JPH0838323A - 園芸鉢用支持台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鑑賞用植物が植えられた園芸鉢を室内等に設
置する場合、従来では合成樹脂製の受皿等を敷くだけで
何ら工夫がされていなかった点に鑑み、観賞植物のイン
テリアとしての機能を一層際立たせ、且つ低コストで製
造可能な園芸鉢用支持台を提供することを目的とする。 【構成】 支持台本体１が、一端側1aに園芸鉢２を挿入
して保持し得る螺旋状の発条体からなり且つ他端側1bが
自立可能に構成されてなる園芸鉢用支持台。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば蘭・チューリッ
プ等の鉢花、サボテン・ゴム等の観葉植物等の観賞植物
が植えられた園芸鉢を保持する園芸鉢用支持台に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、鉢植え観賞植物は、適当な大きさ
の園芸鉢にその植物を植え、その園芸鉢をプラスチック
製の皿の上に載置しているだけであった。この皿は、園
芸鉢の台としてその下部から漏出する水や用土等を受け
るために敷かれているものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、観賞植物は
部屋等のインテリアとして美観を起こさせるために設置
するものである。従って、観賞植物及び園芸鉢に関して
は、より好ましい美観を生ずるように種々の改良・工夫
が成されているが、それを設置する段階に於いて、その
台には何ら工夫されていないのが現状である。即ち、観
賞植物の鉢植えを設置する場合、上述のように単に皿の
上に置くだけであり、このため全体的な美観を損ね、又
何ら面白みもなく、結局インテリアとしての価値が減殺
される。

【０００４】しかしながら、豪華な装飾を施した台を用
いたのでは、商品の製造コストが撥ね上がり、逆に商品
として流通し難いという問題点がある。

【０００５】本発明は、上記の如き従来の問題点に鑑み
てなされたもので、観賞植物のインテリアとしての機能
を一層際立たせ、且つ低コストで製造可能な園芸鉢用支
持台を提供することを課題とする。

【０００６】

【問題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたもので、その課題を解決す
るための手段として、本発明者は、園芸鉢の支持台とし
て発条体を利用するという着想をした。即ち、支持台本
体１が、一端側1aに園芸鉢２を挿入して保持し得る螺旋
状の発条体からなり且つ他端側1bが自立可能に構成され
てなることにある。

【０００７】さらに、請求項２記載の手段は、前記支持
台本体１の一端側1aに、園芸鉢２を載置可能な受皿６が
着脱可能に設けられてなることにある。

【０００８】また、請求項３記載の手段は、前記支持台
本体１の他端側1bに、該支持台本体１の自立状態を維持
すべく前記被載置部４に係止可能な支持具７が設けられ
てなることにある。

【０００９】

【作用】従って、上記構成を特徴とする園芸鉢園芸鉢用
支持台にあっては、例えば支持台本体１の他端側1bを机
等の被載置部の上に載置して自立させた状態でその一端
側1aに園芸鉢２を挿入し保持して使用されるが、かかる
支持台本体１は弾性力を有する発条体からなるために園
芸鉢２等に外力が加わると、該園芸鉢２が上下左右に揺
動することになる。

【００１０】さらに、請求項２記載のように支持台本体
１の一端側1aに着脱可能な受皿６を設けた場合は、その
受皿６に園芸鉢２を載置して該園芸鉢２の下部に穿設さ
れた孔から漏出する水や用土等を受皿６で受け止めるこ
とができる。

【００１１】また、請求項３記載のように支持台本体１
の他端側1bに被載置部４に係止可能な支持具7 を設ける
と、支持台本体１の自立状態を確実に維持できすること
ができるため、不用意に支持台本体１が転倒することな
く園芸鉢２を保持できるのである。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って説明
する。図１に於いて、１は金属製の硬線が一端側1a側程
大径となるように形成された螺旋状の発条体からなる支
持台本体を示し、該支持台本体１は他端側1bを被載置部
に載置することにより自立でき、且つその一端側1aは、
園芸鉢２が挿入して保持できるように構成されている。
尚、支持台本体１には装飾として金色のメッキが施され
ている。

【００１３】上記構成からなる園芸鉢用支持台を使用す
る場合は、例えば図２に示すように、支持台本体１の一
端側1aに園芸鉢２を挿入し、その他端側1bを机等の任意
の被載置部４の上に載置する。

【００１４】そして、支持台本体１は弾性力を有する発
条体からなるため、園芸鉢２や支持台本体１に外力等が
加わると該園芸鉢２が上下左右に適度に揺動することと
なり、よって従来では予想もできなかった鉢植えの観賞
植物に動的効果を付与することができる。

【００１５】さらに、従来何ら注目されていなかった園
芸鉢の台に金色の発条体を用いることにより意匠的効果
が生じ、観賞植物のインテリアとしての機能を一層引き
立たせることができる。しかも、支持台本体１は発条体
からなるので非常に安価に製造でき、その取扱いも単に
鉢植えを挿入するだけで支持台本体１に取付けることが
でき極めて簡単であり、更に壊れにくいという利点があ
る。

【００１６】また、かかる支持台本体１は、図３に示す
ように上下反対にして使用することも可能であり、小径
の他端側1bを上側にして園芸鉢２を挿入し、且つ大径の
一端側1aを下側にして使用すれば一つの園芸鉢用支持台
で大きさの異なる園芸鉢２を保持することができる。
尚、このように大径の一端側1aを下側にして使用すると
支持台本体１を一層安定した状態で自立させることがで
きるという利点がある。

【００１７】さらに、図４に示すように前記支持台本体
１の一端側1aに予め園芸鉢の受皿６を着脱自在に設けて
もよく、受皿６により、園芸鉢２の下部に穿設された孔
から漏出する水や用土等を受け止めることができ被載置
部を汚すこともない。

【００１８】また、支持台本体１の自立状態を維持すべ
く、その他端側1bに被載置部４に係止可能な支持具７を
設けてもよい。かかる支持具７は、図５に示すように、
板材８の上面に断面逆Ω形状の把持部９が設けられ、且
つ下面に吸着盤１０が取着されたものであり、図４に示
すように前記把持部９を介して支持台本体１の他端側1b
に２つ外嵌着されている。

【００１９】そして、吸着盤１０を被載置部４に吸着さ
せれば、支持台本体１が被載置部４に確実に固定される
ため、支持台本体１が揺動してもその自立状態が維持さ
れて不用意に転倒することがなく、従って園芸鉢２を倒
壊させることもない。尚、前記支持具７では、吸着盤１
０を用いたが、必ずしも吸着盤１０に限定されず、例え
ば図６に示すように磁石１１等を吸着盤１０に代えて前
記板材８の下面に取着してもよい。また、被載置部４
が、例えば絨毯等であるような場合は、前記吸着盤１０
に代えて図７に示すような剣山の如き複数の突状体１２
を設けてもよいし、更に図８に示すような複数のフック
状の鉤止部材１３等を設けてもよい。

【００２０】上記実施例に於いて、支持台本体１の形状
は螺旋状の略円錐台形に形成されているが、支持台本体
１の形状は必ずしもこれに限定されるものではなく、図
９に示すように略中央1cの螺旋が大径な略樽形状、図１
０に示すような略中央1cの螺旋が小径な略鼓形状等であ
ってもよい。支持台本体１が、図１０に示すような略鼓
形状であれば略中央1cが一端側1a及び他端側1bに比して
小径であるため、揺動し易いするという効果がある。

【００２１】また、上記実施例に於いて、支持台本体１
を形成する硬線の線径は任意であるが、その線径が細け
れば当然揺動し易いが、園芸鉢を保持するには安定性に
欠ける場合がある。そこで、例えば支持台本体１の略中
央1cのみ硬線の線径を細くすれば、その部分で揺動し易
くなり、且つ園芸鉢は確実に保持される。

【００２２】さらに、上記実施例に於いて、支持台本体
１は金色のメッキを施して成るが、必ずしも、金色に限
定されず種々の色彩を施すことが可能である。その他の
方法として、色付きビニール等で硬線を被覆してもよ
い。また、上記実施例に於いて、支持具７はその把持部
９によって前記他端側1bに着脱自在に外嵌着される構成
であるが、必ずしも着脱自在な構成に限定されず、予め
前記他端側1bに支持具７が固着された構成であってもよ
い。

【００２３】

【発明の効果】叙上のように、本発明に係る園芸鉢用支
持台に発条体を用いることにより、従来では奏し得なか
った以下のような効果が得られる。即ち、支持台本体に
保持された園芸鉢は、支持台本体の弾力性により適度に
揺動するため、恰も園芸鉢に植えられた観賞植物自体が
動いているかの如く、非常に面白みがある。さらに、園
芸鉢が発条体にて保持されるという斬新性があり、意匠
的効果を生ずる。また、前記のような効果を奏するにも
拘らず、園芸鉢用支持台は発条体からなるので非常に安
価に製造することが可能であり、しかも壊れ難くその取
扱いも極めて容易である。

【００２４】さらに、請求項２記載の手段のように、支
持台本体の一端側に受皿を設けると、該受皿により保持
される園芸鉢の孔から漏出する水や用土等が受け止めら
れるために設置場所を汚すこともない。

【００２５】また、請求項３記載の手段のように、支持
台本体の他端側に被載置部に係止可能な支持具を設ける
と、支持台本体が安定して自立状態が良好に維持される
ため、支持台本体が激しく揺動しても不用意に転倒する
ことなく、よって保持された園芸鉢が倒壊するようなこ
ともなくなるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に於ける園芸鉢用支持台の一実施例を示
す斜視図。

【図２】本発明に於ける園芸鉢用支持台に園芸鉢を挿入
した状態の一実施例を示す斜視図。

【図３】本発明に於ける園芸鉢用支持台に園芸鉢を挿入
した状態の他実施例を示す斜視図。

【図４】本発明に於ける園芸鉢用支持台に受皿を設けた
一実施例を示す斜視図。

【図５】支持具の一実施例を示す斜視図。

【図６】支持具の他実施例を示す斜視図。

【図７】支持具の他実施例を示す斜視図。

【図８】支持具の他実施例を示す斜視図。

【図９】本発明に於ける園芸鉢用支持台の他実施例を示
す斜視図。

【図１０】本発明に於ける園芸鉢用支持台の他実施例を
示す斜視図。

【符号の説明】

１…支持台本体、1a…一端側、1b…他端側、２…園芸
鉢、６…受皿、７…支持具、８…板材、９…把持部、１
０…吸着盤。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持台本体(1) が、一端側(1a)に園芸鉢
   (2) を挿入して保持し得る螺旋状の発条体からなり且つ
   他端側(1b)が自立可能に構成されてなることを特徴とす
   る園芸鉢用支持台。
2. 【請求項２】 前記支持台本体(1) の一端側(1a)には、
   園芸鉢(2) を載置可能な受皿(6) が着脱可能に設けられ
   てなる請求項１記載の園芸鉢用支持台。
3. 【請求項３】 前記支持台本体(1) の他端側(1b)には、
   該支持台本体(1) の自立状態を維持すべく前記被載置部
   (4) に係止可能な支持具(7) が設けられてなる請求項１
   又は２記載の園芸鉢用支持台。
4. 【請求項４】 前記支持具(7) が、板材(8) の上面に設
   けられた断面逆Ω形状の把持部(9) と前記板材(8) の下
   面に取着された吸着盤(10)とからなり、前記支持具(7)
   が、前記把持部(9) を介して前記支持台本体(1) の他端
   側(1b)に着脱自在に取付けられてなる請求項３記載の園
   芸鉢用支持台。