態で、挿入操作部8Cを操作してチューブ挿入部材12を押出す。このとき、チューブ挿入部材12の先端部12aを保護チューブ1の他端1Bに接触させながら図7に示すように保護チューブ1を押出す。
この操作をさらに続けると、保護チューブ1の一端1Aが線状組織2に接触する。そして、図8に示すように、線状組織2が挿入用スリット3を広げながら保護チューブ1内に入り込むことによって線状組織2を覆う。こうして、図2に示すように、線状組織2を保護する。
【0022】
この保護チューブ1によれば、一端1Aから他端1Bに亘って挿入用スリット3が形成されているので、線状組織2に挿入用スリット3を沿わせながら装着することによって線状組織2を覆って保護することができる。また、軟性材料で形成されているので、線状組織2に沿って装着する際に曲げやすくなって容易に装着することができるとともに線状組織2への負荷を低減することができる。さらに、一端1A、他端1B、及び挿入用スリット3の縁部が面取りされて形成されているので、線状組織2に装着する際に、これらと接触しても縁部が引っ掛りにくくなってスムーズに装着することができる。
【0023】
また、一端1Aが、挿入用スリット3の位置から先端方向に向かって斜め方向に傾斜して形成されているので、一端1A側の挿入用スリット3端に線状組織2を挿し入れる際に、一端1Aの開口面の傾斜方向と線状組織2とを浅い角度から装着することができ、スムーズに装着することができる。
さらに、絶縁材料で形成されているので、高周波処置具のように高周波電流を使用する手技の際に、線状組織2を電気的影響から保護することができる。
【0024】
また、この保護チューブ付与装置5によれば、鉗子開閉部材11を操作して把持鉗子部7で線状組織2を把持した状態で、チューブ挿入部材12を鉗子開閉部材11の外周を滑らせて先端側に進めることによって、保護チューブ1を鉗子開閉部材11の外周を滑らせながら先端側に押出して線状組織2に装着することができる。この結果、一つの処置具で保護すべき線状組織2の把持と保護チューブ1の装着の両方を続けて行うことができる。
【0025】
次に、本発明に係る第2の実施形態について、図9を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
第2の実施形態が上記第1の実施形態と異なる点は、第2の実施形態に係る保護チューブ20では、挿入用スリット3を横切る補助スリット21が挿入用スリット3に沿って複数設けられているとした点である。
すなわち、この保護チューブ20は、第1の実施形態に係る保護チューブ1と同様の構成を有する上に、さらに、補助スリット21が挿入用スリット3に沿って複数設けられており、各補助スリット21が一端1Aの傾斜面に平行に形成されている。
【0026】
この保護チューブ20の使用方法は、第1の実施形態と同様の方法によって線状組織2に装着される。
この保護チューブ20によれば、挿入用スリット3を横切る補助スリット21が挿入用スリット3に沿って複数設けられているので、挿入用スリット3が拡がる方向へ曲がりやすくなる。そのため、保護チューブ20が線状組織2を容易に覆って装着することができる。
また、補助スリット21が一端1Aの傾斜面と平行に形成されているので、一端1Aを案内面として装着する際、補助スリット21に対しても線状組織2が平行になって挿入用スリット3と補助スリット21とで囲まれる部分のチューブ壁が線状組織2に沿って折れ曲がるため、装着を容易にかつ確実に行うことができる。
【0027】
次に、本発明に係る第3の実施形態について、図10を参照して説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において説明した構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
第3の実施形態が上記第1の実施形態と異なる点は、第3の実施形態に係る保護チューブ22では、他端1B側に、外部に延びる回収部材23が設けられているとした点である。
【0028】
この保護チューブ22の使用方法は、第1の実施形態と同様の方法によって線状組織2に装着される。
この保護チューブ22によれば、他端1Bに外部に延びる回収部材23が設けられているので、処置を終了して保護チューブ22を取り外す際に、チューブ本体ではなくこの回収部材23を掴んで取り外すことによって、保護チューブ22を容易に回収することができる。
【0029】
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図11に示すように、保護チューブ25のチューブ挿入部材12と接する他端1B側の外周を、他の部分よりも厚い肉厚を有するカバー部材25aで覆ってもよい。このようにすることによって、保護チューブの他端1Bとチューブ挿入部材12とをより確実に突き合わせて接触させることができるので、保護チューブ25を確実に線状組織2へ送り出すことができる。
また、保護チューブの材料は、透明であっても不透明であっても構わない。
さらに、補助スリット21は、挿入用スリット3の一部にあっても全長にわたって設けられていても構わない。
また、保護チューブ付与装置は内視鏡との併用に限られるものではなく、単独でも他の処置具との併用であっても構わない。
【0030】
【発明の効果】
以上説明した本発明においては以下の効果を奏する。
本発明の保護チューブによれば、内視鏡下手術等の際、処置部位近傍の血管や神経等の生体組織に装着することによってこれらを処置具から保護することができる。その結果、新たなトラカールを追加しなくても手術の際に処置部位近傍の線状組織を保護することができる。
【0031】
また、本発明の保護チューブ付与装置によれば、線状組織を把持しながら保護チューブを装着することができるので、手技の容易化及び手術時間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブを示す正面及び平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブで線状組織を保護している状態を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブ付与装置の要部を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブ付与装置の把持鉗子部を開いた状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブ付与装置の把持鉗子部で線状組織を把持した状態を説明する図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブ付与装置で把持鉗子部で線状組織を把持して引き寄せた状態を説明する図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブ付与装置で線状組織を把持しながら保護チューブを押出した状態を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る保護チューブ付与装置で線状組織に保護チューブを装着する状態を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る保護チューブを示す正面及び平面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る保護チューブを示す正面及び平面図である。
【図11】本発明の他の実施形態に係る保護チューブを示す正面及び平面図である。
【符号の説明】
1、20、22、25 保護チューブ
1A 一端
1B 他端
2 線状組織
3 挿入用スリット
5 保護チューブ付与装置
6 挿入部
7 把持鉗子部
8 操作部
11 鉗子開閉部材
12 チューブ挿入部材
21 補助スリット
23 回収部材
Claims (9)
- 線状組織を覆って該線状組織に装着可能なチューブ形状を有し、
一端から他端に亘って形成され前記線状組織を出入可能な挿入用スリットを備えていることを特徴とする保護チューブ。 - 軟性材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の保護チューブ。
- 前記一端、他端、及び挿入用スリットの縁部が面取りされて形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の保護チューブ。
- 前記一端が、前記挿入用スリットから先端方向に向かって斜め方向に傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載の保護チューブ。
- 前記挿入用スリットを横切る補助スリットが前記挿入用スリットに沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載の保護チューブ。
- 前記一端が、前記挿入用スリットから先端方向に向かって斜め方向に傾斜して形成され、
前記補助スリットが前記一端の傾斜面に略平行に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の保護チューブ。 - 前記他端側に、外部に延びる回収部材が設けられていることを特徴とする請求項1から6の何れか一つに記載の保護チューブ。
- 絶縁材料で形成されていることを特徴とする請求項1から7の何れか一つに記載の保護チューブ。
- 体内への挿入部と、該挿入部の先端側に配設された把持鉗子部とを備え、
前記挿入部が、内部に進退自在に設けられた前記把持鉗子を開閉操作する鉗子開閉部材と、
前記鉗子開閉部材の外周に滑合されて内部に進退自在に設けられたチューブ挿入部材とを備え、
前記チューブ挿入部材が、請求項1から8の何れか一つに記載の保護チューブを前記鉗子開閉部材の外周に滑合された状態で先端に直列に取付可能とされていることを特徴とする保護チューブ付与装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003163571A JP2005000188A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 保護チューブ及び保護チューブ付与装置 |
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ID=34090653
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007521925A (ja) * | 2004-02-10 | 2007-08-09 | スパイナル・エレメンツ・インコーポレーテッド | 神経血管構造を保護するためのシステムおよび方法 |
JP2012040145A (ja) * | 2010-08-18 | 2012-03-01 | Terumo Corp | 医療用チューブ保護カバー |
-
2003
- 2003-06-09 JP JP2003163571A patent/JP2005000188A/ja active Pending
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