JPH064781Y2 - デコレーション用基台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はクリスマスツリー、冠婚葬祭に使用する花
輪、鑑賞用の造花、舞台装置における樹木等各種のデコ
レーションを製作するために使用するデコレーション用
基台に関するものである。

〔従来の技術〕

人工のクリスマスツリーは、一般に幹となる杆体の周囲
に合成樹脂等で成型した枝葉を適宜手段で取付けてツリ
ーを構成し、このツリーの枝葉に星飾り、ベル等のデコ
レーションやイルミネーション用の電球セット等を取付
けてクリスマスツリーとしているものである。

〔考案が解決しようとする課題〕

このような人工のクリスマスツリーは、本物の樅の木と
かなり似た状態に作ることができる利点はあるが、樹幹
への枝葉の取付けや該枝葉への各種デコレーションの飾
りつけ、さらには収納時における分解の作業がきわめて
煩瑣であった。

かゝる欠点に鑑み、合成樹脂発泡体を例えば円錐状に成
形してこれをツリー本体とし、一方、各種のデコレーシ
ョンに適宜手段によって差込杆を取付け、該差込杆を前
記ツリー本体に挿通することによって取付けるクリスマ
スツリーが商品化されて市販されている。

しかしながら、前記ツリー本体となる合成樹脂発泡体
は、単に円錐状に成形されているにすぎないため、特に
ツリー本体の下部に合成樹脂製の枝葉を差し込みによっ
て係止する場合、その差し込みがきわめてランダムとな
らざるを得ず、上部の枝葉は見栄えがしても、ランダム
な下部の枝葉によってツリー全体の外観を損ない、体裁
の悪いものが多いという問題点があった。

この考案はこのような現状に鑑み、合成樹脂発泡体から
なる装飾部材に枝葉等のデコレーションを取付けるに際
し、これらデコレーションを規則的に取付け、以て完成
したデコレーションの外観をより向上させんとすること
を目的としたものである。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するため、この考案のデコレーション用
基台は、周縁部に沿って波型等の凹凸部を連続的に形成
した受台と、該受台の上面に固定する合成樹脂発泡体か
らなる装飾部材とから構成されるものである。

この考案における前記受台は、周円部に沿って凹凸部が
連続的に形成されたものであれば、その材質や受台自体
の形状は特に制限されるものではないが、受台の下面を
周縁部より中央に向けて湾曲状に膨出させ、この膨出し
た下面に所要の図柄模様、例えばクリスマスツリーの場
合は、樅の木の枝葉の模様等を刻設もしは描出すること
によって、外観を一層向上させることができる。

また、装飾体は合成樹脂発泡体をもって構成するもの
で、その形状はクリスマスツリーにあっては円錐状とす
るが、デコレーションの用途に応じて自在に変形が可能
で、特に形状に制限はないものである。

〔作用〕

この考案のデコレーション用基台は、各種デコレーショ
ンを差し込むための合成樹脂発泡体からなる装飾部材の
下部に、周縁部に沿って連続的に凹凸部を形成した受台
を設けたので、該受台の凹凸部に沿ってデコレーション
を装飾部材に差し込むことによって装飾部材の下部をデ
コレーションで美麗に装飾することができる。

〔実施例〕

以下、この考案のデコレーション用基台の実施例を添付
の図面に基づいて説明する。

実施例はこの考案のデコレーション用基台をクリスマス
ツリーに応用した場合を示すもので、装飾部材１とその
受台２とから構成される。

装飾部材１は、合成樹脂発泡体を以て円錐状に形成した
もので、その底面の中央には軸方向に向かって挿通孔１
ａが形成されている。

受体２は、前記該装飾部材１の下面に接着等の適宜手段
によって固定されるもので、第３図（ａ），（ｂ）で特
に明らかなように、前記装飾部材１の底面にほゞ一致す
る周縁部を有し、この周縁部に例えば波型の湾曲部を連
続的に形成することによって凹凸部３を形成すると共
に、上面２ａを平坦面に形成し、下面２ｂは周縁部より
中央に向けて碗状に膨出させ、この膨出した下面２ｂに
クリスマスツリーにおける樅の木の枝葉の模様４を色彩
を付して描出し、かつ、受台２の中央には下面２ｂより
上面２ａに向けて貫通する挿通孔５を形成し、この挿通
孔５と装飾部材１に形成した挿通孔１ａとを同一軸線上
になるよう装飾部材１と受台２とを連結固定するもので
ある。

図中６は、前記構成からなるデコレーション基台を支持
するための支持体で、実施例では植木鉢の形状をしてい
る。７は該支持体６の中心に立設された支持杆で、その
先端は受台２の挿通孔５を貫通し、装飾部材１の挿通孔
１ａに嵌装することによってデコレーション用基台を垂
直状態に保持するものである。

しかして、デコレーションを得るには、前記の合成樹脂
発泡体からなる装飾部材１に、各種の装飾片を差し込み
固定することによって行う。

かゝる装飾片は、第２図（ａ），（ｂ）に例示するよう
になものである。

すなわち、第２図（ａ）に示した装飾片８は、基部をや
ゝ尖鋭化した杆体に葉を付けて樅の木の枝葉としたもの
で、第２図（ｂ）に示す装飾片９は、星型に打ち抜いた
厚紙の一部にピンを取付けたものである。

したがって、装飾片８にあっては、杆体の基部を、ま
た、装飾片９にあってはピンの先端をそれぞれ装飾部材
１に差し込むことによってクリスマスツリーを完成させ
ることができる。

その際、特に樅の木の枝葉を模した装飾片８を装飾部材
１に差し込む場合、装飾部材１の下部に差し込む装飾片
８にあっては、受台２の周縁部に形成した凹凸部３に沿
って下向きあるいは水平状態等で差し込むことによって
装飾片８を規則正しく装飾部材１に差し込み固定するこ
とができるものである。

なお、装飾片はクリスマスツリーのための装飾片で説明
したが、デコレーションとして使用できるものならば、
その形状や材質等は一切限定されるものでなく、デコレ
ーションの用途に応じて適宜選択し得ることは当然であ
る。

〔考案の効果〕

この考案のデコレーション用基台は、周縁に波型等の凹
凸部を連続的に形成した受台と、該受台の上面に固定す
る合成樹脂発泡体からなる装飾部材とから構成されてい
るため、装飾部材に各種のデコレーションを構成するた
めの装飾片を簡単かつ容易に支持することができると共
に、装飾部材の下端に周縁部に凹凸部を連続的に形成し
た受台を設けているので、装飾部材の下部、特に下端縁
に沿っての装飾片の差し込みに際、凹凸部を基準に装飾
片を差し込み固定することによって装飾部材の下部を装
飾片によって美麗にすることができると共に、凹部に装
飾片の差込杆を係合保持させることによって、装飾片を
差込位置に確実に保持できるため、得たデコレーション
の位置や向き等を変えるためにデコレーションを移動さ
せても装飾片の固定位置が乱れず、該デコレーション用
基台を使用したデコレーションの外観を一層向上するこ
とができ、より体裁のよいデコレーションを簡単かつ容
易に得ることができるものである。

なお、受台の下面を周縁部より中央に向けて膨出させ、
この下面の膨出部にデコレーション模様を表すことによ
り、デコレーション全体の外観をより一層向上させるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のデコレーション用基台をクリスマス
ツリーに適用した場合の例を示す一部切欠き斜視図、第
２図はこの考案のデコレーション用基台を構成する装飾
部材に使用する装飾片を例示した斜視図であって、
（ａ）はツリスマスツリー用の枝葉、（ｂ）は同じく星
飾りである。 第３図はこの考案のデコレーション用基台を構成する受
台の一例を示すもので、（ａ）は正位置における斜視
図、（ｂ）は倒伏状態における斜視図である。 １……装飾部材 ２……受台、３……凹凸部 ４……模様、５……挿通孔 ６……支持体、７……支持杆 ８，９……装飾片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】周縁部に沿って波型等の凹凸部を連続的に
   形成した受台と、該受台の上面に固定する合成樹脂発泡
   体からなる装飾部材とから構成されることを特徴とする
   デコレーション用基台。