JP4117355B2 - 内視鏡処置具 - Google Patents

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Description

この発明は、内視鏡的粘膜切除術(EMR)等に使用する内視鏡処置具に関し、特に早期胃癌等の病変部を切除する際に病変部を隆起させて病変部の下層を剥離しやすくする内視鏡処置具に関する。
従来から挿入部を有する内視鏡を用いて早期胃癌等の病変部を切除することが行われていた。この早期胃癌等の病変部を切除する場合、粘膜下層と筋層との間に生理食塩水を注入して病変部を隆起させ、スネアや高周波ナイフ(ITナイフ)を用いて粘膜下層の切開、剥離を行ってきた。このような早期胃癌等の病変部の典型的な切除方法を図4〜図6を用いて説明する。なお、図4(a)〜図4(d)は従来の病変部を切除中の操作を示す斜視図であり、図5は図4(b)のA−A断面図、図6は図4(c)のB−B断面図である。
まず、図4(a)に示したように内視鏡下において病変部31の周囲数カ所にマーキング32を施し、次いで、図4(b)及び図5に示したように、このマーキング32点を目標にして粘膜層33と筋層34との間に生理食塩水35を適宜量注入して病変部31を隆起させる。その後、図4(c)及び図6に示したように、ITナイフ36を用いて病変部31の周囲を切開し、必要に応じて図示しない高周波ナイフ、フックナイフ等により病変部31と筋層34とを剥離する。そして、切除された病変部31を図示しない三脚か回収用ネットを用いて捕獲し、病変部31を内視鏡を引き抜いて回収する。この場合、図示しない内視鏡の一つの処置具誘導チャンネルから生理食塩水注入具、ITナイフ、スネア等の内視鏡処置具を相互に交換して挿入することにより処置が行われる。
しかしながら、上述のような生理食塩水を局所注入して病変部を隆起させた場合、注入された生理食塩水は時間の経過とともに粘膜下層に拡散するので、人工的に形成した粘膜隆起は徐々に平坦になって行く。病変部の切開、剥離には十分な病変部の隆起が必要であり、この病変部の隆起が十分でないと筋層の穿孔の可能性が高くなる。したがって、病変部を切除する場合、局所注入した生理食塩水が拡散して粘膜隆起が平坦になった場合、再度生理食塩水を局所注入したり、水分保水能力の高いヒアルロン酸を局所注入して病変部を隆起させることが行われているが、他の手段を併用して隣接する筋層ないしは正常組織との間の間隔を広げることも知られている。
たとえば、下記特許文献1には、病変部を剥離しやすい状態とするために、磁気アンカーとクリップとを組み合わせて病変部を持ち上げる磁気アンカー誘導装置の発明が開示されている。そこで、以下においてこの下記特許文献1に開示されている磁気アンカー誘導装置を図7を用いて説明する。なお図7は胃内における磁気アンカー誘導装置の使用状況を示す図である。
この磁気アンカー誘導装置40は、病変部41に取り付けられたクリップ42と、このクリップ42に対して連結部43を介して取り付けられた磁気アンカー44と、外部から磁気アンカー44に駆動力を与える磁気誘導体45とを備えている。この磁気アンカー誘導装置40は次のような操作により病変部41を持ち上げる。まず、従来の方法と同様にして、内視鏡46を用いて病変部41の下部に生理食塩水47を注入することにより病変部41を隆起させる。次いで、把持鉗子48によってクリップ42を病変部41に取り付ける。次いで、内視鏡46を引き抜き、把持鉗子48に磁気アンカー44を取付け、再度内視鏡46を挿入し、外部の磁気誘導体45を操作することにより磁気アンカー44を患部の所定位置に固定する。
その後、内視鏡46を引き抜き、把持鉗子48に連結部43を取付け、再度内視鏡46を挿入し、患部内で連結部43の一端をクリップ42に取り付けるとともに連結部43の他端を磁気アンカー44に取り付ける。この状態で外部から磁気誘導体45を操作してクリップ42を引っ張ることにより病変部41を持ち上げることができ、この状態でITナイフ等により病変部を安全に切除することが可能となるというものである。
また、下記特許文献2には、図8に示したように、1本の内視鏡用チャンネル51と2本の処置具誘導挿入具チャンネル52を有する誘導チューブ53を使用し、2本の処置具誘導挿入具チャンネル52からそれぞれ挿入された2本の鉗子54、55により病変部を持ち上げ、1本の内視鏡用チャンネル51から挿入された内視鏡56内を通された電気メス57により病変部を切除する内視鏡治療装置50が開示されている。
特開2004−105247号公報(特許請求の範囲、段落[0025]〜[0033]、図6〜図11) 特開2000−325303号公報(特許請求の範囲、段落[0013]〜[0020]、図1〜図4)
しかしながら、上記特許文献1に開示されている内視鏡処置具40は、クリップ42の病変部41への取付け、クリップ40と磁気アンカー44との取付け、外部の磁気誘導具45の操作により磁気アンカー44を患部の所定位置への固定及び外部の磁気誘導具45の操作による病変部の持ち上げといった多段階の操作が必要であり、また磁気アンカー44のサイズが大きいために病変部41の持ち上げまでに複数回の内視鏡46の抜き差しが必要であり、しかも、外部の磁気誘導具45の操作には内視鏡処置具40を操作する人が操作することができないために、別の人が操作する必要があるので、操作が煩雑で手間がかかるという問題点が存在しており、現在は一般的には普及していない。
また、上記特許文献2に開示されている内視鏡治療装置50は、2本の処置具誘導挿入具チャンネル52からそれぞれ挿入された2本の鉗子54、55により病変部を持ち上げるようにしているが、このような構成では処置具誘導挿入具チャンネルの数が増えた分だけ誘導チューブ53の外径が大きくなるため、患者の苦痛が大きくなるという問題点が存在している。
本願の発明者は、上述のような従来例の問題点を解決し得る内視鏡処置具を得るべく種々検討を重ねた結果、ワニ口鉗子等の把持鉗子は、シースの先端に取付けられてシース内を通された操作ワイヤにより操作されるものであって、従来から病変部を引き上げるために広く採用されているが、この把持鉗子と病変部の周囲組織を押圧ないしは把持して固定し得る小型の固定具を同一のシースの先端に配置することにより、1本の鉗子チャンネルのみで病変部の周囲組織の固定と病変部の持ち上げが可能となるので、操作の煩雑さが減少すると共に、誘導チャンネルの直径を大きくする必用もなくなり、患者に与える苦痛も減らすことができることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、内視鏡ないし内視鏡処置具の挿入が一度ですみ、一人で操作でき、しかも簡単な構成でありながら容易に病変部を持ち上げることができ、以てITナイフ等で筋層を穿孔することなく安全に病変部の切除を行うことができる内視鏡処置具を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は以下の構成により達成し得る。すなわち、請求項1に係る内視鏡処置具の発明は、
可撓性チューブ内を通された第1の可撓性シースの先端に取り付けられた第1の把持鉗子と、
前記第1の可撓性シース内を通された第1の把持鉗子操作用ワイヤと、
前記可撓性チューブ内を通された第2の可撓性シースと、
前記可撓性チューブの先端部側に配置され、前記第2の可撓性シースの一方端部に設けられた病変部の周囲組織を把持して固定し得る第2の把持鉗子からなる固定具と、
前記第2の可撓性シース内を通された第2の把持鉗子操作用ワイヤと、
を備
前記第2の可撓性シースは、前記第1の把持鉗子を可撓性チューブ側へ引き込んだときに前記第1の把持鉗子の周囲を迂回して前記第2の把持鉗子が前記第1の把持鉗子の前方へ位置するように予め成形処理されているとともに、前記第2の把持鉗子を前記可撓性チューブから押し出したときには前記第1の把持鉗子から外方へ位置するように予め成形処理されていることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内視鏡処置具において、前記第1及び第2の把持鉗子、前記第1及び第2の把持鉗子操作用ワイヤは、少なくとも表面が電気絶縁性材料からなることを特徴とする。
本発明は上記のような構成を備えることにより以下に述べるような優れた効果を奏する。すなわち、請求項1の発明によれば、固定具自体が第2の把持鉗子からなるので、この第2の把持鉗子で病変部の周囲組織を把持固定し、第1の把持鉗子で病変部を持ち上げることができる。そのため、病変部の周囲組織を安定に固定することができるので、ITナイフやフックナイフ等による病変部の切開がより容易となり、筋層穿孔の可能性もより少なくすることができる。更に、請求項1の発明では、前記第2の可撓性シースは、前記第1の把持鉗子を可撓性チューブ側へ引き込んだときに前記第1の把持鉗子の周囲を迂回して前記第2の把持鉗子が前記第1の把持鉗子の前方へ位置するように予め成形処理されているため、前記把持鉗子が2個あるにもかかわらず可撓性チューブの太さを把持鉗子が1個の場合と同等とすることができるので、被検者に与える苦痛を少なくすることができるようになる。加えて、前記第2の把持鉗子を前記可撓性チューブから押し出したときには前記第1の把持鉗子から外方へ位置するように予め成形処理されているため、単に第2の把持鉗子を第2の可撓性シースから離間するように操作するのみで第2の把持鉗子を病変部の周囲組織、すなわち、正常組織側へ位置するようにできるため、容易に正常組織を把持して安定に固定できるようになる。
また、請求項2の発明によれば、ITナイフ等には高周波電流が流れているから、前記把持鉗子、固定具及び固定具操作用ワイヤは、全体が絶縁性材料からできているもの、あるいは、表面が電気的絶縁性材料で被覆されているものを使用すれば、ITナイフ等と接触することによる短絡や発熱の虞が少なくなり、安全性が非常に向上するとともに、患者の正常組織に与える悪影響も少なくなる。
以下、本願発明を実施するための最良の形態を実施例及び参考例により詳細に説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための内視鏡処置具を例示するものであって、本発明をこの実施例に特定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行ったものにも均しく適用し得るものである。なお、以下の実施例及び参考例においては、図4〜図6に示した従来例と同一の構成部分には同一の参照符号を付与して説明する。
[参考例]
まず、参考例として、把持鉗子と病変部の周囲組織を押圧ないしは把持して固定し得る固定具としての三脚とを組み合わせた内視鏡処置具について、図1及び図2を用いて説明する。なお、図1は参考例の内視鏡処置具の動作を説明する図であり、図1(a)は図示しない内視鏡の処置具チャンネルから突き出した状態の内視鏡処置具を示す図であり、図1(b)は把持鉗子及び三脚を押し出した状態を示す図である。また、図2は参考例の内視鏡処置具を用いて担癌粘膜の切開、剥離を行う際の各工程を示す図である。
この内視鏡処置具10は、図1(a)に示したように、従来から知られている三脚11の操作用ワイヤ(図示せず)と把持鉗子12のシース15とを同一の可撓性チューブ13内に挿入した構成を備えている。この三脚11は、弾力性を有する細いステンレススチール製ワイヤの先端に例えばプラスチック製のビーズを取り付けることにより球状部14が形成されて組織との接触面積が広くなるようにされているとともに、表面全体が電気絶縁性塗料等の電気的絶縁性材料で被覆されている。そして、この三脚11が可撓性チューブ13から押し出されると、図1(b)に示したように、所定長さに渉って互いに先端部が開くように予め成形加工されている。
すなわち、内視鏡処置具10は、最初に三脚11を可撓性チューブ13側へ引き込むと三脚11の先端側の球状部14は把持鉗子12のシース15の周囲に接触する状態となるので、その後に把持鉗子12を可撓性チューブ13側まで引き込むと、図1(a)に示したように、三脚11及び把持鉗子12ともに可撓性チューブ13の出口近傍に集合した状態となる。この図1(a)に示した状態の内視鏡処置具10を、予め患者の体内に挿入された内視鏡の処置具チャンネル(図示せず)へ挿入し、患部の近傍で内視鏡先端部から突き出させ、図示しない手元の把持鉗子用ハンドルを操作して把持鉗子12を押し出した後、同じく三脚用ハンドルを操作して三脚11を押し出すと、図1(b)に示したように、三脚11はその弾力により予め成形加工されていた箇所を中心として先端が広がる。なお、把持鉗子12は、図示しない把持鉗子用ハンドルを操作することにより把持鉗子12に接続されている同じく図示しない操作ワイヤを介してその開閉が可能となっている。
この内視鏡処置具10を用いた病変部の切開、剥離は図2に示したようにして行われる。すなわち、図2(a)に示したように、粘膜層33の一部に担癌粘膜からなる病変部31が存在する場合、従来例の場合と同様にして粘膜層33及び筋層34の間に生理食塩水35を注入し、図2(b)に示したように粘膜層33と筋層34との間を剥離する。次いで、図2(c)に示したように、内視鏡処置具10を操作して把持鉗子12を押し出してこれを開いて病変部31に当接した後、把持鉗子12を軽く閉じて病変部31を把持する。この状態で、図2(c)に示したように、三脚11を押し出し、三脚11の先端の球状部14を病変部31の周囲の組織に当接するようにする。この球状部14の存在により、三脚11の先端部と正常組織との間の接触面積が大きくなるため、三脚11の先端が組織を貫通する虞がなくなる。また、三脚11は弾力性のあるステンレススチール等から形成されているので、三脚11の押し出し距離を適宜調節することにより正常組織が動かないように固定することができるようになる。
この状態で把持鉗子用ハンドルを操作して病変部31を僅かに持ち上げると、図2(e)に示したように、病変部31と筋層34との間隔を大きくすることができる。このような状態となした後に、図10〜図12に示した従来例の場合と同様にして、三脚11の隙間からITナイフないしフックナイフ等により病変部31を切開、剥離することができ、切り取った病変部は必要に応じて把持鉗子12に把持させたまま外部へ取り出して回収することができる。
この場合、把持鉗子12としては通常金属製のものが多く使用されているが、ITナイフ等に触れる虞があるので、発熱防止ないしは短絡による組織損傷防止等の目的で表面を電気絶縁性材料で被覆ないしは電気絶縁性材料からなるものを使用した方がよい。また、この参考例では病変部の周囲組織を押圧ないしは把持して固定し得る固定具として三脚を使用した例を示したが、これに限らず、一脚ないし二脚も使用し得るし、四脚ないしそれ以上の脚を有しているものも使用し得る。しかし、脚の数が少ないと組織固定能力が劣り、脚の数が多いと組織固定能力は向上するが脚間の隙間が狭くなるので病変部の切開、剥離を行い難くなるため、三脚が最も好ましい。さらに、この参考例では三脚11の先端の球状部14としてはプラスチック製のビーズからなるものを使用したが、このプラスチック製のビーズに換えて1本ないしは複数本に分岐したワイヤ自体を球状に加工したものを用いてもよい。
実施例として、第1の把持鉗子と病変部の周囲組織を押圧ないしは把持して固定し得る固定具としての第2の把持鉗子とを組み合わせた内視鏡処置具について、図3を用いて説明する。なお、図3は実施例の内視鏡処置具20の動作状態を示す図であり、図3(a)は図示しない内視鏡の処置具チャンネルから突き出した状態の内視鏡処置具20を示す図であり、図3(b)は第2の把持鉗子により周囲組織を把持固定するとともに第1の把持鉗子により病変部を持ち上げた状態を示す図であり、図1及び図2と同一の構成部分には同一の参照符号を付与してある。
実施例の内視鏡処置具20は、図3(a)に示すように、図1に示した参考例の内視鏡処置具10とは三脚11に換えて第2の把持鉗子22を備えている点で相違している。すなわち、この内視鏡処置具20は、第1の把持鉗子12のシース15と第2の把持鉗子22のシース25とを同一の可撓性チューブ13内に挿入した構成を備えている。そして、第2の把持鉗子22のシース25は、第1の把持鉗子12を可撓性チューブ13側へ引き込んだときにこの第1の把持鉗子12の周囲を迂回して第2の把持鉗子が第1の把持鉗子の前方へ位置するように予め成形処理されているとともに、第2の把持鉗子22を可撓性チューブ13から押し出したときには、図3(b)に示すように、第1の把持鉗子12から外方へ位置するように予め成形処理されている。
この内視鏡処置具20を用いた病変部の切開、剥離は、次のようにして行われる。まず、従来例の場合と同様に粘膜層33及び筋層34の間に生理食塩水35を注入して粘膜層33と筋層34との間を剥離する。次いで、まず第2の把持鉗子22を押し出した後、図示しない第2の把持鉗子用ハンドルを操作して第2の把持鉗子22を開いて病変部31の周囲の組織に当接させ、再度第2の把持鉗子用ハンドルを操作して把持鉗子22を閉じて、図3(b)に示したように、病変部31の周囲の組織を把持、固定する。次いで、図示しない第1の把持鉗子用ハンドルを操作して第1の把持鉗子12を開いて病変部31に当接させ、再度第1の把持鉗子用ハンドルを操作して把持鉗子12を閉じて病変部31を把持する。この状態で把持鉗子用ハンドルを操作して病変部31を僅かに持ち上げると、図3(b)に示したように、病変部31と筋層34との間隔を大きくすることができる。
このような状態となした後に、図10〜図12に示した従来例の場合と同様にして、ITナイフないしフックナイフ等により病変部31を切開、剥離することができ、切り取った病変部は必要に応じて第1の把持鉗子12に把持させたまま外部へ取り出して回収することができる。この実施例の内視鏡処置具20の場合も、ITナイフ等に触れる虞があるので、感電防止ないしは短絡による組織損傷防止等の目的で第1の把持鉗子12及び第2の把持鉗子22ともに表面を電気絶縁性材料で被覆ないしは電気絶縁性材料からなるものを使用した方がよい。
参考例の内視鏡処置具の動作を説明する図であり、図1(a)は図示しない内視鏡の処置具チャンネルから突き出した状態の内視鏡処置具を示す図であり、図1(b)は把持鉗子及び三脚を押し出した状態を示す図である。 図2(a)〜図2(e)は参考例の内視鏡処置具を用いて担癌粘膜の切開、剥離を行う際の各工程を示す図である。 実施例の内視鏡処置具20の動作状態を示す図であり、図3(a)は図示しない内視鏡の処置具チャンネルから突き出した状態の内視鏡処置具20を示す図であり、図3(b)は第2の把持鉗子により周囲組織を把持固定するとともに第1の把持鉗子により病変部を持ち上げた状態を示す図である。 図4(a)〜図4(d)は従来の病変部を切除中の操作を示す斜視図である。 図4(b)のA−A断面図である。 図4(c)のB−B断面図である。 従来例の胃内における磁気アンカー誘導装置の使用状況を示す図である 別の従来の内視鏡治療装置を示す図である。
符号の説明
10、20 内視鏡処置具
11 三脚
12、22 把持鉗子
13 可撓性チューブ
14 球状部
15、25 シース
31 病変部
32 マーキング
33 粘膜層
34 筋層
35 生理食塩水
36 ITナイフ
37 スネア

Claims (2)

  1. 可撓性チューブ内を通された第1の可撓性シースの先端に取り付けられた第1の把持鉗子と、
    前記第1の可撓性シース内を通された第1の把持鉗子操作用ワイヤと、
    前記可撓性チューブ内を通された第2の可撓性シースと、
    前記可撓性チューブの先端部側に配置され、前記第2の可撓性シースの一方端部に設けられた病変部の周囲組織を把持して固定し得る第2の把持鉗子からなる固定具と、
    前記第2の可撓性シース内を通された第2の把持鉗子操作用ワイヤと、
    を備
    前記第2の可撓性シースは、前記第1の把持鉗子を可撓性チューブ側へ引き込んだときに前記第1の把持鉗子の周囲を迂回して前記第2の把持鉗子が前記第1の把持鉗子の前方へ位置するように予め成形処理されているとともに、前記第2の把持鉗子を前記可撓性チューブから押し出したときには前記第1の把持鉗子から外方へ位置するように予め成形処理されていることを特徴とする内視鏡処置具。
  2. 前記第1及び第2の把持鉗子、前記第1及び第2の把持鉗子操作用ワイヤは、少なくとも表面が電気絶縁性材料からなることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡処置具。
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