JP2012101121A - 体内把持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】改良された把持装置を提供する。
【解決手段】体内把持装置11は人体内腔へ進入するための管状部材12を含む。管状部材12内部で回転運動または滑動するために細長いコア部材14は管状部材12の内部キャビティに配置される。細長いコア部材14は近位端部27及び遠位端部29を有する。細長いコア部材14は近位端部27においてある可撓性を有し、遠位端部29に向かって長手軸に沿って可撓性が大きくなる均等直径のチューブを備える。その中に物体を捕捉するための把持機構11が配置され、把持部材は細長いコア部材14の遠位端29に固定される近位端を持つことができる。把持機構11は拡張状態及び伸縮状態を有し、遠位区間は物体を把持するように形成される。細長いコア部材14の遠位端部に取り付けられる少なくとも1つの可動ジョー及びチューブ部材の遠位端部の長さ部分によって把持機構11を形成することができる。
【選択図】図1
【解決手段】体内把持装置11は人体内腔へ進入するための管状部材12を含む。管状部材12内部で回転運動または滑動するために細長いコア部材14は管状部材12の内部キャビティに配置される。細長いコア部材14は近位端部27及び遠位端部29を有する。細長いコア部材14は近位端部27においてある可撓性を有し、遠位端部29に向かって長手軸に沿って可撓性が大きくなる均等直径のチューブを備える。その中に物体を捕捉するための把持機構11が配置され、把持部材は細長いコア部材14の遠位端29に固定される近位端を持つことができる。把持機構11は拡張状態及び伸縮状態を有し、遠位区間は物体を把持するように形成される。細長いコア部材14の遠位端部に取り付けられる少なくとも1つの可動ジョー及びチューブ部材の遠位端部の長さ部分によって把持機構11を形成することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は患者体内において物体を把持しかつ把持した物体を患者体内から引き出すための体内装置及び方法に関する。特に、体内装置は患者の脈管系などから物体を除去するための内部シャフトを有する把持装置(grasping device)である。
医療技術及び関連する治療の開発は、これまで脳梗塞患者を治療するために頸部及び大脳血管から血栓塞栓または「凝血塊」を除去することに重点を置いてきた。脳梗塞は生命を脅かす症状であり、血栓塞栓が脳のある領域へ血液を供給する血管を塞ぐためにその領域への血流が阻まれることから成る。このような血栓は、多くの場合左心室から発し、遊離して大動脈に流れ込み、頸部動脈例えば頸動脈に流れ込んで、最終的に脳に関連する徐々に細くなる大脳動脈系のどこか狭くなった血管に詰まる。一度詰ってしまうと、血栓は閉塞部の下流の血管の流れを遮断するので、下流の血管への血流を阻んで卒中を引き起こす。
特に脳梗塞を治療するために頸部及び大脳血管から血栓を取り除くためにこれまでにいくつかの把持装置組立体及び方法が開示されている。しかし、これらの装置の多くは大脳血管の遠位領域(この領域で多くの血栓塞栓症が衰弱性の卒中を引き起こすことが知られている)へ送達するためにはうまく採用できない把持部材(grasping assembly)を有する。
特許文献1は、脳梗塞を治療するために頸部及び大脳血管から血栓を取り除くための把持装置について説明している。前記特許は、この装置に利用できる数個の把持部材について説明している。しかし、血栓のタイプ及び位置に応じて把持部材の選択肢にもっと柔軟性があることが望ましい。
神経血管凝血塊または異物を取り出す際、もっと可撓性のある遠位把持端を有する装置が望ましい。また所望の可撓性に基づいて簡単に製造できる遠位把持端を有することが望ましい。
本発明は人体内腔内部において物体を把持しかつ把持された物体を体内から取り出すための体内装置及び方法に関する。
1つの形態において、体内把持装置は、近位端部及び遠位端部を有する細長いコアを含む。細長いコアは、近位端部から遠位端部まで長さに沿って可変的な可撓性を有するチューブを含む。人体から物体を把持するために細長いコア部材の遠位端部に把持機構(grasping configuration)が配置される。
別の形態において、体内把持装置は、近位端及び遠位端を有する細長い可動コアを含む。細長いコアは複数の屈曲領域を含み、屈曲領域は近位端から遠位端部まで長さに沿って様々な屈曲を有する。物体を保持し捕捉するために細長いコアの遠位端に把持機構が配置される。
さらに別の形態において、体内把持装置は、人体内腔へ進入するための管状部材を含む。管状部材は遠位端部を有する。管状部材内部における回転運動または滑動のために、細長いコア部材は管状部材の内部キャビティ内に配置される。細長いコア部材は近位端部及び遠位端部を有する。その中に物体(例えば、凝血塊または壊死組織片)を捕捉するために把持機構が配置される。把持機構は細長いコア部材の遠位端に取り付けられる少なくとも1つの可動ジョー及び管状部材の遠位端の長さ部分によって形成される。
別の形態において、体内把持装置は人体内腔へ進入するための管状部材を含み、管状部材は遠位端部を有する。細長いコア部材が管状部材内部に配置され、細長いコア部材は近位端部及び遠位端部を有する。把持機構は物体を捕捉し、把持機構は細長いコア部材の遠位端に取り付けられる統一的に形成される複数の可動ジョーを含む。
別の形態において、体内把持装置は人体内腔に進入するための管状部材を含み、管状部材は遠位端を有する。細長いコア部材が管状部材内部に配置され、細長いコア部材は近位端部及び遠位端部を有する。装置はその中に物体を捕捉するための把持機構を含み、把持機構は細長いコア部材の遠位端部に取り付けられる複数のループ部材によって形成される。
1つの形態において、体内把持装置は人体内腔に進入するための管状部材を含み、管状部材は遠位端部を有する。細長いコア部材が管状部材内部に配置され、細長いコア部材は近位端部及び遠位端部を有する。その中に物体を捕捉するために把持機構が配置され、把持機構は、人体内腔から取り除かれる物体を貫通するための遠位先端を有する少なくとも1つの螺旋形部材によって形成される。この装置において、螺旋形部材は細長いコア部材の遠位端に配置される。
体内把持装置は人体内腔に進入するための管状部材を含み、管状部材は遠位端部を有する。細長いコア部材が管状部材内部に配置され、細長いコア部材は近位端部及び遠位端部を有する。把持機構はその中に物体を捕捉し、把持機構は人体内腔から取り除かれる物体を保持するための少なくとも1つのウェブ部材によって形成され、ウェブ(蜘蛛の巣状)部材は細長いコア部材の遠位端部に配置される。
他の様々な形態において、ジョーのうち少なくとも1つは係合面及びこれと背中合わせの面を含む。係合面はその長手方向の長さに沿って配置される複数の係合要素を含む。別の形態において、係合要素は物体を捕捉するために内向きに伸びるリブとして配置される。別の形態において、ジョーのうち少なくとも1つはリブの位置で穿孔される。
別の形態において、ジョーのうち少なくとも1つは開口を持つ遠位端を有し、ジョーは長さに沿ってルーメンを含み、ジョーの遠位端への流体の流通を可能にする。
より特定すれば、本願発明は以下の項目に関し得る。
(項目1)
長手軸を有する体内把持装置であって、
近位端部及び遠位端部を有する細長いコア部材であって、上記細長いコア部材が近位端部から遠位端部まで長さに沿って可変的な可撓性を有する概ね均等の直径のチューブを備える、細長いコア部材と、
細長いコア部材の遠位端部に取り付けられる把持部材と、
を備える、
ことを特徴とする体内把持装置。
(項目2)
コア部材の遠位部がコア部材の近位部より少なくとも部分的に10%〜25%大きい可撓性を有する、ことを特徴とする項目1に記載の体内把持装置。
(項目3)
コア部材の遠位部がコア部材の近位部より少なくとも部分的に35%〜50%大きい可撓性を有する、ことを特徴とする項目1に記載の体内把持装置。
(項目4)
チューブがさらに上記チューブに可変的な可撓性を与えるために遠位端部に一連の間隔を
置いた円周スロットを含む、ことを特徴とする項目1に記載の体内把持装置。
(項目5)
コア部材の中間部が遠位端部と近位端部との間に形成され、中間部がコア部材の近位端部より大きい可撓性を有し、かつ中間部がコア部材の遠位端部より小さい可撓性を有する、ことを特徴とする項目1に記載の体内把持装置。
(項目6)
チューブが中間部より大きい可撓性を遠位端部に与える一連の円周スロットを含む、ことを特徴する項目5に記載の体内把持装置。
(項目7)
チューブがさらに一連の円周スロットを含み、上記スロットの密度が近位端部におけるスロットの密度より遠位端部において高い、ことを特徴とする項目5に記載の体内把持装置。
(項目8)
高いスロット密度から低いスロット密度へチューブの長さに沿って連続的に移行する、ことを特徴とする項目7に記載の体内把持装置。
(項目9)
さらにチューブ内の中心に位置しかつチューブの長さ全体に伸びる均等直径のコアを備える、ことを特徴とする項目1に記載の体内把持装置。
(項目10)
コアの少なくとも端部がチューブに放射状に取り付けられる、ことを特徴とする項目9に記載の体内把持装置。
(項目11)
コアが、はんだ付け、溶接またはロウ付けのうち少なくとも1つによってチューブに放射状に取り付けられる、ことを特徴とする項目10に記載の体内把持装置。
(項目12)
長手軸を有する体内把持装置であって、
近位端及び遠位端を有する細長い可動コアであって、上記細長いコアが近位端から遠位端部まで長さに沿って異なる屈曲を有する複数の屈曲領域を含む、細長いコアと、
細長いコアの遠位端に取り付けられる把持部材と、
を備える、
ことを特徴とする体内把持装置。
(項目13)
コア部材の少なくとも1つの屈曲領域がコア部材の別の屈曲領域より10%〜25%大きい可撓性を有する、ことを特徴とする項目12に記載の体内把持装置。
(項目14)
コア部材の少なくとも1つの屈曲領域が別の屈曲領域より35%〜50%大きい可撓性を有する、ことを特徴とする項目12に記載の体内把持装置。
(項目15)
屈曲領域が異なる密度の複数の円周スロットを含む、ことを特徴とする項目12に記載の体内把持装置。
(項目16)
体内把持装置であって、
遠位端部を有する、人体内腔に進入するための管状部材と、
管状部材内部に配置され、近位端部及び遠位端部を有する細長いコア部材と、
その中に物体を捕捉するための把持機構であって、上記把持機構が人体内腔から取り除くべき物体を貫通するための遠位先端を有する少なくとも1つの螺旋形部材によって形成される、把持機構と、
を備える、
ことを特徴とする体内把持装置。
(項目17)
螺旋形部材が取り除き対象である物体に貫通するために軸を中心に回転するように形成される、ことを特徴とする項目16に記載の把持装置。
(項目18)
把持機構が可動ジョー型部材を含む、ことを特徴とする項目16に記載の把持装置。
(項目19)
把持機構がチューブ内から流体を放出するための少なくとも1つの孔を持つチューブによって形成される、ことを特徴とする項目18に記載の把持装置。
(項目20)
細長いコア部材が近位端部から遠位端部まで長さに沿って可変的な可撓性を有する、ことを特徴とする項目16に記載の把持装置。
(項目21)
チューブがさらに上記チューブに可変的な可撓性を与えるために遠位端部に一連の間隔を置いた円周スロットを含む、ことを特徴とする項目16に記載の把持装置。
(項目22)
コア部材の中間部が遠位端部と近位端部との間に形成され、中間部がコア部材の近位端部より大きい可撓性を有し、かつ中間部がコア部材の遠位端部より小さい可撓性を有する、ことを特徴とする項目16に記載の把持装置。
(項目23)
体内把持装置であって、
遠位端部を有する、人体内腔へ進入するための管状部材と、
近位端部及び遠位端部を有する、管状部材内部に配置される細長いコア部材と、
その中に物体を捕捉するための把持機構であって、上記把持機構が人体内腔から取り除かれるべき物体を保持する少なくとも1つのウェブ部材によって形成され、ウェブ部材が細長いコア部材の遠位端部に配置される、把持機構と、
を備える、
ことを特徴とする体内把持装置。
(項目24)
把持機構がウェブ部材に取り付けられる可動ジョー型部材を含む、ことを特徴とする請求項23に記載の把持装置。
(項目25)
把持機構がチューブ内から流体を放出するために少なくとも1つの孔を持つ壁を有するチューブで形成される、ことを特徴とする項目24に記載の把持装置。
(項目26)
ジョーが係合面及びこれと背中合わせの面を含み、係合面がその長手方向の長さに沿って配置される複数の係合要素を含む、ことを特徴とする項目25に記載の把持装置。
(項目27)
係合要素が内向きに伸びるリブとして形成される、ことを特徴とする項目26に記載の把持装置。
(項目28)
細長いコア部材が近位端部から遠位端部まで長さに沿って可変的な可撓性を有する、ことを特徴とする項目23に記載の把持装置。
(項目29)
体内把持装置であって、
遠位端部を有する、人体内腔に進入するための管状部材と、
近位端部及び遠位端部を有する、管状部材内部に配置される細長いコア部材と、
その中に物体を捕捉するための把持機構であって、上記把持機構が人体内腔から取り除くべき物体に貫通するための遠位先端を有する少なくとも1つの螺旋形部材によって形成され、上記螺旋形部材が細長いコア部材の遠位端部に配置される、把持機構と、
を備える、
ことを特徴とする体内把持装置。
(項目30)
螺旋形部材が取り除き対象である物体を貫通するために軸を中心にして回転するように形成される、ことを特徴とする項目29に記載の把持装置。
(項目31)
把持機構が可動ジョー型部材を含む、ことを特徴とする項目29に記載の把持装置。
(項目32)
把持機構がチューブ内から流体を放出するために少なくとも1つの孔を有するチューブで形成される、ことを特徴とする項目29に記載の把持装置。
(項目33)
細長いコア部材が近位端部から遠位端部まで長さに沿って可変的な可撓性を有する、ことを特徴とする項目29に記載の把持装置。
(項目34)
チューブがさらに上記チューブに可変的な可撓性を与えるために遠位端部に一連の間隔を置いた円周スロットを含む、ことを特徴とする項目29に記載の把持装置。
(項目35)
コア部材の中間部が遠位端部と近位端部との間に形成され、中間部がコア部材の近位端部より大きい可撓性を有し、かつ中間部がコア部材の遠位端部より小さい可撓性を有する、ことを特徴とする項目29に記載の把持装置。
(項目36)
体内把持装置であって、
遠位端部を有する、人体内腔へ進入するための管状部材と、
近位端部及び遠位端部を有する、管状部材内部に配置される細長いコア部材と、
その中に物体を捕捉するための把持機構であって、上記把持機構が人体内腔から取り除かれるべき物体を保持する少なくとも1つのウェブ部材によって形成され、上記ウェブ部材が細長いコア部材の遠位端部に配置される、把持機構と、
を備える、
ことを特徴とする体内把持装置。
(項目37)
把持機構がウェブ部材に取り付けられる可動的ジョー型部材を含む、ことを特徴とする項目36に記載の把持装置。
(項目38)
把持機構がチューブ内から流体を放出するための少なくとも1つの孔を持つ壁を有するチューブで形成される、ことを特徴とする項目37に記載の把持装置。
(項目39)
ジョーが係合面及びこれと背中合わせの面を含み、係合面がその長手方向の長さに沿って配置される複数の係合要素を含む、ことを特徴とする項目38に記載の把持装置。
(項目40)
係合要素が内向きに伸びるリブとして形成される、ことを特徴とする項目39に記載の把持装置。
(項目41)
細長いコア部材が近位端部から遠位端部まで長さに沿って可変的な可撓性を有する、ことを特徴とする項目36に記載の把持装置。
(0016)
本発明の上記及び他の形態、特徴及び利点は添付図面と一緒に以下の例示的な実施形態の詳細な説明を読むことによって明らかになり、充分に理解できるだろう。詳細な説明は請求対象の発明に関して限定的ではなく例として含まれている。
より特定すれば、本願発明は以下の項目に関し得る。
(項目1)
長手軸を有する体内把持装置であって、
近位端部及び遠位端部を有する細長いコア部材であって、上記細長いコア部材が近位端部から遠位端部まで長さに沿って可変的な可撓性を有する概ね均等の直径のチューブを備える、細長いコア部材と、
細長いコア部材の遠位端部に取り付けられる把持部材と、
を備える、
ことを特徴とする体内把持装置。
(項目2)
コア部材の遠位部がコア部材の近位部より少なくとも部分的に10%〜25%大きい可撓性を有する、ことを特徴とする項目1に記載の体内把持装置。
(項目3)
コア部材の遠位部がコア部材の近位部より少なくとも部分的に35%〜50%大きい可撓性を有する、ことを特徴とする項目1に記載の体内把持装置。
(項目4)
チューブがさらに上記チューブに可変的な可撓性を与えるために遠位端部に一連の間隔を
置いた円周スロットを含む、ことを特徴とする項目1に記載の体内把持装置。
(項目5)
コア部材の中間部が遠位端部と近位端部との間に形成され、中間部がコア部材の近位端部より大きい可撓性を有し、かつ中間部がコア部材の遠位端部より小さい可撓性を有する、ことを特徴とする項目1に記載の体内把持装置。
(項目6)
チューブが中間部より大きい可撓性を遠位端部に与える一連の円周スロットを含む、ことを特徴する項目5に記載の体内把持装置。
(項目7)
チューブがさらに一連の円周スロットを含み、上記スロットの密度が近位端部におけるスロットの密度より遠位端部において高い、ことを特徴とする項目5に記載の体内把持装置。
(項目8)
高いスロット密度から低いスロット密度へチューブの長さに沿って連続的に移行する、ことを特徴とする項目7に記載の体内把持装置。
(項目9)
さらにチューブ内の中心に位置しかつチューブの長さ全体に伸びる均等直径のコアを備える、ことを特徴とする項目1に記載の体内把持装置。
(項目10)
コアの少なくとも端部がチューブに放射状に取り付けられる、ことを特徴とする項目9に記載の体内把持装置。
(項目11)
コアが、はんだ付け、溶接またはロウ付けのうち少なくとも1つによってチューブに放射状に取り付けられる、ことを特徴とする項目10に記載の体内把持装置。
(項目12)
長手軸を有する体内把持装置であって、
近位端及び遠位端を有する細長い可動コアであって、上記細長いコアが近位端から遠位端部まで長さに沿って異なる屈曲を有する複数の屈曲領域を含む、細長いコアと、
細長いコアの遠位端に取り付けられる把持部材と、
を備える、
ことを特徴とする体内把持装置。
(項目13)
コア部材の少なくとも1つの屈曲領域がコア部材の別の屈曲領域より10%〜25%大きい可撓性を有する、ことを特徴とする項目12に記載の体内把持装置。
(項目14)
コア部材の少なくとも1つの屈曲領域が別の屈曲領域より35%〜50%大きい可撓性を有する、ことを特徴とする項目12に記載の体内把持装置。
(項目15)
屈曲領域が異なる密度の複数の円周スロットを含む、ことを特徴とする項目12に記載の体内把持装置。
(項目16)
体内把持装置であって、
遠位端部を有する、人体内腔に進入するための管状部材と、
管状部材内部に配置され、近位端部及び遠位端部を有する細長いコア部材と、
その中に物体を捕捉するための把持機構であって、上記把持機構が人体内腔から取り除くべき物体を貫通するための遠位先端を有する少なくとも1つの螺旋形部材によって形成される、把持機構と、
を備える、
ことを特徴とする体内把持装置。
(項目17)
螺旋形部材が取り除き対象である物体に貫通するために軸を中心に回転するように形成される、ことを特徴とする項目16に記載の把持装置。
(項目18)
把持機構が可動ジョー型部材を含む、ことを特徴とする項目16に記載の把持装置。
(項目19)
把持機構がチューブ内から流体を放出するための少なくとも1つの孔を持つチューブによって形成される、ことを特徴とする項目18に記載の把持装置。
(項目20)
細長いコア部材が近位端部から遠位端部まで長さに沿って可変的な可撓性を有する、ことを特徴とする項目16に記載の把持装置。
(項目21)
チューブがさらに上記チューブに可変的な可撓性を与えるために遠位端部に一連の間隔を置いた円周スロットを含む、ことを特徴とする項目16に記載の把持装置。
(項目22)
コア部材の中間部が遠位端部と近位端部との間に形成され、中間部がコア部材の近位端部より大きい可撓性を有し、かつ中間部がコア部材の遠位端部より小さい可撓性を有する、ことを特徴とする項目16に記載の把持装置。
(項目23)
体内把持装置であって、
遠位端部を有する、人体内腔へ進入するための管状部材と、
近位端部及び遠位端部を有する、管状部材内部に配置される細長いコア部材と、
その中に物体を捕捉するための把持機構であって、上記把持機構が人体内腔から取り除かれるべき物体を保持する少なくとも1つのウェブ部材によって形成され、ウェブ部材が細長いコア部材の遠位端部に配置される、把持機構と、
を備える、
ことを特徴とする体内把持装置。
(項目24)
把持機構がウェブ部材に取り付けられる可動ジョー型部材を含む、ことを特徴とする請求項23に記載の把持装置。
(項目25)
把持機構がチューブ内から流体を放出するために少なくとも1つの孔を持つ壁を有するチューブで形成される、ことを特徴とする項目24に記載の把持装置。
(項目26)
ジョーが係合面及びこれと背中合わせの面を含み、係合面がその長手方向の長さに沿って配置される複数の係合要素を含む、ことを特徴とする項目25に記載の把持装置。
(項目27)
係合要素が内向きに伸びるリブとして形成される、ことを特徴とする項目26に記載の把持装置。
(項目28)
細長いコア部材が近位端部から遠位端部まで長さに沿って可変的な可撓性を有する、ことを特徴とする項目23に記載の把持装置。
(項目29)
体内把持装置であって、
遠位端部を有する、人体内腔に進入するための管状部材と、
近位端部及び遠位端部を有する、管状部材内部に配置される細長いコア部材と、
その中に物体を捕捉するための把持機構であって、上記把持機構が人体内腔から取り除くべき物体に貫通するための遠位先端を有する少なくとも1つの螺旋形部材によって形成され、上記螺旋形部材が細長いコア部材の遠位端部に配置される、把持機構と、
を備える、
ことを特徴とする体内把持装置。
(項目30)
螺旋形部材が取り除き対象である物体を貫通するために軸を中心にして回転するように形成される、ことを特徴とする項目29に記載の把持装置。
(項目31)
把持機構が可動ジョー型部材を含む、ことを特徴とする項目29に記載の把持装置。
(項目32)
把持機構がチューブ内から流体を放出するために少なくとも1つの孔を有するチューブで形成される、ことを特徴とする項目29に記載の把持装置。
(項目33)
細長いコア部材が近位端部から遠位端部まで長さに沿って可変的な可撓性を有する、ことを特徴とする項目29に記載の把持装置。
(項目34)
チューブがさらに上記チューブに可変的な可撓性を与えるために遠位端部に一連の間隔を置いた円周スロットを含む、ことを特徴とする項目29に記載の把持装置。
(項目35)
コア部材の中間部が遠位端部と近位端部との間に形成され、中間部がコア部材の近位端部より大きい可撓性を有し、かつ中間部がコア部材の遠位端部より小さい可撓性を有する、ことを特徴とする項目29に記載の把持装置。
(項目36)
体内把持装置であって、
遠位端部を有する、人体内腔へ進入するための管状部材と、
近位端部及び遠位端部を有する、管状部材内部に配置される細長いコア部材と、
その中に物体を捕捉するための把持機構であって、上記把持機構が人体内腔から取り除かれるべき物体を保持する少なくとも1つのウェブ部材によって形成され、上記ウェブ部材が細長いコア部材の遠位端部に配置される、把持機構と、
を備える、
ことを特徴とする体内把持装置。
(項目37)
把持機構がウェブ部材に取り付けられる可動的ジョー型部材を含む、ことを特徴とする項目36に記載の把持装置。
(項目38)
把持機構がチューブ内から流体を放出するための少なくとも1つの孔を持つ壁を有するチューブで形成される、ことを特徴とする項目37に記載の把持装置。
(項目39)
ジョーが係合面及びこれと背中合わせの面を含み、係合面がその長手方向の長さに沿って配置される複数の係合要素を含む、ことを特徴とする項目38に記載の把持装置。
(項目40)
係合要素が内向きに伸びるリブとして形成される、ことを特徴とする項目39に記載の把持装置。
(項目41)
細長いコア部材が近位端部から遠位端部まで長さに沿って可変的な可撓性を有する、ことを特徴とする項目36に記載の把持装置。
(0016)
本発明の上記及び他の形態、特徴及び利点は添付図面と一緒に以下の例示的な実施形態の詳細な説明を読むことによって明らかになり、充分に理解できるだろう。詳細な説明は請求対象の発明に関して限定的ではなく例として含まれている。
以下の実施形態及びその態様は、模範的かつ例示的かつ非限定的な装置及び方法に関して説明されている。
図1〜6は、体内把持システム10を略図的に示す。例えば1つの実施形態において、把持システム10は把持装置11、送達カテーテル12及び案内カテーテル13を含む。場合によっては、把持装置11及び送達カテーテル12か案内カテーテルのいずれかのみが使用されて、カテーテルは両方共には使用されない。
図1において及び図2においてさらに詳細に示されるように、把持装置11は、近位端15及び遠位端16を有する細長いコア部材14を含む。把持装置11は、さらに、コア部材14の遠位端に取り付けられる把持機構17を含む。コア部材14はいろいろな形態をとり得る。例えば1つの実施形態において、コア部材14は予め決められた長さに沿って可変的な屈曲可撓性を持つ。従って、このコア部材14の形態は体内における把持装置11の経腔的操作を改良することができる。1つの形態において、コア部材は頸部脈管系の潜在的に蛇行性のかつ(または)角度を成す形状を通行するように本質的に可撓性である。
図3を参照すると、細長いコア部材14は全体に均等の直径を有する円筒形チューブ25を含む。概ね中実の円筒形の心線26は円筒形チューブ25内部に同心的に配置される。チューブ25と心線26との間の円周間隙に、例えばはんだを充填することができる。中実の円筒形心線は円筒形チューブ25がその長さに沿って長手方向に過剰に伸びるのを防止する。
例えば1つの実施形態において、壁の厚みを通って伸びる複数の間隔を置いた円周方向のスロット70によって均等の円筒形チューブ25に可撓性を与えることができる(図2)。説明を容易にするために、コア部材のカットまたはスロットに関して使用される「密度」と言う専門用語は、一般に長さまたは面積の単位当たりのスロットまたはカットの数を意味する。長さの単位の非限定的例はセンチメートル、インチまたはもっと小さい直線単位である。同様に面積の単位の例は平方インチまたは平方センチメートルなどである。
把持装置の1つの実施形態によれば、可撓性の規模は測定単位当たりのスロットの数に比例する。例えば、スロット密度が高ければスロット密度が低い場合より可撓性は大きくなる。円周スロットの密度及び(または)パターンを変化させることによって、細長いコア部材14の可撓性を変化させることができる。
コア部材14は、経腔的操作の改良のために異なる屈曲を持つ別個の領域を有する多屈曲形態を持つことができる。領域は各々可撓性またはその欠如に対応する。この多屈曲領域形態は、開業医が物体に接近または把持するためのステップを減らすためまたは患者の快適さを高めるために体腔への接近をカスタマイズするための順応性を与える。1つの模範的構造において、コア部材14は経腔的アクセスに合わせて3つの屈曲領域を持つことができる。第一屈曲領域29は、細長いコア部材14の長さに沿って遠位端16から第一中間位置29aまで伸びる。第一屈曲領域29は例えば実質的に快適さの改良のための可撓性を持つ。これに隣接する第二屈曲領域28は細長いコア部材14の長さに沿って第一中間位置29aから別の中間位置28aまで伸びることができる。細長いコア部材14が脈管系の形状を改良された様式で通行できるようにするために、第二屈曲領域28を第一屈曲領域より小さい可撓性にすることができる。第二屈曲領域に隣接して第三屈曲領域を配置することができる。第三屈曲領域27を第二屈曲領域及び第一屈曲領域より小さい可撓性にすることができる。
図2を参照すると、1つの構造において、均等の直径のチューブ25は、概ね多屈曲形態に一致する遠位区間29、中間区間28及び近位区間27を有し、各々の区間は相互に異なる可撓性を有する。例えば、遠位区間29は高い可撓性を持つことができ、中間区間28は中位の可撓性を持つことができ、近位区間27は低いまたは最小限の可撓性を持つことができる。従って、遠位区間29は区間28、27の中で最大の可撓性を有する。これらの区間は、3つの異なる剛性または屈曲区間を有する同一の均等円筒形チューブ25の全部分である。1つの実施形態において、コア部材14の遠位区間29はコア部材14の近位区間27より少なくとも部分的に10%〜25%大きい可撓性を持つことができる。中間区間28は近位区間27より少なくとも部分的に5%~20%大きい可撓性を持つことができる。遠位区間29は中間区間28より5%〜20%大きい可撓性を持つことができる。別の実施形態において、コア部材の遠位区間29はコア部材の近位区間27より少なくとも部分的に35%〜50%大きい可撓性を持つことができる。中間区間28は近位区間27より少なくとも部分的に30%〜45%大きい可撓性を持つことができる。遠位区間29は中間区間27より30%〜45%大きい可撓性を持つことができる。ただし、他の相対的な可撓性の値が可能である。
コア部材14に適切な任意の数の剛性/可撓性区間を使用することができる。特定の非限定的例において、第一屈曲領域の寸法を遠位端から3.0cmとすることができる。第二屈曲領域は5.0〜15.0cmの長さを持つことができる。第三屈曲領域は20.0〜40.0cmの長さを持つことができる。ただし、開業医が望むように領域の長さを形成することができる。別の実施形態において、コア部材14の近位の低可撓性から遠位の高可撓性まで連続的に移行するようにスロットの密度を均等に増大させることができる。
中実の円筒形心線26は均等円筒形チューブ25の長さ全体に伸び、適切な任意の方法例えば銀ロウまたは金ロウによるはんだ付け、ロウ付け、溶接、接着剤、機械的接続またはその他の適切な技法によってチューブに固定される。中実の円筒形心線26は少なくとも心線の両端でチューブに取り付けられることが望ましい。
例えばコンピュータ数値制御(CNC)マイクロソーイング(microsawing)、EDMワイヤカッティングまたはレーザーカッティングなど適切な任意の製造技法によって円周スロットまたはカットを作ることができる。
均等円筒形チューブ25は、一般に、ステンレス鋼、超弾性ニッケルチタン合金、MP35N及びElgiloyなどコバルトクロムモリブデン合金または適切な強度、剛性及び本出願において説明される把持装置11の経皮経腔的操作を可能にするその他の属性を有するその他の材料など高強度材料で形成される。適切な材料には304SSまたはNITINOLが含まれるが、これらに限定されない。
本出願において使用される場合、「超弾性形状記憶材料」と言う専門用語は、オーステナイトからマルテンサイトまで応力誘導相変化を有しかつ応力が解除されると材料が元来の位相及び形状に跳ね返る種類の金属合金を意味する。オーストナイト及びマルテンサイトに関する超弾性形状記憶材料の構造は冶金業者には周知である。屈曲制御部材21用の合金材料としてNiTi材料またはNiTi合金を使用することができる。本出願において使用される場合、NiTi超弾性形状記憶材料は重量で測定してほぼ等しい混合のニッケルとチタンの金属間化合物を意味する。NiTi超弾性形状記憶材料の1つの組成は、重量比でチタンよりニッケルの比率が大きい。例えばニッケルが51%〜56%であり、好ましくは54〜55%である。当業者はニッケル及びチタンの比率を調整することができる。銅、クロム、コバルトなど付加的金属を添加して、NiTi超弾性形状記憶材料の様々な特性を微調整することができることが分かるはずである。
1つの実施形態において、コア部材14は、合金組成に応じて一般にNITINOL(登録商標)と呼ばれる超弾性形状記憶材料から形成されることが好ましい。NITINOL(登録商標)は市販されているニッケルチタン合金ファミリーであるNickel Titanium Naval Ordinance Laboratoryを意味する商標名である。供給者としてカリフォルニア州フレモントのNDCからNITINOL(登録商標)材料を入手できる。ただし、NiTi材料及びNiTi超弾性形状記憶材料の供給者は他に大勢いる。
円筒形チューブ25の外径は送達カテーテルの内部ルーメン36内部でスライドしながら前進できるように選択されなければならない(図1及び4)。一般に円筒形チューブ25の外径は約0.015インチ(0.38mm)〜約0.040インチ(1.02mm)であり、好ましくは約0.010(0.25mm)〜約0.038インチ(0.96mm)である。少なくとも遠位部27に沿って円筒形チューブ25の外側に外側潤滑コーティングを施すことができる。適切なコーティングにはポリテトラフルオロエチレン(TEFLON(登録商標))などフルオロポリマーまたは親水性材料が含まれる。
円筒形チューブ25の内径はその中に中実の円筒形心線26を包み込むのに適する直径が与えられる。一般に円筒形チューブ25の内径は約0.005インチ(0.13mm)〜約0.036インチ(0.91mm)である。均等の円筒形チューブ25の典型的な寸法は0.016”(0.41mm)OD×0.009(0.23mm)”IDである。ただし、他の寸法を使用することができる。
把持部材17を適切な任意の把持部材とすることができる。図1及び2に示されるように、把持部材17は装置11の長手軸21の周りに配置される複数のアーム20を有し、近位アーム区間22はコア部材14の遠位端16に固定され、遠位アーム区間23は把持部材17が図示されるように拡張状態のとき長手軸21に対して基本的に平行に、例えば長手軸に対して平行の線から5°以下の角度で伸びる。遠位アーム区間23はその遠位端において内向きに伸びる物体係合要素24を有する。物体係合要素は鋭くないので、アーム20の遠位端に非傷害性形体を与える。把持装置11の近位部25は、通常、均等外径を持ち、把持部材17が送達カテーテルの遠位端から外に伸びるとき近位端15が送達カテーテル12から伸びるのに充分な長さを持つ。
図1に示されるように、送達カテーテル12は、遠位端のアダプタ31、アダプタの中の口33、遠位端35、遠位端の口35及びアダプタ31の近位口33及び遠位口35との間に伸びてこれらと流動的に連絡する内部ルーメン36を持つ管状本体30を有する。血栓摘出など患者体内における処置の際送達カテーテル12の遠位端のX線透視観察を容易にするために遠位端34に放射線不透過性マーカー37が配置される。内部ルーメン36は、把持部材17が図4に示されるように収縮状態のとき把持装置11をスライド可能に受け入れるように形成される。アダプタ31は止血弁(図示せず)を備えることが好ましい。
送達カテーテル12は、一般に、頸部構造において案内カテーテル13を越えて脳に関係する大脳血管の中まで従来のガイドワイヤに被さってこれを辿るように構成され、一般的に入手可能ないくつかの標準的「マイクロカテーテル」設計に従って選ぶこともできる。従って、送達カテーテル12は少なくとも125cmの長さを有し、特に約125cm〜約175cmまでの長さを持つことができる。一般に、送達カテーテル12は約155cmの長さである。送達カテーテルの内部ルーメン36は一般に0.25mm〜2.03mm(約0.01インチ〜約0.08インチ)の内径を有する。市販のマイクロカテーテルは一般に送達カテーテルとして使用するのに適する。
図1に示されるように、案内カテーテル13は管状本体40、近位端41、遠位端42及び案内カテーテルの近位端の近位口44と遠位端の遠位口45との間に伸びる内部ルーメン43を有する。案内カテーテル13の近位端41は止血弁を有するアダプタ(図示せず)を備えることができる。案内カテーテル13は、一般に、大腿動脈の接近部位と頸動脈または椎骨動脈の頸部との間を結ぶように形成され、一般に入手可能ないくつかの標準設計に従ってこれを選択することができる。従って、案内カテーテル13は、一般に少なくとも85cmの長さを持ち、特に約95cm〜約105cmの長さを持つことができる。従来の入手可能な設計に加えて、案内カテーテル13の内部ルーメン43は一般に0.88mm〜2.29mm(約0.038インチ〜0.090インチ)の内径を有し、特に1.32mm〜1.65mm(約0.052インチ〜約0.065インチ)の内径を持つことができる。
把持装置11は送達カテーテル12の内部ルーメン36内部でスライド可能に嵌まるように形成される。神経血管梗塞の遠位位置に係る処置の場合、把持装置11は1.07mm(約0.042インチ)以下の、好ましくは0.559mm(約0.022インチ)未満の直径を持つ送達カテーテル12の内部ルーメン36を介して送達されるように形成される。もっと遠位の蛇行した小さい血管構造において使用される場合には、直径0.457mm(0.018インチ)未満の送達カテーテル内部ルーメンを介して送達されるような形態を使用することができる。ほとんどの神経血管梗塞の場合、把持装置11は約135cm〜300cmの長さであり、特に約150cm〜約200cmの長さとすることができる。一般に、把持装置11は約175cmの長さであり、約150cmの長さの送達カテーテル12に使用するのに適する。ただし、他の値の直径及び長さも可能である。
説明される装置は特許文献1において開示されるような先細心金を含まない。その代わりに、1つの実施形態において把持部材は概ね均等の円筒形チューブの遠位端に取り付けられる。
送達カテーテル12の内部ルーメン36内部における配置を容易にするために、様々な状態の間ですなわち完全収縮状態または一般的に図4に示されるようにほぼ収縮状態に把持部材17を調整することができる。別の形態において、把持部材は、体腔内において捕捉対象である物体の周りで拡張把持部材17の前進を容易にするために、一般的に図1、2及び5に示されるように完全拡張状態またはほぼ拡張状態を有する。さらに別の形態において、組立品17は一般的に図7に示されるように物体を保持または捕捉するために部分的収縮状態を有する。図1、2及び5において把持部材17は拡張状態で示されている。拡張状態は、一般に、各アーム20が完全に伸張位置にありかつ遠位アーム区間23が長手軸に対して概ねまたはほぼ平行であることによって形成され、好ましい実施形態において、アーム20の弛緩記憶状態(relaxed memory state)である。
把持部材17は、図6において矢印38によって示されるように送達カテーテル12の遠位端35を近位傾斜アーム区間22に押し付けて前進させて近位傾斜アーム区間22に対して力を加えることによって、一般的に図5に示される拡張状態から収縮または部分的収縮状態に調整可能である。
血栓などの物体と係合させてこれを体腔特に大脳血管から取り除く際に使用するのに適する強度、弾性及び記憶を有する様々な材料でアーム20を形成することができる。ただし、アーム20は、一般に、例えばプラチナ(またはその合金)ステンレス鋼、超弾性形状記憶材料または高強度コバルトクロムモリブデン合金など金属から形成される。プラチナまたはその合金は、体内処置においてアーム20用の非傷害性遠位先端及びX線透視観察のための放射線不透過性という利点を兼ね備えるので好ましい。
把持装置11の実施法及び形態には別のものがいくつでもある。以上においては、遠位大脳血管から血栓塞栓を捕捉しこれを取り除く際の装置及びシステムの使用法の固有の特徴が説明されている。ただし、把持装置11の発明的形態は別のどのようなものにも使用できる。従って、以下の例は把持装置11を使用するための例証である。
まず、一般には大腿動脈に(稀には、上腕動脈など他の周辺血管に脈管接近路を作ることができるが)接近部位を刺創(すなわちSeldinger法)か外科的切開として準備する。組み込まれている止血弁を介して接近部位における止血性の接近を可能にするために導入器(図示せず)を使用することができる。次に、遠位口45が頸部血管50のある領域にあるように遠位端42が位置決めされそれによって図7bに示されるように頸部脈管系に経腔的に接近できるようにするまで導入器を介して案内カテーテル13を前進させる。送達カテーテル13の遠位端34が中大脳動脈51の血栓塞栓に隣接して位置決めされるまで、案内カテーテル13の内部ルーメン43を介してその遠位口45から外へ送達カテーテル12を前進させる。
血栓塞栓の遠位位置が分岐した血管または蛇行する大脳血管の先にある場合、送達カテーテルを従来のガイドワイヤ(図示せず)に被せて前進させることができる。送達カテーテル12が血栓塞栓50に隣接して位置決めされたら、患者体内からガイドワイヤを取り除き、その後把持装置11と取り替える。把持装置11が遠位口35から血管51の中へ出るまで、送達カテーテルの内部ルーメン36を介して図5に示されるように収縮状態で把持装置11を前進させる。血管の中で、把持部材17はアーム20が半径方向に拡張した拡張状態に自己調整する。その後、アーム20が図5に示されるように血栓塞栓50の周りに前進するように、矢印52によって示されるように把持部材17を拡張状態で遠位方向へ前進させる。次に、物体係合要素24が図7に示されるように血栓塞栓症50と係合するように、送達カテーテル12を遠位方向に前進させて、近位アーム区間22を圧迫して、部分的収縮状態になるように遠位アーム区間23を半径方向内向きに回転させる。その後、案内カテーテルを介してまたは案内カテーテルと組み合わせて把持装置11、送達カテーテル12及び血栓塞栓50をその位置からさらには体内から取り除くことができる。
図8A〜8Cは別の体内把持システム610を略図的に示している。体内把持システム610は少なくとも1つのジョー70及びスクープ71を含む。ジョーとスクープはその間に捕捉される物体を摘出するために使用される。スクープを図8Aに示されるようにチューブ30から伸びる剛性部材72とするか、または図8B及び8Cに示されるようにスクープを形成するためにチューブ30の先端を切り取ることによってカテーテルスクープ73を形成することができる。これらの図においては1つのジョーが描かれているが、複数のジョーを使用することができる。スクープ73を形成するためのカッティング作業としてはレーザーカッティングなど適切な方法が考えられる。
ジョー70は一般に長手軸74に沿って配置され、細長いコア部材14の遠位端16に固定される近位アーム区間75を有する。近位アーム区間75は細長いコア部材14の遠位端16から傾斜する。傾斜近位アーム区間75は、送達カテーテル12の遠位端を前進させて傾斜区間に力を加えることによって把持部材17のジョー70を長手軸74の周りで収縮または部分的収縮状態にするのを助ける機能を果たし、遠位アーム区間76とスクープ71との間に所望の半径方向の空隙を与えるように選択される長さを有する。内側に伸びる物体係合要素77がジョー70の遠位端に配置される。ジョー70は、一般に図8Aに示されるようにスクープの長さを越えた先まで伸びる。
1つの手術においては、スクープ71は捕捉対象である物体の下に押込まれるまたは配置される。ジョー70はスクープの長さを越えて伸びて、細長いコア部材14を遠位で内向きに動かすことによって引っ込められる。ジョー70が引っ込められるとき、ジョーは長手軸に向かって物体に噛み付く。ジョー70が物体と係合すると、ジョーは物体を取り除くためにスクープ71の長さに沿って物体を管状本体30の中へ引き込む。
平らなリボンまたはワイヤからジョー70を形成することができる。体腔特に大脳血管から血栓など物体と係合させてこれを取り除く際に使用するのに適する強度、弾性及び記憶を有する様々な材料でジョー70を形成することができる。1つの実施形態において、例えばプラチナ(またはその合金)、ステンレス鋼、超弾性ニッケルチタン合金または高強度コバルトクロムモリブデン合金など金属からジョー70を形成することができる。
適切な強度を有する様々な材料で剛性部材72を形成することができ、一般に剛性部材は例えばプラチナ(またはその合金)、ステンレス鋼、超弾性ニッケルチタン合金または高強度コバルトクロムモリブデン合金など金属から形成される。
図9A−9Cは別の体内把持システム210を略図的に示している。物体(凝血塊または壊死組織片)をその中に捕捉するために把持機構217が配置される。把持機構は細長いコア部材214の遠位端部に取り付けられる均等に形成される複数の可動ジョー90を備える。コア部材214はコア部材14の構造も他の構造も持つことができる。
別の実施形態において、ジョー90は薄いチューブ96から形成される。チューブは例えばレーザーでカットされて、狭いジョー90を形成する(図9A)。各ジョー90はチューブ96から伸びる近位アーム区間91を有する。図9Bに示されるように、近位アーム区間91はチューブ96から傾斜する。傾斜近位アーム区間92は、送達カテーテル12の近位端を前進させて傾斜区間に力を加えることによって長手軸94の周りで把持機構217のジョー90を収縮または部分的収縮状態にする(図1〜2)のを助ける機能を果たし、遠位アーム区間92の間に所望の半径方向の空隙を与えるように選択される長さを有する。内向きに伸びる物体係合要素93がジョー90の遠位端に配置される。
図9Bに示されるようにチューブ96は細長いコア部材214の遠位端に配置され、コア部材に接着または締め付けまたはその他の方法で取り付けられる。手術において、ジョー90は取り除き対象である物体の長さに沿って伸びて、細長いコア部材14を引っ込めることによって引っ込められる。ジョーが引っ込められるとき、ジョーは物体に噛み付いて、物体を管状本体30の中へ引き込む。
本出願において開示される様々なジョーと同様、血栓など物体と係合させて体腔特に大脳血管からこれを取り除く際に使用するのに適する強度、弾性及び記憶を有する様々な材料でジョー90を形成することができる。ただし、ジョー90は、一般には例えばプラチナ(またはその合金)、ステンレス鋼、超弾性ニッケルチタン合金または高強度コバルトクロムモリブデン合金など金属から形成される。
ジョー組立品は一般にジョーの遠位端に配置される内向きに伸びる物体係合要素を有する。これは、例えば上の図8〜9の実施形態において示されている。別の実施形態において、ジョーは係合要素を含むことができる。ジョーは本出願において説明される任意の実施態様と同様の適切なジョーとすることができる。図10A〜10Fは例えば血栓を取り除くための様々な係合要素を持つジョーの様々な形態を示している。
係合要素はジョーが取り除き対象である物体を把持できるようにする。図10Aの係合要素24の他に、複数の係合要素をアーム区間22及び(または)アーム区間23(例えば、図1〜4)に付けることができる。係合要素101は取り除き対象である物体に向かって伸び、図10Aに示されるように溶接などによってアーム区間用の別個の部材として付けることができる。または、図10Bに示されるようにアーム区間においてタブ102をカットしこれを内向きに折り曲げることによってまたは図10Cに示されるようにジョーを形成するリボンの内面にグルーブまたはリブ103を押し付けることによって係合要素を形成することができる。
1つの形態において、係合要素を持つアーム区間23は図10Dに示されるような鋭くない遠位エッジ105を含むことができる。またはアーム区間23’は図10E〜Fに示されるような鋭いすなわち「ブレード状」遠位エッジ107を含むことができる。鋭くない遠位エッジ105は壊死組織片を把持して管状部材30の中に引き込むために役立つ。図10Dに示されるように、遠位部を角度“A”で示されるように水平から90度以上内向きに傾斜させることができる。例えば、角度を91〜97度または93〜95度とすることができる。さらに、鋭い遠位エッジ107は壊死組織片を把持して管状部材13の中へ引き込むために有益であるが、同時に例えば壊死組織片が単一の単位として取り除くには大きすぎる場合に壊死組織片の塊(凝血塊)を切断または噛み切るためにも有益である。
図11に示されるように、プラチナリボンまたはワイヤなど単体のリボンまたはワイヤでジョーを形成することができる。リボンまたはワイヤはU字形またはV字形に折り曲げられる。ただし、他の形状も可能である。リボンまたはワイヤの2つのエッジは2つのジョーを形成し、2つのジョーは2つのアーム区間22、23及び2つの係合要素24を含む。リボンまたはワイヤはコイル19などを介して細長いコア部材14に取り付けられる。
図12A〜12Eは把持部材構成要素の様々な実施形態を示している。図12A〜12Eに示されるように、円形301、長方形303、三角形305、楕円形310または体内で物体を把持するために利点のあるまたは外科的に利点のあるその他の形状など所望の断面を有するチューブからジョー300を形成することができる。チューブの中空内部はルーメン307を形成し、これを使って、遠位端309において取り除き対象である物体に流体物質または薬品を注入または送達することができる。1つの実施形態において、ジョー300の遠位端309は流体を送達するための開口を有する。1つの例において、取り除き対象である物体を軟化させるためにジョー300を介して物質を注入することができる。ただし、異なるタイプの物質を与えることができる。または、流体を取り除くためまたは他の壊死組織片を取り除くために指定される物体の部分を取り除くためにジョー300の遠位端309に負の圧力領域を生じさせるために、チューブに真空を与えることができる。
図13A〜13Eは、別の体内把持システム400を示している。把持され体内から取り除かれる物体の範囲/把持面積を有利に増大させるために、少なくとも1つのジョー部材がまとまってループ形状405を形成する。さらに、ループは特に他のループとの間に物体を保持する。従って、各々その中に物体を捕捉する複数のループ405(2つのループなど)から把持部材17を形成することができる。
ループ形状は円形が好ましいが、楕円形、正方形及び不規則形を含めて(これに限定されない)無数の様々な閉鎖ループの形が可能である。ただし、他の形状を使用することもできる。ループはその中に物体を保持するために実質的に閉鎖された形状を簡単に形成しなければならない。ループは、取り除き対象である物体の特定のタイプ及び形状に適する様々な形状及び形式及び様々な断面を持つことができる。例えば、ループは図13Aに示されるようにヘラ形状または図13Bに示されるようにスプーン形状を持つことができる。
ループは、心線または図13Dに示されるようにコイル19など細長いコア部材14に取り付けられる。外側管状部材30は、図13Cに示されるようにループを一緒にかつ離して運ぶために前方へ移動する。把持部材は、また図13Cに示されるようにジョーとループを組み合わせることができる。ループは取り除き対象である物体のより大きな表面積を取り囲むのに対して、ジョーは取り除き対象である物体を押さえ込む。ループとジョーを有する場合はジョーだけの場合より全表面積を増大しながら、物体をその中に把持して保持することができる。図12A〜12Eの実施形態において開示されるようにチューブ内で流体を放出するために孔付き壁を持つチューブで図13A〜Dの実施形態を形成することができる。
リボンまたはワイヤからループ405を形成できる。血栓など物体と係合させてこれを体腔(特に大脳血管)から取り除く際に使用するのに適する強度、弾性及び記憶を持つ様々な材料でループ405を形成することができる。ただし、ループは、一般に、例えばプラチナ(またはその合金)、ステンレス鋼、超弾性ニッケルチタン合金または高強度コバルトクロムモリブデン合金から形成される。
図14A〜14Dは、別の体内把持システム500を示している。ウェブ(蜘蛛の巣)付きジョーを持つものなどウェブ状に把持部材501を形成することができる。ウェブ付きジョーはウェブを持たないジョーより取り除き対象である物体の被覆または囲い込みを強めかつその範囲を増大する。個々の把持機構にファイバを取り付けるかまたは金属ストランドを溶接することによってウェブを形成することができる。
図14A〜14Cに示されるようにリボンからまたは図14Dに示されるようにワイヤからウェブを形成することができる。ウェブは、細長いコア部材14のチューブ30からの出し入れに応じて折れたり伸びたりするように可撓性なので、図14Bまたは14Cに示されるように凹面上または凸面状にジョーを接続する。
ジョー形成時にウェブ110を取り付けるか、またはジョーと同じピースからこれを形成することができる。ウェブとジョーが一体であるように(チューブのカット)、レーザーカットのステントと同様にジョーを作ることができる。血栓など物体と係合させてこれを体腔特に大脳血管から取り除く際に使用するのに適した強度、弾性及び記憶を有する様々な材料でウェブ110を形成することができる。ただし、ループは、一般に例えばプラチナ(またはその合金)、ステンレス鋼、超弾性ニッケルチタン合金または高強度コバルトクロムモリブデン合金など金属から形成される。
図15A〜15Bは別の体内把持システム100を示している。近位アーム区間及び遠位アーム区間は異なる長さを持つことができ、特定の用途に合わせてずらすことができる。図15Aに示されるように、近位アーム区間115及び遠位アーム区間116を含む対向する対のジョー111は、近位アーム区間117及び遠位アーム区間118を含む対向する対のジョー112の長手方向の長さより長い長手方向の長さ(コア部材14の遠位端16から測定して)を有する。従って、ジョー111と112は「ΔX」または単に「X」で示される長手方向の距離だけ相互にずれる。ジョー111と112は、チューブ30がスライドしてジョーの周縁と係合するとき短い方のジョー112より前に長い方のジョー111が接触するように、相互にずれる。ジョーがずれていることによって、ジョー111、112はルーメン30がジョー111、112に向かって長手方向に動くとき異なる時点で圧迫を加えることができる。各ジョーが他のジョーに対してずれるか、または対のジョーが他の対のジョーに対してずれることができる。ただし、把持システム100には他の形態も可能である。
図16A〜16Cは別の体内把持システムを示している。細長いコア部材14はチューブ30内部に配置される細長いチューブ120を備える。コア部材14がチューブ30の中へ引き込まれるときジョーが取り除き対象である物体を抑えるように、ジョー121は図16Aに示されるように細長いチューブ120の遠位端に取り付けられるかまたはこの遠位端に形成される。図16Cを参照すると、細長いチューブ120は、経腔的操作を改良するために各々可撓性または可撓性の欠如に対応する異なる屈曲の別個の領域を持つ多屈曲形態を持つことができる。この多屈曲領域形態は、開業医が、物体に接近するためにまたはこれを把持するためのステップを少なくするためまたは患者の快適さを増すために体腔において接近路をカスタマイズするための順応性を与える。この特徴は前述の把持システム10の特徴を組み込む。
遠位端に螺旋形部材122(例えば、コルク抜き様の部材)が取り付けられた細長い円筒形部材123が円筒形チューブ120内部に一般的には同心的に配置される。1つの実施形態においては細長い円筒形チューブ120をテーパー状にすることができる。部材123は様々な寸法特性を持つことができる。1つの例において、円筒形部材123の遠位端における外径(“OD”)を0.012インチ(0.30mm)とすることができる。約0.008インチ(0.20mm)〜0.010インチ(0.25mm)のODを有するワイヤで螺旋形部材122を形成することができる。ただし、他の形態及び寸法も本発明の範囲内で可能である。円筒形部材123の遠位端と一体的に螺旋形部材122を形成することができる。
螺旋形部材122は、長手軸125の周りでの回転運動によって取り除き対象である物体(例えば、凝血塊50)に食い込むことができる。螺旋形部材122の遠位端127は回転運動時に凝血塊内部に貫通するための鋭い先端を含む。部材122が凝血塊と係合したら、細長いチューブ120はチューブ30の中へ引き込まれる。細長いチューブ120は可撓性であることが好ましい。ジョー121をチューブ120の内面または外面に取り付けるか、または本出願の別の実施形態(例えば、図8A〜8C及び9A〜9C)において開示されるようにチューブ自体からこれを形成することができる。ただし、他の形状や形態も可能である。
図17A〜17Dは本発明の教示による把持装置の別の実施形態を示している。ジョー20は概ね円形の断面を有するワイヤで作られる。ジョーの円形断面はジョーを簡単に挿入してコイル19またはそれの他の同心チューブまたはガイドワイヤに均等に整列させることができることが明らかになった。ジョーは従来のジョーより可撓性であり、取り除き対象の物体をより良く把持できるようにする。
少なくとも6つ、好ましくは8〜12個のワイヤジョー20が細長いコア部材14の遠位端に一体的に固定され、長手軸21の周りに配置される。外側管状本体30(図1)はジョー20及びコイル19を取り囲む。
各ジョー20は細長いコア部材14の遠位端16に取り付けられる近位アーム区間22を有する。近位アーム区間22はコア部材14の遠位端16から傾斜する。傾斜近位端区間22は、送達カテーテル12の遠位端を前進させて傾斜区間に力を加えることによって長手軸21の周りで把持部材17のジョー20を収縮または部分的収縮状態にするのを助ける機能を果たし、遠位アーム区間23の間に所望の半径方向の空隙を作るように選択される長さを有する。
手術中、ジョー20は取り除き対象である物体の長さに沿って伸び、細長いコア部材14を引っ込めることによって引っ込められる。ジョーが引っ込められるとき、ジョーは物体に噛み付き、物体を管状本体30の中へ引き込む。
血栓など物体と係合させ体腔特に大脳血管からこれを取り除く際に使用するのに適する強度、弾性及び記憶を有する様々な材料でジョー20を形成することができる。ただし、ジョー20は一般に例えばプラチナ(またはその合金)、ステンレス鋼、超弾性ニッケルチタン合金または高強度コバルトクロムモリブデン合金など金属から形成される。
説明される装置及び様々な実施形態は様々な物体と係合させて様々な身体の空間からこれを取り除くのに非常に適すると考えられるが、本出願において説明される有利な特徴の多くの根底にある主要な原理は、上で説明したように、卒中の治療において血栓塞栓を取り除くために遠位の蛇行した大脳血管にアクセスすることを目的とする。ただし、装置の他の目的を他の器官に有利に応用することができる。
本出願において示される技法及び形態を実施するためにはいくつもの装置の選択肢がある。例えば、体内把持装置は人体内腔へ進入するための管状部材を含むことができ、管状部材は遠位端部を有する。細長いコア部材は管状部材内部で回転運動または滑動するように管状部材の内部キャビティ内に配置され、細長いコア部材は近位端部及び遠位端部を有する。その中に物体(例えば、凝血塊または壊死組織片)を捕捉するために把持機構が配置される。把持機構は細長いコア部材の遠位端部に取り付けられる少なくとも1つの可動ジョー及び管状部材の遠位端部の長さ部分によって形成される。把持機構は細長いコア部材の遠位端部に取り付けられる統一的に成形された複数の可動ジョーを含むことができる。さらに、細長いコア部材の遠位端部に取り付けられる複数のループ部材によって把持機構を形成することができる。
別の例において、体内把持装置は人体内腔へ進入するための管状部材を含み、管状部材は遠位端部を有する。細長いコア部材が管状部材内部に配置され、細長いコア部材は近位端部及び遠位端部を有する。その中に物体を捕捉するために把持機構が配置され、把持機構は、人体内腔から取り除くべき物体を貫通するための遠位先端を有する少なくとも1つの螺旋形部材によって形成される。装置は細長いコア部材の遠位端部に配置される螺旋形部材を有する。人体内腔から取り除くべき物体を保持するために少なくとも1つのウェブ部材によって把持機構を形成することができ、細長いコア部材の遠位端部にウェブ部材を配置することができる。
本発明の範囲を定めるための組合せの選択肢がいくつでもあり、本発明は、説明及び図面及び特許請求の範囲を含めて明細書から1つまたはそれ以上の要素を様々な組合せまたは副組合せで組み込む。本明細書を読めば、本発明の修正または変更としてまたは本発明の一部として、単独でまたは本出願において定義される1つまたはそれ以上の要素またはステップと組み合わせて、本発明の形態の様々な組合せを利用できることが当業者には分かるだろう。本出願に含まれる本発明の説明文はこれら全ての修正及び変更を包含することが意図される。
Claims (1)
- 明細書に記載の発明。
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