JPH08117241A - 内視鏡用鉗子 - Google Patents

内視鏡用鉗子

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JPH08117241A
JPH08117241A JP6263459A JP26345994A JPH08117241A JP H08117241 A JPH08117241 A JP H08117241A JP 6263459 A JP6263459 A JP 6263459A JP 26345994 A JP26345994 A JP 26345994A JP H08117241 A JPH08117241 A JP H08117241A
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JP
Japan
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grasping
forceps
tip
operator
head
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JP6263459A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Okada
勉 岡田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】挿入部2の先端部に基端を固定され分枝状に挿
入部2の中心から半径方向に拡開する複数本の把持部3
が配設されている。作動子5は、円筒形状を成し基端側
から先端に向かって通孔8が穿設されている。通孔8
は、把持部3の中間部を摺動する。作動子5は、操作ワ
イヤ15に接続され、操作ワイヤ15を進退させて作動
子5を移動させることにより把持部3は開放、閉鎖動作
を行う。作動子5が把持部先端4の近傍に到着した把持
部3の閉鎖状態のときに把持部先端4は、収納部9に完
全に収納される。 【効果】本発明の内視鏡用鉗子は、鉗子によって患者を
傷つけたり、内視鏡の処置具挿通チャンネルに損傷を与
えることがなく、鉗子の摘出対象物の捕捉位置が変わる
ことのない安全で確実な摘出対象物の捕捉操作が実施で
きる。しかも、外径を細径化可能な内視鏡用鉗子を提供
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経内視鏡的に使用され
る体腔内のポリープ等を把持、摘出するための内視鏡用
鉗子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術における把持鉗子には、実開
昭54−63992号の第1図に示されるような内視鏡
の処置具挿通チャンネル内を挿通自在な可撓管内に、操
作ワイヤを挿通させ、この挿通ワイヤの先端部に可撓管
の半径方向に弾性を有する複数の把持部を連結させたも
のがある。この把持鉗子は、操作ワイヤを可撓管内で前
進・後退させることにより、把持部を可撓管の先端部で
可撓管から突没できるようになっている。その操作方法
は、操作ワイヤを前進させて複数の把持部を可撓管から
突出させ半径方向に開き、体腔内のポリープなどの摘出
物に対向させる。次に操作ワイヤを後退させ、把持部を
可撓管の先端部に没入して把持部を閉じることにより摘
出対象物を捕捉し、把持、摘出するものである。
【0003】また、同実開昭54−63992号の第2
図には、軸方向に複数の通孔を有する円筒状の作動子を
操作ワイヤの先端に取り付け、前記作動子の通孔に把持
部を挿通し、この把持部の一端を可撓管に固着し、他端
を可撓管の半径方向に弾性をもたせて分枝状に開放でき
るようにしたものが図示されている。この作動子は、可
撓管内を挿通する操作ワイヤにより可撓管の軸方向に前
進・後退可能である。操作ワイヤを後退させ、作動子を
把持部上で摺動して可撓管先端に近づけると、把持部は
開放状態になる。この状態の把持部を摘出対象物に向け
て押し当てる。次に操作ワイヤを前進させると、作動子
は、前記動作とは逆に把持部上を摺動して、把持部を閉
鎖し、摘出対象物を把持、摘出する。
【0004】さらに、実公平2−39445号や米国特
許USP4655219には、内視鏡の処置具挿通用チ
ャンネルに挿通される外筒と、この外筒の中を進退自在
な内筒を有し、内筒の中に一端を操作ワイヤに固着し、
他端を外筒の半径方向に弾性をもたせて、分枝状に開放
できるようにした把持部を設けたものが記載されてい
る。把持部は、内筒を外筒に対して後退させると開放
し、前進させると、閉鎖する。このようにして、摘出対
象物を把持、摘出するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
54−63992号の第1図に示されるような把持鉗子
にあっては、この把持鉗子の術者が操作ワイヤを後退さ
せて把持部を閉じる際に、把持部が可撓管チューブ方向
に引かれる。従って、把持部の先端位置も可撓管チュー
ブ方向に引かれ、摘出対象物を捕捉する位置が術者側に
移動してしまうので対象物の把持、摘出操作が難しいと
いう欠点があった。
【0006】また、同実開昭54−63992号の第2
図に示されるものでは、把持部先端が常に露出している
ので、体腔内で把持部を操作する際に把持部先端が患者
の体腔内壁に触れて患者を傷つけたり、このような鉗子
を内視鏡の処置具挿通用チャンネル内に挿通するとき
に、チャンネルを傷つけてしまうという問題があった。
【0007】さらに、実公平2−39445号や米国特
許USP4655219に示されたものでは、外筒と内
筒を二重に重ねるため、外筒の外径が大きくなることが
避けられない。このような鉗子を挿通する内視鏡の処置
具挿通チャンネルの直径は大きくなり、結局、内視鏡の
挿入部を太くしなければならなくなる。内視鏡の挿入部
の外径が大きくなれば、それを挿入される患者の苦痛も
増大してしまう。
【0008】本発明は、前記従来の技術の欠点に着目し
てなされたもので、その目的とするところは、把持部を
開閉してもその先端位置が移動することなく、把持部の
先端部によって患者を傷つけたり、内視鏡の処置具挿通
チャンネルに損傷を与えることがなく、かつ外径が大き
くなることのない、摘出対象物の捕捉操作が確実な内視
鏡用鉗子を提供することにある。
【0009】
【問題を解決する手段及び作用】本発明は、内視鏡の処
置具挿通チャンネルに挿通自在な可撓管と、この可撓管
の先端部に基端が固着され先端側が前記可撓管の半径方
向に弾性を有し分枝状に配設された複数本の把持部と、
この把持部の中間部を摺動自在に遊嵌する複数の通孔を
有し前記複数の把持部先端を収納する収納部が穿設され
た作動子と、この作動子に先端が連結され前記可撓管の
内部を進退自在に挿通する操作ワイヤとを具備する内視
鏡用鉗子である。
【0010】これによれば、操作ワイヤを前進、後退さ
せることにより、作動子は、把持部の中間部を摺動して
前進、後退する。複数の把持部は、各先端側が分枝状に
可撓管の中心から半径方向に弾性を有する部材で形成さ
れている。そこで、作動子が前進すると、把持部先端
は、作動子に引きつけられ可撓管の中心に向かって移動
する。把持部先端が可撓管の中心に向かって移動して来
るので、分枝状に拡開していた複数の把持部が中心方向
へ一斉に閉鎖することになる。作動子が後退すると把持
部先端は、作動子から遠ざかり可撓管の中心から半径方
向に向かって移動する。このことにより、複数の把持部
は、一斉に開放することになる。作動子が把持部の先端
側に摺動して把持部が閉鎖するときに、把持部先端は、
作動子の把持部の先端側に穿設された収納部に収納され
る。
【0011】
【実施例】実施例中の基端または基端側と記載されてい
るものは、本内視鏡用鉗子を操作する術者側の端部また
は方向を意味し、先端または先端側と記載されているも
のは術者より遠い方の端部または方向を意味する。ま
た、各実施例を通して、同じ構成要素には同一の符号を
付して説明する。
【0012】(第1の実施例)以下、図1乃至図5を参
照して、本発明の第1の実施例を説明する。図1は、第
1の実施例に係わる内視鏡用把持鉗子1の概要を示して
いる。内視鏡用把持鉗子1は、内視鏡の処置具挿通チャ
ンネル(図示されていない)内を挿通して患者の体腔内
に挿入される可撓管で構成された挿入部2と、挿入部2
の先端部に基端を固定された複数本の例えば3本の把持
部3が配設されている。
【0013】複数の把持部3は、各先端側が分枝状に挿
入部2の中心から半径方向に拡開するように曲がり癖を
つけられた弾性部材で形成されている。把持部3の先端
の把持部先端4は、環状を成し、環の1カ所が把持部3
に連結されている。把持部先端4は、この連結部から挿
入部2の中心側に向かって把持部3に略直角に形成され
ている。すなわち、複数の把持部先端4は、把持部先端
4の各々を結んで想定される多角形の内側向きに形成さ
れている。把持部先端4は、把持部3の端末を環状に成
形しても、予め環状に成形した他の部材を接合すること
によっても形成され得るものである。
【0014】図3及び図4を参照して、作動子5は、挿
入部2と略同じ外径をもつ円筒形でその稜部6、7に十
分大きな面取りが施されている。作動子5の基端側の底
部から先端側底部に向かって、把持部3と同数の通孔8
が穿設されている。通孔8は、把持部3の中間部を遊嵌
して摺動自在に支持している。作動子5には把持部先端
4を作動子5内に収納する穴状の収納部9が作動子5の
先端側に穿設されている。従って、それぞれの前記通孔
8は、作動子5の基端側から収納部9に貫通している。
また、把持部先端4から挿入部2先端までの把持部3の
中間部長さは、それぞれ異なる寸法を有しているので、
各把持部先端4は、互いに食い違って収納部9の中に収
納される。
【0015】挿入部2は、例えば金属性のコイルからな
るシース10の先端小径部11に固定部材12の内径が
嵌合固定されている。固定部材12は、先端側から把持
部と同数の孔13が穿設され、把持部3の基端側を嵌合
固着している。挿入部2の外周面は、すべて電気絶縁材
料である被覆14によって覆われている。被覆14の先
端部は、固定部材12の先端部と一致して同一面を形成
している。挿入部2と固定部材12は、管状に形成され
ていて、この内部を挿通自在に操作ワイヤ15が内設さ
れている。
【0016】操作ワイヤ15の先端は、作動子5の基端
側に設けられた穴16に嵌合接続されている。図1に図
示されているように、操作ワイヤ15の基端が操作部1
7の本体18上を摺動するスライダ19に接続されてい
る。本体18の先端部は、挿入部2と連結されていて、
この連結部には操作ワイヤ15が挿通自在な孔(図示さ
れていない)が後述するスリット20まで貫通するよう
に穿設されている。本体18の基端には、この内視鏡用
把持鉗子1を操作する術者が指を挿入して保持する環状
の指掛けリング21が形成されている。挿入部2の基端
と環状の指掛けリング21の間の本体18の中間部に
は、スリット20が設けられている。前述したようにス
ライダ19が本体18のスリット20上を摺動するにつ
れて、スライダ19に接続された操作ワイヤ15がスリ
ット20の内部を進退するようになっている。
【0017】次に、図1と図5を用いて、この第1の実
施例の内視鏡用把持鉗子1の作用を説明する。本体18
のスリット20上で、操作部17のスライダ19を先端
側に摺動させると、挿入部2内に挿通された操作ワイヤ
15が挿入部2の先端から押し出され、操作ワイヤ15
の先端に接続された作動子5が複数の通孔8に遊嵌され
た複数本の把持部3の中間部上を摺動して把持部先端4
の方向へ移動する。
【0018】このとき、把持部3は、各先端側が分枝状
に挿入部2の中心から半径方向に拡開するように曲がり
癖をつけられた弾性部材で形成されているので、作動子
5の移動に従って把持部先端4が作動子5の側、すなわ
ち挿入部2の中心側へ徐々に引き寄せられる。図5
(a)に図示されるように、作動子5が把持部先端4の
近傍の一定の位置に到着したときに、複数の把持部先端
4は、すべて作動子5に穿設された収納部9に完全に収
納されてしまう。このとき、前述したように、各把持部
先端4は、互いに食い違って収納部9の中に収納され
る。この状態で、この内視鏡用把持鉗子1は、内視鏡の
処置具挿通チャンネル内に挿通され、患者の体腔内へ誘
導される。
【0019】次いで、操作部17のスライダ19を本体
14のスリット20上を基端側に摺動させると、挿入部
2内に挿通された操作ワイヤ15が先端側から引き戻さ
れ、作動子5が複数の通孔8に遊嵌された複数の把持部
3の中間部上を摺動して挿入部2の先端側に戻される。
各々の把持部先端4は、把持部3の弾性力によって、作
動子5の移動に従い挿入部2の半径方向へ離間してゆ
く。すなわち、把持部3は、徐々に拡開して図5(b)
に示されるように、作動子5が挿入部2に近接した一定
の位置で開放状態になる。
【0020】図1、図3、図4に示されるように、スラ
イダ19を先端側に摺動させ、スリット20の先端側の
本体部分22に接近させると、操作ワイヤ15に接続さ
れた作動子5の収納部9が把持部先端4を収納する。ま
た、スライダ19を基端側に摺動させ、スリット20の
基端側の本体部分23に接近させ、作動子5を挿入部2
の後退を止める。
【0021】次に、把持部3を、例えば既に切断された
ポリープなどの摘出物24の捕捉位置に誘導し、再びス
ライダ19を本体18のスリット20上を先端側に摺動
させる。すると図5(c)に示されるように、操作ワイ
ヤ15により作動子5が先端側に移動し、把持部3は、
閉鎖状態になり摘出物24を捕捉し把持する。この状態
で、内視鏡用把持鉗子1を内視鏡と一緒に患者の体腔内
から引きだし、患者の体腔内からの摘出物24の摘出を
完了する。
【0022】この第1の実施例の内視鏡用把持鉗子1に
よれば、作動子5の進退によって把持部3の開閉が行わ
れるため、把持部先端4の位置は、挿入部2の先端に接
合された把持部3の基端側を中心に大きく弧を描くこと
になる。従って、把持部先端4は、挿入部2の軸方向に
わずかに移動するが、この移動量は、実用上無視できる
ほど小さい。従って、内視鏡の処置具挿通チャンネルか
ら挿通され、体腔内で把持部先端4を摘出物24に対向
するように位置決めされた内視鏡用把持鉗子1を保持し
たそのままの位置で、把持部3を閉鎖すれば摘出物24
を捕捉把持することができる。すなわち、内視鏡用把持
鉗子1を挿入部2の軸方向に移動、調整する必要はない
ので、本実施例の内視鏡用把持鉗子1による摘出物24
の捕捉把持操作は、簡単かつ確実に実施できる。
【0023】また、作動子5が把持部先端4側に摺動し
て把持部3を閉鎖するときに、把持部先端4は、相互に
干渉することなく、作動子5の先端側に穿設された収納
部9に完全に収納される。このことにより、内視鏡用把
持鉗子1を内視鏡の処置具挿通チャンネル内に挿通して
も、処置具挿通チャンネルは、把持部先端4によって損
傷されることがない。また、内視鏡用把持鉗子1が患者
の体腔内に挿入されたときも、把持部先端4が患者の体
腔壁に触れてこれを傷つけるようなことはなくなる。
【0024】加えて、内視鏡用把持鉗子1の挿入部2
は、管状の可撓管に操作ワイヤ4を挿通した単純な構造
である。従って、挿入部2の外径は、細く構成すること
ができるので内視鏡用把持鉗子1を挿通する内視鏡の処
置具挿通チャンネルの外径も細くすることができる。
【0025】(第2の実施例)図6は、本発明の第2の
実施例を示すものである。本実施例では作動子5の先端
側に穿設された収納部9が先端側に向かって拡径するテ
ーパ部25を有しているものである。その他の構成は、
第1の実施例に同じである。
【0026】この第2の実施例によれば、第1実施例の
作用効果に加えて、作動子5が把持部先端4の近傍の一
定の位置に到着したときに、把持部先端4は、テーパ部
25によって円滑に収納部9内に収納される。従って、
より確実で安全な把持、摘出操作が可能な内視鏡用把持
鉗子1を提供することができる。
【0027】(第3の実施例)本発明の第3の実施例を
図7及び図8によって説明する。本実施例では把持部3
を4本有し、作動子26の先端側外周部27は、略半球
状の十分丸みを帯びた形状に成形されている。また、作
動子26の基端側外周部28にも丸い面取りが施されて
いる。そして、作動子26の基端側中心部を延出させた
延出部29が設けられている。作動子26が挿入部2に
近接して、把持部3が開放状態になったときに、延出部
29は、挿入部2の先端の固定部材12の延出部29の
外径よりもやや大きい内径寸法をもつ内径部30に挿入
される。この延出部29の中心部に操作ワイヤ4を挿入
する孔部31を基端側から穿設し、操作ワイヤ15を接
続固定する。その他の構成は、第1の実施例に同じであ
る。
【0028】この第3の実施例の内視鏡用把持鉗子1に
よれば、第1の実施例の作用効果に加えて、作動子26
は、丸みを帯びた形状であるので、内視鏡の処置具挿通
チャンネル内へ滑らかに挿通される。従って、この形式
の内視鏡用把持鉗子1の内視鏡の処置具挿通チャンネル
への挿通性が良くなり、処置具挿通チャンネル内部に作
動子26による損傷を与えることがなくなる。
【0029】また、作動子26が挿入部2の先端に近接
して、把持部3が開放状態になるときに延出部29が把
持部3の中心部に保持され、作動子26の半径方向のズ
レが規制されるので、開放された把持部3も半径方向に
ずれて動くことがなくなる。従って、実施例1の内視鏡
用把持鉗子1を挿入部2の軸方向に移動、調整する必要
がないという効果と相俟って、摘出物24の捕捉精度と
操作性が格段に向上する。
【0030】(第4の実施例)図9及び図10により第
4の実施例を説明する。作動子32の基端側に円筒状の
延出部33を延出させる。挿入部2の先端の固定部材3
5の先端に突出部36を被覆14よりも突出して設け
る。延出部33の内径部34の内径寸法は、固定部材3
5に設けられた突出部36の外径よりやや大きく、突出
部36が内径部34に挿入される。また、把持部先端3
7は、挿入部2の中心側に向かって把持部3に略直角に
形成された爪状をなしている。把持部先端37は、把持
部3の端末を爪状に成形しても、予め爪状に成形した他
の部材を接合することによっても形成され得るものであ
る。その他の構成は、第1の実施例に同じである。
【0031】この第4の実施例の内視鏡用把持鉗子1の
作用効果は、第3の実施例と同様である。
【0032】(第5の実施例)本発明の第5の実施例を
図11及び図12によって説明する。本実施例では把持
部3を5本有し、作動子38の外形形状は、球状に形成
されている。また、挿入部2の先端の固定部材39は、
挿入部2から突出していて、その外径は、シース10の
外面の被覆14の外径と同じ寸法を有している。その他
の構成は、第1の実施例に同じである。
【0033】この第5の実施例の内視鏡用把持鉗子1に
よれば、第1の実施例の作用効果に加えて、作動子38
の形状は、球状なので内視鏡の処置具挿通チャンネル内
へ滑らかに挿通される。従って、この形式の内視鏡用把
持鉗子1は、内視鏡の処置具挿通チャンネルへの挿通性
が良くなり、処置具挿通チャンネル内部に作動子38に
よる損傷を与えることがなくなる。
【0034】(第6の実施例)図13及び図14は、本
発明の第6の実施例を示すものである。本実施例は、板
状の弾性材料によって形成される把持部40を2本有し
ている。一方の把持部40の把持部先端41aは、凸形
状をなし、他方の把持部先端41bは、凹形状をなして
いて把持部40が閉鎖されると双方の把持部先端41
a,41bが当接し互いにかみ合うようになっている。
把持部先端41a,41bは、把持部40の端末を凸ま
たは凹形状に成形しても、予め凸または凹形状に成形し
た他の部材を接合することによっても形成され得るもの
である。
【0035】また、挿入部2の外周の被覆14の先端部
を固定部材42の先端部よりも先端方向に長く形成し、
被覆14と把持部40の間に空間部43を設ける。作動
子44の基端側に円筒状の延出部45を設けることによ
り空間部46を形成する。弦巻状の圧縮バネ48の内径
に2本の把持部40を挿通し、圧縮バネ48の両端をそ
れぞれ前述の被覆14と把持部40の間に設けられた空
間43と作動子44の基端側に形成された空間部46に
嵌合して、圧縮バネ48を挟持する。圧縮バネ48は、
作動子44を常に先端側へ付勢する適切な強度及び長さ
を有している。その他の構成は、第1の実施例に同じで
ある。
【0036】本発明の第6の実施例によれば、第1の実
施例の作用効果に加えて、圧縮バネ48は、作動子44
が先端側に押圧する。そのため圧縮バネ48が自然状態
であれば、把持部40が閉鎖され把持部先端41a,4
1bは、作動子44の収納部9に確実に収納される。従
って、本実施例の内視鏡用把持鉗子1を内視鏡の処置具
挿通チャンネルに挿通しても、その挿通中に、把持部先
端41a,41bが作動子44の収納部9から不用意に
暴露されることはない。このようにすることにより、把
持部先端41a,41bが処置具挿通チャンネルに損傷
を与えることを防止することができる。
【0037】(第7の実施例)本発明の第7の実施例を
図15及び図16によって説明する。本実施例では操作
部17のスライダ19に接続された操作ワイヤ15の基
端側を弦巻状の引っ張りバネ49の内径に挿通するよう
に、引っ張りバネ49を本体18に設けられたスリット
20内に配設する。引っ張りバネ49は、一端がスライ
ダ19に接続され、他端がスリット20の先端側の本体
部分22に接続されてスライダ19を先端方向に引っ張
るように付勢されている。その他の構成は、第1の実施
例に同じである。
【0038】この第7の実施例によれば、第6の実施例
の作用効果に加えて、引っ張りバネ49を患者の体腔外
の寸法的に余裕のある操作部17に設けることができ
る。従って、実施例6の圧縮バネ48に比較して寸法的
制約を受けず、強度等の特性に余裕をもたせた長寿命の
バネを設置することができる。
【0039】以上説明した実施例の態様から、以下のよ
うな事項が得られる。 (1)把持部の中間部を摺動する作動子に穿設された収
納部が前記把持部の先端に向かって拡径するテーパ状の
内面を有することを特徴とする特許請求範囲第1項に記
載の内視鏡用鉗子。 (2)前記作動子の先端部及び後端部が曲面状に丸みを
帯びて形成されていることを特徴とする特許請求範囲第
1項に記載の内視鏡用鉗子。 (3)前記作動子の外形形状が球状である(2)項に記
載の内視鏡用鉗子。 (4)前記作動子が前記把持部の開放時に可撓管の先端
部に嵌合する嵌合部を有することを特徴とする特許請求
範囲第1項に記載の内視鏡用鉗子。 (5)前記作動子を前記把持部が閉鎖状態の方向に付勢
する弾性部材を有することを特徴とする特許請求範囲第
1項に記載の内視鏡用鉗子。 (6)前記弾性部材は、前記作動子と前記可撓管の先端
部の間に配設されていることを特徴とする(5)項に記
載の内視鏡用鉗子。 (7)前記弾性部材は、鉗子基端部の操作部と前記作動
子に接続して前記作動子を進退させる操作ワイヤと接続
する摺動体との間に配設されていることを特徴とする
(5)項に記載の内視鏡用鉗子。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内視鏡用鉗
子によれば、鉗子によって患者を傷つけたり、内視鏡の
処置具挿通チャンネルに損傷を与えることのない安全
で、鉗子の摘出対象物の捕捉位置が変わることのない確
実な摘出対象物の捕捉操作が実施できる。しかも、外径
を細径化可能な内視鏡用鉗子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の内視鏡用鉗子の把持部
を開放した場合の概略図。
【図2】本発明の第1の実施例の内視鏡用鉗子の把持部
を閉鎖した場合の概略図。
【図3】本発明の第1の実施例の内視鏡用鉗子の把持部
を開放した場合の説明図。
【図4】本発明の第1の実施例の内視鏡用鉗子の把持部
を閉鎖した場合の説明図。
【図5】本発明の第1の実施例の内視鏡用鉗子を用いて
摘出物を捕捉する手順を示す説明図。
【図6】本発明の第2の実施例の内視鏡用鉗子の説明
図。
【図7】本発明の第3の実施例の内視鏡用鉗子の把持部
を開放し、延出部が挿入部に挿入された場合の説明図。
【図8】本発明の第3の実施例の内視鏡用鉗子の把持部
を閉鎖し、延出部が挿入部から脱出した場合の説明図。
【図9】本発明の第4の実施例の内視鏡用鉗子の把持部
を開放し、突出部が延出部に挿入された場合の説明図。
【図10】本発明の第4の実施例の内視鏡用鉗子の把持
部を閉鎖し、突出部が延出部から脱出した場合の説明
図。
【図11】本発明の第5の実施例の内視鏡用鉗子の把持
部を開放した場合の説明図。
【図12】本発明の第5の実施例の内視鏡用鉗子の把持
部を閉鎖した場合の説明図。
【図13】本発明の第6の実施例の内視鏡用鉗子の把持
部を開放した場合の説明図。
【図14】本発明の第6の実施例の内視鏡用鉗子の把持
部を閉鎖した場合の説明図。
【図15】本発明の第7の実施例の内視鏡用鉗子の把持
部を開放した場合の説明図。
【図16】本発明の第7の実施例の内視鏡用鉗子の把持
部を閉鎖した場合の説明図。
【符号の説明】
1 内視鏡用鉗子 2 挿入部 3 把持部 4 把持部先端 5 作動子 8 通孔 9 収納部 15 操作ワイヤ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通自在
    な可撓管と、この可撓管の先端部に基端が固着され先端
    側が前記可撓管の半径方向に弾性を有し分枝状に配設さ
    れた複数本の把持部と、この把持部の中間部を摺動自在
    に遊嵌する複数の通孔を有し前記複数の把持部先端を収
    納する収納部が穿設された作動子と、この作動子に先端
    が連結され前記可撓管の内部を進退自在に挿通する操作
    ワイヤとを具備することを特徴とする内視鏡用鉗子。
JP6263459A 1994-10-27 1994-10-27 内視鏡用鉗子 Withdrawn JPH08117241A (ja)

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